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多くの表情を持つ花 ~11月の誕生花・ガーベラ~
1年も残すところ約2か月となりました。秋から冬へと移り変わり、日増しに風が冷たくなってくる季節です。同時に、年末年始にかけてお祝いごとやイベントごとも多い時期でもあります。
11月の誕生花は、多様な印象から様々なイベントで活躍する花、ガーベラです。
■お祝い・記念日に人気のガーベラ
ガーベラはキク科の花で、アジアとアフリカに約40種が分布します。現在、園芸種として出回っているものは、南アフリカ原産の品種にいくつかの品種をかけ合わせて生まれたものが主流となっています。
1878年、南アフリカで発見されヨーロッパに持ち込まれて以降、オランダやフランス、ドイツなどのヨーロッパ諸国で特に品種改良が盛んとなっていますが、日本生まれの品種も世界で高い評価を得ています。
親しみやすい花の形と、色の豊富さから、切り花としての需要が高いガーベラ。アレンジメントや花束を彩る重要な花として、多くのシーンでつかわれます。
もちろん、誕生日のお祝いにも大活躍。可愛らしい花の形から女性からの人気が高いですが、黄色やオレンジ色のガーベラは男性向けのフラワーギフトにも重宝します。
■ガーベラの咲き方あれこれ
ガーベラの魅力は、なんといってもその花姿。幼いこどもが絵に描いたような、いかにも花らしい花の形は、大人な方にこそ愛されるのかもしれません。
近年では品種改良が進み多くの花が個性的な花を咲かせるようになりましたが、実はガーベラもその花のひとつ。ガーベラのちょっと変わった咲き方をご紹介します。
・スパイダー咲き
細長くとがった花びらが無数についている咲き方。柔らかな印象を与える通常のガーベラと比べ、シャープな印象となります。花束やアレンジメントに使えば全体をシックに引き締めてくれるため、普通のガーベラではちょっと可愛すぎる、という男性にも人気です。
・カール咲き
花びらの先端がゆるくカールを描きます。この咲き方をするガーベラには、淡いクリーム色で、まるでパスタのフェットチーネのように見える「パスタ」という品種もあります。独特な存在感があり、目をひくこと間違いなしです。
・変わり咲き
約2,000品種ともいわれるガーベラの品種。なかには細長い筒状の花びらをつける、花びらが幾重にも重なって咲くなど、不思議な花をつける変わり咲きのガーベラもあります。スパイダー咲き、カール咲きを変わり咲きに含めることもあります。お花屋さんでもなかなか見かけるのは難しいですが、一度目にしたらなかなか忘れられないものとなるでしょう。
■誕生日にはガーベラを
様々な色、咲き方で多くの人を魅了するガーベラ。可愛らしいブーケから、シックなアレンジメントまで、多くの表情を見せてくれることでしょう。
贈る相手の性別や年齢、好みやタイプは色々ありますが、多種多様な印象をもつガーベラは、どんな相手に贈るにもぴったりの花といえます。
赤のガーベラは「神秘」、ピンクのガーベラは「崇高な愛」、オレンジガーベラは「冒険心」…など、色によって花言葉が変わるのもポイント。相手の印象に合わせて選んだ花言葉から、ガーベラの色を決めてもいいかもしれませんね。
11月に誕生日を迎えるあの人には、あの人にぴったりなガーベラのフラワーギフトでお祝いしませんか。
秋をいろどる花ばな
秋晴れの青がまぶしい季節となりました。朝晩は冷え込みますが、日中は暖かな日差しがさせば絶好の散歩日和となりますね。
秋は寒さが厳しい冬に向けて、多くの植物が花を咲かせ種を残す季節でもあります。今回の花だよりでは、秋に楽しむことができる花をご紹介します。
■秋を代表する花
・コスモス
漢字では「秋桜」とも書く、秋を代表する花です。早いところでは夏から花をつけることもあります。日当たりと水はけの良いところを好みますが、土の質にはあまりこだわりがありません。丈夫であまり病害虫が出ることもなく、肥料も少なくて済むので、育てやすい花と言えるでしょう。
風情がある花姿から、切り花としても楽しむことができます。のびすぎてしまった花を切り、花瓶に一輪挿しするだけでも品がありますね。お馴染みの淡い桃色や赤はもちろん、近年では淡いオレンジ色の品種もあります。また、黄色や濃いオレンジ色の花を咲かせるキバナコスモス、濃い赤色のチョコレートコスモスなどの仲間も秋に花を楽しめます。
・キク
日本の秋を代表する花です。秋(品種によっては夏)から冬にかけて花をつけます。鉢植えや露地での観賞に適した和ギク、切り花で楽しむことが多い洋ギクがあります。
供花としてもちいられることも多いですが、古来から親しまれていた国花であり、「キクを飾ると福がくる」なんて言い伝えもあるそうですよ。黄色やピンクなどの明るい色も多く、ボール状に花をつけるピンポンマムを始めとして個性的な花をつける品種も数多くあるため、様々なスタイルの飾り方が楽しめます。
・キンモクセイ
三香木のひとつに数えられる、非常に香りの良い花木です。花が咲く期間は短いですが、庭木や公園に植えられていることも多く、満開の時期には散歩をしているとキンモクセイのさわやかな香りがふんわりと漂ってくることでしょう。
病害虫に強く枝がのびるペースも早いので、毎年剪定を行った方が木の形を整えるのには適しています。排気ガスなどの大気汚染には弱く、葉の表面が汚れていると花をつけないこともあるため、晴れの日が続いた時には葉の表面を洗い流してあげるといいですね。
・ガーベラ
11月の誕生花にもなっている花、ガーベラ。春と秋、年に2回花のシーズンがあります。暑さにはあまり強くありませんが、耐寒性は比較的強く、霜や凍結の心配がなければ春になると新芽を出すでしょう。
八重咲きや2色咲きなど、変わった花をつける品種も数多くつくられており、日常的に飾る花から結婚式や記念日などの特別な贈りものまで、幅広く活躍します。鉢花、切り花どちらでも楽しむことができ、色も非常に豊富なため、多くの人から愛される花のひとつとなっています。
さわやかな秋風に誘われ外へ出たくなる季節。周りを見渡してみれば、きっといろんなお花が咲いているはず。お出かけになった先で、お気に入りの花を探してみてくださいね。
秋の結婚式と花
秋晴れが心地よい季節となりました。朝晩は肌寒い日もありますが日中は穏やかで、人にとっても花にとってもすごしやすい時期ですね。
気候が穏やかなこの時期には、結婚式が多くなります。今回の花だよりでは、秋の結婚式とブライダルシーンにぴったりな花をご紹介します。
■結婚シーズンの秋
秋になると様々なイベントが多く開催されますが、結婚式もそのひとつ。結婚式に呼ばれることが増えるのはもちろん、ご自身も秋に結婚式をおこなったため結婚記念日がある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
秋に結婚式が集中する要因は様々ですが、一番の理由は「多くの業界で仕事が落ち着いている時期であり、ゲストが出席しやすい」という点が人気につながっています。冬から春にかけては年末年始、年度末、年度初めと忙しい方が多いため、新郎新婦ご自身もなかなか時間が取りにくいということもあります。
また、梅雨の長雨や夏の暑さとは異なり、気候が落ち着くためオシャレがしやすい、夏休みを利用してゆっくりと計画をたてられる、などの理由もあげられますね。
■結婚祝い・結婚記念日に人気の花
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・バラ
言わずと知れた人気の花。ウェディングブーケや式場の飾りつけの定番です。式場では淡いピンクや白など、落ち着いた色のバラが多くつかわれます。
バラの香りは気分を穏やかにさせる効果があるといわれるため、晴れの舞台に立つ新郎新婦の緊張をほぐしてくれることが期待できます。
赤いバラは意中の相手に贈るもの、黄色いバラは「嫉妬」の花言葉を持つので、ご友人の結婚祝いに贈るならピンクバラにするといいでしょう。結婚記念日には赤バラ・ピンクバラどちらでも喜ばれること間違いなし、ですね。
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・ガーベラ
こちらもバラと並んで定番の花です。赤、黄色、ピンク、白など色も豊富で、落ち着いた雰囲気のシックなブーケから、カラフルで元気な印象を与えてくれるものまで、様々なタイプのブーケで活躍します。
暑さにやや弱いガーベラにとって、秋が最も美しくなるシーズン。赤や黄色をブーケや式場の飾りに取り入れたい場合はバラよりもガーベラが使われます。
「希望」という花言葉を持つことから、新婚のお祝いにぴったり。「常に前進」「究極愛」など、結婚記念日にもふさわしい花言葉を持つ、いちおしの花です。
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・ユリ
キリスト教では聖母マリアの象徴であり、転じて「純潔」「無垢」の花言葉をもつ白ユリ。教会での結婚式では白いユリが使われることが多く、ブーケにもちいれば格式高いものになることでしょう。
日本でも女性の美しさがユリにたとえられるなど、ユリは和洋を問わず古くから親しまれてきました。最近は香りをおさえたユリも増えてきているので、ユリの独特な香りが苦手な方も安心です。
結婚のお祝い・結婚記念日のどちらに贈る場合でも白や淡いピンクのユリが好まれます。一輪一輪が大きく見栄えがいいため、豪華な贈り物にしたいときはおすすめです。
ハロウィンをもっと楽しむ話 ~ジャック・オー・ランタン~
近年、日本で盛り上がりつつあるイベントのひとつ、ハロウィン。アメリカやイギリス、アイルランドなどと同じように、10月31日には仮装やパーティを楽しんでいる人が増えていますね。
今回の花だよりでは、そんなハロウィンには欠かせないカボチャについてお伝えします。
■ジャック・オー・ランタンの伝承
ハロウィンといえば、顔の形にくりぬいたカボチャのちょうちん。ご存じの方も多いと思いますが、このカボチャのちょうちんは「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれます。ジャック・オー・ランタンは、ジャックという悪知恵の働く男の伝承がモチーフとなっています。
ある日ジャックは一人の悪魔と出会いますが、この悪魔を得意の悪知恵を働かせてだまし、ジャックの魂を地獄に連れて行かないことを約束させます。
死後、魂となったジャックはまず天国へと向かいますが、生前の行いが悪かったジャックは天国へ入ることを拒まれてしまいます。
ならば、と今度は地獄へと向かいますが、そこで待っていた悪魔は「お前との約束があるから」と地獄へ入ることを許しません。
行き場を失ったジャックは途方に暮れ、魂のまま現世へと戻ることになりました。ジャックの境遇に憐れみを覚えた悪魔は、最後の優しさとして彼に地獄で燃えさかる火を与えます。
ジャックは拾ったカブでちょうちんを作ると地獄の火をその中に灯し、今でも現世をさまよい歩き続けているといわれます。
■ハロウィンとカボチャ
上記のとおり、ハロウィンの飾りつけに使われていたジャック・オー・ランタンは元々カブを使っていました。ハロウィンのルーツをたどるとケルト人の風習にたどり着きますが、ケルト人たちにはカブがなじみ深い野菜であったからです。
ケルト人の風習を色濃く残すアイルランド人やスコットランド人は19世紀ごろに起きた大飢饉のため、多くの人がアメリカへと渡ります。アメリカではカボチャがたくさん収穫できたため、ジャック・オー・ランタンにもカボチャが使われるようになりました。
ハロウィンのイメージカラーは収穫と冬を意味するオレンジと黒ですが、これに沿ってジャック・オー・ランタンに使われるカボチャも、オレンジ色の皮のものが使われます。「ハロウィン」という品種のカボチャが最もメジャーですが、オレンジ色の皮のカボチャならなんでもいいそうです。
近年では日本でもハロウィンが盛り上がっていることから、この時期になるとオレンジ色のカボチャをあつかうお花屋さんも多くなってきています。
自分でジャック・オー・ランタンを作りたい、という方はもちろん、手軽に飾りたい方に向けて既にくりぬいたカボチャも置いているお店も多いので、近所のお花屋さんを覗いてみてくださいね。
■ハロウィンパーティにはお花を
ハロウィンのパーティは様々な仮装やお菓子を楽しむ華やかなもの。パーティ会場の飾りつけも、できる限り華やかにして更に盛り上げたいところですね。
秋になるとバラやガーベラなどの人気の花が多くお花屋さんに並ぶようになります。また、ハロウィンのイメージカラーでもあるオレンジ色をはじめとして、様々な色がある花は華やかなパーティを彩るのにぴったり。
ハロウィン限定の産直バラ鉢には、かわいいカボチャと「TRICK OR TREAT」のピックつき。オレンジとピンクの花びらが、にぎやかなパーティを引き立てます。
今年のハロウィンはお花とカボチャを用意して、素敵なパーティを楽しんでみませんか。
花贈りカレンダー 10月・11月・12月
10月から12月にかけては年末も近づきあわただしくなる時期ですが、楽しいパーティやイベントも多くなる時期です。色鮮やかな花々は、パーティの場を華やかに彩る飾りとして大活躍。楽しいひとときを、更に思い出深いものにしてくれるでしょう。
一年の感謝の気持ちをこめて、ギフトとしてお花を贈るのはもちろん、自分で楽しむ目的としての人気も高まるこの季節。厳しくなる寒さにも負けずに咲きほこるお花をお楽しみください。
>1月~3月の花贈りカレンダーを見る
>4月~6月の花贈りカレンダーを見る
>7月~9月の花贈りカレンダーを見る
■10月
・孫の日
(第3日曜日)おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さまのコミュニケーションを深める目的で制定された日です。あまりお花をもらう機会がないお孫さまにお花を贈れば、普段とは違う話で盛り上がれるかもしれませんね。
・香りの記念日
(30日)石川県七尾市が制定した記念日です。この日には香りのいいバラやユリの花を飾って、一日中素敵な香りに包まれてみませんか。
・ハロウィン
(31日)華やかな仮装で盛り上がるハロウィンパーティ。飾りつけも仮装に負けないくらいに鮮やかなものにしていところですね。色とりどりのお花を飾って、パーティを楽しみましょう♪
■11月
・七五三
(15日ごろ)宮中行事などがもととなってうまれた、子どもの健やかな成長を喜ぶ日です。神社にお祓いをしてもらったあとは、お花やご馳走、千歳飴で子どもと一緒にお祝いをしましょう。
・いい夫婦の日
(22日)11(いい)22(ふうふ)の語呂合わせから、11月23日はいい夫婦の日とされています。大切な人生のパートナーに日ごろの感謝の気持ちをこめてお花を贈れば、更に絆も深まることでしょう。
・感謝祭
(第4木曜日)日本ではあまり馴染みのない記念日ですが、アメリカやカナダでは一年の収穫を喜び神に感謝する日とされています。家族や友人と一緒に、お花を飾ってパーティを開いてみませんか。
■12月
・お歳暮
(10日~20日)一年の感謝の気持ちをこめて、お世話になった方に贈りものをします。12月に入るとすぐにお歳暮を贈ることも多いですが、正式には10日~20日ごろにお渡しします。直接手渡しができない場合は、贈りものが届く前に送り状を送りましょう。
・クリスマス
(25日)年末を彩るイベントといえばこれ。大切な方や友人、家族へのプレゼントはもちろん、ホームパーティの飾りにもお花は活躍します。赤と緑のクリスマスカラーがかわいい、ポインセチアもおすすめですね♪
・年末年始
(30日まで)新しい一年が幸せで満ち溢れるように、新年を迎える準備をします。新年の飾りにもつかうフラワーギフトは、30日までにご準備しましょう。可能であれば、28日までにご準備するのが好ましいとされています。
秋のお彼岸の時期に咲く彼岸花はどんな花?お彼岸と太陽との関係とは?
9月の下旬ごろには、お彼岸の季節となります。春のお彼岸も合わせて、お彼岸には毎年お墓参りに行く方も多いのではないでしょうか。
お彼岸の中心は秋分の日ですが、祝日法で週分の日は「先祖をうやまい、なくなった方々をしのぶ日」とされています。いったいなぜ、お彼岸になくなった方をしのびお墓参りなどをするのでしょうか。
今回の花だよりでは、お彼岸についてお伝えいたします。
■お彼岸と太陽の関係
お彼岸とは昼の長さと夜の長さが等しくなる秋分の日を中心とした7日間となっています。2025年の秋分の日は9月23日のため、お彼岸は9月20日から9月26日までとなっています。
この時期にはお墓参りや仏壇にお供えをしますが、これはお彼岸にはあの世へ想いを届けやすくなる、と考えられているためです。では、どうしてお彼岸はあの世へ想いを届けやすくなるのでしょうか。これは秋分の日と関係しています。
仏教の教えでは、故人が暮らすあの世は西の果てにあるといわれています。昼と夜の長さが等しくなる秋分の日には、太陽がちょうど真西=あの世がある方角に沈みます。仏教の教えと、日本に古くから根付いていた太陽信仰とが混ざり合った結果、秋分の日は特別あの世に通じやすくなると考えられるようになりました。
そのため、仏教を信仰する国は多くありますが、お彼岸の風習は太陽信仰が根強くのこっていた日本だけの風習とされています。
また、春分の日を中心とした7日間も春のお彼岸となりますが、こちらも同様の理由でお墓参りなどが行われます。
■お彼岸のころに咲く彼岸花
秋のお彼岸のころに咲く花のひとつに、彼岸花があります。別名では曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、英名でリコリスとも呼ばれます。
彼岸花には花や根、葉など、場所を問わずリコリンという毒があります。この毒はモグラやネズミ除けになるといわれ、田んぼのあぜ道などを守るために盛んに植えられました。今でも田んぼの近くで見ることができるのはその名残といえます。
また、亡くなった方を土葬していたころは、遺体をモグラなどに荒らされないようお墓にも彼岸花が多く植えられました。
ですが、このリコリンと呼ばれる毒は、水にさらすことで抜くことができます。そのため、飢饉などで食べるものがないときには、彼岸花が持っている鱗茎という芋のようなところが食用とされました。
また、別名である曼珠沙華は「天上の花」という意味があり、吉兆の前には赤い花がふってくる、という仏教の法典の一文から名づけられています。
どこかこの世のものとは思えない、あやしい美しさをもつ彼岸花。この印象は、彼岸花の特徴や風習からきているのかもしれませんね。
■お彼岸に贈る花
春と秋のお彼岸には、故人やご先祖さまを偲び、お墓参りをします。その際には、お供え用のお花を持っていくようにします。お墓には一対の花束をお供えするのが基本なので、あらかじめ一対となっている墓前用の花束にするといいでしょう。
お花の色は白が基本となりますが、亡くなってから日がたっている場合は、故人が好きだった色や淡い色を取り入れたお花を持っていっても大丈夫です。
また、親戚やお世話になった方へのお供えや、お墓が近くにある実家に帰れない場合には、仏壇にお供えするアレンジメントを贈るといいですね。2025年は、お彼岸入りする前日である9月19日にお届けするのがもっとも好ましい日とされるため、贈る日には気をつけるようにしましょう。
秋生まれのあの人に ~高級感のあるデンファレ~
8月ものこりわずか。暑い日はまだしばらく続きそうですが、夜になると鈴虫の声が聞こえてくるなど、秋の足音が近づいてきました。夏が旬の花も、楽しめるのは9月ごろまで、という花が多いです。
上品さと可憐さをあわせ持った花、デンファレもそんな花のひとつ。9月に見ごろがピークを迎えたデンファレです。
■デンファレの特徴
デンファレという名は略称であり、本名はデンドロビウム・ファレノプシスといいます。オーストラリアやニューギニアなどが原産地といわれ、日本では主に6~9月にかけてもっとも楽しむことができる花です。
熱帯原産の花らしく、20℃以上の高温を好みます。品種にもよりますが、15℃を切ると葉が落ちることも。ただし、栄養と水分を蓄えている「バルブ」という部分が元気であれば、暖かくなると再び葉をのばします。
成長して花が咲き始めるには数年かかりますが、一度花を咲かせると1か月以上にわたって咲き続けるため、ながく花を楽しむことができます。花は下の方から萎れ始めるので、終わった花は摘み取るようにしましょう。
■木の上で育つデンファレ
デンファレの花言葉には、「お似合いの二人」という花言葉があります。この花言葉は、デンファレのある特徴からつけられています。
野生のデンファレは、地面ではなく大樹やその大樹の上を覆うコケの上に根を這わせます。一見すると、まるで大樹に寄り添って暮らしているよう。そこから「お似合いの二人」という花言葉がつけられたといわれています。
大樹の上で育つ植物は着生植物と呼ばれ、デンファレを含むラン科の植物には珍しくありません。ギフトとして人気の胡蝶蘭も着生植物の一種です。
この性質から、デンファレや胡蝶蘭などの着生ランを鉢で育てるときは、土の代わりに水ゴケなどを鉢に敷き詰めることがほとんどです。植え替えのときなどは注意しましょうね。
■9月生まれの方にデンファレを
デンファレの魅力は、洋ランとしての気品、上品さを持ちながら、大きすぎず可憐な印象も与えてくれるところにあります。カジュアルなプレゼントにも、フォーマルな贈りものにもぴったり。
また、切り花にしても日持ちがよく、受け取った方も長い期間デンファレを楽しむことができます。
恋人や家族、会社の上司や同僚の誕生日に。デンファレのフラワーギフトを贈って、思い出に残る一日を演出しませんか。
敬老の日においしいプレゼント ~果子乃季のスイーツ~
今年、2015年の敬老の日は9月21日です。いつも優しく見守ってくれるおじいちゃん・おばあちゃんには、感謝の気持ちをこめてプレゼントを贈りたいですね。
今回の花だよりでは、毎年好評の果子乃季のスイーツについてお伝えいたします。
■うさぎの森のこもれびバウム 小野茶
【大好評につき完売となりました。ご利用いただきありがとうございました。】
うさぎの森のこもれびバウムは、かわいいうさぎの焼印が目印の果子乃季の人気商品。山口県産の新鮮な卵をたっぷりと使用し、職人が手作業で一層一層丁寧に焼き重ねた本格バウムは、しっとり、ふわふわな食感が楽しめます。
そこに、山口県宇部市の特産である小野茶をくわえ、おじいちゃん・おばあちゃんがお孫さまと一緒に楽しめるお菓子となったのがこのバウムです。
小野茶は、山口県宇部市小野地区に広がる、西日本随一の100ヘクタールの大茶園で栽培されたお茶。栽培の土壌は真砂と赤土がまざったやせた土地となっており、この環境下で育てたお茶は、天然の苦み、渋みが強く、甘み・コクを強く感じることができます。
世代を超えて楽しめるバウムクーヘンについて、生産者様からの一言をいただきました。
バウムクーヘンの生地の層は、樹木の年輪のような見た目のため、長寿を連想させる縁起の良い品とされています。
年輪を重ねていくように、美味しさと幸せを重ねていく…そんな想いを込めて作った、お菓子です。
■やわいろういろ
「デザートういろう」というコンセプトで開発がはじまった「やわいろういろ」。ういろうといえば細長い短冊型であるイメージが強いですが、「今までのういろうのイメージを変えたい」という思いから、カップに入れスプーンで食べるデザート感覚のういろうがつくられました。
味にも大変こだわっており、山口県産の味覚を大切にする果子乃季らしく、「宇部の小野茶」「岩国の岸根栗」「八百新酒造の酒粕」「萩の夏みかん」「長門のゆずきち」と山口県の味を5種類も楽しめます。加えて、「北海道産の小豆と赤えんどうの塩豆」「四国産の和三盆」「焦がしきな粉」の3種類の味も含め、全部で8種類もの味わいをお届け。
スプーンで簡単にすくい取ることができ、たくさんの味わいを楽しむことができる新感覚のういろう。なめらかな口当たりと優しい甘さで、いまどきの若々しいおじいちゃん・おばあちゃんもにも人気です。
世界3大広告賞「ONE SHOW」でブロンズ賞を受賞した、おしゃれなパッケージにもご注目下さい!
■山の口(鶴亀焼印仕様)
【大好評につき完売となりました。ご利用いただきありがとうございました。】
2013年ひろしま菓子博で「名誉総裁賞」を受賞した、山口名物の餅どら焼き「山の口」。お餅を生地に混ぜ込むことで生まれる、もちもちとした食感が特徴のどら焼きです。
長寿の象徴であるツルとカメを焼印として用いた特別仕様で、見た目にも敬老の日のプレゼントとしてぴったりですが、もちろん味にも強いこだわりを持ってつくられています。
生地に挟んだ自家炊き餡に使われる小豆は、北海道産の厳選されたもの。これを、果子乃季の工場で採取される名水「琴名水」で約1時間半かけてじっくり炊き上げることで、自然のコクと甘さが凝縮された餡が完成します。
香ばしい風味がたまらない黒ごまをアクセントに加えることで、甘すぎず上品な味わいとなっています。
山口の味を大切にする果子乃季の銘菓。素材にこだわり自然な風味を最大限に楽しめるスイーツは、グルメなおじいちゃん・おばあちゃんも喜ぶこと間違いなしですね。
美味しいものを食べて、これからも笑顔で長生きしてほしいとの願いをこめて、果子乃季のスイーツセットをおじいちゃん・おばあちゃんへとプレゼントしてみては。
新たなスタートにエールを込めて ~開店・開業に贈るお花~
かかわる方にとって、人生の新しいスタートといっても過言ではない開店や開業、開院の日。応援の気持ちを込めたお花の贈りもので、場を華々しく飾りたてるのが一般的です。
今回の花キューピットでは、開店・開業祝いのお花についてお伝えします。
■開店・開業祝いのお花の選び方
開店や開業のお祝いに贈るお花は、スタンド花や胡蝶蘭が最もポピュラーです。ご友人であれば5,000円~15,000円、身内の方やお取引先様であれば10,000円~30,000円、特に親しい方であれば20,000円~50,000円程度のご予算がいいでしょう。
スタンド花は彩りも華やかで、人目をひくので宣伝効果もあり、新たなスタートをおおいに盛り上げてくれることでしょう。開店・開業セレモニーが行われる場合は、場を華々しくしてくれるため、特にスタンド花が重宝されます。
対して胡蝶蘭は上品なイメージを与えてくれ、また花もちもよいので、長期間にわたってインテリアとして活躍します。胡蝶蘭は花粉や香りなどもほとんどないため、食品をあつかうお店や病院などに贈ってもいいですね。
ご友人や身内の方がレストランやショップを開く場合は、お店の雰囲気に合わせたアレンジメントや観葉植物を贈っても喜ばれます。あらかじめお店の雰囲気や内装などを聞いておくと、スムーズにお花を選べます。
オープン当日はお相手様も忙しく、設置などが手間となってしまうおそれもあるため、極力オープン前日にお届けするように手配しましょう。オープン日を間違えることがないように、確認は忘れずに。
■名札とメッセージカードのマナー
スタンド花や胡蝶蘭には、お名札をつけるのが一般的です。贈られた方もお礼などを考えたときに、「誰から贈られてきたのか」が分からないと困ってしまいますよね。
そのため、お名札にはお祝いの言葉と贈り主=ご自分のお名前を書くようにします。ビジネスとして贈る場合は、会社名と役職名も忘れずにつけましょう。名札のスペースはあまり広くはないので、贈り先様のお名前は省略してもかまいません。
お祝いの言葉は、お店→「祝御開店」、会社→「祝御開業」、病院→「祝御開院」など、いくつか種類がありますが、迷ったときは「祝」「御祝」であればどんなシーンにもお使いいただけます。開店・開業後に贈る場合は「祈御発展」と書くようにします。
親しい方にアレンジメントを贈るときは、お名札ではなくメッセージカードをお付けしても大丈夫です。多少くだけた文章でも、かえってより親しみが込められた贈りものとして喜ばれます。ただし、否定的な文章や、「倒れる」「つぶれる」など倒産をイメージさせる言葉、「赤」「紅」など、火(火事)をイメージさせる言葉は避けるようにしてください。
■お祝いのお花は花キューピットで
開店・開業祝いのお花は、全国の花キューピットのお花屋さんがおすすめ。たとえば、スタンド花は地域の風習に合わせたものをお届けし、設置や撤去もお花屋さんにお任せすることができます。
また、胡蝶蘭や観葉植物はお花屋さんが直接手渡しでお届けするため、お受け取りになる方が梱包材の片づけなどをする手間がかかりません。花キューピットで取り扱っている産直の胡蝶蘭・観葉植物はあまり流通しない珍しいものもあるため、こだわり派のお店への贈りものにぴったりです。
開店・開業の日は一生の思い出にのこる大切な日。贈るお花に応援の気持ちを込めて、ご友人やお取引先様の新しいスタートを華やかに盛り上げましょう。