お花屋さんのお仕事

母の日コラム ~お花屋さんの研修会~

母の日は、お花屋さんにとって、もっとも忙しい時期。全国のお母さんに、「ありがとう」の気持ちが込められたお花を届けるため、どのお花屋さんも気持ちを引き締めます。

花キューピット協同組合に加盟しているお花屋さんは、地域ごとにわけられたグループで定期的に研修会をおこなっています。なかでも、母の日の前にひらかれる研修会は、前半では注文を受けてから配達にいたるまでの流れを確認し、後半では新作フラワーギフトの作り方講習が熱心に行われていました。

■研修会の光景をご紹介

母の日フラワーギフト製作光景
今回見学させていただいた研修会では、2015年母の日新作フラワーギフトの「花キューピットブーケ(カラフルドット)」と「ロマンチックママ」の作り方の講習が行われていました。

お花を贈った方も、受け取った方も。みんなが笑顔になれるよう、どのお花屋さんも真剣です。

花キューピットブーケ(カラフルドット)の作り方を撮影させていただきました。色とりどりのカーネーションが、鮮やかな手つきで束ねられていきます。

シンプルなブーケだからこそ、配色や花の位置のバランスが大切。ですが、新鮮なお花をお届けするためには手早く製作する必要があり、あまりやり直しはできません。今回は練習ですが、本番さながらに、ひたむきにブーケ製作に取り組んでいました。

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そして、完成した花はこちら。本番の母の日に向けて、最高のお花を届けられるように。自分が納得できるようになるまで、何度も練習を繰り返します。

母の日フラワーギフトサンプル
お母さんへの感謝の気持ちが込められたフラワーギフト。今年の母の日も、お花屋さんが大切にお届けします。


 

大切にしたい日本の文化 ~お正月の花~ 千両市

 年に一度の千両市!

先週半ば~週末にかけて、全国の花の卸売市場で「千両市」が開催されました。
「松市」に続き、年に一度、この品目のためだけの競り(セリ)が開催される特別な市。
生産者さんが一年かけて大切に育ててきた千両は、日本の正月を彩る大切な花材。育ててきた人の想いと一緒に、市場を通ってお花屋さんに届きます!

【千両市の開始前に…】

お花屋さんは、セリに出される千両の見本を入念にチェックします。
千両市

市場も、専用のコーナーで生産者さんごとの千両を紹介。
千両市

【いざ競りの開始!】

法被姿の競り人が整列してスタート。
複数のレーンで威勢のいい掛け声とともに、どんどん競りに掛けられていきます。
千両市
千両市

【競りで購入した千両をチェック】

競り落とした千両は、箱に入った状態で運ばれて来ているので、開けたら状態をチェック。
千両市

千両市

【お正月まで大切に保つために…】

お正月にベストな状態で飾れるように、まずお手入れの第一歩「水揚げ」を行います。
道具はなんとトンカチ。
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以前にもご紹介した「お花屋さんの水揚げ」。繊維のかたい植物にお勧めの水揚げ方法、「叩き」。
(「お花屋さんの水揚げ2」の記事はこちらから)
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これでお花屋さんの準備は完了。
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新年を彩る縁起の良い赤い実が、みなさんのもとへ届けられます。
日本のお正月、縁起ものをきちんと飾って、良い一年を過ごせますように!

 

お花*あれこれ事典~お花屋のお仕事編 お花屋さんの水揚げ2~

 

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お花屋のお仕事  お花屋さんの水揚げ2

今回は花屋さんの裏方仕事のほんの一部をご紹介します。

夏に向けて、日持ちの面からも、清涼感を演出するのに活躍しやすい葉ものや枝もの。

日持ちしやすそう、だからといってそのまま水に入れるだけではもったいない!
お花屋のプロの水揚げ方法を実践すると、さらに長く楽しむことができます!

今回は、葉ものにお勧めの水揚げ方法「逆さ水」と細い枝ものにお勧めの「叩き」、太い枝ものにお勧めの「割り」をご紹介。

 

<逆さ水>

葉が沢山ついているものに多く使われます。

茎を持ち束を逆さにして、葉に裏側から霧吹きでお水をかけます。このとき、お花にはかけないようご注意を。
そして新聞に巻いてたっぷりのお水に入れてあげます。
2~4時間ほどおいて様子を見ながら、水があがったら新聞をとって飾りましょう。

 

 

oteire01<叩き>

 繊維の硬い植物に使用します。

叩く部分が出るように新聞を巻いてから、木槌で茎や枝の根元の部分2cm位を叩いて繊維をほぐし、お水を吸わせやすくします。
新聞に巻いてお水につけて時間をおき、水があがったら叩いた部分を切り戻しましょう。

 

 

 

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oteire01<割り>

主に枝物に適しています。

枝の下をハサミで十字またはマイナスに割り、ハサミで押し上げて割れ目を深くしていきます。
まれに、アジサイやライラックなど枝を縦半分に切ったとき、中にワタのようなものが入っているものがあります。
その場合は、そのワタを掻き出して上げてください。お水の吸い上げが良くなります。
新聞に巻いたら、割った部分がしっかり浸かるように深めのお水に入れ、水があがったら新聞をとって割った部分もそのまま飾りましょう。

 

 

 

 

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~おわりに~

一本一本丁寧に飾ってあげたいもの。でもお花屋さんでは少しでも早くお店に並べてお客様に見て頂きたいので、30本、50本とたくさんのお花を一気に水揚げし、お届けしています。
お店でも自宅でも、ちょっとひと手間でお花はいきいきしてくれますよ。

 

お花*あれこれ事典~お花屋のお仕事編 お花屋さんの水揚げ1 ~

 

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お花屋のお仕事  お花屋さんの水揚げ1

今回は花屋さんの裏方仕事のほんの一部をご紹介します。

 

お花屋さんに届くお花は、国内外の産地から集まってくるので、実際にお店に到着したお花の中には、丸1日お水に浸かることが出来ずにぐったりしているお花もあります。
そのお花たちをシャキーン!と元気に復活させてあげるプロのお仕事、「水揚げ」。
「水揚げ」と一言にいっても、実はお花の特性や状態に合わせていくつか種類がありますので使い分けが必要です。
以前に自宅でもできる「水揚げ」をご紹介しましたが、

今回はプロの水揚げから、まず「湯揚げ」をご紹介。

<湯揚げ>

「湯揚げ」は、キクやストック、ダリアなどに良く使われます。また茎が細い野花系にも効果的です。

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お花を新聞に巻き、茎にセロテープをとめて下から湯気が入らないようにします。

用意するのは、約80度のお湯(5cmぐらい)と水(10cmくらい)。

まず、茎を切りお湯の中に20~30秒茎をつけます。
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oteire03このとき巻いた新聞はお湯につけないように。
すると導管から空気がポコポコと出てきますので、泡が少なくなったらお湯から出してすぐにお水に入れてあげます。この時、お花は真っ直ぐに入れてあげて、水に浸かった状態で2時間ほど放置します。

この湯揚げは、導管内の空気を抜いて真空状態にした後、水に入れることで、一気に水を吸わせるという技なのです。
また、湯の中にいれた部分の茎は必要ないので、目安として色の変わっている部分は切って花瓶に活けます。

前回の「水揚げ」に慣れてきたら、このプロの「湯揚げ」にもチャレンジしてみませんか?

 

 

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