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お盆に花を供えよう|定番だけで終わらせない、故人に想いが伝わる素敵なお供え花とは?

花には不思議な力があります。
一輪飾るだけで、急に部屋を掃除したくなったり、視界に入れば自然と口角が上がったり。
花キューピットがお送りするブログ「花だより」は、そんな花のような存在を目指して、皆さんの生活を彩る情報を発信します。
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今年のお盆はどんなお花を供えますか?

フラワーアレンジメントとキャンドル
今年、2026年(令和8年)のお盆は、8月13日(木)〜16日(日)の4日間です。

お盆期間は休暇をとってレジャー・旅行を楽しむ方も多いかと思います。
ですが、お盆は日本の伝統行事。お墓参りをしたり、お盆飾りを準備したり、迎え火・送り火をしたりと、ご先祖様を供養するのが一般的なお盆の過ごし方です。

そんなお盆に欠かせないのが、お墓や仏壇に添えるお供え花。
香(お線香)・ろうそく・浄水(水)・食べ物と合わせ、ご先祖様へのお供えに欠かせない5つのアイテム「五供(ごく)」の一つです。

お供え花と言えば、白い花や菊のイメージが強いかと思います。
お盆に限らず花を供える機会が多いからこそ、いつも同じような花を供える方や、ついつい暗い雰囲気に仕上げてしまう方もいるのではないでしょうか。

先ほども説明した通り、お盆の意義は、ご先祖様や故人を供養することにあります。
お供えを通じて故人の想いに優しく寄り添うことが大切なのではないでしょうか。
そのためにも、寂しげな空気感ではなく穏やかで明るい空気感をはぐくむことが大切です。

そこで今回は、お盆のマンネリ化を防ぐ「いつもと少しだけ違うお供え花」のイロハをご紹介します。
伝統行事としてのマナーは守りつつ、故人に対する感謝の気持ちや変わらぬ想いを、素敵なお供え花とともに前向きに伝えましょう。

 

今、「個性あるお供え花」が選ばれている理由

桔梗、りんどう、ワレモコウ
これまでお供え花は、哀悼の意を示すことだけが重要視されてきました。
しかし昨今は、「いつも見守っていてくれてありがとう」という感謝の気持ちや、「これからも想いは一緒だよ」というポジティブな想いをお盆に表現する人が増えているようです。

それには、次のような背景が考えられます。

  • 故人を身近に感じるから
    「あの人が好きだった花・色」や「あの人の雰囲気にぴったりな花」を選ぶことで、故人の姿を鮮明に思い出すことができます。また、お盆で親戚が集まった時に、「そういえばこの花が好きだったね」などと会話が弾むきっかけにもなるでしょう。
  • 残された人の心を癒してくれるから
    教科書通りのお供え花だと、故人に寄り添う気持ちよりも悲しみが勝ってしまうという方も多いようです。少しだけ個性あるお花を供え、仏間やリビングが明るくなることで、お盆を迎える家族の気持ちも前向きになるはず。

お供え花のマナーを守りながら「差別化」する3つのポイント

優しい色合いのアレンジメント
「お盆に変わった花を供えたいけど、個性を出しすぎて失礼になるのでは…?」と疑問に感じる方もいらっしゃると思います。
お盆のルール・マナーを押さえた上でお花を選べば、故人やご先祖様に対して失礼にあたることはありません。
ここでは、ポイントとなるお供え花の選び方を3つご紹介します。

  • 黄金比率は「白:色=7:3」
    お供え花のベースは白や淡い色にしつつ、差し色として「シックで深い色」や「故人のイメージカラー」、「夏らしいビタミンカラー」を取り入れるのがよいでしょう。色つきの花は30%ほど混ぜると上品な雰囲気が保てて良さそうです。
  • 新盆・初盆の場合は配慮を
    故人が亡くなり、四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆を「新盆」もしくは「初盆」と言います。新盆・初盆でお供えする花は、親しい間柄であれば淡い色を供えてもよいとされていますが、基本的には白を基調とした花(白上がりの花)を選ぶのがマナーです。
  • 形やスタイルでモダンな雰囲気に
    横幅を取らない縦長の仏花も伝統的で素敵ですが、こんもりとお花をあしらったラウンドスタイルのアレンジメントも洗練された印象を与えます。またバスケットを使用したものやリボンつきのアレンジメントをお仏壇に飾れば、上品かつおしゃれなお供えになるでしょう。

 


僧侶に教わる、お盆の基礎知識

僧侶に教わる、お盆の基礎知識


お盆の時期・お供え(精霊馬・提灯・五供)・お墓参りマナーなどを詳しくご紹介します。

 

お盆のお供え花は菊だけじゃない!モダンでおしゃれな花7選

お盆のお供えに取り入れることで季節感やトレンド感が上がるお花の種類を、いくつかご紹介します。
「今年のお盆は菊以外の花を供えたい」「モダンで明るい雰囲気のお供え花にしたい」「故人のために洗練された空間を作りたい」という方は、ぜひ選択肢に加えてみてください。

1.ひまわり(向日葵)

ひまわり

花言葉:「憧れ」「あなただけを見つめる」など

夏の代名詞・ひまわりは、ご先祖様や故人に季節の訪れを感じていただけるお花です。
父の日の贈り物としても人気の花であるため、亡くなった父や夫を想って供える方も多いそう。
「あなただけを見つめる」という、故人に深く寄り添うような花言葉も素敵です。

眩しい黄色と丸く開いたひまわりの花姿は、お墓やお仏壇の雰囲気を明るくしてくれます。
お盆のお供え花に取り入れる時は、白い花や青い小花と合わせることで夏らしく爽やかな雰囲気になります。
また小ぶりの品種(ミニひまわり)を使用することでひまわりが悪目立ちすることなく、より一層上品に仕上がるでしょう。

 

2.トルコキキョウ

ピンクのトルコキキョウ

花言葉:「優美」「感謝」「永遠の愛」など

ウェディングや誕生日などのお祝いシーンで高い人気を誇るトルコキキョウ
比較的花持ちが良く花びらが散りにくいことから、実はお供えにも適しています。

その花びらはフリルのように美しく、普段のお供え花を格上げしてくれます。
お供え花にトルコキキョウを使用する際は、白やピンクのトルコキキョウを取り入れて優しい印象に仕上げるのがおすすめです。
特に白のトルコキキョウには「永遠の愛」「思いやり」という花言葉があるので、故人を想う花として意義深いお供えとなるでしょう。

 

3.ユリ(オリエンタル系)

ピンクユリ

花言葉:「威厳」「純粋」「無垢」など

すでにお供え花の定番であるユリ
日持ちが良いことのほかに、美しく高貴な姿が故人へ敬意や哀悼の意を示すのに適しているためです。

ユリの中にもテッポウユリ(鉄砲百合)など様々な品種がありますが、お供えにはオリエンタル系のユリ(オリエンタルリリー)がおすすめです。
カサブランカなどの品種がこれにあたります。
オリエンタル系のユリは大輪で豪華なのが特徴的であるほか、強い香りを放つため、故人のもとへ気品溢れる香りが届くかもしれません。

お供え花にユリを取り入れる際は、白はもちろん、華やかなピンクのユリもおすすめです。
あえて蕾の状態のものを選ぶことで、お盆の期間中に花が開いていく、そのドラマチックな変化の様子を楽しむこともできます。
一方で、ユリの花粉には要注意。衣服などに付いてしまうと簡単には落ちないため、花粉は必ず取り除いてからお供えするようにしましょう。

 

4.リンドウ(竜胆)

リンドウ

花言葉:「誠実」「あなたの悲しみに寄り添う」など

青紫色の落ち着いた色合いや「あなたの悲しみに寄り添う」という花言葉から、お盆の代表花とも言えるリンドウ
既にお盆の定番とされていますが、その鮮やかな色彩やシャープで涼し気なフォルムから、お供えアレンジメントを引き締める役としても非常に優秀です。

例えばラウンドスタイルのお供えアレンジメントに組み合わせることで、今までにないモダンで洗練された表情を見せてくれます。
またリンドウの青紫色は、白やグリーンと相性が良いです。
それらを合わせてお仏壇やお墓を彩れば、夏の暑さに負けない涼しげな雰囲気を醸し出してくれるでしょう。

 

5.アンスリウム

白いアンスリウム

花言葉:「情熱」「印象深い」など

個性あるトロピカルな姿が魅力的な、アンスリウム
熱帯地域原産の植物であるため、お盆時期の暑さに強い点も魅力の一つです。

アンスリウムは、一見お供え花には縁遠いイメージがあるかも知れません。
しかし、堅苦しくないリゾートモダンな仕上がりのお供えになることから、洋風のお仏壇などにぴったりだとされています。

またアンスリウムと言えば赤が人気ですが、お供え花に取り入れる際は、白やグリーン、パステルピンクといった淡い色合いのアンスリウムを選ぶのがよいでしょう。
特にピンクのアンスリウムには、「飾らない美しさ」という花言葉があります。
ご先祖様や故人の前では自然体でいる、という実直な姿勢が表現できるはず。

 

6.クルクマ

クルクマ

花言葉:「乙女の香り」「あなたの姿に酔いしれる」など

エキゾチックな姿が隠れた人気を誇る、クルクマ
その見た目は極楽浄土の象徴である蓮の花にも似ていることから、お供え花・仏花に適しています。
水揚げがよく長持ちしやすいため、正しくお手入れすることでお盆の期間中も美しい状態を保てるでしょう。

そんなクルクマが市場に出回るのは、暑さの盛りである6月~9月にかけて。
裏を返せば、夏季以外の流通は皆無と言ってよいでしょう。
そのため夏の限定花としてお盆のお供え花に取り入れることで、「知る人ぞ知るお盆の花」「こだわりのお供え花」に仕上がります。
お供えする際は、白やピンク、グリーンのクルクマで凛とした雰囲気に仕立てるのがおすすめです。

 

7.グリーン(葉物)

利休草
お供え花をよりおしゃれに引き立てる存在として、グリーン(葉物)を大胆に取り入れてみてはいかがでしょうか。
夏(お盆)の時期は流通するグリーンの品種も多くなります。
例えば、以下のグリーンがおすすめです。

  • 利休草(リキュウソウ)
    花言葉は「奥ゆかしさ」「謙虚」など。繊細で美しい蔓(つる)を持つ。
  • ユーカリ
    花言葉は「再生」「思い出」「追憶」など。プリザーブドフラワーやドライフラワーとしても最適。
  • ドウダンツツジ
    花言葉は「上品」「節制」など。トゲや毒がないためお供えに最適。

お盆のお供え花にグリーンや枝物を取り入れることでボリュームアップするだけでなく、ナチュラルかつ爽やかな印象になります。
また青々としたグリーンが夏の原風景とマッチし、ご先祖様や故人も「涼」や季節の移り変わりを実感できるでしょう。

 

お盆は花とともに「あなたらしい想い」を届けましょう

お墓の前で手を合わせる女性
今回の花だよりは、お盆に最適な、いつものお供え花をワンランクアップさせるコツや花の種類をご紹介しました。

今年(2026年)のお盆は8月13日(木)〜16日(日)
冒頭でも説明しましたが、お盆はご先祖様や故人に感謝の気持ち・変わらぬ想いを伝える期間。
義務ではなく、故人と心を通わせる温かい時間です。
だからこそお供え花においても型にはまったものを用意するのではなく、生前に故人が好きだった花、故人のイメージに合った花、故人が見て喜びそうな花を供えてみてはいかがでしょうか。
また、いつもと違うおしゃれな花を供えてみることで仏間やお墓の雰囲気も明るくなり、お盆に集まった親族同士の会話も弾むことでしょう。

花キューピットでは、定番のお供え花はもちろん、新盆・初盆に適した白上がりのアレンジメントや、ここでご紹介したひまわりやリンドウを取り入れたおしゃれなお供え花をご用意しています。
今年のお盆を迎える前に、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

 

2026-07-22 | Posted in blog, , 花を贈る時No Comments » 

 

花を創るひと。#1 【産地:モテギ洋蘭園】

花をもらう人がいれば、花を贈る人がいて、
その花を束ねたり、綺麗にあしらったりする人がいる。
さらにルーツを遡れば、その花を育てる人がいる。

美しい花が美しい理由を探るべく、花キューピットが「創り手」のもとを訪ねます。

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モテギ洋蘭園

今回、取材担当者が訪れたのは、埼玉県本庄市にハウスを構えるモテギ洋蘭園>
ここで生産されているのは、お祝いギフトの最高峰とも言える花・胡蝶蘭です。
3,200坪の広大な敷地で、ミディ胡蝶蘭を年間約15万株、大輪の胡蝶蘭を約12万株生産しています。

モテギ洋蘭園の胡蝶蘭は、国内で生産されている胡蝶蘭の中でもまさに一級品。
数多くのコンクールや品評会で受賞歴がある、高品質な胡蝶蘭です。

モテギ洋蘭園の広瀬さん
物腰柔らかに対応してくださった広瀬さん

取材に応じてくれたのは、販売企画部長の広瀬隆司さん
学生時代はデザイン系の専門学校に通っており、当時は広告関係の会社に就職しようと考えていたそう。
しかし花を扱う授業を受けていた時、講師を務めていた花屋の方に「うちに来い」と言われ、方向転換。花屋で一年間勤めたのち、21歳で株式会社モテギ洋蘭園に入社しました。

ハウス
ハウスは全部で17棟ある

 

胡蝶蘭栽培は「苗の品質」が8割

モテギ洋蘭園が作り出す胡蝶蘭の最大の強み、それは高品質で長持ちすること
ズバリその秘訣を広瀬さんにお聞きしたところ、「胡蝶蘭の品質を左右するのは苗ですね。8割くらいは苗です」と言います。

苗の手降ろし

モテギ洋蘭園での胡蝶蘭の栽培は、台湾からやって来る苗の手降ろし作業から始まります。
一度に届く数は300ケース程度で、全て手作業で行われます。

台湾における胡蝶蘭は、言わば「国策」の位置づけ。農業輸出額の約9割を蘭(そのほとんどが胡蝶蘭)が占める、重要な産業です。
モテギ洋蘭園はそんな台湾に自社農場を構え、苗の生育に最適な、温暖湿潤な気候のもとで苗を栽培しています。

台湾の現地で苗の栽培を手がけるのは、モテギ洋蘭園の子会社であり現地法人の<仁蘭園>
仁蘭園は、台南市後壁区にある胡蝶蘭の生産団地『胡蝶蘭パーク』にハウスを構えています。
「外周が10kmくらいある広い土地で、そこに何十社もの企業が温室を建てています」

台湾の国策ということもあり、『胡蝶蘭パーク』に温室を構えることができるのは「台湾人向けに胡蝶蘭を販売している企業のみ」というのが通例。
それにも関わらず、モテギ洋蘭園は2011年に現地での温室建設を果たしました。

「今の大統領、頼(清徳)大統領が台南市長だった時に良くしてくれて。日本の企業で唯一、特別許可を受けて入ることができたんです」
「日本でも世界最高品質の胡蝶蘭を」というモテギ洋蘭園の情熱が、難しいと思われた誘致に繋がったのかもしれません。

そんな台湾の仁蘭園で育てられる苗は「実生苗(みしょうなえ)」と呼ばれ、その管理期間はなんと約3年半!
3年半の育成の末、モテギ洋蘭園に届いた実生苗は、開花までさらに半年を要します。

苗
矯正されている苗

「首も伸びてくるので、この段階で矯正をしていくんです」と広瀬さん。
「花も本来は全部光(太陽)の方向に向いていくのですが、上手く行かないものが出てくるんです。太陽の方に正直に向かないものとか、ぐるぐる回転しちゃうものとか。それらとの戦いです」
支柱と洗濯バサミで、一つずつ苗を矯正する作業。
「出荷までに必ず5回は人の手が入る」という広瀬さんの言葉通り、胡蝶蘭は苗の段階から手間と労力を要することが分かりました。

そうして足掛け4年でようやく花が咲くまで成長した訳ですが、実はまだ折り返し地点に過ぎないのです…。

 

「世界にひとつだけの花」から「優秀なクローン」へ

私たちの想像する胡蝶蘭は、みな似たような花の形をしています。
一方、実生苗の花の形は様々で、2つとして同じ花は咲かないと言います。
「オリジナル。良く言えば“世界にひとつだけの花”ってやつなんですけど、そういうのはあまり売れない。まあ確かに、花を持たないものとかも急に出てくるんですよね」

自由に伸びた苗
自由に伸びた苗
個性が表れている実生苗たち

さらに言うと、実生苗の胡蝶蘭を規格品と認識していない花屋が多いそうです。
「(実生苗の胡蝶蘭は)お花屋さんにとって得体の知れない花なんですよ。それを高くは買ってくれないので、生産者は損してしまう」

損をしないための、美しい胡蝶蘭として認めてもらうための、次の工程。
それは、開花した実生苗の中から厳選し、質の良いクローン苗を大量に生産すること。

「花がより多くつくものとか、花の並び方が綺麗とか、花持ちが良いとか、葉っぱがコンパクトかどうか、根が張っているか、とか。あとは需要の高い色とかもありますし」
様々な基準で“優秀な胡蝶蘭”を選び出し、バイオ技術を用いて交配し、クローンを量産する。そうして生産される苗は「メリクロン苗」と呼ばれます。

根を張った苗
健やかな根。親指より太く仕上げるのがモテギ洋蘭園の目標だそう

モテギ洋蘭園で増殖したメリクロン苗は、実生苗と同様の工程で育てられます。
台湾で3年半管理されたあと、再びモテギ洋蘭園で開花〜出荷できる状態まで育成。
花芽が出てから、大輪の胡蝶蘭は約7か月、ミディ胡蝶蘭は約5か月半で出荷されます。

「台湾は一年中暖かいので、ちゃんとクーラーをかけない限り花芽が出ないんですよ。むしろその気候を利用して、台湾では花を咲かせずに苗を大きく太らせる。そして日本でやっと花を咲かせるようにする。これができるから、胡蝶蘭は一年中出荷できるんです」
台湾でしかできないこと、日本でしかできないことを互いに補完しながら、モテギ洋蘭園は一貫体制を築いています。
そして合計8年という長い年月をかけ、オリジナル品種の胡蝶蘭栽培を実現させているのです。

胡蝶蘭の栽培過程
胡蝶蘭の栽培過程 ※参考:モテギ洋蘭園HP(https://www.motegiyouranen.com/)

 

胡蝶蘭の美しさと届け先の配慮

花芽がついた胡蝶蘭はモテギ洋蘭園の適切な環境下で管理され、仕立てられ、美しい姿に変化していきます。

例えば、そのしなやかなステム(茎)
いくら肉厚で大きな花を咲かせたとしても、その花が正面向きに順序良く並んでいなければ、高品質な胡蝶蘭とは言えません。

モテギ洋蘭園は美しいステムを追求するために、また輸送時に形が崩れないように、支柱の太さや硬さ、その立て方にこだわっています。
「早いうちから支柱を入れて矯正する場合もありますが、あまり早く(ステムを)曲げてしまうと、ちゃんと生育しない場合もあって。ある程度ステムがしっかりしてから支柱で曲げていきます」

支柱と作業台
支柱を入れる作業台。これもまた労力を要する作業

 

太い支柱と細い支柱
左が太い支柱、右が細い支柱

様々な種類の支柱を使用しているモテギ洋蘭園。
支柱の立て方には、“見栄え”や“輸送のしやすさ”だけでなく、胡蝶蘭を受け取った方への配慮も表れています。

「例えば植え替えをする時とか処分する時とか、花が終わった後のことを考えると、細い支柱の方が取り扱いがしやすいんですよ」
「私たち(生産者)はグニャグニャ曲げられますけど」という太い支柱。
取材担当者もお借りして曲げようとしましたが、想像よりもずっと硬く丈夫で、確かに扱い方によっては不便さや危険性を感じてしまうかも。

「だから、細い支柱でも形が崩れないような支柱の立て方を開発中です。少しずつ改善させています」
モテギ洋蘭園にとっては、「美しい胡蝶蘭を美しい状態でお届けするまで」がゴールではありませんでした。
お届け先の立場に立って行われる、後工程まで視野に入れたぬかりない調整
支柱の立て方ひとつから、そうした創意工夫の姿勢が理解できました。

 

全国各地のお祝い事に寄り添う

ストックヤード
瑞々しい胡蝶蘭がずらりと並ぶ

苗の熟成には高温室、細かな管理ができる開花室を経て、ある程度の花を咲かせた胡蝶蘭は「ストックヤード」と呼ばれるハウスに移動します。
ストックヤードで胡蝶蘭は出荷待ちの状態になりますが、ここでも養生は続きます。

「3~4日に一回、水やりもします」と広瀬さん。
少ない回数のように思えましたが、植え込み材を水苔からバークと呼ばれる木のチップに変えたことで、水やりの頻度はこれでも増えたそう。
水苔は保水性が良いという特徴があります。なので水やりも6日に一回とかでした。ただ水をあげたらあげたぶんだけ吸って、しかも乾きにくいので病気になりやすいんですよね」
一方、水はけの良いバークは余分な水を吸収しないという特徴があり、水やりの回数は増えましたが管理がしやすくなったそうです。

バーク
こちらが「バーク」

このようにストックヤードで管理された胡蝶蘭は、様々な企業や団体、あるいは個人から個人への贈り物として、全国各地へ配送されます。

配送される胡蝶蘭
沖縄を除き全国に配送される

「梱包にもこだわっているんです」と広瀬さんは教えてくれました。
「箱が横に倒れてしまっても、なるべく傷まないような梱包をしています。(ステムを)後ろで止めたり。あとは厚みがある段ボールを使っているので、衝撃とかで潰れたりすることは滅多にないです」

またモテギ洋蘭園では、外気温に合わせて使用する段ボールも変えているそう。
「普通は、この段ボールのなみなみ(中芯)が一重なんですけど、冬場は二重の段ボールを使って保温します。これで気温の低い地域にも配送できるようになってます」
寒い場所が苦手な胡蝶蘭ですが、少しでも長持ちするよう、こだわりの梱包資材でお届けしています。

冬場用の段ボール
こちらが冬期用の段ボール

 

胡蝶蘭を再び咲かせる方法

胡蝶蘭の生産者、言わば専門家である広瀬さんに、花が落ちた胡蝶蘭を再び咲かせるコツについて尋ねました。

ポイントは2つだと言います。

    • 茎の切り方
    • 温度管理

まず、茎の切り方
「ここが節なんですよ、茎の節。ここから芽(花芽)が出ます」

茎の節
人差し指で示している部分が「節」

胡蝶蘭の茎には通常、節が5〜6個あります。
それらの節には、それぞれ「腋芽(えきが)」と呼ばれる花芽になり得る器官がついているため、この節の上で茎を切り、節を残す必要があります。
「逆に、節をたくさん残してしまうと全ての節から芽が出ちゃって栄養が分散されます。そうすると花が咲かないこともあって。一番良いのは、2~3節残すようにカットすること」
いくつか節を残しておくことで栄養が行き渡り、再び花を咲かせる可能性が高くなるそう。

もう一つは温度管理
「胡蝶蘭は、人間が適温だと思う環境がベスト」だと広瀬さんは言います。

ヒートポンプ
モテギ洋蘭園では全ての温室にヒートポンプを導入。冷暖房を切り替えることができる

ちなみにモテギ洋蘭園の温室は21〜22℃で管理されており、目安としては長袖一枚で過ごせるくらいの気温。
自宅でもそれは同様ですが、夏場は日差しを避け、高温になりやすい場所(カーテンのない窓際など)には置かないこと。そして冬場は冷える場所には置かないことが大切です。

水やりは、植え込み材の表面が乾いた時に行いましょう。
モテギ洋蘭園では3~4日の間隔で水やりをするとご紹介しましたが、これは一般家庭だと多すぎるそうです。
置かれた場所の湿度や植え込み材の素材にもよりますが、バーク植えの場合は6~7日に一回程度が良いでしょう。

花が落ちてしまった場合でも諦めず適切に管理することで、再び美しい花を咲かせる可能性があります。
胡蝶蘭をプレゼントされた際は、挑戦してみてくださいね。

 

ミディ胡蝶蘭の「楽しさ」

ストックヤードに並ぶ胡蝶蘭
温室は天井を高くすることで温度変化を最小限にし、空調効率を上げている

花キューピットでは、モテギ洋蘭園のミディ胡蝶蘭を販売しています。

取材中も、華やかな濃いピンク、愛らしさを感じる薄いピンク、元気がみなぎる黄色やオレンジなど、色とりどりのミディ胡蝶蘭が目を惹きました。
そんなモテギ洋蘭園のミディ胡蝶蘭は、自社で交配したオリジナルの品種がほとんど。
生産コストや技術面の問題から、独自に品種改良を行う団体は非常に稀。日本国内でも5社程度だそうです。

「やっぱりミディは育てていて楽しいです」と広瀬さん。
色で個性を表現できることの他に、ミディ胡蝶蘭を贈るという行為に「楽しい」理由があると言います。
「大輪の白い胡蝶蘭は、企業が形式的に贈ることが多いじゃないですか。その点、ミディ胡蝶蘭は個人がお祝いで贈ることが多いんです。だから、『あの色良かったよ』『綺麗なピンクにしてくれてありがとうね』なんて喜びの声があった時に、ミディやってて良かったなって思います」

また比較的若い年代の方も購入しやすいという点も、ミディ胡蝶蘭の魅力です。
「友達がカフェをオープンしました、とか。友達が結婚しました、とか。若い人がそうやってミディ胡蝶蘭を贈って相手に喜ばれたという体験をすることで、リピートに繋がっているんじゃないかな」

少しだけ個性的な、人と違う胡蝶蘭を贈りたい。
相手の好きな色やイメージに合った色の胡蝶蘭を贈りたい。
体験価値の高いミディ胡蝶蘭は、そういった贈り手の想いに寄り添うことができるギフトです。

 

 

 

高嶺の花であり続けること

少しだけ気になるのは、胡蝶蘭のこれからについて。
あらゆる物の価格が上昇している昨今、嗜好品である花を買い控える人も増えています。
胡蝶蘭についてもそれは同様で、生産量とともに生産者も減少し続けているようです。
高級花・胡蝶蘭の立ち位置は、今後どのように変化していくのでしょうか。

ミディ胡蝶蘭

「もっと手軽に、身近な存在にしたいという気持ちはないですね」と広瀬さん。
「胡蝶蘭を一般普及させるべきだと考えている生産者もいます。だけど私の考えだと、胡蝶蘭は“高嶺の花”っていうキャラクターを崩しちゃいけないと思ってるんですよ」

花の市場が欧米諸国と比べて小さい日本。
百貨店で販売されている花が、ホームセンターでは半額以下で販売されていることも多々あります。
他の植物と比べて膨大な生産コストがかかり、手が届きにくい点こそがブランドの価値である胡蝶蘭は、こうした「意図しない流通」を避ける必要があります。

その点、モテギ洋蘭園の高品質な胡蝶蘭は、ブランドイメージを維持し得る知識や技術の賜物。
「胡蝶蘭農家にはトヨタくらいのブランド地位を目指す人もいるし、日産やダイハツを目指す人もいるかも知れない。うち(モテギ洋蘭園)は良い胡蝶蘭を作っている限り、ベンツとかポルシェとか、そういうブランドを目指しています」

高いブランド力を維持しながら、先を見据えて挑戦したいこともたくさんあるそう。
例えば、少子高齢化に伴うお供え需要への対応や、海外在住者向けのチャネル開設。
こうした販路拡大に加え、「飽きられない仕掛けをしていかないと」と広瀬さんは言います。

「例えばラッピングもモテギ洋蘭園オリジナルで作られたらな、と。あとは通年商品(年間通じて販売している商品)のリニューアルですね」
モテギ洋蘭園では品種改良のもと、年間で胡蝶蘭を5~6回リニューアルさせ、それをスポット商品(一時的に販売される商品)として販売しています。
「飽きられないために、提案する品種を変えていくこと。通年商品に対しても一回大幅にリニューアルさせて、バージョンアップしてやっていければいいな」

ストックヤードに並ぶ胡蝶蘭

モテギ洋蘭園は、自らが手がける胡蝶蘭に誇りと自信を持っています。
同時に、いつだって向上心を忘れていません。
「良い胡蝶蘭を生産しているからには、他の生産者が絶対に真似できないくらいクオリティの高いものにしたい」

贈る人にとっても贈られる人にとっても特別な花、胡蝶蘭。
そんな花を創るのは、胡蝶蘭のステムのようにしなやかな心と、8年にもわたり胡蝶蘭の成長に向き合う真っ直ぐな心、その両方を持ち合わせた生産者でした。

広瀬さんと胡蝶蘭

 

ピンク色の花一覧。ピンクの花といえば?推し活にもおすすめ

ピンクの花
花には不思議な力があります。
一輪飾るだけで、急に部屋を掃除したくなったり、視界に入れば自然と口角が上がったり。
花キューピットがお送りするブログ「花だより」は、そんな花のような存在を目指して、皆さんの生活を彩る情報を発信します。
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今回はピンク色の花をご紹介します。
ピンク(桃色)が好きな方はもちろん、可愛らしい雰囲気の方にもぴったりなピンクの花。誕生日プレゼントや自分用ギフトを探しているという方は、ぜひ参考にしてください。

また、「推し」のメンバーカラー・イメージカラーがピンクという方にプレゼントしたり、推し不在の誕生日会で装飾として使ったり、推しのイベント・ライブでスタンド花を贈ったり…推し活にもご活用ください。

バラ

ピンクのバラ

  • 科・属:バラ科・バラ属
  • 学名:Rosa
  • 他の花色:赤・白・黄・オレンジ・青・紫など
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月(春と秋が最盛期)
  • 原産地:アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、中近東など
  • 和名:薔薇(バラ/ソウビ)
  • ピンクバラの花言葉:感謝・上品・気品・しとやか・恋の誓い など

可愛らしさと上品さを併せ持つ、ピンクのバラ
花束アレンジメントでも主役を張るような華やかさがあり、ウェディングブーケなど特別なシーンで使用されることも多いです。
色のトーンは、淡いベビーピンクから鮮やかな濃いピンクまで様々。
贈る相手のイメージや今の気分に合わせて選ぶのも楽しいです。

花言葉は「感謝・上品・しとやか」など。
恋人やパートナーはもちろん、お世話になっている上司や先輩へのプレゼントにもぴったりな花言葉と言えます。
また、ピンクバラには「恋の誓い」という花言葉もあります。
上品でありながらも華やかさが隠しきれていない推しに、「これからもずっと好きでいる」という誓いを立てるお花としても、ピンクバラはおすすめです。

さらに、バラは贈る本数によって意味が変わると言われています。
ここでは、その意味を1本〜10本までご紹介します。

1本:一目ぼれ、あなたしかいない
2本:この世界はあなたと私だけ
3本:愛しています、告白
4本:死ぬまで気持ちは変わりません
5本:あなたに出会えて心から嬉しいです
6本:お互いに愛し、分かちあっていきましょう
7本:片思い
8本:あなたに感謝しています
9本:いつまでも一緒にいてください・いつもあなたを想っています
10本:あなたは完璧な人です

このように、それぞれロマンチックな意味を有することが分かります。

10本以上の意味は以下のコラムで詳しくご紹介していますので、「バラをプレゼントして自分の想いを伝えたい!」という方はチェックしてください。


薔薇(バラ)の花言葉と本数の意味

薔薇(バラ)の花言葉と本数の意味

1本、12本、108本など、本数別に解説します。

 

トルコキキョウ

ピンクのトルコキキョウ

  • 科・属:リンドウ科・ユーストマ属(トルコキキョウ属)
  • 学名:Eustoma grandiflorum
  • 他の花色:白・紫・青・緑・黄・茶・複色(グラデーション)など
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月(夏が最も美しく品種も豊富)
  • 原産地:北アメリカ(テキサス、メキシコ北部など)
  • 和名:土耳古桔梗(トルコキキョウ)、リシアンサス
  • ピンクのトルコキキョウの花言葉:優美・優雅 など

ひらひらとした花びらが特徴的な花、トルコキキョウ
「フリルのような花びら×ピンク」という組み合わせはとても親和性があり、ピンクのトルコキキョウは特に人気です。

日本で最も馴染みのある「トルコキキョウ(トルコギキョウ)」という和名は、花がキキョウに似ていることから名づけられました。
トルコキキョウが初めて日本へやってきたのは1930年代。当時はキキョウのような一重咲きで、花色もラベンダー色(紫色)のみだったそうです。
今では品種改良が進み、花色も様々。八重咲きで豪華な印象のトルコキキョウも誕生し、フラワーギフトとして重宝」されるようになりました。

また、トルコキキョウは海外で「ユーストマ(Eustoma)」と呼ばれます。
これはギリシャ語の「eu(良い)」と「stoma(口)」に由来し、花冠の形状にちなんでいます。

ピンクのトルコキキョウの花言葉は「優美・優雅」など。
見た目通りの素敵な花言葉なので、誕生日や結婚祝いなどあらゆるお祝いシーンで喜ばれるプレゼントでしょう。

そんなピンクのトルコキキョウが似合うのは、洗練された雰囲気が魅力的なビューティー担当の推し。
「優美・優雅」の花言葉に乗せて、好きという気持ちを届けましょう。

スターチス

ピンクのスターチス

  • 科・属:イソマツ科・イソマツ属(リモニウム属)
  • 学名:Limonium
  • 他の花色:紫・青・黄・白・オレンジ・赤など
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月(主に5~6月)
  • 原産地:地中海沿岸など
  • 和名:花浜匙(ハナハマサジ)
  • ピンクのスターチスの花言葉: 永久不変・永遠に変わらない心 など

生花はもちろん、ドライフラワーによく使用される花としても有名なスターチス
花持ちがよく、長く楽しむことができます。

触るとカサカサと音を立てますが、カサカサの色鮮やかな部分は花ではなく「がく」
では肝心の花はどこにあるのかというと、がくの中心部に存在します。
白や黄色の小さい粒のようなものが、スターチスの花です。

属名・学名の「Limonium(リモニウム)」は、ギリシャ語の「leimon(海浜・草原)」に由来します。
これは、スターチスをはじめとするリモニウム属の多くが、潮のさす沼地や海岸に自生するためです。
健気で可愛らしい印象が強いですが、比較的過酷な環境に耐えることができる力強さも、スターチスの魅力だと言えます。

スターチスの花言葉は、「永久不変・永遠に変わらない心」など。
先に説明した通り、花持ちの良さやドライフラワーにしても色あせない姿に由来しています。
大切な人へ、変わらぬ愛や友情、感謝の想いを伝える花としてぴったりです。

スターチスが似合う推しは、アイドルグループであればリーダーを務めるような、芯の強さが魅力的な人ではないでしょうか。
夢に向かって真っ直ぐ進む推しへ、「これからも変わらず応援する!」という気持ちを込めてスターチスを贈りましょう。

 

ガーベラ

ピンクのガーベラ

  • 科・属:キク科・ガーベラ属
  • 学名:Gerbera jamesonii
  • 他の花色:赤・黄・白・オレンジ・紫・茶・複色
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月(春と秋が最も品種が豊富)
  • 原産地:南アフリカ
  • 和名:大千本槍(オオセンボンヤリ)、アフリカ千本槍
  • ピンクのガーベラの花言葉:崇高美・思いやり・感謝 など

お花屋さんでは年間通じて見かけることが多い人気の花、ガーベラ
丸く開いた姿が愛らしく、またカジュアルな印象も強いため、自分用ギフトとして購入される方も多いです。

また、ガーベラは青色以外のほぼ全ての色が存在すると言われています。
元気がもらえるようなポップな色彩が多いほか、花の中心部(花芯)が黒いもの(黒芯)と白いもの(白芯)の2種類あるなど、豊かな表情で私たちを楽しませてくれます。
特にピンクのガーベラは優しい印象が強く、女性や子どもへのプレゼントに人気です。

「ガーベラ」という名は、ドイツの自然科学者・ゲルバー(T.Gerber,?-1743)の名に由来します。
切り花用の品種はオランダで品種改良が進められ、日本に伝来したのは大正時代だと言われています。
先に述べた通り花色が豊富なガーベラ。
最近では一重咲きのみならず、八重咲き、細長い糸のような花びらが放射状に広がったスパイダー咲き、花びらがくるくると巻かれたようなカール咲き(パスタ咲き)など、個性的でおしゃれな品種も人気です。

ガーベラ全体の花言葉は「希望・常に前進・前向き」など。
ピンクのガーベラには「崇高美・思いやり・感謝」などの花言葉があります。
誕生日や結婚祝いなどのお祝いにはもちろん、母の日のプレゼントにも適しています。

ピンクのガーベラが似合う推しは、思いやりに溢れた癒し担当。
ふんわりとした優しいイメージがありながらも、周りをポジティブな雰囲気にさせる推しにぴったりです。

 

チューリップ

ピンクのチューリップ

  • 科・属:ユリ科・チューリップ属
  • 学名:Tulipa
  • 他の花色:赤・黄・白・紫・オレンジ・緑・黒・複色など
  • お花屋さんで買える時期:11月~3月
  • 原産地:中央アジア、地中海沿岸など
  • 和名:鬱金香(ウコンコウ / ウッコンコウ)
  • ピンクのチューリップの花言葉:愛の芽生え・誠実な愛 など

チューリップは、桜と同様に春の花の定番と言えます。
色が豊富なチューリップ。中でも、可愛さだけでなく初々しさやあどけなさも感じるピンクが特に人気です。

「チューリップと言えばオランダ」というイメージが強いですが、原産は中央アジアだと言われています。
16世紀半ばにヨーロッパへ伝わってからチューリップの育種が進み、1630年代と1730年代の2回、チューリップの品種改良が加速する「チューリップ狂時代」なる時期が存在したそうです。
導入されてから450年、オランダの王立球根生産者協会には8,000品種以上のチューリップが登録されています。
色合いも咲き方も様々で、最近では花びらの縁(ふち)がフリンジのようにギザギザの形状をしている「フリンジ咲きチューリップ」がおしゃれで人気です。

そんなチューリップ全体の花言葉は、「思いやり・愛の告白」など。
ピンクのチューリップは、「愛の芽生え・誠実な愛」といった花言葉を持っています。
好きな人に告白する時や、誠実な想いを伝える時などに背中を押してくれそうです。

ピンクのチューリップが似合う推しは、グループであればセンターを務めるような王道タイプ。
チューリップの品種がたくさんあるように、様々な表情でファンを虜にしてくれる推しにぴったりでしょう。

チューリップについては、こちらでも詳しくご紹介しています。


チューリップってどんなお花?

チューリップってどんなお花?~歴史や基礎情報~


チューリップはいったいどんなお花なのか、その歴史などをご紹介します。

 

桜

  • 科・属:バラ科・サクラ属
  • 学名:Cerasus(または Prunus)
  • 他の花色:白・濃ピンク・薄緑(御衣黄など)・黄(鬱金桜など)
  • お花屋さんで買える時期:12月~4月
  • 原産地:日本、中国、ヒマラヤなど(主に北半球の温帯地域)
  • 和名:桜(サクラ)
  • 桜の花言葉: 精神美・優美な女性・純潔 など

春の花の代表格であり、日本人のみならず世界中の人を惹きつける花、
「桜色」と言うように、品種によっては白に近いピンク色の花を咲かせます。
なんでも「桜色」は日本の伝統色で、紅染めの中で最も淡い色を指すようです。

お花見で楽しめる桜の代表品種は「ソメイヨシノ」ですが、開花期間はわずか2週間程度。
やっと開花したと思ったらすぐに散ってしまう、その儚さも桜の魅力です。
お花屋さんに流通する切り花専用品種は、「啓翁桜(けいおうざくら)」や「彼岸桜(ひがんざくら)」など。
正月頃から店頭に並び始め、おおよそ4月過ぎまで見かけることができます。
こうした切り花の桜を部屋に飾れば、お花見の時期以外でも美しい花を観賞できます

桜の花言葉には「精神美・優美な女性・純潔」などがあります。
これらの花言葉は、日本人が持つ奥ゆかしさや品性に由来しているそう。
上品なイメージの方にプレゼントするほか、おめでたい日を彩る花として適しています。

桜の花が似合う推しは、日本人らしい礼儀正しさや慎ましさが魅力的な方です。
どんな時も謙虚な姿勢を忘れないあの人へ、敬愛を込めて桜をプレゼントしてはいかがでしょうか。

 

芍薬(シャクヤク)

ピンクのシャクヤク

  • 科・属:ボタン科・ボタン属
  • 学名:Paeonia lactiflora
  • 他の花色:白・赤・濃紫・コーラルオレンジなど
  • お花屋さんで買える時期:4月~6月上旬
  • 原産地:アジア北東部(中国、シベリア、朝鮮半島など)
  • 和名:芍薬(シャクヤク)、貌佳草(カオヨグサ)
  • シャクヤクの花言葉:恥じらい・はにかみ など

幾重もの花びらが華やかで魅力的な、シャクヤク。
まるまるとした蕾から大輪の花を咲かせる、そのサプライズ性の高さも喜ばれるポイントです。
ピンクのシャクヤクは特に人気があり、ピンクバラと同様にウェディングブーケなどによく使用されます。

そんなシャクヤクを使った言葉に、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というものがあります。
これは美人を形容する言葉で、まさにシャクヤクは「美」の代名詞であることが伺えますが、本来は漢方の効能を示す言葉なのだそう。
「立てば芍薬」の「立てば」は「立ち上がる」ではなく、「気が立つ(イライラする)」という意味です。
実はシャクヤクの根にはイライラを抑える効能があると言われており、かつては東洋医学に基づいた漢方に活用されていたそうです。

また「Paeonia(パエオニア)」という学名も、シャクヤクが薬草として使われていたことから、ギリシア神話の「Paeon(ペオン)」という神々の医師の名にちなんでいるそうです。
人々にとって、シャクヤクは美しいだけでなく薬効もある大切な植物だったと言えます。

シャクヤクの花言葉は「恥じらい・はにかみ」で、ピンクのシャクヤクも同様の花言葉を持っています。
そのためピンクのシャクヤクは、華やかな見た目とは裏腹に初々しさが残る推しにお似合いです。
クールに見えて実は天然だったり、子どもっぽいところがあったり、「そのギャップが魅力的だよ」というメッセージを込めてシャクヤクをプレゼントしましょう。

 

クルクマ

ピンクのクルクマ

  • 科・属:ショウガ科・クルクマ属(ウコン属)
  • 学名:Curcuma
  • 他の花色:白・緑・紫・赤・複色など
  • お花屋さんで買える時期:6月~10月
  • 原産地:東南アジア(タイなど)
  • 和名:鬱金(ウコン)、恭菜(キョウサイ)
  • クルクマの花言葉: あなたの姿に酔いしれる・乙女の香り など

夏を代表するクルクマは、エキゾチックで涼しげな佇まいが魅力のお花です。
色のついた部分は花ではなく、「苞(ほう)」という蕾や花を保護するために変化した葉です。
クルクマの花は紫色や白色で、苞の内側にひっそりと存在しています。
花は一週間程度で終わってしまいますが、色鮮やかな苞は一か月以上楽しめることも。
花持ち(実際は苞持ち)が良い花としても人気があります。

クルクマは一見チューリップや蓮(ハス)に似た姿をしていますが、実はウコン(ターメリック)の仲間
「クルクマ」という名も、アラビア語で「黄色」を意味する「kurkum」に由来しており、これは根茎に含まれているウコンのクルクミン色素が、黄色の染料として使われていたことに基づいています。
本来ウコンは食用であることから、観賞用のウコンとしてクルクマが栽培されていたそうです。

クルクマの花言葉は「あなたの姿に酔いしれる・乙女の香り」など。
これらの花言葉は、思わず心惹かれてしまうようなクルクマの美しい花姿に由来しているそうです。

ピンクのクルクマは、エレガントかつ神秘的な雰囲気の推しにぴったりのお花です。
バラやチューリップのように目立つ存在でなくても気付いたら目で追ってしまうあの人へ、このクルクマを贈ってみてはいかがでしょうか。

 

コスモス

ピンクのコスモス

  • 科・属:キク科・コスモス属
  • 学名:Cosmos bipinnatus
  • 他の花色:白・赤・濃ピンク・黄・茶(チョコレート)など
  • お花屋さんで買える時期:8月~10月
  • 原産地:メキシコ
  • 和名:秋桜(アキザクラ)
  • コスモスの花言葉:乙女の純潔・少女の純真 など

「秋桜」とも呼ばれるように、秋の花として高い人気を誇るコスモス
細く華奢な茎に大きな花を咲かせ、風に揺れる姿も優雅な秋の風物詩と言えます。
その華麗な見た目通り、「コスモス」という名はギリシャ語の「kosmos(飾り・美しい)」に由来しています。
花色も豊かですが、ピンクのコスモスは秋晴れの青空に映え、特に人気です。

しかし、開花時期は秋だけではありません。
7~8月頃に咲く夏咲きのコスモス、10~11月に咲く秋咲きのコスモス、そして夏咲きと秋咲きの間に咲く早咲きのコスモスなど、開花時期は品種によって様々です。
俳句では秋の季語とされるコスモスですが、夏頃から花を楽しむことができるのです。

コスモスは、メキシコの高原地帯で自然発生したと言われています。
日本にやって来たのは明治初期。
様々な説がありますが、美術学校の教授であるイタリア人のラクーザ氏が、デッサン指導のために日本へ種子を持ち込んだという説が有力です。
画家を育成するための「教材」が今や日本国民に愛される花になるなんて、当時のラクーザ教授は想像もしていなかったでしょう。

コスモスの花言葉は「乙女の純潔・少女の純真」など。
ピンクのコスモスも同様で、「乙女の純潔」という花言葉を持っています。
これは風にそよぐ可憐な花姿や、無垢で穢れのない色合いにちなんだものです。

その花言葉通り、ピンクのコスモスは純粋で素直なキャラクターの推しにぴったり。
誕生日を迎えて大人になっていく姿にどこか寂しさを覚えつつ、「これからも素直な気持ちを忘れないでいてね」という気持ちを込めてピンクのコスモスを贈るのも素敵です。

 

ピンクの花をプレゼントしよう

ガーベラの花束
今回は、ピンク色の花をご紹介しました。
フラワーギフトにおいて人気No.1カラーであるピンクは、どんな時も優しくあたたかい気持ちにしてくれるでしょう。
「ピンクの花=女性へのプレゼント」というイメージが強いかと思いますが、現代では男性もハッピーカラーとしてピンクのアイテムを身に付けることも多いです。
特に、鮮やかなビビッドピンクの花は性別を問わず大人気

また、ピンクが似合う推し・ピンク担当の推しは、愛らしいビジュアルや愛嬌のあるキャラクターでファンを魅了する方が多いのではないでしょうか。
愛され力の高い推しの魅力をより引き出してくれるピンクの花は、お祝いの席やイベントを華やかに彩ってくれるはずです。
ぜひ、大切な推し活のシーンにもご活用ください。

ピンク以外にも、様々な色の花をご紹介しています。
推し活はもちろんのこと、長寿祝いや結婚祝い還暦祝いなどで花を贈りたいという方も参考にしてください。

赤い花が知りたい方は、こちら。


赤い色の花一覧。赤い花といえば?推し活にもおすすめ

赤い色の花一覧。赤い花といえば?推し活にもおすすめ


赤い色が好きな方へのプレゼントや、赤色担当の推しの本人不在の誕生日会(推し活)などで活躍する赤い花。

黄色の花が知りたい方は、こちら。


黄色の花一覧。黄色の花といえば?推し活にもおすすめ

黄色の花一覧。黄色の花といえば?推し活にもおすすめ


黄色の花をご紹介。自分が欲しいと思うタイミングにあった季節の花を探してみてください。

白い花が知りたい方は、こちら。


白い花一覧。白い花といえば?推し活にもおすすめ

白い花一覧。白い花といえば?推し活にもおすすめ


ホワイト担当の推し活や結婚式で使いたい白い花を一覧でまとめました。

青・水色の花が知りたい方は、こちら。


青い花・水色の花一覧。青い花といえば?推し活にもおすすめ

青い花・水色の花一覧。青い花といえば?推し活にもおすすめ


青・水色担当の推しにぴったりな花。爽やかな雰囲気が魅力的です。

紫の花が知りたい方は、こちら。


紫の花一覧。紫の花といえば?推し活にもおすすめ

紫の花一覧。紫の花といえば?推し活にもおすすめ


長寿祝いや敬老の日のプレゼントにも人気な紫の花の種類をご紹介します。

花ギフトを購入したい方はこちらのサイトをチェック。
17時までの注文で最短翌日に花ギフトをお届けいたします。

2026-06-05 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

開架宣言 Vol.3_いとうみく『カーネーション』

花に対する愛や造詣が深い皆さまに向けた、花キューピットによる読書案内ブログ。
花も書籍も自由に開かれ、思い思いに楽しまれるべきではないか(開花・開架)。
そんなメッセージを込めた新連載、「開架宣言」

今回ご紹介するのは、児童文学作家・いとうみく氏の『カーネーション』です。

いとうみく「カーネーション」
聖母マリアが、処刑されたキリストのために流した涙から咲いた……という伝承のある花。カーネーションは母の日に贈る、母性の象徴としての花でもある。しかし、花言葉は色によって異なる。母への愛、純粋な愛、そして軽蔑、拒絶、失望。あたしは、まだ母に愛されたいと思っている。いつか母は、あたしを愛してくれると信じている。そんなことは無理だとわかっていても、あたしはあたしの深いところで、いまも願っている。/『カーネーション』くもん出版

 

「母に愛されたい」

一緒に買い物に行く。
一緒に台所に立って料理をする。
「ただいま」と言えば「おかえり」が返ってくる。
『カーネーション』は、そんな<ありふれた親子関係>を築くことができない母と娘の物語です。

主人公は中学一年生の日和。
物心ついた時から母に冷たくあしらわれ、拒絶されていると分かっていても、「母に愛されたい」と思い続けていました。
テストで良い点を取るのも、言動に気を付けるのも、自分のことは自分でやるのも、全て母・愛子に好かれるための努力。
しかし母の寵愛を一身に受けるのは、しっかり者の日和ではなく、駄々をこねてばかりいる日和の妹・紅子なのでした。

日和は時に仲間に救われながら、勇気を持って母に近づき、そして遠ざかります。
なぜ自分は母から嫌悪されているのだろう。
なぜ父は綺麗ごとばかり言うのだろう。
それでも「母に愛されたい」と願ってしまうのはなぜだろう。
そんな日和視点から母親視点へと移行し、母が日和を愛せない理由も明かされます。
家族という縁の難しさを知る、衝撃的で重いテーマではありながらも考えが深まる作品でした。

 

目を逸らさない大切さを知る

読み始めは正直、「これは本当に児童文学なのか?」と立ち止まってしまいました。
母から愛されることに必死な日和と、そんな日和を愛そうと必死な母。
互いの行動や思いの報われなさは、読者として形を保っていられないほど辛く感じます。

しかし、それは読者である私自身が母から無条件の愛を受け、健やかに育ってきた証拠だとも思うのです。
「良い成績を取ったから」「役に立つから」といった付加価値に関係なく、「娘だから」というたった一つの理由で可愛がられてきたからだと。
そして、母という立場を経験したことがない私は「親は娘を愛することが当たり前」だと思っているからだと。

わが子を愛したくない親など、いるはずがない。愛したくないのではなく、愛せないのだ。_p.127

愛したくないのではなく、愛せない。
今は日和の母に同情はできないけれど、いつか、その苦悩が理解できるのかも知れません。

また本作は、相手の立場を心から理解できなくても歩み寄ろうとする姿勢や、家族の形には正解・不正解などないといった学びがあるという点で、児童文学としての意義高さがあります。
作者であるいとうみく氏は、アノマーツ出版のインタビューで以下のように語っていました。

「書くって傷口をえぐるような作業でもあるんですが、結果的にそれで救われました。登場人物を掘り下げて書く。自分のことって案外わからないし、つらいことからは目をそらしたくなるのですが、物語として人物をある程度客観視しながら掘り下げていくと、逃げるわけにはいかなくなる。」(https://note.com/anomarts/n/n8525a9fd5832,2023年5月11日)

重苦しいテーマから作者自身も目を背けず書き綴った『カーネーション』。
大人も子供も読んでいてつらく感じる箇所があるかと思いますが、作者と同様、目を逸らすことなく読んだ先に救われる感情があるはずです。

 

カーネーション

いとうみく「カーネーション」と赤いカーネーション

本書からピックアップする花は、もちろんカーネーションです。

花:カーネーション(Carnation)
学名:Dianthus caryophyllus
科・属:ナデシコ科・ナデシコ属
原産地:地中海沿岸
開花時期:4月~6月
花言葉:無垢で深い愛

母の日に贈る花の代表格とも言えるカーネーション。
なぜカーネーションを贈る文化が誕生したのか。その由来は諸説ありますが、アメリカのアンナ・シャービスという方が亡き母を追悼するために、母が好きだったカーネーションを祭壇に飾ったという説が有力です。

母の死後も敬愛の姿勢を崩すことのないアンナに多くの人々が賛同したことで、「母に感謝する」という文化が母の日の制定とともに全土で広がっていったんだとか。
つまり、母の日の始まりはお祝いではなく弔事だったのですね。

先に説明した通り、カーネーションの花言葉は色によって異なります。
赤色のカーネーションの花言葉「母への愛」「熱烈な愛」など
ピンク色のカーネーションの花言葉「温かい心」「感謝」など
オレンジ色のカーネーションの花言葉「純粋な愛」「清らかな慕情」など
黄色のカーネーションの花言葉「友情」「美」「軽蔑」「失望」など
白色のカーネーションの花言葉「私の愛は生きている」「尊敬」など
全ての色がポジティブな花言葉だとは限らないからこそ、伝えたい意図に合わせてカーネーションを選ぶこともできます。

では、来る母の日、日和だったら何色のカーネーションを母に贈るのだろう?
そもそも、彼女は母の日に何かをプレゼントするのだろうか?
本作『カーネーション』を読み終えたとき、<ありふれた親子関係>を築けない二人に一縷の光が見えたとき、そんな疑問も解消されるはずです。

あたしは母を捨てた。そう思っていた。でも母を憎むことはできない。いまもやっぱり愛している。愛されたいと願っている。ただ、求めるかたちがかわっただけだ。_p.193

 

※本記事に掲載された書籍情報は、2026年4月時点のものです。


【2026年】母の日に人気な花のプレゼントをアンケート調査!

【2026年】母の日に人気な花のプレゼントをアンケート調査!


お母さんへの母の日プレゼントに悩んでいる方は、参考にしてみてください。
2026-04-14 | Posted in 母の日特集, , 開架宣言No Comments » 

 

<春の花>を愛でよう|卒業祝い・入学祝い・退職祝いにもおすすめ

花には不思議な力があります。
一輪飾れば急に部屋を掃除したくなったり、視界に入れば自然と口角が上がったり。
花キューピットがお送りするブログ「花だより」は、そんな花のような存在を目指して、皆さんの生活を彩る情報を発信します。

 

2月・3月・4月は春の花を愉しみたい

春の花
少しずつ暖かくなってきた今日この頃。
気温の変化に合わせ、日常の中で見かける草花の種類も徐々に増えてきました。
そこで今回は、これからの時期(2月から4月)に花屋さんで流通量が増える、春が旬の花をご紹介します。

また、春の花は贈り物にも最適です。
なぜなら、その明るい色合いのほか、前向きな花言葉を持つ花が多いから。
卒業式や入学式、退職や異動、それに伴う送別会、入社式、開店・開業など、年度末や年度初めは、学生も社会人も多くのイベントを控えています。
そのためご自宅用としてはもちろん、新たな門出を迎える人へのギフトにもぴったり。
そんな春の花を花言葉と併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

春の花と言えばこれ!定番人気8選

 

1. 桜

桜
日本の国花である、
白に近い薄ピンクの花を下向きに咲かせるその姿は、日本人のつつましいイメージにぴったりだとも言えるでしょう。
開花時期はその年の気温の変化によって様々ですが、温暖な日本の南部では3月中旬頃に、寒冷な北部では5月上旬頃に開花します。
蕾が膨らみ始めてからあっという間に開花し、満開になったと思ったら散ってしまう。
そんな儚い美しさもまた、桜が春の花として愛される理由なのかも知れません。

さらに、春の行事といえば「お花見」だという方も多いのではないでしょうか。
桜を見に行くことを「お花見」と言い、桜以外を見に行くことは「お花見」とは言いません。
例えば梅を観賞することを「梅見」「梅観」、桃を観賞することを「桃見」などと言います。

お花見で楽しめる桜は、ソメイヨシノや河津桜、八重桜、シダレザクラなどが有名ですが、室内に飾って楽しめる品種もたくさんあります。
例えば、切り花として流通する桜は枝が短い品種が多く、啓翁桜や彼岸桜、東海桜などが有名です。
鉢植えや盆栽として市場に出回る桜には、旭山桜や御殿場桜といった小型品種があります。
これらを飾れば、ご自宅でのんびりとお花見を楽しむことができます。

花言葉

桜の花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」などです。
「精神美」は日本の気品溢れる国民性からイメージされたと言われています。
また「優美な女性」「純潔」といった花言葉は、薄ピンク色の繊細な花弁(花びら)や、散る際の潔さといった桜の様子が起源となっているそうです。

桜は女性へのプレゼントとしてはもちろん、品格のある上司や先輩に贈るのも良いかも知れません。

 

2. 桃

桃
桜と似た印象を持たれやすいのが、同じく春の花である桃の花です。
開花時期は桜とほぼ同時期ですが、一番の違いは花びらの形です。
桜の花びらには先端に切れ込みが入っているのに対し、桃の花びらには切れ込みがなく、先端が尖っています。
また、桃の花は桜よりも少し濃いピンク色をしており、花柄も桜より短いです。

そして桃と言えば、桃の節句、つまり「ひな祭り」。
旧暦の3月3日は新暦(太陽暦)で4月上旬を指します。
桃の花が咲く時期に、ひな人形を飾ったり菱餅を食べたりして女の子の健やかな成長を願う行事です。
桃の花の小さく可憐な雰囲気は、ひな祭りのイメージにもぴったりですよね。
ひな人形と一緒に桃の花を飾れば、より可愛らしさが演出できるでしょう。

花言葉

桃の花言葉には、「チャーミング」「気立ての良さ」「天下無敵」などがあります。
「チャーミング」「気立ての良さ」という花言葉は、桃の花の可愛らしい姿が由来であると言われています。
一方で「天下無敵」という花言葉は、古代から言い伝えられている厄除けや不老不死といった桃の効能に由来しているそうです。
日本の昔話である『桃太郎』も、桃から生まれた男の子が鬼を退治する物語ですよね。

愛らしさと勇ましさを併せ持つ桃の花。
ひな祭りの贈り物として女の子がいるご家庭にプレゼントするだけでなく、力強く背中を押してあげたい方にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

 

3. 梅

梅の花
桜や桃と同様に親しまれている春の花、
梅の開花時期は桜や桃よりも一か月ほど早く、まだ寒さが残る2月中旬~3月下旬に花を咲かせるのが一般的です。
花の色は様々で、白(白梅)、薄いピンク色、濃いピンク色(紅梅)などがあります。
また移白(うつりしろ)や移紅(うつりべに)と呼ばれる、開花後に色が変わる種類もあるそうです。

梅と言えば、どこか「おめでたい」イメージをお持ちではないでしょうか。
長寿・繁栄・生命力の強さを象徴する伝統的なモチーフに「松竹梅」という吉祥文様があります。
実際、お正月飾りのモチーフになることが多いですよね。
「梅=縁起が良い植物」とされる理由は、早春に花を咲かせるという忍耐強さが高く評価されてきたから。
厳しい寒さを耐え忍んで美しい花を咲かせるその姿は、「春を告げる花」として古くから人々を励ましてきたようです。

花言葉

梅の花言葉は、「忍耐」「上品」「高潔」「忠実」などです。
「忍耐」は、先ほどご紹介した通り、まだ寒さが厳しい2月頃に満開の花を咲かせる様子に由来しています。
「上品」「高潔」という花言葉は、気高く凛とした梅の花姿に基づいています。

そして「忠実」の花言葉は、学問の神様・菅原道真にまつわる伝説が由来となっています。
頭脳明晰で多くの功績を残していた道真公は、その才能を疎まれ、藤原氏の陰謀によって京都から大宰府への左遷を命じられます。
その際、梅をこよなく愛していた道真公は、自宅で大切に育てていた梅の木に別れを告げました。
その際に詠んだ短歌は、「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」。
すると不思議なことに、道真公を慕っている梅の木が一夜にして大宰府へ飛んで来たのです。
このエピソードは『飛梅伝説』と呼ばれ、梅の忠実さを象徴するものとなりました。

縁起が良いとされ、魅力的な花言葉を持つ梅の花。
そのおめでたさはお祝い花に適しているほか、今後の幸運を願いたい相手にプレゼントしても良いでしょう。

 

4. チューリップ

チューリップ
つぼんだ姿が可愛らしいユリ科の球根植物、チューリップ
お花屋さんで切り花が出回るのは、12月~3月頃です。
2月の誕生花でもあり、春の花としてとても人気が高い花です。

日本にも馴染み深い春の花ですが、「チューリップ=オランダ」というイメージを持っている方がほとんどのはず。
しかし、チューリップの原産地はオランダではなくトルコだと言われています。
その歴史も深く、12世紀頃に野生のチューリップがトルコの一部地域で生育され始め、16世紀には品種改良が完了したそうです。
つまり私たちが今日まで親しんでいるチューリップは、「オリジナル」ではないということ。
しかし品種改良により様々な色・形のチューリップが生まれ、現在その品種は約5,600種類にのぼると言われています。

しなやかで可愛らしい姿のチューリップは、特に女性への贈り物におすすめです。
中でもピンクチューリップは女性人気が高く、葉や茎の色鮮やかな緑と相まって春の陽気を思わせます。

花言葉

チューリップの花言葉は「思いやり」「優しい瞳」「永遠の愛」など。
また、色によっても花言葉は異なります。

  • ピンク色のチューリップ:「誠実な愛」「労い」など
  • 赤色のチューリップ:「愛の告白」など
  • 黄色のチューリップ:「正直」「名声」など
  • 白色のチューリップ:「新しい愛」など

大切な家族や友人、パートナーに贈るなら、ピンクのチューリップ。
4月から離れ離れになってしまう前に好きな人へ想いを伝えるなら、赤のチューリップ。
これからも勉強や仕事を頑張ってほしいという気持ちを込めるなら、白のチューリップ。
春にチューリップを贈るなら、このように花言葉で色をチョイスするのも良いですね。


チューリップってどんなお花?

チューリップってどんなお花?~歴史や基礎情報~


春の花として人気ですが、意外と知らないチューリップの豆知識をご紹介します。

 

5. スイートピー

スイートピー
花束アレンジメントに欠かせないキュートな花、スイートピー
1月~3月頃にかけてお花屋さんで見かけることが多くなります。
春の花としておすすめする理由は、何と言ってもその見た目です。
スイートピーはひらひらとした花弁(花びら)が特徴的で、その姿はまるで春の庭を飛び回る蝶のよう。
またスイートピーは甘く爽やかな香りを放ち、リラックス効果や安眠効果があるとされています。

花の色は、白やパステルカラーの淡い色合いが主流です。
薄ピンク、薄紫、水色といった透明感ある春らしい色合いが、老若男女問わず高い人気を集めています。
スイートピーの色と言えば、松田聖子さんの名曲『赤いスイートピー』が有名ですよね。
実は1982年の発売当時、スイートピーの花色に「赤」は存在していませんでした。
ところが楽曲が大ヒットしたことを受け、三重県のとある生産者さんが赤いスイートピーの栽培に挑戦し始めます。
なんと18年間にもおよぶ品種改良を経て、赤いスイートピーが誕生しました。

春の花として昔から人気があるスイートピーは、チューリップと同様、品種改良が盛んに行われているようです。

花言葉

スイートピーの花言葉は「門出」「別離」「優しい思い出」など。
まさに、出会いや別れのイベントが多い春に持って来いの花言葉です。
これらの花言葉は、先ほど説明した通りスイートピーが飛び立つ蝶のように見える様子から付けられたと言われています。
またチューリップと同じく、スイートピーには色別の花言葉もあります。

  • ピンク色のスイートピー:「繊細」「優美」
  • 黄色のスイートピー:「分別」「判断力」
  • 紫色のスイートピー:「永遠の喜び」
  • 赤色のスイートピー:「門出」
  • 白色のスイートピー:「ほのかな喜び」

全体的に優しい花言葉で溢れているスイートピー。
この春、卒業式や入学式、退職、異動などを迎える方にはスイートピーを贈り、その新たな門出を優しい気持ちで後押ししませんか?

 

6. ラナンキュラス

ラナンキュラス
薄く繊細な花びらが幾重にも重なっているのが特徴的な、ラナンキュラス
バラのように豪華でありながら、ボウルのような丸い形は親しみやすさを醸成しています。
お花屋さんでは12月頃から店頭に並ぶこともありますが、品種や色のバラエティが豊かになるのは3月頃であることが多いです。

ラナンキュラスの華やかな見た目は、トルコキキョウにもよく似ています。
しかし一年中安定して流通しているトルコキキョウに比べ、ラナンキュラスは春が旬。
また、ラナンキュラスとトルコキキョウは葉の形状も大きく違います。
トルコキキョウの葉は楕円形で少し肉厚ですが、ラナンキュラスの葉には深い切れ込みが入っており、厚みもありません。
なんでも、「ラナンキュラス」という名前は、ラテン語で「カエル」を意味する「rana(ラナ)」が由来だと言われています。
これは、ラナンキュラスの原種が湿地に自生することのほか、葉の形がカエルの足に似ていることが背景にあるためです。

お姫様のような見た目とは裏腹に、カエルにちなんで付けられた名前。
そういったユニークなところも、ラナンキュラスの魅力だと言えます。

花言葉

ラナンキュラスの花言葉は、「合格」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」など。
「合格」という花言葉は、花びらが重なった姿が縁起の良さを感じさせるほど美しいことに由来しています。
またラナンキュラスが流通する12月~3月頃が、ちょうど受験シーズンにあたることも関係しているようです。
「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」という花言葉も、ラナンキュラスの高貴な美しさから。
薄い花びらはシルクのような肌触りなので、飾るだけでエレガントな気分になりそうです。

おめでたく、そして華やかな花言葉を持つラナンキュラス。
合格祝いや、今後の輝かしい活躍を願って贈るプレゼントにいかがでしょうか。

 

7. フリージア

フリージア
アヤメ科の球根植物である、フリージア
切り花は、12月~3月頃の冬から早春にかけてお花屋さんに並ぶことが多いです。
まだ寒さが厳しい時期に花を咲かせること、また蘭のようなフレッシュで甘い香りを放つことから、「香雪蘭(こうせつらん)」という美しい和名も持っています。

フリージアの花はラッパのような形をしており、その華奢な花を上向きに咲かせます。
これまでご紹介してきたチューリップやラナンキュラスなどと比べると小ぶりであるため、かつては豪華な花束やアレンジメントには不向きだとされていました。
しかし近年、花束などでもデザインの「余白」を大切にする考え方が定着し、また男性にも贈りやすいシンプルなデザインに仕上がることから、フリージアがメインの花材として使用される機会も増えてきたようです。

花色は黄色が代表的ですが、白、赤、紫色なども流通しています。
門出を祝うことが多い春は、元気をもらえるビタミンカラーの黄色がやはり人気なようです。
フリージアは見た目も派手すぎないため、全体的に柔らかい印象になる点も嬉しいポイントですよね。

花言葉

フリージアの花言葉は、「親愛の情」「友情」「感謝」などがあります。
これらの花言葉は、19世紀にフリージアが発見された時のとあるエピソードに由来しています。
フリージアの原種を世界で初めて発見したのは、デンマークの植物学者・エフロン氏。
当時は発見者の名を冠するのが一般的でしたが、彼はあえて友人のフレーゼ氏の名をとり、この花を『フリージア』と名付けました。
フレーゼ氏はエフロン氏にとって研究仲間であり、苦楽を共にする親友でもあったのです。

友人への敬意を表現することができるフリージア。
学生であれば、これまでの感謝や「これからもよろしく」の気持ちを込めた卒業祝いのギフトにぴったりです。
また社会人の方も、共に仕事を頑張ってきた同僚の門出を祝うギフトにいかがでしょうか。

 

8. ライラック

ライラック
ヨーロッパ生まれの落葉小高木、ライラック
人気バンド・Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)の大ヒット曲『ライラック』で、一躍その名を馳せました。
お花屋さんでは、4月~5月頃に国産のライラックの切り花が流通します。

一つ一つの花は小さいライラックですが、枝の先端部分に集まるように咲くことで、もこもことしたボリューム感のある見た目に。
色は淡い紫やピンクが主流ですが、濃い色や白のライラックも可愛らしいです。
また、フローラルな甘い香りを放つ点も特徴的です。
花が小さいぶん、キンモクセイのように風に揺れて香りが広がりやすいと言われています。

一方、樹木として地植えで生育するには、日本の温暖な気候は不向きだとされています。
そんなライラックの木ですが、寒冷地である北海道・札幌市では生育が可能。
毎年5月頃には『さっぽろライラックまつり』も開催されます。
切り花のライラックも十分美しいですが、あちこちで咲きほこるライラックの花を観賞して初夏の訪れを感じてみたいですね。

花言葉

ライラックの花言葉には、「友情」「青春の思い出」「初恋の香り」などがあります。
Mrs. GREEN APPLE『ライラック』の歌詞にある「青に似たすっぱい春とライラック」は、まさにこれらの花言葉を彷彿とさせるフレーズですよね。
青春を感じさせるような花言葉は、ライラックの甘い香りやハート型の葉に由来していると言われています。
また、白のライラックがフランスでは「青春」を象徴するということも背景にあるそう。

卒業や引っ越しといったシーンにライラックの花を贈ることで、これまでの甘酸っぱい思い出を振り返るきっかけになるでしょう。


ライラックの色別の花言葉や植えてはいけない理由、和名の由来とは

ライラックの色別の花言葉や植えてはいけない理由、和名の由来とは


ライラックは「ラッキーアイテム」?色別の花言葉なども詳しくご紹介します。

 

今日から春の花を楽しもう

桜の花束
今回は、春が旬の花をご紹介しました。
春の花は、寒さに耐えて咲く力強い花から、蝶のように軽やかな花までたくさんの魅力に溢れています。

また、春は出会いと別れの季節。
今回ご紹介した8種類の花は、どれも新しい一歩を踏み出す時期にふさわしい、前向きなメッセージ(花言葉)を秘めています 。

  • 大切な人の門出を祝うギフトに:卒業や入学、退職、異動など、人生の節目を迎える方へ。その人のイメージや伝えたい想いにぴったりの花言葉を選んで、エールを贈りましょう。
  • ご自宅を彩るインテリアに:一輪飾るだけで、お部屋の雰囲気が明るくなり、心も自然と上向くはず。季節の香りを楽しみながら、おうちでお花見気分を味わうのも趣があります。

心豊かにしてくれる旬の花。
誰かに贈ったりお部屋に飾ったり、様々なシーンに取り入れて春を楽しんでくださいね。

 

 

 

2026-02-19 | Posted in No Comments » 

 

バレンタインデーの豆知識|2月14日に制定された恐ろしい起源?海外では「男性が女性に花を贈る日」?

花には不思議な力があります。
一輪飾れば急に部屋を掃除したくなったり、視界に入れば自然と口角が上がったり。
花キューピットがお送りするブログ「花だより」は、そんな花のような存在を目指して、皆さんの生活を彩る情報を発信します。

 

バレンタインデーの由来とは?

2月14日

2月14日はバレンタインデーです。
バレンタイン文化は国際的に定着していますが、日本では女性から男性へチョコレートを贈る日とされています。

そんなバレンタインデーですが、2月14日に制定された背景には一体何があるのでしょうか。

起源については諸説ありますが、3世紀、古代ローマ時代のイタリアで起きたある出来事が有力だとされています。
当時のローマ皇帝であったクラウディウス2世は、兵士の士気を下げないようにするという狙いから、彼らの結婚を禁止していました。
愛する家族が故郷にいると、兵役よりも家庭を優先してしまうと考えていたからです。
そんなローマ皇帝の身勝手な政策に反対し、立ち上がった者がいました。
「バレンタイン(ヴァレンティヌス)」というキリスト教司祭です。

バレンタイン司祭は隠れて兵士たちの結婚式を執り行い、全ての者に婚姻の権利があること・法の下で愛し合う権利があることを静かに主張していました。
そのことを知った皇帝から改めて禁止命令が出されましたが、バレンタインは従いませんでした。
そしてついに、彼は処刑されてしまいます。

バレンタインの行いを尊んだ人々は、神に選ばれ模範とされる人物(聖人)だとして、彼を「聖バレンタイン」として敬うことにしました。
そして、彼が処刑された2月14日を「聖バレンタインの日(St.Valentine’s Day)」に制定したそうです。

また元来、ローマ帝国では、2月14日は「女神ユーノの日」という祭日でした。
女神ユーノは結婚と家庭の神であることから、くじ引きでペアになった男女が祭日を共に過ごすという決まりがあったそうです。
こうした恋愛にまつわる風習や聖バレンタインの伝説が重なったことで、2月14日はカップルのための日として発展したと言われています。

 

バレンタインデーにチョコを贈るのはなぜ?

バレンタインチョコ

古代ローマ時代のイタリアを発端に、カップルありきの文化が定着した2月14日のバレンタインデー。
先に述べましたが、日本では女性が男性へチョコレートをプレゼントする風習が定着しました。

恋人へ渡す、もしくは好きな人へ告白する際に渡すチョコレートは、人呼んで「本命チョコ」。
恋愛の意味は含まずとも、職場の先輩などお世話になっている人に渡すチョコレートは「義理チョコ(世話チョコ)」。
友人同士で贈り合うチョコレートは「友チョコ」。
また最近では、百貨店の催事などで国内外の様々なブランドのチョコレートを購入できる機会が増えたことで、「マイチョコ(自分用チョコ)」が流行しています。

時代とともに、種類も贈るシーンも多様化してきたバレンタインチョコ。
しかし、実は「チョコレートを渡す」という行為は日本独自の風習なのです。

この風習の生みの親は、兵庫県・神戸市の老舗洋菓子メーカー<モロゾフ>の創業者、葛野友太郎氏だと言われています。
1931年にチョコレートショップとしてスタートした<モロゾフ>ですが、当時の日本では、チョコレートはとても珍しいお菓子でした。

チョコレートの市場定着化に悩んでいた葛野氏は、ある時、古代ローマにおける聖バレンタインの伝説を知ったほか、アメリカ人の友人からは「欧米では2月14日に愛する人へ贈り物をする」という習慣を聞き知り、販売戦略のヒントを得ます。
そして1935年2月、<モロゾフ>は当時の英字新聞にて、日本で初めてバレンタインチョコの広告を掲載。
「バレンタインデーには愛する人にチョコレートを贈って愛を伝えましょう」というアピールは6年間も続き、次第に他の洋菓子メーカーもその波に乗るように。
遂にはバレンタインチョコのみならず、3月14日は男性から女性へお菓子を贈る「ホワイトデー」として定着させるなど、菓子業界全体を巻き込む形で文化を浸透させていきました。

小さなチョコレートショップが立てた広告戦略が、バレンタイン文化やチョコレートそのものの食文化を日本に根付かせてくれたのですね。

 

海外ではバレンタインデーに何をする?

ガラスの地球とリボン

女性から男性へチョコを贈ることが日本独自の習慣であるならば、海外ではバレンタインデーに何が行われるのでしょうか。

バレンタインデー発祥の地であるイタリアをはじめ、アメリカやフランス、中国など多くの国では、男性から女性に贈り物をするようです。
まさに、日本で言う「逆チョコ」や「ホワイトデー」状態。
ギフトの中身もチョコレートといったお菓子ではなく、花やメッセージカードなどが多いそうです。

そして、プレゼントの渡し方も国によって様々。
イギリスやフランスでは、男性が妻や恋人をディナーに誘い、赤いバラの花束を持って現れるんだとか。
まるで映画のワンシーン。とてもロマンチックなイベントですよね。

タイでは、バレンタインデーは「男性が女性へ愛を告白する日」と位置付けられています。そのため、この日にプロポーズをしたり、入籍したりする人も多いようです。
タイでもまた、男性が女性へバラの花束をプレゼントするのが一般的だそう。

▼海外のバレンタイン文化について詳しく知りたい方はこちら。


バレンタインの海外の習慣・文化~世界では何をしている?~

バレンタインの海外の習慣・文化~世界では何をしている?~

日本と世界ではこんなに違う!アメリカやフランス、韓国などのバレンタイン文化をご紹介します。

 

 

チョコではなく花を贈るバレンタインデー

手渡されるバラの花束
海外では、バレンタインデーに男性から女性へ贈り物をする風習が根付いている国が多いということをご紹介しました。
プレゼントは花やメッセージカードが多く、特に欧米諸国やタイではバラの花束を贈るのが主流であることも明らかになりました。

実は日本においても、近年、大切な方へバレンタインに花を贈るケースが若い男性を中心に増えているそうです。
この背景には「フラワーバレンタイン」というキャンペーン活動があります。

 

「フラワーバレンタイン」とは?

バラで作られたハート
「フラワーバレンタイン」とは、大切な人へ花を贈る文化を社会に浸透させることを目的とした活動です。
一般社団法人花の国日本協議会(FJC)が主導する当活動は、2011年に花業界統一キャンペーンとしてスタートしました。

発足当初は海外のバレンタイン文化に倣い、主に男性から女性への花贈りを支援。
しかし2021年からは、彼氏から彼女へ贈るのも、妻から夫へ贈るのも、パートナーや友人に贈るのも良しとして、花贈りのシーンをより幅広く提案しています。

フラワーバレンタイン公式HPでは、次のような言葉で説明されています。

きれいな花をみつけたから、あの人にも見せてあげたい。
そんな素朴な気持ちで、1輪だけ渡したっていいし、なんなら一緒に花屋さんで選んだっていい。
喜んでくれる笑顔を想像するだけで、幸せな気持ちになります。

恋人、友達、家族、誰から誰に贈ってもいい。照れて無言で渡しても、まっすぐ気持ちを伝えてくれる。花は、いろんな愛のカタチを表現できる、とても自由なラブレターです。

心を込めて贈った花は、心の中でずっと咲き続ける。
さぁあなたも、大切な人に、花で自由に気持ちを伝えてみませんか。

ーフラワーバレンタイン公式HPより

花は「自由なラブレター」であり、愛する気持ちや感謝の気持ちなど、各々の大切な想いを込めて贈ることができるギフトです。

 

バレンタインデーに花を贈るメリット

花を差し出す男性
バレンタインデーに花をプレゼントするメリットは、次の通りです。

    • チョコレートなどの甘いものが苦手な方にも贈ることができる
    • 食べ物ではないため、ダイエットを意識している方にも贈ることができる
    • 花言葉などで気持ちを伝えることができる
    • 花には癒し効果があるため、贈る側も贈られる側も幸せな気持ちになる
    • チョコレートのような味の良し悪しやブランドの良し悪しがなく、どのお店で購入した花でも喜ばれる
    • 写真映え・SNS映えする
    • プロポーズなどのサプライズ演出にもぴったり

バレンタインデーにおすすめの花

ここからは、バレンタインデーにプレゼントすればきっと喜ばれる、美しい花をご紹介します。

赤いバラ

赤いバラ
先に述べた通り、イギリスやフランスのバレンタインデーでは、男性が愛する人に赤バラの花束を贈ることが多いそう。

「愛情」「情熱」「美」「あなたを愛しています」といった花言葉の通り、告白やプロポーズなどのロマンチックなシーンにぴったりの赤バラ。
デートの最中やディナーの際に、サプライズでパートナーにプレゼントする花としても適しています。

また上品で高級感溢れる花姿から、両親や会社の上司・先輩など目上の人に贈るバレンタインギフトとしてもおすすめです。

 

 

 

ピンクのバラ

ピンクのバラ
ゴージャスな雰囲気よりも可愛らしい雰囲気の方が似合う方には、ピンクバラがぴったりでしょう。

ピンクのバラには、「感謝」「上品」「優美」「しとやか」「可憐」などの花言葉があります。
また色の濃淡によっても花言葉は異なり、濃いピンクのバラは「感謝」「温かい心」、薄いピンクのバラは「優しい愛」「あなたに出会えて幸せ」といった意味を持つようです。

ピンクバラは、赤バラよりもリラックスした空気の中でプレゼントすることができそうですね。
バレンタインデーに「ありがとう」という日頃の感謝の気持ちを伝える花としておすすめ。

 

 

ピンクのガーベラ

ピンクのガーベラ
ポップでかわいらしい姿が印象的なピンクガーベラは、明るくて愛嬌たっぷりな方にお似合いのギフトです。

ピンクガーベラの花言葉は「思いやり」「感謝」「崇高美」など。
優しい心で感謝を伝えるバレンタインギフトとして、とてもおすすめです。

またピンクガーベラには「童心に帰る」という花言葉もあります。
愛する人に贈ることで、二人が出会った若かりし頃を思い出し、互いに初心(最初に感じた恋心)に帰るきっかけとなるかも知れませんね。


バレンタインデーのブーケ

バレンタインデーのブーケ

商品番号: 525349
価格:4,400 円(税込)

 

カスミソウ

カスミソウ
茎が細く、小さな花が集まって咲くカスミソウ
その繊細で華奢な花姿は、清楚な雰囲気の方にぴったりと言えます。

カスミソウの花言葉は、「幸福」「感謝」「清らかな心」「親切」などがあります。
前向きな意味が多いため、ウェディングブーケにもよく使用されるんだとか。

カスミソウを中心に据えた花束・フラワーアレンジメントを贈るのももちろん素敵ですが、白いカスミソウはバラやガーベラといった華やかな花材をより引き立ててくれる存在でもあります。
バレンタインの花ギフトにさりげなくカスミソウを添えて、感謝の気持ちを伝えるのも良いでしょう。

 

プリザーブドフラワー

赤バラのプリザーブドフラワーフレーム
プリザーブドフラワーとは、生花に特殊な保存加工を施したフラワーギフトです。
通常の生花よりもずっと長持ちするので、お部屋のインテリアとしても人気があります。

プリザーブドフラワーは枯れない花。
そんなプリザーブドフラワーをバレンタインデーに贈れば、恋人やパートナーへの「枯れない愛の気持ち」が伝わること間違いなし。

 

 

バレンタインデーは大好きな人に花を贈ってみよう

バレンタインデーのブーケ
今回は、バレンタインデーの由来や海外のバレンタイン事情など、バレンタインデーにまつわる豆知識をご紹介しました。

驚くべきことに、欧米でバレンタインデーと言えば、男性が愛する人に花をプレゼントする日。
またバレンタインデーに伝えるべき想いは、「大好き」「愛してる」といった愛情だけではありません。
「いつもありがとう」という感謝の気持ちや、「これからもよろしくね」という寄り添う気持ち、「頑張ってね」という応援の気持ち…。
「自由なラブレター」である花は、そんな様々な想いを持った様々な人の背中を押してくれるはず。

老若男女も、立場の上下も関係ありません。
バレンタインデーはとびっきりの想いを込めた花をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

2026-01-20 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

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