Archive for 2014

新年を晴れやかに迎えるお正月飾り

クリスマスが過ぎると、町は大みそか・お正月に向けた装いに包まれますね。気持ちのうえでも本格的に年末年始に向けて切り替わり、大掃除や仕事のまとめを行う方も多いのではないでしょうか。

お正月を迎えるにあたって必要になるのがお正月飾り。せっかく飾るのですから、お正月飾りの意味や、いつ飾るのがいいのかを知っておきたいところです。

今回の花だよりでは、お正月飾りについてお伝えいたします。

■門松の由来

門松お正月飾りは鏡餅やしめ縄、破魔矢など数多くありますが、もっとも有名なものは門松なのではないでしょうか。お正月には歳神、という家の守り神がやってきますが、門松はこの歳神様がやってくる目印や、歳神様が宿る依り代になります。

しかし、門松は中央に竹が配置され、いかにも竹がメインに見える飾りなのにもかかわらず、なぜ「松」なのでしょうか。

松は冬でも葉を落とさない常緑樹であり、古来から永遠の命のシンボルとして見られてきました。また、松という名前が歳神様を「待つ」ことにかけられています。そのため、門松の中で本当に重要なのは竹ではなく松であり、玄関先に松だけを飾るだけでも意味的には十分あります。

とはいえ、上記のとおり門松は歳神様の目印となるもの。見栄え的にもよく見えるので、やはり竹やお花なども一緒に飾るといいでしょう。

■鏡餅や注連飾りの意味

鏡餅

・鏡餅

古来から日本では鏡が魔よけの象徴や占いの道具、宝物として、とても重要な意味がありました。鏡餅は、その鏡を模してつくられたお餅になります。

鏡餅は歳神様のごちそうとされ、歳神様が家の中にいる間はこの鏡餅に宿るとされています。そのため、鏡餅を飾る場所はその家にとって一番身近で、重要な場所がいいでしょう。一般的には、床の間に置かれることが多いようですね。

・注連飾り

注連縄(しめなわ)はもともと清らかな場所、神域を示すために使われました。注連縄で仕切られた内側は神域とされ、立ち入り禁止とされている場所もあります。神社などでは必ず目にすることができますね。

注連飾りの意味もほとんど注連縄と変わらず、「この家は清らかな場所ですよ」という目印となります。清らかな場所であれば歳神様も安心して入ることができるといわれています。

■お正月飾りを飾るタイミング

門松などのお正月飾りは、松の内が始まる12/13から12/30までの間に飾ります。大みそかに飾ることは「一夜飾り」と呼ばれ、厳禁とされています。

これは葬儀のときの飾りが一夜飾りであるため、それを連想させるからという説や、歳神様を迎える誠意が足りないとみなされ、歳神様が来てくれないという説があります。

また、29日に飾ることも「二十九=二重の苦しみ」や「九松=苦待つ」とされ、避けるべきとされます。30日は年末年始の準備などで忙しいこともあり、一般的には28日までに飾る家庭が多いようですね。

反対に片づける時期ですが、これは松の内が明ける1/7(地方によっては1/15)を過ぎてからにしましょう。松の内の間は歳神様が家にいるから、とされているからです。

役目を終えた正月飾りは神社に持っていきお焚き上げしてもらうのが最良です。難しい場合は塩で清め、他のごみとは混ざらないように新しいごみ袋に入れて、燃えるごみの日に出しましょう。

ただし鏡餅だけは別。1月11日の鏡開きの日に、お雑煮やお団子にして食べましょう。歳神様の福をいただくことができますよ。

■新年を彩るフラワーギフト

近年では飾るスペースの問題などから、大きな門松を飾ることは避けられる傾向にあるようです。しかし、すでにお伝えしたとおり門松は神様を迎えるためのもの。幸せな一年を過ごすためにもできれば飾りたいですね。

松を取り入れたフラワーアレンジメントなら、玄関を華やかに見せることもでき、普段と違ったお正月をすごすことができるでしょう。

キクやナンテン、センリョウなど、古来から縁起の良いとされていた植物を取り入れたフラワーアレンジメントの門松には、歳神様も思わず居ついてしまうかも。

今度の年末年始は、お花の門松を飾って彩り豊かに過ごしませんか?

2014-12-26 | Posted in , 花と文化, 花飾りアドバイスNo Comments » 

 

クリスマスを楽しく迎える豆知識

クリスマスまで残りわずかとなりました。プレゼントの用意や飾りつけなど、クリスマスを迎えるための準備も大詰めとなっている方が多いのではないでしょうか。

今回の花だよりではクリスマスについてお伝えいたします。

■クリスマスは何の日

クリスマスツリー

クリスマスはキリストの誕生日、ということを一度は耳にした方も多いのではないでしょうか。ですが、聖書などにはキリストの正確な誕生日は記されておらず、クリスマスも正しくは「キリストが生まれたことをお祝いする日」とされています。

古代のキリスト教では、キリストの誕生日よりも、十字架にかけられた後で復活した日を重視していました。日本ではあまり馴染みがありませんが、キリスト教圏の国では復活祭(イースター)というお祭りが現在でも最も重要なお祭りとされています。

初期のキリスト教から伝えられてきた復活の日とは異なり、さほど重要とされなかったキリストの誕生日は特に何かに記されることもなく、今日に至るまで不明なままとなっています。

ではなぜ12月25日をキリストの誕生をお祝いする日としたのでしょうか。こちらも正確なことは分かっていませんが、もともとはゲルマン人が冬至におこなっていたお祭りがキリスト教に取り込まれ、現在の形となったという説があります。

なお、ロシア正教会などの東方教会では1月7日にキリスト誕生のお祝いをします。これは暦の数え方による違いであり、普段私たちが使用しているグレゴリオ暦ではなく、ユリウス暦の12月25日(=グレゴリオ暦1月7日)とするためです。

■誰かに話したくなる!?クリスマスの豆知識

クリスマスリース

・「クリスマス」は24日の夜から

古代では日没が日にちの境目であったため、24日の夜は「クリスマス当日」となります。現代でも、25日ではなく24日の夜が一番盛り上がるのはこのためですね。24日の昼間からお祝いをするのは少々フライングとなります。

・教会で行われるクリスマスのミサは参加自由

教会ではクリスマスミサが執り行われますが、多くの教会がキリスト教徒以外の方もクリスマスミサに参加することを歓迎しているようです。

・リースは魔よけ、ツリーは永遠の命の象徴

クリスマスリースを飾るのは魔よけの意味があります。また、クリスマスツリーに使われるモミの木は冬でも葉を落とさないことから永遠の命の象徴とされ、ドイツで飾られ始めました。リース、ツリーどちらもキリスト教の家庭では1月6日まで飾られます。

・クリスマスカラーは赤、緑、白、金色

クリスマスカラーといえば赤と緑。赤は「キリストの血」「愛」の象徴であり、緑は「永遠の命」を意味します。「純潔」を意味する白と「高貴」「希望」を意味する金色を加えることもあります。

■クリスマスを更に楽しむフラワーギフト

30本の赤バラの花束

キリスト教を起源とするクリスマスですが、現在では宗教にかかわらず多くの国でお祝いの日となっています。日本もその国のひとつですね。

宗教や人種、国境などの垣根をこえて世界中で大勢の方々がお祝いするクリスマスは、まさしく愛と平和の祭典なのかもしれません。

クリスマスには親しい相手に親愛や愛情を伝えるためのプレゼントを贈りますが、気持ちを伝える贈りものなら、やっぱりお花が一番。カラフルなお花は見た目にも楽しいだけでなく、贈る人が込めた想いを代弁してくれるでしょう。

一年に一度のクリスマス。家族や友人、恋人など、大切な人たちに愛をこめたお花を贈りませんか?

2014-12-19 | Posted in , 花と文化, 花を贈る時No Comments » 

 

とっておきのクリスマス

xmas12月の大きなイベントといえばクリスマス。街にはイルミネーションが輝き、どこか気持ちが弾んでくる時期ですね。年に一回のクリスマス、せっかくだから大切に過ごしたいものです。

大切な時間を華やかに彩るのはやっぱりお花。今年のクリスマスは、お花に彩られたとっておきのクリスマスを過ごしませんか。

■ご家族で楽しむ

クリスマスの夜にはごちそうを並べて、家族みんなでパーティをするご家庭も多いのではないでしょうか。子どもにとっては、一年に一度サンタクロースがプレゼントを持ってやってくる日ですね。

お部屋の飾りとしてうってつけな色鮮やかなフラワーギフトと、美味しいケーキやアップルパイのセットは、一家団らんの楽しいパーティをさらに盛り上げてくれること間違いありません。

ちょっととぼけた顔のサンタが踊るお花のツリーや、かわいらしいピックが弾むブーケはお子さまやお孫さまにも大人気です。

今年のクリスマスは、お花に囲まれた色鮮やかで楽しいクリスマスを過ごしてみませんか。

■恋人と過ごす

クリスマスは多くの方が大切な恋人とすごす、ロマンチックな夜でもありますね。イルミネーションが輝く街並みや、美味しい料理が並ぶレストラン、あるいは二人っきりですごせる自宅で…特別な時間をすごすために、今から計画している方も多いでしょう。

恋人へのクリスマスプレゼントには、やっぱりお花がおすすめ。真っ赤なバラの花束アレンジメントは、いつも変わらない愛情や、感謝の気持ちを伝える手助けをしてくれます。

きらびやかなイルミネーションに囲まれて、ロマンチックなムードの中でプレゼントを手渡したい!という方におすすめのスポットをご紹介します。

sapporo

・さっぽろホワイトイルミネーション

【大通会場】2014/11/21(金)~12/25(木)

1981年から続く札幌を代表するイルミネーションです。独創的なイルミネーションが数多く輝きます。大通会場の他にも、駅前通り会場と南一条通り会場があります。

tokyo-min

・青の洞窟

2014/11/23(日)~12/25(木)

冬の目黒川沿いを幻想的な青の光が彩るイルミネーションです。全長約500mのイルミネーションは、大人の楽しみとして非常に人気です。

nagoya-min

・NAGOYAアカリナイト

2014/11/14(金)~2015/2/1(日)

今年で5周年をむかえる、名古屋テレビ塔や久屋大通公園を彩るイルミネーションです。「アカリの花時計」や「レインボーツリー」など、豪華なイルミネーションを楽しむことができます。

osaka-min

・長居植物園 ガーデンイルミネーション2014~花と光の饗宴~

2014/11/28(金)~2015/2/1(日)

植物園の中できらめくイルミネーションを楽しむことができます。クリスマスが過ぎた後も、お正月バージョンのイルミネーションが灯ります。

hukuoka

・JR博多シティ 光の街博多

2014/11/14(金)~2015/1/13(火)

青と白の幻想的なイルミネーションが博多駅周辺を彩ります。見どころもたくさんあり、誰もが満足できる素晴らしいイルミネーションです。

人それぞれの楽しみ方があるクリスマス。お花と一緒に、思い出に残る一日を過ごしてくださいね。

 

12月生まれのあの人に ~12月の誕生花・赤バラ~

12月に入り、冬が到来しました。クリスマスや大みそかなど、忙しくもにぎやかな月ですね。イルミネーションが輝く町並みは、歩いているだけで心が弾んできそうです。

にぎやかで楽しい12月にふさわしい今月の誕生花は、花の女王「赤バラ」です。

■愛と美の象徴の花 バラ

バラバラは色によって花ことばが変わりますが、赤バラの花ことばは「情熱」「愛」「美」となっています。情熱的な恋の告白のため。大切な人へ愛情を伝えるため。お部屋や庭を美しく彩るため……様々な形で活躍する赤バラにはふさわしい花ことばですね。

数多くの花の中でも圧倒的な知名度と人気をほこるバラは、しばしば「愛」や「美しさ」の象徴として使われます。これは現代人だけの感覚ではなく、古代ギリシャの時代にはすでにバラ=愛・美の象徴として扱われていました。

ギリシャ神話には、愛や美のシンボルであるアフロディーテという女神がいます。アフロディーテは海から生まれたとても美しい女神でしたが、このとき大地がアフロディーテに負けないくらい美しいものとしてつくったのがバラであるとされています。

最高峰の美しさをもつアフロディーテと同じくらい美しいもの、と神話の時代から語り継がれたバラ。今でも多くの人を魅了し続けるのにも納得です。

■バラの香り「ダマスク香」

バラバラは豊かな香りをもつ花ですが、いわゆる「バラの香り」は「ダマスク香」と呼ばれます。バラの香りとして流通している香水や化粧品、芳香剤などの香りなどをイメージしてください。

ダマスク香はその名の通り、ダマスクローズという系統のバラの香りです。最高級のバラの精油を生産していることで有名なブルガリアでは、このダマスクローズを栽培し、ローズオイルやローズウォーターを精製しています。

ダマスク香には鎮静作用があり、疲れたり、落ち込んだときに嗅ぐと心が安らぎ元気が出るとされています。特に女性には非常に有用であるとされます。

強いダマスク香をもつ赤バラの代表格には、1935年にドイツでつくられた「クリムゾングローリー」という品種のバラがあります。戦前につくられた品種ではありますが、今でも赤バラの代表格としてあげられるほど非の打ちどころがない美しいバラです。

クリムゾングローリーが咲きほこり、ダマスク香がただよう庭園は今も昔も憧れの的ですね。

■大切な方の誕生日には赤バラを

赤バラの花ことばは「愛」。心から大切に想っている方への誕生日ギフトにはうってつけの花ことばです。花の女王と呼ばれることもあるほど人気の高い赤バラは、受け取った方をたちまち笑顔にさせることでしょう。

美しく咲きほこる真っ赤なバラは、アレンジメントにしても、花束にしても存在感があります。直接手渡しするのであれば花束を、遠くに住む方へ贈るのであればアレンジメントを選ぶといいですね。

いつも大切に想っているあの人へ、愛情と感謝の気持ちをこめて。誕生日に赤バラのフラワーギフトを贈りませんか?

2014-12-05 | Posted in 今月の誕生花, No Comments » 

 

花育応援プロジェクト ~豊中みどり幼稚園~

2014-12-04 | Posted in 大阪, 花育応援プロジェクトNo Comments » 

 

選挙のときの花贈りマナー

選挙のときには立候補者を応援する目的でお花、特に胡蝶蘭が贈られることがよくありますが、これはなぜなのでしょうか。

今回の花だよりでは、選挙と胡蝶蘭の関係についてお伝えいたします。

■選挙と胡蝶蘭

kochoran選挙の立候補者に贈る花は、胡蝶蘭が定番の花となっています。胡蝶蘭は花もちがとてもよい花なので、選挙活動が始まってから選挙の日までの間楽しむことができるからです。

また、花もちの長さを議員活動になぞらえ、「議員生活が長続きする」という縁起を担ぐことができる、花ことばが「幸福が飛んでくる」というものであるのも胡蝶蘭の人気につながっています。

また、法律的な問題から、金銭や飲食物を贈るのはNGとなっています。立候補者に迷惑がかからないという観点からも、胡蝶蘭が好まれるんですね。

■胡蝶蘭を贈るときのマナー

・陣中見舞いとして贈る

選挙事務所を開いたときの陣中見舞いとして胡蝶蘭を贈るなら、大安の日に贈るのがいいとされています。事務所を開く日は縁起を担ぎ大安の日を選ぶことも多いので、選挙事務所が開く当日を指定するのでかまいません。選挙事務所の開設日に間に合わないときは、次の大安の日に贈ります。

胡蝶蘭に使うラッピングも重要です。華やかになるように、と思うと金色のラッピングを使ってしまいそうですが、金色はお金を連想させるため、選挙活動をしている方には向きません。

ラッピングは優しい印象のピンクやオレンジ、または活気のある赤にするといいですね。

・当選祝いとして贈る

当選が確定したときは、まずは電話・電報などを用いてお祝いの気持ちを伝えましょう。そのあとで、胡蝶蘭は当選が確定してから一週間以内を目安に届くように準備をおこないます。

当選祝いとして胡蝶蘭を贈るときは、鉢に名札をつけるようにします。名札には「祝御当選」「御祝」という言葉とともに、差出人の名前を載せるようにします。とはいえ、名札を自分で用意するのはいささか手間がかかるので、お花屋さんに胡蝶蘭を注文するときに一緒に頼むようにしましょう(インターネット花キューピットでも、簡単に名札をお選びいただけます)。

また、当選した方が親しい方であればメッセージカードをつけるのもいいですね。選挙はゴールではなく、政治活動のスタート。気持ちのこもったメッセージは今後の励みにもなると思います。

■胡蝶蘭を選ぶコツ

事務所開設日に間に合わせたいなど、急いで届けたいときはお花屋さんから贈る胡蝶蘭がおすすめです。お花のプロが鉢のラッピングまでおこない、高品質な胡蝶蘭を素早くお届けすることができます。昼12時までに注文すれば、当日に届けることも可能です。

また、梱包材を使用せずお届けすることができるので、梱包材の処分などで先方の手をわずらわせることもありません。

少し変わった胡蝶蘭で立候補者の方を応援したいときは、紫色などの胡蝶蘭もいいでしょう。気品のある胡蝶蘭は、イメージを大切にされる立候補者の方にはうってつけです。

有権者の皆さんを代表して政治にとりくむ立候補者の方へ、胡蝶蘭を通じて応援の気持ちを届けましょう。

2014-11-28 | Posted in , 花を贈る時, 花贈りのマナーNo Comments » 

 

お見舞いのときの花贈り

寒くなってくると体調を崩してしまう方が多くなりますね。友人や家族など、親しい相手が入院してしまった場合、早く元気になってほしいとの想いをこめて、お花を贈りたいところです。

今回の花だよりでは、お見舞いのときに贈る花についてお伝えいたします。

お見舞いに適した花はアレンジメント

お見舞いの花お見舞いにお花を持参する場合、花束よりもアレンジメントが好ましいとされています。花束は飾るために花瓶が必要ですが、アレンジメントならそのまま置くことができるからです。

大部屋の場合、ほかに入院されている方のご迷惑とならないよう、比較的コンパクトなアレンジメントを贈るようにします。個室の場合でもあまり大きすぎると邪魔になってしまい、片付けも大変なため、大きすぎない方が良いでしょう。

また、色は黄色やオレンジ、ピンクなどの暖色系のものにすると、入院で沈みがちな気分を明るくさせてくれる効果があります。あたたかみのある色合いは多くの方が喜ぶもの、特にこだわりがない場合は暖色系の花のアレンジメントにするといいですね。

■鉢植えや縁起の悪い花、香りの強い花はNG

お見舞いに持っていくときに厳禁とされる花はいくつかあります。特に有名なものは「鉢植えはダメ」というものがありますね。鉢植えは根がついている花なので、「根付く」=「寝付く」とされ縁起が悪いからです。また、鉢には土が敷き詰められていることがほとんどなので、衛生面から考えても避けた方がいいでしょう。

キクやシクラメンも縁起が悪いとされます。キクは仏花に使われることが多い、シクラメンは「死」「苦」に通じる、というのが理由です。

お花の色にも気をつける必要があります。白い花や寒色系の花はキクと同じく仏花に使われることが多いので避けた方がいいです。暖色系でも真っ赤な花は血の色を連想させ、また精神的にも感情を高ぶらせる効果があります。ゆっくりと休むことが必要な相手に贈るのはやめましょう。

縁起とは関係がありませんが、ユリなどの香りが強い、または花粉が多い花もやめた方がいいですね。普段はいい香りだと思っていても、入院や手術などの影響で気分を悪くする場合もあります。花粉は服につくと落ちにくく、衛生面での問題も考えられます。

ここでNGとされているお花でも、受け取る方が好きな花であれば贈ってもよいとされています。その場合は、受け取る方が勘違いされないように、「あなたが好きな花だから」というメッセージを添えた方がいいでしょう。また、大部屋の場合はほかに入院されている方への配慮を忘れないでくださいね。

ただし、近年では衛生面などの観点から、生花の持ち込みを禁止する病院も増えています。はじめてお見舞いするときには、事前に花を持ち込んでもいいか病院に確認しましょう。

■お見舞いにはガーベラがおすすめ

お見舞いとして持っていく花の中で、特におすすめする花はガーベラです。ガーベラはやさしい暖色系の色の花が多く、また香りや花粉も少ないという特徴があります。

見た目も可愛らしく、あたたかみのある色合いでどこか懐かしい雰囲気の花姿は、多くの方が喜ぶ人気な花であることもポイントのひとつといえます。

体調を崩してしまったときにはどうしても気分が沈みがち。気分を明るくさせてくれるガーベラで、大切なあの人を元気づけてあげてくださいね。

2014-11-21 | Posted in , 花を贈る時, 花贈りのマナーNo Comments » 

 

花育応援プロジェクト ~北柏幼稚園~

2014-11-20 | Posted in 千葉, 花育応援プロジェクトNo Comments » 

 

観葉植物の冬越し ~お花*あれこれ事典~

秋も終わりに近づいてくると植物は本格的に冬越しの準備を行います。山が赤や黄に色づく見事な紅葉と、その後におこる落葉も、植物にとっては冬越しの準備のひとつといわれています。

しかし、室内や庭を緑でいろどる観葉植物は、もともと冬のない熱帯地域などが出身地であることが多いです。そのため、冬越しの準備を手助けする必要があります。

今回の花だよりでは、観葉植物の冬越しについてお伝えいたします。

観葉植物に厳しい季節・冬

kanyou01前述のとおり、観葉植物は熱帯などのあたたかい地域で育つ植物が多いので、秋の終わりから春の初めまでは観葉植物にとって寒すぎる季節といえます。特に、真冬の寒さは多くの観葉植物が本来経験しないものとなります。

寒くなると風邪をひく方が多くなりますが、観葉植物にとっても寒さは体調を崩す原因となり、最悪の場合は枯れてしまいます。なので、寒さで観葉植物が枯れてしまわないように、しっかりと冬越しの準備をしてあげるのが重要なんですね。

しかし、植物の種類によってどの程度までの寒さに耐えられるかは変わります。これを耐寒性と呼びます。寒さに強い、つまり耐寒性が高い観葉植物もあれば、たとえ室内でも設置場所が悪いと枯れることがある耐寒性の低い観葉植物もあるので、自分が育てている観葉植物の耐寒性を事前に調べておきましょう。

■観葉植物の冬越しの方法

観葉植物

~ 設置場所 ~

植物にとって生きるために必要なエネルギーは光合成によってつくられます。たとえ冬でもそれは変わらないので、よく晴れた日は外に出して日光浴をさせてあげるといいでしょう。最高気温が10度を超えない地域にお住まいの方や、何らかの事情で外に出せない方は南向きの窓際に置くようにします。

夜はたとえ室内といえども外の気温の影響を受けとても寒くなります。とくに窓際は外の寒気の影響によりもっとも冷え込む場所なので、部屋の中央に移動させます。夜の間は浴室に移動させると、湯船に張ったお湯のおかげで適度な湿度と室温があるのでおすすめです。

耐寒性の低い観葉植物は、夜間は発泡スチロールの箱などをかぶせると保温機能があり、冬越ししやすくなります。発泡スチロールの箱がかぶせられないような大きな観葉植物は、ビニールをかぶせたり新聞紙や段ボールでおおうといいでしょう。

~ 水やり・肥料 ~

冬越しを失敗する原因としてもっともおおいのが、間違った水やりにあるといわれています。水のあげすぎは根腐れの原因となるので、土はつねに乾燥気味でもかまいません。水やりの目安は土の表面が乾いてから、更に3~5日経過したあととなります。

また、秋から春にかけてはもっとも観葉植物の成長がにぶる時期であり、水だけでなく肥料も不要となります。何らかの病気にかかり必要になった場合をのぞき、肥料を与えるのも避けたほうが無難です。

寒さだけではなく、乾燥した空気も観葉植物には大敵となります。冬は空気が乾燥しがちなので、加湿器を使うか、または葉や葉の周囲に向けて霧吹きで水をかけてあげてください。寒いからといって、暖房の風が直接あたるような位置に置くのは厳禁。乾燥がすすみ葉焼けし、やがて枯れてしまう原因となります。

毎日実践するのは難しいこともあるかもしれませんが、一度冬を乗り越えた観葉植物は耐寒性があがり冬越ししやすくなるといわれています。また、すこし葉が傷んでも根が元気であれば春から夏にかけての時期で回復することも多いので、根気強く取り組みましょう。

■冬に強い観葉植物

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観葉植物の冬越しって大変そう…という方は、耐寒性の高い観葉植物を育てるのもいいでしょう。

耐寒性の高い観葉植物の中でも、オーガスタはとくにおすすめです。いかにも熱帯植物のような幅広の葉をもっていますが、霜が降りなければ、冬でも外で育てることができるほど、耐寒性がとても高い植物です。また、日陰にも強く、室内でも十分に育てることができるので、霜が降りるほど寒い地域の方でも安心して育てることができます。

大きな葉からたくさんの水分が空気中に放出されるため、生きている加湿器の役割も果たします。ただでさえ乾燥しがちな冬には嬉しい植物ですね。とはいえ、暖房をつけている部屋ではオーガスタ自体が弱ってしまうので、ほかの手段での加湿も併用してください。

春をむかえたら・・・普段の観葉植物のお手入れについてはこちら

2014-11-14 | Posted in お手入れの基本No Comments » 

 

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