Archive for 2013
1月生まれのあの人に贈る誕生花「スイトピー」
1月の誕生花 スイトピー
【花言葉】 「優しい思い出」「門出」
甘い香りを放つスイトピー。
日本では12月から4月上旬ごろまで楽しめる春咲きのお花です。
■実はたくましい?!
透き通った花びらが踊る、可憐でふわふわした愛らしい姿。
しかし、地を這う根から伸びる葉の姿はとてもたくましい!
互いに向き合って、対になって葉をつける姿は、絆の深い夫婦のよう。
■名前の由来
スイトピー、英語で「甘い」と「マメ」。
スイトピーはマメ科の植物で、ちゃんと「豆」がつく植物なのですが、毒性をもつため、食用には適しません。
インゲン、エンドウなど食べられる豆は「マメ科エンドウ属」に属するものが多いのですが、スイトピーは同じマメ科でも「マメ科レンリソウ属」。
■飾るときは…
乾燥に弱いので、まだ寒い季節ですが、暖房の効いたお部屋の中では花もちが悪くなりがちです。
涼しい場所で飾れば、1週間から10日程度楽しめることもありますよ♪
~お正月の縁起物あれこれ~
クリスマスが過ぎ、今年ものこり1週間をきりました。
大掃除をして、お正月を迎える準備の季節です。
今日はお正月飾りについてご紹介。意味を知れば、ただ飾るよりちょっと準備が楽しくなりますよ。
お花屋さんでもお正月に向けてそろえている飾り物たちからご紹介!
■門松
門松は、新年に年神様が降りてくるときの目印とされています。
常緑樹には神様が宿るといわれ、松が使われるようになりました。
松の後に竹を添える地域も有りますが、これは「真っ直ぐに節を伸ばす竹が長寿を招く縁起物」と言われているから。
玄関前や門前に左右に対で立てます。
■しめ飾り
しめ飾りも門松同様、年神様を迎えるための飾りで、家の中が「年神様を迎えるために清められた場所」であることを示すものです。
本来はしめ縄を張り巡らせていましたが、今はしめ飾りや輪飾りが使われることが多いですよね。
しめ飾りには、「ウラジロ(不老長寿)」「ゆずり葉(子孫繁栄)」「橙(家運隆盛)」など縁起を担ぐ植物を付けて飾ることもあります。
門松・しめ飾りはどちらも29日(二重の苦)、31日(一夜飾り)に飾るのは避けましょう。
12月28日頃に飾るのがオススメです。
その他にも、日本のお正月といえば!な風習がたくさんありますよね。
■鏡餅
年神様へのお供え物である鏡餅。鏡餅という名は神様が宿る所として、神事に用いられる円形の鏡からきています。
大小2段で「太陽と月」=「陰と陽」を表し、円満に年を重ねるという意味も込められています。
■年越しそば
細く長く長寿でありますように…と願い大晦日に食べます。
また、薬味のネギは「疲れをねぎらう」という意味の「労ぐ(ねぐ)」、祈るという意味の「祈ぐ(ねぐ)」、お祓いしたり清めたりする神職の「祢宜(ねぎ)」という言葉にかけ、1年間の頑張りをねぎらい、新年の幸せを願う意味があります。
■おせち
神様に供えるための料理。
かまどの神様を休めるため作り置きできるものが中心で、家族の繁栄を願う縁起物が多く、めでたさが重なるように重箱に詰めています。
■雑煮
年神様にお供えした餅を下ろして頂くための料理で、食べることによってご利益を頂戴します。
なんとなく飾っていたお正月飾り。今年はいつもよりちょっとこだわってみてはいかがでしょうか。
もちろん、お花も忘れずに!
大切にしたい日本の文化 ~お正月の花~ 千両市
年に一度の千両市!
先週半ば~週末にかけて、全国の花の卸売市場で「千両市」が開催されました。
「松市」に続き、年に一度、この品目のためだけの競り(セリ)が開催される特別な市。
生産者さんが一年かけて大切に育ててきた千両は、日本の正月を彩る大切な花材。育ててきた人の想いと一緒に、市場を通ってお花屋さんに届きます!
【千両市の開始前に…】
お花屋さんは、セリに出される千両の見本を入念にチェックします。
市場も、専用のコーナーで生産者さんごとの千両を紹介。
【いざ競りの開始!】
法被姿の競り人が整列してスタート。
複数のレーンで威勢のいい掛け声とともに、どんどん競りに掛けられていきます。
【競りで購入した千両をチェック】
競り落とした千両は、箱に入った状態で運ばれて来ているので、開けたら状態をチェック。
【お正月まで大切に保つために…】
お正月にベストな状態で飾れるように、まずお手入れの第一歩「水揚げ」を行います。
道具はなんとトンカチ。
以前にもご紹介した「お花屋さんの水揚げ」。繊維のかたい植物にお勧めの水揚げ方法、「叩き」。
(「お花屋さんの水揚げ2」の記事はこちらから)
これでお花屋さんの準備は完了。
新年を彩る縁起の良い赤い実が、みなさんのもとへ届けられます。
日本のお正月、縁起ものをきちんと飾って、良い一年を過ごせますように!
12月生まれのあの人に贈る誕生花「赤バラ」
12月の誕生花 赤バラ
【花言葉】 「熱烈な恋」
■愛情を伝える花
古くから人々に愛され続けるバラ。
中でも赤いバラは、その花言葉「熱烈な恋」という言葉と共に、男性から女性へ贈る花によく使われてきました。
贈る人、贈られる人だけでなく、その花を育てる人たちも、多くの人がバラの虜になり、色も、形も、様々な赤バラを生みだしてきました。
バラを愛してやまない人が育てた赤バラを、愛する人に贈る。
なんだか恥ずかしいけれど、とってもカッコイイ!
大切なパートナーに、贈りたいですね。
■赤の持つ力
赤バラは、実は「色彩効果」の優れた花。
深みを感じる赤を支える、渋い緑の葉。
このコントラストは「反対色」というカテゴリーにある配色で、相性がよく、非常にインパクトを与える色合わせです。
赤バラだけでまとめた花束が、燃えるような、圧倒的なオーラを放つのは、この色の効果もあるのです。
言葉にするのは照れるけど、たった一言伝えたい「おめでとう」を、シンプルに伝えましょう!
お花*あれこれ事典 ~お花のカタチ その2~
お花*あれこれ事典 ~お花のカタチ その2~
先日、ご紹介した「お花のカタチ ~その1~」では、4つのシェイプについてご紹介しました。
「お花のカタチ ~その1~」はこちら>>
今日ご紹介するのは、お花の咲く姿。
お花一輪、といっても、みんな一つしか花をつけないわけではありません。
お花の姿も3種類に分けられます。
2.スプレー
一本が枝分かれし、数輪の花で一本の花をつくっているもの。
3.小花
一つ一つの花は小さいけれど様々な角度で楽しめるもの。
お花屋さんではブーケやアレンジメントを作る際に例えば小花を少し飛び出させてみたり、それぞれのカタチの個性を活かしています。
それぞれの特徴を活かしてお花を活けるコツも後日ご紹介します!
お花*あれこれ事典 ~お花のカタチ その1~
お花*あれこれ事典 ~お花のカタチ その1~
お花は大きく分けて、4つのカタチに分けられることをご存知ですか?
お花屋さんはお花の形や個性を活かして制作しています。
今日は4つのシェイプについてご紹介♪
1.マスフラワー
正面から見てきれいに見える主役級の花。
花弁がたくさんついていて、一輪で飾るのにも向いています。
2.フォームフラワー
主役級の花でどこから見てもきれい。
花弁が一枚とれてしまうと花の形が崩れるもの。一輪でも存在感のある個性的な花たち。
3.ラインフラワー
茎や枝にライン上に花が咲いるもの。
花束やアレンジメントのライン取りに使い、形や大きさ決める役目を果たす花材。
4.フィラフラワー
スプレー状の茎に小さな花が集まって形を作っているもの。
ふわふわしていてお花とお花の間を埋める名脇役。
個性をしっかり理解して適材適所で使ってあげるとお花は一段と素敵ですね。
お花屋さんで花を選ぶとき、ちょっといつもと違う形のお花も、見てみてくださいね♪
~お花を贈る時~ お歳暮
~お花を贈る時~ お歳暮
仕事上やプライベートでお付き合いのある方に、季節の折々に感謝の気持ちやごあいさつの意味も込めて贈り物をする『お中元』と『お歳暮』。
今回は、『お歳暮』の贈り方についてご紹介します。
■『お歳暮』の慣習って?
もともと『お歳暮』とは、新しい年(年神様)をお迎えするにあたり必要なものを、親元へ届ける儀式が由来と言われています。
今では、半年に一度、お世話になっている方々へ感謝の気持ちを伝えるための季節の贈り物として定着している『お中元』と『お歳暮』。
以前は、会社の上司や取引先への『お歳暮』を贈る慣習が一般的でしたが、最近では、贈答を禁止している企業もありますので、本当にお世話になった方や、末永くおつきあいしていきたいと思う相手の方に、毎年きちんと贈るのがオススメです。
■いつ贈る?
『お歳暮』は、12月初旬から20日くらいまでに届くように贈りましょう。
万が一、時期を逸してしまった時は、年明けに『お年賀』として届けるのも良いでしょう。ただし、松の内(関東では1月7日まで、関西では1月15日までのことが多い)を過ぎてしまう場合は『寒中お伺い』とします。
なお、『お歳暮』はお祝いの贈りものではありませんので、喪中の方へも贈って問題はないとされています。ただし、相手の方が気にされるような場合は、『お歳暮』とせずに、『寒中見舞い』とすることも可能です。
■なにを贈る?
相手の方との関係によって、3,000円~5,000円前後のギフトがオススメです。
義父母への毎年の贈り物なら、気軽に飾れるポインセチア。
お仕事でお世話になっている方の自宅へお届けするなら、師走の忙しさを癒してくれるアレンジメントを。
結婚式の仲人など、その年に特別にお世話になった方には、上品で豪華な鉢物が人気です。
今年はいつもと違うものを贈りたい!
そんな時は珍しい品種のシクラメン「セレナーディア」を。
気品漂うアメジストブルーのお花は、オシャレな方にぴったりです。
お世話になった方へ、感謝の想いを伝える『お歳暮』。
大切な方の笑顔を思い浮かべながら、ピッタリのお花を選んでくださいね!
お花の生産者レポート ~千両~ 茨城県神栖市波崎
お正月飾りに欠かせない『千両』
縁起もののその美しい赤い実が、おめでたい正月を彩ります。
この千両、実は12月に花の市場で1年に一度の特別な『千両市』で取引される特別な花材。
たった一日で取引される正月用の『千両』ですが、その出荷の準備は着々と進んでいます。
2013年は、台風の影響を受け、若干の塩害が発生するなど、困難もありましたが、生産者のみなさんが心をこめて、日本のお正月のためにがんばっています。
お正月に向けて、年末に出荷される『千両』は、一本一本、紐で丁寧に吊るされ、正月飾りにふさわしい豪華な姿に仕立てられます。
出荷までのラストスパートを迎えたとある生産者さんの様子をレポートします!
■生産地
今回伺ったのは、日本で有数の産地・茨城県神栖市波崎。
お正月に欠かせない、千両と松をセットで栽培されている方が多い波崎は、茨城県の東の端、利根川の河口付近に位置しています。
■『楽屋』
山の中の湿地で自生する『千両』を栽培するために『楽屋』と呼ばれる竹で作った柵。
この柵の中で『千両』の好む半日蔭の環境をうみだし、栽培しています。
■『楽屋』の中で大切に・・・
千両は播種してから3年目より出荷可能になるんだそう。
長い間、手間暇をかけて育てているんですね。
しならない様に紐で吊るしながら栽培しています。
生育にあわせて紐を調整するのは繊細な作業・・・
■『千両』の特徴といえば、上向きにつく実
緑色の実が赤く熟していきますが、まだこの赤い実はまだまだ未熟な状態。肥大しながら黒味が薄れていくのです。12月には鮮やかな赤い色に育ちます。
こうやって長い時間、手間暇かけて育てられた『千両』が、『千両市』を経て、花屋さんへ、そしてみなさんのもとへ届いていきます。
生産者さんの想いが、『千両』とともにみなさんに届きますように!
新しい年の始まりは、縁起の良い千両をあしらったお正月のお花を飾ってみませんか?
大切にしたい日本の文化 ~文化の日~ 秋の勲章・褒章の受章祝の選び方
11月3日は「文化の日」
「文化の日」とは1948年に「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として国民の祝日に定められた祝日で、今でも、日本で文化の発展に功労のあった人々に秋の叙勲など、文化功労者及び各種勲章・褒章の受章が発令されます。
平成25年秋も11月3日に発令され、全国で5,045名の方が受章されます。
■平成25年秋の叙勲受章者 4,196名
■平成25年秋の外国人叙勲受章者 49名
■平成25年秋の褒章受章者 795名
■平成25年度文化勲章受章者 5名
勲章は、主に長年にわたる功績・業績をたたえて授与されることが多く、褒章は、一過性の出来事であっても顕著な功績と認められるものに対して授与されることもあります。
いずれも、なにかを成し遂げた方々の栄誉をたたえ、表彰するもの。
受章者の方が辿ってきた道のりには、困難や苦労があったことを想い、尊敬の念を抱かずにはいられません。
長年の想いや努力が、公に認められる日を迎え、受章者ご本人だけでなく、その活動を支えてきたご家族、ご友人、そして関わったすべての人の喜びであり、感動です。
受章者の方々へのお祝いの想い。受章者とそのまわりのすべての人の感動を形にするお花。
お届けする際は下記に注意して手配しましょう。
■いつ届けますか?
受章の知らせを聞いたら、早めにご自宅・事務所等へお届けしましょう。
祝賀会や受章パーティーが開かれる場合には、会場へお届けするのも良いでしょう。
会場へのお届けの場合は、会の名称、開催日、開始時間の確認をお忘れなく。
■どんなお花をお届けするのが良いでしょうか?
ご自宅へのお届けなら、メッセージを添えたアレンジメントを。
事務所へのお届けなら、胡蝶蘭がオススメです。(なぜ胡蝶蘭?「当選祝」の記事はこちら>>)
祝賀会や受章パーティーなら、華やかなスタンド花が会場を華やかに飾るのもいいですね。
ただし、スタンド花は会場によって設置できない場合もありますので、会場への確認が必要です。
■札は立てられますか?
胡蝶蘭やスタンド花、スタンディングアレンジメントなど大きめの器のものなら、お祝い札に贈り主名も添えると良いですね。
「祝受章」「叙勲御祝」など、内容によって適した御札が立てられますのでお花屋さんに相談しましょう。
ご自宅にアレンジメントをお届けするなら、メッセージカードにお祝いの気持ちを記して届けると気持ちがより一層伝わりますね。