花言葉

父の日に人気の花の種類と花言葉。花言葉に感謝を込めてお父さんへ贈ろう

fathersday6月の第3日曜日は父の日です。
今年、2025年の父の日は6月15日(日)です。

父の日の贈りものにはお酒やグルメが思い浮かびますが、フラワーギフトも人気な贈りもののひとつ。特に男性はあまりお花をもらう機会がないため、嬉しいと感じる方も多いようです。

今回は、父の日に人気のお花を花言葉と一緒に紹介します。

ひまわり

夏も近づく父の日には、ひまわりが見ごろを迎えます。父の日には幸運の象徴でもある黄色のものを贈ると良い、とされていることから、父の日にはひまわりが最も人気を集める花です。太陽のような形のひまわりは、家族を暖かく照らしてくれるお父さんのような花であることも、父の日に人気を集める理由のひとつとなっています。

ひまわりの花言葉は、「光輝」「あこがれ」など、尊敬をあらわす花言葉がつけられています。日ごろから格好いいお父さんにはもちろん、普段は頼りなく見えても、いざというときに頼りになるお父さんにはぴったりの花言葉となっています。

■バラ

ひまわりと並んで人気の花がバラです。もともと父の日にはバラを贈る習慣であったことと、黄色いものを贈るという習慣が混ざり、父の日には黄色いバラを贈るのが主流のようです。また、あたたかみのあるオレンジのバラも人気の色です。赤やピンクとは異なり、男性がもらってもあまり気恥ずかしくない、ということがその理由とのこと。

黄バラの花言葉は「さわやか」「平和」「献身」、オレンジのバラの花言葉は「信頼」「絆」「魅力」となっています。どちらも仲の良いお父さんに贈りたい花言葉ですね。

■ユリ

父の日には、凛とした姿が美しいユリを贈ることも多いです。ユリは男女ともに好まれている花の1つ。花はキュートなイメージのものが多いですが、ユリはキュートよりはきれい系の花として有名です。お父さんも受け取りやすい花なのだそう。

ユリの花言葉は「威厳」など。頼りがいのあるお父さんへのプレゼントにぴったりですね。

2016-05-25 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

初夏の花の花言葉

様々な花を楽しむことができる季節、初夏。さわやかな新緑と色とりどりの花のコントラストを思い浮かべると、特に用がなくても外に出たくなってしまいますね。

今回の花だよりでは、初夏に楽しむことができるお花の花言葉についてお伝えします。

■芍薬

芍薬牡丹の仲間であり、大きく華やかな印象の花が人気の花です。中国やモンゴル原産の花であり、日本には根を鎮痛剤などの薬とするために、平安時代までに持ち込まれたといわれています。

その豪華な見た目から海外でも人気があり、品種改良がとても進んでいます。ピンク系の花が多いですが、斑入りや縞模様などの一風変わった花を楽しむことができる品種も多くあります。

芍薬の花言葉は「はにかみ」「恥じらい」「謙遜」です。はにかみ屋の妖精が芍薬の花に隠れた、というイギリスの民話や、夕方になると花を閉じてしまう性質からつけられたとされています。

■あじさい

アジサイ初夏から梅雨にかけての季節を代表する花です。桜や椿などと並んで日本を代表する花であり、海外での人気も高い花です。

「がくあじさい」や「てまりあじさい」といった咲き方の違いや、豊富な花びらの色などから一口にあじさいといっても様々な花を楽しむことができます。

あじさいの花言葉は「元気な女性」「強い愛情」「一家団欒」「仲良し」。家族に、特にお母さんやおばあちゃんへの贈りものにはぴったりですね。梅雨の憂鬱な季節でも庭を鮮やかに彩ることから、ガーデニングが好きな方への贈りものとしても人気があります。

■デルフィニウム

デルフィニウム青色の花を咲かせる数少ない花のひとつがデルフィニウム。5~6月にかけて花を咲かせます。

青いものを身に着けた花嫁は幸せになる、というおまじない(サムシングブルー)があり、また6月に結婚した夫婦は幸福につつまれるというジューンブライドの言い伝えがあるため、6月に咲く青い花であるデルフィニウムは結婚式でのブーケや髪飾りに使われることも多いです。

デルフィニウムの花言葉はさわやかな青色から連想される「清明」。また、結婚式のブーケなどに使われることから、「あなたは幸福をふりまく」という花言葉があります。

■バラ

バラ一年を通して楽しむことができるバラ。クリスマスやバレンタインなどのイメージから冬の花と思われがちですが、一番の見ごろを迎えるのは、初夏となっています。

バラの花言葉は色によって変わりますが、どの色のバラでも「愛」と「美」という花言葉を共通して持っています。

世界各地の神話では、愛と美を象徴する女神と結び付けられることが多いバラ。古の時代から現代にいたるまで人々を魅了し続ける、贈りものとしても人気のお花です。

2016-05-13 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

やわらかな色合いが人気の花 ~5月誕生花 ピンクバラ~

5月に旬を迎える花は多くありますが、そのひとつがバラ。さまざまな色の花があるバラですが、なかでも多くの方から人気を集めるのは、やわらかな色合いのピンクバラです。

バラの季節である5月の誕生花は、カジュアルな贈りものからロマンチックなシーンまで活躍する花、ピンクバラです。

■バラの季節、5月

pinkrose3花の中でも特に根強い人気を持つバラ。季節を問わず、様々なお祝いやイベントで活躍する花です。

現在流通しているバラの多くは「四季咲き性」といって、冬を除き一年中ずっと花を咲かせる性質を持ちます。また、温室などで栽培すれば冬でも花を咲かせることができるため、現代のお花屋さんでは一年中バラを見かけることができます。

そんなバラがもっとも見ごろを迎える季節は、実は5月を中心とする初夏。一年に一回しか咲かないバラはもちろん、四季咲き性を持つバラも5月ごろから花をつけはじめるため、この時期にはとても多くの種類のバラを楽しむことができます。

各地で見ごろを迎えるバラのお祭りが開かれるほか、バラを育てている方にとってもっとも楽しみな季節。初夏のさわやかな風に誘われてお出かけした先で、なんとも見事なバラを見ることができるかもしれませんね。

■プロポーズに12本のバラを

pinkrose1結婚式や結婚記念日、告白のときなど、ロマンチックなシーンで贈ることが多いバラ。古くは数千年前のメソポタミア(現在のイラクなど)から栽培が始まったともいわれており、時代や地域にかかわらず人々の心を惹きつけています。

その美しさから、ギリシャ神話のアフロディーテをはじめとして、世界各地の愛と美の女神と結び付けられ、その象徴ともなったバラ。プロポーズの言葉とともにバラを差し出す、というシーンは、小説やドラマなどでの定番と言っても過言ではありません。

プロポーズのときには、男性から女性に向け、ダズンローズ(12本のバラ)を贈る、というならわしがヨーロッパにはあります。

ダズンローズにはその1本1本にそれぞれ「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」の意味が込められており、それら全てを捧げるという意思表示となります。女性はその中から1本を選び、男性の胸元に挿すことでプロポーズを受ける返事とします。

12本であればどの色のバラでも大丈夫とされていますが、やはり人気なのは赤やピンクのバラ。特にピンクバラは、その愛らしさから女性からの人気も非常に高いです。

結婚式のブーケ、ブートニアの起源ともいわれているこのならわし。忘れられない素敵なプロポーズになること間違いなしですね。

誕生日にもピンクバラを

ロマンチックなシーンがぴったりなピンクバラですが、実は友達同士での誕生日のお祝いにも人気。女性から根強い人気があり、やわらかい印象を与えてくれる色合いが、カジュアルな贈りものとしても贈りやすいためです。

また、「上品」「暖かい心」「感謝」という、前向きで明るい気持ちになれる花言葉を数多く持っていることも、誕生日の贈りものとして人気の秘訣です。

愛の告白にも、友達同士でのプレゼントにも活躍するピンクバラ。バラが最も美しいこの季節に生まれたあの人に、贈ってみてはいかがですか。

 

 

 

2016-04-29 | Posted in 今月の誕生花, No Comments » 

 

母の日コラム ~花言葉あれこれ~

母の日ギフト 幸せたっぷりアレンジメントどんな花にも必ずつけられている花言葉。フラワーギフトを選ぶとき、思いをこめて調べる方も多いのではないでしょうか。

母の日に人気のカーネーションやバラ、ユリにも、もちろん花言葉はつけられています。お母さんへ伝えたいメッセージとして、花言葉からお花を選んでみてもいいかもしれませんね。

■カーネーションの花言葉

母の日ギフト 花キューピットブーケ(フラワー)

母の日に一番人気の花がカーネーションです。アンナ・ジャービスという女性が、亡き母の好きな花だったカーネーションを手向けたことが母の日の起源となったことから、母の日とカーネーションは切っても切れない関係にあるといえます。なお、白いカーネーションは亡くなった母親に贈るものとされています。

すべての色・・・「女性の愛」「純粋な愛情」
赤色・・・「母への愛」「愛を信じる」
ピンク・・・「感謝の心」「あたたかい心」
オレンジ・・・「純粋な愛」「感動」
白色・・・「あなたへの愛は生きている」「尊敬」

■バラの花言葉

母の日ギフト ローズ&リリーの花束
いつの時代も女性を虜にしてきた花がバラ。もちろん、母の日にも人気の花です。バラの香りはリラックス効果があり、いつも家族のために頑張るお母さんに、ゆったりとした時間を過ごしてもらえることでしょう。

すべての色・・・「愛」「美」
赤色・・・「愛情」「美」「情熱」
ピンク・・・「上品」「あたたかい心」「感謝」
白・・・「心からの尊敬」

■ユリの花言葉

母の日ギフト ユリのバスケット
キリスト教では聖母マリアの象徴ともされるユリ。日本でも古来から女性の美しさの例えとして使われるなど、女性に縁が深い花です。存在感のあるユリの花は、飾るだけで部屋を明るく華やかに彩ってくれることでしょう。

すべての色・・・「尊厳」「威厳」
赤色・・・「優しさ」「暖かさ」
ピンク・・・「富と繁栄」
白色・・・「高貴」「純粋」

2016-04-01 | Posted in 母の日特集, No Comments » 

 

4月生まれのあの人に ~4月誕生花・アルストロメリア~

4月になると進学や就職、転職など、新しい生活を始める方が多くなります。この時期に見ごろを迎えるアルストロメリアは、「未来への憧れ」という、新生活にぴったりな花言葉を持っています。

今月の誕生花は、独特な模様と鮮やかな色合いが美しい花、アルストロメリアです。

■アルストロメリアの特徴

alstroemeria鮮やかな色合いと、他の花にはなかなか見られない斑点もようが特徴的な花、アルストロメリア。チリやペルー、アルゼンチンを中心とした南アメリカが原産です。

和名ではユリズイセン(百合水仙)といい、ユリと同じく球根で育つ植物です。アルストロメリアの球根は細長い形をしており、チューリップなどの球根と比べるとやせているような印象がありますが、葉や花などが枯れてしまっても生き続ける強さを持っています。

南アメリカは非常に暑いイメージがありますが、かなりの標高がある高山地帯では涼しい気候になります。アルストロメリアも原種が育っていた環境に合わせ、暑さに強い品種と寒さに強い品種とに分かれています。

■切り花に人気のアルストロメリア

alstroemeria3ユリズイセンの和名が示す通り、アルストロメリアの花の形はユリとよく似ています。

黄色やピンクなどの春らしい色はもちろん、赤、オレンジ、白といった豊富な色があり、また特徴的な斑点がある品種とない品種があるなど、一口にアルストロメリアといっても多様な花を楽しむことができます。

そのため、アルストロメリアだけの花束でも美しく、また他の多くの花と合わせても見栄えよく映えます。

切り花にしても長持ちする傾向があるのもアルストロメリアの魅力の一つ。アレンジメントやブーケに使うと、比較的長い間楽しむことができるでしょう。

■4月生まれのあの人にはアルストロメリアを

アルストロメリアの花言葉は「未来への憧れ」となっています。新しい年度となり、これまでの生活とはまた違う毎日を迎える方も多い4月の誕生花としてはぴったりの花言葉といえます。

特に引っ越しなどをした方には、花瓶などがなくても飾ることができるアレンジメントがおすすめです。新居に彩りを与えてくれ、またお花があることで、新しい環境に対するストレスを軽減してくれることでしょう。

お花を飾るのが好きな方へ贈る場合は、花束が喜ばれます。豊富な種類が楽しめるアルストロメリアは飾り方も自由自在。様々な方法で楽しめます。

4月生まれのあの人にはアルストロメリアのフラワーギフトを贈って、誕生日のお祝いと新生活の応援をしませんか。

 

 

 

2016-03-25 | Posted in 今月の誕生花, No Comments » 

 

春の陽射しのようにあたたかな花 ~3月生まれの方に特におすすめフリージア~

3月になると陽射しのあたたかさが増し、春のお花が最も旬な時期を迎えます。春の陽光を思わせるフリージアも、そんな春の花のひとつ。甘い香りで人気も高く、春のお庭やお花屋さんを彩る、この時期には欠かせない花です。

今回の花だよりでは、3月生まれの方のプレゼントに特におすすめしたい季節の花『フリージア』についてお伝えいたします。

■フリージアの原種

freesia1フリージアの原種は18世紀ごろ、デンマークの植物学者エクロンが南アフリカのケープで発見しました。10種程度ある原種はそのすべてがアフリカ大陸に自生しており、特に南アフリカに集中しています。

もともとは南アフリカの厳しい環境で育つ植物のため、夏の乾燥には強く、また霜のあたらない場所であれば屋外でも冬越しができます。環境がよいときには種をつくり、厳しい環境のときには球根をふやして子孫をふやします。

原種のフリージアはあまり大きくならず、フリージアの特徴ともいえる香りがない種もあります。清楚で可憐な花を楽しむことができるため、園芸品種とはまた違う趣きがあります。

■様々な花を楽しめるフリージア

freesia2フリージアの園芸品種は、主にオランダを中心としたヨーロッパで品種改良がすすめられています。原種では50cmほどの草丈におさまるフリージアですが、切り花用に改良されたフリージアは1mを超えるボリュームに育ちます。

オランダでは花が重いほど価値があるとされ、花の大きさも大輪のものがより好まれます。ピンクや赤、紫など花の色もさまざまであり、一重咲きや八重咲きなど、一口にフリージアといっても多様な花を楽しむことができます。

一方で、日本で切り花として流通しているフリージアは原種に近く丈夫な白や黄色のフリージアが大半を占めます。ピンクや赤のフリージアはなかなか見かけることのできない珍しい花なので、お花屋さんで見つけたときは買ってみてくださいね。

■フリージアの花言葉

フリージアには「あどけなさ」という花言葉がありますが、これとは別に、色ごとの花言葉があります。フリージアにとってもっともポピュラーな色である黄色は「無邪気」、赤い色のフリージアは「純潔」、紫は「憧れ」です。

見ている人をどこかほっとさせるようなほのぼのとした花や、甘い香りが特徴的なフリージア。春の花らしく、明るい色合いの花は、心を和ませてくれることでしょう。女性へのプレゼントはもちろん、お子さまへの贈りものとしてもぴったりです。

早春生まれの方には、春の陽射しをいっぱいに浴びて咲きほこるフリージアを贈りませんか。

2016-02-19 | Posted in 今月の誕生花, No Comments » 

 

大切な方への贈りもの ~2月の誕生花・チューリップ~

2月になると立春をむかえ、日の長さも延びてくるなど、徐々に春が近づきます。春を告げる花であるチューリップは、お花屋さんなどでは早くも見かけることができます。

今回の花だよりでは、2月の誕生花、チューリップについてお伝えします。

■球根から育てるチューリップ

tulip2ちいさな子どもからお年寄りの方々まで、幅広い年代から人気のあるチューリップ。童謡としても歌われ、幼稚園や保育園、小学校で育てた思い出がある方も多いのではないでしょうか。

原産地はトルコであり、現在最も栽培が盛んなオランダをはじめとするヨーロッパへ渡ったのは16世紀の半ばといわれています。日本へは19世紀に持ち込まれました。

チューリップを育てるときには、他の多くの花とは異なり、球根から育てます。種から育てた場合、品種にもよりますが、花が咲くまで育つのに5年程度かかるためです。また、種から育てた場合には、親となったチューリップとは異なる花を咲かせます。

そのため、花を楽しむときには球根から、新しい品種を生み出すときには種から育てるのが一般的です。

■チューリップの咲き方

tulip1一口にチューリップといっても、色はもちろん、咲き方にも様々な種類があります。

チューリップ、と聞いて多くの方が思い浮かべる咲き方は一重咲きです。花びらがほとんど重なり合わず、スタンダードな形をしています。一方、花びらの数が多く幾重にも重なり合っている咲き方を八重咲きといい、ボタンやバラのようにも見える花はとてもゴージャスです。

ユリ咲きと王冠咲きは、花びらの形によって分類される咲き方です。ユリ咲きは花びらの先端が細くとがり、大きく外側に開きます。その名の通りユリの花にも似ています。王冠咲きは花びらが大きくウェーブしており、また反り返っていることで王冠のように見えます。

花びらのふちに飾りがある品種もあり、これらの品種はフリンジ咲きやパーロット咲きという名前で分類されます。フリンジ咲きはギザギザの切り込みが入っており、レースの編みこみのようにも見え人気があります。パーロット咲きの「パーロット」は英語でオウムのことをさし、花びらのふちにオウムの巻き毛のようなフリルがあることから呼ばれています。

■チューリップの花言葉

チューリップの一般的な花言葉は「思いやり」ですが、花の色が豊富なチューリップには、花の色別に花言葉があります。たとえば、赤いチューリップであれば「恋の告白」、ピンクのチューリップは「愛の芽生え」、白いチューリップは「新しい愛」、紫のチューリップは「不滅の愛」となっています。

そのどれもが恋愛に関係する花言葉ですが、ふんわりとした愛らしい見た目によって、いつの時代も数多くのロマンティックなシーンで活躍していたからなのかもしれません。

大切な方が2月に誕生日を迎えるなら、想いをつづったメッセージを添えて、チューリップのフラワーギフトを贈りませんか。

2016-01-22 | Posted in 今月の誕生花, No Comments » 

 

花言葉と文化

どんな花にも必ず花言葉があります。好きな花の花言葉が知りたくなるのはもちろん、贈りものとして花を贈るときにも花言葉を気にする方は多いのではないでしょうか。

今回の花だよりでは、花言葉についてお伝えします。

■花言葉の決まり方

flowers2身近な花から道端に咲く花、野菜や果物にまでつけられている花言葉。あまり馴染みのない花にまでつけられていますが、この花言葉は誰がつけているのでしょうか。

花に特別な意味をこめて贈る、という花言葉の先駆けとなった習慣は、17世紀ごろのオスマン帝国(現在のトルコ)が発祥だといわれています。この習慣がヨーロッパで爆発的に広まり、さらに日本へ入ってきたのが19世紀ごろです。

ヨーロッパで花言葉が広まったときには、神話や昔話からつけられたもの、花のもつ特徴から連想されたもの、国や民族の中でその花に対するイメージからつけられたもの、など、様々な理由から花言葉が決められました。そのため、当時から1つの花に複数の花言葉がついていたのは珍しくないようです。

日本に花言葉の概念が伝わって以降は、日本独自の花言葉も数多くつけられるようになりました。新しい品種の花がうみだされたときなどは、生産者や販売会社が決めたり、公募で決められたりします。

花言葉は世界各地での花のイメージに基づいているため、花言葉を知ればその国の文化や逸話などを知ることができるかもしれませんね。

■人気な花の花言葉

flowers

・バラ

「美」という花言葉をもつバラ。これは、海から美の女神ヴィーナスが生まれたときに、大地が負けじとバラを生みだした、というギリシャ神話のエピソードからつけられています。

・ガーベラ

可愛らしく、明るい色の花が多いガーベラ。「希望」「常に前進」という前向きな花言葉がつけられていますが、これは見ているだけで明るい気持ちになれるガーベラの花姿からつけられました。

・ユリ

「純潔」の花言葉は白ユリが聖母マリアの象徴であることから、「威厳」の花言葉は威風堂々としたユリの花からつけられたといわれています。

ヒマワリ

成長期には太陽を追いかけるように花を動かすヒマワリには「私はあなただけを見つめる」という花言葉がつけられました。太陽神アポロンに恋し、ヒマワリへと姿を変えてしまった水の精クリュティエの神話も元になっています。

■春の花の花言葉

・チューリップ

ある町に暮らしていた美しい少女に、3人の騎士が恋をします。1人は名声の象徴である王冠、1人は力の象徴である剣、1人は富の象徴である財宝を贈り求婚しました。

誰を選んでも、残った2人が悲しむであろうことを憂いた少女は、花の女神に頼んで自らをチューリップに変えてもらいます。そのとき、王冠は花に、剣は葉に、財宝は球根になったといわれています。

この話がもととなって、チューリップには「思いやり」という花言葉がつけられました。いつでも優しいあの人の誕生日やお祝いには、チューリップがぴったりですね。

・桜

日本の春を象徴する花、桜。もちろん桜にも花言葉があります。「すぐれた美人」「精神美」は、すべての桜で共通の花言葉としてつけられています。

「すぐれた美人」は、桜が古くから花の代表として親しまれていたためにつけられた花言葉だといえるでしょう。「精神美」もいかにも日本的な花言葉に思えますが、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンが子どもの頃、父親が大切にしていた桜を誤って傷つけてしまい、そのことを正直に告白したという逸話からとられています。

外見、内面を問わず、美しい方への贈りものとして、桜のフラワーギフトを贈ってみては。

・ラナンキュラス

「とても魅力的」「優しい心遣い」などは、ギリシャ神話に登場する心優しい青年ラナンキュラスからとられました。

また、「名誉」「名声」という花言葉も特徴的。この花言葉は、フランス王ルイ9世が花好きの母親のために、遠征先の西アジアから持ち帰ったという話からつけられています。

魅力にあふれる心優しい方には、ラナンキュラスのフラワーギフトでお祝いしませんか。

2016-01-08 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

春をいろどる門出の花 ~1月誕生花 スイートピー~

まだまだ寒い日が続きますが、お正月のことを「新春」と呼ぶように、1月は春の足音が少しずつ近づく季節でもあります。新たな1年のはじまりに、期待で胸を膨らませる時期ですね。

1月の誕生花は春の訪れを告げる花のひとつ、スイートピーです。

■春の花、スイートピー

sweetpea「sweet pea(あまいマメ)」の名前が示す通り、マメの仲間であるスイートピー。多くのマメ科の植物と同じように、ほかの植物や支柱などに巻きひげを絡みつかせて成長します。大きくなる品種のものだと、その長さは3メートルになるものも。

今にも蝶が飛びたつような、あるいは妖精が踊っているような可愛らしい花の形から、春を代表する花のひとつとして多くの方に親しまれています。また、近年では品種改良により、夏や冬に花を咲かせる品種もあります。

原産地はイタリアのシチリア島といわれ、17世紀ごろに発見されました。イギリスを中心としたヨーロッパで品種改良がすすめられ、日本に渡来したのは19世紀ごろといわれています。

花からはほのかな甘い香りが漂うため、ヨーロッパでは寝室などによく飾られているそうです。

■庭で楽しむスイートピー

sweetpea2スイートピーはピンク色や紫色、白、赤、青、花びらの根元と先端で色が異なる複色など、非常に豊富な色がそろっています。ほかの花ともよく合うため、春になるとお花屋さんで見かけるだけでなく、庭いっぱいにスイートピーを咲かせているお宅も多いようです。

花を咲かせる時期には、次から次へと新しい花をつけるスイートピー。最初の花を皮きりに、長い間花を楽しむことができます。

しぼんだ花のあとにはエンドウマメに似た豆さやをつけますが、この豆さやを生み出すのはスイートピーにとって大仕事。非常にエネルギーを使い、花を楽しめる期間が短くなってしまうため、花を楽しむのであればしぼんだ花は摘み取るようにするといいですね。

スイートピーは基本的に一年草のため、花のシーズンが終わったあとは、次のシーズンに向けて新たに種をまく必要があります。春咲きのものであれば、10月ごろが種まきの時期となります。

■1年のはじまりにはスイートピーを

スイートピーの花言葉は「門出」。蝶がはばたく瞬間をとらえたような花の形からつけられた花言葉だといいます。1年が始まる1月生まれの方には、ぴったりな花言葉だといえるでしょう。

豊富な色合いから、アレンジメント花束のどちらに用いても見栄えよく、また優しい色合いで春らしいフラワーギフトとして楽しめます。

新たな1年のはじまりに誕生日を迎える方には、「門出」の花言葉を持つスイートピーでお祝いしませんか。

2015-12-25 | Posted in 今月の誕生花, No Comments » 

 

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