秋のお彼岸
2024年の秋のお彼岸~お供えの花の種類・日程~
歩くだけで汗をかいてしまうほど、暑かった夏が落ち着き、次第に秋の気候になってきましたね。
以前に比べて、最近は過ごしやすい日が増えてきたのではないでしょうか。
外出する際はカーディガンなど、羽織る物を持って行くことが多くなったように思います。
「暑さ寒さも彼岸まで」=「厳しい暑さは、秋のお彼岸ごろになると次第にしのぎやすくなり、冬の寒さも春の彼岸ころにはやわらいでくる」という、ことわざ通りのようにも思いますね。
今回は、9月の彼岸「秋のお彼岸」の日程と、お供えする花の種類についてご紹介します。
お墓参りで供える花の種類や、仏壇に供える花を知りたいという方は、チェックしてみてください。
◆2024年の秋のお彼岸はいつ?
今年の秋のお彼岸は、2024年9月19日~9月25日までの7日間です。
秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として、前後3日間の期間になります。
9月19日: 彼岸入り
9月22日:中日(秋分の日)
9月25日: 彼岸明け
実家に帰ることができないため、お供えの花だけ贈るということもあるようです。
ちなみに、2024年の9月16日は敬老の日です。
そのため、9月16日(月)も祝日になります。
◆2024年のお彼岸はいつ?
せっかくなので来年、2024年お彼岸の日程も一緒に掲載したいと思います。
お彼岸は、1年のうちに春と秋の2回です。
秋のお彼岸は、先程ご紹介したように秋分の日を中日として前後3日間合わせて7日間の期間がお彼岸になり、春のお彼岸は春分の日を中日として前後3日間合わせて7日間がお彼岸の期間になります。
<2024年春のお彼岸>
2024年の春のお彼岸は2024年3月17日~3月23日までの7日間です。
3月17日:彼岸入り
3月20日:中日(春分の日)
3月23日:彼岸明け
<2024年秋のお彼岸>
2024年の秋のお彼岸は、2024年9月19日~9月25日までの7日間です。
9月19日:彼岸入り
9月22日:中日(秋分の日)
9月25日:彼岸明け
2024年は感染症の影響も弱まって家族みんなでお墓参りができるといいですね。
◆秋のお彼岸に供える花の種類
ここからは秋のお彼岸に供えたい、花の種類についてご紹介します。
頻繁にお供えの花を用意することが少ないため、「どんな花を供えたらいいのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どんな花をお供えしたらいいか分からないという方や、花の種類に詳しくないという方はぜひ参考にしてみてください。
<ユリ>
大きく凛とした花が特徴的なユリ。
美しく、目上の方にも贈りやすい花のため、結婚した相手の家族の仏壇へ供える花としても選ばれているのだそう。
ユリは花束やアレンジメントに、一輪入れるだけでボリュームがアップするため、お祝いだけでなくお供えでも活用されることが多いです。
●ユリの色は?
お供えで使われることの多いユリの花色は、白やピンク。
お供えの花のデザインや、故人が好きだった色などでユリの花色を選んでもいいかもしれませんね。
ちなみに、故人が亡くなって日が浅くなければ、お供えの花は白以外を選んでも問題ありません。
●ユリを長持ちさせるには?
ユリは1つの茎から、複数の花を付ける植物です。
いくつか蕾がある場合は、下から順番に花が咲いていきます。
そのため、お供えしたユリを長持ちさせるには、(初めに咲いた)下の方に付いている花が枯れてしまった時は、早めに取り除くことがおすすめです。
上の方に付いている花がまだ咲いていない時に、一番下に付いている花が咲ききって(しおれて)しまうということがあります。
咲ききってしまった花を取ることによって、まだ咲いていない花へエネルギーを送ることができるのです。
また、咲ききった花が供えてあるより、取り除いた方が見た目も良くなりますよね。
仏壇などにユリを飾る際は、咲ききってしまった花がないかを確認してみてください。
ユリは、花を順番に楽しむことができるという点では、花持ちがよいのです。
お手入れをして、さらに長く花を楽しめるようにできるといいですね。
<リンドウ>
秋の訪れを感じさせてくれるリンドウ。
秋の花として、古くから親しまれているため、秋のお彼岸によく供えられています。
青色の花が有名ですが、ピンクや紫色などのリンドウもお供えに使われることがあります。
デザインや全体の色合いに合わせて、色を選ぶことができるのは嬉しいですよね。
●リンドウが季節感を演出
リンドウがお供えの花に加わることで、季節感が演出できる他に、爽やかさをプラスすることができます。
落ち着いた色でありながら、他の花にはないブルー系のリンドウの花が、この時期に最適なデザインにしてくれるのです。
●リンドウの花言葉
ちなみに、リンドウの花言葉の中には「あなたの悲しみに寄り添う」というものがあります。
花言葉もお供えとして、ぴったりですよね。
<デンファレ>
花姿が、高級感を演出させるデンファレ。
お供えでは紫色やピンク、白のデンファレがよく使われています。
デンファレは、お供えの花のメインになるというより、お供えのアレンジメントや花束の差し色として使われることも多いようです。
●デンファレは花持ちが良い
デンファレは花持ちが良く、長くきれいな状態を保つことができるので、秋のお彼岸でも選ばれることが多いです。
花びらも肉厚で、水が下がって花びらがしわっとなってしまうことが少ない花でもあります。
デンファレを自宅でお供えする時は優しく、花びらに触れてみても良いかもしれません。
<胡蝶蘭>
鉢植えだけでなく、花束やアレンジメントとしても活用される胡蝶蘭。
胡蝶蘭は、開店祝いなどお祝いで贈られることがイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、法事・法要・仏壇の前に供える花として、胡蝶蘭はよく活用されています。
●お手入れが簡単
胡蝶蘭は他の花に比べて比較的お手入れが簡単で、水やりの頻度も少なく、花持ちも良いです。
そのため、お彼岸の時期は忙しいという方や、花の手入れに時間をかけられないという方に贈る花としてもおすすめです。
●お供えで使う色
胡蝶蘭は、ピンクや黄色などの花色をお花屋さんで見かけることもありますが、お供えでよく活用される花色は白です。
白い胡蝶蘭が、気品に満ちていて風格のある雰囲気を演出してくれます。
<菊>
お供えの花として、最もイメージされやすい菊。
お花屋さんで1年を通して菊を見ることができますが、菊の旬は秋です。
特に秋の菊は、他の季節に比べて種類が豊富で、色も鮮やかと言われています。
そのため、菊はお供えで1年を通して活躍しますが、特に秋のお彼岸はおすすめなのです。
ちなみに、9月9日は菊の節句・重陽の節句にあたります。
菊は季節の花なのですね。
●長く楽しめる
菊は他の花に比べて、とても日持ちのする花です。
花持ちが良いことも、秋のお彼岸で活用される理由の1つ。
専門的なお手入れがなくても、仏壇やお墓で長持ちしてくれるのは、嬉しいですよね。
●種類が豊富
葬儀などで見かけることの多い輪菊という種類の他に、ボールのような形をしたピンポンマムや、カラフルでかわいらしい雰囲気のスプレーマムなども、お花屋さんで見かけることができます。
お供えの花を買いにお花屋さんへ行く際は、どんな菊の種類があるのかもチェックしてみると面白いかもしれません。
◆最後に
今回は、秋のお彼岸の日程と、お供えしたい花の種類についてご紹介しました。
お供えの花について紹介しましたが、どの花を選んでいいのか分からないという方は、お花屋さんに質問してみるのも良いかもしれません。
お花屋さんに行く時間がない方や、外出自粛を徹底しているという方は、花キューピットのサイトをのぞいてみてください。
秋のお彼岸に適した花束や、アレンジメントをご紹介しています。
秋のお彼岸はいつ?供花におすすめな種類や何をするかも掲載
もう9月に入りますが、まだまだ暑いですね。
長袖の服を着るのは、もう少し先になりそうです。
さて、今回はまだ秋の雰囲気はありませんが、「秋のお彼岸」についてご紹介します。
「秋のお彼岸って聞いたことはあるけど、いまいちわからない…」という方も、「お供えのお花は何にしようか」と悩んでいる方にも、チェックしてもらいたい内容になっています。
お彼岸はいつからいつまで?
今年、2024年のお彼岸の期間は、いつからいつまでなのでしょうか。
秋のお彼岸は、秋分の日を中日とした前後3日間、計7日間が期間になります。
すなわち、9月19日~9月25日までです。
詳しく見ていくと、以下の通りになります。
- 9月19日:彼岸入り
- 9月22日:秋分の日(お中日)
- 9月25日:彼岸明け
お彼岸ってどんな日
9月に入ると、「秋のお彼岸」と書かれたポスターや、お供え関連を販売するコーナーを目にする機会が多くなりますよね。
ここでは「秋のお彼岸」とはどんな期間なのか、からご紹介したいと思います。
お彼岸の期間は、先ほどお伝えした7日の期間に、浄土へ生まれ変わりたいと願い「六波羅蜜」を実践すると共に、ご先祖に感謝を捧げるとされています。
この「六波羅蜜」とは、この世に生きているまま仏様の境涯にいたるための布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧という6つの修行のことです。
お彼岸の期間は、ご先祖様に感謝するだけではなく、正しい行い(修行)を行う期間でもあったのですね。
次に、「お彼岸の期間には、具体的に何をしたらいいのか」をお伝えします。
お彼岸には何をする?
ご先祖様に感謝をしたり、「六波羅蜜」を実践したりするお彼岸には、具体的に何をしたらいいのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
お仏壇のお掃除
お仏壇をいつも以上にきれいにお掃除することで、ご先祖様も嬉しく思ってくださるかもしれませんね。
またお掃除していると、心も清められ「六波羅蜜」を実践することに、つながるのではないでしょうか。
お仏壇をきれいにしたら、供花やおはぎ、故人が好きだったものなどをお供えしましょう。
お墓参り
お墓参りでは、お供えのお花を変えたり、お墓をお掃除したりしましょう。
掃除道具や供物の他に、気温や天候を見て帽子や傘を持っていくと、良いかもしれませんね。
ちなみに、お彼岸の時期にお墓参りに行くようになったのは、江戸時代の中期以降なのだそうですよ。
お彼岸にお供えするお花のスタイル
ここからはお彼岸の期間に、お供えするお花のスタイルをご紹介します。
お墓参りや帰省する際にお花を持っていく時や、お仕事の関係などで地元に帰ることは出来ないけれど「お花だけ贈ろうかな」とお考えの方は参考にしてみてください。
お墓
お墓参りの際にお供えするお花は、対になっている花束が一般的です。
そしてお供えする時も、お花が左右対称になるように注意してください。
お墓には、お花をお供えするための「花立て」という筒のような部分があることが多いです。
お花をお供えする時は、その花立てを洗ったり、水を替えたりしてからにしてくださいね。
なぜ花立ての中まで洗うのかというと、お花が吸う水を清潔にするためです。
お仏壇
お仏壇にお花をお供えする時は、花束とアレンジメントどちらのスタイルも選ばれることがあります。
アレンジメントは、花瓶を用意することなく、届いてすぐにお供えすることができるというメリットがあります。
一方、花束はお供えするスペースに合わせて丈や、お花の量を調節することができますよ。
お供えにぴったりなお花
秋のお彼岸にお供えしたい、お花の種類をご紹介します。
トルコキキョウ
花もちが良く、お供えのお花でよく使われるトルコキキョウ。
お供えで使われる時は、ひらひらした花びらが重なった八重咲きと、キキョウのような咲き方の一重咲きがあります。
花色はホワイトやグリーン、花びらのふちに紫色が入ったものなどが供花としてよく選ばれます。
他のお花に比べて長持ちしやすく、品のあるトルコキキョウを花束・アレンジメントに加えれば供花全体を上品な雰囲気にすることができそうです。
ちなみに最近は、リシアンサスと表記しているお花屋さんもあるので、「トルコキキョウ」の表記がない時は、「リシアンサス」の表記を探してみてください。
りんどう
秋の訪れを感じることのできる、りんどう。
季節ならではのりんどうは、秋のお彼岸の期間にぜひお供えしたいですね。
花色は、落ち着きのある紫色の他に、ホワイトも流通しています。
りんどうがなぜ、供花としてよく活用されるかというと、季節のお花であると同時に、さりげない華やかさを添えてくれるからです。
寂しくなりすぎず、派手になりすぎないりんどうを供花を選ぶ際は、加えてみてくださいね。
また、りんどうは邪気を払うという意味があるとも言われているんですよ。
菊
菊はお供えのお花として、イメージのある方も多いかもしれません。
菊をお供えする理由は様々。
花もちが良く長持ちしてくれるという他に、香りがお線香に似ているからや、国花になるほど格式高いお花だから、邪気を払う意味があるからなどと言われています。
ちなみにお供えで使われる花色は、白・黄色・グリーンなどが多いです。
最後に
今回は秋のお彼岸についてご紹介しました。
お供えのお花は早めに準備して、当日に「忘れていた…!」ということにならないようにしたいですね。
ちなみに、花キューピットでも秋のお彼岸に最適なお花をご用意しています。
花束・アレンジメントと、どちらのタイプもご用意しているので、お届け先様に合わせて選ぶといいかもしれません。
どんなお花があるか、気になった方はサイトやお花屋さんをチェックしてくださいね。
故人をしのぶ秋のお彼岸はいつ?ぼたもち・おはぎの違いは何?
1年のうち春と秋にそれぞれ1回ずつあるお彼岸。お彼岸にはお墓参りをする方も多いと思います。また、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく耳にするのではないでしょうか。
しかし、お彼岸とはいつからいつまでのことをさすのでしょうか。また、なぜお墓参りをするのでしょうか。今回の花だよりではお彼岸についてお伝えいたします。
■お彼岸の時期はいつ
お彼岸は春分・秋分の日を中心とし、その前後3日間を足した期間のことをさします。2024年の秋分の日は9月22日なので、秋のお彼岸は9月19日~9月25日となります。
秋分の日以降は昼と比べて夜が長くなります。反対に、春分の日以降は昼の方が長くなります。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、お彼岸の時期には昼と夜の長さが逆転し、暑さや寒さが落ち着いてくるという理由からきています。
なぜお彼岸の時期にお墓参りをするか、ということも春分・秋分の日と関係しています。仏教の教えでは死後の世界を「彼岸」、この世を「此岸(しがん)」と呼びますが、この彼岸と此岸がもっとも通じやすくなるのが昼と夜の長さが等しくなる春分・秋分の日といわれています。
お彼岸はこの世からあの世へと想いを届けやすい時期なので、日本では古くからお墓参りや先祖供養がおこなわれてきました。国民の祝日に関する法律でも、秋分の日は「先祖をうやまい、なくなった方々をしのぶ日」とさだめられています。
ちなみに、お彼岸はほかの仏教国にはない、日本独自の風習とされています。
■ぼたもち?おはぎ?
ぼたもちといえばお彼岸のお供えでもつかわれることが多い和菓子です。うるち米ともち米をまぜたものを蒸し、米粒がのこる程度につぶしてあんこを周りにまぶしたものです。昔は高級品であったため、客人のおもてなしやお祝いの席でもふるまわれていました。
ですがこの和菓子、ぼたもち以外にもおはぎという呼び方をされることも多いです。一般的には春はぼたもち、秋はおはぎと呼び分けられます。
これはなぜかというと、春には春の代表的な花のひとつである牡丹(ぼたん)に見立てて「牡丹餅」、秋には秋の代表的な花の萩(はぎ)に見立てて「お萩」と呼ぶようになったためといわれています。
ぼたもちとおはぎの違いは単に名前だけでなく、形やあんの種類も異なっています。ぼたもちは牡丹の大きな花ににせて丸く大きめに作り、おはぎは萩の細長い形ににせて俵型につくります。
また、小豆が収穫できるのは秋であるため、やわらかい小豆をそのまま使えるおはぎはつぶあん、冬を越してかたくなった皮を小豆から取る必要があるぼたもちはこしあんでつくられます。
■お彼岸の花贈り
お彼岸にはなくなった人を偲びお墓参りをおこないます。そのさいには花束を持っていき、墓前にお供えします。
このときの用意するお花は3,000円~5,000円程度のものにするとよく、また墓前用なので一対用意するようにしましょう。
親族やお世話になった方へのお供えとしてご自宅に送る場合はアレンジメントもいいでしょう。この場合は彼岸入りする前日、つまり今年であれば9月18日がもっとも好ましい日となります。
また、アレンジメントの場合、お花は5,000円程度のものにします。法要が行われる場合にはお名札をたて、誰から贈られたものであるのかが分かるようにしましょう。