ひなまつり
母の日に喜ばれる鉢植え~2022年推しの品種も紹介~
毎年、5月の第2日曜日は母の日です。
2022年、今年の母の日は5月8日(日)。
今年はゴールデンウィーク中に母の日があるため、まだ先だと思っていると、「気が付いたら母の日当日だった」なんてこともあるかもしれません。
特にゴールデンウィークに外出する予定がある方は、早めに母の日のプレゼントを用意しておくことがおすすめです。
おうち時間が増え、新しい趣味としてガーデニングや花の手入れをする方が多くなっている傾向にある今年の母の日は、美しい花が楽しめる鉢植えをプレゼントするのはいかがでしょうか。
鉢植えは花束やフラワーアレンジメントで使われる切り花よりも、長く花を楽しむことができ、花を育てる楽しさもプレゼントすることができます。
そこで今回は、母の日に喜ばれる鉢植えの花の種類をご紹介します。
さらに母の日で注目を集め始めているあじさいについては、おすすめの品種についても掲載しています。
お母さんにぴったりの花を選んで、鉢植えの花と一緒に母の日に感謝を伝えてみてくださいね。
カーネーション
まずご紹介するのは母の日の定番のプレゼントでもある、カーネーション。
カーネーションを母の日にプレゼントすると聞くと、花束やフラワーアレンジメントをイメージされる方が多いかと思います。
しかし、カーネーションは鉢植えでも流通しています。
特に母の日が近づくとお花屋さんはもちろんのこと、ホームセンターやスーパーなどでもカーネーションの鉢植えが販売されています。
カーネーションの鉢植えは、たくさんの花が楽しめるようにぎっしりと植えられていることが多いです。
1つの鉢でいくつもの花が楽しめるのは、嬉しいですよね。
ちなみに母の日のプレゼントの王道でもある、赤いカーネーションの花言葉は「母への愛」。
咲き方や花の色を含めて様々な種類があり、品種の多いカーネーションはどれをプレゼントしようか迷ってしまうこともあるかと思います。
何色のカーネーションがいいか悩んでしまった時は、花言葉で色を決めるのもいいかもしれませんよ。
あじさい
母の日に、カーネーションに次いで人気が高いあじさい。
5月から6月、7月頃まで花を楽しむことができるため、母の日にあじさいをプレゼントすれば、ちょうど旬の時期に観賞することができます。
母の日にあじさいが人気になった理由は、母の日と旬が重なるということと、素敵な花言葉を持っているためです。
あじさいの花言葉は、小さな花が集まって咲いているように見える様子から「家族団らん」などがあります。
母の日に「家族団らん」という花言葉を持ったあじさいをプレゼントすれば、改めて家族のつながりや家族の絆を表現することができそうですね。
あじさいも他の花と同じように切り花としても流通していますが、鉢植えの状態で見かけることが多いかと思います。
そんなあじさいは、専門的な知識がなくても育てることができるほど丈夫な植物の1つでもあります。
そのため今まで植物を育てたことがないというお母さんでも、あじさいは安心して育てていただけます。
加えてお花屋さんに限らず花壇などでも見ることができるあじさいは、子供から大人まで親しみのある花でもあります。
あじさいを見たことがない、という方は少ないはず。
植物の知識はないけれど、これから植物を育ててみたいというお母さんへのプレゼントにもおすすめです。
バラ
「花の女王」とも呼ばれるほど、高級感のあるバラ。
母の日だけでなく、お祝いの場面で花束やフラワーアレンジメントの主役として使われることが多く、切り花のイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。
バラの花束をもらうことは、誰もが1度は憧れたことがあるプレゼントかもしれませんね。
そんな憧れの花の1つであるバラは、切り花だけでなく鉢植えとしても流通しています。
鉢植えの姿でも品があり、美しく高級感のあるバラは義母のプレゼントとしても選ばれています。
品種によって異なりますが、バラは香りが良いものが多く美しい見た目だけではなく、香りも楽しむことができます。
切り花を使った花束やフラワーアレンジメントでも、もちろんバラの香りを楽しむことができますが、鉢植えのバラを育てているときに感じる香りは、また特別なもの。
水をあげるときにふんわりと香る上品なバラの香りは、バラを育てている人しか感じることができない特別なものです。
バラは日が昇ると同時に香りの成分を放出し始めるため、バラの香りは早朝が最も強いと言われています。
母の日にバラをプレゼントすれば、毎朝の良い香りをプレゼントすることもできそうですね。
胡蝶蘭
豪華で上品な印象の胡蝶蘭。
胡蝶蘭と聞くとホテルのロビーや、新しいお店が開店した時に置いてある大型な胡蝶蘭をイメージされる方が多いと思います。
しかし胡蝶蘭は自宅でも育てやすい、小さなサイズも流通しています。
花が美しく整列している様子は、上品で落ち着きがあり特別な雰囲気をまとっているよう。
その美しさから、胡蝶蘭も義母への母の日のプレゼントとしてもよく選ばれています。
母の日に胡蝶蘭をプレゼントすれば、例年とは違いさらに特別な1日を演出してくれそうですね。
ちなみに胡蝶蘭は、普段のお手入れがほとんど必要ない花です。
水やりも夏場なら1週間に、1度ほどで十分です。
そのため胡蝶蘭は、花の手入れに時間がかけられないというお母さんにもおすすめの鉢植えです。
さらに胡蝶蘭は花持ちが良く、鉢植えの中でも他の花よりも長く美しい花を楽しむことができます。
育て方や環境にもよりますが、胡蝶蘭は多年草で生命力が強い花の1つです。
そのため花が全て落ちてしまったとしても、来年、次の年と、毎年花を咲かせることもあります。
2022年あじさいの推し品種
ここからは2022年におすすめしたい、あじさいの品種についてご紹介します。
ひとくくりに「あじさい」と言っても、あじさいの品種は2,000種類を超えていると言われています。
同じあじさいでも品種が異なると、色だけではなく花の付き方や咲き方、サイズ感も様々。
せっかく母の日に感謝の気持ちを込めて、お母さんにプレゼントを贈るなら品種にまでこだわって、喜んでもらえるあじさいをプレゼントしたいですよね。
品種が分からないという方は、あじさいの推し品種をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
もちろん紹介する以外にもあじさいには、様々な品種があります。
他の品種も気になった方は、お花屋さんに立ち寄ってみてくださいね。
ひなまつり
母の日なのに「ひなまつり」と聞いて、驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
はじめに紹介するのは、ひなまつりという品種のあじさいです。
ひなまつりは、ピンクと白や青と白などのバイカラーが楽しめる品種。
八重咲きで華やかな花が集まった様子は、明るい雰囲気で母の日にぴったり。
名前からも想像できる通り、キュートなイメージのあじさいをお探しの方はひなまつりをチェックしてみてください。
ちなみに、ひなまつりはあじさいの中でも非常に丈夫で、植物を育てることが初心者という時でも育てやすい花です。
加えてその丈夫さから、鉢植えから庭に植え替えるという予定の方も、ひなまつりはおすすめです。
フェアリーアイ
花びらが重なっているように咲く、希少種のフェアリーアイ。
フェアリーアイの花の様子はとても華やかですが、花の色がふんわりとした優しい色のため、「派手すぎる」という印象にはならないように思います。
そのため、優しいお母さんに感謝を伝える母の日のプレゼントとしても最適です。
そしてフェアリーアイは、花びらに厚みがあるため花が丈夫で長い期間美しい様子を観賞することができます。
また育てる環境にもよりますが、秋ごろまで花を楽しむことができるのも特徴の1つ。
秋になるまでにゆっくりと花色が変化していき、アンティーク調の色合いを楽しむこともできます。
花をカットしてドライフラワーなどに、加工することもおすすめです。
クリスタルレッド
「クリスタルレッド」という名前の通り、鮮やかな赤色が魅力的です。
あじさいと聞くと比較的はっきりとした色合いよりも、くすみカラーや柔らかい色合いが多いように思いますが、クリスタルレッドは写真の通りはっきりとした赤色を楽しむことができます。
鮮やかな赤色に加えて花のボリューム感も満点のため、クリスタルレッドを自宅で育てれば目を引きそうです。
年齢を重ねて少し目が見えにくくなってきたというお母さんには、はっきりした色合いの花がおすすめです。
ちなみに赤やオレンジなど暖色系の色は、他の色よりも見やすいと考えられています。
お母さんが嫌な気分にならないことを考慮しつつ、より花を楽しんでもらえる色を選ぶのも良いかもしれませんね。
ヒミコ
八重咲きの花が華やかでありながら、落ち着きのある雰囲気を演出する、ヒミコ。
ヒミコの花色は、深い青色や落ち着きのあるピンク色が多いです。
花色は、土の酸度によって決めることができます。
深い青色は、上品な色と良く表現されます。
母の日のプレゼントを連想すると、赤やピンクなど暖色系の色をイメージすることが多いですが、必ず赤やピンクなどの花を選ばなければいけないということではありません。
お母さんの好きな色や雰囲気などによって、ブルー系の花を選ぶのも良いかと思います。
全体的にボリューム感があり、花びらを複数つけた花を楽しませてくれるヒミコですが、明るくかわいらしいというよりは、落ち着きがある大人っぽい印象が強いように思います。
お母さんの部屋の雰囲気はもちろん、先に育てている植物がある場合はその色合いを合わせてあじさいの品種を決めてもいいかもしれませんね。
鉢植えを母の日に贈ろう
今回は、2022年の母の日にプレゼントしたい鉢植えの花の種類についてご紹介しました。
今年、2022年の母の日は5月8日です。
鉢植えの花をプレゼントしたいという方は忘れないよう、事前に準備しておくことがおすすめです。
ちなみに花キューピットでも 5月4日あさ9時まで母の日の鉢植えを注文することができます。
もちろん先ほど紹介したカーネーションやあじさい、バラ、胡蝶蘭などもご用意しております。
気になったという方は、ぜひチェックしてみてください。
鉢植えは、数量限定で売り切れ次第終了となってしまいますので、気に入った商品は早めの注文がおすすめです。
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ひなまつりに飾る「桃の花」
3月3日はひなまつり。女の子のすこやかな成長を願う日ですね。
ひなまつりは「桃の節句」とも呼ばれており、桃の花を飾る習慣があります。
今回の花だよりでは、ひなまつりに飾る「桃の花」をご紹介します。
■桃の花は魔除けと健康の象徴
ひなまつりに桃が飾られる理由を知っていますか?
現代のひなまつりは3月3日ですが、旧暦では4月3日頃にあたります。
ちょうど梅は終わっており、桜には少し早い時期でした。
その頃の旬の花が桃だったのですが、もちろん他にも理由があります。
中国原産の桃は、かつて「邪気を祓うもの」と考えられていました。
「イザナギノミコト」という神様が、化け物に桃を投げて追い払ったお話が由来です。
また「百歳(ももとせ)」になぞらえて、不老長寿の意味合いもあります。
こういった背景のもと、魔除けと健康を願って飾られるようになりました。
中国には結婚式で桃の形のお饅頭を食べる風習もあり、お祝いに欠かせない存在です。
桃の花の花言葉は「天下無敵」「私はあなたのとりこ」「チャーミング」などです。
女性の愛らしさと強さをあわせ持った、ひなまつりにぴったりな花です。
■桃・梅・桜の花の見分け方
春に花が咲く木というと、桃の他にも「梅」や「桜」が思い浮かびます。
見た目が似ている3種類ですが、すぐに見分けられるポイントがありますよ。
【桃】
◆ 花びらの先が少し尖っている
◆ 花が枝にくっついて見える
◆ 1か所に2つずつ花をつける
【梅】
◆ 花びらの先が丸い
◆ 花が枝にくっついて見える
◆ 1か所に1つずつ花をつける
【桜】
◆ 花びらの先が割れている
◆ 花と枝が離れている
◆ 伸びた茎の先にたくさん花をつける
開花時期は 梅→桃→桜の順番ですが、地域や気候によって差があります。
ひな祭りと雛人形
3月3日はひな祭り。女の子の健やかな成長を願って、雛人形やひし餅、桃の花などを飾るお祭りです。
今回の花だよりでは、ひな祭りとお花についてお伝えいたします。
■ひな祭りは厄払いだった
ひな祭りは別名で「桃の節句」と呼ばれます。節句とは季節の分かれ目をさす言葉で、3月3日や5月5日、7月7日、9月9日と、縁起がいい数である奇数が重なる日となっています。ただし、1月1日は特別におめでたい日であるので、代わりに1月7日が「七草の節句」となります。
季節の変わり目である節句には、病気や怪我などの厄が訪れやすいとされています。そこで、古くは桃の節句に藁や紙で作った人形を川に流して厄を祓う「流し雛」をおこなっていました。
もともとは簡素なつくりだった雛人形でしたが、人形作りの技術が発展していくと、だんだんと雛人形はきらびやかで高価なものへと変化していきました。
このため、いつしか雛人形は家に飾るようになっていきます。江戸時代ごろにもなると、現在のようなお雛様とお内裏様、五人囃子などがそろった豪華なものとなりました。
■雛人形の種類
雛人形は飾りに使う人形の数によって、いくつかの種類に分けられます。
・親王飾り
天皇を表す男雛(おびな)と、皇后を表す女雛(めびな)だけを飾るものです。本来はこの2体の人形を合わせて「内裏雛」と呼ぶため、お内裏様=男雛というわけではありません。同様に、「お雛様」も雛人形を総称するものです。
・5人飾り
内裏雛に、三人官女を合わせて飾るものです。三人官女はお内裏様のお世話をする役目があり、内裏雛のすぐ下の段に飾ります。眉をそりお歯黒をつけている人形は既婚で年長の者を表し、中央に飾ります。5人飾りは2段、もしくは飾りを置くために3段になっています。
・7段飾り
内裏雛、三人官女に加え、五人囃子、随身、仕丁という人形を飾る、もっとも豪華な雛人形です。五人囃子は楽器を持ち、お祭りを盛り上げる役目を果たします。随身はお内裏様のボディーガードを務める武官です。仕丁は掃除などの雑務をこなす平民で、笑い上戸、怒り上戸、泣き上戸が特徴的です。
5段目までにこれらの人形を飾り、6段目、7段目には箪笥や長持、牛車などの小道具を飾ります。
■ひな祭りに春の花を
ひな祭りは季節の変わり目に邪気を祓い、女の子の健やかな成長を祈るもの。厄祓いの力をもつ桃の花などの春のお花を飾り、華やかなお祭りにしたいですね。
桃や菜の花、桜をもちいたフラワーギフトはこの時期ならではのもの。ひな祭りの飾りとしてはもちろん、あたたかな春を感じさせてくれる、季節の贈りものとしても人気があります。
優しい色合いのフラワーギフトで、春の訪れを彩り豊かにすごしませんか。
お花と季節の変わり目 ~節句~
季節の移り変わりと密接な関係があるお花。四季が変わると、見ごろを迎えるお花もまた変わります。
ひな祭りや子どもの日のことを別名で「節句」といいますが、この節句は季節の分かれ目をさしています。そして、節句にもお花は深いかかわりがあることをご存知でしょうか。
今回の花だよりでは、お花と節句についてお伝えします。
■季節の変わり目 節句
節句とは季節の分かれ目のことをさし、「節供」とも書きます。中国発祥のものですが、日本にも古くから取り入れられ、江戸時代には法制化もされています。
節句は全部で5日あります。
- ・人日(七草の節句)
- 1月7日は古代の中国で、人の運勢を占い、また人を大切にする日とされていました。同時に、7種類の野草が入った温かい吸いものを食べ、無病息災を祈りました。
一方の日本では、年の初めに雪の間から伸びてきた若い芽を摘みとって食べる「若菜摘み」という風習がありました。人日が中国から渡ってくるとこの若菜摘みの風習が混ざり合い、1月7日に健康を願って七草粥を食べる風習に変わっていったとされています。
- ・上巳(桃の節句)
- 日本に伝わってきた当初は、3月の最初の巳の日に人形に1年の厄を移し、川に流すという風習でした。人形の製作技術が上がり、段々豪華になってくると、川に流すのではなく家に飾る「雛人形」へとかわります。雛人形やひなあられ、ひし餅は幸せな結婚や子孫繁栄を祈り、特に女の子の成長を願うものとして扱われました。
また、桃には邪気を払い不老長寿をもたらすと考えられていました。上巳のころにはちょうど桃の花が咲くため、厄払いの桃が飾られるようになったといわれています。
- ・端午(菖蒲の節句)
- 5月の頭ごろ、菖蒲という花が最盛期を迎えます。強い香りを持つ菖蒲はその香りから邪気を払う植物とされ、5月の最初の午の日には菖蒲湯に入り、菖蒲酒を飲んで英気を養う日となりました。菖蒲の香りには疲労回復の作用があり、春から夏に変わり田植えの季節でもある5月には、ありがたい植物だったのでしょう。
日本の政治が貴族中心から武家中心に移り変わると、菖蒲は「尚武」とかけられ、男の子の健やかな成長を祈る行事となります。これが現在の子どもの日に繋がります。
- ・七夕(笹の節句)
- 7月7日に星々に願いをかける風習は、織姫と彦星の話とともに中国から日本に渡ってきました。日本には古来から機織りの名人であった棚機津女(たなばたつめ)の伝説があり、その伝説が中国から渡ってきた七夕の風習と混ざり合い、当初は機織りの上達を願う日であったとされています。
時がたつにつれて機織りだけでなく習い事全般の上達を願い、また笹や竹に短冊をつりさげるようになります。現代の七夕飾りのような形になったのは、江戸時代とされています。
- ・重陽(菊の節句)
- 古来の中国では、奇数は陽の数=縁起のいい数とされていました。奇数の中でも最大の9が重なる9月9日は非常におめでたい日とされました。9月9日には丘に登り、秋の野山を眺めながら菊の花を浮かべたお酒を飲んだといわれています。
日本には天武天皇のころに菊花の宴が伝わります。平安時代になると9月8日に菊に綿をかぶせておき、翌日の9日に菊の露で濡れた綿で肌をこすり若さを保つという「菊綿」という風習が、主に女官たちのあいだでもてはやされました。
■邪気を払うお花
節句の別名にお花の名前が使われていることから分かるように、節句にはお花が密接に絡んでいます。古来からお花には邪気を払う神聖な力があると考えられていたのと同時に、いち早く新たな季節の訪れを告げてくれるのがお花であったからでしょう。
節句の風習ははるかな昔から受け継がれてきた風習ですが、そこにはお花という身近な存在が深く関係しているおかげであるのかもしれませんね。
次の節句は、桃の節句であるひな祭り。ひな人形と一緒に、邪気を払う桃を飾って、女の子の健やかな成長を祈る一日です。
春の訪れには桃をつかった柔らかな色合いのフラワーギフトで、彩り豊かにお祝いしませんか。
桃の花とひな祭り
3月3日はひな祭りですね。女の子の健やかな成長を願って、雛人形やひし餅、桃の花などを飾るお祭りです。
今回の花だよりでは、ひな祭りについてお伝えいたします。
■桃とひな祭り
ひな祭りは「桃の節句」という別名があるくらい、桃とかかわりが深いお祭りです。ですが、単にひな祭りが桃の季節だから桃の節句とよぶ、というわけではありません。
古代の中国では、邪気を払う上巳の節句という行事がありました。季節の変わり目は厄が訪れやすいとされているため、川で水を浴びることで厄払いをし、また宴を開くことで幸福を願う行事です。
これが日本に伝わると、藁や紙で作った人形を川に流して厄を払う「流し雛」へと発展します。つまり、ひな祭りのもともとの意味は季節の変わり目の厄払いにあります。
また、桃は古くから邪気を払うものと考えられてきました。桃から生まれた桃太郎が邪気の象徴=鬼の退治に向かうのも、桃がかつてから神聖なものとされていたからです。
ひな祭りも桃も厄払いの意味があり、桃が花を咲かせる時期もひな祭りと同じ時期であったため、桃がひな祭りの象徴として使われるようになった、ということなんですね。
ちなみに、人形作りの技術が発展していくのにともない、雛人形は流すものから飾るものへと変わっていきました。現在のひな人形のような豪華な形は、江戸時代にはすでに完成していたようです。
■ひし餅とひなあられ
ひな祭りに欠かせないものといえば、赤・白・緑の三色がきれいなひし餅ですね。赤は解毒作用があるクチナシの実、白は血圧を下げるヒシの実、緑は増血作用があるヨモギの葉を混ぜ込んでつくる、健康食品でもあります。
また、赤色には魔よけ、白には清浄、緑には健康の意味が込められています。基本的には赤・白・緑の順番で並べますが、これは「白い雪の下には緑が萌え、雪の上では桃の花が咲いている」という季節感を表しているとのこと。
同じく赤・白・緑の色をしたひな祭りに欠かせない食べ物には、ひなあられがありますね。ですがこのひなあられ、ひし餅とは異なり地域によってかなりの地域差があるようです。
関東では米を爆発させてつくるポン菓子に着色したものが主流となっており、砂糖で味付けがされています。関西では砕いてひし餅を炒って作ったあられに、醤油や塩で味をつけたしょっぱいものが多いそうです。
■ひな祭りの飾りには季節の花を
季節の変わり目に女の子の健やかな成長を祈るひな祭り。飾りつけも、春らしさを感じられるようなものを飾りたいものです。
季節を感じるものといえば、やはり花。特に春は桃をはじめとする様々な花が咲きほこり、彩り豊かになる季節です。家の中にも花を飾ることで、春のあたたかな空気を感じることができるでしょう。
また、前述のとおり桃には厄を払う力があると考えられています。単に季節感のある飾りつけ、というだけでなく、女の子の幸福を願うひな祭りにはできる限り飾りたいものです。
雛人形と桃や季節を感じる花を飾って、ひな祭りを彩り豊かに迎えましょうね。
花と文化 ~ひなまつり~
3月3日 「ひなまつり」
♪♪明りをつけましょ雪洞に~ お花をあげましょ桃の花~♪♪
なんとなく、お人形を飾り、桃の花を添えていた方にも、ちょっと知っておいていただきたい「ひなまつり」について。
■ひなまつりとは?
もともとは平安時代、高貴な生まれの女児の厄除けと健康祈願のお祝いの日として始まりました。その後、庶民にも広まり、女児の健やかな成長を願う行事として定着。ひな人形は女児に振りかかろうとする禍いを代わりに引き受けてくれる守り神、生まれた子供が健康で優しい女性に無事に育つようにとの家族の願いをこめて飾ります。
■ひな人形を飾る時期
立春から、遅くても節句の一週間前までには飾りたいもの。
立春については「節分の日の翌日」と覚えるとわかりやすいですね。遅めに飾りたい場合は、「雨水」の日から、節句の一週間前の2月24日頃までに飾れるとよいですね。
「雨水」の日とは、二十四節気で「雪や氷が溶けはじめ、雨に変わるころ」を意味し、本格的に春を迎える時期。2014年は2月19日が「雨水」の日にあたります。
お日柄は大安が良いと言われることもありますが、日付や六曜にこだわらずに、天気のいい日にお子様と一緒に飾られるのもおすすめです。
■片づける時期
お節句がすんだら早めに、遅くとも三月中旬頃までの天気の良い乾燥している日にゆっくり時間をかけて片づけましょう。
■桃の花を飾りましょう!
ひなまつりは「桃の節句」と呼ばれます。
これは陰暦3月最初の巳の日=現在の3月末~4月中旬に咲く花が桃の花であり、また桃の花には魔除けの力があると信じられていたことから飾られるようになったことから。
ただし、現在の3月3日頃は、桃の花は開花時期には至っておらず、店頭で販売されているのは開花促進されたものがほとんどです。
ちなみに、桃の葉エキス、って石鹸やローションに配合されているのを見た事ありませんか?
そして漢方薬の「桃仁」の効能、生理不順や更年期障害、冷え症、便秘など…
桃の成分が女性を守ってくれる、なんだかありがたい偶然ですね♪
いくつになっても女の子。桃の花を飾ってお節句を祝いましょう!