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ちょっと特別な敬老の日 ~敬老の日のなりたち~
9月の第3月曜日は敬老の日です。敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という趣旨であることが、国民の祝日に関する法律にはかかれています。
今回の花だよりでは敬老の日についてご紹介します。
■敬老の日のなりたち
敬老の日のなりたちには二つの説があります。
その1・聖徳太子説
聖徳太子が大阪に四天王寺を建立したときのこと。「一流の国家は福祉も一流でなければならない」という理想のもと、敬田院、施薬院、療病院、悲田院という四箇院を設置しました。
現在の施設におきかえると、敬田院が寺院、施薬院が薬局、療病院が病院、そして悲田院が病人や身寄りのないお年寄りのための社会福祉施設にあたります。
この「悲田院」が誕生したのが9月15日、というものです。
その2・元正天皇に由来する説
元正天皇はとある孝行息子の話を耳にします。
美濃にくらしていた父子はとても貧乏で、父は大好きなお酒ものめずにいました。
息子はつねにそのことを心苦しくおもっていましたが、偶然足をすべらせて落ちた谷間で酒のながれる滝をみつけ、喜んで酒を持ちかえり父にのませてあげました。
この話に感動した元正天皇は酒のながれる滝とされる養老の滝へ行幸し、「霊亀三年を改めて、養老元年とする」と宣言しました。これが現在のこよみでいう9月15日ごろだったとのことです
ただし、聖徳太子の説、元正天皇の説、どちらの説が正しいのかはわかっていません。
■国民の休日として成立
1940年代の後半、兵庫県のある村にて「お年寄りを大切にし、知恵をかりて村つくりをしよう」と、9月15日をとしよりの日とさだめ、敬老会を開くようになります。この風習はすこしずつ全国へとひろまっていきました。
その後、としよりという表現に反発があったため、1964年に老人の日へと名称が変更されます。
さらに1966年、国民の祝日に関する法律の改定により、9月15日が「敬老の日」として、国民の休日に制定されました。「こどもの日」「成人の日」があるため、お年寄りの方々を尊重する祝日をもうけたともいわれています。
現在では9月15日に固定されているわけではなく第3月曜日となっていますが、これは2001年にハッピーマンデー制度が実施されたことによります。
■敬老の日のプレゼントにはやっぱりお花
敬老の日にもらって嬉しいプレゼントの中で、必ず上位に入ってくる花。言葉では気恥ずかしくて伝えられない気持ちも、花と一緒なら届けることができるはず。
花キューピットでは街のお花屋さんが、敬老の日の当日に真心をこめたお花をお届けします。
遠くに住んでいてなかなか会えないおじいちゃんおばあちゃんにも、安心してお花をお届することができますね。
いつもはいえない感謝の気持ちをお花に乗せて、おじいちゃんおばあちゃんに贈ってみませんか?