2014-10
11月生まれのあの人に ~11月の誕生花・ガーベラ~
秋もすっかり深まり、今年も残すところ2か月となりました。日の長さも短くなり風も冷たくなってきたため、太陽の日ざしが恋しくなる時期でもありますね。
11月の誕生花は太陽のような形で、見る人を元気づけるガーベラです。
■ガーベラの歴史
切り花として利用されることが多く、アレンジメントや花束でよく見かけることから、身近な花のひとつといえるガーベラ。ですが、意外と歴史は浅く、発見から約150年しか経過しておりません。
現在、園芸用品種として出回っているガーベラは、19世紀末に南アフリカのトランスヴァールにて発見されたものがルーツとされています。イギリスの採集家によってヨーロッパに持ち帰られたガーベラは、イギリスとフランスを中心として品種改良がすすめられました。
日本に入ってきたのは明治末、1910年代とされています。当時は花の姿から「花車(はなぐるま)」「花千本槍(はなせんぼんやり)」などと呼ばれ、もてはやされました。
現在では主にオランダで品種の開発が行われているほか、日本でも高品質なガーベラが数多く生み出されています。
■ガーベラの花言葉
赤いガーベラ・・・「神秘」「燃える神秘の愛」
情熱的な赤色のガーベラは愛の告白にはもってこいの花ことばを持っています。ガーベラは根強い人気をほこるため、大切な方へのプレゼントにはぴったりです。
ピンクガーベラ・・・「崇高な愛」「熱愛」「童心にかえる」
可愛らしいピンクのガーベラも愛と結びついた花ことばです。結婚祝いや結婚記念日のフラワーギフトとして使われることが多いのも納得です。
オレンジガーベラ・・・「冒険心」「我慢強さ」「神秘」
太陽を連想させるオレンジ色のガーベラは何かに挑戦する方にふさわしい色といえます。明るいオレンジ色は元気にさせてくれるので、誰かを励ましたい時には活躍してくれるでしょう。
白いガーベラ・・・「希望」「律儀」「純粋」
白いガーベラの花ことばはどんなシチュエーションの贈りものとしても合うものです。新しい結婚生活を象徴するような花ことばでもあるので、結婚式のブーケにも人気ですね。
■誕生日に贈るガーベラのギフト
あたたかみのある色合いとどこか懐かしい花姿から、年齢や性別を問わず多くの方が「もらうと嬉しい」と答えるガーベラは誕生花にぴったり。
色によって花ことばが変わるのは前述のとおりですが、贈る方のことをイメージしてガーベラの色を決めるのはもちろん、相手が好きな色からガーベラを選ぶのもいいですね。贈る相手のことを想って選んだフラワーギフトなら、受け取った方の喜びもきっと倍増です。
今年の誕生日は、大切な方の印象や好みに合わせたガーベラのギフトを贈ってみませんか。
カボチャと仮装はなんのため?ハロウィンの起源と風習について簡単に説明
10月31日はハロウィンです。欧米発祥のお祭りですが、近年では日本でも盛り上がるイベントのひとつとなりつつあります。
今回の花だよりでは、ハロウィンについてお伝えいたします。
■ハロウィンの起源
ハロウィンの起源には、ケルト人の風習が大きく関係しています。ケルト人にとっての新年は現在の11月1日ですが、その前日の10月31日には死者が家族のもとを訪ねてくるとされていました。日本の風習でいうなら、お盆が近いかもしれません。
しかし、死者だけでなく妖怪や魔物など、人に害を与える魔物も同時にあの世からやってきてしまうとケルトの人たちは考えました。そこで、10月31日には仮面などの仮装を行い、魔物と同じような格好をすることで魔物の目を欺きました。
この風習がキリスト教の万聖節(亡くなった聖人を祭る日)と結びつき、徐々にハロウィンへと発展していきました。現在、もっとも盛んにハロウィンのお祭りを楽しんでいるのはアメリカで、日本のハロウィンもアメリカからの影響を強く受けています。また、もともとあった宗教的な意味合いも、今ではほとんどありません。
■ハロウィンの風習
ハロウィンには仮装をした子どもたちが近所の家をめぐり、「トリックオアトリート!(おかしをくれなきゃイタズラするぞ!)」という言葉を唱え、大人は家にやってきた子どもたちにお菓子を渡す光景が有名ですね。
子どもだけでなく大人も仮装して楽しむことも多いです。もともとは魔よけの意味が強かったハロウィンの仮装ですが、今では有名人の真似やコスプレなどもオーケー。他人を不快にさせないものであれば、自分の好きな格好で楽しむのが現代流のハロウィンといえそうです。
カボチャを顔の形にくりぬいたちょうちん「ジャック・オー・ランタン」が有名なため、ハロウィン=カボチャが一般的には浸透していますが、ちょうちんの発祥地であるアイルランドやスコットランドでは、カボチャではなくカブのちょうちんをつくるのが一般的でした。アメリカにこの風習が伝わった際、アメリカではカブよりもカボチャの方が多く収穫できたため、カボチャをつかったちょうちんに変わったといわれています。
■ハロウィンを盛り上げるフラワー
ハロウィンのパーティは通常のパーティとは違い、子どもも大人も仮装をして楽しみます。色とりどりの衣装に囲まれるのですから、パーティの飾りつけも仮装に負けないくらい華やかに飾りたいところですね。
色鮮やかな秋の花をもちいたアレンジメントや花束は、飾るだけで家の雰囲気が華やぎます。特に、ハロウィンをモチーフにしたアレンジメントならギフトとして贈るのはもちろん、自宅でのパーティをより一層盛り上げるのにもオススメです。
秋の花にはバラやガーベラ、トルコキキョウなどの色が鮮やかで、人気が高い花が多いのも嬉しいところです。
日本でも新たなイベントとして盛り上がっているハロウィンですが、今年のハロウィンは家族や友人と一緒に、お花に囲まれたパーティで楽しく盛り上がりませんか?
秋を楽しむもみじ狩り
秋の自然といえば、真っ先に浮かべるのは美しい紅葉ですね。燃えるように赤く色づいた山並みは見る人を感動させるだけでなく、日本に四季がある素晴らしさを思い起こさせてくれます。
今回の花だよりでは紅葉についてお伝えします。
■2014年の紅葉
今年の紅葉は例年並みから例年よりやや早いと予想されています。特に北海道では8月末に訪れた強い寒気の影響で、標高の高い山ではすでに紅葉が始まっているところもあります。
東日本の早いところでは10月の前半、西日本の早いところでは10月の後半から紅葉が始まる見込みです。平野部よりも山間部の方が葉の色づきは早いので、山間部へのもみじ狩りを検討している人は見ごろを逃さないように気をつけて。
■紅葉の名所
・鳴子峡(宮城県)
【見ごろ:10月下旬~11月上旬】
大谷川によって刻まれたV字の渓谷で、自然が作り上げた雄大な山並みを紅葉が赤く染めた一大パノラマは一言では言い尽くせない感動を与えてくれます。また、散策道が整備されているため、ゆったりと紅葉を楽しむことができます。
日帰りで紅葉を楽しむのもいいですが、近くには鳴子温泉を利用できる旅館が多くあるため、宿泊でのもみじ狩りもおすすめです。
・日光 いろは坂(栃木県)
【見ごろ:10月中旬~10月下旬】
日光の市街地と奥日光をつなぐ道路で、第1いろは坂と第2いろは坂合わせて48か所のカーブがあります。高低差があるため、色づきの度合いが異なる紅葉を車中から楽しむことができます。
また、いろは坂を登りきったところにある明智平からは大自然の雄大な景色を望むことができます。ドライブインになっているため休憩しながら景色を眺めることもでき、ロープウェイを利用して大パノラマを楽しむこともできます。
・嵐山(京都府)
【見ごろ:11月中旬~12月上旬】
平安の時代から貴族たちに親しまれた京都随一の景勝地です。春には桜、秋には紅葉を楽しむことができます。毎年11月第2日曜日には渡月橋の上流でもみじ祭りがおこなわれます。
嵐山の周辺には京都五山の第1位であり、世界遺産にも登録されている天龍寺や、「嵯峨釈迦堂」の名前で知られ、心に染み入るような趣深い紅葉を楽しむことができる清涼寺などがあり、日本の由緒ある文化と大自然がおりなす景色を同時に楽しむことも嵐山ならではといえます。
今回紹介した場所のほかにも、紅葉は全国で楽しむことができます。晴れの日が多く気温も落ち着いている秋は行楽シーズン。真っ赤に色づいた紅葉を楽しんで秋を満喫しましょう♪
栄誉と功績をたたえる日 ~秋の叙勲~
11月3日は文化の日です。「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として1946年にさだめられた祝日ですが、各界で様々な活躍をした方をたたえ、勲章・褒章が授与される日でもあります。
今回の花だよりでは秋の叙勲についてお伝えします。
■勲章・褒章とは
勲章・褒章は各界での活躍が認められた方に対し、その活躍をたたえるものとして授与されるものです。
随時授与されるいくつかの勲章・褒章を除き、年に春秋の2回授与されており、春は4月29日付、秋は11月3日付で授与されます。そのうち、秋に授与される勲章・褒章には以下の種類があります。
・春秋叙勲
各界で顕著な活躍をした方を対象とする叙勲です。現在おこなわれている春秋叙勲は1964年4月29日付から始まり、毎年春と秋に授与されています。授与される勲章には、大勲位菊花章、桐花大綬章、旭日章などがあります。
・文化勲章
日本の文化の発達に関して顕著な活躍をした方を対象とする勲章です。文化勲章は秋のみ授与されます。また、宮中でとりおこなわれる文化勲章親授式も11月3日に行われます。
・春秋褒章
春秋叙勲と同日に授与される褒章です。自己の危難をかえりみず、人命の救助に尽力した方を対象とする紅綬褒章、その道一筋に業務に精励し、衆民の模範である方を対象とする黄綬褒章などがあります。
■叙勲のお祝い
勲章・褒章を授与されるのは大変な名誉です。周りの方々が授与されたときは、その功績をたたえ華やかなお花で最大限に祝福したいですね。受章の知らせを聞き次第、早めにお花を贈るようにしましょう。
ご自宅や事務所に贈る場合は、届いてすぐに飾ることができるアレンジメントか胡蝶蘭がおすすめです。アレンジメントにはお祝いのメッセージ、胡蝶蘭には「祝受章」「叙勲御祝」などを書いた名札を立てるようにするといいでしょう。
また、直接受章者の方へお渡しすることが可能な場合は花束を贈るのもいいですね。花束の場合も同様に、メッセージを添えてお渡しすれば受章を祝う気持ちが相手へと伝わります。
祝賀会や受章パーティが開かれる場合は、その会場にお届けするのもいいでしょう。
会場へのお花のお届けはスタンド花やスタンディングアレンジなど、華やかなお花を届けるようにします。ただし、会場によってはスタンド花を持ち込めない場合もあるので、お花屋さんに相談しましょう。
会場へお届けする場合は開催場所や開催時間を確認し、それをお花屋さんに伝えればちょうどいいタイミングでお花をお届けします。お花には名札を立てることを忘れないようにしましょうね。
秋のブライダル
読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、様々な呼び方がある秋ですが、結婚式の秋でもあります。
今回の花だよりでは、秋の結婚式についてお伝えします。
■秋に結婚式が多い理由
結婚式ときくと6月の花嫁=ジューンブライドを思いうかべる方がおおいと思います。しかし、日本では6月は梅雨にあたるため、6月の結婚式はあまり人気がありません。
暑さもおちつき、まださほど寒くもない秋、特に10月・11月はもっとも結婚式がおおいシーズンとなります。この時期は晴天もおおく、青空のもとで結婚式をあげることができ、またゲストも出席しやすくなります。
おなじ理由で春も結婚式のおおいシーズンではありますが、秋は春とちがい花粉症の心配がすくないことが秋の結婚式の人気につながっています。
また、新生活が始まる春や、旅行がおおい夏・冬とくらべ、秋は比較的出費がすくないことも理由にあげられるようです。
■秋は花にとってもいい時期
暑い夏は花にとっても厳しい季節。その夏が終わり秋になると、バラやガーベラなどブライダル関係で人気の花が元気な状態で出回るようになります。
結婚式の演出やブーケなど、ブライダルシーンでは花が多用されます。秋の結婚式は、花という面から考えてもうってつけなんですね。
結婚のお祝いにも花は活躍します。友人の結婚祝いに贈る、年に一度の結婚記念日を祝う、両親の結婚記念日を祝福する…など、様々なシチュエーションがありますが、それぞれにあわせた花を贈りましょう。
■友人の結婚祝いに贈る
結婚式が多くなるこのシーズン。親戚や大切な友人の結婚式には、色鮮やかなお花を贈って祝福したいと考える方々もおおいと思います。
結婚祝いに贈る花はやはりバラが人気です。やわらかい雰囲気のピンクのバラや、「純潔」という花ことばをもつ白いバラがおすすめです。
赤いバラは恋人に贈るものであるため、新郎新婦が異性の友人の場合に誤解をまねくおそれがありますので避けましょう。また、黄色いバラは「嫉妬」という花ことばをもつので、こちらもやめた方がいいでしょう。
バラ以外には、花嫁の象徴である純白のユリや、親しみやすく花もちもいいガーベラなどがおすすめです。また、新婦が青いものを身につけると幸運をまねくというおまじない(いわゆるサムシングブルー)にちなんで、青い花を贈るのも◎です。
■年に一度の結婚記念日に贈る
秋は結婚式が多いため、結婚記念日も同様におおくなります。これを読んでいる方の中にも、結婚記念日は秋だという方がいるのではないでしょうか。
結婚記念日に贈る花として人気なのはやはりバラ。その中でも赤バラが特に人気を集めています。気恥ずかしくていまさら言い出しにくい言葉も、「愛情」の花ことばをもつ赤バラといっしょに伝えれば、恥ずかしさは半減、効果は倍増です。
バラのほかにも、上品さと華やかさをあわせ持つユリや、ロマンチックな雰囲気を演出してくれるトルコキキョウが人気の花です。また、相手の好きな花をつかったアレンジメントや花束を贈るのもいいでしょう。
結婚記念日は夫婦にとって特別な日。日ごろの感謝の気持ちや、変わらない愛情をお花に託して伝えてみませんか。
■両親の結婚記念日を祝福する
日ごろの感謝の気持ちや、いつまでも元気で仲良しでいてほしいという想いをこめて、両親の特別な日を花贈りで祝福する、という方も少なくありません。
両親の結婚記念日に贈る花は、トルコキキョウやガーベラなど、気兼ねなく贈れる花が人気を集めています。また、両親が好きな花、記念の花などがあれば、その花を贈ると喜ばれること間違いなしですね。
花にメッセージを添えて贈れば、両親は感動のあまり泣き出してしまうかも。普段は両親の結婚記念日にプレゼントなんかしない、という方こそ、ぜひとも今年は実践してみてください。きっと一生の思い出になりますよ。