花だより
敬老の日は海外にもある?イギリスやアメリカの敬老の日の祝い方を紹介
おじいちゃん・おばあちゃんに感謝を伝えたり、「ずっと元気でいてね」という気持ちを伝えたりする敬老の日。
日本では、9月の記念日の1つとして定着しています。
そんな敬老の日は、海外にもあるのでしょうか 。
今回は海外での祖父母や年上の人、目上の人を敬うための日をまとめました。
また、日本でよく贈られる敬老の日のプレゼントについても紹介しています。
日本の敬老の日
いつ?:9月の第3月曜日/今年、2025年の敬老の日は9月15日(月)
日本の敬老の日は、9月の第3月曜日です。
今年、2025年の敬老の日は9月15日(月)になります。
日本では敬老の日が祝日となり、土曜日・日曜日・月曜日で3連休になるため、おじいちゃん・おばあちゃんに会いに行くという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
敬老の日は家族で集まって食事をしたり、おじいちゃんおばあちゃんへ感謝の気持ちを込めて、花などのプレゼントを贈ったりすることが一般的かと思います。
日本でよく贈られるプレゼントが見たい方は、こちらをご覧ください。
>>>日本の敬老の日によく贈られるプレゼント
▼おすすめのプレゼントはこちら
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敬老の日はどう過ごす?~おすすめのプレゼントも紹介~ 敬老の日のプレゼント選びの参考に! |
アメリカの敬老の日
いつ?:9月第2日曜日
アメリカには「National Grandparents’ Day(祖父母の日)」と呼ばれる、記念日があります。
National Grandparents’ Day(祖父母の日)由来
National Grandparents’ Day(祖父母の日)は、1969年に9歳の少年が大統領に「祖父母へ感謝を伝える日を作ってほしい」という手紙を送ったことがきっかけと言われています。
大統領に手紙を送った当時はすぐに承認されなかったそうですが、その後10年ほどの時を経て、祝日として制定されました。
どんなことをするの?
アメリカの敬老の日であるNational Grandparents’ Day(祖父母の日)は、日本と同じように、おじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントを贈ったり食事をしたりするそうです。
プレゼントは、花束やフラワーアレンジメントまたグリーティングカードなどを贈る習慣があると言われています。
贈られる花は、勿忘草 が一般的です。
地域によっては、小学校などでイベントが行われたりもするのだそう。
街全体でおじいちゃん・おばあちゃんを敬う、お祝いする文化があるのかもしれませんね。
こちらも合わせてご覧ください
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敬老の日に最適!英語のメッセージ例・手紙の書き方ポイント おじいちゃん・おばあちゃんに送りたい英語のメッセージ例を紹介しています。 |
なぜ勿忘草を贈る?
勿忘草は名前(英名)からアメリカの敬老の日に当たる記念日に贈られるようになりました。
勿忘草の英名は「Forget-me-not」です。
その名前から「おじいちゃん・おばあちゃんへの敬意や感謝の気持ちを忘れない」という意味を込めて勿忘草を贈るのだそうです。
イギリスの敬老の日
イギリスには敬老の日という記念日は、存在しないのだそうです。
しかしその代わりに100歳と105歳、また105歳以降の誕生日には女王陛下から、祝電が届くそうです。
申請が必要なようですが、女王陛下からコメントがいただけるのは嬉しいですよね。
祝電が届くということからもわかるように、イギリスでは100歳を祝うということが習慣になっているのだそうです。
そのため100歳をお祝いするバースデーカードや、パーティーの飾りなども多く販売されています。
イギリスには敬老の日という記念日はありませんが、おじいちゃん・おばあちゃんを敬うという風習はあるようですね。
イタリアの敬老の日
いつ?:7月26日・10月2日
イタリアには敬老の日に当たる記念日が、年に2回あります。
法律によって定められているイタリアの敬老の日は、10月2日です。
10月2日は、「Festa dei Nonni(祖父母の日)」と呼ばれています。
昔からあったというわけではなく2005年にイタリアの法律により、設定されたのだそうです。
一方で7月26日は「Festa di Sant’Anna e Gioacchino」であり、聖母マリア様の父であるヨアキム様と母であるアンナ様に捧げられた日として、祖父母をお祝いする風習があるのだそうです。
10月2日のNational Grandparents’ Day(祖父母の日)はどんなことをするの?
イタリアの敬老の日であるNational Grandparents’ Day(祖父母の日)は、おじいちゃん・おばあちゃんに花束や似顔絵を渡すことが多いのだそうです。
たくさんの種類がある花ですが、イタリアの敬老の日でも勿忘草を贈ることが多いと言われています。
これはアメリカで勿忘草を贈ることが多いということが影響していると、言われています。
勿忘草はイタリアで 「Myosotis」と呼ばれているため、花の意味にちなんで贈るというわけではないようです。
またイタリアでは幼稚園やショッピングモールなどの施設で、おじいちゃん・おばあちゃんの似顔絵を描いたり手紙を書いたりするイベントが行われることが多いのだそう。
孫が書いてくれた手紙や似顔絵をもらったらおじいちゃん・おばあちゃんも喜んでくれそうですね。
7月26日のFesta di Sant’Anna e Gioacchino(マリア様の両親に捧げられた日)はどんなことをするの?
この日は、カトリックの習わしの1つ。
そのため、おじいちゃん・おばあちゃんなど年上の人を敬うというよりも、2人の聖人に祈りを捧げるということが多いようです。
中国の敬老の日
いつ?:旧暦の9月9日
旧暦の9月9日は、五節句のうちの1つで「重陽節」として親しまれている一方で、「敬老節」としても親しまれています。
「重陽節」である旧暦の9月9日を中国では、1989年から「敬老節」と定めました。
どんなことをする?
もともと「重陽節」は、厄払いや邪気を払う日とされていましたが、おじいちゃん・おばあちゃんをはじめ、お年寄りを敬う日としても広まっていると言われています。
「重陽節」は「菊の節句」とも言われており、菊花酒を飲んだり、菊の花を飾ったりして過ごします。
家族で食事をしたり地域のお年寄りを見舞う行事なども行われているのだそうです。
また重陽餅を日頃からお世話になっている人、また家族や親戚に配ると言われています。
そのため、重陽餅を販売している店はとても賑わいをみせるのだとか。
国際高齢者デー
いつ?:10月1日
アメリカやイギリス、イタリア、中国の敬老の日についてご紹介してきましたが、実は国連が制定した敬老の日「国際高齢者デー(International Day of Older Persons) 」というものもあります。
国際高齢者デーは、1991年に制定されました。
高齢者の貢献に対する認識の拡大や高齢者の権利、高齢者差別の撤廃など高齢者問題について理解を深めることが目的になっています。
国連の敬老の日とも言える国際高齢者デーでは、高齢者問題の理解を深めるための活動などが行われています 。
国際高齢者デーには事務総長からのメッセージ が公開されます。
気になった方は10月2日にチェックしてみてください。
おじいちゃんやおばあちゃんをはじめ、高齢者により優しい社会を築いていくきっかけになるかもしれませんね。
日本の敬老の日によく贈られるプレゼント
さて、ここからは日本の敬老の日によく贈られるプレゼントについて、簡単にご紹介したいと思います。
国によって、敬老の日に贈られる代表的なプレゼントがありました。
日本では「絶対にこれ!」という贈り物はありませんが、以下のプレゼントが選ばれることが多いのではないでしょうか。
プレゼント選びに悩んでいる方は、参考にしてみてください。
花束・フラワーアレンジメント・鉢植え
敬老の日のプレゼントといえば、やはり花束やフラワーアレンジメント、鉢植えなどの花ギフトではないでしょうか。
おじいちゃん・おばあちゃんは「花が好き」という方も多いかと思います。
周りをパッと明るくしてくれるフラワーギフトは、敬老の日にぴったり。
花束やフラワーアレンジメントは、使う花の種類によってデザインを大きく変えることができます。
おじいちゃんおばあちゃんの好みに合わせることができるのです。
例えば凛とした姿が美しいユリを入れることで上品な印象のプレゼントにすることができます。
さらに、りんどうなどの花を使えば季節感を表現することができるのです。
美しい見た目と心地よい香り、生きているからこそ感じることができる質感など五感で楽しむことができるフラワーギフトは敬老の日におすすめです。
スイーツ・グルメ
敬老の日という特別な日を演出することができる、スイーツやグルメをプレゼントするのも喜ばれそうです。
敬老の日に家族みんなで集まって団らんを楽しむという方は、子供から大人まで美味しく食べることができるスイーツがあると会話もより弾みそうです。
例えば、旬の栗を使ったスイーツ、生地の層が長寿を連想させるバウムクーヘンなどはいかがでしょうか。
個包装になっていたり、一口サイズにカットされていたりするものを選ぶとすぐに食べることができるため、おじいちゃんやおばあちゃんの負担も少ないかもしれません。
おかずになるものなどグルメ系を選ぶ際は、賞味期限が長いなどある程度保存がきく食品の方が良いかもしれません。
一度にたくさんの量を食べることが難しいおじいちゃん・おばあちゃんもいらっしゃるかと思います。
「プレゼントでもらったものを急いで食べないと……!」と、焦らせないように保存期間が長いものや小分けになっているものをプレゼントするのがおすすめです。
ドリンク
緑茶やお酒など、決まった飲み物を普段飲んでいるというおじいちゃんとおばあちゃんには、ドリンク系のプレゼントもおすすめです。
「お風呂上がりにちょっと一杯」と、晩酌が楽しみになっているおじいちゃんもいらっしゃるのでは。
日本酒やビールなど、おじいちゃんが好きそうなお酒を選ぶのも良さそうですね。
また普段から急須でお茶を入れているおばあちゃんには、高級茶葉をプレゼントするのも喜ばれそうです。
普段飲んでいる茶葉と、プレゼントした茶葉の飲み比べをするのも面白いかもしれませんよ。
ファッションアイテム
夏が終わり少し涼しくなってくる敬老の日には、ファッションアイテムもプレゼントとしてよく選ばれています。
簡単に羽織ることができるカーディガンや、足先から寒さを守る靴下など防寒アイテムも喜ばれそうです。
おじいちゃんやおばあちゃんが、普段どんな洋服を着ているのかをイメージしながらデザインを選んでみてくださいね。
最後に
今回は海外の敬老の日の過ごし方や、選ばれるプレゼントについてご紹介しました。
それぞれの国によって贈るものや過ごし方は少し違いがあるようでしたが、おじいちゃん・おばあちゃんに対する感謝の気持ちはしっかり伝わりそうですね。
また、敬老の日に贈られることの多いプレゼントについても掲載しました。
プレゼントに迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
もちろんアメリカやイタリアでよく贈られている、勿忘草をプレゼントしてみるのもいいかもしれませんよ。
敬老の日に最適!英語のメッセージ例・手紙の書き方ポイント
今年、2025年の敬老の日は9月15日(月)です。
今回は、おじいちゃん・おばあちゃんに送る英語のメッセージをご紹介します。
敬老の日に花束やフラワーアレンジメントなどのプレゼントをしようと思っている方は、かっこよく英語で書いたメッセージカードを合わせて贈ってみては?
いつもとは違った手紙にしたい方にも、英語のメッセージはおすすめです。
敬老の日は英語で何という?
「敬老の日」は英語で「Respect for the Aged Day」と言います。
それぞれの意味は以下の通りです。
Respect:尊敬する
the Aged:お年寄りの人たち
おじいちゃん・おばあちゃんに感謝や尊敬の気持ちを伝える、敬老の日の意味にぴったりですね。
ちなみに、敬老の日は海外にもあります。
アメリカなどでは「National Grandparents’Day」と、呼ばれ親しまれているそうです。
敬老の日にぴったりな英語のメッセージ
ここからは敬老の日に送る英語のメッセージをご紹介します。
訳:長生きしてね
訳:おじいちゃん・おばあちゃん(あなた)の孫になれてよかった
訳:おじいちゃん・おばあちゃん(あなた)の日々が幸せで満たされますように
訳:ずっと元気でいてください。
訳:これからも元気でいてね
訳:また会いにいくね。またね!
訳:今年も会いに行くね
訳:また遊んでね(お茶を飲んだりあったりする意味)
訳:おじいちゃん・おばあちゃん大好きだよ
訳:いつもありがとう
訳:たくさん、色んな事を教えてくれてありがとう
訳:敬老の日のプレゼントを贈るね
訳:体に気をつけて
手紙のすべてを英語にしないで、ワンポイントで英語の文章を使ったり、デザインとして使ったりするのもいいかもしれませんね。
英語の日付の書き方
手紙を送るなら、いつ書いたものなのか日付も残しておきたいですよね。
ここでは、日付の表記方法をご紹介したいと思います。
英語でかっこよくメッセージを書いたなら、日付もイギリス式やアメリカ式で書いてみるのはいかがでしょうか。
イギリス式とアメリカ式で今年2022年の敬老の日である、9月19日を表現したいと思います。
イギリス式
18th September 2023
18/9/2023
イギリス式ではこのように、日/月/年の順番で書きます。
アメリカ式
September 18th,2023
9/18/2023
アメリカ式では上記のように月 日,年の順番で書きます。
日にちの後ろに、カンマ(,)を使うことが多いようです。
宛名「~へ」の書き方
英語で「おじいちゃん・おばあちゃんへ」のように宛名を書く場合は「Dear」を使うことが多いようです。
Dear Grandpa
訳:おじいちゃんへDear Grandma
訳:おばあちゃんへ
ちなみに、「Dear」 のかわりに、「To」を使うこともありますが、その場合はフォーマルな手紙で使うことが多いのだそうです。
感情を抜いたビジネスの手紙などで多く使われるため、おじいちゃん・おばあちゃんへ手紙を送るなら「Dear」の方が適しているように思います。
送り主「~より」の書き方
「○○より」と、 送り主を表す時「from」を使うイメージがありますが 、英語の手紙では「from」を書かないことも多々あるのだそうです。
「from」を書くと、少しくどく重複したようなイメージになってしまうのだそう。
最後は自分の名前だけにしたり、「thank you」だけで終わらせたりすることもあるのだそうです。
手紙・メッセージを書くときの注意事項
次に、おじいちゃん・おばあちゃんへメッセージ・手紙を書くときに注意したいポイントをご紹介します。
文字を大きく書く
まず手紙の文字は、大きく読みやすいサイズで書くことがおすすめです。
せっかくメッセージを書いても、文字が小さすぎると見えないことも……。
年を重ねると昔よりも目が見えにくくなっていることもあるので、読みやすい大きさの文字で書くということは気遣いにもなります。
はっきりした色を使う
文字を大きく書くということに加えて、はっきりとした色で手紙・メッセージを書くというのも親切だと思います。
淡すぎる色や薄い色合いのペンでメッセージを書くと、読みにくいことがあります。
そのため、はっきりとした色合いのペンを使うことがおすすめです。
色は黒に限らず茶色や濃いピンクなど、「読みにくいな」と思わない色なら良いかと思います。
一般的に黄色は、見えにくくなることがあります。
黄色を使いたいという時は、アンダーラインに使ったりはっきりとした色のペンで書いた文字を黄色でなぞったりと、工夫が必要かもしれません。
英語には訳を付けてもいい
先に英語のメッセージ例文をご紹介しましたが、英語で手紙を書くときは和訳をつけてもいいかもしれません。
「せっかくもらった手紙が英語で読むことができない……。何て書いてあるんだろう。」と、おじいちゃんとおばあちゃんを困らせてしまう可能性も。
かっこよくワンポイントで英語のメッセージを入れた時は、和訳をそっと手紙に書いておくのも親切かもしれませんね。
▼花キューピットでは、敬老の日にぴったりなフラワーギフトをご用意しています。
敬老の日には花束とフラワーアレンジメントどっち?
さて、ここからは敬老の日のプレゼントとして選ばれやすい花ギフトのスタイルについてご紹介したいと思います。
敬老の日にはメッセージカードや手紙と一緒に、花束またはフラワーアレンジメント を贈ろうと考えている方も多いのではないでしょうか。
花ギフトを贈ろうと思っている時に悩んでしまうのが、花のスタイル(形)だと思います。
そこで花束とフラワーアレンジメント、それぞれの良さをお伝えしようと思います。
プレゼントするおじいちゃんとおばあちゃんのことを考えたり、渡すシチュエーションを考えたりしながら、どちらがいいのか検討してみてください。
花束の良さ
花束はこんな人におすすめ
- 花を飾る時に丈を変えたり量を変えたりしたい
- 外出先で花をプレゼントする予定
- なるべくたくさんの花を贈りたい
花束の良さは、切り花を一箇所で束ねていることで持ちやすく手渡ししやすいということです。
お祝いの場などで贈られる花は、ほぼ100%花束です。
式典の際に花を手渡しする場合は、花束が選ばれることが多いのです。
加えて花束は持ち運びがしやすいため、レストランやホテルなど外出先で贈る時におすすめです。
器に生けられているフラワーアレンジメントよりも、幅を取らないため電車で持ち帰るという時も花束の方が便利なことが多いです。
また花束は、自宅で花を飾る際はラッピングを解いて花瓶に生け直します。
その際に花の丈を変えたり、ひとつの花束をいくつかに分けて花瓶に飾ったりすることもできます。
自宅で花を飾る際に、自由度が高いスタイルが花束とも言えるかもしれません。
ちなみに、フラワーアレンジメントよりも器や吸水性スポンジを使わない分、切り花に金額を回すことができます。
そのため、同じ予算で花をたくさん贈りたいという方は、花束がおすすめです。
フラワーアレンジメントの良さ
フラワーアレンジメントはこんな人におすすめ
- お花屋さんが作ったデザインを崩さず飾りたい
- 自宅に花を届ける予定
- 普段あまり花を飾ることがない
フラワーアレンジメントの良さは、初めから花がかごや器に生けられているということです。
フラワーアレンジメントとは、かごやプラスチック製の容器に吸水性スポンジが入れられており、そこに切り花が生けられているスタイルです。
すなわち、自宅で花を飾る際に花瓶を用意する必要がありません。
受け取ってすぐに飾ることができるのは、フラワーアレンジメントの強みです。
花を普段飾ることが少ないという方にも、簡単に生花の美しさを楽しんでもらうことができます。
またフラワーアレンジメントは吸水性スポンジに切り花を生けているため、お花屋さんのデザインを自宅でも楽しむことができます。
花束はラッピングを解いて花瓶に生け直すため、もらった時の花束のデザインを自宅で再現することは難しくなります。
しかしフラワーアレンジメントは、吸水性スポンジに切り花が刺さっているため立体的なデザインや隣り合う花の様子を崩すことなく飾ることができるのです。
ちなみに花キューピットでは、花束よりもフラワーアレンジメントが人気です。
立体的なデザインを保つことができるフラワーアレンジメントは、ボリューム感のあるデザインを楽しむことができるのです。
敬老の日にプレゼントとメッセージを
今回は、敬老の日に贈りたい英語のメッセージについてご紹介しました。
また花束・フラワーアレンジメントそれぞれの良さも掲載しました。
ぜひ敬老の日に気持ちを伝えるのに、役立ててください。
おじいちゃんとおばあちゃんへ敬老の日にプレゼントを渡したいという方は、メッセージカードや手紙を一緒に渡してみるのはいかがでしょうか。
「いつもありがとう」という気持ちや「長生きしてね」という想いを手紙にすることで、よりおじいちゃん・おばあちゃんに伝えることができそうです。
普段から手紙を書いていて、いつもと違いを付けたいという方は、今回ご紹介した英語のメッセージをワンポイントで追加してみてくださいね。
いつもとは少し違った雰囲気の手紙になるかもしれませんよ。
敬老の日に贈りたい花言葉 ~感謝と長寿~
今年、2025年の敬老の日は9月15日(月)です。
おじいちゃん・おばあちゃんにフラワーギフトを贈る方は、ぜひ花言葉に着目してください。
感謝の気持ちや長生きの願いを、改めて花言葉に託してみませんか。
今回の花だよりでは、敬老の日にぴったりな2つの花言葉についてご紹介します。
「感謝」を表す花言葉
【ピンクのカーネーション】
花言葉:感謝の心、あたたかい心
「ありがとう」をまっすぐに伝えてくれる花言葉です。
レースのような優しい花姿が、幅広い年代に愛されています。
改行
【かすみ草】
花言葉:感謝、幸福、無垢の愛
アレンジや花束の仕上げに欠かせない可憐な花です。
「いつも支えてくれてありがとう」の気持ちを込めてください。
改行
【ワレモコウ】
花言葉:感謝、愛慕
個性的な穂状の花が秋らしさを感じさせます。
あまり派手ではありませんが、その分男性にも贈りやすい花です。
改行
「長寿」を表す花言葉
【りんどう】
花言葉:正義、勝利
根が漢方薬になるため「病気に勝利する」という意味があります。
高貴な紫は、敬愛するおじいちゃん・おばあちゃんに贈りたい色です。
改行
【カランコエ】
花言葉:長く続く愛、あなたを守る
とても花持ちが良く、乾燥に強い多肉植物の仲間です。
「ずっと元気でいてほしい」「これからも大切にしたい」という思いを込めましょう。
改行
【センニチコウ】
花言葉:色褪せぬ愛、不朽
かつて「千日咲き続ける」と信じられていたため「千日紅」と名付けられました。
時間が経っても花色を保つ姿が、長寿と健康を思わせる花です。
自宅に花を飾ってる?花を飾ることについての意識調査
「自宅に花を飾る人って多いのかな?」
「みんな、どんなときに花を飾っているんだろう」
「花を飾ると癒されそうだけど、実際のところどうなのかな?」
花は、色や香りで私たちを楽しませてくれるもの。部屋に花があるだけで華やかな気分になりますよね。実際、花を自宅に飾っている人はどれくらいいるのでしょうか。今回は、「自宅に花を飾ること」について、20歳以上の男女にアンケートを実施しました。
花を飾るようになったきっかけや飾る理由、花を飾って感じる効果など、花との関わりについて調査結果をもとに解説します。
【アンケート対象】
20代以上男女
【サンプル数】
110名
自宅に花を飾ることについての本音。飾らない理由も見えてきた
花を飾ることは一般的に好ましいイメージがありますが、好意的に感じない人もいるのでしょうか?花を飾る人の割合や花を飾る頻度、自宅に花を飾らない理由など、みんなの本音を紹介します。
8割近くの人が花を飾ることに好意的!
質問1.あなたは自宅に花を飾ることに対して好意的ですか?
「はい」との回答が8割近くを占めました。「いいえ」は1割強と、自宅に花を飾ることについて否定的な見方をする人は少ないことがわかります。
男女で差があり、女性に限ると8割以上の人が「はい」を選択しています。女性のほうが花を飾ることに対してより好意的に捉えているようです。
花を飾る頻度、コロナ禍はそれほど影響せず
質問2.コロナウイルス流行(2020年4月頃)前と後で、自宅に花を飾る機会に変化はありましたか?
半数以上が「変わらない」を選択。コロナウイルスが流行し、自宅にいる時間が長くなりましたが、このことが自宅に花を飾る頻度に与えた影響はそれほど大きくないようです。
なお、この質問でも男女に差がありました。女性でも「変わらない」が過半数を占めましたが、3割以上の人が「コロナ禍前より花を飾るようになった」と回答。一方男性では、「変わらない」が7割以上の半面、「コロナ禍前より花を飾るようになった」人は2割未満という結果に。男性よりも女性のほうが、コロナ禍によって花に対する意識が高まったことが感じられます。
最多は「年に数回飾る」も、「飾らない」も多い
質問3.あなたは自宅に花を飾っていますか?
最も多かった回答は「年に数回飾る」で3割以上を占めました。「月1回くらい飾る」「週1回くらい飾る」がどちらも1割強程度ですので、約7割の人が1年に数回以上花を飾っていることがわかります。ただ、「飾らない」を選択した人も約3割いました。
花を飾らない理由「手入れが面倒」「花に興味がない」
どのような理由で花を飾らないのでしょうか。飾らない人がどのように考えているのか見てみましょう。
質問4.自宅に花を飾らない理由は何ですか?
・花は枯れるので面倒くさいのと、高いのに一時的でもったいないから。手入れが面倒くさいから。(35歳 専業主婦)
・虫が入ってくるから。(22歳 事務系会社員)
・特に飾る理由がないから。(34歳 無職)
・他にお金を使わないといけないものがあるから。(47歳 自営業・自由業)
比較的多かった回答は「手入れが大変」という理由。「すぐ枯れる」「手間がかかる。花粉が出る」といった回答も見られました。「花に対して興味がない」「特に飾る理由がない」など、そもそも花に興味がないという意見も。また、「子どもが産まれて、そこまで気が回らない」「お金がかかる」「飾るスペースがない」など時間やお金、場所に余裕がないことを理由に挙げる人もいました。
「花を飾りたいけど、手入れが大変」という方には、比較的にお手入れが簡単なアレンジメントがおすすめです。
花瓶に生ける花束とは違い、水切りや水の交換が必要ありません。
アレンジメントは、花が生けられている吸水性スポンジ乾かないように水を注ぐだけ。
花束よりも、アレンジメントは簡単に生花を楽しむことができます。
また水やりなどの手入れがいらない、プリザーブドフラワーもおすすめです。
生花に特殊な加工を加え、美しい花の様子を数年間楽しむことができます。
加えて「飾るのにスペースがない」という声もありましたが、花は花束やアレンジメント、鉢植えによっても飾るスペースが変わってきます。自宅で飾るスペースを確認して合うサイズ感で花を購入するといいかもしれませんね。
花を飾る人に聞く!花の飾り方や花を飾る理由は?
頻度は異なるものの、7割くらいの人が自宅に花を飾っているということがアンケートからわかりました。続いて、花を飾っている人の花を飾るきっかけや飾り方、飾る理由などをご紹介します。
花を飾るきっかけは「インテリアとして飾っていたから」「人からもらってから」
質問5.自宅に花を飾るきっかけは何でしたか?
花を飾るきっかけとしては「インテリアとして飾っていたから」が最多で、4割近くを占めました。続いて「人から花をもらってから」が多く、3割強という結果に。その他は分散しており、「気づいたら……」「小さいころから花を飾る習慣があった」がそれぞれ1割強と続きます。男女とも似通った比率でしたが、「花には癒しがあると聞いてから」との回答は男性ではゼロの半面、女性では1割を超えました。
「花束を花瓶で」「鉢植えで」。自宅での花の飾り方
質問6.自宅ではどういう形の花を飾ることが多いですか?
花の飾り方についての回答は「花束(複数の花を花瓶で飾る)」が3割近くとなり、「鉢植え」が2割強、「一輪挿し」が2割近くなど、差はあまり大きくなく、人によって飾り方の好みが分かれる結果となりました。「ドライフラワー」「プリザーブドフラワー」を合わせると2割を超え、生花以外の花も一定の人気があることが見て取れます。「アレンジメント」が1割未満というのは少し意外でした。
また、男女で花の飾り方の好みに差があることも分かりました。
性別別で、好みの花のスタイル別に表をまとめました。
順位 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
1 | 花束 | 鉢植え |
2 | 一輪挿し | 花束 |
3 | 鉢植え | 一輪挿し |
4 | アレンジメント | ドライフラワー |
5 | ドライフラワー | プリザーブドフラワー |
6 | プリザーブドフラワー | アレンジメント |
男性ではアレンジメントが最下位となりましたが、花に触れていないとアレンジメントがどんなスタイルなのか知らないということもあるのでは……?
ここでは、アレンジメントがどん花のスタイルなのかをご紹介します。
アレンジメントとは水を含ませた吸水性スポンジに、かごやプラスチック製の容器に入れ切花の生けたフラワーギフトです。
プレゼントされてすぐに飾ることができるのも、アレンジメントの良いポイント。
花瓶を持っていないという方に、お花をプレゼントする時はアレンジメントがおすすめです。
ちなみにフラワーアレンジメントが省略され、アレンジメントと呼ばれるようになりました。
花を飾る理由は「癒し」や「気分を良くするため」
自宅に花を飾る理由についても聞いてみました。
質問7.自宅に花を飾る理由を教えてください
・心身ともに癒されるため。ストレスの軽減につながっていると感じている。(22歳 その他)
・心を明るくするため。お花を飾っているとパワーをもらえるような気がしています!(24歳 技術系会社員)
・部屋の中が華やかになるし、空気もきれいになっていく気がします。気分が上がるので飾ります。(36歳 事務系会社員)
・幼い頃からの習慣でお花を飾ります。気持ちが洗われ、一日が素晴らしいと思えます。(22歳 営業系会社員)
回答の中で最も多かったのは「花に癒される」といった理由。また、「気分が前向きになる」「室内環境が良くなる」などの意見も多く見られました。花を飾ることで心に良い影響を感じている人が多いようです。
この結果を見ると、誕生日や結婚記念日などのお祝いで花をプレゼントするだけではなく、元気になってもらいたい時や応援したい時に花を贈るのも喜ばれそうですね。
花を飾るのは「店先で素敵な花を見つけたとき」
質問8.自宅に花を飾るときはどんなときが多いですか?
自宅に花を飾るのは「店先で素敵な花を見つけたとき」が最も多く、5割近くに上りました。続いて「誕生日や入学、卒業などのお祝いのとき」が2割強、「庭の花壇に花が咲いたとき」が2割近くとなっており、3つの選択肢で8割以上を占めます。その他では「人から頂いたとき」という回答もありました。
男女別で見てみると、女性では「店先で素敵な花を見つけたときの比率が全体よりも大きく、5割以上を占めています。男性でもこの選択肢が最多でしたが、比率は4割を切っており、差が大きいことがわかりました。
女性の方が、お花屋さんでのステキな花との出会いを楽しんでいる方が多いのかもしれませんね。
逆に「誕生日や入学、卒業などのお祝いのとき」は男性の比率が高くなっています。男性の場合は、何かのお祝いや記念日など、明確な理由があるときに花を飾ることが多いのかもしれません。
花はあるだけで部屋が明るくなったり、特別感が演出できたりするもの。
お祝いの雰囲気を演出できるアイテムの1つとして、花を捉えているとこともありそうですね。
花を飾って「癒しやリラックス効果」を感じる人が過半数
質問9.花を飾ることでどんな効果を感じますか?
花を飾ったときに感じる効果として、6割近くの人が「癒しやリラックス効果」を挙げました。「部屋がきれいになる」が2割近く、「元気になる、前向きになる」が1割強、「ストレスが緩和される」が1割近くという結果に。
この結果から、花を飾る理由としても回答されていた「癒し」の効果を感じている人が多いということがわかりました。「元気になる」「ストレスが緩和される」を合わせると8割近くに上ります。
花ギフトをもらったら「嬉しい!すぐに飾る!」が約7割
質問10.花ギフトをもらったら、自宅に花を飾りますか?
花ギフトをもらったときに「嬉しい!すぐに飾る」と回答した人が7割近くで最多となりました。「飾りたいけど場所がない」を選択した人が2割近くおり、合わせると、8割以上の人が「飾りたい」と考えていることがわかりました。
ただ、花ギフトをもらっても、飾る場所がないと困ってしまうことも。
そうした心配がある場合は、コンパクトな花束を選んだり、飾りやすいフラワーアレンジメントやボックスフラワーを選んだりするのも良いでしょう。
花は1輪からでも飾ることができる、季節感のある手ごろなインテリアです。
サイズ感は本数やデザインで調節することができますよ。
アレンジメントの場合は、使うカゴなど器の大きさをチェックしてみましょう。
また、1割以上の人は、「花ギフトはもらうより贈りたい」と回答しています。特に男性では比率がより高くなり、2割以上の人が選択しています。
プロポーズや結婚記念日に花束やアレンジメントをプレゼントするのは、ドラマなどでも演出されています。
もしかすると、花は特別な贈り物というイメージが強いのかもしれません。
まとめ
花についてのアンケート結果、いかがでしたでしょうか。花は部屋や気分を明るくしてくれるもの。実際、花を飾ることを好ましいと考えている人は8割を超え、癒しの効果や、部屋がきれいになると感じている人も多いことがわかりました。「最近、花を飾っていないな」と感じたら、自分好みの花を探して飾ってみてはいかがでしょうか。
お盆の意味は?歴史的にいつから始まって、ご先祖様は何をしてる?
8月が近づくと、「そろそろお盆だなあ」と、思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、「お盆とは一体何なのか」と聞かれると、いまいちわからない方もいらっしゃるのでは。
そこで今回は改めてお盆の意味や、お盆の歴史についてご紹介したいと思います。
お盆とは?お盆の意味
お盆とは、故人やご先祖様の霊を家に迎えて、供養する1年に1度の行事のことです。
お盆の期間は、ご先祖様の霊が「あの世」と言われている「浄土」という世界から、生きている私たちがいる「この世」といわれる「現世」に帰ってくると言われています。
お盆では何をする?
ご先祖様や故人の霊を、生きていた時に過ごした場所(自宅など)へお迎えして、あの世での冥福を祈ります。
具体的には何をする?
住む地域や宗教や宗派によって、お盆の風習は異なると言われています。
一般的にはお盆入りする日、またはその前日に迎え火をしてご先祖様をお迎えし、お盆明けの日またその翌日に送り火をして、あの世へ再びご先祖様や故人の霊をお送りします。
仏壇に花をお供えしたり、線香をあげたりしてご先祖様と一緒にお盆の期間を過ごします。
お盆でお供えしたい、おすすめの花の種類についてはこちらでまとめています。
気になった方は、「お盆でお供えするおすすめの花の種類」をご確認ください。
またお盆の期間は仏壇にお盆飾りをしたり、親戚で集まって食事をしたりすることが多いようです。
家族・親戚が集まって、法事をするというご家庭もあるかと思います。
お坊さんを自宅に呼んで、お経を読んでもらうという方もいらっしゃるはず。
加えて、お盆の期間にお墓参りをするという方も多いようです。
ちなみに夏祭りでよく踊られる盆踊りは、お盆に踊りを奉納するという意味があるのだそう。
方法は様々ありますが、お盆の期間はご先祖様や故人の冥福をお祈りすることには変わりないようです。
お盆の期間にご先祖様は何してる?
ご紹介した通り、お盆はご先祖様が前世に帰ってきて自宅で過ごす期間です。
お盆の期間、ご先祖様は家族や親戚、子孫と共に、現世でひと時を過ごします。
お盆の期間はいつ?
お盆の時期には、地域によって違いがあります。
先ほどご紹介した、迎え火・送り火の日程はお盆の期間によって変わってきます。
東京都と横浜、金沢、静岡など | 7月13日~7月16日 |
---|---|
沖縄県など | 旧暦の7月13日~7月15日 |
その他の地域 | 8月13日~8月16日 |
表を見てお分かりいただけるように、お盆は8月13日~8月16日が最も多いです。
そのため会社のお盆休みも、8月に設定しているところが多いようです。
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今年のお盆はいつ?期間について|お供えの花のルールも掲載 今年のお盆休みはいつ?カレンダーで紹介! |
お盆の期間は仕事があるという方や、旅行に行くという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お盆は実家に帰れない…という方は、実家にお供えのお花を贈るのもよさそうです。
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お盆・最新事情。精霊馬はブロッコリー、お花は自由?知恩院僧侶にインタビュー お盆に実家へ帰れないときはどうしたらいい?知恩院の所属寺院に従事する僧侶 大津さんにお聞きしました。 |
新盆と旧盆とは
お盆の日程で紹介した通り、お盆は8月に行われている地域が多いです。
8月に行われるお盆を旧盆といい、7月に行われるお盆を新盆と呼んでいます。
では、なぜ新盆と旧盆があるのでしょうか。
これは、明治時代に行われた改暦が影響しています。
もともとお盆は、旧暦の7月15日からお盆が行われていました。
しかし、明治時代に暦の国際基準化を行うために改暦が行われ、日本の各行事は1ヶ月遅れになったのです。
そのため、改暦をきっかけに7月15日に行われていたお盆が、8月15日に行われるようになりました。
お盆の時期が地域でずれ、新盆と旧盆があるのは、さまざま説があります。
一説には、農業を行う地域は、7月は農作業の繫忙期と被ってしまうため、1ヶ月遅らせてお盆を行ったといわれています。
現在7月15日からお盆を行っている東京などの(新盆)地域は、農業に関わる人が少なかったため、旧暦通り7月にお盆を行っていると考えられています。
お盆の由来とは
お盆の由来は諸説あります。
一説には、お盆は「盂蘭盆会 」という、旧暦の7月15日に行われていた仏教行事が由来だと言われています。
お盆はインドから伝わったとされており、サンスクリット語の「ullambana(読みはウラムバナまたはウランバナ)」を音写すると「盂蘭盆」になったのだそう。
盂蘭盆会・ウラムバナ(ウランバナ)とは
お盆の由来となったウラムバナ(ウランバナ)とは、どんなものなのかをご紹介します。
盂蘭盆会とは、苦しみの世界へ堕ちたご先祖様を救い、魂を祭ることとされています。
これは、お釈迦様が教えを説いていたインドが発祥とされ、お盆の由来とされている仏教行事です。
なぜ盂蘭盆会が行われるようになった?
お釈迦様が教えを説いた仏教行事である盂蘭盆会は、もともとなぜ始まったのでしょうか。
ここでは、お盆の由来・ルーツになった盂蘭盆会が初めて行われた時のお話を、簡単にお伝えしようと思います。
お釈迦様の弟子の中に、目連尊者という神通力に優れた人物がいました。
ある日、目連尊者は亡き母が餓鬼道に堕ちて苦しんでいることを神通力で見ました。
そこで母を救いたいとお釈迦様に相談したところ、「夏の修行が終わる7月15日に、多くの僧たちを集め供物を捧げ供養をしなさい」と諭されました。
そして、目連尊者がお釈迦様から言われたように供養を行ったところ、母親は無事に救われ成仏できたと言われています。
この話からご先祖様の精霊を救い供養する行事として盂蘭盆会が行われるようになったのです。
盂蘭盆会とは、「苦しみの世界へ堕ちたご先祖様を救い魂を祭ること」とされていると、先にお伝えしましたが、もともとはお釈迦様の弟子の亡くなったお母さんのために供養したものだったのですね。
日本ではいつからお盆のルーツが始まった?
お盆のルーツになった、盂蘭盆会の始まりについては先ほどご紹介しました。
では、いつ日本ではお盆のルーツが始まったのでしょうか。
お盆の由来とされる盂蘭盆会は、日本では推古天皇の14年に初めて行われたと言われています。
西暦606年ごろです。
お盆には、長い歴史があるのですね。
お盆でお供えするおすすめの花の種類
お盆では、いわゆる「お供えらしい花の種類」ではなく、季節の花もおすすめです。
実はお供えの花には、絶対的なルールはありません。
「え!白色の花以外もいいの?」と、お考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
知恩院の僧侶である大津様のインタビューでも、お供えの花について「絶対的なルールはない」と、紹介されています。
僧侶 大津様のインタビュー内容がもっと気になる方は、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
>>>お盆の基礎知識・作法を僧侶に教わろう。時期・お供え(精霊馬・提灯・五供)・お墓参りマナーなど
いわゆる「お供えらしい花」の種類が知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>>仏壇に供える適した花とダメな花|花を長持ちさせるコツをご紹介
ひまわり
夏の花として有名なひまわり。
お供えのイメージは少ないかもしれませんが、季節の花としてお供えの花束やフラワーアレンジメントにひまわりを入れることもあります。
まず、ひまわりの基本情報はこちらです。
- 学名:Helianthus annuus
- 原産地:北アメリカ中西部
- 花言葉:あなただけを見つめる・憧れなど
黄色い花がパッと明るく周りを彩るひまわりは、お盆のお供えにも選ばれることがあります。
お供えでよく使われる、菊やカーネーションと一緒にひまわりを合わせると、季節感のある夏らしいお供えにすることができます。
デンファレ
夏でも花持ちが良く、南国感もあるデンファレ。
お祝いのフラワーギフトにも使われますが、デンファレはお供えの差し色で使われることもあります。
先に紹介したひまわりよりも、一般的にお供えに活用されることが多いかと思います。
デンファレの基本情報は、こちらです。
- 学名:Dendrobium bigibbum
- 原産地:北部オーストラリア
- 花言葉:有能・お似合いの2人
デンファレは紫や緑、白などの色があります。
白や緑のデンファレは、葬儀や四十九日法要以前にお供えされる白を基調にしたお供えでも活用されています。
紫のデンファレは、お盆や四十九日法要以降のお供えの差し色としても使われています。
デンファレは胡蝶蘭のような高級感のある見た目でありながら、他の花との相性もいい花です。
グラジオラス
カラーバリエーションが豊富で、スラっとした姿が美しいグラジオラス。
誕生日などのお祝いの花束やフラワーアレンジメントに選ばれることが多いですが、お供えの花として活用されることもあります。
まず、グラジオラスの基本情報はこちらです。
- 学名:Ixia
- 原産地:南アフリカ
- 花言葉:団結・誇り高い
グラジオラスは、茎は細くスラっと細長い姿でライン状に花を咲かせます。
花色は赤や黄色、ピンク、水色など様々な色があり、お供えの花束やフラワーアレンジメントであっても、他に使われている花の色に合わせて選ぶことができます。
花は下から順番に咲いていくので、花持ちがよく花の変化を楽しむことも。
花束やフラワーアレンジメントの後ろ側に使われることで、お供え全体の高さを出すこともできます。
注意事項・初盆は白を基本に
3種類の華やかな、花をご紹介しました。
お盆には季節感のある花もお供えすることがあるため、ご紹介した花もお供えしてOKです。
しかし、注意することが1つあります。
故人の四十九日が済んだ後、初めて迎えるお盆のことを初盆といいます。
初盆は、白を基調にした花をお供えすることが一般的です。
そのため初盆の時は、先にご紹介したカラフルな花は避けた方が良いとされています。
色とりどりな季節の花をお供えする時は、時期を確認してからにしてくださいね。
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お花をお供えするようになったのはいつから?
お墓や仏壇にお花をお供えすることは、現在では当たり前になっています。
「お花をお供えするんだ!」と驚く方は少ないかと思います。
「お供えにお花」という考えは、いつからあったのでしょうか。
亡くなった方にお花をお供えするのは、50,000年~60,000年前のネアンデルタール人は花をお供えしていたのではないかといわれています。
花を供えすることは昔から行われており、現代まで続いていると考えられています。
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仏花はコミュニケーションツール。故人に愛を届ける実感を。【知恩院僧侶インタビュー】 お墓参りや帰省が難しい、このご時世。大好きだった・お世話になった“あの人”への想いを伝えきれず、胸に抱えている方もいらっしゃるかと思います。 そんなとき、あなたの気持ちを“お花(仏花)”に込めて、偲ぶ想いを形にしてみるのはいかがでしょうか。 |
お盆によく見るきゅうりとナス
お盆には、きゅうりやナスに割りばしなどを刺したものをよく見かけるかと思います。
あれには、何の意味があるのでしょうか。
実は、きゅうりを馬に、ナスを牛に見立てているのです。
これは、ご先祖様の乗り物となります。
ご先祖様があの世からこの世に来るときには、馬でなるべく早く来てもらうため、きゅうりで馬を作ります。
そして、この世からあの世にご先祖様が帰る時は、牛でなるべくゆっくり見送りたいというこ気持ちを込めて、ナスで牛を作っているのです。
このご先祖様の乗り物の馬を精霊馬(しょうりょううま)といい、牛を精霊牛(しょうりょううし)といいます。
きゅうりやナス以外でも作って問題ないとされています。
実際にいろいろな野菜で作ってみたので、気になった方は併せてご覧ください。
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【お盆のお供え物一覧】きゅうり・なすの精霊馬の作り方、野菜と果物の意味 きゅうり・ナスで作る精霊馬・精霊牛の作り方や、他の野菜で作った写真を掲載 |
お盆にご先祖様と一緒に過ごそう
お盆の由来や意味に加え、お供えにも活用される季節の花の種類をご紹介しました。
お盆は年1回の行事。
ご先祖様のご冥福を祈りつつ、家族で過ごす時間を大切に過ごしてくださいね。
ちなみに、花キューピットでもお盆に最適な花束やフラワーアレンジメントをご用意しております。
実家に帰って法事をする方はもちろん、今年は田舎に帰れないという方も贈っていただけるお供えの花です。
気になった方はぜひ、サイトをのぞいてみてください。
仏壇に供えるダメな花と適した花、その理由|長持ちさせるコツ
お盆やお彼岸などで仏壇に花を供える時、「仏壇に供えてはいけないタブーな花はあるの……?」「夏の暑さに強く、なるべく長持ちするお供えの花はあるのかな?」と、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
親戚の家で花を供える時や、弔問に行く時などのタイミングでしか、仏壇に花を供えないという方はどんな花を選んだらいいのか不安がありますよね。
今回は仏壇に供えてはいけない花と、夏の暑さにも丈夫なお供えの花、お供えの花を長持ちさせる方法についてご紹介します。
仏壇には供えない花(ダメ・タブーな花)
まずは、仏壇に供えてはいけない花の種類からご紹介します。
お供えの花には、絶対的なルールはありませんが控えた方がいい花の種類はあると言われています。
故人がものすごく好んでいた花や、遺族からリクエストがあった場合を除いて、これからお伝えする花の種類は避ける方が良いかと思います。
バラ
- 科名:バラ科
- 学名: Rosa
- 花言葉:愛・美
仏壇にお供えする際は、バラは避けた方がいいと言われています。
誕生日や結婚記念日などお祝いの場面で、バラはよく選ばれる花です。
数多くの花の種類がある中で、最も有名な花と言っても過言ではありませんが、バラはお供えするには向きません。
理由はトゲがあるためです。
トゲは死や怪我を連想させたり、殺生を連想させたりするため避けた方が良いと言われています。
そのためバラ以外にも、トゲがある花はお供えにはタブーです。
バラと同じく、トゲがあるアザミなども避けた方が良いでしょう。
彼岸花
- 科名:ヒガンバナ科
- 学名:Red spider lily
- 花言葉:悲しき思い出・独立・情熱
彼岸花は毒があるため、仏壇にお供えするのは避けた方が良いと言われています。
彼岸花と聞くと、なんとなく不吉なイメージがあるという方もいらっしゃるのでは。
この不吉のイメージは、彼岸花が墓地に植えられていることが多いことも関係しているかと思います。
彼岸花が墓地に植えられている理由は、もともと遺体を動物に荒らされないようにするためでした。
昔の日本は、現在と違い土葬が一般的でした。
そのため埋葬した遺体を動物が荒らしてしまう、ということが多かったのだそう。
そこで毒がある彼岸花を植え、動物を寄せ付けなくしていたのです。
遺体を動物から守るために植えられていた彼岸花が、時を経て墓地に植えられていることが多いイメージだけが先行し、少し不吉なイメージを持たれるようになったのかもしれません。
ちなみに夾竹桃 も毒があるため、供えない方が良いでしょう。
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お墓に供えてはいけない花がある?お墓参りの手順・マナー・タブー 仏壇と似ていますが、お墓にも供えない方が良い花があります。 |
仏壇にお供えする適した花
供えてはいけない花の種類を押さえたところで、次は仏壇に供えることの多い、1年を通して購入できる花の種類をご紹介します。
仏壇に供える花を選ぶときは、参考にしてみてください。
カーネーション
- 科名:ナデシコ科
- 学名:Dianthus caryophyllus
- 花言葉:無垢で深い愛
- お供えでよく使われる色:白・緑・赤・ピンク
誕生日や結婚記念日などのお祝いの花束や、フラワーアレンジメントとしても選ばれるカーネーションですが、実はお供えの花としてもよく活用されています。
1年を通して購入することができる、カーネーション。
季節を問わず、お供えすることができます。
フリルのような花がかわいらしく、花色はお供えでよく使われる白や赤、緑などだけではなく、くすんだピンクや鮮やかな紫、花では珍しい青色などもあります。
花びらの縁にだけ色がついているものもあり、思ったデザインにしやすいこともカーネーションの良いポイントです。
カーネーションはこのようにカラーバリエーションが豊富なことに加えて、花のサイズも種類が多いです。
そのため、仏壇にお供えする際は、カーネーションをメインにすることも、わき役としてプラスすることもできます。
そんなカーネーションは、花持ちが良いことでも知られている花の1つでもあります。
お供えした花は、長くきれいな姿を保って欲しいですよね。
お供えの花の種類に迷った時はカーネーションを選んでみてください。
カーネーションの花言葉は、「無垢で深い愛」です。
花言葉からも故人への深い愛情を伝えることができそうですね。
菊(マム)
- 科名:キク科
- 学名: Chrysanthemum
- 花言葉:高貴・高潔・高尚
- お供えでよく使われる色:白・緑・赤・ピンク・黄色
お供えの花と言って一番初めに思いつくのは、菊ではないでしょうか。
菊がお供えの花として選ばれる理由は、様々あります。
まず始めに菊は、花もちが良いということです。
丈夫で長くきれいな姿を楽しませてくれます。
加えて1年を通して購入することができるのも、選ばれるポイントの1つです。
旬はありますが、通年手に入れることができるのは、助かりますよね。
さらにお供えで選ばれる理由はまだまだあります。
- 菊の香りが御香に似ているため
- 国花としても選ばれているほど格式が高く品のある花であるため
- 長寿を願うほど縁起がいい花であるため
ちなみに菊は「菊を飾ると福が来る」や「菊を生ければいい子に育つ」などと言われてきました。
縁起のいい花として知られているため、お供えだけでなく結婚式などでも活躍しています。
冠婚葬祭に菊が活躍するのは、花言葉にもあるように「高貴」な花であり日本で大切にされている花だからです。
スターチス
- 科名:イソマツ科
- 学名:Limonium sinuatum
- 花言葉:変わらぬ心・永遠に変わらない
- お供えでよく使われる色:紫
仏壇にお供えする花束や、フラワーアレンジメントの差し色として使われることの多い、スターチス。
主に差し色としては、濃い紫色が使用されています。
紫色は、徳高い色と言われており、お供えの花でもよく選ばれる色です。
しかしスターチスがお供えに選ばれるのは、紫色だからというだけではありません。
スターチスは、とても花持ちの良い花の1つです。
植物全体に含まれる水分量が少なく、生花の状態から乾燥気味。
水がうまく吸い上げられなくなっても、すぐに萎れてしまうことがないのです。
ちなみに花言葉は「変わらぬ心・永遠に変わらない」などがあります。
これは先にご紹介した通り、スターチスが花もちが良いことから付けられたと言われています。
スターチスが色褪せることなく、長い期間飾ることができることに由来する花言葉は「故人のことを忘れない」という気持ちを託すことができそうです。
特に夏でも長持ちする花
ここからはお盆など、夏にお供えする際におすすめしたい花の種類をご紹介します。
夏の暑さにも強く、比較的花持ちが良い種類を選びました。
リンドウ
- 科名:リンドウ科
- 学名:Gentiana scabra
- 花言葉:あなたの悲しみに寄り添う・勝利・悲しんでいるあなたを愛する
- お供えでよく使われる色:紫・ピンク
リンドウは、季節の花としてお盆・お彼岸の時期に咲いていたため、昔からよくお供えとして活用されています。
凛とした紫色は、爽やかさと落ち着きがあり、夏のお供えにぴったりです。
加えてリンドウは、夏でも花もちが良いことが特徴です。
これは他の花よりも比較的に茎が硬くしっかりとしているため、茎が痛むことなく水が十分に吸い上げられるのです。
また花言葉も「あなたの悲しみに寄り添う・悲しんでいるあなたを愛する」などがあります。
この花言葉は故人のことを想う気持ちや、遺族の悲しみにそっと寄り添うことができるような気がしますよね。
トルコキキョウ
- 科名:リンドウ科
- 学名:Eustoma
- 花言葉: 優美・すがすがしい美しさ
- お供えでよく使われる色:紫・白・緑
上の写真のように花びらが幾層にも重なった八重咲きのトルコキキョウは、誕生日などのお祝いにも使われていますが、一重咲きのトルコキキョウと同じくお供えにも活用されています。
フリルのような八重咲きのトルコキキョウは、お供えの花束やフラワーアレンジメントに使用するとボリューム感があり豪華な雰囲気を演出することができます。
一方で下の写真のように一重咲きのカップのような形をしているトルコキキョウは、シンプルで凛とした美しいデザインのお供えを作ることができます。
咲き方に関わらずトルコキキョウは花持ちが良く、夏の暑さにも丈夫な花と言われています。
1年を通して購入することができますが、お盆やお彼岸などで仏壇にお供えの花を飾る時は、特にトルコキキョウを選ぶようにしても良いと思いますよ。
ちなみにトルコキキョウは、お花屋さんによってユーストマやリシアンサスと呼ばれています。
名前が違ったとしても、同じ花(トルコキキョウ)のことを指しています。
どの花がトルコキキョウか分からない時は、店員さんに声をかけてみてくださいね。
胡蝶蘭
- 科名:ラン科
- 学名: Phalaenopsis aphrodite
- 花言葉: 幸運が舞い込んで来る
- お供えでよく使われる色:白
今までご紹介していた花の種類は、主に花束やフラワーアレンジメントなどで活用される切り花の形として流通していました。
こちらでご紹介する胡蝶蘭は切り花としても流通していますが、鉢植えでお供えされることが多い花の種類です。
高級感があり、落ち着いた上品さを持つ胡蝶蘭。
法事などの特別なお供えを必要とする場合や、初盆や初七日などでお供えされることが多いです。
胡蝶蘭の鉢植えの場合、仏壇に供えるというよりは、仏壇の前や仏間にお供えされることが多いかと思います。
胡蝶蘭は、花持ちが良く長くきれいな花を保ってくれます。
加えて鉢植えの胡蝶蘭はお手入れも簡単。
夏場なら 1週間から10日に、コップ1杯分の水をあげる程度で十分です。
※気温が高い日が続くなら2~3日に1回程度水やりをすることもあります。
すぐに枯れることのない胡蝶蘭は、忙しい遺族の方に手間を取らせることがない花なのです。
▼お盆の花をお探しの方はこちら
お盆にふさわしい花を使った花束やアレンジメントをそろえています。
仏壇の花は何日持つ?
夏場なら一般的に、4~5日程度といわれています。
気温が高い夏場はお手入れや、花持ちしやすい環境を作ることが大切になります。
ちなみに、気温が比較的涼しい春や秋は1週間から10日ほど。
寒くなってくる冬の間は、10日から2週間ほど持つと言われています。
全ての花がそうというわけではなく、平均的にこれぐらいというイメージです。
もちろんお供えする環境や、お手入れの方法によって花持ちは長くなったり短くなったりもします。
なるべく花を長く持たせたいと思う方はぜひ、「長持ちさせるために何をする?」の項目をチェックしてみてください。
毎日水を換えるべき?
花瓶の水の取り替えは、毎日行うことがおすすめです。
暑いときは、朝晩2回取り換えても良いくらいです。
夏は水が腐りやすい季節になるので、なるべく清潔な水を保つように交換してあげてください。
花瓶の水を交換するのは正直手間ですが、花を長くお供えしたいなら絶対に行った方が良いことです。
長持ちさせるために何をする?
ここからは、花をなるべく長持ちさせるためにできることをご紹介します。
花瓶の水を替える以外にも、できることはいくつかあります。
切り花が弱りやすい夏だからこそ、できる対策もまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
10円玉を水に入れて雑菌繁殖を抑える
10円玉は銅でできているため、水の中に入れておくと銅イオンが溶け出し雑菌の繁殖を抑えることができます。
仏壇に供える花瓶の中には、10円玉を入れておけばより長持ちしそうですね。
ちなみにピカピカに磨いた10円の方が、花持ちをよくする効果があると言われています。
花瓶に10円玉を入れる時は、磨いてから入れてみてくださいね。
氷を入れて雑菌繁殖を防ぐ
温度が高いと、雑菌が発生しやすくなります。
そこでおすすめなのが、直接的に花瓶の水の温度を下げること。
花瓶の水に氷を入れて温度を下げることによって、雑菌が発生しづらくなります。
夏は仏壇が置いてある部屋も、クーラーがかかっているかと思います。
特にお盆など親戚やお坊さんが来るときは、部屋が涼しくなっていることも多いのでは。
氷を入れるという方法は、外出時などクーラーを一時的に切ってしまう時に使ってみるといいかもしれません。
風通しを良くして蒸れを防ぐ
湿度が高い時は、花瓶に生けられている花が蒸れやすくなります。
お供えの花を始め、花束やフラワーアレンジメントなどの切り花も生きているため呼吸をしています。
湿度が高くなると呼吸が上手くできなくなり花の元気がなくなったり、蒸れによって細菌が繁殖しやすくなったりしてしまいます。
そのため花瓶に花を生けた場合や、フラワーアレンジメントをお供えしている時は、風通しを良くするように心がけましょう。
小さな花瓶にたくさんの花を、ぎゅうぎゅうに生けないようすることが大切です。
エアコンの風を避けて乾燥を防ぐ
「切り花は涼しくさせておいた方が良いから」と思い、エアコンの風を直接当ててしまうのは良くありません。
エアコンの風が直接当たっていると、葉や花びらから水分が抜け、花持ちが悪くなってしまいます。
花を乾燥させないようにすることがポイントです。
そのため、直射日光に当てるのもあまり良くありません。
直射日光に当たっているとエアコンの風に当たっていた時のように、乾燥してしまうからです。
植物は太陽の光に当てた方が良いように思うかもしれませんが、切り花になってからは直射日光には当てないように気をつけましょう。
切り戻しをして水を吸いやすくする
植物が水を吸っている茎の先端部分を、ハサミやカッターなどでカットすることを、切り戻しと言います。
茎は水に浸かっていると、徐々に傷んできます。
水を吸い始める茎の先端が傷んだり腐ったりすると、水がそこから吸えなくなってしまいます。
花が水を吸い上げやすくするためにも、水を吸う切り口をカットすることで新しくすることがポイントです。
水の吸い口が新しくなれば、雑菌が繁殖しづらくなる効果もあります。
花瓶を洗って水を清潔に保つ
水を交換する際に花瓶も一緒に洗うことで、より清潔に保つことができます。
花瓶を洗う時は水でサッと流すだけではなく、食器用の洗剤を使ってしっかり洗うことがおすすめです。
水が入っていた部分を触った時に、滑りを感じた時は雑菌が発生している証拠です。
花瓶が汚いときれいな水を入れたとしても、またすぐに汚くなってしまいます。
少し面倒ですが水を交換するついでに、花瓶も洗うようにしてくださいね。
こちらも合わせてご覧ください
お供えに限らず、花束やアレンジメントなどの花を長く楽しみたい方は、合わせてご覧ください。花のプロであるお花屋さんが、長持ち方法をご紹介します。
最後に
今回は仏壇に供えてはいけない(タブーな)花の種類とその特徴、仏壇に供えることに適した季節の花と1年を通して購入できる花の種類についてご紹介しました。
さらに仏壇に供えた花の長持ち方法も、掲載しましたのでぜひ役立ててください。
特に夏場は、切り花の寿命が短くなる季節です。
気温が暑くなってきたら、花持ちを良くするための対策をとってあげてください。
ワイルドフラワーの画像付き一覧|ドライフラワーに人気な種類も紹介
皆さまは、ワイルドフラワーやネイティブフラワーと呼ばれる花があることを、ご存知でしょうか。
今回は、夏に人気のワイルドフラワーの種類を、花言葉やドライフラワーに向いているかなどを含めてご紹介したいと思います。
個性的で、他の花にはない魅力を持った花を探している方、夏でも花持ちが良く比較的丈夫な花を探しているという方の参考になる内容となっています。
ワイルドフラワーとは
ワイルドフラワーとは、オーストラリアや南アフリカ、ニュージーランドなどの自然環境の中で力強く生き抜いている花の総称です。
ワイルドフラワーは、原産国は南半球となります。
総称であるため、「ワイルドフラワー」という名前の花があるわけではありません。
ワイルドフラワーは、ネイティブフラワーとも呼ばれています。
一部のお花屋さんでは、オーストラリア原産の花をワイルドフラワーと呼び、南アフリカ原産の花をネイティブフラワーと呼び分けていることもあるようです。
個性的な形をしていたり、珍しい花色をしていたり、インパクトのある見た目をしていることがワイルドフラワーの魅力の1つ。
その豪華さと華やかさから、結婚式で使われるウェディングブーケのメインになることもあります。
また、かわいらしくなりすぎない種類もあるため、ワイルドフラワーは男性への贈りものとしても選ばれているようです。
加えてワイルドフラワーはドライフラワーに向いている種類が多いのも特徴。
そのためお花屋さんに限らず、雑貨屋さんなどでワイルドフラワーがインテリアとして販売されていることもあります。
ぜひ今後はお花屋さん以外でもワイルドフラワーに注目してみてください。
ちなみにワイルドフラワーと呼ばれる花の種類は、12,000種以上が存在していると言われています。
夏は特にワイルドフラワーの注目がさらに高まるため、お花屋さんで購入できる種類も豊富になります。
エキゾチックで、野性的。
ワイルドフラワーは、パワーを感じられるような気がしませんか。
1輪飾っているだけで、様になるのはもちろんのこと、飾っているだけで自然の力を感じられるはずです。
今年の夏は、そんな魅力たっぷりなワイルドフラワーをプレゼントしてみませんか。
人気なワイルドフラワーの種類一覧
ここからは、ワイルドフラワーの種類についてご紹介したいと思います。
「基本的な情報とポイント」の項目には、花言葉や開花時期、ドライフラワーに向いているかなどを掲載しています。
また「ブログ担当が花の印象を一言で表すなら」という項目も、記載しています。
頻繁に見ることがある花ではありませんが、ワイルドフラワーの魅力に触れていただけると嬉しいです。
プロテア
基本情報・ポイント
- 科・属:ヤマモガシ科プロテア属
- 花言葉:自由自在・華やかな期待・王者の風格
- 学名:Protea cynaroides
- 原産国:南アフリカ
- 開花時期:5月〜10月
- ドライフラワーに向いている:○
- 一言でいうと:まさに王様!大きくて見ごたえもある
ワイルドフラワーと聞いて、パッと思い付くのがプロテアではないでしょうか。
「名前は分からなくても、見たことはある」という方が多いかと思います。
どんな花?
花言葉からも分かるように、王者の風格がある花です。
大きくて華やか。
豪華な雰囲気があります。
そんなプロテアは、1本の枝に1輪の花が咲いているように見えますが、実は頭状花序です。
頭状花序とは、たくさんの花が集まって1つの花のように見えることです。
花びらのような部分は、「ガク」です。
ガクの外側は、細かな毛が生えていて触り心地はふわふわしています。
プロテアを自宅に飾ったり、プレゼントしたりするという方は、ぜひ優しく触ってみてください。
ベロアのような感覚に近いと思います。
キングプロテア
プロテアの中でもっとも有名な品種(種類)と言っても、過言ではないのが、キングプロテアです。
花色は、赤が有名ですが、写真のように白もあります。
赤のキングプロテアよりも、白の方がお値段が張るようです。
お花屋さんによって差はあるようですが、白のキングプロテアは赤色の2倍以上のお値段がつくこともあるのだそう。
長く楽しむ方法
花持ちが良いことが有名なほど、丈夫なプロテア。
ものすごく注意しなければいけないことはありません。
しかし、湿度が高いところが苦手と言われています。
湿気で濡れてしまうと、傷んでしまうことがあるため、飾る時は風通しが良い場所がおすすめです。
ピンクッション
基本情報・ポイント
- 科・属:ヤマモガシ科レウコスペルマム属
- 花言葉:どこでも成功を
- 学名:Leucospermum
- 原産国:南アフリカ
- 開花時期:3月~5月
- ドライフラワーに向いている:○
- 一言でいうと:まるで針刺し(ピンクッション)!
ピンクッションという名前の通り、針山(ピンクッション)のように見える花。
まるでたくさんの針を、クッションに刺したような姿をしています。
ピンクッションは、他の花では表現できないような華やかさと豪華さを持っていますよね。
どんな花
花色は赤、オレンジ、黄色などの暖色系です。
夏から秋にかけてお花屋さんでよく見かけることができます。
立派で鮮やかな色をしているため、ホテルのロビーやデパートなどで飾られていることもあります。
ピンクッションは、暑い夏の時期でも花がしおれてしまったり、元気がなくなってしまったりすることが、ほとんどありません。
「夏の時期でも長持ちする花を飾りたい」という方におすすめです。
とても日持ちする花であるピンクッションは、全体的に硬い触り心地をしています。
自宅に飾る際は、優しく触ってみてください。
硬さからも、しおれなさそうな雰囲気を感じることができると思います。
ピンクッションは花が咲き終わると、鮮やかだった色が徐々に悪くなっていきます。
色は変わりますが様子に変化が見られにくいため、一見では咲ききったことが分からないかもしれません。
花が咲ききった後は、元気の時に比べて色が落ち着き、ドライフラワーのような見た目になります。
長く楽しむ方法
ピンクッションもプロテアと同じく非常に日持ちする花のため、特に気にしなければいけないことはありません。
ただ、なるべく長持ちさせたいという方は、茎の切り口(水を吸う部分)を割っておくのがいいでしょう。
茎の切り口の縦方向にはさみを入れて、2~4センチほど割いてみてください。
茎の内側部分で、水に触れるところが多くなることで、水を吸い込みやすくなります。
水を十分に吸い上げることができれば、より長持ちするようになりますよ。
バンクシア
基本情報・ポイント
- 科・属:ヤマモガシ科バンクシア属
- 花言葉:心地よい孤独・勇気ある恋
- 学名:Banksia
- 原産国:オーストラリア
- 開花時期:夏から冬にかけて(品種により差がある)
- ドライフラワーに向いている:○
- 一言でいうと:花だけではなく葉もインパクトがある
お花屋さんなどで生花で見ることももちろんありますが、ドライフラワーとして販売されていることが多いバンクシア。
存在感のあるボリューム満点な花と、ギザギザとした葉が特徴的です。
花に注目してしまいがちですが、バンクシアをプレゼントする時や自宅に飾る時は、葉にも注目してみてください。
どんな花?
バンクシアの花は、いくつもの小さな花が集まって1つの大きな花に見える、頭状花序。
大きな花のように見えますが、筒状の小さな花が集まってできています。
花の触り心地は、フワフワしています。
短くて細かい毛が生えていて、フワフワ・フサフサしているので、ぜひ機会があれば触ってみてください。
ドライフラワーでよく見られるとお伝えしたように、バンクシアはドライフラワーに適した花です。
生花のバンクシアとドライフラワーになったバンクシアを比較しても、あまり違いがありません。
生花のバンクシアを花瓶に飾っていたはずが、いつのまにかドライフラワーになっていたということも多々あるようです。
乾燥すると葉がパラパラと落ちやすくなることで、気が付くということもあるかもしれません。
長く楽しむ方法
花持ちが良いので、バンクシアもお手入れを確実にしなければいけないものは、ありません。
お手入れをするなら、ピンクッションでお伝えしたのと同じように、茎の切り口にハサミを縦に入れ茎の内側の水が触れる面積を増やすことがおすすめ。
必要な分の水分を吸い上げることができます。
バンクシアはある程度花瓶で飾った後は、ドライフラワーにするのが良いかと思います。
ドライフラワーにしても見た目に変化がなく、比較的簡単に作ることができます。
あのフワフワな触り心地も、ほとんど変化はありません。
ちなみにバンクシアは水に浸かっている部分から、カビが生えてくることもあります。
花瓶に飾っているときは、花がダメになるというよりは、茎が先に傷む方が多いように思います。
リューカデンドロン
基本情報・ポイント
- 科・属:ヤマモガシ科リューカデンドロン属
- 花言葉:閉じた心を開く
- 学名:Leucadendron
- 原産国:南アフリカ
- 開花時期:5〜8月
- ドライフラワーに向いている:○
- 一言でいうと:花は目立たないが、葉のフォルムがかっこいい
夏の花束やワイルドフラワーのブーケを作った際に、脇役としても使われることがあるリューカデンドロン。
リューカデンドロンは様々な品種があり、葉の色も赤系からグリーン系まで様々な種類があります。
どんな花?花はどこ?
「リューカデンドロンを見た時に、どこに花があるのかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
実はリューカデンドロンは、花(つぼみ)が苞葉という中に隠れている植物なのです。
植物は花が目立っていることが一般的で、葉で花が見えなくなっているのは珍しいですよね。
苞葉とは、写真の花のように見えている部分のこと。
「苞葉」という名前の通り、花を包むように葉が変形しているのです。
この苞葉という部分は、ドライフラワーになるギリギリのタイミングで開くこともあります。
そこでやっと花を見ることができるのです。
しかしリューカデンドロンは、もともと開花した様子を観賞するというよりも、苞葉が花を包んでいる時に飾られることが多いです。
花を愛でるというよりも、美しい葉を楽しむというイメージ。
そんな花を包み込んでいる苞葉は葉の一部ですが、他の葉とは違う色をしていることが多いです。
そのため多くは、花の代わりに苞葉を観賞して楽しんでいるのです。
長く楽しむ方法
リューカデンドロンも花持ちがとても良いため、すぐに萎れてしまうという心配はほとんどありません。
特に何もしなくても、長く観賞することができます。
そのままでもいいですが、もっと長持ちさせたいなら先に紹介したピンクッションなどと同様に、茎の切り口をはさみで縦に切るということが多いようです。
花よりもメインになる葉(苞葉も含む)ですが、葉を触るとしっとりというよりは硬い触感があります。
そのため飾っているうちに元気がなくなり、しおれてしまうということはほとんどないようです。
長く飾ることができるため、いつ捨てればいいのか分からなくなってしまうことも。
リューカデンドロンは葉先が黒っぽく変色してくると、終わりの合図になります。
お辞儀をするようにしおれたり、傷んできたりするというよりも、葉の色の変化を見て捨てるタイミングを計る方が良いかもしれません。
ユーカリの実
基本情報・ポイント
- 科・属:フトモモ科ユーカリ属
- 花言葉:思い出・再生
- 学名:Eucalyptus
- 原産国:オーストラリア
- ドライフラワーに向いている:○
- 一言でいうと:個性的な実がアクセントになる
花束やフラワーアレンジメントなどで使われる、切り花としても流通しているユーカリ。
ナチュラルでかわいらしい葉が人気です。
ユーカリはアロマオイルにもなっているため、葉よりも香りの方がイメージしやすいという方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ユーカリは品種によって実を楽しむこともあります。
実を楽しむワイルドフラワーとしては、ユーカリ・テトラゴナなどの品種が有名です。
ユーカリの実は花束やフラワーアレンジメントのメインとなることは少ないですが、他の花とは違う質感でフラワーギフト全体のアクセントになります。
ユニークな存在感が、他にはない個性的な演出になるでしょう。
どんな実?
先にご紹介したテトラゴナという品種は、写真のように四角い実の形をしています。
触ると白い粉のようなものが付くので、注意してみてください。
長く楽しむ方法
ユーカリは比較的、何もしなくても長く楽しむことができます。
しかし、もっと長持ちさせたいならユーカリが水を吸い込む切り口の部分に切れ込みを入れることがおすすめです。
ユーカリの枝は硬いので、園芸用のはさみでカットするよりも、枝物専用のはさみがある方はそちらを使うことが良いでしょう。
ワックスフラワー
基本情報・ポイント
- 科・属:フトモモ科カメラウキウム属
- 花言葉:繊細・かわいらしさ
- 学名:Chamelaucium
- 原産国:オーストラリア
- 開花時期:4月~6月
- ドライフラワーに向いている:○
- 一言でいうと:花びらのツルっとした様子は作り物のよう
ワックスフラワーの名前の由来は、花にまるでワックスが塗られているような見た目をしていることからと、言われています。
ツルっとして光沢感があり、光が当たるとツヤツヤしているように見えます。
プロテアなどの他のワイルドフラワーと合わせることもありますが、バラやトルコキキョウなどの花とも合わせて、花束やフラワーアレンジメントに使われることもあります。
どんな花?
小さな花が、かわいらしいワックスフラワー。
花の色は、白やピンクなどがあります。
近年では染料を吸わせて、好きな色のワックスフラワーを楽しむこともできるようです。
先にお伝えしたように、ロウが塗られているようなツルッとした見た目が特徴です。
一見、造花と見間違えてしまうような雰囲気があります。
バラなど、一般的な花びらを触ると、しっとりとした触り心地をしています。
しかしワックスフラワーは、しっかりしていてツルッとしているので、ぜひプレゼントしようと思っている方はそっと花びらを触ってみてください。
長く楽しむ方法
長持ちする花ですが、水の量が十分に足りなくなると葉が、落ちてしまうことがあります。
水がうまく吸い上げられないと、飾っているときにパラパラと葉が落ちてしまうことも。
水を十分に吸い上げられるようにするには、枝の切り口に縦方向にはさみを入れて、水に触れる面積を広くするようにします。
ワックスフラワーは枝物ですが、細いものは縦に割らずに斜めにカットするだけでも大丈夫です。
ライスフラワー
基本情報・ポイント
- 科・属:キク科オゾタムヌス属
- 花言葉:豊かな実り
- 学名:Ozothamnus rosmarinifolius
- 原産国:オーストラリア・南アフリカ
- 開花時期:3月~5月・5月~6月
- ドライフラワーに向いている:〇
- 一言でいうと:名前の通りつぼみが米のよう
ライスフラワーという名前の由来は、つぼみの見た目が米のように見えるためと、言われています。
1つひとつの花は小さいですが、集まることによってボリューム感があり、花束やフラワーアレンジメントの脇役としてよく活用されています。
つぶつぶ、モコモコとした見た目は派手になりすぎないにも関わらず、花ギフト全体の華やかさをアップさせてくれます。
結婚式で使われる、ウェディングブーケにも使われることもあります。
そして、キュートな雰囲気が強すぎないため女性だけではなく、男性へのプレゼントに贈られることもあるのだそう。
ちなみにライスフラワーの細長い葉を指でつまんでみると、ふんわりとハーブのような香りを楽しむことができます。
名前の由来にもなっている花に注目されがちですが、ライスフラワーを自宅で飾る時やプレゼントするときは葉に少し触れてみるのもおすすめです。
どんな花?
ライスフラワーは開花した姿よりも、つぼみの状態を楽しむ花として知られています。
先にご紹介した通り花の名前の由来にもなった、つぶつぶとしたつぼみの様子が人気。
花言葉の「豊かな実り」の由来は、たっぷりと米が収穫できたことを思わせるためと言われています。
またライスフラワーは、ドライフラワーにすることも多い花です。
乾燥するとつぼみがポロポロと落ちてしまいそうな気がしますが、ドライフラワーにしても花が落ちることは少なく、生花と同じような姿を楽しむことができます。
長く楽しむ方法
花持ちはよく、長くきれいな状態を楽しむことができます。
しかし、水が十分に吸い込めなくなると、お辞儀をしているように茎が曲がってしまうこともあります。
花瓶に飾る前やライスフラワーがお辞儀をしてしまった時など、もっと水をしっかり吸い上げてほしいと思う時は、切り口の部分にはさみを縦に入れて枝を割いてあげるようにしましょう。
枝の部分(茎)は緑色ですが枝ものなので、カットするには意外と力が必要です。
カットする時は園芸ばさみでやるよりも、枝物専用のはさみを使うほうがおすすめです。
カンガルーポー
基本情報・ポイント
- 科・属:ハエモドルム科アニゴザントス属
- 花言葉:不思議・驚き
- 学名:Anigozanthos
- 原産国:オーストラリア
- 開花時期:3月~6月
- ドライフラワーに向いている:○
- 一言でいうと:ハロウィンにも使えそうな不思議なかたち
不思議な形が、印象的なカンガルーポー。
色合いは赤やオレンジ、黄色など暖色系が多いです。
あまり多くは流通していませんが緑色も、販売されているのだそうです。
カンガルーポーの独特な花姿から、ハロウィンなどの花束やフラワーアレンジメントで使われることも多いようです。
見た目もなかなか個性的ですが、名前も「カンガルーポー」と少し変わった名前をしていますよね。
カンガルーポーという名前の由来は、もちろんこの特徴的な花姿から。
「Kangaroo Paw(カンガルーポー)」の「paw(ポー)」は、「動物の爪の付いた前足」という意味。
花の様子がカンガルーの前足の爪に似ているということが、由来になっているようです。
そして学名の「Anigozanthos(アニゴザントス)」の由来は、ギリシャ語で「開いた花」という意味です。
カンガルーの足のように見えたり、開いている花のように見えたりと、見た目から名前が付けられているようですね。
どんな花?
カンガルーポーには、細い毛が生えています。
ふさふさというよりは、カサカサという触り心地があっているように思います。
気になった方は、実際にカンガルーポーの花を触ってみてくださいね。
ドライフラワーにも向いていて、花瓶に生けているフレッシュな状態とドライフラワーにした状態では、あまり差がありません。
花瓶に飾っていたカンガルーポーが、いつのまにかドライフラワーになっているということもあるかもしれませんね。
長く楽しむ方法
お手入れをしなくても、比較的長くきれいな様子を楽しむことができます。
それでも、よりいっそう長く花を楽しみたいという方は、茎を斜めにカットすることがおすすめです。
茎が太い場合は、茎の切り口の縦方向にはさみを入れ水に触れる面積を広げてあげてください。
十分に水を吸い上げやすくなります。
ドライフラワーにする時のポイント
ワイルドフラワーをドライフラワーにしたい時は、すぐにドライフラワーにするのがおすすめ。
花が終わってからドライにするのではなく、買ってきてすぐの状態で乾かしてドライにする方が、きれいに仕上がります。
花が元気な時にドライフラワーにすることで、鮮やかさがグッと変わっていきます。
また、花が乾燥している最中に落ちたり散ったりすることが少なくなります。
ワイルドフラワーは夏にぴったり
今回は、夏にぴったりなワイルドフラワーの種類についてご紹介しました。
夏に飾りたくなるような花の種類については、こちらの記事でも紹介しています。
気になった方は、あわせて読んでみてください。
やる気が出なくなるほど暑い日が続いていますが、季節の花を飾って少しでも涼しい気分になっていただけたら嬉しいです。
季節感のある花は、誕生日や結婚記念日など特別なお祝いにも最適。
お花屋さんにぜひ立ち寄ってみてくださいね。
日常生活の花ギフトに関する意識調査|プレゼントに花は嬉しい?
「ギフトに花を選ぶ人はどれくらいいるんだろう?」
「花はどうやって選んだらいい?」
「特別な日じゃなくても花を贈ると喜んでくれるかな……」
花をギフトとして贈ることについて、みなさんはどのように考えているのでしょうか?今回は、花を買うタイミングや買う場所、どのように花を選んでいるかなど、日常生活における花のギフトについて20代以上の男女にアンケート調査を実施しました。
花を贈るとき、自分で買うときの参考にしてみてくださいね。
【アンケート対象】
20代以上男女
【サンプル数】
110名
花を購入する頻度は?花を贈るタイミングや選び方もチェック!
気分を華やかにしてくれる花。自分で買って部屋に飾るのはもちろん、気持ちを伝えるギフトとしても最適です。では、実際にどれくらいの人が普段から花を購入しているのでしょうか。
花を買う頻度は「年に数回」が全体の約3割を占める
Q1.あなたは普段から花を購入しますか?(自宅用・プレゼント用含む)
花を買う頻度については「年に数回くらい」を選択した方が全体の約3割を占め、最も多いという結果でした。ただ、「買わない」「数年に1回くらい」が2割を超え、「人生に一度くらいの特別なときだけ」が1割強と、花を頻繁に購入するのではなく、誕生日やプロポーズなど特別な日に最適な贈り物だと感じている人が多いようです。一方、花を定期購入している人も一定数いることがわかりました。
花を買う目的は「プレゼント用」が最多!
Q2.【購入経験のある人にお聞きします】花を購入する目的は何が多いですか?
花を購入する目的としては「プレゼント用」が7割弱で最多となりました。「お供え用」「お見舞い用」などを合わせると8割以上を占めています。花を買う場合は、人のために買う人が多いようです。
花を買いたくなるきっかけは「大切な人へのプレゼント」や「特別な日」
Q3.花を買いたくなるときはどういうときですか?
人のために花を買う人が多いということがわかりましたが、どういうときに花を買いたくなるのか具体的に見てみましょう。
・特別なときにプレゼントしたくて。(37歳 自営業・自由業)
・花屋さんの前を通ったときや綺麗な花をみたとき。(30歳 専業主婦)
・パートナーに喜んでもらいたいときです。また、お店に足を運んだ際に一通り眺め、気に入ったら購入します。(48歳 技術系会社員)
・疲れて癒しがほしいとき。(24歳 事務系会社員)
アンケート結果では「母の日や誕生日などを祝うプレゼントとして」「家族やパートナーへのプレゼントとして」など「プレゼントを何にしようか考えたときに花を選ぶ」という回答が多く見られました。記念日など特別なときをはじめ、パートナーに喜んでもらいたかったり、感謝の気持ちを伝えたかったりするときに買いたくなる人も少なくないようです。
また、「リフレッシュしたいとき」「疲れたとき」「珍しい花を見かけたとき」「季節の花が店頭に並んでいるとき」といった回答もありました。
花を購入する場所は「お花屋さん」が大多数
Q4.花はどこで購入することが多いですか?
花を購入する場所としては、「お花屋さん」との回答が7割以上と大多数を占めています。お花屋さんで買うときには、お店の人に相談しながら決められるのがメリットといえるでしょう。
「通販(ネットショップ)」で買う人は1割強と意外と少ない結果でした。近くに花屋さんがなかったり、買いに行く時間がなかったりする際に便利なお花のネットショップ。花の色や予算などで検索できるので、贈りたいイメージに合うものを見つけやすいという点も良いところでしょう。
日常的に飾る花は「花の色」と「花の種類」を重視
Q5.日常的に飾る花を選ぶ際に、一番重視するのは何ですか?
日常的に飾る花を買うときに重視するのは「色」「花の種類」との回答が約3割強でした。続いて「予算」との回答が約2割。日常的に飾る自分や家族のための花は、自分・家族の好みの色や好きな花を最も重視しつつ、予算に合わせて決めている様子が伺えます。
ただし、男女で多少の差があり、男性は「花の種類」、女性は「花の色」を最も重視していることがわかりました。
贈り物用の花は「相手のイメージや好み」を重視
Q6.贈り物用の花を選ぶ際に、一番重視するのは何ですか?
贈り物用の花を買うときに重視するのは「相手のイメージ」が最も多く、3割を超えました。続いて「相手の好み」が2割強。贈り物用の花を選ぶときには、やはり贈る相手のことを考えて選ぶようです。3番目に多い回答は、自分用の花を選ぶときと同じく「予算」でした。割合としては少ないですが、「花の旬」や「花言葉」を考えて選ぶ方もそれぞれ1割弱ほどいます。相手の好みがよくわからない場合などは、「花の旬」や「花言葉」で花を選ぶのも良いアイデアではないでしょうか。
花のイメージや花のギフト、みんなの本音は?
続いて回答者全員に、花に対するイメージや花のギフトについて聞きました。特別なとき以外に花をもらうことについて、どのように思う人が多いのでしょうか。また、花をもらって嬉しかったこと、花を贈って喜ばれたことについてもリサーチしました。
「花が好き」との回答が7割以上!
Q7.あなたは花が好きですか?
「花が好き」との回答が7割を超え、「あまり好きではない」を大きく上回りました。「花があまり好きではない」という場合、生花をもらうと花瓶を用意したり、水を換えたり、枯れた花の対応をしたりする手間が理由の可能性も。そうした心配がある場合、そのまま飾れるフラワーアレンジメントや箱に花が生けられているフラワーボックスなどを選ぶと良いかもしれません。
また、男女で回答に差があることがわかりました。「花が好き」との回答は、男性のみで見ると6割弱の一方、女性のみで見ると8割を大きく超えています。男性に贈る場合は、事前に花を贈って喜ばれそうかどうか確認した方が良いでしょう。女性に贈る場合は、喜んでもらえる可能性が高そうです。
花のイメージとして最も多いのは「プレゼント」
Q8.あなたにとって花とはどのようなイメージがありますか?
花に対して「プレゼント」というイメージを持っている人が7割近くと多数を占めました。続いて「お見舞い・お供え」が15.5%で、「プレゼント」との回答と合わせると、8割以上が「花は誰かのために買うもの」というイメージを持たれています。
花に「自分へのご褒美」というイメージを持っている人の割合は少ないですが、回答した人はすべて女性でした。男性が自分へのご褒美として花を買うことはかなりレアケースといえそうです。
花をもらうと、ポジティブな印象を抱く人が大多数
Q9.特別な日ではないときに花をプレゼントされるのはどう思いますか?
特別な日ではないときに花をプレゼントされても「素直に嬉しい」と感じる人が最も多く、4割を超える結果となりました。「幸せな気分になる」「何でもない日が特別な日になるようでワクワクする」「自分で買う以上の喜びがある」といったポジティブな回答を合わせると、約7割に達します。誕生日や記念日など特別な日ではなくても、花を贈ると喜んでもらえるでしょう。
2番目に多い回答は「花のプレゼントはあまり嬉しくない」で2割弱の方が選択し、「できれば特別な日にもらうのがいい」と感じる人も1割程度います。相手に合わせて花を贈るかどうかを考えるのが望ましいでしょう。
なお、「花が好きかどうか」の質問と同じく、ここでも男女差があることがわかりました。全体的に女性の方が嬉しい気持ちを抱く傾向があり、8割近くの女性はポジティブな回答をしています。一方の男性では、その割合は約6割でした。具体的に見てみると、「素直に嬉しい」との回答が男性では3割超に対し、女性では半数を超えています。逆に「花のプレゼントは嬉しくない」との回答は、男性3割弱に対して女性1割強と大きな差が見られました。男性に花のギフトを贈る際には、喜ばれるかどうか事前に確認したほうが良さそうです。
誕生日や母の日、プロポーズに。花のギフトにまつわるエピソード
Q10.花をもらって嬉しかったことや、花を贈って喜んでもらったことがあれば、そのときのエピソードを教えてください。
続いて、花をもらって嬉しかった、花を贈って喜ばれたエピソードをご紹介します。
・結婚記念日に真っ赤な大きな花束をもらった。気持ちが伝わってきて、嬉し涙が出た。(21歳 事務系会社員)
・主人が誕生日にプレゼントしてくれたとき。「お店で選んでくれたんだなー」と思ったらとても嬉しい気持ちになった。(42歳 専業主婦)
・夫が恥ずかしそうに花を渡してきたとき嬉しかった。(32歳 事務系会社員)
・だいぶ前の母の日に、バラ好きの義理の母に、妻と一緒に選んだ小さなバラの鉢植えを贈ったら、すごく喜んで、今でも庭で大事に世話してくれていること。(45歳 技術系会社員)
「妻の誕生日は毎年お花をプレゼントすると決めている」「プロポーズに100本のバラもらったこと」など、プロポーズや結婚記念日、誕生日、母の日など、特別な日に贈られる花のギフトのエピソードが多く見られました。
エピソードを聞くだけで、幸せな気持ちになりますね。
その他、「会社を退職するときに花をもらってとても嬉しかった」「好きな人に何にもないときにサプライズで贈ったら、凄く喜んでくれた」といったエピソードもありました。
まとめ
花のギフトについての意識調査はいかがでしたでしょうか。花を買う頻度は人それぞれですが、花を購入する場合、お花屋さんでプレゼント用として買う人が多いようです。また、プレゼントとして買うときには、相手のイメージや好みが重視されていることがわかりました。女性では特に花が好きな人が多く、特別な日でもそうでない日でも花を贈ると喜んでもらえるでしょう。
色や香りで気持ちを明るくしてくれる花。この記事を参考に、普段の生活に花のギフトを取り入れてみてください。
夏の花一覧|花束におすすめな夏に咲く季節の花の種類とは?
夏らしい花束やフラワーアレンジメントを贈りたい方の参考になるように、夏に咲く季節を感じられる切り花をご紹介します。
夏生まれの方の誕生日や結婚記念日のお祝い、退職祝いの贈り物におすすめです。
ひまわり
- 科・属:キク科・ヒマワリ属
- 和名:向日葵
- 花言葉:憧れ・あなただけを見つめる
- 英名:Sunflower
- 学名:Helianthus annuus
- 開花期:7月~9月
夏の花といえば、やっぱり、ひまわりではないでしょうか。
ひまわりは子供から大人まで幅広い年代の方から愛されている花の1つです。
お花屋さんで、花束やフラワーアレンジメントとして使われる切り花として販売されている他に、学校の花壇で育てられていることや、ひまわり畑などを見かけることもあるかと思います。
他の花に比べて見る機会が多いため、多くの人がひまわりに親しみを感じやすいかと思います。
誕生日のプレゼントや結婚記念日のお祝いとして、「多くの人から親しまれ、夏を代表するひまわりの花束を贈りたい」という方も多いのでは。
プレゼントしたひまわりは、できるだけ長くきれいな姿を楽しんでもらいたいですよね。
そこで、ここからはひまわりを長持ちさせるためのポイントをご紹介します。
ひまわりをプレゼントした時に、長持ち方法を簡単に伝えてみるのもいいかもしれませんよ。
ひまわりを花瓶で飾る時は水を少なくすることがおすすめ
ひまわりの茎には、細い毛が生えています。
そのためひまわりの茎は、水に浸かっていると他の花に比べて傷みやすいのです。
ひまわりを花瓶で生ける時は「浅水」がおすすめ。
茎が水に触れる部分を少なくするように、少ない水で生けるようにしましょう。
水を変えるタイミングで花瓶も洗う
先にご紹介した通り、ひまわりは茎が傷みやすい花です。
水に浸かっている茎を触ると、ヌルッとすることも。
このヌルヌルとした感覚は、茎が腐っていたり、傷んでいたりするためおきます。
茎が腐って水が濁ると、ひまわりは十分に水を吸い上げることができなくなります。
茎のヌメリは、水だけではなく花瓶の内側についていることもあります。
花瓶の水を清潔に保つためにも、水を交換するタイミングで花瓶の内側も洗うようにすることがおすすめです。
▼ひまわりを使った花ギフトはこちらから
クルクマ
- 科・属:ショウガ科・ウコン属(クルクマ属)
- 和名:鬱金(うこん)・クルクマ
- 花言葉:乙女の香り・あなたの姿に酔いしれる
- 英名:Siam tulip
- 学名:Curcuma petiolata
- 開花期:8月~10月
見るからに「南国の花」という印象のクルクマ。
クルクマは、ピンクや白、グリーンなどの色があります。
ピンク色が有名なように思いますが、実は他の色も楽しめるんです。
ちなみにクルクマの花のように見えている部分は、苞(ほう)という部分になります。
本当の花は、苞の奥の方にあるのです。
クルクマをプレゼントする時や、自宅で飾るという時はクルクマの本当の花の部分も見てみてくださいね。
クルクマの原産地はマレー半島と言われており、夏の暑さにも耐えてくれます。
暑い夏に、長持ちしてくれるのは嬉しいですね。
クルクマの「乙女の香り」という花言葉から「良い香りがするのでは?」と思った方も多いのではないでしょうか。
個人的な感想ですが、クルクマはそこまで良い香りではなかったように思います。
気になった方は、嗅いでみてください。
また「あなたの姿に酔いしれる」という花言葉は、幻想的な美しさの花を咲かせることが由来していると言われています。
暑さにも強いクルクマを、さらに長持ちさせたいという方のために、ここでお手入れ方法をご紹介します。
霧吹きで保湿するとより長持ちに
クルクマは1日に1回程度、花の部分に霧吹きで水をかけることによってより長持ちします。
保湿することが大事なようです。
アンスリウム
- 科・属:サトイモ科・アンスリウム属
- 和名:大紅団扇(おおべにうちわ)
- 花言葉:情熱
- 英名:Tailflower・Flamingo flower
- 学名:Anthurium
- 開花期:5~10月
花束やフラワーアレンジメントに使う切り花だけではなく、鉢植えとしても流通しているアンスリウム。
赤色が有名で、他にグリーンや白、ピンク、黒なども流通しています。
夏になるとお花屋さんで切り花として販売されることが多く、南国感を得られる花の1つです。
アンスリウムの特徴的な「うちわのような部分」は、実は花ではありません。
クルクマの時にお伝えしたのと同じように、アンスリウムの赤色やグリーンの部分は苞と言われる部分にあたります。
アンスリウムの花は、中心部分にある棒状のところです。
ゴージャスな雰囲気のアンスリウムですが、花だけ見るとまた違った印象がありますよね。
アンスリウムは、暑い夏にも耐えられる丈夫な花です。
茎も腐りにくく、花瓶の水も汚れにくいのも嬉しいですよね。
よりアンスリウムを長持ちさせたい方に、ポイントをご紹介します。
茎は斜めにカットする
茎を斜めにカットすることによって、茎の内側の水に触れる面積が増えます。
水に触れる部分が多くなることによって、必要な量の水を吸い上げることができるようになるのです。
ルリタマアザミ
- 科・属:キク科・ヒゴタイ属
- 和名:ヒゴタイ・瑠璃玉薊(ルリタマアザミ)
- 花言葉:豊かな感情・鋭敏
- 英名:Globe Thistle
- 学名:Echinops ritro
- 開花期:6月~8月
トゲトゲとした花が印象的な、ルリタマアザミ。
和風にも洋風にも使えそうな花姿で、涼しげな色合いが夏に人気です。
丸くて触ると痛そうな花に注目しがちですが、ルリタマアザミを自宅に飾ったりプレゼントしたりする際は、茎や葉の裏にも注目してみてください。
ルリタマアザミの茎や葉の裏は、緑ではないのです。
美しい銀色をしています。
ちなみにルリタマアザミは、ドライフラワーとしてもよく活用されています。
ドライフラワーをインテリアとして楽しみたいという方には、ルリタマアザミを贈るのがおすすめです。
ルリタマアザミは名前に「アザミ」と、ついているだけあって、茎が固いことも特徴の1つです。
茎が他の花よりも丈夫なため、水の中で茎が腐ることが少なく、花持ちが良いのです。
ここでルリタマアザミの豆知識を一つご紹介します。
Echinopsという学名はハリネズミに由来
ルリタマアザミの学名は、先にご紹介した通りEchinopsです。
Echinopsは「ハリネズミに似ている」というギリシャ語に由来します。
個人的には栗のイガのようにも見えますが、丸くトゲトゲした様子がハリネズミに見えたのかもしれませんね。
デンファレ
- 科・属:ラン科・デンドロビウム属
- 和名:デンファレ
- 花言葉:お似合いのふたり・有能
- 英名:cooktown orchid
- 学名:Dendrobium phalaenopsis
- 開花期:6月~9月
ぱっと見ただけで、トロピカルな印象を与えてくれるデンファレ。
お花屋さんで見るだけでなく、パンケーキやトロピカルジュースの上に飾られていることもありますよね。
ランの中でも、比較的親しみやすい花の1つではないでしょうか。
デンファレの色は、紫やピンク、白、グリーンなどがあります。
どの花色も花持ちが良く、比較的長くきれいな様子を楽しむことができます。
1つの茎から複数の花が咲く、デンファレ。
花が咲くのには順番があり、デンファレの花は下から順番に咲いていきます。
自宅に飾っていても、だんだん新しい花が咲いていくのは嬉しいですよね。
ここからは、デンファレをもっと長く楽しむためのポイントをご紹介します。
枯れた花は取り除く
デンファレをもっと長持ちさせたい時は、枯れた花を取り除くようにしましょう。
先にご紹介した通り、デンファレは下から順番に花が咲いて行きます。
そのため枯れるのも下から順番に。
下の方の花がしおれたり、元気がなくなってきたりしたら、取り除くようにするのがおすすめです。
一番上に付いている花(買ってきたばかりの時はつぼみのことが多いです)が開花できるように、しおれた花は取り除いてエネルギーを残すようにしましょう。
スターチス
- 科・属:イソマツ科・イソマツ属
- 和名:花浜匙
- 花言葉:変わらぬ心・永遠に変わらない
- 英名:Statice・Limonium
- 学名:Limonium sinuatum
- 開花期:4~6月
花持ちが最強なスターチス。
スターチスは触ると、カサカサとしています。
バラなどの花びらを触るとしっとりしていますが、スターチスは生花というよりはドライフラワーに近い感覚があります。
ちなみにそのカサカサとした触り心地の花に見える部分は、花ではなくガクという部分。
花は、ガクの中にある小さな点に見える部分です。
スターチスを自宅で飾る際やプレゼントする際は、花がどこにあるのか探してみてください。
スターチスは、植物全体の水分量が少ない花です。
そのため、ドライフラワーやハーバリウムなどでも使われることがあります。
スターチスの開花時期は4月~6月です。
「全然、夏っぽくないじゃん」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜ夏におすすめかと言うと、花持ちがよいためです。
一般的に気温が高くなる夏を、花は苦手なことが多いです。
しかしスターチスは、水分量が少ないため夏でも長持ちしてくれます。
花の水が下がって元気がなくなってしまう切り花が多い中、スターチスは比較的長くきれいな状態を保つことができます。
ここからは簡単に、ちょっとおしゃれなハイブリッドスターチスについてご紹介します。
ハイブリッドスターチスとは
今までご紹介したスターチスは、歯ブラシのような形をしていましたが、ハイブリッドスターチスは少しオシャレな雰囲気があります。
ハイブリッドとは「交雑」という意味。
ハイブリッドスターチスとは、様々な種類のスターチスを交雑したことによって生まれた品種のことです。
そんなハイブリッドスターチスは、花がギュッとまとまったスターチスよりも、見た目はかすみ草に近く繊細でボリューム感のあるイメージになります。
ハイブリッドスターチスも、全体的な水分量は少なめ。
そのためドライフラワーや、ハーバリウムの素材としてよく活用されています。
トルコキキョウ
- 科・属:リンドウ科・ユーストマ属
- 和名:トルコ桔梗
- 花言葉:優美・清々しい美しさ
- 英名:Lisianthus
- 学名:Eustoma
- 開花期:5月~7月
アンティーク調の微妙な色合いから、はっきりした色まで楽しむことができるトルコキキョウ。
白やクリーム色、淡いピンクなど優しそうな雰囲気の色合いだけでなく、濃い紫や鮮やかなピンクなども流通しています。
加えてトルコキキョウは、花びらがたくさん付いた八重咲きやシンプルな一重咲き、豪華なフリル咲きなど咲き方も種類が豊富。
同じトルコキキョウでも、品種が違うことで雰囲気が全く異なる花なのです。
プレゼントする相手をイメージして、デザインすることができます。
トルコキキョウは、夏の暑さに強く比較的花持ちの良い花です。
一般的に、気温が上がると茎が傷みやすくなり、花がしおれてしまうまでの時間が短くなります。
しかしトルコキキョウは丈夫で、他の花に比べて夏でも茎が傷みにくいことが特徴です。
ちなみにトルコキキョウは、他の名前で呼ばれていることもあります。
ここからは、トルコキキョウの呼び方についてご紹介しようと思います。
リシアンサス・ユーストマもトルコキキョウ
実はトルコキキョウは「リシアンサス」や「ユーストマ」とも呼ばれています。
国によって呼び方が異なるというだけでなく、日本のお花屋さんや市場によって呼び方が異なるのです。
リシアンサスというのは、英名の「Lisianthus」に由来しています。
そしてユーストマは学名の「Eustoma」から呼ばれているのだそうです。
「なぜこのように、様々な名前で呼ばれるようになったか」と言うと、そもそもトルコキキョウという名前が原因だったのだそうです。
トルコキキョウという名前には「トルコ」と「桔梗」が入っています。
しかし、トルコキキョウはトルコが原産ではなく、キキョウ科の花でもありません。
そのため、「和名のトルコキキョウではなく、英名や学名を使って呼んだ方が良いのではないか……」という考えと、そのままトルコキキョウと呼んでいるところがあるため、名前が3種類になっているようです。
グラジオラス
- 科・属:アヤメ科・グラジオラス属
- 和名:グラジオラス
- 花言葉:密会・愛の祈り
- 英名:Gladiolus・Sword lily
- 学名:Gladiolus
- 開花期:6月~9月
お花屋さんだけでなく、花壇でも見かけることのあるグラジオラス。
グラジオラスは茎の長さを長くしたまま、大きな花束やフラワーアレンジメント、開店祝いなどで贈られるスタンド花にも活用されています。
花色は、ピンクや赤、黄色、オレンジ、緑など。
加えて花びらの中でオレンジから黄色に変わっていくような、グラデーションを楽しめる品種もあります。
豊富なカラーバリエーションで、誕生日や結婚記念日の花ギフトを作ることができるのです。
ちなみにグラジオラスという名前の由来は、英名の「gladiolus」です。
この英名「gladiolus」は、ラテン語の「小型の剣」という意味の 「gladius」からつけられたと言われています。
花が咲く前のグラジオラスや、葉が剣に似ていたことに由来するのだそうです。
夏に旬を迎えるグラジオラスは、暑さに強い花です。
そのため比較的、夏でも花もちが良いことが有名です。
長くきれいな花を楽しめるグラジオラスですが、より長く花を楽しみたいという方にお手入れのコツをご紹介します。
咲ききった花は早めに取り除く
グラジオラスは、デンファレと同じく1つの茎から複数の花を咲かせます。
花が咲く順番は、下から上に向かて咲き進んで行きます。
長く花を楽しみたいなら、咲ききった花は早めに取り除くことがおすすめです。
夏らしい花束やフラワーアレンジメントを贈ろう
夏にある誕生日や結婚記念日のプレゼントには、夏らしい花束やフラワーアレンジメントがおすすめです。
夏に咲く季節感のある花を贈ることで、特別なプレゼントにすることができます。
日本は、四季がある国。
特別な記念日には、その季節にあった贈り物をすることがおすすめです。
ちなみに花キューピットでも、夏の誕生日や結婚記念日、退職祝いにぴったりな花ギフトをご用意しております。
今回ご紹介したひまわりやデンファレなど、夏らしさを感じられる花を使った花束やフラワーアレンジメントを、ぜひチェックしてみてください。