豆知識

クリスマスの豆知識~子どもに話したい5つの雑学~

ビスケットを手に取るサンタさんクリスマスまで、あと20日ほど。
今年のクリスマスは、感染症予防のために自宅で過ごすという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、家族で過ごすクリスマスに話したい、クリスマスの豆知識をご紹介します。
多くの人が知っている記念日の1つであるクリスマスですが、「知らなかった!」ということや「えー?そうなの⁈」というようなこともあるかもしれませんよ。
お子さんとクリスマスの話をしたら、盛り上がること間違いなしです。

◆プレゼントが靴下の中に入っているのはなぜ?


靴下を飾った家族

クリスマスには、サンタさんにプレゼントを入れてもらうよう、子どもの頃に靴下を用意していたという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
最近は、お店で大きな靴下が販売されている所も、よく目にしますよね。
では、もともとなぜクリスマスプレゼントは、靴下に入れてもらうようになったのでしょうか
サンタさんがプレゼントを、靴下の中に入れるようになった由来は、いくつかあります。
ここでは、その中の1つをご紹介したいと思います。
ある言い伝えが、靴下にプレゼントを入れることと関係しているので、まずは言い伝えからご紹介します。

昔々、3人の娘を持つ、ある家族がおりました。
その家族はとても貧しく、生活に困っていました。
ある日、生活をするために家族の中で、「1番目の娘を売り、2番目と3番目の娘をそれぞれ結婚させよう」という話が出ていました。
娘を身売りに出し、愛のない結婚をさせようとしていることを知った聖ニコラスが、家族を救うために窓から金貨を投げ込んだのだそうです。
すると、聖ニコラスが投げた金貨は、娘の1人が暖炉の近くに干していた靴下に、ちょうど入ったのです
そして、家族はその金貨を見つけ、感謝し喜びました。
その靴下に入ったお金のおかげで、家族は生活ができるようになり、3人の娘は幸せな結婚をすることができたのでした。

貧しい家族を救うために家へ投げ込んだ金貨が、たまたま靴下に入ったことが語り継がれ「サンタさんがベッドの横や、暖炉の近くに飾っている靴下にプレゼントを入れる」というようになったと言われています。
心が温まる素敵なお話ですよね。
ちなみに聖ニコラスは、サンタさんのモデルになったと言われている人なのだそうですよ。

◆クリスマスローズはバラの仲間ではない⁈


ピンクのクリスマスローズ

冬になると鉢植えや花壇で見かけることもある、クリスマスローズ。
名前にローズとついているため、バラ(ローズ)の仲間のように思いますが、実はクリスマスローズはバラ科のお花ではありません
なぜ、ローズという名前が付いているのかというと、お花の形がバラに似ていたからなのだそうです。
「クリスマスに咲くバラに似たお花」という意味で「クリスマスローズ」と、言われるようになったとされています。

◆クリスマスローズは日本でクリスマスの時期に咲かない⁈


白いクリスマスローズ

「クリスマス」と付いているのに、日本でクリスマスローズは12月のクリスマスシーズンに、お花を咲かせません。
「えー、どうしてクリスマスって名前なの?」と、思いますよね。
それは、クリスマスローズと呼んでいる植物が、日本とヨーロッパで異なっているためです。
クリスマスローズの原産地であるヨーロッパは、ヘレボルス属の1つであるニゲルと言う植物を主に「クリスマスローズ」と呼んでいます。
ニゲルの開花時期は12月下旬から1月にかけてで、ちょうどクリスマスの時期にお花が咲いています。
一方で、日本ではニゲルだけではなく、ヘレボルス属全体を「クリスマスローズ」と呼んでいるのです。
特にヘレボルス属の中でも品種改良が進み、日本で品種が多くなったのはH.オリエンタリスという植物でした。
品種が多くなり、よく出回るようになった、H.オリエンタリス(クリスマスローズ)が開花するのは2月~4月
そのため、日本でクリスマスローズの開花時期となると、クリスマスの時期ではなく、2月~4月ということになるのです。

◆ポインセチアは赤・白・グリーンのクリスマスカラー?


ポインセチア

色鮮やかな赤色が、印象的なポインセチア。
「クリスマスカラーの赤と、葉のグリーンは分かるけど…白はどこ?」と、思われる方も多いのではないでしょうか。
そう、ポインセチアを見ても白色なところは、なかなか見つからないですよね。
実は、ポインセチアの樹液が白色なのです。
自宅にポインセチアがあるという方は、枝を切って樹液を見てみても良いかもしれませんね。
樹液を見る時の注意点としては、「樹液を口にしない」ということです。
ポインセチアの樹液には毒があるので、お子さんやペットが誤って口にしないように気を付けましょう。
また、体質によって異なりますが、触れるとかぶれてしまうこともあるようです。
ポインセチアの樹液を見る時や、誤って枝を折ってしまった時には、注意できるといいですね。

◆クリスマスにモミの木を飾るのはなぜ?


大きなモミの木

クリスマスツリーと言えば、モミの木ですよね。
なぜ、たくさんの種類がある木の中から「モミ」が選ばれたのでしょうか。
クリスマスツリーでモミの木が使われる理由は、モミが特別な木だと考えられていたためです。
ここでは、古代ゲルマン人と、中世のドイツで考えられていたことをご紹介しようと思います。

<古代ゲルマン人>

寒さが厳しい北欧で暮らす古代ゲルマン人たちは、他の木々が冬になると葉を落としてしまうにもかかわらず、モミを含む常緑樹がいつもと変わりなく、緑の葉を茂らせていることから「永遠の命の象徴」として、特別な存在として扱っていたのだそうです。

<中世のドイツ>

中世のドイツでは、モミの木には小人が宿るとされていました
小人が宿っているモミに、食べ物やお花を飾ると小人が集まってきて、人々に力を与えてくれると信じられていたのだそうです。
このように、「モミ(常緑樹)は特別だ」という考えが、クリスマスツリーにモミの木を使うようになった由来とされています。

クリスマスツリーと言えば「モミの木」というイメージがありましたが、「モミの木がなぜ選ばれているか」まで知っているという方は、少なかったのではないでしょうか。
子どものころから、慣れ親しんでいて疑問に思わないことは、意外と多いものですね。
改めて「なぜ、こうなのだろう…」と、考えてみると新しい発見や気づきがあるかもしれませんね。

◆黒いサンタさんや魔女?世界のクリスマス


聖ニコラス

日本でクリスマスと言うと、「24日の夜にサンタさんがやってきて、25日の朝にサンタさんが届けてくれたプレゼントを見つける」というものが一般的ではないでしょうか。
実は、世界で見てみるとクリスマスは、国によって少し違いがあるようです。

<ドイツ>

ドイツのクリスマスは、いい子だった子どもにはサンタさんがご褒美としてプレゼントを、悪い子だった子どもには黒いサンタクロースがやってきて、罰を与えるとされているのだそうです。
黒いサンタさんは、クネヒト=ループレヒトと呼ばれており、悪魔のような姿をしているのだそうです。
ドイツの子どもは、プレゼントが欲しくていい子にするというよりは、黒いサンタさんが怖くて、いい子にしているのかもしれませんね。

<オランダ>

オランダでは、クリスマスが2回あるそうです。
1つは12月25日のイエス=キリストの生誕を祝う日
もう1つは、12月6日の「シンタクラース祭」と言われる日。
シンタクラース祭の「シンタクラース」は、聖ニコラスをオランダ語にしたものです。
12月5日の「聖ニコラスの晩」に、オランダの子どもたちは自分の靴を暖炉のそばやリビングに置き、靴にシンタクラースへのお手紙と、彼が乗ってくる白馬のためのニンジンを入れておくのだそうです。
すると眠った後に、シンタクラースがそっと屋根の上にやってきて、一緒にやって来た従者ズワルト=ピートが煙突や窓から入って、靴の中にプレゼントやお菓子を入れてくれるのだそうです。
ちなみに、ドイツでも黒いサンタさんが悪い子どもへ罰を与えたように、オランダでもシンタクラースが悪い子だった子どもには罰を与えたり、袋に子供を入れ連れ去ってしまったりするのだそうです。

<イタリア>

イタリアではクリスマスが「エピファニア」と言われる祝日、1月6日まで続くのだそう。
そのため1月に入り、新しい年になってもクリスマスツリーが飾ってあることが一般的です。
そんな長いクリスマスに魔女が現れるのは「エピファニア」の1日前、1月5日です。
魔女は、いい子だった子どもにはプレゼントを、そうではなかった悪い子どもには木炭を置いていくのだそうです。
ちなみに家族や親せきとクリスマスをゆっくりと過ごすのが、イタリアでは文化となっているそう。
クリスマスの期間が長いことも、関係しているのかもしれませんね。

◆最後に


クリスマスの朝

今回はクリスマスについての豆知識をご紹介しました。
知らなかったこともあったのではないでしょうか?
ぜひ、友人や家族で過ごすお家時間の話題にしてみてくださいね。

 

 

 

2020-12-04 | Posted in 花と文化No Comments » 

 

知っているようであまり知らない⁉~アサガオについて~


朝顔の情報

長かった梅雨の時期があけ、やっと夏らしくなってきましたね。
8月に入り、学生の方々は夏休みを満喫している頃でしょうか。
夏休みは、お祭りや海水浴など楽しいことがたくさん。
ただ、忘れてはいけないのが宿題ですよね。

そんな夏休みの宿題で、小学生の頃などに植物観察をされた方も多いのではないでしょうか。
今回は、夏の植物観察のお題として定番のアサガオについて、6つの視点からご紹介します。
アサガオの豆知識も紹介しているので、夏休みの自由研究にもお役立てください。

アサガオ(朝顔)ってどんな花?

アサガオの基本情報からご紹介します。

  • 学名:Ipomoea nil
  • 和名:朝顔
  • 英名:morning glory
  • 科・属名:ヒルガオ科・サツマイモ属
  • 原産地:熱帯から亜熱帯地域
  • 花の色:青、赤、ピンク、紫、水色、白など
  • 開花時期:7月~10月
  • 育てやすさ:◎初心者にもおすすめ

アサガオを見ると、夏休みや入道雲を思い出すように夏の花として親しまれています。
そして、あまり植物を育てたことがない方でも、育てやすい植物です。
先にお伝えしたように、夏休みの宿題としてアサガオを育てている方もいらっしゃるかもしれません。
子供でも育てられる丈夫な花なのです。

またアサガオは、花の色が豊富です。
赤やピンク、青に水色……と暖色系から寒色系まで幅広い色がそろっています。
さらに単色だけではなく、花びらに模様ができているものや、花びらの縁だけ色が異なる品種もあります。

アサガオの花言葉

アサガオ全体の花言葉は、「愛情・結束・明日もさわやかに」などです。
カラーバリエーション豊富なアサガオには、色によって花言葉が異なります。
「結束」という花言葉は、つるが巻き付く様子から付けられたと言われています。

  • 青・水色のアサガオの花言葉:「儚い恋」など
  • 赤のアサガオの花言葉:「はかない情熱的な愛」など
  • ピンクのアサガオの花言葉:「安らぎに満ち足りた気分」など
  • 紫のアサガオの花言葉:「冷静」など
  • 白のアサガオの花言葉:「あふれる喜び・固い絆」など

赤のアサガオの「はかない情熱的な愛」という花言葉は、朝咲いていた花が午後にしぼんでしまう様子と赤色のイメージが由来していると、言われています。

アサガオの歴史


朝顔で作った緑のカーテン

浴衣の柄になるほど、昔から日本人と馴染みのあるアサガオ。
いったい、アサガオはどのように日本へやってきたのでしょうか。

アサガオのはじまり

アサガオの基本情報に、アサガオの原産地は熱帯から亜熱帯地域とご紹介しましたが、原産国は中国だ、とも言われています。

中国では、もともとアサガオを観賞用ではなく、下剤として使っていたそうです。
中国でのアサガオとの関わりは、4世紀ごろに書かれた書物にもアサガオが記載されるほど、古くだったといわれています。
当時の中国では、アサガオはとても貴重なもので、牛と交換するほどの価値として取引されていたそうです。

日本へ渡来

日本にアサガオが渡来したのは、奈良時代とされていています。
原産国の中国から伝わってきました。
日本に伝えられた当時のアサガオは,青色で小さな花だったそうです。
中国と同様に日本でも薬として活用されていましたが、次第に観賞用としても人気が高まっていきました。

アサガオと万葉集


青と紫の朝顔

アサガオは万葉集にも登場しています。
その1首に、

「朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり」

という歌があります。
現代語訳すると、

「朝顔は朝露を浴びて咲くというが、夕方の薄暗い光の中でこそ輝いて見える」

となります。
この歌からだと、一見アサガオが夕方にも咲いているようにも読み取れますよね。

でも、実際のアサガオが咲いているのは朝だけで、夕方にはしぼんでしまいます。
実は、ここに出てくるお花はアサガオではなく、キキョウなどの別のお花のことを指しているといわれています。
では、なぜアサガオと表記しているのでしょうか。

実は、平安時代ごろまで、朝に咲くお花をすべてアサガオと呼んでいて、数種類のお花がすべてをアサガオと呼ばれていたのだそうです。
ちなみに、現在のアサガオという1つの種類として区別され始めたのは、平安時代からだと言われています。

江戸時代のアサガオブーム


模様が入った朝顔

江戸時代は比較的に平和だったこともあり、釣りやお茶、園芸など様々な趣味が発達していったとされています。
その中でも園芸はとても人気でした。
特にアサガオの苗は当時、安価に手に入れることができ、品種改良が盛んに行われていました。
そんな江戸時代に起こった2回の大きなアサガオブームをお伝えします。

<1回目のアサガオブーム>

江戸時代末期の文化・文政期ごろからアサガオが1度目のブームになっていきました。
このブームのきっかけは、なんと1806年3月4日に江戸で起こった大火でした。
この「文化3年の大火」の影響で、現在の芝公園などを全焼させ、周辺は更地になってしまいました。
その火事の跡地に、アサガオを植えたところ、珍しい形のアサガオが咲いたのです。

今まで見たことのない珍しいアサガオは、人々の注目を集め、アサガオが人気になっていったのでした。
珍しいアサガオが咲いた理由は、アサガオが突然変異を起こした説や、植木職人が品種改良したアサガオを植えた説、などがあります。

<2回目のアサガオブーム>

2回目のブームが起きたのは、1回目のアサガオブームの熱が冷めていないころでした。
2回目のブームは1800年代中頃からと言われています。
当時は、アサガオの優劣を競う品評会が行われているほど人気でしたが、さらに人気になったのは1人の植木屋がきっかけでした。
その植木屋の名前は成田屋留次郎。

成田屋留次郎は「朝顔師」と自分のことを名乗って、アサガオの品種改良を行っていました。
そして、自ら園芸に関する書物も出版したり、アサガオ品評会を主催したりと、さらにアサガオのブームを盛り上げていきました。

江戸時代から観賞用としてとても人気になったアサガオは、明治時代になっても人気は衰えることなく、朝顔市などが行われるほどだったそうです。

緑のカーテン


朝顔が絡まっている様子。緑のカーテン

アサガオは青色・紫色・赤色・ピンク色・白色など様々な色や柄があるものなど、色とりどりのお花を咲かせてきれいですね。
そんな色彩豊かなアサガオはヒルガオ科で、ツルを伸ばして周りのものに絡まっていくツル植物です。
アサガオは、ツルをどんどん伸ばして、多くの葉を付けながら成長していきます。
このツルが伸びていく性質を活用しているのが、緑のカーテンです。

小学校などで、窓際などに植物が覆っているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
緑のカーテンとは、窓や壁際に張ったネットなどにツル植物を這わせて、カーテンのように覆ったものです。
植物が日差しをさえぎることで室温の上昇を防いだり、葉から蒸発する水分で周りの熱を下げたりします。
そのため、アサガオなどの緑のカーテンは夏場の省エネ対策の1つになっているのです。

名前の由来

和名は、朝の顔と書いて「朝顔」。
その名の通り、夏の朝に咲いているイメージがありますよね。
アサガオという名前は夏に毎朝、花を咲かせることに由来しています。
小学生の頃、夏休みにラジオ体操へ向かう途中でアサガオを見かけた方も多いかもしれませんね。

アサガオを英語圏では、「morning glory」と呼んでいます。
意味は、直訳すると「朝の輝き」。
英語圏でも日本と同じように、朝に咲いていることが名前の由来になっているのですね。

種の皮が硬くて厚い理由


朝顔の種

アサガオの種は他の植物の種と比べて、硬く厚い皮に覆われていますよね。

これは、種の重要な役割が関係しています。
まず種は、良い環境で成長するために「悪い環境を耐える」という役割があります。
悪い環境とは、アサガオが成長する上で、気温が高過ぎたり低過ぎたりする場合や、乾燥が激しい時のことです。
アサガオはこのような環境から身を守るために、種を硬く厚い皮で覆っているのです。
朝顔の種の皮

また種の皮は、成長する場所を変える時や、生育地を広げる時にも役立っています。
自分からは動くことのできないアサガオが生育地を広げるためには、他の生き物の力を借りる必要があります。
動物に食べられることで、からだの中で運んでもらい糞と共に排出してもらう必要があります。

糞として排出されるまでに硬いく厚い皮を持った種は、消化されにくくする役割を担っています。
そのため、アサガオは動物の体内で溶けることなく遠い距離を移動することができ、生育地域を広げることが出来るのです。

次に、「成長しやすい場所を確認する」という役割があります。
硬い皮が柔らかくなるためには、多くの水分が必要になります。
アサガオは、成長に十分な水分が無いと硬い皮を破って根を張ることはありません。
言い方を変えれば、硬く厚い皮が柔らかくなる場所は、成長するために十分な水分がある場所と言えるのです。
十分な水分がある場所は、しっかりと根を張って成長することができます。

このように、アサガオの種の硬く厚い皮は、しっかり成長できるのかを判断しているのです。

朝が分かる理由

アサガオは朝に咲いて、夕方はしぼんでいますよね。
なぜアサガオは朝が来たことが分かるのでしょうか?

実は、朝の光で目を覚ますように咲いているアサガオですが、アサガオが咲くためには光のない時間が関係しています。

アサガオが咲く時間を決めているのは朝の光ではなく、夜の光が当たらない時間なのです。
アサガオの性質の1つに、アサガオに光が当たらない時間が約10時間に達すると花を咲かせるという性質があります。
夏の季節は、太陽が沈んでから10時間後が、ちょうど朝になるということなのです。

そのため太陽が沈んで光が当たらなくなってから、約10時間後には朝でなくてもアサガオは咲いてしまうのです。
その反対に、電気などでアサガオのつぼみに光を当て続けると、つぼみは成長し大きくはなりますが、咲くことは無いのだそうです。

ツルが巻きついていく理由




アサガオのツルが伸びるに合わせて、支柱を立ててあげたことのある方は多いのではないでしょうか。
アサガオは支柱として立てた棒などに、ツルをどんどん巻き付けていきますよね。
では、どうして支柱や棒、ネットなどにアサガオのツルは巻き付いていくのでしょうか。

アサガオのツルの先端を見てみると、真っすぐ伸びているように見えますよね。
しかし、アサガオのツルは上から見ると先端を左回りに、円を描きながら巻き付くものを探しているのです。

円を描くスピードは、1時間に1回転くらいと言われています。
このアサガオの描く円の範囲に棒やネットなどがあった時、ツルがそれに接触すれば巻き付いていくという仕組みなのです。

また、「アサガオは接触しているという刺激を感じる」ことができ、ツルには接触したことを感じると「太く短くなる」という性質もあります。

例えば、7~10日間アサガオのツルを親指と人差し指で挟み、こすっているとツルは太くて短くなっていくそうです。
ツルは、こすればこするほど接触しているという刺激を感じ、太く短く変化していくのです。
この性質こそ、ツルが棒などに巻き付いていく秘密を握っていたのです。

アサガオをふくめ、植物の成長はゆっくりのため、なかなか目視では確認できないかもしれません。
どうしても確認したい時は、長い時間アサガオの様子を録画しておくと良いと思います。
定点カメラを置いて、アサガオの成長の様子を見てみるのも面白そうですね。



アサガオのツルが棒などに触れる場合、接触するのは1本のツルの片側のみです。
ツルの片側が棒などに接触すれば、ツルの接触した面は、接触していない面よりも、「接触しているという刺激」を感じて、厚く短くなっていきます。
言い換えると、接触している側面としていない側面を比較すると、接触していない側面の方がより伸びていくのです。
すると、アサガオのツルは接触した側面を内側にして巻き込むように、伸びていくことになります。

そのためアサガオは、近くにある棒やネットに巻き付くように成長していくことが出来るのです。
すなわち、ツルが巻き付くのは接触しているツルの内側と外側の伸びるスピードの差が関係していたのですね。

もし、アサガオのツルの伸び方の違いを確かめてみたくなったら、何かに巻き付いているツルをほどいて伸ばしてみてください。
巻き付いている状態では分かりにくいですが、ほどけたツルは円を描くようにバネのような形になっていることが確認できると思います。

このツルは、ほどいて机の上に置いてみても紐のように真っすぐにはならないのです。
接している物があった面と、そうでない面の伸びるスピードに違いを感じることが出来ると思いますよ。

ちなみに、どうしてツルが巻き付いているものから滑り落ちないのかをご存じですか。
大きな理由は2つあります。

  1. 強く巻き付きながら、アサガオが成長していくため
  2. アサガオのツルにはたくさんの細かい毛が下向きに生えていて、下に滑り落ちことを防いでいる

ということがあげられます。
近くにアサガオが咲いている方は、ぜひツルを触ってみてください。
ふわふわした感覚を感じることが出来ると思いますよ。
アサガオは巻き付いたものから落ちないように、一生懸命工夫をしているのですね。

最後に




今回は夏を彩るアサガオについてご紹介しました。
身近で親しみを感じるアサガオですが、あまり知られていないことも多いものですね!

ちなみに、アサガオはご紹介したように、特に日本で品種改良が盛んに行われていました。
その影響で、アサガオは世界的に見てもめずらしいほど形や色などが豊富になった園芸植物の1つと言われています。
江戸時代の方々の園芸技術の高さに驚かされますね。
現在でも、アサガオは遺伝学の研究材料として活用されているそうです。
まだまだ見たことのないアサガオが誕生するかもしれないと思うと、わくわくしますね。

ぜひアサガオを見かけた際は、お花だけではなく、ツルや種にも注目してみてください。
今まで気づかなかった、発見があるかもしれませんよ。

2019-08-02 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

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