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正月飾りはいつから飾る?~万両と千両の違いも解説~


正月飾り

そろそろ、正月飾りを準備されている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、しめ飾りや門松などお正月飾りについてご紹介します。
「いつ飾る?」や「そもそも正月飾りって?」などなど…お正月飾りについてと、お正月のアレンジメント花束によく使われる千両と万両の違いを掲載しています。

◆正月飾りを飾るタイミング

新年が近づいてきましたが、正月飾りをいつから飾ればいいのか、悩んでしまう方もいらっしゃるのでは?
「しめ飾りを用意したけれど、もう飾っていいの…?」など正月飾りのタイミングについて疑問に思っている方はチェックしてみてください。

<正月飾りは、いつごろから飾るの?>


正月飾り

地域によっても異なりますが、12月13日頃からお正月の準備をはじめ、正月飾りを飾るとされています。
近年は、12月25日にクリスマスがあるため、25日以降から正月飾りを飾るという方も多いようです。
リースを飾っていたところに、しめ飾りを飾るという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに、12月13日は「松迎え」や「正月事はじめ」とも言われています。
昔は12月13日からお正月にいらっしゃる年神様を迎えるために、ススを掃うなどのお掃除や、お雑煮などを作るために必要な薪を集めるという習慣があったのだそうですよ。

<避けた方が良い日とは?>


しめ飾り

実は、正月飾りを飾るのは、避けた方が良い日があります。
それは、12月29日と、12月31日
29日は、「二重苦」を連想させてしまうため、避けた方が良いのだそうです。
そして、31日は「一夜飾り」といわれ、年神様への失礼にあたると言われています。
なぜなら、急ごしらえ(急いで準備したこと)は、年神様に対して誠意がかけると、考えられているからです。
忙しいことが多く「うっかり飾るのが遅くなってしまった…!」ということもあるかと思いますが、できるだけ早めに飾れると良いですね。
遅くても12月28日には、正月飾りを飾れるようにしたいものです。

◆そもそも正月飾りとは?

正月飾りを飾るタイミングについて先ほどお伝えしましたが、ここで改めて代表的な正月飾りについてご紹介しようと思います。

<しめ飾り>


しめ飾り

玄関などに飾ることの多い、しめ飾り。
しめ飾りを飾ることで結界の役割を果たし、しめ飾りの内側からは清らかな場所にしてくれると言われています。
これは、しめ縄も同じ理由で飾られているのだそうですよ。
しめ飾りを飾っていれば邪悪なものが入ってこられないため、年神様も安心して来ていただくことができますよね。

<門松>


門松

デパートの前や、商店街の入り口によく飾られている門松。
門松は、年神様がいらっしゃる目印になると言われています。
また家族やそこに住む人々の健康、そして長寿を願う象徴ともされています。
大きくて立派な門松以外にも、現代は雑貨屋さんやお花屋さんで、飾りやすいサイズの門松も販売されています。
年神様にお越しいただくとともに、家族の健康を願って門松を玄関や、自宅の門に飾ってもよさそうですね。

<鏡餅>


鏡餅

昔からお餅は、おめでたい時に食べる「ハレの食」と、されてきたのだそうです。
そんなお餅を重ねた見た目が、かわいらしい鏡餅。
鏡餅は、豊作を祈願し、新しい門出を祝うという意味があるのだそうです。
ちなみに、お餅を2つ重ねる意味には様々な説があります。
その1つに、丸いお餅は家族円満を表すと言われていて、それを2つ重ねることで、「また同じように1年を重ねる」という意味になるという説。
また、大小のお餅を2つ重ねる鏡餅は、月(陰)と日(陽)を表していると言われ、夫婦円満に年を重ねられるという説もあります。

もっと詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。
お正月に飾りたい花についても紹介しています。


正月飾りはいつからいつまで?玄関に飾る時のルールとは|片付けるタイミングも掲載

正月飾りはいつからいつまで?玄関に飾る時のルールとは|片付けるタイミングも掲載

今回は「正月飾りをいつから飾り、いつ片付けるのか」、そして「そもそも正月飾りとはどんな意味があるのか」について紹介しています。

◆(おまけ)千両と万両の違いとは?


千両と万両

ここからは、おまけとして千両と万両の違いをご紹介します。
お正月のシーズンになると、縁起の良い千両や万両を飾る機会が増えるのではないでしょうか。
こちらの写真は、奥の黄色い実を付けている方が千両で、手前の赤い実を付けている方が万両です。
どちらも鮮やかな色の実をつけ、周りを華やかな印象にさせてくれます。
お花屋さんでも、赤や黄色の実を付けた千両や、万両を見かけることは多くなりますが「いまいち違いが分からない…」と言う時もあると思います。
ぜひ、見分けるポイントをチェックしてみてくださいね。

<千両>


千両

  • センリョウ科
  • 葉の上に実がまとまって付く

<万両>

万両

  • サクラソウ科
  • 葉の下に実がぶら下がるように付く
  • 実が千両よりも大きくより多くの実がなる

千両と万両は似ていますが、センリョウ科とサクラソウ科で、科名が異なっているため、全く異なる植物なのですね。
見分けるポイントは、実の付け方に注目してみることです。
お寺などでも植えられることもあるので、近くで見る機会があった時は、観察してみてくださいね。
もっと詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。
千両と万両、さらに南天と十両(ヤブコウジ)の実についても掲載しています。


お正月の花

千両と万両の違い・見分け方|正月の赤い実「南天・ヤブコウジ」も掲載

万両・千両・十両(ヤブコウジ)・南天を見分けるポイントをまとめました

◆最後に


お正月

今回は、正月飾りについてと、千両・万両の違いをご紹介しました。
クリスマスが終われば、あっという間に、お正月です。
今年もそろそろ終わり。
新しい年に向けて、少しずつ準備を進めていきたいですね。

ちなみに、花キューピットではお正月にぴったりな華やかで、縁起の良いお花を使用したアレンジメント・花束をご用意しています。
自宅用にお正月のお花を飾りたいという方はもちろん、帰省が難しい今年は年始の挨拶にお花を贈りたいという方にもおすすめです。
正月飾りを準備する時に、ぜひお花の注文も済ませてみてはいかがでしょうか。

少し気になった方は、花キューピットのサイトやお花屋さんを見てみてくださいね。

最終更新日:  | Posted in , 花と文化No Comments » 
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