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十五夜に飾りたい「秋の七草」一覧!中秋の名月に秋の花を飾ってみては?
秋の催しといえば、お月見をする【十五夜】が思い浮かびますね。
十五夜の日にちは、9月7日から10月8日までの間で毎年変わっています。
2024年は【9月17日】となります。
今回の花だよりでは、十五夜に飾られる【秋の七草】についてご紹介します。
■秋の七草は鮮やかな花を眺めて楽しむ
「十五夜」という呼び方は、新月が満月になるまで約15日かかることに由来しています。
中でも9~10月頃の十五夜は、くっきりした美しい月が見える【中秋の名月】です。
秋は空気中の水蒸気量が少ないため、空気が澄んでいて月があまり霞まないのです。
また、お月見のお供え物といえば【ススキ】ですが、昔は他の秋の七草も一緒に飾っていました。
お粥に入れて食す春の七草と違い、鮮やかな花を眺めて楽しみます。
旧暦の秋は7~9月だったので、現代の基準では夏から咲き始める花が含まれています。
【ハギ】
花言葉:思案、想い
万葉集の中で最も詠まれており、140首以上に登場しています。
秋のお彼岸で食べる「おはぎ」は、この花と小豆が似ていることから名付けられました。
【ススキ】
花言葉:活力、生命力、心が通じる
稲穂に似ていることから、豊作を祈願して十五夜に飾られています。
魔除けの意味を持っており「軒先に吊るすと1年間病気にならない」という言い伝えがあります。
【キキョウ】
花言葉:変わらぬ愛、誠実、気品
まるで紙風船のような丸いつぼみと、家紋の元にもなった星型の花が特徴です。
野生のキキョウは減り続けており、絶滅が危惧されています。流通しているものはほとんどが園芸品種です。
【ナデシコ】
花言葉:無邪気、純愛、貞操
小さくて愛らしい花を「子どものように撫でて愛でたい」ことが花名の由来と言われています。
また、色の名前である「pink(ピンク)」は、ナデシコの英名が語源となっています。
【クズ】
花言葉:芯の強さ、根気、努力
根を乾燥させた「葛根」は漢方薬の原料に、根から得られる「葛粉」はくずきり・葛餅などに使われます。
繁殖力がとても強く、アメリカでは増えすぎたクズの駆除が続けられています。
【フジバカマ】
花言葉:優しい思い出、ためらい
かつては河原などに群生していましたが、現在は準絶滅危惧種に登録されています。
生の状態では香りがしませんが、葉や茎を乾燥させると、桜餅のような甘い香りを発します。
【オミナエシ】
花言葉:美人、はかない恋、忍耐
花名の「オミナ」は「美しい女性」を意味し、美女をも圧倒する花と言われています。
臭いがあまり良くなく、腐った醤油に似ていることから「敗醤(ハイショウ)」とも呼ばれます。
万葉の頃には身近だった秋の七草ですが、現在は自生地が減少の傾向にあります。
ススキやナデシコは入手しやすいので、十五夜のお供に飾ってみてはいかがでしょうか。