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春のお彼岸

立春が過ぎ、暦の上では春となってもしばらくは寒い日が続きますね。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が示すとおり、寒さが和らぎ本格的に春が訪れるのはお彼岸の時期までかかります。

季節の変わり目であるお彼岸には多くの方がお墓参りをおこないますが、これはどうしてなのでしょうか。今回の花だよりでは、お彼岸についてお伝えします。

■四季の変わり目、春のお彼岸

ohigan1春のお彼岸とは、春分の日を挟んだ前後3日間の期間をさします。2016年であれば、春分の日は3/20であるため、3/17~3/23が春のお彼岸となります。

秋のお彼岸の中心となる秋分の日は、「先祖をうやまい、なくなった方々をしのぶ日」とされているのに対し、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とさだめられています。

寒さが厳しい冬を乗り越え、草木が芽吹き新しい命が躍動する春。豊かな自然に包まれ、四季がある日本だからこそ、大切にしたい一日ですね。

お彼岸の時期にお墓参りをするのも、命を敬う日、ということが関係しています。日本では古くから自然を敬うと同時に、先祖の霊に敬意をはらってきました。私たちが生きているのは、自然に育まれ、祖先に守られているから、という考えです。

生について考える期間である春のお彼岸には、日ごろから私たちを守ってくれている先祖の方へ、感謝をこめてお墓参りを行いましょう。

■お彼岸は日本独自の文化

ohigan2お彼岸は仏教の行事と思いがちですが、意外なことに、仏教国の中でもお彼岸の時期にお墓参りを行うのは日本だけです。

もともと仏教では、彼岸の時期はサンスクリット語で「パーラミター(意訳で「彼岸に至る」)」と呼ばれ、極楽浄土へ渡れるように6つの修業をする日、とされていました。

また、彼岸は「日願」とも呼ばれます。お彼岸の中心である春分の日、秋分の日は昼夜の時間が等しくなり、太陽が真東から昇り真西に沈む日です。太陽信仰をもち、農業にいそしんでいた古来の日本人は、命が芽吹き始める春のおとずれ=春分の日、農作物が実る秋のおとずれ=秋分の日を重要視してきました。

日本に古くから根付いていた太陽信仰や祖先崇拝、仏教の彼岸の考えが複雑に絡み合った結果、真西に沈む太陽を見ながら、西の果てにあるという極楽浄土に住む祖先に想いをはせて供養した、というのがお彼岸のときにお墓参りをするもとになったといわれています。

■お彼岸にはお花を

日ごろのお供え物と同じく、お彼岸の供養にも、やはり花を飾ります。綺麗なお花はやはり誰が受け取っても嬉しいもの。また、お花は季節を告げるものなので、季節の変わり目であるお彼岸のお供え物として最適です。

生前、お世話になった方や親しかった方へのお供え物には、届いたそのままに飾ることができるアレンジメントを贈るといいでしょう。お彼岸入り前日、2016年であれば3/16に、ご遺族の方のご自宅へ届くように贈るといいですね。

お墓参りに持参する場合は、お墓に飾れるように花束を持っていくようにします。一対の花束をご用意して、お墓をきれいに掃除したあとでお供えしましょう。

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