2025-07

お盆におすすめな花の種類・夏のお供えに使う花・タブーの花とは

お盆の様子
お盆に花を贈りたいと思っている方や、仏壇に花をお供えしたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
親しい方が亡くなった場合や、お盆中に実家やお墓を訪れることができない場合は、お供えの花を贈ることが多いです。
今回はお盆におすすめな花の種類、特に夏のお供えによく使われている花の種類についてご紹介します。
またお盆でお供えするのはタブーといわれ、避けられている花も掲載しているので併せてご確認ください。

今年のお盆はいつ

お盆の精霊馬
お盆は、地域によって日程が異なります。
8月13日~8月16日の地域が最も多いです。
東京都などでは7月13日~16日であり、沖縄県などでは旧暦の7月13日~15日をお盆としています。

お盆に花を贈った方がいい?

お供えの花
お盆は、1年に一度故人やご先祖様を自宅に招いて供養する行事のこと。
ご先祖様たちが、私たちが住んでいる場所へ帰ってくるといわれています。

仕事の都合や旅行の予定などで、お盆にお盆棚を作ったり実家に帰省したりすることができない場合は、お供えのお花を贈るのが良いでしょう。

お盆の期間にご先祖様をお迎えするために、お墓参りをする事も多いです。
実家やお墓にお盆の期間に行きたいと思っていても、遠方に住んでいるため難しいという方も多いかと思います。
自分が仏壇やお墓に行くことができない時は、お供えの花を贈り気持ちを伝えることも一般的です。

▼お盆に最適な花はこちら

お盆 花(新盆・初盆)特集

新盆・初盆の時は?

家族や親しい方が亡くなってから、四十九日以降に初めて迎えるお盆のことを新盆または初盆といいます。
初めて行うお盆は、いつもよりも丁寧に供養するのが一般的といわれています。
新盆・初盆の時はお供えの花を贈るという方や、お供えの花とお菓子をセットで贈る、仏花の予算をいつもよりもあげるという方も多いのだそう。

普段お盆に特に何もしていないという家庭でも、新盆・初盆の時は供養を行うということもあるようです。

 

お盆に花を贈るのはなぜ?

お盆にお墓へ供えた花
お盆などのお供えに花を手向ける理由は、さまざまな説があるといわれています。

一説には、亡くなった方に言葉で伝えられない気持ちを届けるために、花を供えるという説があります。
花は亡くなった方へ気持ちを伝えるものとして、古くから用いられてきました。
花を贈る・供えることでご先祖様へ感謝の気持ちを伝えたり、故人への思いを伝えたりすることができるといわれています。

そして、花は遺族の心も和ませる役割があるという考えも。
美しい花が静かに遺族の心に寄り添うことで、心の慰めになるとされているようです。

また亡くなった方は食事をすることができないため、花の香りを代わりに楽しむという考えもあるのだそう。

花を供える理由はさまざまありますが、どれも故人や遺族に向けて特別な気持ちを表現するために行われているようです。

お盆におすすめ・お供えの定番の花

ここからは、お盆におすすめのお供えの花をご紹介。
先に、1年を通して比較的お供えでよく使われている花の種類を掲載しています。

季節の花や、特に夏に適した花を確認したいという方は、こちらをご覧ください。
お盆におすすめ・夏のお供えに適した花

カーネーション

白いカーネーション
カーネーションは、お供えの定番の花として定着しています。
「カーネーション」と聞くと、母の日に贈るプレゼントのイメージが強い方も、多いのではないでしょうか。
母の日をはじめとして、お祝いの場面でも贈ることの多いカーネーションですが、実はお盆などのお供えでもよく活用されています。

カーネーションがお供えに使われている理由は、以下の通りです。

カーネーションがお供えでよく使われる理由

  • 花もちがよく、長くきれいな姿を保つことができる
  • カラーバリエーションが豊富で、淡い色合いも多い
  • 丸みのある花は、優しい雰囲気を演出できる
  • 香りが控えめで、花の香りが苦手な方でも好まれる
  • 花粉が落ちにくいため、周りを汚さない
  • 花のサイズが豊富で、メインにも脇役にもなる

さまざまな花色を持っているカーネーションですが、白や淡いピンク、クリーム色、黄緑などは特にお供えで多く使われています。
白い花だけで作った白上がりのお供えはもちろん、白い花をメインに優しい色合いを加えるお供えでも、カーネーションはよく活用されているのです。

1年を通してお花屋さんで購入することができるカーネーションは、お盆にお供えする仏花にも入っていることが多いです。
フリルのような花びらを集めて咲く、かわいらしい姿は丸みがあり、柔らかな雰囲気があります。
そんな優しい雰囲気のカーネーションは、幅広い年代の方から好まれており、男性・女性問わず支持の高い花です。

小さなサイズのカーネーションは、お供えの脇役として加えられ、大きなサイズはメインになることも。
花のサイズが小さいカーネーションは、メインになる大ぶりな花ではカバーできない隙間を埋められます。
そのため、お供え全体が寂しい印象になることを防ぐのです。

花言葉

白いカーネーションの花言葉は「私の愛は生きている」「亡き母を偲ぶ」「尊敬」「純粋な愛」など。

白いカーネーションが持つ花言葉は、どれもお供えに適しています。
花言葉で故人や遺族へ気持ちを伝えたいという方は、白いカーネーションがおすすめです。
先にお伝えした通り、お供えの脇役にもなるため、ある程度お供えのデザインができた後に足すこともできるでしょう。

ユリ(百合)

白いユリ
お盆を含め、葬儀や法事などでも使われることの多いユリ。
ユリもカーネーションと同様に、お祝いの花ギフトとして使われることもありますが、お供えの花の定番でもあります。

ユリがお供えに多く使われている理由は、以下の通りです。

ユリがお供えによく使われる理由

  • 昔から仏花として使われているため、親しみがある
  • 落ち着きのある美しい姿が、お供えに適している
  • 花もちがいい
  • 下にあるつぼみから順に花を咲かせるため、長期間お供えすることができる
  • 花にボリュームがあり、凛とした華やかさも表現できる
  • 品種によって、香りを楽しめる
  • 大きな花は、お供えのメインになる

白いユリは凛としていて美しく、お供えの花のメインとして使われることが多いです。
目立つ花のため、お供えのフラワーアレンジメント花束でユリを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ユリは花が大きいものが多いため、1輪入れるだけでもお供えの花全体にボリューム感を持たせてくれます。

お供えに選ばれている理由はユリの美しさだけではなく、長く花をお供えできることもあります。
品種にもよりますが、ユリは一つの茎から複数の花を咲かせることが多いです。
花を咲かせる順番は、下についているつぼみから順に開花していきます。
もともと花もちの良いユリですが、つぼみがついているものは初めに咲いた花が枯れたとしても、その次のつぼみが花を咲かせるため長い期間花を供えることができるのです。

また、ユリは香りが強い品種もあります。
ユリの香りが好きな方も多く、故人がユリを好きな時はもちろん、遺族に花の香りで心を癒してほしいと考えている方はユリがおすすめです。


ユリを飾る時の注意点

ユリを飾る時は、花粉が入っている葯(やく)という部分を、取り除くことがおすすめです。
受粉すると花がすぐにしおれてしまうため、花粉は速やかに取り除く方がより長持ちするといわれています。

また花粉をそのままにしておくと、周りを汚したり服についたりする可能性も。
ユリの花粉は、服や布などにつくと取りにくいので注意してください。

もし花粉がついてしまった時は、こちらを参考に落としてみてください。


花粉の取り方:服にユリ・ひまわり・ポピーなどの花粉が付いたときの方法

花粉の取り方:服にユリ・ひまわり・ポピーなどの花粉が付いたときの方法


ユリの花粉が付いてしまったときの対処方法をご紹介します。


花言葉

ユリ(百合)の花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」「高貴」など。

西洋でユリは、聖母マリアに捧げられた花とされています。
そのため「純粋」や「無垢」などの花言葉がつけられたのだそう。
日本だけではなく、西洋でもユリはお供えの花として活用されています。

菊(マム)

カラフルな菊

菊(マム)は、お供えの花としてイメージされる方が多いのではないでしょうか。
近年では、お祝いの花ギフトにも活用されるようになりましたが、菊はお供えの定番の花の一つです。
お盆に仏壇やお墓へお供えされる他に、葬儀や法要・法事などでも菊を見かける機会は多いかと思います。

菊がお供えによく使われる理由は、以下の通りです。


菊がお供えによく使われる理由

  • 花もちがよく、長くきれいな姿でお供えできる
  • 枯れた後に、花びらが散らかりにくい
  • カラーバリエーション・咲き方含め品種が多く、さまざまな菊が流通している
  • 古くから親しまれており、品のある花として知られている
  • 香りが強くない
  • つぼみの状態でも絵になる
  • 邪気を払う力があるといわれている

菊は、日本の国花です。
国花とは、その国を代表する花のことや、その国民に愛されている花のことを指します。
菊は、古くから日本人に親しみのある花の一つです。
昔から身近な存在であり、日本で大切にされてきた菊は、故人やご先祖様に尊敬の気持ちや、日々の感謝・敬意などを込めて、お供えするのに適していると考えられています。

そんな菊は、品種が多いことでも有名です。
お墓参りなどに用いられる花束でよく見る中菊を始め、小さな花をいくつも咲かせるスプレー菊、ボールのように丸い花姿が特徴的なピンポンマムなど、さまざまな種類があります。
たくさんの咲き方がある菊は、お供えの花束やフラワーアレンジメントデザインに合わせて使い分けることができます

そして、菊はカラーバリエーションも豊富。
お供えでよく使われる花色は、白や淡いピンク・グリーン・黄色などがあります。
葬儀や新盆・初盆などで贈ることが多い、白い花だけでまとめた白上がりのお供えに使われることはもちろん、淡い色の花を白い花と組み合わせるお供えでも活用されます。

また菊は、邪気を払う力があると考えられています。
加えて菊には、魔除けや長寿の力があるという考えも。
9月9日は菊の節句であり、無病息災や長寿を願って菊の花を飾ったり、菊酒を飲んだりすることもあります。


花言葉

菊は「高貴」「高潔」「高尚」「信頼」などの花言葉を持っています。

ちなみに、白い菊の花言葉は「真実」「慕う」「誠実な心」など。
花言葉からも、故人を思う気持ちを伝えることができそうです。
▼お盆に最適な花はこちら

お盆 花(新盆・初盆)特集

お盆におすすめ・夏のお供えに適した花

ここからは、夏のお供えによく選ばれている花の種類についてご紹介します。
お供えの花束やフラワーアレンジメントを、季節感のあるデザインにしたい方は、参考にしてください。

特に夏の暑さにも丈夫な花をピックアップしているので、長く仏間に花を飾りたいと思っている方にもおすすめです。

トルコキキョウ

一重咲きの紫トルコキキョウと八重咲きのグリーントルコキキョウ
誕生日などのお祝いのギフトとしても選ばれることの多いトルコキキョウは、お盆や葬儀、法事などお供えの場面でもよく使われています。

お供えではフリルのようにも見える豪華な雰囲気の八重咲きだけでなく、シンプルな美しさが際立つ一重咲きも活用されることが多いです。

トルコキキョウがお供えでよく選ばれている理由は、以下の通りです。


トルコキキョウがお供えで使われる理由

  • 夏の暑さにも強く、花もちが良い
  • 白い花びらの縁だけが紫色など、上品で爽やかな色合いの品種もある
  • カラーバリエーションが豊富で、淡い色から濃い色まである
  • 1つの茎から複数の花を咲かせるため、ボリューム感がある
  • お供えに適した、派手すぎない華やかさがある
  • 洋風な花とも、和風な花とも相性が良い
  • 香りが控えめ
  • お供えのメインにも、脇役にもなる

繊細な雰囲気のトルコキキョウですが、実は夏の暑さにも強く、花もちが良い花の一つです。
そのため、お盆を含め夏のお供えの場面でよく選ばれています。

またトルコキキョウは、品種が多く花色が豊富です。
単色の白やピンク、紫などだけではなく、ニュアンスカラーやグラデーションになっているもの、花びらの縁だけ色合いが違うものなどもあります。
お供えに適した上品さを兼ね備えつつ、夏らしい色を加えることもできるのです。

そして柔らかく美しいトルコキキョウの花は、カーネーションなどの洋風な花だけでなく、和菊などの和風な花とも相性が良いです。
洋風・和風問わず組み合わせることができるトルコキキョウは、お供えの花としておすすめです。


花言葉

白い八重咲きのトルコキキョウ
トルコキキョウの花言葉は「優美」「感謝」「永遠の愛」「良い語らい」などがあります。

花言葉から故人への感謝の気持ちを伝えたり、いつまでも変わらない永遠の愛を伝えたりすることができるでしょう。

ちなみに、白いトルコキキョウの花言葉は「思いやり」「永遠の愛」など
故人に対する哀悼の意を、花言葉でも表現することができそうです。

リンドウ

エゾリンドウ系のリンドウ
初夏から秋にかけて、お花屋さんで購入することのできるリンドウ。
リンドウの花を見ると、季節を感じる方も多いのではないでしょうか。
季節を代表するリンドウには、パッと花が開花するササリンドウ系と、つぼみの状態のままなエゾリンドウ系の2種類があります。

そんなリンドウがお供えによく選ばれる理由は、以下の通りです。


リンドウがお供えによく選ばれる理由

  • お盆の時期に、ちょうど旬を迎える
  • 青や紫の花色は、夏らしさがありつつ落ち着いた雰囲気がある
  • 花もちがよく、長くお供えすることができる
  • 花言葉がお供えに最適
  • 香りが強くない
  • 古くから日本で愛されてきた花
  • スラッと伸びる姿が、お供え全体の奥行や立体感を表現する

リンドウは、昔から日本で自生している植物です。
ちょうどお盆の時期に野山に咲いていたことから、古くからお盆にお供えされていたのだそう。
現代でも、お盆によくお供えされる花として有名です。
そのためお花屋さんで、お盆の花を見てみるとリンドウが使われていることも多いのです。

リンドウの特徴的な凛とした青い色の花は、暑い日が続くお盆の時期にぴったり。
派手すぎない色合いでありながら、夏らしさと爽やかさを演出します。
リンドウは、ブルー系の色合いの品種が豊富です。
そのため、深い青や淡いパステルカラーのブルーなどの色合いも、お花屋さんで購入することができます。
他に合わせる花の色調に似合う青系の色を選んだり、故人のイメージに合わせた青の色合いにしたりすることもできます。

花もちもよく長く飾ることができるため、先に紹介したトルコキキョウや菊などの長持ちする花と一緒にお供えするのもおすすめです。


花言葉

青・紫・パステルカラーのリンドウ

リンドウには「悲しみに寄り添う」という花言葉があります。

「悲しみに寄り添う」という花言葉は、リンドウの花が群生せずに、株ごとに独立して花を咲かせている様子に由来しているといわれています。
リンドウが1本ずつまっすぐに伸び花を咲かせる様子から、悲しい人のそばに寄り添うように見える、としてつけられたのだそう。

ちなみに、リンドウは根が漢方に使われることから、「病気に勝利する」という意味で「勝利」という花言葉も持っています。

ひまわり

お墓に供えられたひまわり
ひまわりも、お供えの花として活用されています。
明るい色合いでお祝いのイメージが強いひまわりですが、お盆や仏壇、お墓などにお供えしても問題ありません。
ご先祖様に季節感のある花をお供えしたいと思っている時や、故人がひまわりが好きだった時、故人が明るい人だったという時は、お供えにひまわりを入れることも多いです。

ひまわりがお供えによく使われている理由は、以下の通りです。


ひまわりがよくお供えに使われる理由

  • 季節感を取り入れられる
  • 遺族を元気づけられる
  • しんみりとした雰囲気ではなく、感謝の気持ちを明るく表現できる
  • 子供にも親しみやすいデザインにしやすい
  • 香りが控えめ
  • 一輪だけでも存在感がある

夏を代表する花の一つであるひまわりは、お供えの花束やフラワーアレンジメントに一輪入れるだけでも、夏らしさを表現することができます。
お盆に季節感のあるお供えを贈りたいと思っている方は、ひまわりを使うのもおすすめです。

ただ、お盆や仏壇に供える花をイメージすると、白や落ち着いた色合いでまとめられた花を連想する方が多いのではないでしょうか。
しかし、お盆はいわゆるお供え風のしんみりとしたイメージの花だけではなく、明るい色合いの花をお供えすることも多いです。
理由は、お盆はご先祖様への感謝の気持ちを伝える時だから。
お供えらしくなりすぎず、明るくポジティブな印象のひまわりを使い、家族の温かみが感じられるデザインの花を供えるのも良いと考えられているのです。

また、お供えでは故人の好きだった花を供えることもあります。
ひまわりは男性・女性問わず好まれる花の一つであり、「ひまわりが好きな花」という方も多くいらっしゃいます。
故人が喜ぶ花、故人をイメージできる花として、ひまわりをお供えに選ぶことも多いのです。


花言葉

ひまわりを使ったお供え
ひまわりは「あなただけを見つめる」「憧れ」「情熱」などの花言葉があります。

ひまわりの花言葉の由来は、さまざまな説があるといわれています。
ひまわりの花言葉がつけられたルーツを知りたい方は、こちらを併せてご覧ください。


ひまわりの花言葉の由来

ひまわりの花言葉の由来


ひまわりの花言葉はどうやってつけられた?由来をご紹介します。

▼お盆に最適な花はこちら

お盆 花(新盆・初盆)特集

スターチス

紫のスターチス

スターチスはお祝いの花ギフトで使われることもありますが、お供えの花としてもよく選ばれています。
お祝い・お供えともに、スターチスは花ギフトのメインになることは少ないです。
しかし、名脇役として活用されていることが多いので、見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

スターチスがお供えによく使われている理由は、以下の通りです。

スターチスがよくお供えに使われる理由

  • 暑さに強い
  • 花もちがよく、すぐに枯れることは少ない
  • 白だけでなく、淡い紫や青紫などさわやかな色がある
  • 切り花の中で少ないブルー系の色合いは、差し色にも適している
  • 香りがほとんどない
  • どんな花とも相性がいい
  • 小さな花が、メインの花では対応できない隙間を埋める

スターチスは植物全体に含まれる水分が少ないため、水不足により花がお辞儀するようにくたっとなることがほとんどありません。
よほどのことがない限り、水不足で枯れることはほとんどないのです。
花瓶の水が少なくなることで、気が付かないうちにドライフラワーのようになることもしばしば。
夏の暑さに負けないスターチスは、他の花に比べて花もちが良く、お盆などの夏のお供えとしてよく選ばれています。

また、スターチスには白、紫、ピンク、青紫(青)、黄色などの花色があります。
淡い紫や濃い青紫は、お供えの花束やフラワーアレンジメントに加えることで、差し色になり、爽やかな印象にまとめることができます。
夏らしいデザインのお供えを贈りたいと思っている方は、スターチスがおすすめです。

そして先にご紹介した通り、スターチスは名脇役としてお供えの花でよく活用されています。
さまざまな花と相性がよく、大きなユリの花とも、小さなカーネーションの花とも組み合わせることができるのです。
幅広い花と相性がよいのも、選ばれることが多い理由の1つになっています。

花言葉

スターチスの花言葉は「変わらぬ心」「永久不変」「途絶えぬ記憶」など。

スターチスの持つ花言葉は、ドライフラワーになっても花色がほとんど変わらないことからつけられたといわれています。
乾燥しても美しい色のままのスターチスが持つ花言葉は、亡くなっても変わることのない思いを表現することができそうです。

胡蝶蘭

白い胡蝶蘭
開店祝いや、母の日などのお祝いで贈ることもある胡蝶蘭
胡蝶蘭はお祝いだけではなく、お供えの花としても選ばれています。
葬儀などで供えるスタンド花にも、胡蝶蘭が使われていることも。

お供えの場合は、花束やフラワーアレンジメントなどに使う切り花として、花ギフトに加えることもありますが、胡蝶蘭の鉢植えとして贈ることも多いです。

胡蝶蘭がお供えに使われる理由は、以下の通りです。

胡蝶蘭がお供えに使われる理由

  • 夏の暑さにも強く、すぐに枯れることはほとんどない
  • 花もちがよく、長くお供えできる
  • お世話が簡単で、鉢植えを贈っても手間を取らせない
  • 格式の高さを感じる、上品な花を咲かせる
  • 香りがほとんどない
  • 花粉がほとんどない
  • 花びらが肉厚で、白さが際立つ

胡蝶蘭は、台湾やフィリピンが原産地の植物です。
胡蝶蘭は熱帯の植物にあたります。
そのため比較的寒さには弱いといわれますが、夏の暑さには強い植物の一つなのです。

お盆など暑さが厳しい時期にお供えの花を贈る時は、胡蝶蘭の鉢植えが特におすすめです。
暑い時期にお供えの花束を贈ると、お供えしているときに暑さで茎が溶け、花瓶の水が汚れてしまうことも。
花瓶の水が汚くなることによって、花持ちが悪くなることもあります。
しかし胡蝶蘭を鉢植えで贈れば、水が腐る心配もほとんどありません。
お供えの花のスタイルを工夫することで、花もちをより長くすることもできるのです。

加えて、胡蝶蘭の鉢植えはお世話が簡単です。
胡蝶蘭への水やりは、お盆などの夏の時期は1週間に1回程度で十分
新盆・初盆などで、ご遺族が忙しい時も手間をかけさせません。
花もちがよく長い間、ラン特有の格式の高さを感じる上品な花姿を保つことができるため、花の世話に時間を取られることなく、お盆の期間中も飾り続けることができます。

胡蝶蘭の特徴は、その美しい見た目だけではありません。
胡蝶蘭には、花粉と香りがほとんどないのです。
そのため部屋に飾ることで、花の香りが強すぎることも、花粉で周りを汚すこともありません。

ちなみに、胡蝶蘭の花びらは、他の花に比べて厚みがあります。
そのため光が当たっても、花びらが透けることはほとんどありません。
花びらは、光や背景の色が透けないため、花の白さが他の花よりも際立ちます。
きらきらと輝いているようにも見える胡蝶蘭の花が、お盆や法事の際に上品な雰囲気を演出するでしょう。

胡蝶蘭のサイズ

お供えのミディ胡蝶蘭
胡蝶蘭は、開店祝いなどで贈る大型のものをイメージされる方が、多いのではないでしょうか。
大きな胡蝶蘭ももちろん流通していますが、コンパクトなミディ胡蝶蘭も販売されています。
お盆棚を置いたスペースに合わせてサイズを調整したり、室内で持ち運びしやすいサイズを選んだりすることもできるのです。

花言葉

胡蝶蘭の花言葉は「純粋な愛」「幸福が飛んでくる」など。

お供えに贈られる、白い胡蝶蘭の花言葉は「純潔」「清純」などがあります。
白い胡蝶蘭が持つ、心身にけがれがないことを表す「純潔」や、清らかでまじりけがないさまを表す「清純」という花言葉は、お盆などのお供えの場面にぴったり。
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お盆 花(新盆・初盆)特集

プリザーブドフラワーは失礼?

お供えのプリザーブドフラワー
生花にプリザーブド加工を行い、長く花を観賞できるように加工したプリザーブドフラワーをお供えに使うのは、失礼なのではないかと、思う方も多いのではないでしょうか。
プリザーブドフラワーをお盆などでお供えすることは、失礼には当たりません。

特に気温が高いことが多い夏場は、1年の中で花もちが短くなるタイミングでもあります。
プリザーブドフラワーを使うことで、ご先祖様や故人にいつでも美しい花を楽しんでもらうことができるのです。

そのため、お花屋さんを始めお供え用デザインのプリザーブドフラワーを販売しているところも多いです。

ただ、プリザーブドフラワーは生花を加工して作っているもの。
すなわち「生きているものではない」とされ、お供えには使わない方がいいと考える方もいらっしゃいます。
また花を供える理由として、花の香りをご先祖様に楽しんでもらおうと思っている方は、プリザーブドフラワーには香りがないため不向きとなります。

お供えに絶対的なルールがないため、プリザーブドフラワーを仏壇やお墓などにお供えしても問題ないとされていますが、控えたいと考える方もいらっしゃいます。
お盆のお供えとしてプリザーブドフラワーを贈る時は、相手がどう思っているのかを考える方が良いでしょう。

プリザーブドフラワーについてもっと詳しく知りたい方はこちら。


プリザーブドフラワーコラム一覧

プリザーブドフラワーコラム一覧


プリザーブドフラワーってそもそも何?何色がある?など、プリザーブドフラワーについてまとめています。

タブーな花の種類

お供えの花
お供えに絶対的なルールはありませんが、一般的に避けた方が良いといわれている花があります。

  • トゲのある花
  • 毒のある花
  • 香りが強すぎる花
  • 死などを連想させる花
  • つる性の花
  • 人が食べられる花

バラやあざみなどのトゲのある花は、トゲが殺生や怪我を連想させるため、一般的にお供えされることが少ないです。
また、咲き終わりに花の首から落ちる椿などは、死を連想させるとしてお供えには適さないといわれています。
そして朝顔などのつる性の植物は、つるが巻きつく様子から故人が成仏できないことを連想させるため、お供えすることが控えられています。

ただ、こちらでご紹介したタブーといわれる花も、絶対にお供えしてはいけないというわけではありません。
故人が好きな花の場合や、思い出のある花など、お供えしたいと思う理由があれば問題ないのだそう。

特に大きな思いがない場合は、先に紹介した特徴を持つ花は避けるのが良いでしょう。

お盆のマナーを僧侶に教わる

知恩院の所属寺院の僧侶である大津様に、お盆やお供えのマナーについてインタビューを行いました。

お盆・お供えについてもっと知りたいという方はこちらも合わせてご覧ください。


お盆・最新事情。精霊馬はブロッコリー、お花は自由?知恩院僧侶にインタビュー

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お盆にお供えするキュウリやナスは、他の野菜でもいい?

お盆の基礎知識・作法を僧侶に教わろう。時期・お供え(精霊馬・提灯・五供)・お墓参りマナーなど

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知恩院の僧侶であり、華道家でもある大津憲優さんに、お盆の基礎知識を教えていただきました。

仏花のルール・マナーQ&A

仏花のルール・マナーQ&A


お供えに使う花の選び方やマナーを紹介。

仏花はコミュニケーションツール。故人に愛を届ける実感を。【知恩院僧侶インタビュー】

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どうしてお花が故人へ想いを届けてくれるの?

お盆にお供えの花を贈ろう

菊とユリ、リンドウを使ったお供えの花束
今回は、お盆やお供えなどによく使われる花の種類をご紹介しました。
夏らしい花を加えると、花持ちがよくなる他、季節感も演出できるためおすすめです。
花の種類に悩んだときは、その時期の旬にあたる花をお供えにも使ってみてください。

ちなみにお盆には、ほうずき(ホオズキ)が供えられることも多いです。
ふっくらとしたオレンジ色のほおずきについて、詳しく知りたいという方は以下も併せてご覧ください。


ほおずき(鬼灯)はどんな植物?~季節・遊び方・漢字・花言葉~

ほおずき(鬼灯)はどんな植物?~季節・遊び方・漢字・花言葉~


どうしてお花が故人へ想いを届けてくれるの?

また、お盆にお供えの花を贈りたいと考えている方は、花キューピットのサイトをご覧ください。
花瓶に生けなおす必要がなく、立体的なデザインの展開も多いフラワーアレンジメントや、お墓に供えやすい花束、長持ちする胡蝶蘭の鉢植えなど種類豊富にお供えの花をご用意しています。

 

 

 

 

 

紫の花一覧。紫の花といえば?推し活にもおすすめ

紫の花
紫(パープル)が好きな方への誕生日プレゼントや、推し活で紫のアイテムを探している方は、今回ご紹介する紫の花をチェックしてみてください。

花言葉やお花屋さんで販売してる時期なども併せて紹介しているので、ぴったりな紫の花を見つけることができそうです。

スターチス

紫のスターチス

  • 科・属:イソマツ科・リモニウム属
  • 学名:Limonium
  • 他の花色:赤・ピンク・黄色・白など
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月
  • 原産地:地中海沿岸など
  • 和名:花浜匙(ハナハマサジ)
  • 紫のスターチスの花言葉:上品・しとやか など

スターチスの花のように見える小さな穂状の部分は、実は「がく」と呼ばれる部分です。
花びらではなく、がくを観賞することが多いため、スターチスは他の花よりも花持ちがよく、長くきれいな姿を楽しむことができます

小さな花(がく)をたくさん咲かせるスターチスは、花束やフラワーアレンジメントに空いた隙間にそっと入り、彩りを追加してくれます。
花ギフトで多く使われているため、スターチスを意識していないだけで、実は意外と見たことがある花の1つかもしれません。

そんな脇役として花ギフトによく活用されるスターチスには、たくさんの品種があります。
さまざまな花姿を見せてくれるスターチスですが、大きく分けるとシヌアータ系とシネンシス系という2つの系統があります。
シヌアータ系は、上の写真のような見た目です。
ぎゅっと整列しているように花が並んでいます。
シヌアータ系は比較的花持ちがよく、基本的にお花屋さんで1年を通して購入することができます。

一方で、シネンシス系は下の写真のような花姿をしています。
シネンシス系のスターチス
シネンシス系のスターチスは、お花屋さんでハイブリッドスターチスと呼ばれることも。
シヌアータ系よりも繊細で、かすみ草に似た雰囲気があります。

どちらのスターチスも植物全体の水分量が少ないため、ドライフラワーに向いています
水分が抜けても、花色が変わりにくいことも嬉しいポイントです。
ドライフラワーをそのまま花束のように花瓶に入れて飾るのも、溶けたシーリングワックスをドライフラワーに垂らしてスタンプするなどハンドメイドに使うのもおすすめ。
紫の花を残しておきたいと思う方は、スターチスを選ぶのがいいでしょう。

ちなみにスターチスという花は、正確にはイソマツ科・リモニウム属の植物の総称です。
スターチスという名前は、かつての属名にあたります。

マム(菊)

紫のマム(菊)

  • 科・属:キク科・キク属
  • 学名:Chrysanthemum morifolium
  • 他の花色:赤・ピンク・オレンジ・黄色・白・緑など
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月
  • 原産地:中国など
  • 和名:家菊(イエギク)
  • 紫のマムの花言葉:恋の勝利・私を信頼してください・夢がかなう など

花持ちが良いことが有名なマム(菊)。
他の花に比べて、長く美しい姿を保つことができるため、長期間紫の花を飾りたいという方はマムが特におすすめです。

そんなマムは、日本の切り花として生産量が最も多い花です。
その生産量は、世界一と言われるほど。
お祝いやお供えなど幅広い用途で使われることが多く、マムは日本人に馴染み深い花の一つなのです。

ちなみに、菊の別名を「マム」といいます。
主に洋菊のことを、マムと呼ぶことが多いのだそう。
そんなマムは、旬を迎える秋を代表する存在として楽しまれています。
秋になるとお花屋さんでは、さまざまなマムを取り揃え、今の時期におすすめの花として紹介しているところもあるのだそう。

ただ、花束やフラワーアレンジメントなどに使われている切り花のマムは、1年を通して流通していることがほとんどです。
そのため、秋以外の時期にもかわいらしいマムを楽しむことができるのです。

ちなみにマム(菊)は、葬式などに使われる仏花のイメージが強いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、お供えなどでもマムはよく使われています。
しかし、最近はプレゼント用のメインの花としてマムが使われることも多いです。
かわいい品種が増えてきているため、菊(マム)といわれなければ気がつかないこともあるかもしれません。

和風な雰囲気が似合うのはもちろん、実は洋風な花とも相性抜群。
品種が多い分、花のサイズもさまざま流通しており、花ギフトに合わせて使うことができるのもポイントになっています。
他に組み合わせる花や、花ギフト全体のサイズ感に合わせてマムを選ぶのもおすすめです。

あじさい(紫陽花)

紫のあじさい

  • 科・属:ユキノシタ科・アジサイ属
  • 学名:Hydrangea macrophylla
  • 他の花色:赤・ピンク・紫・水色・緑など
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月
  • 原産地:日本・東アジア・北アメリカ東南部など
  • 和名:紫陽花(アジサイ)
  • 紫のあじさいの花言葉:謙虚・神秘的・知的 など

お花屋さん以外でも、花壇や公園などで見ることができるあじさい。
お寺などに植えられていることも多く、開花時期である6月~7月頃に、あじさいを見に行ったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

6月のカレンダーなどの挿絵になっていることも多いあじさいは、梅雨の時期しかお花屋さんで販売していないと、思われることが多いです。
しかし、実はあじさいは1年を通して購入することができます。
国産のあじさいは5月~6月に多くお花屋さんで流通していますが、海外から輸入しているあじさいもあるため、1年を通してあじさいを販売しているお花屋さんもあるのだそう。

そんなあじさいは、ドライフラワーにも向いている花として有名です。
そのため紫の花を使って、リースやハーバリウムなどの小物を作りたいと思っている方は、あじさいがおすすめ。
初めてドライフラワーを作る方でも、きれいに色が残りやすいため、あじさいはハンドメイド作品を作る時によく活用されています
ドライフラワーだけではなく、押し花でもきれいな紫の色が残りやすいです。
子供と一緒に紫の花を使った、しおりなどを作りたいという方にもあじさいはおすすめです。

ちなみに、色に関わらないあじさい全体の花言葉は「家族団らん」や「和気あいあい」などがあります。
これは小さな花がいくつも集まって、美しいあじさいを作っていることに由来しているのだそう。

バンダ

紫のバンダ

  • 科・属:ラン科・ラン属
  • 学名:Vanda
  • 他の花色:赤・ピンク・黄色など
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月
  • 原産地:熱帯アジア・オーストラリアなど
  • 和名:翡翠蘭(ヒスイラン)
  • 紫のバンダの花言葉:個性的・優雅・王族 など

濃い紫色が目を引く、バンダ。
花びらは他の花に比べて比較的分厚く、しっかりとした硬さがあります。
紫以外にも花色はありますが、特に紫色が人気です。

バンダはランの仲間の一つです。
さまざまなラン科の植物がありますが、その中でもひときわ気品があるといわれることも。
ゴージャスな雰囲気を演出したいという時は、バンダを使ってみてください。

加えてシックでモダンな雰囲気もあるため、男性へのプレゼントとしてもおすすめです。
トロピカルな南国の雰囲気の花とも相性が良いため、リゾート地に飾ってあるようなデザインの花ギフトを作りたいという時も選ばれることが多いのだそう。

バンダは花持ちも良いため、長く紫の花を飾っておきたいという方はバンダがおすすめです。
花束やフラワーアレンジメントだけでなく、髪飾りとしても活用されることもあるのだそう。
水に茎が浸かっていなくても、すぐにくたっと(しなっと)することは少ないのも特徴です。

しかし、バンダはバラやカーネーションのようにお花屋さんの定番の花というよりは、バンダを使いたい時に仕入れることが多い花なのだそう。
そのため、お花屋さんにバンダが売っていないこともあるのです。
誕生日プレゼントやイベントに合わせてバンダを使いたいと思った方は、事前にお花屋さんにバンダの仕入れがあるかを確認する方が安心できそうです。

トルコキキョウ

紫のトルコキキョウ

  • 科・属:リンドウ科・ユーストマ属
  • 学名:Eustoma grandiflorum
  • 他の花色:赤・ピンク・オレンジ・黄色・紫・緑・ブラウンなど
  • お花屋さんで買える時期:1月~12月
  • 原産地:北アメリカなど
  • 和名:トルコ桔梗(トルコギキョウ・トルコキキョウ)
  • 紫のトルコキキョウの花言葉:希望 など

豪華な雰囲気のトルコキキョウは、誕生日や結婚記念日などのお祝いにぴったり。
品種が多いため、濃い紫から淡い紫色まで幅広い紫色を楽しむことができます。
推しのキャラクターや、花を飾る近くにある家具などに合わせて色合いを調節することができそうです。

トルコキキョウは、バラやカーネーションと同じくらいお花屋さんで1年を通してよく販売されている花の一つです。
欲しいと思った時に購入できるのは、嬉しいポイントになりそう。

また、トルコキキョウは比較的花持ちが良い花の一つ。
ゴージャスなトルコキキョウの花姿を長く楽しむことができます。

紫のトルコキキョウには「希望」という花言葉がありますが、色に関わらないトルコキキョウ全体の花言葉は「希望」や「優美」、「清々しい美しさ」、「良き語らい」などがあります。
花言葉もポジティブなものばかりなので、プレゼントにもぴったりです。

ちなみに、トルコキキョウは「トルコ」と名前についていますが、原産地は北アメリカなどです。
名前に「トルコ」とついている理由は、さまざまな説があります。
トルコキキョウのつぼみがトルコ人のターバンに見えたからや、紫色のトルコキキョウの花色がトルコ石を思わせるからなどの説があります。

また「キキョウ」と、名前についていますがトルコキキョウはリンドウ科の植物です。
キキョウとついている理由は、一重咲きのトルコキキョウの花の見た目がキキョウ(桔梗)の花に似ていたからという説が有力なのだそう。

スイートピー

紫のスイートピー

  • 科・属:マメ科・レンリソウ属
  • 学名:Lathyrus odoratus
  • 他の花色:赤・ピンク・黄色・白など
  • お花屋さんで買える時期:1月~4月・11月~12月
  • 原産地:シチリア島など
  • 和名:麝香豌豆(ジャコウエンドウ)・香豌豆(カオリエンドウ)・麝香連理草(ジャコウレンリソウ)
  • 紫のスイートピーの花言葉:永遠の喜び など

パステルカラーの薄い花びらを携えるスイートピーは、軽やかな印象の花です。
そのため同じ色をまとめて花束やフラワーアレンジメントなどを作っても、くどくならずに華やかにまとめることができます。
紫の花をたくさん集めてお祝いの雰囲気にしたいという方や、花はたくさん使いたいけれどしつこくならないようにしたいと思う方は、スイートピーが特におすすめです。

スイートピーは蝶のような可憐な花姿をしているため、さまざまな春のお祝いに選ばれています。
スイートピーだけを束ねた甘い雰囲気の花ギフトも人気がありますが、脇役としてスイートピーが選ばれることも。
紫をはじめピンクや黄色など淡い色合いが多いスイートピーは、花ギフトのメインの花をより美しく彩ります。
早春に流通が多くなることもあり、卒業式などの春のイベントで特に人気です。

実はスイートピーは、冬咲き系・春咲き系・夏咲き系に分けられています。
全ての系統を含めれば、1年を通してスイートピーを購入できるのだそう。
しかし花束やフラワーアレンジメントなどに使われる切り花として流通しているものは、冬咲き系が多いです。
そのため、スイートピーの花束をプレゼントしたいと思うと、1年を通しては難しいようです。

もともとスイートピーには濃い紫から淡い紫など紫色の品種がありますが、白いスイートピーに色水を吸わせて、自然界にはない紫色のスイートピーを販売しているお花屋さんもあります。
水色から紫のグラデーションになっているものなど、着色しているため自由に色合いを増やすことができるのだそう。
プレゼントする相手や、推し活のイメージに合わせて、着色したスイートピーを使うのも良さそうです。

ちなみに湿気を避けるようにすると、スイートピーはより長持ちするといわれています。
加湿器の近くなどには、置かない方が良いでしょう。

アイリス

紫のアイリス

  • 科・属:アヤメ科・アイリス属
  • 学名:Iris
  • 他の花色:ピンク・黄色・白など
  • お花屋さんで買える時期:1月~5月・11月~12月
  • 原産地:ヨーロッパ・中央アジア・北アフリカなど
  • 和名:西洋菖蒲(セイヨウショウブ)
  • 紫のアイリスの花言葉:知恵・雄弁 など

凛とした雰囲気が、和のテイストと良く似合う、アイリス。
スラッとした姿が美しい花です。
かっこいい雰囲気や、渋めの雰囲気で花ギフトを作りたい方は、特にアイリスがおすすめ。

そんなアイリスは、アヤメ科・アイリス属の植物の総称です。
花束やフラワーアレンジメントなどで使われる切り花として流通しているものの多くは、アイリスの中でもダッチアイリスもしくはジャーマンアイリスが多いとされています。
ダッチアイリスは、球根で湿地を好んで生育します。
一方で、ジャーマンアイリスは乾燥した場所を好むのだそう。
好きな環境はそれぞれ違いがありますが、よく似た花を咲かせます。
お花屋さんで流通している時は、同じアイリスとして扱われることが多いようです。

ちなみにアイリスという名前の由来は、ギリシャ神話の虹の女神「イリス」からつけられたといわれています。
理由は、花の色が虹を連想させるほど美しいため。
色に関わらないアイリス全体の花言葉は「希望」「吉報」「恋のメッセージ」などがあります。
虹の女神であるイリスは、虹の橋を渡りさまざまな場所へ便り(メッセージ)を届けていたことが花言葉に由来しているのだそう。

紫をはじめ、複色を含めて虹のように花色が多いといわれることもあるアイリスを代表する品種の中に、ブルーマジックがあります。
ブルーマジックは、花びらの藍色と黄色のコントラストがとても美しい品種です。
フォーマルな場面や、ビシッと決めたい時には特におすすめ。

パンジー(ビオラ)

紫のパンジー

  • 科・属:すみれ科・スミレ属
  • 学名:Viola × wittrockiana
  • 他の花色:赤・ピンク・オレンジ・黄色・白など
  • お花屋さんで買える時期:1月~3月・11月~12月
  • 原産地:ヨーロッパ・西アジアなど
  • 和名:三色菫(サンシキスミレ)
  • 紫のパンジーの花言葉:誠実さ・思慮深い・揺るぎない魂 など

お花屋さんで見るだけでなく、花壇や鉢植えなどで見ることも多いパンジー。
鉢植えが主流の花ですが、実は花束やフラワーアレンジメントなどで使う切り花としても流通しています。

ナチュラルな雰囲気がありながら、明るく華やかな印象で、紫をはじめさまざまな色合いを楽しむことができます。
そのためパンジーは花ギフトに加えることで、全体の雰囲気をおしゃれにすることができます。

特にコンパクトなサイズの花束やフラワーアレンジメントでパンジーを使うと、庭から摘んできたような自然な仕上がりになります。
パンジーの切り花には葉が多くついていることが多いため、思っている以上にボリューム感が出ることも。

花びらが紫一色ではなく、紫の花びらで縁だけが白いものや、紫をベースに水色の柄が入っているようなものなど、いろいろな色合いを楽しめるのもパンジーの魅力の一つです。

ちなみに、パンジーとビオラは似ています。
その最も大きな違いは、花のサイズです。
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ビオラの育て方・色ごとの花言葉・パンジーとの違いとは?

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桔梗(キキョウ)

紫のキキョウ(桔梗)

  • 科・属:キキョウ科・キキョウ属
  • 学名:Platycodon grandifloraus
  • 他の花色:白など
  • お花屋さんで買える時期:5月~9月
  • 原産地:日本・中国・朝鮮半島など
  • 和名:桔梗(キキョウ)
  • 紫の桔梗の花言葉:変わらぬ愛・誠実・気品・永遠の愛 など

和の雰囲気を楽しむことができる、桔梗(キキョウ)。
桔梗は、日本で室町時代から観賞用の花として愛されていたといわれています。
日本人と桔梗の歴史が古いこともあり、桔梗の花を見ると落ち着くという方もいらっしゃるかもしれません。

落ち着いた雰囲気でありながら、かわいい桔梗は、花束やフラワーアレンジメントなどに使われる以外にも、生け花としてもよく選ばれています。

そんな桔梗の原産地は日本でもあり、秋の七草の一つです。
春の七草はお粥に入れるなど食べる植物ですが、秋の七草は見て楽しむことをメインに考えられています。
桔梗は、秋の雰囲気を演出するのにぴったり
季節感のある花ギフトを用意したい時や、和室に紫の花を飾りたいという時は、特に桔梗がおすすめです。
着物を着たキャラクターへの推し活として、桔梗を使うのも良さそう。

ちなみに、桔梗はつぼみの形が個性的です。
開花した花は星形のように見えますが、つぼみは風船のように膨らんでいます
この膨らんだ様子に由来して、桔梗の英名は「Balloon flower(バルーンフラワー)」。
自宅で桔梗を飾る際は、開花したものだけではなくつぼみも取り入れるのがおすすめです。

カンパニュラ

紫のカンパニュラ

  • 科・属:キキョウ科・カンパニュラ属
  • 学名:Campanula
  • 他の花色:ピンク・白など
  • お花屋さんで買える時期:4月~8月
  • 原産地:北半球の温帯から冷帯など
  • 和名:風鈴草(フウリンソウ)・釣鐘草(ツリカネソウ)
  • 紫のカンパニュラの花言葉:大望・希望 など

ベルや釣鐘のような形と表現されることの多い、個性的な花姿をしたカンパニュラは、キキョウ科の植物です。
風で花が揺れる様子は、小さなベルが演奏を奏でているようなかわいらしさがあります

和名も、カンパニュラの特徴的な花の形からつけられたのだそう。
和名の1つには風鈴草があり、花の形が風鈴のように見えたことが由来しています。

他の植物にはないユニークな花姿は、花ギフトに使うことでワンポイントになることも。
ただ他にはない花姿をしていますが、主張しすぎることはほとんどありません
そのため花束やフラワーアレンジメントに使う際に、主役・脇役ともに使え、幅広く活躍しています。
ちなみに、花束やフラワーアレンジメントなどで使われる切り花として多いのは、花が大きいタイプなのだそう。

代表的な色は紫ですが、他にもピンクや白などの色が流通しています。
カンパニュラだけで束ねた花束を作るときは、紫のカンパニュラを多くしつつ、他の色のカンパニュラを使うのもおすすめです。
紫色も濃いものから淡いものなど、濃淡を含めてさまざまな色を楽しめます。
和風・洋風を問わず、いろいろな花と相性が良いため、幅広いデザインでカンパニュラは使われているのだそう。

色に関わらずカンパニュラ全体の花言葉は「感謝」「誠実な愛」など、ポジティブなものがあります。
自宅用としてもおすすめですが、前向きな花言葉があるためプレゼントとしても喜ばれそうです。

紫の花をプレゼントしよう

今回は、紫の花についてご紹介しました。
紫色の花を少しずつ花瓶に入れて、部屋のいろいろな場所に飾ることで、部屋全体を紫色にするのも素敵な雰囲気になりそう。
ご紹介した紫の花が、推しカラーを楽しんだり、誕生日のプレゼントにしたり、お役に立てることを願っています。

また、紫は昔から徳の高い色といわれています。
そのため敬老の日や長寿祝いで紫の花をプレゼントすることも多いです。
おじいちゃん・おばあちゃんへのプレゼントをお探しの方は紫の花を候補に入れてもよさそう。

ちなみに、花束やフラワーアレンジメントなどで使われることが少ないため、今回はご紹介しませんでしたが、ライラックも紫の花として有名です。
香りがよく、春の訪れを感じられるライラックは、その花色から淡い紫色のことをライラックカラーと呼ぶこともあります。
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2025-07-02 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

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