2017-12
1月の誕生花・ひらひらと可愛い「スイートピー」
間もなく一年が終わって、新しい年が始まりますね。
本年は「花だより」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。
来年もお花の情報を発信してまいります。ぜひご覧ください!
そして、1月生まれの皆様はもうすぐお誕生月ですね。おめでとうございます!
1月の誕生花は、ひらひらとして可愛らしい【スイートピー】です。
今回の花だよりでは、1月の誕生花「スイートピー」についてご紹介します。
■ほんのりと甘い3種類の香り
「スイートピー」という名前は、英語の「sweet」「pea」から付けられました。
直訳すると「甘いマメ」となるように、マメ科に属する植物です。
原種は淡い紫色ですが、品種改良により白やピンク・黄色などが生まれました。
まるでフリルのような見た目はもちろん、香りのよさも魅力です。
品種によって香りが異なり、大まかに3つの系統に分類されています。
□グリーン系
…現在流通している品種の約8割を占めます。
柑橘系の香りに、さわやかなグリーンの香りが混ざります。□スイートピー系
…原種系統の品種だけが持っている香りです。
バラやヒヤシンスに似ていて、とても濃厚です。□フルーティ系
…果物系の香りで、ブドウなどに似ています。
スイートピー系よりほんのりと、グリーン系より強く香ります。
また、マメ科に属するため、花が終わったあとにマメをつけます。
マメを作るためにエネルギーを使ってしまうと、他の花が早くしおれる原因になります。
しおれた花をこまめに摘み取ると、長く楽しむことができますよ。
■蝶が飛び立つような「門出」の花
スイートピーの花言葉は「門出」「別離」です。
ひらひらとした花の形が、蝶が飛び立つように見えることが由来となっています。
他にも、淡いパステルカラーから「やさしい思い出」などの花言葉が付けられています。
バースデーギフトはもちろん、卒業祝いや退職祝いにもおすすめです。
お正月に飾りたい縁起のいい草花
もうすぐクリスマスですが、その後にはすぐにお正月がやってきます。
大掃除が終わった部屋に、ぜひ花を飾ってみてください。
凛と咲く花を見ていると、私たちの気持ちも引き締まりますよ。
今回の花だよりでは、お正月の飾りつけにおすすめな草花をご紹介いたします。
■飾りつけは28日までに済ませましょう
お正月飾りをいつ出そうか、迷ったことはありませんか。
クリスマス気分が抜けないまま、気付いたら31日…なんてことは避けたいですね。
【お正月飾りの時期】
飾るのは…
12月26日~28日の間片付けるのは…
関東:1月7日以降
関西:1月15日以降
かつては12月13日頃から準備していましたが、今はクリスマスの後からが一般的です。
29・30・31日に飾るのはよくないので、28日までに出すようにしてください。
大晦日に飾り始めると、お正月まで一晩しかありません。
急いで準備するお葬式を思わせるので、縁起がよくないと言われています。
旧暦で大晦日にあたる30日も同様です。
29日は「二重苦(にじゅうく)」に通じてしまいます。
また、お正月飾りは「松の内」が終わってから片付けます。
松の内とは門松が飾られている期間のことで、地域ごとに終わる日が違います。
■お正月におすすめな縁起のいい草花
【松】
冬でも青々と茂り、一年中葉が落ちない常緑樹です。
健康・長寿の象徴とされ、古くから飾られています。
【キク】
中国から「不老長寿の薬」として渡ってきた縁起物です。
ただし、お葬式で使われる輪菊・小菊は避けましょう。
【バラ】
咲いている時期が長いので「長寿の花」と言われています。
華やかな見た目もお正月にぴったりです。
【胡蝶蘭】
お祝い事の定番で、上品さと高級感があります。
「幸せが飛んでくる」という縁起のいい花言葉を持っています。
【南天】
真っ赤な実がブドウの房のようにたっぷりとつきます。
ナンテンという名前から「難(ナン)を転(テン)じて福となす」とされます。
【千両】
お金の名前がつけられている、商売繁盛の縁起物です。
南天とは実のつき方が異なり、葉の上に固まってつきます。
冬の庭を可憐に彩る ~クリスマスローズの育て方~
これからの季節、ガーデニング愛好家の間では「クリスマスローズ」が重宝されます。
花が少なくなる冬の庭を、ひかえめで可愛らしい花が彩ってくれます。
「クリスマスローズ」という名前もロマンチックですよね。
今回の花だよりでは、クリスマスローズの花言葉や育て方についてご紹介します。
■「がく片」を長い期間楽しめます
名前に「ローズ」とついていますが、バラの仲間ではありません。
クリスマスの頃に、バラのような可愛らしい花をつけることが名前の由来です。
白などに色づいた部分は、実は花びらではなく「がく片」というものです。
クリスマスローズの花の中を見ると、花びらが退化した「蜜線(みつせん)」が並んでいます。
花が終わったあと、蜜線は散ってしまいますが、がく片のほうはしばらく残ります。
そのため、花を長い期間楽しむことができるんです。
花言葉は「いたわり」「なぐさめ」など、やさしげなものが付けられています。
かつて古代ヨーロッパで「クリスマスローズの香りが病気を治す」と言われていたことにちなみます。
■作業のときには必ず手袋をしましょう
【置き場所】
クリスマスローズは寒さに強いため、霜に当たっても枯れにくい花です。
簡単な霜よけを行えば、屋外で管理することができます。
気温がマイナス5℃以下になったら、玄関や軒下に移動してください。
一方、夏の暑さには強くありません。風通しのいい日陰に置いて、直射日光を避けましょう。
【水やり】
土の表面が乾いたら、鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。
水やりの回数が多すぎると、根腐れを起こして枯れてしまいます。
冬の水やりは、晴れた日の午前中に行うのがいいでしょう。
夕方以降に水をやると、夜の寒さで根が凍って、株が傷んでしまう可能性があります。
【注意点】
可愛い花をつけるクリスマスローズですが、根や茎などに毒を持っています。
素手で触ると、皮膚がただれたり、かゆみを覚えることがあります。
また、ギザギザした葉で手を切ってしまうことも。
作業のときには、必ず手袋をするようにしてください。
お歳暮のマナー&おすすめフラワーギフト
12月にさしかかり、一年を振り返る時期になりましたね。
今年お世話になった方へ、感謝をこめたお歳暮を贈りませんか。
今回の花だよりでは、お歳暮のマナーとおすすめのフラワーギフトをご紹介します。
■12月20日頃までに届けましょう
お歳暮は、その字の通り「年の暮れ」に贈りものをする習慣です。
一年の感謝の気持ちはもちろん、「来年もよろしくお願いします」の意味をもちます。
もともとは親戚間に限っていましたが、やがて友人や上司など、お世話になった方へ贈るようになりました。
年の暮れといっても、具体的にはいつ頃に届けるのでしょうか。
【お歳暮を届ける時期】
関東:12月初旬~20日頃
関西:12月13日~20日頃
20日以降でも問題ありませんが、年越しの準備で忙しい時期はなるべく避けましょう。
ただし、お正月用の食べ物は、年末に近いタイミングが望ましいです。
年を越してしまった際には、お歳暮でなく「お年賀」として出します。
■喪中の方に贈るときの注意点
喪中の方にお歳暮を贈っても、基本的には問題ありません。
あくまでも感謝を伝えるギフトであり、お祝い事ではないためです。
ただし、「のし」の種類には注意してください。
お祝い事に使われる水引(紅白・金色など)は使わないようにしましょう。
無地ののし紙を使って、表書きに「お歳暮」と書くのが一般的です。
お相手が四十九日(忌中)を過ぎていない場合は「寒中見舞い」に代えます。
寒中見舞いは、1月8日~立春(2018年は2月4日)の間に届けるようにします。
■お歳暮に「シクラメン」を贈りませんか
一年の感謝を伝えるお歳暮。やっぱり喜んでもらえるものを選びたいですよね。
ガーデニングが好きな方には、冬ならではの鉢物を贈ってみてください。
花キューピットでは「シクラメン」をおすすめしています。
のびやかな茎のさきに、ひらひらとした鮮やかな花をつける冬の花です。
赤やピンクなどの明るい色や、めずらしい青紫色などが人気です。
花が少なくなる季節だからこそ、きっと喜んでいただけますよ。
愛らしいピンクに色づく ~プリンセチアの育て方~
クリスマスシーズンの植物といえば、ポインセチアが有名かと思います。
鮮やかな赤色の葉と、緑色の葉のコントラストがきれいですよね。
ポインセチアには、愛らしいピンクに色づく「プリンセチア」という種類があります。
今回の花だよりでは、プリンセチアの花言葉や育て方についてご紹介します。
■可憐なピンクはまるで「プリンセス」
プリンセチアの商品名は、「プリンセス」と「ポインセチア」を合わせて付けられました。
プリンセスのように華やかな印象が由来となっています。
花言葉は「思いやり」。やさしく愛らしい見た目にぴったりです。
2017年12月現在、ピンク色を中心に10種類のシリーズが開発されています。
淡いピンクから濃いピンクまで、様々な表情を見ることができます。
そのうちの一部をご紹介します。
【ピンクホワイト】
ほんのりと淡いピンク色のシリーズ。
プリンセスのティアラのような可憐さをもっています。
【ルージュ】
深みのある濃いピンク色のシリーズ。
愛らしさの中にある、上品で大人っぽい雰囲気が印象的です。
【ローザ】
ピンク色の葉が細かく重なり合う八重咲きのシリーズ。
まるでバラの花束のようにゴージャスです。
■実は熱帯生まれで寒さに強くない
クリスマスに流通するポインセチアですが、実は熱帯生まれの植物です。
寒さに強くないため、霜に当たらないよう気を配りましょう。
プリンセチアはポインセチアよりも丈夫ですが、同様に注意が必要です。
【置き場所】
日当たりのよい室内で管理しましょう。
部屋の温度は10℃~25℃がよいですが、暖房の風が直接当たらないようにします。
室外で鑑賞する場合も、最低気温が10℃以下になったら室内へ入れてください。
葉がこすれると傷んでしまうので、人や物がぶつかりやすい場所は避けましょう。
【水やり】
冬の水やりは、10~12時頃のあたたかい時間が適しています。
土の表面が乾いたら、鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。
ただし、常に土が濡れていると、根腐れを起こして枯れる原因になります。
乾きすぎても葉が落ちてしまうので、土の様子をよく観察することが大切です。