2017-05
6月の誕生花・華やかで上品な「ユリ」
6月生まれの皆様はもうすぐお誕生月ですね。おめでとうございます!
梅雨入りの時期が迫り、これから雨の日が増える地域もあるのではないでしょうか。
ジメジメして落ち込むときこそ、華やかなお花で気持ちを癒してくださいね。
今回の花だよりでは、6月の誕生花「ユリ」についてご紹介します。
■太古から愛され続ける「美しさの象徴」
ユリは太古から育てられ、長い間愛され続けているお花です。
なんと紀元前1,500年頃の壁画にも描かれているんです。歴史の長さを感じさせますね。
日本でも「万葉集」や「古事記」などに登場しており、昔から親しまれていたことが分かります。
また、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という有名なことわざがあります。
これは「芍薬のように風情があり、牡丹のように華麗で、百合のように清楚」という意味で、ユリは女性の美しさの象徴と言われています。
また、ユリはキリスト教と縁が深く、聖母マリアに捧げる花とされています。
そこから「純粋」「無垢」という花言葉が生まれました。
他にも、有名な品種の一つ・カサブランカは、その堂々とした佇まいから「威厳」「高貴」という花言葉を持っています。
■ユリを贈るときに気を付けたい「色」と「香り」
ポピュラーで人気の高いユリですが、贈るときに注意したいポイントがあります。
せっかくのプレゼントですから、トラブルが起きないように気を配ってくださいね。
1.白いユリは他のお花と組み合わせて
カサブランカなどの白いユリは、中でも上品さや豪華さを感じさせます。
ですが、白いユリだけの花束は、葬儀を連想させてしまうことがあるため注意が必要です。
さらに、一輪のみでは「死者に捧げる花」という意味になってしまいます。
お祝い事で白いユリを贈るときには、必ず2輪以上入れて、他の種類のお花とセットにしましょう。
ピンクやオレンジなど、明るい色と組み合わせるのがおすすめです。
2.香りが強く、飾る場所を選ぶ
ユリの特徴の一つに、甘くて強い香りがあります。
香水や柔軟剤にも使われており、とても人気がありますが、一方でそぐわない場面もあります。
狭い空間にユリを置くと、周囲に強い香りが充満してしまうためです。
たとえば、病室にいる他の患者さんのことを考えると、お見舞いには向かないといえます。
また、飲食店の開店祝いでも避けたほうがよいでしょう。
ユリの香りが、料理の匂いをかき消してしまう可能性があります。
美しさと厳かさを併せ持ったユリは、女性へのプレゼントとして大人気。
神秘的なフォルムはとても存在感があり、アレンジメントや花束に加えると一層煌びやかになります。
お祝い事には、ぜひ豪華なユリのギフトを贈りましょう。6月生まれの方には特におすすめです。
母の日に鉢植えを貰ったら ~カーネーションの育て方~
▼母の日のお花をお探しの方はこちらから▼
今年、2024年のお母の日は5月12日(日)です。皆様はお母さんに何を贈りましたか?
母の日の定番・カーネーションの鉢植えを贈った方も多いかと思います。
せっかくのカーネーション、上手に育てて少しでも長く楽しみたいですよね。
今回の花だよりでは、カーネーションの育て方について詳しくご紹介します。
■お水はたっぷりと / 咲かないツボミは思いきって切る
届いたカーネーションのラッピングを外したら、まずは土の状態を確認してください。茎の根本の土が乾いていたら水をあげます。
水の量は、鉢の底から流れ出るまでが目安です。
水やりというと「1日2回、朝と夕方」と規則的に考えがちですが、カーネーションの場合は違います。
こまめに土の様子を見て、乾いていたらたっぷりあげるようにしましょう。
そして大切なのが、咲かないツボミを切ってしまうこと。
ツボミを切るなんてひどい! と思ってしまいますが、咲かないツボミを取り除くことで、咲くツボミにより多くの栄養分が行き渡ります。
では、咲く・咲かないはどのように見分けるのでしょうか?
ツボミを1つずつ触って、優しく押してみましょう。
咲かないツボミは中身が空っぽでスカスカしています。
一方で、咲くツボミは中身がぎっしりと詰まっており、固い感触で分かります。
もったいなく感じますが、これから咲くお花のために思い切って取り除きましょう。
■好きなものは日光、苦手なものは湿気
カーネーションは日光を好むので、日当たりの良い場所に置いてください。
室内で楽しむときも、日光が差し込む窓辺に飾るようにします。
ツボミが沢山ついている場合、日光が足りないとツボミが開かないことがあります。
ただし高温と湿気に弱いため、夏場は特に注意が必要です。湿気が多くなると蒸れてしまい、根っこが腐りやすくなります。
直射日光を避けて、風通しが良く涼しい場所に移動してください。
室内の場合、窓を開けて風を入れたり、週に数回ほど外に出してあげましょう。
■カーネーションの一番の天敵は病気や害虫
【灰色かび病】
最もかかりやすい病気の一つです。この病気にかかると、茎や葉が腐り、灰色のカビがついてしまいます。
これからの梅雨の時期、湿度が高くなってきたら、水のやり過ぎに気を付けましょう。
さらに感染を防ぐため、咲き終わった花や枯れ葉はすぐに取り除いてください。
【アブラムシ】
葉の裏などについて汁を吸うアブラムシ。よく名前を耳にしますが、一番注意すべき害虫です。
ウイルスを運んでくることもあり、カーネーションを弱らせてしまいます。
【ハダニ】
葉や花弁から汁を吸って枯らせてしまう害虫です。
とても小さいので目視できませんが、マダニがついた葉は黄色または白っぽく変色します。
害虫がついていないか、茎や葉の様子をこまめにチェックするようにしましょう。
ホームセンターなどで手に入る市販の薬品を使って駆除してください。
母の日の大切な贈り物、ぜひ真心を込めて育ててあげてくださいね。
アレンジメント・花束・鉢花 どれを選ぶか迷ったら
母の日、お誕生日、退職祝い、お見舞い…。お花を贈る機会は案外沢山あるものです。
同じ種類のお花でも、スタイルによってメリットが大きく変わってきます。
それぞれの特性を知って、ぜひお花選びに役立ててください!
今回の花だよりでは、お花のスタイルについて詳しくご紹介します。
■お見舞いの際や忙しい方には「アレンジメント」
アレンジメントは、バスケットやボックス内の吸水スポンジにお花を挿したものです。
生け方や器の種類で雰囲気ががらっと変わるので、バリエーションがとても豊富です。
一番のメリットは「移し替えずにそのまま飾れる」こと。
花瓶が無い場合でも、お花が入ったバスケットごと気軽に楽しむことができます。
プロの手でバランス良くデザインされたアレンジメントは、インテリアによく映えます。
入院中のお見舞いなど、贈り先に花瓶があるか分からない場合はアレンジメントを選びましょう。
メンテナンスの際は、お花が挿してある給水スポンジにゆっくり水を注いでください。
水を捨てたり茎を切ったりしないので、忙しい方にもケアしやすいスタイルです。
■沢山のお花でゴージャスに魅せるなら「花束」
花束は、切り花を束ねたポピュラーなギフトです。
片面から見る形は「ワンサイド」、両面から見る形は「オールラウンド」と呼ばれます。
一番のメリットは「体積が大きくゴージャスに見える」こと。
お花を短く切ってコンパクトにまとめるアレンジメントと比較して、茎が長いまま束ねる花束は、お花そのものが長い分大きくゴージャスに見えます。
また、花束に使う資材は「ペーパー」「リボン」など安価なものが多いため、同価格のアレンジメントよりも沢山お花が入っている場合があります。
大切な記念日やここぞという場面は、花束でインパクトを出してみましょう。
花束を飾るには花瓶が必要かつ、毎日の水の入れ替えが大切になります。
茎の先を水に浸けて1~2cmほどカットする「水切り」を行うと、お花が水を吸収しやすくなり、さらに長持ちします。
■贈ったあとも長く楽しんでほしいなら「鉢花」
鉢花は、土に植えられた根のあるお花です。
複数の種類のお花を1つの鉢に植える「寄せ植え」や、いくつかの小さな鉢をバスケットに入れた「寄せ鉢」なども人気です。
一番のメリットは「育てる楽しみがあり、長く観賞できる」こと。
つぼみがついている鉢なら、だんだんとお花が開いていく過程を楽しむことができます。
お花の種類によっては、うまく育てれば翌年以降も咲かせることができるので、贈ったときの思い出が長く残ります。
ガーデニングが好きな方に贈るなら、一番おすすめしたいスタイルです。
ただし、お見舞いで贈るのは避けるようにしてください。「根付く」=「寝付く」を連想させるため、一般的にタブーとされています。
育て方はお花の種類によって変わってきますが、夏場は土の表面が乾いたら、冬場は2~3日おきに水をやります。
日当たりのいい屋外に置いて、咲き終わったお花はこまめに取ってあげてください。
赤いカーネーションだけじゃない!母の日のお花5選
休み明けは忙しくなりがちですが、いよいよ今週末に迫る「母の日」の準備はお済みでしょうか?
今年、2024年の母の日は5月12日(日)。日頃なかなか伝えられない感謝のメッセージを、ぜひお花に乗せてプレゼントしてください。
母の日といえば赤いカーネーションですが、他にもおすすめのお花がたくさん。
今回の花だよりは、母の日ギフトにぴったりなお花5選です。
■真っ直ぐに感謝を伝える「赤いカーネーション」
花言葉:「母の愛」「愛を信じる」
昔から贈られてきた赤いカーネーションは、お母さんへの感謝を飾らずに伝えられる定番のお花です。
赤色は派手に映りがちですが、カーネーションのふわっとした可憐なフォルムは、幅広い世代の方に合います。
ぜひ明るく鮮やかな赤色を選んでください。ダークな赤色は「哀しみ」という意味を持つので注意しましょう。
■世界で唯一・神秘的な「青いカーネーション」
花言葉:「永遠の幸福」
神秘的な月夜を思わせる、世界で唯一の青いカーネーション「ムーンダスト」。
全てを優しく包み込む月光のイメージが、柔らかな包容力のあるお母さんにぴったりです。
一般流通が始まったのは2005年からで、扱っていない生花店も多い珍しいお花です。
「お母さんにいつまでも幸せでいてほしい」という思いを込めて贈ってください。
■母の日の思い出を何度も楽しめる「アジサイ」
花言葉:「元気な女性」「一家団欒」「家族の結びつき」
ここ10年程、母の日のプレゼントとして急激に人気を集めているアジサイ。
あまり贈り物のイメージがありませんが、品種によっては徐々に色が変わっていく様子が楽しいお花です。
しっかりと手をかければ、翌年以降もかわいらしい花を咲かせてくれるので、母の日の大切な思い出を何度も噛みしめることができます。
■優しいお母さんにぴったりな「ピンクのバラ」
花言葉:「感謝」「温かい心」
華やかで香りが良いバラは、女性へのプレゼントとして根強い人気を誇ります。
春~初夏が旬の春バラは、5月頃に一番の見ごろを迎えます。
中でも母の日におすすめなのがピンクのバラ。アレンジメントや花束に加えると、優しく柔らかい印象になります。
■きりっとしたお母さんには存在感のある「ユリ」
花言葉:「純粋」「威厳」
美しくボリュームたっぷりなユリは、ゴージャスで高級感があり、プレゼントにおすすめなお花です。
一輪でも十分な存在感があり、きりっとしたお母さんに合います。
ゆっくりと時間をかけて咲くので、つぼみも交えて贈るのが一般的。母の日を過ぎても長く楽しめます。