2014-11

選挙のときの花贈りマナー

選挙のときには立候補者を応援する目的でお花、特に胡蝶蘭が贈られることがよくありますが、これはなぜなのでしょうか。

今回の花だよりでは、選挙と胡蝶蘭の関係についてお伝えいたします。

■選挙と胡蝶蘭

kochoran選挙の立候補者に贈る花は、胡蝶蘭が定番の花となっています。胡蝶蘭は花もちがとてもよい花なので、選挙活動が始まってから選挙の日までの間楽しむことができるからです。

また、花もちの長さを議員活動になぞらえ、「議員生活が長続きする」という縁起を担ぐことができる、花ことばが「幸福が飛んでくる」というものであるのも胡蝶蘭の人気につながっています。

また、法律的な問題から、金銭や飲食物を贈るのはNGとなっています。立候補者に迷惑がかからないという観点からも、胡蝶蘭が好まれるんですね。

■胡蝶蘭を贈るときのマナー

・陣中見舞いとして贈る

選挙事務所を開いたときの陣中見舞いとして胡蝶蘭を贈るなら、大安の日に贈るのがいいとされています。事務所を開く日は縁起を担ぎ大安の日を選ぶことも多いので、選挙事務所が開く当日を指定するのでかまいません。選挙事務所の開設日に間に合わないときは、次の大安の日に贈ります。

胡蝶蘭に使うラッピングも重要です。華やかになるように、と思うと金色のラッピングを使ってしまいそうですが、金色はお金を連想させるため、選挙活動をしている方には向きません。

ラッピングは優しい印象のピンクやオレンジ、または活気のある赤にするといいですね。

・当選祝いとして贈る

当選が確定したときは、まずは電話・電報などを用いてお祝いの気持ちを伝えましょう。そのあとで、胡蝶蘭は当選が確定してから一週間以内を目安に届くように準備をおこないます。

当選祝いとして胡蝶蘭を贈るときは、鉢に名札をつけるようにします。名札には「祝御当選」「御祝」という言葉とともに、差出人の名前を載せるようにします。とはいえ、名札を自分で用意するのはいささか手間がかかるので、お花屋さんに胡蝶蘭を注文するときに一緒に頼むようにしましょう(インターネット花キューピットでも、簡単に名札をお選びいただけます)。

また、当選した方が親しい方であればメッセージカードをつけるのもいいですね。選挙はゴールではなく、政治活動のスタート。気持ちのこもったメッセージは今後の励みにもなると思います。

■胡蝶蘭を選ぶコツ

事務所開設日に間に合わせたいなど、急いで届けたいときはお花屋さんから贈る胡蝶蘭がおすすめです。お花のプロが鉢のラッピングまでおこない、高品質な胡蝶蘭を素早くお届けすることができます。昼12時までに注文すれば、当日に届けることも可能です。

また、梱包材を使用せずお届けすることができるので、梱包材の処分などで先方の手をわずらわせることもありません。

少し変わった胡蝶蘭で立候補者の方を応援したいときは、紫色などの胡蝶蘭もいいでしょう。気品のある胡蝶蘭は、イメージを大切にされる立候補者の方にはうってつけです。

有権者の皆さんを代表して政治にとりくむ立候補者の方へ、胡蝶蘭を通じて応援の気持ちを届けましょう。

2014-11-28 | Posted in , 花を贈る時, 花贈りのマナーNo Comments » 

 

お見舞いのときの花贈り

寒くなってくると体調を崩してしまう方が多くなりますね。友人や家族など、親しい相手が入院してしまった場合、早く元気になってほしいとの想いをこめて、お花を贈りたいところです。

今回の花だよりでは、お見舞いのときに贈る花についてお伝えいたします。

お見舞いに適した花はアレンジメント

お見舞いの花お見舞いにお花を持参する場合、花束よりもアレンジメントが好ましいとされています。花束は飾るために花瓶が必要ですが、アレンジメントならそのまま置くことができるからです。

大部屋の場合、ほかに入院されている方のご迷惑とならないよう、比較的コンパクトなアレンジメントを贈るようにします。個室の場合でもあまり大きすぎると邪魔になってしまい、片付けも大変なため、大きすぎない方が良いでしょう。

また、色は黄色やオレンジ、ピンクなどの暖色系のものにすると、入院で沈みがちな気分を明るくさせてくれる効果があります。あたたかみのある色合いは多くの方が喜ぶもの、特にこだわりがない場合は暖色系の花のアレンジメントにするといいですね。

■鉢植えや縁起の悪い花、香りの強い花はNG

お見舞いに持っていくときに厳禁とされる花はいくつかあります。特に有名なものは「鉢植えはダメ」というものがありますね。鉢植えは根がついている花なので、「根付く」=「寝付く」とされ縁起が悪いからです。また、鉢には土が敷き詰められていることがほとんどなので、衛生面から考えても避けた方がいいでしょう。

キクやシクラメンも縁起が悪いとされます。キクは仏花に使われることが多い、シクラメンは「死」「苦」に通じる、というのが理由です。

お花の色にも気をつける必要があります。白い花や寒色系の花はキクと同じく仏花に使われることが多いので避けた方がいいです。暖色系でも真っ赤な花は血の色を連想させ、また精神的にも感情を高ぶらせる効果があります。ゆっくりと休むことが必要な相手に贈るのはやめましょう。

縁起とは関係がありませんが、ユリなどの香りが強い、または花粉が多い花もやめた方がいいですね。普段はいい香りだと思っていても、入院や手術などの影響で気分を悪くする場合もあります。花粉は服につくと落ちにくく、衛生面での問題も考えられます。

ここでNGとされているお花でも、受け取る方が好きな花であれば贈ってもよいとされています。その場合は、受け取る方が勘違いされないように、「あなたが好きな花だから」というメッセージを添えた方がいいでしょう。また、大部屋の場合はほかに入院されている方への配慮を忘れないでくださいね。

ただし、近年では衛生面などの観点から、生花の持ち込みを禁止する病院も増えています。はじめてお見舞いするときには、事前に花を持ち込んでもいいか病院に確認しましょう。

■お見舞いにはガーベラがおすすめ

お見舞いとして持っていく花の中で、特におすすめする花はガーベラです。ガーベラはやさしい暖色系の色の花が多く、また香りや花粉も少ないという特徴があります。

見た目も可愛らしく、あたたかみのある色合いでどこか懐かしい雰囲気の花姿は、多くの方が喜ぶ人気な花であることもポイントのひとつといえます。

体調を崩してしまったときにはどうしても気分が沈みがち。気分を明るくさせてくれるガーベラで、大切なあの人を元気づけてあげてくださいね。

2014-11-21 | Posted in , 花を贈る時, 花贈りのマナーNo Comments » 

 

花育応援プロジェクト ~北柏幼稚園~

2014-11-20 | Posted in 千葉, 花育応援プロジェクトNo Comments » 

 

観葉植物の冬越し ~お花*あれこれ事典~

秋も終わりに近づいてくると植物は本格的に冬越しの準備を行います。山が赤や黄に色づく見事な紅葉と、その後におこる落葉も、植物にとっては冬越しの準備のひとつといわれています。

しかし、室内や庭を緑でいろどる観葉植物は、もともと冬のない熱帯地域などが出身地であることが多いです。そのため、冬越しの準備を手助けする必要があります。

今回の花だよりでは、観葉植物の冬越しについてお伝えいたします。

■観葉植物に厳しい季節・冬

kanyou01前述のとおり、観葉植物は熱帯などのあたたかい地域で育つ植物が多いので、秋の終わりから春の初めまでは観葉植物にとって寒すぎる季節といえます。特に、真冬の寒さは多くの観葉植物が本来経験しないものとなります。

寒くなると風邪をひく方が多くなりますが、観葉植物にとっても寒さは体調を崩す原因となり、最悪の場合は枯れてしまいます。なので、寒さで観葉植物が枯れてしまわないように、しっかりと冬越しの準備をしてあげるのが重要なんですね。

しかし、植物の種類によってどの程度までの寒さに耐えられるかは変わります。これを耐寒性と呼びます。寒さに強い、つまり耐寒性が高い観葉植物もあれば、たとえ室内でも設置場所が悪いと枯れることがある耐寒性の低い観葉植物もあるので、自分が育てている観葉植物の耐寒性を事前に調べておきましょう。

■観葉植物の冬越しの方法

観葉植物

~ 設置場所 ~

植物にとって生きるために必要なエネルギーは光合成によってつくられます。たとえ冬でもそれは変わらないので、よく晴れた日は外に出して日光浴をさせてあげるといいでしょう。最高気温が10度を超えない地域にお住まいの方や、何らかの事情で外に出せない方は南向きの窓際に置くようにします。

夜はたとえ室内といえども外の気温の影響を受けとても寒くなります。とくに窓際は外の寒気の影響によりもっとも冷え込む場所なので、部屋の中央に移動させます。夜の間は浴室に移動させると、湯船に張ったお湯のおかげで適度な湿度と室温があるのでおすすめです。

耐寒性の低い観葉植物は、夜間は発泡スチロールの箱などをかぶせると保温機能があり、冬越ししやすくなります。発泡スチロールの箱がかぶせられないような大きな観葉植物は、ビニールをかぶせたり新聞紙や段ボールでおおうといいでしょう。

~ 水やり・肥料 ~

冬越しを失敗する原因としてもっともおおいのが、間違った水やりにあるといわれています。水のあげすぎは根腐れの原因となるので、土はつねに乾燥気味でもかまいません。水やりの目安は土の表面が乾いてから、更に3~5日経過したあととなります。

また、秋から春にかけてはもっとも観葉植物の成長がにぶる時期であり、水だけでなく肥料も不要となります。何らかの病気にかかり必要になった場合をのぞき、肥料を与えるのも避けたほうが無難です。

寒さだけではなく、乾燥した空気も観葉植物には大敵となります。冬は空気が乾燥しがちなので、加湿器を使うか、または葉や葉の周囲に向けて霧吹きで水をかけてあげてください。寒いからといって、暖房の風が直接あたるような位置に置くのは厳禁。乾燥がすすみ葉焼けし、やがて枯れてしまう原因となります。

毎日実践するのは難しいこともあるかもしれませんが、一度冬を乗り越えた観葉植物は耐寒性があがり冬越ししやすくなるといわれています。また、すこし葉が傷んでも根が元気であれば春から夏にかけての時期で回復することも多いので、根気強く取り組みましょう。

■冬に強い観葉植物

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観葉植物の冬越しって大変そう…という方は、耐寒性の高い観葉植物を育てるのもいいでしょう。

耐寒性の高い観葉植物の中でも、オーガスタはとくにおすすめです。いかにも熱帯植物のような幅広の葉をもっていますが、霜が降りなければ、冬でも外で育てることができるほど、耐寒性がとても高い植物です。また、日陰にも強く、室内でも十分に育てることができるので、霜が降りるほど寒い地域の方でも安心して育てることができます。

大きな葉からたくさんの水分が空気中に放出されるため、生きている加湿器の役割も果たします。ただでさえ乾燥しがちな冬には嬉しい植物ですね。とはいえ、暖房をつけている部屋ではオーガスタ自体が弱ってしまうので、ほかの手段での加湿も併用してください。

春をむかえたら・・・普段の観葉植物のお手入れについてはこちら

2014-11-14 | Posted in お手入れの基本No Comments » 

 

年末のご挨拶に ~お歳暮のあれこれ~

今年も残すところ2か月を切りました。何かとイベントが多い年末年始ですが、日ごろお世話になった方にはお歳暮といっしょに、一年の感謝の気持ちを伝えたいところですよね。

今回の花だよりではお歳暮についてお伝えいたします。

■お歳暮のなりたち

お歳暮お歳暮の起源は年の終わりにおこなわれる、御霊祭り(みたままつり)という先祖の霊をまつる行事といわれています。先祖の霊をまつる際にはお供え物をしますが、このお供え物を分家から本家へ、または嫁ぎ先から実家へ持っていく風習がありました。

お歳暮が現在のものと近い形で根づいたのは江戸時代だといわれています。当初は武家の間で広まり、武士の組合に所属する者が、組頭に日ごろの感謝の気持ちをこめて贈りものをしました。

やがてこれが庶民にも広まり、商人が贈りものを持参したり、使用人が雇い主へ感謝の品を届けたりなどが盛んにおこなわれるようになりました。

現在では季節のあいさつとして、また一年の感謝の気持ちをこめて、日ごろからお世話になっている方や仲のいい親戚、友人などへ贈りものを贈ることが定着しています。

■お歳暮のマナー

お歳暮は可能であれば12/20までに贈るのがよいとされています。年末年始は何かと忙しい時期なので、あまり遅くなりすぎると先方の迷惑になる、または実家へ帰省する・旅行するなどの理由で不在であることが考えられるためです。

年内であればお歳暮として贈ってもかまいませんが、年が明けてしまった場合はのしの表書きを「お年賀」や「寒中御見舞」に変えましょう。1/1~1/7(関西は1/1~1/15)の松の内にお届けする場合は「お年賀」、それ以降は「寒中御見舞」となります。

お歳暮はお祝いの品ではなく、あくまで日ごろの感謝を伝える品であるため、喪中の方へ贈ってもかまいません。また、喪中の方が贈るのも大丈夫です。ただし、年明けになってしまった場合は喪中の方へ「お年賀」を贈ることはできませんので、松の内を避け「寒中御見舞」として届けるようにします。

本来は風呂敷に包んで持参するのが正式なマナーとなりますが、最近は宅配でお届けすることも多くなりました。宅配でお届けする場合は、お歳暮が届くより前に日ごろの感謝とお歳暮が届くことを記した「送り状」を贈ります。

■お花でお歳暮

お歳暮には食品を贈るのが一般的ですが、何を贈るかという決まりごとはありません。大切なのは感謝の気持ちを伝えることなので、相手が好きなものを贈るのがもっとも好ましいでしょう。

お花が好きな方へのお歳暮なら、産地から直接お届けするシクラメンがおすすめです。冬の花として有名なシクラメンは季節のあいさつとして喜ばれます。

また、少し変わった咲き方をするシクラメンは、珍しいものが好きな方に好まれるでしょう。例年は食品を贈っている方に対しても、変わり種として喜ばれるかもしれません。

今年のお歳暮には季節のフラワーギフトを贈って、一年の感謝の気持ちを伝えませんか。

 

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