花キューピット
12月生まれのあの人に ~12月の誕生花・赤バラ~
12月に入り、冬が到来しました。クリスマスや大みそかなど、忙しくもにぎやかな月ですね。イルミネーションが輝く町並みは、歩いているだけで心が弾んできそうです。
にぎやかで楽しい12月にふさわしい今月の誕生花は、花の女王「赤バラ」です。
■愛と美の象徴の花 バラ
バラは色によって花ことばが変わりますが、赤バラの花ことばは「情熱」「愛」「美」となっています。情熱的な恋の告白のため。大切な人へ愛情を伝えるため。お部屋や庭を美しく彩るため……様々な形で活躍する赤バラにはふさわしい花ことばですね。
数多くの花の中でも圧倒的な知名度と人気をほこるバラは、しばしば「愛」や「美しさ」の象徴として使われます。これは現代人だけの感覚ではなく、古代ギリシャの時代にはすでにバラ=愛・美の象徴として扱われていました。
ギリシャ神話には、愛や美のシンボルであるアフロディーテという女神がいます。アフロディーテは海から生まれたとても美しい女神でしたが、このとき大地がアフロディーテに負けないくらい美しいものとしてつくったのがバラであるとされています。
最高峰の美しさをもつアフロディーテと同じくらい美しいもの、と神話の時代から語り継がれたバラ。今でも多くの人を魅了し続けるのにも納得です。
■バラの香り「ダマスク香」
バラは豊かな香りをもつ花ですが、いわゆる「バラの香り」は「ダマスク香」と呼ばれます。バラの香りとして流通している香水や化粧品、芳香剤などの香りなどをイメージしてください。
ダマスク香はその名の通り、ダマスクローズという系統のバラの香りです。最高級のバラの精油を生産していることで有名なブルガリアでは、このダマスクローズを栽培し、ローズオイルやローズウォーターを精製しています。
ダマスク香には鎮静作用があり、疲れたり、落ち込んだときに嗅ぐと心が安らぎ元気が出るとされています。特に女性には非常に有用であるとされます。
強いダマスク香をもつ赤バラの代表格には、1935年にドイツでつくられた「クリムゾングローリー」という品種のバラがあります。戦前につくられた品種ではありますが、今でも赤バラの代表格としてあげられるほど非の打ちどころがない美しいバラです。
クリムゾングローリーが咲きほこり、ダマスク香がただよう庭園は今も昔も憧れの的ですね。
■大切な方の誕生日には赤バラを
赤バラの花ことばは「愛」。心から大切に想っている方への誕生日ギフトにはうってつけの花ことばです。花の女王と呼ばれることもあるほど人気の高い赤バラは、受け取った方をたちまち笑顔にさせることでしょう。
美しく咲きほこる真っ赤なバラは、アレンジメントにしても、花束にしても存在感があります。直接手渡しするのであれば花束を、遠くに住む方へ贈るのであればアレンジメントを選ぶといいですね。
いつも大切に想っているあの人へ、愛情と感謝の気持ちをこめて。誕生日に赤バラのフラワーギフトを贈りませんか?
選挙のときの花贈りマナー
選挙のときには立候補者を応援する目的でお花、特に胡蝶蘭が贈られることがよくありますが、これはなぜなのでしょうか。
今回の花だよりでは、選挙と胡蝶蘭の関係についてお伝えいたします。
■選挙と胡蝶蘭
選挙の立候補者に贈る花は、胡蝶蘭が定番の花となっています。胡蝶蘭は花もちがとてもよい花なので、選挙活動が始まってから選挙の日までの間楽しむことができるからです。
また、花もちの長さを議員活動になぞらえ、「議員生活が長続きする」という縁起を担ぐことができる、花ことばが「幸福が飛んでくる」というものであるのも胡蝶蘭の人気につながっています。
また、法律的な問題から、金銭や飲食物を贈るのはNGとなっています。立候補者に迷惑がかからないという観点からも、胡蝶蘭が好まれるんですね。
■胡蝶蘭を贈るときのマナー
・陣中見舞いとして贈る
選挙事務所を開いたときの陣中見舞いとして胡蝶蘭を贈るなら、大安の日に贈るのがいいとされています。事務所を開く日は縁起を担ぎ大安の日を選ぶことも多いので、選挙事務所が開く当日を指定するのでかまいません。選挙事務所の開設日に間に合わないときは、次の大安の日に贈ります。
胡蝶蘭に使うラッピングも重要です。華やかになるように、と思うと金色のラッピングを使ってしまいそうですが、金色はお金を連想させるため、選挙活動をしている方には向きません。
ラッピングは優しい印象のピンクやオレンジ、または活気のある赤にするといいですね。
・当選祝いとして贈る
当選が確定したときは、まずは電話・電報などを用いてお祝いの気持ちを伝えましょう。そのあとで、胡蝶蘭は当選が確定してから一週間以内を目安に届くように準備をおこないます。
当選祝いとして胡蝶蘭を贈るときは、鉢に名札をつけるようにします。名札には「祝御当選」「御祝」という言葉とともに、差出人の名前を載せるようにします。とはいえ、名札を自分で用意するのはいささか手間がかかるので、お花屋さんに胡蝶蘭を注文するときに一緒に頼むようにしましょう(花キューピットでも、簡単に名札をお選びいただけます)。
また、当選した方が親しい方であればメッセージカードをつけるのもいいですね。選挙はゴールではなく、政治活動のスタート。気持ちのこもったメッセージは今後の励みにもなると思います。
■胡蝶蘭を選ぶコツ
事務所開設日に間に合わせたいなど、急いで届けたいときはお花屋さんから贈る胡蝶蘭がおすすめです。お花のプロが鉢のラッピングまでおこない、高品質な胡蝶蘭を素早くお届けすることができます。昼12時までに注文すれば、当日に届けることも可能です。
また、梱包材を使用せずお届けすることができるので、梱包材の処分などで先方の手をわずらわせることもありません。
少し変わった胡蝶蘭で立候補者の方を応援したいときは、紫色などの胡蝶蘭もいいでしょう。気品のある胡蝶蘭は、イメージを大切にされる立候補者の方にはうってつけです。
有権者の皆さんを代表して政治にとりくむ立候補者の方へ、胡蝶蘭を通じて応援の気持ちを届けましょう。
お見舞いのときの花贈り
寒くなってくると体調を崩してしまう方が多くなりますね。友人や家族など、親しい相手が入院してしまった場合、早く元気になってほしいとの想いをこめて、お花を贈りたいところです。
今回の花だよりでは、お見舞いのときに贈る花についてお伝えいたします。
■お見舞いに適した花はアレンジメント
お見舞いにお花を持参する場合、花束よりもアレンジメントが好ましいとされています。花束は飾るために花瓶が必要ですが、アレンジメントならそのまま置くことができるからです。
大部屋の場合、ほかに入院されている方のご迷惑とならないよう、比較的コンパクトなアレンジメントを贈るようにします。個室の場合でもあまり大きすぎると邪魔になってしまい、片付けも大変なため、大きすぎない方が良いでしょう。
また、色は黄色やオレンジ、ピンクなどの暖色系のものにすると、入院で沈みがちな気分を明るくさせてくれる効果があります。あたたかみのある色合いは多くの方が喜ぶもの、特にこだわりがない場合は暖色系の花のアレンジメントにするといいですね。
■鉢植えや縁起の悪い花、香りの強い花はNG
お見舞いに持っていくときに厳禁とされる花はいくつかあります。特に有名なものは「鉢植えはダメ」というものがありますね。鉢植えは根がついている花なので、「根付く」=「寝付く」とされ縁起が悪いからです。また、鉢には土が敷き詰められていることがほとんどなので、衛生面から考えても避けた方がいいでしょう。
キクやシクラメンも縁起が悪いとされます。キクは仏花に使われることが多い、シクラメンは「死」「苦」に通じる、というのが理由です。
お花の色にも気をつける必要があります。白い花や寒色系の花はキクと同じく仏花に使われることが多いので避けた方がいいです。暖色系でも真っ赤な花は血の色を連想させ、また精神的にも感情を高ぶらせる効果があります。ゆっくりと休むことが必要な相手に贈るのはやめましょう。
縁起とは関係がありませんが、ユリなどの香りが強い、または花粉が多い花もやめた方がいいですね。普段はいい香りだと思っていても、入院や手術などの影響で気分を悪くする場合もあります。花粉は服につくと落ちにくく、衛生面での問題も考えられます。
ここでNGとされているお花でも、受け取る方が好きな花であれば贈ってもよいとされています。その場合は、受け取る方が勘違いされないように、「あなたが好きな花だから」というメッセージを添えた方がいいでしょう。また、大部屋の場合はほかに入院されている方への配慮を忘れないでくださいね。
ただし、近年では衛生面などの観点から、生花の持ち込みを禁止する病院も増えています。はじめてお見舞いするときには、事前に花を持ち込んでもいいか病院に確認しましょう。
■お見舞いにはガーベラがおすすめ
お見舞いとして持っていく花の中で、特におすすめする花はガーベラです。ガーベラはやさしい暖色系の色の花が多く、また香りや花粉も少ないという特徴があります。
見た目も可愛らしく、あたたかみのある色合いでどこか懐かしい雰囲気の花姿は、多くの方が喜ぶ人気な花であることもポイントのひとつといえます。
体調を崩してしまったときにはどうしても気分が沈みがち。気分を明るくさせてくれるガーベラで、大切なあの人を元気づけてあげてくださいね。
観葉植物の冬越し ~お花*あれこれ事典~
秋も終わりに近づいてくると植物は本格的に冬越しの準備を行います。山が赤や黄に色づく見事な紅葉と、その後におこる落葉も、植物にとっては冬越しの準備のひとつといわれています。
しかし、室内や庭を緑でいろどる観葉植物は、もともと冬のない熱帯地域などが出身地であることが多いです。そのため、冬越しの準備を手助けする必要があります。
今回の花だよりでは、観葉植物の冬越しについてお伝えいたします。
■観葉植物に厳しい季節・冬
前述のとおり、観葉植物は熱帯などのあたたかい地域で育つ植物が多いので、秋の終わりから春の初めまでは観葉植物にとって寒すぎる季節といえます。特に、真冬の寒さは多くの観葉植物が本来経験しないものとなります。
寒くなると風邪をひく方が多くなりますが、観葉植物にとっても寒さは体調を崩す原因となり、最悪の場合は枯れてしまいます。なので、寒さで観葉植物が枯れてしまわないように、しっかりと冬越しの準備をしてあげるのが重要なんですね。
しかし、植物の種類によってどの程度までの寒さに耐えられるかは変わります。これを耐寒性と呼びます。寒さに強い、つまり耐寒性が高い観葉植物もあれば、たとえ室内でも設置場所が悪いと枯れることがある耐寒性の低い観葉植物もあるので、自分が育てている観葉植物の耐寒性を事前に調べておきましょう。
■観葉植物の冬越しの方法

~ 設置場所 ~
植物にとって生きるために必要なエネルギーは光合成によってつくられます。たとえ冬でもそれは変わらないので、よく晴れた日は外に出して日光浴をさせてあげるといいでしょう。最高気温が10度を超えない地域にお住まいの方や、何らかの事情で外に出せない方は南向きの窓際に置くようにします。
夜はたとえ室内といえども外の気温の影響を受けとても寒くなります。とくに窓際は外の寒気の影響によりもっとも冷え込む場所なので、部屋の中央に移動させます。夜の間は浴室に移動させると、湯船に張ったお湯のおかげで適度な湿度と室温があるのでおすすめです。
耐寒性の低い観葉植物は、夜間は発泡スチロールの箱などをかぶせると保温機能があり、冬越ししやすくなります。発泡スチロールの箱がかぶせられないような大きな観葉植物は、ビニールをかぶせたり新聞紙や段ボールでおおうといいでしょう。
~ 水やり・肥料 ~
冬越しを失敗する原因としてもっともおおいのが、間違った水やりにあるといわれています。水のあげすぎは根腐れの原因となるので、土はつねに乾燥気味でもかまいません。水やりの目安は土の表面が乾いてから、更に3~5日経過したあととなります。
また、秋から春にかけてはもっとも観葉植物の成長がにぶる時期であり、水だけでなく肥料も不要となります。何らかの病気にかかり必要になった場合をのぞき、肥料を与えるのも避けたほうが無難です。
寒さだけではなく、乾燥した空気も観葉植物には大敵となります。冬は空気が乾燥しがちなので、加湿器を使うか、または葉や葉の周囲に向けて霧吹きで水をかけてあげてください。寒いからといって、暖房の風が直接あたるような位置に置くのは厳禁。乾燥がすすみ葉焼けし、やがて枯れてしまう原因となります。
毎日実践するのは難しいこともあるかもしれませんが、一度冬を乗り越えた観葉植物は耐寒性があがり冬越ししやすくなるといわれています。また、すこし葉が傷んでも根が元気であれば春から夏にかけての時期で回復することも多いので、根気強く取り組みましょう。
■冬に強い観葉植物

観葉植物の冬越しって大変そう…という方は、耐寒性の高い観葉植物を育てるのもいいでしょう。
耐寒性の高い観葉植物の中でも、オーガスタはとくにおすすめです。いかにも熱帯植物のような幅広の葉をもっていますが、霜が降りなければ、冬でも外で育てることができるほど、耐寒性がとても高い植物です。また、日陰にも強く、室内でも十分に育てることができるので、霜が降りるほど寒い地域の方でも安心して育てることができます。
大きな葉からたくさんの水分が空気中に放出されるため、生きている加湿器の役割も果たします。ただでさえ乾燥しがちな冬には嬉しい植物ですね。とはいえ、暖房をつけている部屋ではオーガスタ自体が弱ってしまうので、ほかの手段での加湿も併用してください。
春をむかえたら・・・普段の観葉植物のお手入れについてはこちら
年末のご挨拶に ~お歳暮のあれこれ~
今年も残すところ2か月を切りました。何かとイベントが多い年末年始ですが、日ごろお世話になった方にはお歳暮といっしょに、一年の感謝の気持ちを伝えたいところですよね。
今回の花だよりではお歳暮についてお伝えいたします。
■お歳暮のなりたち
お歳暮の起源は年の終わりにおこなわれる、御霊祭り(みたままつり)という先祖の霊をまつる行事といわれています。先祖の霊をまつる際にはお供え物をしますが、このお供え物を分家から本家へ、または嫁ぎ先から実家へ持っていく風習がありました。
お歳暮が現在のものと近い形で根づいたのは江戸時代だといわれています。当初は武家の間で広まり、武士の組合に所属する者が、組頭に日ごろの感謝の気持ちをこめて贈りものをしました。
やがてこれが庶民にも広まり、商人が贈りものを持参したり、使用人が雇い主へ感謝の品を届けたりなどが盛んにおこなわれるようになりました。
現在では季節のあいさつとして、また一年の感謝の気持ちをこめて、日ごろからお世話になっている方や仲のいい親戚、友人などへ贈りものを贈ることが定着しています。
■お歳暮のマナー
お歳暮は可能であれば12/20までに贈るのがよいとされています。年末年始は何かと忙しい時期なので、あまり遅くなりすぎると先方の迷惑になる、または実家へ帰省する・旅行するなどの理由で不在であることが考えられるためです。
年内であればお歳暮として贈ってもかまいませんが、年が明けてしまった場合はのしの表書きを「お年賀」や「寒中御見舞」に変えましょう。1/1~1/7(関西は1/1~1/15)の松の内にお届けする場合は「お年賀」、それ以降は「寒中御見舞」となります。
お歳暮はお祝いの品ではなく、あくまで日ごろの感謝を伝える品であるため、喪中の方へ贈ってもかまいません。また、喪中の方が贈るのも大丈夫です。ただし、年明けになってしまった場合は喪中の方へ「お年賀」を贈ることはできませんので、松の内を避け「寒中御見舞」として届けるようにします。
本来は風呂敷に包んで持参するのが正式なマナーとなりますが、最近は宅配でお届けすることも多くなりました。宅配でお届けする場合は、お歳暮が届くより前に日ごろの感謝とお歳暮が届くことを記した「送り状」を贈ります。
■お花でお歳暮
お歳暮には食品を贈るのが一般的ですが、何を贈るかという決まりごとはありません。大切なのは感謝の気持ちを伝えることなので、相手が好きなものを贈るのがもっとも好ましいでしょう。
お花が好きな方へのお歳暮なら、産地から直接お届けするシクラメンがおすすめです。冬の花として有名なシクラメンは季節のあいさつとして喜ばれます。
また、少し変わった咲き方をするシクラメンは、珍しいものが好きな方に好まれるでしょう。例年は食品を贈っている方に対しても、変わり種として喜ばれるかもしれません。
今年のお歳暮には季節のフラワーギフトを贈って、一年の感謝の気持ちを伝えませんか。
11月生まれのあの人に ~11月の誕生花・ガーベラ~
秋もすっかり深まり、今年も残すところ2か月となりました。日の長さも短くなり風も冷たくなってきたため、太陽の日ざしが恋しくなる時期でもありますね。
11月の誕生花は太陽のような形で、見る人を元気づけるガーベラです。
■ガーベラの歴史
切り花として利用されることが多く、アレンジメントや花束でよく見かけることから、身近な花のひとつといえるガーベラ。ですが、意外と歴史は浅く、発見から約150年しか経過しておりません。
現在、園芸用品種として出回っているガーベラは、19世紀末に南アフリカのトランスヴァールにて発見されたものがルーツとされています。イギリスの採集家によってヨーロッパに持ち帰られたガーベラは、イギリスとフランスを中心として品種改良がすすめられました。
日本に入ってきたのは明治末、1910年代とされています。当時は花の姿から「花車(はなぐるま)」「花千本槍(はなせんぼんやり)」などと呼ばれ、もてはやされました。
現在では主にオランダで品種の開発が行われているほか、日本でも高品質なガーベラが数多く生み出されています。
■ガーベラの花言葉
赤いガーベラ・・・「神秘」「燃える神秘の愛」
情熱的な赤色のガーベラは愛の告白にはもってこいの花ことばを持っています。ガーベラは根強い人気をほこるため、大切な方へのプレゼントにはぴったりです。
ピンクガーベラ・・・「崇高な愛」「熱愛」「童心にかえる」
可愛らしいピンクのガーベラも愛と結びついた花ことばです。結婚祝いや結婚記念日のフラワーギフトとして使われることが多いのも納得です。
オレンジガーベラ・・・「冒険心」「我慢強さ」「神秘」
太陽を連想させるオレンジ色のガーベラは何かに挑戦する方にふさわしい色といえます。明るいオレンジ色は元気にさせてくれるので、誰かを励ましたい時には活躍してくれるでしょう。
白いガーベラ・・・「希望」「律儀」「純粋」
白いガーベラの花ことばはどんなシチュエーションの贈りものとしても合うものです。新しい結婚生活を象徴するような花ことばでもあるので、結婚式のブーケにも人気ですね。
■誕生日に贈るガーベラのギフト
あたたかみのある色合いとどこか懐かしい花姿から、年齢や性別を問わず多くの方が「もらうと嬉しい」と答えるガーベラは誕生花にぴったり。
色によって花ことばが変わるのは前述のとおりですが、贈る方のことをイメージしてガーベラの色を決めるのはもちろん、相手が好きな色からガーベラを選ぶのもいいですね。贈る相手のことを想って選んだフラワーギフトなら、受け取った方の喜びもきっと倍増です。
今年の誕生日は、大切な方の印象や好みに合わせたガーベラのギフトを贈ってみませんか。
カボチャと仮装はなんのため?ハロウィンの起源と風習について簡単に説明
10月31日はハロウィンです。欧米発祥のお祭りですが、近年では日本でも盛り上がるイベントのひとつとなりつつあります。
今回の花だよりでは、ハロウィンについてお伝えいたします。
■ハロウィンの起源
ハロウィンの起源には、ケルト人の風習が大きく関係しています。ケルト人にとっての新年は現在の11月1日ですが、その前日の10月31日には死者が家族のもとを訪ねてくるとされていました。日本の風習でいうなら、お盆が近いかもしれません。
しかし、死者だけでなく妖怪や魔物など、人に害を与える魔物も同時にあの世からやってきてしまうとケルトの人たちは考えました。そこで、10月31日には仮面などの仮装を行い、魔物と同じような格好をすることで魔物の目を欺きました。
この風習がキリスト教の万聖節(亡くなった聖人を祭る日)と結びつき、徐々にハロウィンへと発展していきました。現在、もっとも盛んにハロウィンのお祭りを楽しんでいるのはアメリカで、日本のハロウィンもアメリカからの影響を強く受けています。また、もともとあった宗教的な意味合いも、今ではほとんどありません。
■ハロウィンの風習
ハロウィンには仮装をした子どもたちが近所の家をめぐり、「トリックオアトリート!(おかしをくれなきゃイタズラするぞ!)」という言葉を唱え、大人は家にやってきた子どもたちにお菓子を渡す光景が有名ですね。
子どもだけでなく大人も仮装して楽しむことも多いです。もともとは魔よけの意味が強かったハロウィンの仮装ですが、今では有名人の真似やコスプレなどもオーケー。他人を不快にさせないものであれば、自分の好きな格好で楽しむのが現代流のハロウィンといえそうです。
カボチャを顔の形にくりぬいたちょうちん「ジャック・オー・ランタン」が有名なため、ハロウィン=カボチャが一般的には浸透していますが、ちょうちんの発祥地であるアイルランドやスコットランドでは、カボチャではなくカブのちょうちんをつくるのが一般的でした。アメリカにこの風習が伝わった際、アメリカではカブよりもカボチャの方が多く収穫できたため、カボチャをつかったちょうちんに変わったといわれています。
■ハロウィンを盛り上げるフラワー
ハロウィンのパーティは通常のパーティとは違い、子どもも大人も仮装をして楽しみます。色とりどりの衣装に囲まれるのですから、パーティの飾りつけも仮装に負けないくらい華やかに飾りたいところですね。
色鮮やかな秋の花をもちいたアレンジメントや花束は、飾るだけで家の雰囲気が華やぎます。特に、ハロウィンをモチーフにしたアレンジメントならギフトとして贈るのはもちろん、自宅でのパーティをより一層盛り上げるのにもオススメです。
秋の花にはバラやガーベラ、トルコキキョウなどの色が鮮やかで、人気が高い花が多いのも嬉しいところです。
日本でも新たなイベントとして盛り上がっているハロウィンですが、今年のハロウィンは家族や友人と一緒に、お花に囲まれたパーティで楽しく盛り上がりませんか?
秋を楽しむもみじ狩り
秋の自然といえば、真っ先に浮かべるのは美しい紅葉ですね。燃えるように赤く色づいた山並みは見る人を感動させるだけでなく、日本に四季がある素晴らしさを思い起こさせてくれます。
今回の花だよりでは紅葉についてお伝えします。
■2014年の紅葉
今年の紅葉は例年並みから例年よりやや早いと予想されています。特に北海道では8月末に訪れた強い寒気の影響で、標高の高い山ではすでに紅葉が始まっているところもあります。
東日本の早いところでは10月の前半、西日本の早いところでは10月の後半から紅葉が始まる見込みです。平野部よりも山間部の方が葉の色づきは早いので、山間部へのもみじ狩りを検討している人は見ごろを逃さないように気をつけて。
■紅葉の名所

・鳴子峡(宮城県)
【見ごろ:10月下旬~11月上旬】
大谷川によって刻まれたV字の渓谷で、自然が作り上げた雄大な山並みを紅葉が赤く染めた一大パノラマは一言では言い尽くせない感動を与えてくれます。また、散策道が整備されているため、ゆったりと紅葉を楽しむことができます。
日帰りで紅葉を楽しむのもいいですが、近くには鳴子温泉を利用できる旅館が多くあるため、宿泊でのもみじ狩りもおすすめです。
・日光 いろは坂(栃木県)
【見ごろ:10月中旬~10月下旬】
日光の市街地と奥日光をつなぐ道路で、第1いろは坂と第2いろは坂合わせて48か所のカーブがあります。高低差があるため、色づきの度合いが異なる紅葉を車中から楽しむことができます。
また、いろは坂を登りきったところにある明智平からは大自然の雄大な景色を望むことができます。ドライブインになっているため休憩しながら景色を眺めることもでき、ロープウェイを利用して大パノラマを楽しむこともできます。
・嵐山(京都府)
【見ごろ:11月中旬~12月上旬】
平安の時代から貴族たちに親しまれた京都随一の景勝地です。春には桜、秋には紅葉を楽しむことができます。毎年11月第2日曜日には渡月橋の上流でもみじ祭りがおこなわれます。
嵐山の周辺には京都五山の第1位であり、世界遺産にも登録されている天龍寺や、「嵯峨釈迦堂」の名前で知られ、心に染み入るような趣深い紅葉を楽しむことができる清涼寺などがあり、日本の由緒ある文化と大自然がおりなす景色を同時に楽しむことも嵐山ならではといえます。
今回紹介した場所のほかにも、紅葉は全国で楽しむことができます。晴れの日が多く気温も落ち着いている秋は行楽シーズン。真っ赤に色づいた紅葉を楽しんで秋を満喫しましょう♪
栄誉と功績をたたえる日 ~秋の叙勲~
11月3日は文化の日です。「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として1946年にさだめられた祝日ですが、各界で様々な活躍をした方をたたえ、勲章・褒章が授与される日でもあります。
今回の花だよりでは秋の叙勲についてお伝えします。
■勲章・褒章とは
(画像の出典:内閣府「日本の勲章・褒章」)勲章・褒章は各界での活躍が認められた方に対し、その活躍をたたえるものとして授与されるものです。
随時授与されるいくつかの勲章・褒章を除き、年に春秋の2回授与されており、春は4月29日付、秋は11月3日付で授与されます。そのうち、秋に授与される勲章・褒章には以下の種類があります。
・春秋叙勲
各界で顕著な活躍をした方を対象とする叙勲です。現在おこなわれている春秋叙勲は1964年4月29日付から始まり、毎年春と秋に授与されています。授与される勲章には、大勲位菊花章、桐花大綬章、旭日章などがあります。
・文化勲章
日本の文化の発達に関して顕著な活躍をした方を対象とする勲章です。文化勲章は秋のみ授与されます。また、宮中でとりおこなわれる文化勲章親授式も11月3日に行われます。
・春秋褒章
春秋叙勲と同日に授与される褒章です。自己の危難をかえりみず、人命の救助に尽力した方を対象とする紅綬褒章、その道一筋に業務に精励し、衆民の模範である方を対象とする黄綬褒章などがあります。
■叙勲のお祝い
勲章・褒章を授与されるのは大変な名誉です。周りの方々が授与されたときは、その功績をたたえ華やかなお花で最大限に祝福したいですね。受章の知らせを聞き次第、早めにお花を贈るようにしましょう。
ご自宅や事務所に贈る場合は、届いてすぐに飾ることができるアレンジメントか胡蝶蘭がおすすめです。アレンジメントにはお祝いのメッセージ、胡蝶蘭には「祝受章」「叙勲御祝」などを書いた名札を立てるようにするといいでしょう。
また、直接受章者の方へお渡しすることが可能な場合は花束を贈るのもいいですね。花束の場合も同様に、メッセージを添えてお渡しすれば受章を祝う気持ちが相手へと伝わります。
祝賀会や受章パーティが開かれる場合は、その会場にお届けするのもいいでしょう。
会場へのお花のお届けはスタンド花やスタンディングアレンジなど、華やかなお花を届けるようにします。ただし、会場によってはスタンド花を持ち込めない場合もあるので、お花屋さんに相談しましょう。
会場へお届けする場合は開催場所や開催時間を確認し、それをお花屋さんに伝えればちょうどいいタイミングでお花をお届けします。お花には名札を立てることを忘れないようにしましょうね。

























