飾りかた
ハーバリウムを自分で作ってみませんか?

ハーバリウムというものをご存知でしょうか?
少し前からInstagramを中心にSNSで話題になっているインテリアグッズです。
今週はこのハーバリウムについてご紹介します!
■そもそもハーバリウムとは?
ハーバリウムとは植物を研究するため等で保管しておくための方法のことです。
つまり植物の標本(サンプル)のことをハーバリウムと呼びます。
今回紹介するものはその中でも乾燥させたお花をオイルで満たされた容器で保管するものです。
元々は研究材料の一つとして使われていましたが、見た目が美しいことからインテリアグッズとして注目を集めるようになったそうです。
余談ではありますが、ハーバリウムは保管しておくための方法ですので、広い意味では押し花やドライフラワーもこれに含まれるそうです。
■どんな花が使われるの?

オイルを使ったハーバリウムでは、主にドライフラワーが用いられます。
生花をそのまま使わない理由は、お花に含まれる水分が関係しております。
完全に乾燥させたドライフラワーでは水分が含まれていないため菌や微生物が繁殖しにくい状態ですので長期間の保存が可能です。
一方で水分の含まれている状態の生花では、それに含まれる有機物を栄養源として菌や微生物が繁殖してしまいます。
この菌や微生物が繁殖することによってお花が枯れやすくなってしまため、生花はハーバリウムには向いていないとされています。
また生花を使わないもう一つの理由が色落ちです。
オイルのハーバリウムの美しさはその透明感も大事な要素の一つです。
しかし、乾燥していない生花ではこのオイルに入れると、時間の経過と共に色が落ちてしまいます。
そして落ちた色が透明なオイルに溶け出してしまいオイルの本来の透明感を損ねてしまうのです。
■どうやって作るの?
1.材料の準備
ハーバリウムの作り方ですが、まずは材料の準備をします。
主に必要なものは次のようなものです。
・花材(ドライフラワーやプリザーブドフラワー)
生花もドライフラワーにしてしまえばもちろん使うことが出来ます。
乾燥させる際にはドライフラワー用の乾燥剤というものがホームセンター等で購入することが出来ます。
これを使うと色落ちが少なく簡単にドライフラワーを作ることが出来ます。
その他の方法としては花材を逆さまにして吊るして自然に乾燥させる方法等もあります。
しかし、乾燥剤を用いる方法に比べると時間がかかります。
・蓋つきの透明な容器(ガラス容器がおすすめ)
透明な容器で密封できる物であれば容器は何でも大丈夫ですが、小傷が付きづらいガラス容器をオススメします。
尚、使用する容器は予めしっかりと消毒をして下さい。
煮沸消毒等で消毒をした後、容器内部を十分に乾燥させて使います。
こうすることで容器の中でカビ等が発生しにくく出来ます。
・ハーバリウム用のオイル
ベビーオイルやグリセリンといった代用品もありますが、やはり一番美しさを長持ちさせるためにも専用のものを用いた方が良いでしょう。
通販を始め一部ホームセンターでも購入出来るようです。
2.材料を容器に入れる
材料の準備が出来ましたら完成イメージを頭の中に描きながら(勿論イメージスケッチをするのも良いです)先ずは花材を容器の中に入れていきます。
この時にピンセットのようなものを使うと容器の中で花材を動かしやすいのでおススメです。
花材の配置が重要で、あまり詰め込み過ぎても透明感の無い窮屈なハーバリウムになってしまいます。
※量を多く入れる場合には、先ず花材を少し入れてから同じくらいまでオイルを注ぎます。
そしてその上に花材を入れてまたオイルを注いでを繰り返すと、崩れにくくイメージ通りに仕上がりやすくなります。
上手く光が抜けるような配置を心がけると透明感のある綺麗なハーバリウムになります。
花材を入れて配置も定まったらオイルを容器が満たされるまでゆっくり注ぎ入れて下さい。
オイルで容器を満たせましたら蓋をしっかり閉め密封して完成です。

■注意事項
1.使用するオイルについて
オイルは油のことですので、火が燃え移りやすいものや簡単には燃えないものがあります。
ハーバリウム用として売られているオイルは大体ものが安全だとされていますが、間違った使い方や専用のオイルを使わずに代用品を使う場合には特に注意が必要です。
一般的にハーバリウム用として売られているオイルは次の2種類です。
いずれも消防法で非危険物とされており、引火点も250℃を上回っており、火が着きにくいオイルとされています。
・ミネラルオイル
ベビーオイルやクレンジングオイルといった製品の主成分です。
・シリコーンオイル
化粧品やつや出し商品、潤滑油といった製品の主成分です。
2.収れん火災の原因になるかもしれない
収れん火災という言葉をあまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
これは太陽の光が鏡などによって集められることによって起こってしまう火災のことです。
ハーバリウムに使用する容器はガラスの容器が一般的ですが、これも太陽の光を反射しやすい容器です。
特に冬場は空気が乾燥し、一度火が着くと燃え広がりやすいため、注意が必要です。
太陽の光が直接当たる場所へハーバリウムを置く場合は、光が反射する先に燃えやすいものを置かないようにするか、光をレースカーテン等で遮るなどの工夫をして下さいね。
■最後に
雑貨屋さんやお花屋さんで売られているようなハーバリウムとそっくりに制作することは難しいです。
しかし、自分で好きなお花で好きな配置で作ったものですので愛着のあるものに仕上がることでしょう。
少々手間のかかるインテリアグッズですが、是非一度お試し下さいね。
フローティングフラワーで家庭を華やかに!お花と器の組み合わせ3選

ここ最近人気を集めているのが、初夏のパーティーを彩る「フローティングフラワー」です。
茎を短くカットした花を水に浮かべるフローティングフラワーは、部屋に華やかさと爽やかな印象を与えます♪
今回は、さまざまなお花と器を組み合わせた3パターンのフローティングフラワーの作り方をご紹介!お部屋を涼しく彩りましょう♡
フローティングフラワーに使うお花は「3パターン」
1)ピンポンマムでカラフルに♪
【アジサイ】
特徴:小さな花がいくつも集まり球状になっているのが特徴です。
香り:少し甘い香りですが、それほど強くはありません。
花言葉:辛抱強い愛情・寛容
【マトリカリア】
特徴:花弁の多い小さめの花です。小さいながらも存在感があり、フローティングフラワーにマッチします◎
花言葉:集う喜び・楽しむ・深い愛情
【ピンポンマム】
特徴:鑑賞菊の一種で、コロンとした丸い花冠が特徴です。花色によって印象が大きく変わります◎
花言葉:君を愛す・真実・高貴・私を信じて
2)バラで上品に♡
【バラ】
特徴:1本の茎に1輪の大きな花をつけます。フラワーブーケ・アレンジメントの定番品種です◎
香り:甘く、上品な香りです。
花言葉:愛情・美・情熱・熱烈な恋
3)アジサイでナチュラルに◎
【アジサイ】
特徴:小さな花がいくつも集まり球状になっているのが特徴です。
香り:少し甘い香りですが、それほど強くはありません。
花言葉:辛抱強い愛情・寛容
【マトリカリア】
特徴:花弁の多い小さめの花です。小さいながらも存在感があり、フローティングフラワーにマッチします◎
香り:菊に似た強めの香りです。
花言葉:集う喜び・楽しむ・深い愛情
【ローズゼラニウム】
特徴:低木の一種です。その香りにはリラックス効果があるといわれ、アロマオイルにもよく用いられます◎
香り:バラよりやや弱く、上品で甘い香りです。
花言葉:尊敬・信頼・真の友情
【ベルテッセン】
特徴:小さな可愛らしい花びらをつけます。はっきりした花色が多く、フローティングフラワーをカラフルに彩ります◎
香り:ほとんどありません。
花言葉:精神の美・旅人の喜び
【サンダーソニア】
特徴:小さなランタンのような独特の形が特徴です。今回は、鮮やかなオレンジ色をチョイスします◎
香り:ほとんどありません。
花言葉:福音・祝福・祈り・信頼
【スマイラックス】
特徴:観葉植物として人気があります。フローティングフラワーにグリーンを加えたいときにおすすめです◎
香り:ほとんどありません。
花言葉:勝利
【サンキライ】
特徴:鮮やかな赤色の実が特徴で、クリスマスリースやお正月飾りにも使われます◎
香り:ほのかな甘い香りです。
花言葉:元気
フローティングフラワーの作り方
1)ピンポンマムのフローティングフラワー
STEP1:花材と大きめの容器を用意し、水を張ります。

STEP2:花の部分をカットし、水に浮かべます。

POINT:空間に余裕を持たせるとおしゃれに見せられます◎

2)バラのフローティングフラワー
STEP1:花材と上品な容器を用意し、水を張ります。

STEP2:花の部分をカットし、水に浮かべます。

POINT:上品な印象に仕上げるなら、紅白の色使いがおすすめです◎
3)アジサイのフローティングフラワー
STEP1:花材と木目の容器を用意し、水を張ります。

STEP2:花の部分をカットし、水に浮かべます。

POINT:大きめの花材から入れるのがベスト◎バランスが取りやすくなります。
パーティーのテーブルフラワーにおすすめ♡
涼しげで爽やかな印象を与えるフローティングフラワー。
テーブルフラワーとして飾ることで、初夏のパーティーを爽やかに彩ります♡
作り方はとっても簡単なので、一度にいくつも作れちゃうのがうれしいポイント。
今回のようにいくつかのパターンを作り、それぞれの印象の違いを楽しんでみましょう♪
動画監修者
小西 拓![]() |
石川県在住、フラワーデザイン競技会グランドチャンピオン選手権・2018年度優勝者。実家が花キューピット加盟店で、ご両親の世代から花屋を生業としている。 大学卒業後はJFTDの専門学校に入学し、花屋を開業するために経営や技術・ノウハウを習得する。季節の花を用いることを大切にし、茎も葉もすべてが花の一部であり命あるものとして捉え、花の可能性を探っている。 |
せっかくいただいたお花を長持ちさせたい!暑い時期はどうすればいい?

先月の母の日や今週末の父の日とお花を頂く機会が多い今日この頃。
折角頂いたお花ですから長く楽しみたいですよね。
今回は室温が上がり始めるこれからの時期のお花の飾り方とお手入れについてご紹介します。
■気温の上昇は切花には悪条件

気温(室温)が上昇するとお花を生けている花瓶の水の温度も上がってきます。
直射日光に当たるような場所に置いていない限り熱湯にはなりませんがぬるくなります。
このぬるい水、実はバクテリアが繁殖するには好条件になってしまいます…
バクテリアの繁殖した水にお花を生けていると、バクテリアが茎に入り込み、水を吸いづらくしてしまいます。
1.対処方法
今の時期は水温が上がりやすいので毎日、少なくとも2日に一度は水の交換を!
また、花瓶が汚れていると雑菌が繁殖する原因になります。
少し濁っているなと感じた時には水の交換だけでなく次のことを試してみて下さい。
水を取り替える時にはなるべく花瓶の内側も中性洗剤で洗って清潔に保つようにしましょう。
水の交換を行う時には、同時に茎に付着しているぬめりもチェックして下さい。
付着しているようでしたら水洗いで綺麗に流して下さいね。
2.予防策として

・生ける準備
まずお花を生ける前に花瓶を消毒しておきます。具体的には、塩素系の漂白剤を用いて花瓶を洗います。
その後、水道水を花瓶に注ぎ入れてお花を生けてください。
ちなみに水道水とは、純粋に水道の蛇口から出てくるお水です。
浄水器を通した塩素の入ってないお水や、蒸留水は避けた方が良いです。
・無事に生けることが出来たら
夏場は花瓶の水が温まりやすいので、水の中に少量の塩素系の漂白剤を入れてみてください。
漂白剤には、白くする以外にもバクテリアやカビなどの繁殖を抑える殺菌効果があるそうです。
入れる量は1~3滴で、多過ぎも良くないです。
水の中に10円を入れることも効果があるそうです。
10円の銅イオンが水に雑菌が繁殖することを防ぐことにつながるとされています。
ですが一番はやはり毎日水を替えることが良いでしょう。
数日家を空ける場合等お手入れが出来ないという場合にはお試し下さい!
~お花を生ける時は必ず水揚げをしましょう!~切花は茎の切り口から水を吸い上げて鮮度を保ちます。
生ける前にその切り口の状態を整える作業が水揚げです。
水揚げの最も簡単な方法は、水を入れた容器の中に茎を沈め、水中で茎を斜めに切り落とす方法です。
水中で切り落とすことによって、切り口から空気が入ることを防ぎ、水を吸い上げやすい状態にします。
切るときは切れ味の良いハサミやカッターを使って茎の中の水の通り道を潰さないようにしてくださいね。
また、水揚げをすることで切り口から新鮮な水をより良い状態で吸えるようになります。
お花がしおれてきた時、この作業をすると元気を取り戻すことができることがあります。
■置き場所にも注意

夏場なので日が当たるような場所は避けて、涼しい所に置いてあげて下さい。
また、エアコンの風が直接当たるような場所も避けましょう。
あまり気温が高くならない比較的涼しい場所、静かな場所が飾ることに最適な場所です。
■最後に
如何でしたか?
読んでみると大変そうだと思ってしまうかもしれません。ですが、気にかけてあげた分だけお花を長く楽しむことが出来るはずです。
梅雨に入ったばかりですが、梅雨が終われば暑さの厳しい時期に入ります。お花を飾る準備を手元で水遊びをするような感覚で楽しんでみては如何でしょうか。
折角頂いたお花をずっと楽しめないことは心苦しいですが、今回挙げたような方法も参考にして頂いて少しでも長く楽しんで下さいね。
花瓶が無い時のお花の飾り方

お花を頂いた時、アレンジメントの場合にはそのまま飾ることが出来ます。
また、花束で頂いたお花を飾る際にはそれを花瓶に挿して飾ります。
ですが普段からお花を生けるような習慣のある方でないと丁度良い花瓶がないことが多いのではないでしょうか?
今週はそんな花瓶が無い時に役立つ代用品を3つご紹介します!
■空ビン

お酒を始め、飲み物がビンに入って売られていることは多いです。
パンに塗るジャムもビン入りのことが多いですよね。
そのため、空ビンは簡単に用意することが出来ると思います。
多くの花瓶と同じくガラスのものなので大きさや形状にはよりますが、適度に重さもあり転倒の心配が少ないです。
最近では色付きのガラスビンも多いですので、色によってはお花の美しさをより引き立てることが出来るかもしれません。
また一口にビンといっても大きいものから小さいものまで様々な大きさや形状があります。
大きいビンであれば最小限のカットで生けることが出来ます。
小さいビンであればお花を短く切って可愛く飾ることが出来ます。
■ペットボトル
加工のし易さ、手軽に用意出来ること等から空ビンより使いやすいことがペットボトルの良い所です。
ただ、ペットボトル自体重いものではないので転倒には注意が必要です。
そのままであれば口が狭いので一輪挿しで安定してお花を生けることが出来ます。

軽いお花なら2本でも
多く飾りたい時には飲み口を切り取り、切り口をテープ等で養生してから生けましょう。
大輪のお花を生ける際や多くのお花を一本のペットボトルに飾りたい時には、底に砂利やビー玉を一緒に入れると倒れにくくなります。
よく目にする透明なペットボトルの場合、そのままだと味気ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような時にはリボンやおしゃれなマスキングテープでデコレーションすると可愛らしくなります。
またブランドのロゴが入ったもの等お洒落な紙袋へペットボトルごと入れて飾ることもオススメです。
その際はシンプルなデザインのものをセレクトするとお花とケンカせずに飾ることが出来ます。
■グラス・コップ

お花の茎の部分を小さく切ってコップやグラスで飾るのも良いです。
ご自宅に使わなくなったコップや貰い物のコップで使っていないものがあれば花瓶の代用にしてしまうのも手です。
日常的に使っているものですので生活に馴染みやすいのも良いですね。
■最後に
今回取り上げた3つはいずれも手軽に用意出来るものでした。
極端な話をしてしまえば水を溜めることが出来る容器であれば何でも代用可能です。
調べてみると他にもバケツ、空き缶、卵の殻と飾る方によって様々なものを代用品として活用しています。
是非皆さんも工夫を凝らして様々な生け方を楽しんでみて下さいね。
どう楽しむ?母の日にカーネーションを貰ったら…
★今年、2025年の母の日は5月11日(日)です★
最新の母の日情報はこちら↓

2020年の母の日は5月10日(日)。
母の日にはカーネーションを贈ることが多いですよね。
頂いたお母さんにとっては、折角頂いたもの…
出来るだけ長く楽しみたいと思うのではないでしょうか?
今回は贈ることの多い3種類のスタイル別で楽しみ方をまとめてみました。

吸水フォーム(よくオアシスと呼ばれます)という水を溜めて置くことが出来るスポンジのようなものに花を挿したものです。
このオアシスには、お花に水を与えるという役割があります。
オアシスは一度乾燥してしまうと再度水を溜めることが出来なくなる特徴があります。
給水する際は水位を確認しながら静かに水を注ぎます。5月でしたら、毎日水を与えることをお勧めします。
水やりの際、器の縁周辺から水を注ぎますが、隙間が少ない場合も多いですので、口の小さい水差しがあるとやり易いです。
特に今年は寒暖差が激しく、今の時期でも冷暖房を使用したくなるような日もあるかもしれません。
その際は、冷暖房の風がアレンジメントへ直接当たらないようにします。
直接当てるとお花やオアシスが乾燥してしまい、しおれる原因となります。
アレンジメントは頂いたらそのまま飾れるというスタイルが支持され大変人気です。
綺麗なラッピングもされていますが、器の外側を包んでいるラッピングは飾る時に全て外すことをお勧めします。
そのままの方が綺麗ですが、長持ちさせるためには通気を良くし、熱や湿度を逃がしやすいようにするためにも外しましょう!
置き場所は部屋の中で日照時間があまり長くなく、エアコン等の風が当たらない涼しい場所に置きます。
咲き終わったお花は順番に取り除きましょう!
■花束

母の日に限らずお花を贈る際に一般的なものが花束です。
飾る際には、思い切ってラッピングは外しましょう。
そのままですと通気が悪くなる他、水を上手に吸水出来ない原因となります。
ラッピングを外した花束は、花瓶に入れる前に花の根元を0.5~1cm程度切ります。
こうすることで、根元に溜まった汚れや花自身の生成物を取り除き、水の吸い上げが良くなります。
飾り始めてからも根元には雑菌が溜まり易いため、水を入れ替える際には根元を切ってあげて下さい。
また、運搬時に保水目的でゼリー状の保水材が根元に付いているものがあります。
付いていた際にはこれも綺麗に取り除きましょう。
花瓶等に挿す際、葉が水に浸かってしまうと浸かっている部分の葉は呼吸することが出来ず腐ってしまいます。
またこれが原因で水を汚してしまうことにも繋がります。
挿す前には上の方の葉を2,3枚残してなるべく切り取りましょう。
この時、葉を全部取ってしまうと光合成が出来なくなります!
水は濁る前に取り替えましょう。
夏であれば毎日、それ以外の季節は3日に1度程度は交換します。
その際、花瓶の内側もスポンジなどで綺麗に洗うと雑菌が繁殖しにくくなります。
置く場所は冷暖房の風が直接当たる場所は避け、穏やかな場所に置いてあげると長持ちします。
枯れた花や葉が同じ花瓶の中に入っていると、見栄えも悪いですし雑菌が繁殖し花を傷める原因にもなります。
枯れていることに気付いた時に取ってしまいましょう。
■鉢物

鉢でカーネーションを頂いたらまずはラッピングを外しましょう。
その後、土の状態を確認してみて、根本の土が乾いていたら水をあげましょう。
水をあげる量は、鉢の底の部分から水が出てくるまでが目安です。
土を見て、触ってみて乾いていたら水をあげるようにします。
そして大切なことが、咲かないと思われるツボミを取り除くことです。
咲かないツボミを取り除くことで、咲くツボミに多くの栄養分を回すことが出来ます。
咲かないツボミは中身が空でスカスカですが、咲くツボミは中身が詰まっており、固い感触があり直ぐに分かります。
勿体なく感じますが、これから咲くお花のためにも思い切って取り除きましょう。
鉢物の場合は、屋外の日当たりの良い場所に置きましょう!
屋内で楽しむ際にも、日が差し込む窓辺に飾るようにします。
ツボミが沢山付いている場合、日光が不足するとツボミが開かないことがあります。
但し、高温と湿気には弱いため、夏季は特に注意が必要です。
湿気が多くなると蒸れてしまい、根っこが腐りやすくなります。
夏場に直射日光に当てることはを避けて、涼しく風通しの良い場所へ移動してください。
屋内の場合、窓を開けて風を入れたり、週に数回ほど外に出してあげてください。
■最後に
如何でしたか?
初めは難しく感じるかもしれませんが、置き場所等を工夫すれば長く楽しむことが出来ます。
鉢物を頂いた場合は育て方次第では来年以降も楽しむことが出来ることは勿論、増やしていくことも出来ます。
どんなスタイルのお花であれ折角頂いたお花ですから、是非真心こめて長く楽しんでくださいね。

いつもの部屋にお花のアクセントを加えてみませんか?
部屋にお花やグリーンを置くと、リラックス効果やヒーリング効果があるとされています。
今回はそんなお花やグリーンを置くことがもたらす人への効用についてまとめました。
■置く場所を選ぶことから始まるお部屋の片づけ

不思議なことに部屋に植物を配置しようとすると自然と部屋の片づけが始まります。
置く場所が無ければ置けないですし、折角置くのだから良く見せたいですよね。
そしてきれいに片づけた部屋に鉢物やアレンジメント、花瓶を置けば、これで自分だけの癒しの空間の完成です。
■植物の緑色による眼精疲労の軽減

緑は人間の目の網膜に負担をかけない波長の長さで、目の疲れを軽減させる効果があるとされています。
パソコンやスマートフォンを日々多用して酷使している今日。
目の疲れを、部屋で植物を眺めることにより軽減できたら良いですね。
■自然の加湿効果

植物がない部屋とある部屋を比べるとどのような違いが出るのでしょうか?実際にこれらを比較した実験があります。
その実験では、植物を置いた部屋の方がのどの粘膜の乾燥や声のかすれが有意に減ったという結果が出ています!
植物が葉っぱ等から水分を空気中へ出すことが、室内の湿度を快適に保つことにつながるそうです。
部屋に置くことで乾燥を防ぐことができれば、一日中加湿器を動かす必要も無いかもしれませんね。
■香りによるヒーリング効果

香りのするバラ等の植物に限りますが、植物の香りには心理的なストレスを軽減する効果があります。
ただ、花の中には室内だと香りが強いものもあります。
このような香りが苦手な方もいらっしゃいますので、選ぶ際には注意が必要です。
■花の色による効能

花の色によっても心や体に様々な効果があるとされています。
その時の気分によって、気持ちを整理することに色を活用する等、色の効果を上手に生かしたいものです。
花の色によって次のような効果があるとされています。
・レッド:向上心や意欲、気力、勇気を与えられる。
・ピンク:緊張をほぐす、体内機能の活性化。
・イエロー:対人関係のストレス緩和、コミュニケーション能力の向上。 消化器系の活動促進
・ホワイト:心身のリフレッシュ。
・ブルー:感情の高ぶりの抑える、理性や自制心をつける。
・パープル:イライラや興奮を鎮める効果。
■置くだけで気持ちに変化をくれるお花やグリーン 贈り物にも!
以上がお花やグリーンを部屋に置くことによって得られる効果です。
今回触れたこと以外にも様々な良い効果が最近の研究によって続々と明らかになっています。
自分の部屋のインテリアを決める時、お花やグリーンも一つ取り入れてみてはいかがでしょうか?
お花やグリーンはこれからの母の日や父の日、お誕生日や各種お祝い事など、日頃の感謝を伝える機会の贈り物にもお勧めです!
お花の鉢物やアレンジメントでしたら、花瓶を持っていない相手の方も頂いて直ぐにお部屋に飾ることが出来ますね。
贈る際は、相手のことを想いながらの贈り物選びに今回触れたこともぜひ参考にしてみてくださいね。
2月の誕生花・思いやりあふれる「チューリップ」
2月生まれの皆様は、もうすぐお誕生月ですね。おめでとうございます!
2月の誕生花は、ふっくらとした姿がかわいい【チューリップ】です。
今回の花だよりでは、2月の誕生花「チューリップ」についてご紹介します。
■「思いやり」あふれる物語
有名な童謡もあり、多くの人から知られているチューリップ。
開花期間が短く春しか流通しませんが、とても人気のある花です。
花言葉は「思いやり」で、感謝を込めたプレゼントにぴったりです。
この花言葉は、オランダの「チューリップ物語」が由来になっています。
あるところに、3人の騎士からプロポーズされた女性がいました。
3人の騎士は、それぞれ「王冠(名声)」「剣(強さ)」「財産(資産)」をアピールして女性に求婚しました。
しかし女性は、残されてしまう2人を気遣うあまり、誰か1人を選ぶことができません。
全員の幸せを願った女性は、自分をチューリップの姿に変えてもらいました。
3人の騎士は、そのチューリップを仲良く育てました。
女性のやさしさから「思いやり」という花言葉が生まれました。
また、チューリップの花は「王冠」を、葉っぱは「剣」を、球根は「財産」を表すと伝えられています。
色ごとの花言葉にも、愛情・恋愛にちなんだものが多くあります。
赤色:「愛の告白」「永遠の愛」
ピンク色:「愛の芽生え」「誠実な愛」
■「浅水」で飾りましょう
チューリップを飾るときは、「浅水(あさみず)」を行うと長持ちしやすくなります。
浅水とは、花瓶に入れる水の量を少なくすること。
チューリップのように茎がやわらかい花は、水に触れている部分から腐っていきます。
そのため、水に浸かる面積を減らしてあげましょう。
水の量は、花瓶の底から2~3cmほどが目安です。
浅水を行ったら、必ず以下のことに注意してくださいね。
◆ こまめに水を入れ替える
チューリップは水をよく吸う花です。
浅水の状態で放っておくと、すぐに水が足りなくなってしまいます。
◆ 重さのある花瓶を使う
水の量が少ないぶん、花の重さで花瓶が倒れやすくなります。
ハロウィンの歴史&おすすめの飾りつけ
10月31日が近づくと、街に【ハロウィン】の雰囲気がただよいますね。
だんだんと日本でも広まっており、注目を集めているハロウィン。
仮装やコスプレのイメージが強いですが、元々は西洋の伝統的な儀式なんです。
今回の花だよりでは、ハロウィンの歴史や、飾りつけにおすすめな植物についてご紹介します。
■ハロウィンの起源は「お盆」に似ている
ハロウィンの起源となったお祭りは、日本の「お盆」に似た意味合いを持っています。
かつて10月31日に、古代ケルト人が秋の収穫祭を行っており、お祭りの晩には死者の魂がこの世へ戻ってくると言われていました。
ただし、一緒に悪霊や魔物もやってくると考えられていたのです。
そこで、当時の人々は仮面をかぶって悪霊から身を守っていました。
この風習が元となり、ハロウィンに仮装する習慣が根付いたと言われています。
やがて、ヨーロッパからアメリカへ伝わると、徐々に宗教的な意味合いが薄れていきました。
日本での始まりは、1983年に原宿で行われたハロウィン・パレードです。
1997年以降、人気テーマパークが実施したイベントをきっかけに、世間の認知度が上がっていきました。
また、2000年頃には食品会社にも広まり、ハロウィンにちなんだお菓子が販売され始めました。
facebookやinstagramなどのSNSが普及したことで、近頃はより規模を広げています。
■ハロウィンの飾りつけにおすすめな花・植物

【おもちゃかぼちゃ】
主にハロウィンの飾りつけに使われる、鑑賞用のカボチャです。
大きさは直径5~15cmほどで、様々な色や形の実がなります。
皮が硬くて切りにくく、実もあまり美味しくないため、食用には向いていません。

【観賞用トウガラシ】
オレンジ、紫、赤、黄色、白などのカラフルな実がなり、ハロウィンに重宝されます。
食用トウガラシに似た細長く尖った形や、丸くふくらんだ形などがあります。
鑑賞用の品種は食べられませんが、実りの秋を感じられる植物です。

【赤・オレンジのガーベラ】
シンプルな一重咲きのガーベラは、ポップで可愛らしい雰囲気を持っています。
花が大きく存在感があるため、一輪挿しなどで気軽にハロウィンを楽しめます。
ハロウィンらしいオレンジ色はもちろん、秋に似合う赤色もおすすめです。
お供えの切り花を長持ちさせるコツ
お墓やお仏壇に花を供える際に、お手入れの大変さを感じることはありませんか?
夏場はより一層花持ちが悪くなるため、お盆の時期は大変ですよね。
今回の花だよりでは、お供えの切り花を長持ちさせるためのポイントをご紹介します。
■一番大切なのは、毎日の水替え・水切り
切り花が傷んでしまうのは、水中で繁殖するバクテリアが原因です。
汚れた水に挿しておくと、バクテリアの影響で茎が詰まってしまいます。
茎が詰まることで水を吸えなくなり、元気がなくなってしまうんです。
やはり、水を毎日替えてあげることが一番重要です。
茎に付いているぬめりを洗いながすと、バクテリアが落ちて清潔になります。
もうひと手間かけて、一緒に【水切り】を行うと、格段に長持ちするようになります。
【水切りの方法】
1.バケツなどに水を張って茎の根元をつける
※ 花や葉が水につからないよう、茎の根元だけをつけてください。
2.水中で、茎の先端を1~2cm程 斜めに切る
※ 既に茎が変色している場合は、その部分を取りのぞいてから水切りします。
汚れた切り口をカットして、新しい切り口を出してあげる方法です。
茎に空気が入ってしまうと、気泡が詰まりの原因になるため、なるべく水につけたまま切ります。
斜めに切ると切り口の面積が広くなり、そのぶん水をたっぷり吸えるようになります。
■花筒へ挿す前にするべき2つの対策
忙しい毎日を送っていると、水替えを忘れてしまうことが多々あります。
特にお墓のお供え花は、毎日通ってお手入れするのが難しいですよね。
花筒へ挿す前に、簡単にできる対策があります!
1.茎の根元についている葉を取りのぞく
葉は水につかると腐りやすくなるため、細菌が繁殖する原因になります。
また、葉の枚数が多すぎると、そこから水分が蒸発して花まで水が届きません。
茎の半分より下あたりの葉を取りのぞきましょう。
※ 光合成が出来なくなるので、上の方の葉は残しておいてくださいね。
2.花筒に10円玉や漂白剤を入れる
・10円玉
10円玉を水に入れると、【銅イオン】という成分が溶け出します。
この成分には、水中の細菌の繁殖を抑える効果があるとされています。
まだ酸化していないピカピカの10円玉ほど、より効果が期待できます。
・漂白剤
塩素系の漂白剤には、水が腐るのを遅らせる効果があると言われています。
200㏄の水に対して、1~2滴程度の漂白剤を混ぜてください。
また、【延命剤】という切り花用の薬品も流通しています。
こちらは、花屋さんやホームセンターで入手できますよ。
ですが、これらの方法だけでは、毎日の水替え・水切りと同等の効果はありません…。
お盆の期間中だけでも、なるべく水替えができるといいですね。
■造花ではなく生花をお供えする理由
仏教では、仏様はお食事の代わりに香りを召し上がるといわれています。
お線香や果物・花などは、故人に良い香りを楽しんでいただくためにお供えしているのです。
そのため、お供えには 生花(本物のお花)を用いるのが良いとされています。
とはいえ、造花が禁止されているわけではありません。
虫や野生動物に荒らされるのを防ぐため、造花を勧めている墓地もあります。
お花の種類よりも、故人を想って供養する気持ちが大切です。


>>花瓶がなくても飾れる






>>お盆の花をもっと見る
>>お供えの花をもっと見る