葉牡丹
寒い季節でもあざやかな冬の花
新しい年がはじまり、これから本格的に寒くなっていきますね。
花が少なくなる季節だからこそ、あざやかに咲く花を見ると嬉しくなります。
今回の花だよりでは、1月以降に見られる冬の花をご紹介します。
■ビオラ
開花時期:11~5月頃
スミレの仲間にあたるビオラは、冬のガーデニングに欠かせない花です。
ラテン語の「Viola(紫色)」から名付けられ、日本では「三色菫」とも言います。
品種改良が進められ、ピンク・黄色・オレンジ・白など、色とりどりの花が咲くようになりました。
花言葉は「誠実」「信頼」「少女の恋」など、控えめなものが多いです。
下向きに咲く花が、物思いにふける少女のように見えることが由来となっています。
見た目がそっくりな「パンジー」とは、花の大きさが違います。
直径が約5㎝以下のものを「ビオラ」、約5㎝以上のものを「パンジー」と呼んで区別しています。
現在は小さいパンジーなどもあり、その違いはあいまいになっています。
■ウメ(梅)
開花時期:1~3月頃
中国から渡ってきたウメの木は、古い時代から詩などに登場しています。
おもに花を鑑賞する「花ウメ」と、実をつける「実ウメ」に分けられます。
花の色は赤・ピンク・白があり、とてもいい香りがします。
花言葉は「忠誠」「優雅」「高貴」など、日本らしい単語が付いています。
「忠誠」は、菅原道真の伝説にちなんだ花言葉です。
才能をねたまれた道真は、無実の罪を着せられてしまいました。
太宰府への追放が決まると、庭のウメに別れを言って屋敷から出ていきます。
ところが、ウメの木は空を飛んで、道真を追いかけたと言います。
この「飛梅伝説」が由来となり、「忠誠」という花言葉になりました。
■ハボタン(葉牡丹)
鑑賞時期:11月~2月頃
色のついた葉が牡丹の花に見えるため「ハボタン」と名付けられました。
キャベツやブロッコリーの仲間で「花キャベツ」とも呼ばれています。
気温が下がって寒くなると、葉が赤・白・クリーム色などに色づきます。
花言葉は「祝福」「利益」などのおめでたいものばかりです。
縁起物の牡丹に似ていることや、紅白に色づくことから、お正月の定番にもなっています。
牡丹よりも育てやすく、安価で手に入るため、人気が高まったとされています。