縁起の良いお花
お正月の花~縁起の良い花と新年を迎えよう~
最近、お店に行くとクリスマスグッズと一緒に、お正月のグッズも見かけるようになりましたね。
しめ縄や、正月飾りを準備したという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はお正月にぴったりな、縁起の良いお花をご紹介します。
自宅に飾ることはもちろん、新年のあいさつとして、お世話になっている方へお正月らしいお花を贈るのも、良いと思いますよ。
お花の贈り物は、どんな年代の方にも喜んでもらえると思います。
では、ここからお正月にぴったりなお花をご紹介します。
◆松
お正月のシーズンになると、門松などでも活躍する「松」。
松が縁起物と言われる理由は「不老長寿」の象徴として考えられているためです。
「不老長寿」の象徴と考えられるようになった理由は、松が常緑樹という種類であり、他の木々が葉を落としてしまう季節になっても、常に青々としているからと言われています。
また、「1年中緑色を絶やさない」ことから「生命力が強い」とされ、子孫繁栄を願う対象ともされているようです。
◆マム(菊)
マムは「菊を飾ると福が来る」と言われるほど、縁起の良いお花として有名です。
高貴なお花の1つでもあります。
マムは邪気を払う力があると信じられていて、長寿を願うお花の1つなのです。
そして「高貴・生命力」などのお正月にぴったりな花言葉も持っています。
大輪のマムから小菊、ピンポンマムなど…たくさんの種類があるので、マムだけでアレンジメントを作っても華やかですよ。
ちなみに、マムは他のお花よりも、比較的に長持ちしてくれます。
縁起の良いお花で、長くきれいな姿を楽しみたいという方には、特におすすめです。
◆梅
アレンジメントや花束で使うことはもちろん、お正月のイラストや髪飾りのモチーフにもなっている、梅の花。
お正月に梅を飾る理由は、梅の開花時期に関係があるとされています。
梅の花が開花するのは、地域で差はありますが2月~3月とされ、早春の時期にお花を咲かせます。
そのため、どのお花よりも早く花を咲かせることから、「出世」や「開運」の象徴とされているのです。
梅は、他のお花がまだ咲かない時期に、美しいお花を楽しませてくれるのですね。
ちなみに花言葉は「上品・忠実・高潔」などがあります。
開運の象徴とされる梅のお花を飾って、素敵な1年の始まりにしたいですね。
◆南天
「南天」は「難転」と同音であることから、古くより縁起の良い植物とされてきました。
南天の「なん」にかけて、「難関や災難を転じる」という意味もあるそうです。
そこから江戸時代では、火災避けの効果があると信じられていたと言われています。
そのため、南天が玄関先に飾られていたり、お庭に植えられていたりすることが、多かったようです。
つやつやした赤い実が、お正月に華やかさをプラスしてくれそうですね。
花言葉も縁起が良く、「福をなす」などがあります。
◆胡蝶蘭
お祝いの場で、飾られることの多い胡蝶蘭。
胡蝶蘭は、お花の形が蝶々のように見えることから、「幸福が飛んで来る」という花言葉を持っています。
おめでたい時に贈ったり、飾ったりすることも多い胡蝶蘭は、縁起の良い花言葉を持っているのですね。
ちなみに、胡蝶蘭は縁起がいいだけではなく、さらに忙しいことの多いお正月には最適なお花なのです。
なぜなら水やりの回数が、他のお花に比べて少なく済むからです。
胡蝶蘭の冬の水やりは、鉢植えの場合、2週間に1回くらいで十分。
あげる水の量も、コップ1杯分で足りてしまいます。
また、胡蝶蘭は花もちが良く、長くきれいなお花を楽しむことができます。
お正月は新年のあいさつなどで忙しいことが多く、「お花のお世話まで手が回らない…!」なんてこともありますよね。
お世話に手がかからず、長くお花を楽しめる華やかな胡蝶蘭は、お正月にぴったりですよね。
◆葉ボタン
葉ボタンはお正月の時期になると、よく花壇などで植えられることの多い植物ですよね。
公園の花壇や、お花屋さんで販売されている寄せ植えなどで、見たことがある方も多いと思います。
葉ボタンはお花ではなく、葉が紫やクリームをしています。
そして重なるたくさんの葉が、ボタン(牡丹)の花のように見えることから「葉ボタン」という名前が付きました。
そんな葉ボタンが、なぜお正月に飾られるのでしょうか。
それは、縁起が良いとされるボタンと似ているためと言われています。
名前の由来にもなったように、葉ボタンはボタンのお花と似ているのです。
ちなみに、こちらの写真がボタンのお花です。
確かに似ていますよね。
昔はお正月にボタンを飾っていたそうですが、ボタンに似ている葉ボタンの方がお手頃に入手ができ、丈夫で育てやすいということで、人気が高まっていったそうです。
もともと「ボタンに似ているから」という理由で飾られるようになった葉ボタンですが、花言葉は「利益・利得・祝福・愛を包む」などがあり、葉ボタンそのものも縁起が良い植物なのです。
◆ウメモドキ
「ウメモドキ」というお花は、なかなか聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
「梅なの?梅じゃないの?」と、思ってしまうような名前ですが、ウメモドキは梅の仲間ではありません。
では、なぜそんな名前をしているかと言うと、「枝をたくさん出す梅の様子に似ている」ということで、ウメモドキという名前が付けられました。
そんなウメモドキは赤い実が特徴的で、風情を感じさせてくれると言われています。
アレンジメントや花束で使われる以外には、お庭に植えるという方や盆栽で楽しむという方もいらっしゃいます。
ウメモドキをお庭に植える方の中には、葉が落ちてからも赤い実が残るため、小鳥が実を食べに来るのを楽しむという方も多いようです。
赤い実は「おめでたいもの」と、されているため、お正月の時期にはぴったりですね。
また、花言葉も「知恵・明朗」などがあります。
◆最後に
今回はお正月に飾りたい、縁起の良い植物をご紹介しました。
新しい年の始まりには、華やかな植物を飾って、素敵なスタートにしたいですね。
また、なかなか会いに行けない親戚や、いつもお世話になっている方へ、新年のプレゼントとして縁起の良いお花を贈ることもおすすめです。
花キューピットでは、今回ご紹介したお花をあしらった、お正月のアレンジメントや花束をご用意しております。
「少し興味を持った」という方がいらっしゃいましたら、お花屋さんか、インターネット花キューピットのサイトを見てみてくださいね。
新年を彩るお花と出会えるかもしれませんよ。
七五三~おめでたい意味を持った・縁起の良いお花~
気温もだんだん下がってきて、コートやセーターを着ている方も多くなったように思います。
もう11月ですね。
今年ももうじき終わり。
早いものです。
さて、今回は、11月の大切な行事である七五三に贈りたい、おめでたい意味を持ったお花をご紹介します。
◆七五三っていつ?どんな日?
七五三とは、古くから行われている「子供の成長を祝う行事」の1つです。
七五三は毎年11月15日とされています。
子供の頃に着物を着たり、ちとせあめを食べたりしたという思い出がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
◆何歳をお祝いするの?
子供の成長を祝う行事である七五三。
頻繁にある行事ではないため、何歳の時にお祝いをすればいいのか分からなくなってしまうこともあると思います。
ここでは、何歳の時にお祝いするのかをまとめました。
七五三を祝う年齢は、男の子と女の子で変わります。
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いすることが一般的です。
七五三はそれぞれ、3歳・5歳・7歳でお祝いするルーツとなったものがあるようです。
・3歳:髪置の儀(かみおきのぎ)
これは、男の子も女の子もそれまで剃っていた髪の毛を伸ばし始めるというものなのだそう。
男の子は髪の毛を結うために伸ばし、女の子は髪の毛をこれから伸ばしていくために行っていたと言われています。・5歳:袴着の儀(はかまぎのぎ)
これは江戸時代くらいまで行われていた儀式のことで、男の子は5歳になると、初めて袴を身に着けるという儀式です。
この儀式には男性の仲間入りをするという意味も込められているのだそうですよ。・7歳:帯解の儀(おびときのぎ)
着物を着る際にそれまで使っていた紐ではなく、帯を結ぶ着物を着るようになることをお祝いするのだそうです。
この髪置の儀からは、ひとりで帯を結べるようにならなければいけないとされていたのだそう。
帯は大人になっても難しいですが、昔は7歳で結べるようにするものだったのですね。
◆七五三では何をする?
七五三である11月15日は、いったい何をすればいいのかをご紹介します。
11月15日には、神社またはお寺へ参拝をしに行きます。
今まで健康に成長できたことを感謝し、この先も健康でいられるようにとお祈りをします。
さきほど、11月15日と限定してしまいましたが、お仕事の関係などで日にちをずらす方もいらっしゃいます。
最近では、家族写真を撮りに行くという方や、パーティーを開くという方もいらっしゃるそうですよ。
スマートフォンで手軽に写真を撮ることもできますが、節目となる七五三では写真館などで写真を撮るのも良いですよね。
写真を撮りに行きたいという方は、早めの予約が必要になるそうなので、注意してください。
◆おめでたい意味を持った、縁起の良いお花
ここからは、そんな七五三に贈りたい、おめでたい意味を持ったお花や縁起の良い植物をご紹介します。
<胡蝶蘭>
花言葉:幸運が舞い込んでくる
胡蝶蘭は、蝶々が舞っているような花姿をしています。
花言葉もこの花姿に由来しているのだそう。
会社関係でもお祝いのお花としてよく活用されています。
鉢植えのイメージが強いですが、切り花でも流通していて、胡蝶蘭を使ったアレンジメントや花束もあるんですよ。
<ピンクバラ>
花言葉:幸福・感謝
ピンク色のバラは上品さがありながら、かわいらしいお花です。
そのため、フラワーギフトでピンクバラを使うと、キュートなデザインにも高級感のあるデザインにもすることができます。
<かすみ草>
花言葉:幸福
小さなお花が、可憐なかすみ草。
フラワーギフトの引き立て役としても、人気のあるかすみ草。
そんなかすみ草は、押し花にもドライフラワーにも向いているお花の1つです。
花束などでもらった時は、押し花やドライフラワーに挑戦してみても良いかもしれません。
押し花はクラフトを作る時にも活用できます。
お子さんとオリジナルのメッセージカードや、しおりを作ってみても楽しそうです。
<カランコエ>
花言葉:幸福を告げる・たくさんの小さな思い出
カランコエは多肉植物の一種です。
小さくて鮮やかなお花をたくさん咲かせてくれます。
花色は、印象の強い赤の他に、ピンク、イエロー、オレンジ色などがあります。
アレンジメントや花束というよりは、鉢植えで流通しています。
<スイセン>
花言葉:神秘
厳しい冬の寒さに負けずに、見事なお花を咲かせるスイセンは、縁起の良いお花とされています。
もともとスイセンは中国の古典の一説「在天曰天仙 在地曰地仙 在水曰水仙」に由来しています。
これは「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という意味があり「スイレンの美しさと爽やかな香りがまるで、仙人のようだ」ということから名付けられたのだそうです。
早いものだと、七五三に咲いている種類もありますよ。
<センリョウ>
花言葉:利益・裕福
センリョウ=千両と、おめでたい名前のため縁起が良いとされています。
その縁起の良さから、お正月に飾られることも多いです。
<マム(菊)>
花言葉:高貴・生命力
菊を使ったことわざは「菊を活けると良い子に育つ」「 菊を飾れば 福が到来」などがあり、ここからも縁起がいいことが分かると思います。
また、昔から菊は邪気を払う力があるとされているのです。
お供えのイメージが強いという方もいらっしゃるかもしれませんが、今は鮮やかな色の物や、ダリアに似たような華やかさがある種類もあります。
ぜひ、1度お花屋さんを覗いてみてくださいね。
◆最後に
今回は、七五三のお祝いに贈りたい縁起の良い、おめでたいお花をご紹介しました。
ぜひ、一生のうちに何度もある行事ではないので、お祝いの気持ちを込めてお花を贈ってみてくださいね。