牡丹
芍薬(シャクヤク)の育て方・芍薬と牡丹の違いや見分け方を簡単に解説!
5月~6月に、豪華で素敵な花を咲かせる芍薬。
芍薬は春の終わりから夏の始まりにかけて咲く、季節の花の1つとしても有名な花です。
流通している期間は短いものの、その華やかな見た目から「花の中で1番芍薬が好き」という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は芍薬の花の育て方や、よく似ているといわれる牡丹の花との違い・見分け方、漢方として使われるときの効能などをご紹介します。
また、芍薬をプレゼントするおすすめのイベント・記念日も掲載しています。
芍薬はどんな花?
芍薬(シャクヤク)は、主に5月~6月に花屋さんで購入することのできる花の一つです。
別名をピオニーともいい、お花屋さんでは「芍薬」という名前の他に「ピオニー」という表記で販売されていることもあります。
そんな芍薬は、たくさんの花びらをつけた大輪の花がとても魅力的。
花色はピンクや赤、白などが有名で、他にも黄色や紫などさまざまな色合いを楽しむことができます。
つぼみは丸いシンプルな見た目をしていますが、開花した姿は豪華で結婚式の装飾や、大きな花束などでも使用されることも多いです。
ゴージャスな花としても知られている芍薬ですが、芍薬は花の香りも特徴になっています。
芍薬は爽やかさと甘さを感じる香りとされ、バラと同じように良い香りの花として有名です。
その香りは世界中で多くの人々を魅了し、ハンドクリームや香水などにも使われています。
もっと芍薬の魅力や花言葉などを知りたいという方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
海外で芍薬がどう呼ばれているか、品種などについてもご紹介しています。
芍薬の花言葉・香り・つぼみの咲かせ方って?写真付きで芍薬の品種も紹介 今回は、芍薬について花言葉や香り、開花する時期、英語・フランス語でいうと何と呼ぶか、つぼみの咲かせ方など、気になることを幅広くまとめました。 さらに写真付きで、同じ芍薬でも見た目がそれぞれ異なる品種も掲載しています。 |
芍薬の育て方
芍薬を自宅で育てようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
どうやって(どんな状態で)・どこで売ってる?
「芍薬を育てたい」と思ったときに一番初めに考えるのは、どこで芍薬がどんな風に売っているのかではないでしょうか。
ポット(苗)から育てるのか、種から育てるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
芍薬は基本的に種ではなく、ポット苗から育てることが多いです。
芍薬の種は、あまり流通していません。
自宅で育てる用の芍薬は、秋頃(9月~11月)にポット苗で流通しています。
この時期のポット苗で販売されている時は、まだ葉などが付いていない状態が多いです。
ポットをよく見てみると、少し芽が出ていることが多いので観察してみてください。
春頃になるとつぼみをつけた状態や、花が咲き始めている状態の鉢植えも出回ることが多くなります。
「すぐに花を楽しみたい」という方や「植物を育てるのが初心者で不安」という方は、つぼみをつけた状態の芍薬の鉢植えを購入することがおすすめです。
芍薬のポット苗は、お花屋さんやホームセンターなどで購入することができます。
1年を通して販売しているわけではないため「芍薬を育ててみたい」という方は、時期を合わせてチェックしてみてください。
植え付けの時期
購入したポット苗を、鉢植えや庭に植えることを植え付けといいます。
秋に購入したポット苗の場合、植え付けの時期は10月下旬~11月頃が良いといわれています。
「間に合わなかった……」という方は、12月までにできればOKともいわれていますが、できれば10月下旬~11月頃までにできると良いですね。
ちなみに、上の写真は芍薬の新芽です。
日当たり・置き場
芍薬は、太陽の光が好きな植物です。
風通しがよく、しっかりと日が当たる場所に置いて育てるのが良いとされています。
しかし暑さには少し弱いため、真夏の西日が長期間当たってしまう場所は避ける方が良いでしょう。
鉢植えの場合は、季節によって置く場所を変えても良さそうです。
ちなみに芍薬は、ずっと日が当たっていなくても丈夫に育つといわれており、午後には日陰になってしまう場所でも育てることができます。
庭に芍薬を植えるという方は、植え付けをする際に芍薬が大きくなっても育つことができるスペースを確保することが大切です。
芍薬はしっかりと根を張り、どんどん大きくなる植物です。
購入した時のサイズ感だけを考えて植えると、成長した際に窮屈になってしまいます。
長く育てることを考えるなら、広いスペースのある場所に芍薬を植えるようにしましょう。
芍薬は株が大きくなるにしたがって、どんどん花付きが良くなります。
植物全体が成長することによって、よりたくさんの花を楽しませてくれるのです。
「なるべくたくさんの芍薬の花を育てたい」という方は、根を成長させやすい庭などに地植えする方がおすすめです。
大きく成長すると鉢植えだと植え替えをする必要が出てくるため、地植えの方が植え替えをしない分、比較的簡単に育てることができそうです。
マルチング
もしできる方は、春から夏にかけて芍薬の根が乾燥しないように、藁やウッドチップなどでマルチングを施すのがおすすめです。
マルチングとは、植物が植えてある土の上を、フィルムや藁などで覆うことです。
略して「マルチ」ともいわれています。
マルチングは乾燥すること以外に、土の中の温度が上昇しすぎないように防ぐことも。
また雑草の種などが風で飛んできてもマルチングがしてあれば、土が覆われているため雑草を育ちにくくする効果もあるそうです。
水やり
鉢植えで芍薬を育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるようにしましょう。
水が不足しないように、注意してください。
水の量は鉢植えの底に開いている穴から、水が漏れ出てくるくらいたっぷりあげることがおすすめ。
与える水が少ないと土の表面だけが濡れ、根まで水が届かないこともあります。
土の表面だけが濡れた状態が続くと、芍薬の根の呼吸を妨げることにつながることも。
水やりは、水をあげるときはたっぷりとあげる・あげない時はあげないという、メリハリが大切なのです。
土の様子を見ることによって、水が必要なのかが分かるようになってくるはず。
「芍薬を苗から鉢植えで育てる」という方は、土の色なども注目すると水やりのタイミングが分かりやすくなるかと思います。
庭など地植えで芍薬を育てている場合は、雨が水やりの代わりになるため、水やりはほとんど不要といわれています。
しかし雨がなかなか降らない時などは、根まで水が届くくらいたっぷりの水を芍薬に与えるようにしてください。
肥料
芍薬は、肥料が好きな植物です。
肥料が不足すると、花が咲きにくくなることもあります。
肥料切れには、注意するようにしてください。
芍薬には植え付けを行うときに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜるようにしましょう。
元肥とは、植物を植えるときに事前に与える肥料のことです。
その後、2月末~3月頃にかけて芽が成長してくるタイミング、6月頃に花が終わった後のタイミング、9月~10月頃に新芽を伸ばすタイミングに肥料を与えると良いとされています。
芍薬には、年に3回肥料を与えると覚えておくと良さそうです。
肥料の種類は草花用化成肥料・有機質の固形肥料・緩効性化成肥料などを与えると良いといわれています。
肥料の種類が分からないときは、お花屋さんやホームセンターの園芸担当の店員さんに声をかけてみてください。
植え替え
芍薬が成長し株が大きくなったときには、新しい鉢植えに植え替えを行うことがおすすめです。
鉢植えが小さいと根が成長できず、花付きが悪くなることもあります。
鉢植えも大きくして根が十分に成長できるスペースを作ることができれば、今よりも多くの花を楽しめるはずです。
初めに植えた鉢植えの大きさにもよりますが、2年~3年ごとに植え替えを行うことが良いとされています。
鉢植えを行う時期は、9月~10月がベストとされています。
このとき芍薬の根が折れないように、なるべく丁寧に植え替え作業ができると良さそうです。
ちなみに庭などに地植えをした場合は「場所を移動したい」と思っても、少なくても5年はそのままにしておく方が良いのだそうです。
先にご紹介した通り、芍薬が大きくなることを考えて植える場所を決めることが大切のようです。
芍薬のかかりやすい病気・被害にあいやすい害虫
芍薬のかかりやすい病気や、被害にあいやすい害虫について知っておくことで、予防をすることができます。
そして被害にあったときも、すぐに対処をすることができます。
「すでに芍薬を育てている」という方はもちろん、これから芍薬を育てるという方もぜひチェックしてみてください。
アブラムシ
芍薬の花や茎に、アブラムシが付くことがあります。
アブラムシを見つけた際は、殺虫剤を使うことも一つの手です。
また、アブラムシは小さいですが意外と目で確認することができるため、数が少ないときは手で取り除くこともできます。
放っておくと数が増えてしまうので、見つけた時に取り除くことがポイントです。
ヨトウムシ類
ヨトウムシ類(ヨトウガ・ハンスモンヨトウ・シロイチモジヨトウなど)は、食欲旺盛で放っておくと、葉を食い荒らされてしまうことがあります。
昼間は地中に隠れており、夜に活動するため見つけにくく、朝起きたら葉が被害にあっているということもあるのだそう。
ヨトウムシ類は、殺虫剤などで対策することができます。
幼虫になると昼間は土の中に隠れてしまうため、卵の状態で見つけ取り除くことがポイントです。
葉の裏側などもチェックして、卵がないかこまめに確認するようにしましょう。
またすでに幼虫になってしまった時は、先にご紹介したようにヨトウムシは夜間に活動するため、芍薬を見る(世話する)タイミングを夜に変えてみるのも一つの手です。
ヨトウムシの予防方法は、草木灰を土に振りまいておくことが良いとされています。
草木灰とは、藁などを燃やして残った灰のこと。
焚き火などができない時は、ホームセンターなどでも購入することができます。
うどん粉病
うどん粉病は芍薬の葉や茎に、うどんの粉のように白い粉状のものが一面に広がってしまう病気(カビの一種)です。
全体に広がる前に発見した時は、お酢30ccを水500ccの割合で薄めたスプレーをしたり、白くなってしまった葉を取り除いたりすることなどで対策することができます。
「気づいた時には、たくさんの葉が白くなっていた」というときは、うどんこ病に対応する薬剤を撒くのが良いとされています。
うどん粉病を予防する方法は、水やりと育てる環境を整えることといわれています。
うどん粉病は風通しが悪く乾燥した環境を好むため、風通しの良い場所でしっかりと水やりをすることがポイントになります。
灰色かび病
糸状の病原菌が植物に寄生し繁殖する、病気である灰色かび病。
この灰色かび病は、気温が低く湿度の高い時期に発症することが多い病気です。
灰色かび病を発症すると、茎や葉が褐色になり、そのままにしておくと株全体の色が変わってしまいます。
予防方法は、灰色かび病は湿度が多い環境を好むため、植えている植物同士の間隔を開けて風通しが良い環境を作ること。
また植物の傷がついた部分や枯れた葉で繁殖していくため、枯れた葉や咲き終わった花はこまめに取り除くように心がけると良さそうです。
灰色かび病を見つけた時は、色が変わってしまった葉をすぐに取り除くようにします。
これ以上広がらないようにすることが大切です。
おまけ:アリ
芍薬を育てていると、つぼみにアリが付いているというシーンを見かけるかもしれません。
アリは害虫ではなく、芍薬がアリをわざと呼んでいるとも考えられています。
アリは芍薬のつぼみに付いた蜜を取り、開花を助けているとされているのだそう。
「アリが多くて心配」という方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にアリは駆除しなくてOKです。
芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)の見分け方
芍薬と牡丹の花は、似ていますよね。
花だけを見ていると、どちらが芍薬の花なのかわからないこともありますよね。
「庭に植えてある花が芍薬なのか、牡丹なのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、芍薬と牡丹の見分け方・違いについてご紹介します。
葉の違い
▲芍薬の葉
▲牡丹の葉
分かりやすい違いは、葉の形です。
芍薬の葉は全体的に丸みがあり、ツヤツヤとしています。
反対に牡丹の葉は切れ込み(ギザギザ)があり、ツヤはありません。
写真をみるとわかりやすいかと思うので、葉に注目して上の写真を見比べてみてください。
香りの違い
品種によって異なるため、全体で違うというわけではありませんが、芍薬はフローラルな香りのある品種が多いとされています。
一方、牡丹には香りのない品種が多いです。
ただ、先にお伝えしたように香りがない芍薬もあります。
香りだけでは芍薬と牡丹を見分けるのは、難しいかもしれません。
つぼみの違い
▲芍薬のつぼみ
▲牡丹のつぼみ
芍薬のつぼみは丸い形に対して、牡丹のつぼみは楕円刑(上の部分がとがっている)に近い形をしています。
ただ、つぼみの違いは少しわかりにくいように思います。
そのため見た目で違いを判断するなら、花よりも葉を観察する方が分かりやすそうです。
花の散り方の違い
芍薬は花が終わるときに、花(花の頭)ごと下に落ちます。
一方、牡丹は花びらが1枚ずつ落ちていきます。
よく似ているといわれる花は芍薬と牡丹の他に、バラとラナンキュラス、桜と梅の花と桃の花など、いろいろな組み合わせがあります。
「花同士が似ている」と思ったときや「2種類の花の違いを見つけたい」と思ったときは、芍薬と牡丹のように葉に注目するなど、花以外のところを観察するとわかりやすいかもしれません。
また花全体ではなく、花びら一枚一枚を細かく見ていくのも違いを発見できそうです。
似ている花の見分け方・違いを知りたいという方は、こちらも併せてご覧ください。
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芍薬は漢方にも使われる?
芍薬は花束やフラワーアレンジメントなどで使われていますが、根は漢方に活用されています。
ここでは、漢方薬として活用される芍薬の根の効能を簡単にご紹介します。
効能
芍薬の根は婦人科系の働きを整えるとされ、漢方薬では女性特有の体調不良やストレスなどに用いられることがあるのだそう。
芍薬の根の効能は以下にまとめました。
- 血行を改善
- 鎮痛鎮静
- 抗炎症
- 生理痛や筋肉痛の緩和
このように、広い効果があるとされています。
芍薬はいつプレゼントするのがおすすめ?
芍薬は花束やアレンジメントで使われる切り花として、鉢植えとしても販売されています。
芍薬は自宅用としてもピッタリですが、豪華で季節感があり、よい香りが楽しめるためプレゼントとしても喜ばれる花です。
そこで、ここからはぜひ芍薬の花をプレゼントしてもらいたい記念日や、イベントをご紹介します。
4月~7月、特に5月~6月にこれから紹介する記念日やイベントがある方は、ぜひ芍薬をプレゼントしてみてください。
▼芍薬の花言葉や品種について知りたい方は、こちらも併せてご覧ください。
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誕生日
たくさんの花びらをふわっと広げた豪華な印象の芍薬は、1年に1回の誕生日を祝うプレゼントとしておすすめです。
お花屋さんで芍薬を購入できる時期は、4月~7月とされていますが、最も流通しているのは5月~6月の間。
春が終わりに近づき夏の始まりが見え始めたこの時期にしか贈ることのできない芍薬は、特別な誕生日プレゼントになりそうです。
ちなみに、高級感のある芍薬は開花しているときは、一輪だけでもボリュームがあり特別なプレゼントになります。
プレゼントする相手を思い浮かべながら、花色を決めて一輪の芍薬を誕生日にプレゼントするのも喜ばれそうです。
結婚式
芍薬を購入することができる、特に5月~6月の間に結婚式を行う予定という方は、芍薬を結婚式に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
「ジューンブライド」ということで、6月に結婚式を挙げるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウェディングブーケに白い芍薬や淡いピンクの芍薬を使えば、豪華で上品なイメージにすることができます。
幾層にも重ねた花びらの芍薬は、ウェディングドレスにもぴったり。
また結婚式場の装飾や高砂、テーブルなどに飾る装飾花に芍薬を加えれば特別感のある雰囲気を演出できるでしょう。
他の花を合わせれば高級感がありつつ、かわいらしくも美しくもデザインを変えることができそうです。
結婚式は、人生の中で特別なもの。
おじいちゃん・おばあちゃんになったとしても、結婚式で使った芍薬を見れば温かい気持ちになれそうですね。
結婚記念日
結婚式で芍薬を花束や飾りに使ったという方は、結婚記念日のプレゼントに芍薬の花束やフラワーアレンジメント、鉢植えをプレゼントするのがおすすめです。
芍薬の花を見れば、結婚式の思い出が蘇ってくるのではないでしょうか。
結婚式の時の緊張感や、たくさんの人に祝われた嬉しさ、ちょっとした恥ずかしさを思い出すことができそう。
そのくすぐったい気持ちを思い出しながら、結婚記念日はお互い二人で素直な気持ちを伝えてみてください。
結婚記念日には何年経ったとしても、妻・夫(パートナー)に対して、変わらぬ愛情と日頃の感謝を伝えたいですね。
もちろん結婚式で芍薬を使っていないという方にも、結婚記念日に妻や夫へ芍薬を贈るのもおすすめ。
結婚記念日は、二人が夫婦・家族になった大切な日。
芍薬をプレゼントすれば、美しい見た目と良い香りが2人の大切な日をより素敵に演出してくれます。
結婚記念日には芍薬をつぼみの状態でプレゼントし、これからゆっくりと2人で開花までの時間を楽しむというのもよさそうです。
ちなみに、つぼみの状態でプレゼントする際は開花したときとは違い、少し寂しい雰囲気になりがち。
そのため、他の花も一緒に合わせてプレゼントするとよさそうです。
母の日
毎年5月の第2日曜日は、母の日。
「お母さん、いつもありがとう」・「これからも元気でいてね」・「大好きだよ」という気持ちを、豪華な芍薬の花で伝えませんか。
母の日にはカーネーションのプレゼントが定番になっていますが、5月はちょうど芍薬の花が多く流通している時期です。
「毎年カーネーションを贈っている」という方は、雰囲気を変えて芍薬をプレゼントしてみるのもよさそうです。
もちろん定番のカーネーションと芍薬を合わせて、母の日ギフトにしても喜ばれそう。
芍薬の花色は赤いカーネーションに合わせやすい、はっきりとした赤やピンクから、淡いピンクや白などカラーバリエーションが豊富。
お母さんの好みに合わせて、花色を選んでみてください。
退職祝い
5月~6月にある退職祝い・送別会で花束やフラワーアレンジメントをプレゼントするなら、芍薬の花を加えてみては。
これまでの感謝と、これからの新しい生活へのエールを込めて、退職祝いには少し豪華な花を用意したいと思っている方も多いかと思います。
芍薬は1年を通して手に入る花ではないため特別感があり、たくさんの花びらを広げパッと開花した様子は人々の注目を集めるほど華やか。
そんな芍薬を使った花ギフトをプレゼントすれば、これから退職される方への気持ちが届けられそう。
芍薬は上品な花のため、退職祝い以外でも目上の方に贈られることも多い花です。
フォーマルな場での贈り物としてもよく選ばれている花のため、人生の門出となる退職祝いに芍薬の花を加えるのはおすすめ。
ピンクや淡い色など比較的女性らしい色合いもありますが、濃い赤や品のある紫などのカラーも流通しているため、男性へのギフトとしても人気があります。
芍薬は季節を代表する特別な花
今回は芍薬の花の育て方や、かかりやすい病気・被害に遭いやすい害虫などについて詳しくご紹介しました。
これから、芍薬を育てようと思っている方の参考になれば幸いです。
また「間違えやすい」と、よくいわれる芍薬と牡丹の花の違い・見分け方についてもまとめました。
ぜひ植物園で芍薬や牡丹を見かけたときは「これはどちらの花なのか」を見分けてみてください。
芍薬は、主に5月~6月にお花屋さんで販売されている花の一つ。
流通している時期が短いため、芍薬はその時期・その季節を代表する花のようになっています。
花をプレゼントしようと考えているときに、芍薬が販売されていた際はぜひ芍薬を選んでみてください。
その時期限定の花は特別感があり、よりお祝いの気持ちを届けることができそうです。
もちろん「自宅に花を飾りたい」という方も、芍薬はおすすめ。
自宅で飾る時は、つぼみから徐々に咲いていく花の様子を楽しんでみてください。
芍薬のつぼみの咲かせ方については、こちらの記事で紹介しています。
気になった方は、併せてチェックしてください。
▼芍薬の花についてもっと知りたい方はこちら
芍薬の花言葉・香り・つぼみの咲かせ方って?写真付きで芍薬の品種も紹介 芍薬のつぼみの咲かせ方を紹介しています。咲きやすいつぼみの見分け方も併せてチェック。 |
お正月の花~縁起の良い花と新年を迎えよう~
最近、お店に行くとクリスマスグッズと一緒に、お正月のグッズも見かけるようになりましたね。
しめ縄や、正月飾りを準備したという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はお正月にぴったりな、縁起の良いお花をご紹介します。
自宅に飾ることはもちろん、新年のあいさつとして、お世話になっている方へお正月らしいお花を贈るのも、良いと思いますよ。
お花の贈り物は、どんな年代の方にも喜んでもらえると思います。
では、ここからお正月にぴったりなお花をご紹介します。
◆松
お正月のシーズンになると、門松などでも活躍する「松」。
松が縁起物と言われる理由は「不老長寿」の象徴として考えられているためです。
「不老長寿」の象徴と考えられるようになった理由は、松が常緑樹という種類であり、他の木々が葉を落としてしまう季節になっても、常に青々としているからと言われています。
また、「1年中緑色を絶やさない」ことから「生命力が強い」とされ、子孫繁栄を願う対象ともされているようです。
◆マム(菊)
マムは「菊を飾ると福が来る」と言われるほど、縁起の良いお花として有名です。
高貴なお花の1つでもあります。
マムは邪気を払う力があると信じられていて、長寿を願うお花の1つなのです。
そして「高貴・生命力」などのお正月にぴったりな花言葉も持っています。
大輪のマムから小菊、ピンポンマムなど…たくさんの種類があるので、マムだけでアレンジメントを作っても華やかですよ。
ちなみに、マムは他のお花よりも、比較的に長持ちしてくれます。
縁起の良いお花で、長くきれいな姿を楽しみたいという方には、特におすすめです。
◆梅
アレンジメントや花束で使うことはもちろん、お正月のイラストや髪飾りのモチーフにもなっている、梅の花。
お正月に梅を飾る理由は、梅の開花時期に関係があるとされています。
梅の花が開花するのは、地域で差はありますが2月~3月とされ、早春の時期にお花を咲かせます。
そのため、どのお花よりも早く花を咲かせることから、「出世」や「開運」の象徴とされているのです。
梅は、他のお花がまだ咲かない時期に、美しいお花を楽しませてくれるのですね。
ちなみに花言葉は「上品・忠実・高潔」などがあります。
開運の象徴とされる梅のお花を飾って、素敵な1年の始まりにしたいですね。
◆南天
「南天」は「難転」と同音であることから、古くより縁起の良い植物とされてきました。
南天の「なん」にかけて、「難関や災難を転じる」という意味もあるそうです。
そこから江戸時代では、火災避けの効果があると信じられていたと言われています。
そのため、南天が玄関先に飾られていたり、お庭に植えられていたりすることが、多かったようです。
つやつやした赤い実が、お正月に華やかさをプラスしてくれそうですね。
花言葉も縁起が良く、「福をなす」などがあります。
◆胡蝶蘭
お祝いの場で、飾られることの多い胡蝶蘭。
胡蝶蘭は、お花の形が蝶々のように見えることから、「幸福が飛んで来る」という花言葉を持っています。
おめでたい時に贈ったり、飾ったりすることも多い胡蝶蘭は、縁起の良い花言葉を持っているのですね。
ちなみに、胡蝶蘭は縁起がいいだけではなく、さらに忙しいことの多いお正月には最適なお花なのです。
なぜなら水やりの回数が、他のお花に比べて少なく済むからです。
胡蝶蘭の冬の水やりは、鉢植えの場合、2週間に1回くらいで十分。
あげる水の量も、コップ1杯分で足りてしまいます。
また、胡蝶蘭は花もちが良く、長くきれいなお花を楽しむことができます。
お正月は新年のあいさつなどで忙しいことが多く、「お花のお世話まで手が回らない…!」なんてこともありますよね。
お世話に手がかからず、長くお花を楽しめる華やかな胡蝶蘭は、お正月にぴったりですよね。
◆葉ボタン
葉ボタンはお正月の時期になると、よく花壇などで植えられることの多い植物ですよね。
公園の花壇や、お花屋さんで販売されている寄せ植えなどで、見たことがある方も多いと思います。
葉ボタンはお花ではなく、葉が紫やクリームをしています。
そして重なるたくさんの葉が、ボタン(牡丹)の花のように見えることから「葉ボタン」という名前が付きました。
そんな葉ボタンが、なぜお正月に飾られるのでしょうか。
それは、縁起が良いとされるボタンと似ているためと言われています。
名前の由来にもなったように、葉ボタンはボタンのお花と似ているのです。
ちなみに、こちらの写真がボタンのお花です。
確かに似ていますよね。
昔はお正月にボタンを飾っていたそうですが、ボタンに似ている葉ボタンの方がお手頃に入手ができ、丈夫で育てやすいということで、人気が高まっていったそうです。
もともと「ボタンに似ているから」という理由で飾られるようになった葉ボタンですが、花言葉は「利益・利得・祝福・愛を包む」などがあり、葉ボタンそのものも縁起が良い植物なのです。
◆ウメモドキ
「ウメモドキ」というお花は、なかなか聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
「梅なの?梅じゃないの?」と、思ってしまうような名前ですが、ウメモドキは梅の仲間ではありません。
では、なぜそんな名前をしているかと言うと、「枝をたくさん出す梅の様子に似ている」ということで、ウメモドキという名前が付けられました。
そんなウメモドキは赤い実が特徴的で、風情を感じさせてくれると言われています。
アレンジメントや花束で使われる以外には、お庭に植えるという方や盆栽で楽しむという方もいらっしゃいます。
ウメモドキをお庭に植える方の中には、葉が落ちてからも赤い実が残るため、小鳥が実を食べに来るのを楽しむという方も多いようです。
赤い実は「おめでたいもの」と、されているため、お正月の時期にはぴったりですね。
また、花言葉も「知恵・明朗」などがあります。
◆最後に
今回はお正月に飾りたい、縁起の良い植物をご紹介しました。
新しい年の始まりには、華やかな植物を飾って、素敵なスタートにしたいですね。
また、なかなか会いに行けない親戚や、いつもお世話になっている方へ、新年のプレゼントとして縁起の良いお花を贈ることもおすすめです。
花キューピットでは、今回ご紹介したお花をあしらった、お正月のアレンジメントや花束をご用意しております。
「少し興味を持った」という方がいらっしゃいましたら、お花屋さんか、インターネット花キューピットのサイトを見てみてくださいね。
新年を彩るお花と出会えるかもしれませんよ。