キキョウ
2022年(令和4年)今年の敬老の日はいつ?|過ごし方や、することも掲載
9月は祝日が2回!
今回はその祝日の1回である、敬老の日についてご紹介します。
敬老の日の日程や過ごし方について知って、おじいちゃん・おばあちゃんに感謝を伝えてくださいね。
2022年(令和4年)今年の敬老の日はいつ?
今年、2022年(令和4年)の敬老の日は9月19日(月)です。
敬老の日があることで、今年は9月17日(土)~9月19日(月)までが3連休になります。
敬老の日を合わせて3連休になるため、実家に帰省するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
感染症の影響で、最近はなかなか祖父母に会えていなかったという方もいらっしゃるはず。
マスクや手指消毒などの基本的な感染対策のもと、今年はおじいちゃん・おばあちゃんに会いに行ってもいいかもしれませんね。
敬老の日は、おじいちゃん・おばあちゃんに感謝をする日。
直接会って「いつもありがとう」を伝えるのも、素敵な過ごし方になりそうです。
今年の9月の祝日(3連休)シルバーウィークは?
今年2022年の9月の祝日は9月19日(月)に敬老の日、9月23日(金)に秋分の日となるため、3連休が2回あるということになりそうです。
そのため、シルバーウィーク(5連休)というわけではないようです。
敬老の日から秋分の日の間となる、20日(火)から22日(木)までを有給にすれば9連休にすることも可能です。
ただ3日間連続で休みを取るというのは、難しい方が多いのではないでしょうか。
そのため、多くの方は3連休を2回楽しむということになりそうです。
敬老の日と秋分の日はどんな日?
ちなみに皆さまは、9月の祝日である敬老の日と秋分の日がどんな日であるかご存知でしょうか。
敬老の日と秋分の日は、国民の祝日に関する法律で以下のように定められています。
敬老の日
多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
すなわち、おじいちゃん・おばあちゃんに日頃の感謝を伝えるとともに長生きしてくれたことをお祝いする日と、考えれば良いかもしれませんね。
おじいちゃん・おばあちゃんに「いつもありがとう」の気持ちを込めて、プレゼントを贈ったり会いに行ったりすると、良いのではないでしょうか。
秋分の日
祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
秋分の日は昼の長さと夜の長さが同じ日とされていて、季節上の区切りの1つという意味で祝日に採用されたのだそうです。
3月にある春分の日も昼と夜の長さが同じで、同様の意味があります。
ちなみに他の祝日とは違い、春分の日と秋分の日は法律で具体的な日程が決まっていません。
日にちを決めているのは、国立天文台になります。
敬老の日は毎年変わる?
敬老の日は、毎年9月の第3月曜日に決められています。
そのため毎年、敬老の日の日程が違います。
もともと敬老の日は2002年(平成14年)まで9月15日とされていました。
しかしハッピーマンデー制度によって、2003年(平成15年)から9月の第3月曜日に変更されました。
ハッピーマンデー制度とは、国民の祝日の一部をもともと決まっていた日付から特定の月曜日に移動させることで、3連休以上の期間を増やすことを目的として作られた制度です。
2003年からは敬老の日が9月の第3月曜日になったことによって、敬老の日を含む土日は必ず3連休以上になるということになりました。
5年分の敬老の日の日程一覧
ここでは、5年分の敬老の日の日程をご紹介します。
西暦 | 和暦 | 日付 |
---|---|---|
2022年 | 令和4年 | 9月19日(月) |
2023年 | 令和5年 | 9月18日(月) |
2024年 | 令和6年 | 9月16日(月) |
2025年 | 令和7年 | 9月15日(月) |
2026年 | 令和8年 | 9月21日(月) |
毎年、日程が変わってしまう敬老の日。
うっかり忘れてしまうことがないように、チェックしておくことが大切です。
敬老の日の過ごし方・やること
さて、ここからは敬老の日の過ごし方についてご紹介したいと思います。
敬老の日にどんなことをしたらいいか迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
直接、祖父母に会いに行く
今年、2022年は久しぶりに行動制限のない敬老の日を迎えることができそうです。
そこで、敬老の日にはおじいちゃん・おばあちゃんに直接会いに行くのはいかがでしょうか。
ここ数年は、なかなか祖父母と会えていなかったという方も多いはず。
顔を見て大切な人と話したり、手を取り合ったりできることの素晴らしさを改めて知ることができそうですね。
敬老の日に帰省を考えている方は、おじいちゃん・おばあちゃんの肩を揉んであげたり、背中をさすったりと、対面しないとできないことをしながら過ごすのはいかがでしょうか。
おじいちゃん・おばあちゃんに料理を作ってあげたり反対に手料理をご馳走になったり、特別な家族の時間を過ごすことができそうです。
電話をする
久しぶりに行動制限のない敬老の日を迎えられそうですが、コロナウイルスの感染者が増加しているのも事実。
「おじいちゃん・おばあちゃんが、もし感染してしまったら……」と、考えると直接会いに行くのは、怖いという方もいらっしゃると思います。
ただ敬老の日には、自分の声で「いつも、ありがとう」という気持ちを伝えたいですよね。
そんな時は、おじいちゃん・おばあちゃんに電話をするのはいかがでしょうか。
自分の子供や孫の声を聞くことができれば、おじいちゃんとおばあちゃんも喜んでくれるはずです。
また電話することによってメールとは違い、家族でしか通じないものの言い方や、方言なども伝わり優しい気持ちになれるかもしれませんよ。
おじいちゃん・おばあちゃんに電話をする時は、なるべく大きな声でゆっくりと話すことを意識すると良いでしょう。
年を重ねると、耳が聞こえにくくなることも。
はっきりと大きな声でゆっくり伝えることによって、相手は随分と聞き取りやすくなるはずです。
顔を見たりジェスチャーを見たりすることができない電話で気持ちを伝える時は、声の大きさやスピードに注意すると良いと思います。
プレゼントを贈る
おじいちゃん・おばあちゃんにありがとうの気持ちを伝えるため、プレゼントを贈る方は多いようです。
プレゼントをもらうタイミングは大人になると、なかなか少ないものではないでしょうか。
1年でプレゼントをもらうのは誕生日くらいかもしれません。
人によってはクリスマスなどもあるかもしれませんが、人からプレゼントをもらうという機会は、発表会やご褒美などのタイミングが子供の頃に比べて少なくなるかと思います。
敬老の日にもらうことが少なくなったプレゼントを贈れば、きっと喜んでもらえるはず。
自分のことを考えてくれていると、嬉しくなる方もいらっしゃると思います。
また、「おじいちゃんのプレゼントは、どうしようかな」と迷ったり「おばあちゃんは、これが好きって言ってたな」と思い出したり、プレゼントを買うまでの間も楽しめますよね。
大好きなおじいちゃん・おばあちゃんが喜んでくれるプレゼントを探せるといいですね。
敬老の日のプレゼントに人気な、和風で美しい花の種類についてはこちらでご紹介しています。
気になった方は和風で美しい花をチェック
手紙を送る
電話やメールなどで簡単にやり取りが出来る時代だからこそ、手紙を送るのも喜ばれるかもしれません。
敬老の日に、手紙を書くこともおすすめです。
普段思ってはいるけれど、なかなか恥ずかしくて伝えられない日頃の感謝や、想いをずっと伝えられていなかった特別な気持ちを手紙にしてみるのはいかがでしょうか。
孫(子供)がまだ小さい場合は、似顔絵を描くのもおすすめです。
ちなみに2021年10月以降、郵便局ではサービス内容が変更になりました。
そのため手紙などの郵便物は、土曜日・日曜日・休日は配達を中止しています。
お届け予定日は宛先によって異なりますが、差出日の翌々日以降となっているようです。
そのため速達などで送らない限り、敬老の日当日に手紙を届けることは難しそうです。
手紙を届けるなら、敬老の日の前の週の木曜日や金曜日に届けられるように余裕を持って手紙を出す方がよさそうですね。
手紙の例文が見たい方はこちら。
敬老の日に手紙を書きたいをご覧ください。
写真・アルバムを贈る
孫の成長がわかる写真や、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に孫が遊んでいる時の写真など、敬老の日に写真を贈るのも良いかと思います。
今までの写真をアルバムにして、プレゼントする方もいらっしゃるそうです。
写真を見ながら「この時は楽しかったなー」と思ったり「またここに行きたいな」と、思い出を巡ることができそうですね。
食事に行く
敬老の日に、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に食事をするという方もいらっしゃいます。
日頃の感謝を込めて、ちょっと特別な高級料理を食べに行くのも良いかもしれません。
店を決める際は料理はもちろんですが、駅からの距離などアクセスもチェックできると良いと思います。
おじいちゃん・おばあちゃんの中には、足腰が悪く長時間は歩くことが難しいという方もいらっしゃるはず。
できることなら店の中にエレベーターがあるかや、階段が急すぎないかなども調べられると良いですね。
和風で美しい花
ここからは敬老の日のプレゼントにぴったりな、和風で美しい花の種類についてご紹介したいと思います。
敬老の日に、花束やフラワーアレンジメントをプレゼントしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
ユリ
- 科・属:ユリ科・ユリ属
- 学名:Lilium
- 花言葉:「純粋・無垢」など
- 花色:白・ピンク・オレンジ・緑・黄色
可憐で大きく、堂々とした姿が美しいユリ。
ユリは、敬老の日のプレゼントによく選ばれています。
洋風な花束やフラワーアレンジメントに使われることもありますが、ユリは和風なフラワーギフトにもよくあしらわれています。
品種によって異なりますが、ユリは香りが強いものが多く、「ユリの香りが好き」という方も多くいらっしゃいます。
見た目が美しく存在感があるだけではなく、香りも楽しませてくれることがユリの大きなポイントです。
また花に注目してしまいがちですが、ユリの葉には動きを作り出すことができます。
花と葉を一緒に使うことによって、花束やフラワーアレンジメント全体が動きのあるデザインにすることができるのです。
りんどう
- 科・属:リンドウ科・リンドウ属
- 学名: Gentiana scabra
- 花言葉:「勝利・正義」など
- 花色:青・紫・ピンク・水色
古くから日本で愛されており、秋を代表する花の1つであるりんどう。
敬老の日が近づくと、お花屋さんでりんどうがたくさん飾られます。
りんどうは、敬老の日の王道のプレゼントと、言ってもいいほど人気があるのです。
りんどうが敬老の日に選ばれる理由は、昔からりんどうの根が漢方として使われていたことが関係しています。
そこから健康面に良いという理由で、いつまでも元気でいてほしいおじいちゃん・おばあちゃんに贈られるようになりました。
加えてりんどうの花色は、徳高く高貴と言われる紫色。
おじいちゃんとおばあちゃんに、尊敬の気持ちを花の色で伝えることができるとも言われています。
りんどうについて、もっと知りたい方はこちらもあわせてご覧ください。
▼りんどうの名前の由来や花言葉について掲載中
![]() |
りんどうの花の季節や花言葉、名前の由来など|敬老の日になぜ贈られる? りんどうの基本情報を紹介中 |
ワレモコウ
- 科・属:バラ科・ワレモコウ属
- 学名: Sanguisorba officinalis
- 花言葉:「感謝・変化」など
- 花色:赤・茶色
風に揺れる様子は、どこか儚げで風情を感じることができる、ワレモコウ。
日本の秋を代表するような花として花束やフラワーアレンジメントだけではなく、生け花などでも人気が高い花です。
他の花とは違った花姿をしているため、ワレモコウが入るとフラワーギフトの良いアクセントの1つになります。
いくつも枝分かれして茎の頂点に穂状の花をつけているため、フラワーギフト全体にボリュームを持たせたり、空間や広がりを持たせることができます。
ちなみに、ワレモコウという名前の由来はさまざまな説があります。
「我もこうありたい」という願いをつけて名付けられたという説や、木瓜文 を割ったように見えることからという説などがあります。
キキョウ
- 科・属:キキョウ科・キキョウ属
- 学名:Platycodon grandiflorus
- 花言葉:「永遠の愛・気品・誠実」など
- 花色:紫・白
家紋などでも使われる、キキョウ。
日本に古くから馴染みのある花で、秋の七草の1つとしても親しまれています。
室町時代頃から観賞用として愛されているほど歴史のある花であり、フラワーギフトの他に生け花の花材としても選ばれることがあります。
星型に咲く花は和の雰囲気にぴったりで、和風な花束やフラワーアレンジメントを贈りたいという方や、和室に花を飾りたいという方にも人気があります。
キキョウで特徴的なのは開花した時だけではなく、蕾の形も個性的です。
キキョウの蕾は、風船が膨らんでいるような形をしています。
そのため英語でキキョウは「Balloon flower」と呼ばれています。
敬老の日にキキョウを贈ろうと思っている方は、開花したものだけではなく、蕾も入れてみるとかわいらしいプレゼントになるかもしれませんよ。
敬老の日に手紙を書きたい
敬老の日に手紙を書く方や、ちょっとしたメッセージカードをプレゼントに添える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは敬老の日の手紙を書くときに役立つ例文を掲載した記事を紹介します。
▼孫が書く時や義母・義父に贈る時など相手別・関係別の例文を掲載しています。
![]() |
敬老の日に贈るメッセージ例文~感謝・お祝いの言葉~ メッセージの例文を掲載中 |
▼英語でおしゃれに手紙を書きたいときはこちら
![]() |
敬老の日に最適!英語のメッセージ例・手紙の書き方ポイント 英語でメッセージを書きたい時の参考に。 |
今回は敬老の日の日程やどう過ごすか、また敬老の日にぴったりな和風で美しい花の種類についてご紹介しました。
おじいちゃん・おばあちゃんに感謝の気持ちが伝えられる敬老の日になることを願っております。
ちなみに花キューピットでも、ご紹介したユリやりんどうなどを使った花束やフラワーアレンジメントをご用意しております。
敬老の日に花のプレゼントを贈りたいと考えている方は、ぜひサイトをのぞいてみてください。
おじいちゃん・おばあちゃんを笑顔にする、花の贈り物をお届けいたします。
七夕っていつ?七夕におすすめの花の種類と花言葉|物語・由来、笹を使う理由も紹介
今回は七夕についてご紹介します。
七夕に最適な花言葉を持った花や星・天の川に見える花の種類をご紹介します。
さらに七夕にすること一覧、短冊の色・七夕飾りの意味、七夕の織姫と彦星の話、笹に短冊を飾る理由など七夕を子供とより楽しめる情報もまとめました。
お子様と一緒に楽しめる七夕にしたい時は、ぜひ参考にしてください。
七夕にちなんだ孫や子供のプレゼントにおすすめな、おしゃれでかわいい花を飾って季節を感じよう。
七夕はいつ?
七夕は毎年7月7日です。
2022年7月7日は木曜日になります。
6月の後半になると駅やショッピングモールに、笹の葉が飾られているところを見ることも多くなりますよね。
幼稚園や小学校では、7月7日に短冊を書くというところも多いのではないでしょうか。
一般的に地域によって差がありますが、七夕は7月7日とされています。
ちなみに七夕祭りや七夕の行事などを7月7日に行わない地域では、旧暦の7月7日に行うというところが多いようです。
旧暦7月7日は8月上旬から中旬です。
子供からお年寄りまで親しまれている七夕は、奈良時代に日本へ伝わったと言われています。
奈良時代に使われていた暦は太陰太陽暦と言われる旧暦で、現在使われている太陽太陰暦と言われる新暦に直すことによって、新暦を旧暦にする際は毎年日付が変わってしまうのです。
ちなみに有名な仙台七夕まつりは、7月ではなく8月に行われている理由も旧暦の伝統行事だったためとされています。
七夕の天気は?
ご紹介したように七夕は、7月7日。
7月7日は例年は梅雨時期に重なります。
そのため、雨が降っている確率の方が多いのだそうです。
七夕の日に雨が降ってしまうと、天の川が見えなくなって少し残念な気持ちになりますよね。
実は、先にお伝えしたように暦が変わる前、旧暦の7月7日は8月上旬から中旬。
そのため、現在の七夕よりも晴れている日が多かったのだそうです。
七夕って何?
ここからは、七夕についてもっと詳しくお伝えしようと思います。
幼稚園生の小さな子供から、ご高齢のおじいちゃん・おばあちゃんまで親しみのある七夕ですが、「七夕とは何か」と聞かれるとどんな日なのか少し考えてしまうこともありますよね。
ここでは簡単に七夕とは、どんな日なのかをご紹介したいと思います。
七夕はどんな日?
七夕とは、織姫さまと彦星さまが天の川を渡り、1年に1度だけ出会える日のこと。
七夕には笹の葉に願い事を書いた短冊を飾ることが有名です。
短冊を書いたことがある方や、無事に織姫さまと彦星さまが七夕に会えるように、てるてる坊主を作ったことがある方もいらっしゃるかと思います。
そんな少しロマンチックな七夕は、五節句の1つです。
7月7日の七夕の節句(しちせきのせっく)以外の五節句は以下の通りです。
七草粥を食べる1月7日の人日の節句、桃の節句やひな祭りとも呼ばれる3月3日の上巳の節句、こどもの日とも呼ばれる5月5日の端午の節句、菊の花を飾ったり菊酒を飲んだりする9月9日の重陽の節句があります。
織姫と彦星の伝説の誕生
琴座の中で最も輝いているベガとも呼ばれる織女星は、裁縫の仕事をつかさどると言われていました。
一方、鷲座の一部のアルタイルとも呼ばれる牽牛星は、農業の仕事をつかさどる星と考えられていました。
この織女星と牽牛星が旧暦7月7日に天の川の対岸で最も光り輝いて見えることから、中国でこの日を1年に1度のめぐりあいの日と考え、七夕の物語が誕生したと考えられています。
七夕の物語
ここからは七夕の物語を簡単にご紹介します。
七夕は、お子さんと過ごすという方は、話題にしてもいいかもしれませんね。
美しい織物を織る「織姫」という娘がいました。
織姫はお化粧も遊ぶこともしないで、一生懸命に 機(はた)を織るまじめな性格でした。
そのため織姫が織る機は品質が良く、多くの神様から好評でした。そんな仕事熱心な織姫を少し心配している人も。
それは、織姫のお父さんです。
自分のことよりも仕事ばかりしている娘を心配した父、天の神様は織姫に素敵なお婿さんを迎えようと考えました。
天の神様は、織姫に仕事以外でも幸せになってもらいたかったのです。天の神様は織姫にぴったりなお婿さんの候補を探し、牛の世話を真面目に行っている「彦星」を引き合わせたのです。
2人はすぐに恋に落ち、やがて結婚することになりました。
2人はとても仲の良い夫婦でした。織姫は幸せになり何の問題もないかと思いましたが、織姫と彦星は結婚すると仕事をしないで、2人で遊んでばかりになりました。
まじめだった織姫と彦星は、結婚すると自分の仕事をしなくなってしまったのです。織姫が機織りをしなくなってしまったため、神様たちの衣類はすたれ、ほころび始めました。
そして彦星が牛の世話をしなくなったことで、牛は痩せ細り病気になってしまいました。その様子を見て怒った天の神様は、それぞれの仕事をしっかりするように、織姫と彦星を天の川を挟んで東と西に引き離しました。
自分たちの仕事をするように離れ離れにされた織姫と彦星でしたが、会うことができなくなった2人は悲しみにくれて、泣いてばかりで仕事をすることはありませんでした。そこで天の神様はまじめに働くなら、1年に1度だけ2人が会うことを許したのです。
それ以来、織姫と彦星は一生懸命に自分たちの仕事をするようになりました。
そして7月7日、七夕の日に毎年2人は再会を果たすのです。
「織姫と彦星が夫婦であることを知らなかった」という方も、いらっしゃったのでは。
ちなみに七夕の物語の中で、七夕の日に雨が降るとサギという鳥が2人を助けてくれるとも言われています。
七夕の歴史・由来
先にお伝えしたように、七夕の日に願い事を書いた短冊を飾るという風習などは、中国から伝わってきたと言われています。
中国の「七夕伝説」や「乞巧奠(きっこうでん)」などが日本に伝わり、もともと日本にあった風習などが合わさって現在の七夕になったと考えられています。
この「乞巧奠」は中国の行事で、織姫が機を織ることが上手だったため、7月7日に女の子が機織りや裁縫が上達するように願うお祭り・行事のことです。
時代が変わるうちに機織りだけでなく、芸事や書道などの上達も願うようになったのだそうです。
「乞巧奠」の「乞巧」は「技巧を授かるよう願う、上達を願う」という意味で、「奠」は「神様に物を供えて祀る」という意味があります。
七夕では何をする?
「七夕の日に何をするか」を一覧にしました。
お子さんと七夕を楽しみたいという方は、参考にしてくださいね。
短冊に願い事を書く(短冊の色の意味も紹介)
七夕といえば、やはり「短冊に願い事を書く」というイメージが強いのではないでしょうか。
童謡の中に「5色の短冊」もあるように、短冊は基本的に赤・白・黄色・青(緑)・黒(紫)の5色と言われています。
短冊が5色になった理由は、中国の陰陽五行説に由来していると言われています。
陰陽五行説とは、自然界のすべてのものは火・金・土・木・水の5つにあてはめて考えることができるというものです。
願い事によって短冊の色を決めることで、叶いやすくなるとも言われているのだそう。
色の意味を一覧にしました。
・赤色(火):ご先祖様や親に感謝・目上の人に尽くす
・白(金):義務や決まり、ルールを守る
・黄色(土):人を信じる、正直な気持ち
・青(木):他人を思いやる、徳を積むこと
・黒(水):学業の向上、正しい判断をすること
短冊に願い事を書くときは、自分の願い事と色の持つ力が似ている方が叶いやすくなると、考えられているそうです。
願い事を書く時は、短冊の色にもこだわるのも、おもしろいかもしれませんね。
笹に短冊などの七夕飾りを飾り付ける
折り紙などで飾りを作って、笹に飾り付ければ華やかになりそうですね。
笹に飾るものは短冊の他にも、提灯や巾着、紙衣などの飾りが有名です。
飾りには様々なモチーフがあり、カラフルできれいですよね。
そんな笹の飾りにも、意味があると言われています。
例えば提灯は、周りを明るく照らすため魔除けの意味があると言われています。
そして、巾着は金運を高めたい時などに飾るものとされており、お金に関する願いを込めて飾られると言われています。
また紙衣には裁縫の上達や、服に困ることがないようにという願いが込められています。
七夕に関連した花を飾る
1年で1回の行事のため、せっかくなら七夕にぴったりの花を飾るのはいかがでしょうか。
花を飾ることで季節感を感じられるだけでなく、花の種類によっては花が星形になっているものや天の川を連想できるものもあります。
自宅で笹を飾る際は大きすぎるため、プラスチックなどでできた造花を使うことが多いかもしれません。
しかし花は飾りやすいサイズ感に調整することができるため、笹よりも飾りやすいかと思います。
七夕をモチーフにした料理やデザートを作って食べる
お子さんと一緒に七夕を楽しむなら、天の川に見立てたそうめん料理や、にんじんを星型にくり抜いたカレーライスなどを一緒に作るのはいかがでしょうか。
型抜きをして星形にするだけで、七夕のかわいらしい雰囲気を楽しむことができますよ。
また、オクラはカットすると星形をしています。
見た目がかわいいだけではなく、オクラの旬は7月から8月と言われているので七夕にぴったりなのです。
七夕祭りに行く
七夕の時期は地域によって、七夕祭りを行っているところが多いです。
地域全体が七夕の飾りでカラフル・華やかになっているところも多いかと思います。
この時期にしか体験することのできない風景を、ぜひ楽しんでくださいね。
先にご紹介した通り、七夕祭りを旧暦の7月7日に行っている地域もあります。
お祭りがいつ開催されているかは、各自治体の情報でチェックしてください。
七夕におすすめなおしゃれでかわいい花の種類
ここからは、七夕に飾りたい花の種類についてご紹介します。
花言葉や特徴など花の紹介と一緒に、どうして七夕におすすめなのかも掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。
普段はあまり花束やフラワーアレンジメント、鉢植えを飾らないという方は七夕など季節の行事などをきっかけに花を飾ってみるのもいいと思いますよ。
花が一輪飾ってあるだけで、部屋の雰囲気は随分変わるもの。
生きているからこそ表現することができる、花の魅力の1つである自然の美しさを感じてみてくださいね。
ブルースター
七夕におすすめポイント:花が星形に見える・花言葉が夫婦や恋人に最適
ブルースターの花言葉:「幸福な愛・信じあう心」など
写真のように、青色の星の形をした小花を咲かせる、ブルースター。
ブルースターという名前にぴったりな姿をしています。
青色の花は少なく、ブルースターの青色は花束やフラワーアレンジメントで使われていると目を引きそう。
水色や青が好きという方や、七夕の夜空をイメージしたデザインをしたい方は、特におすすめです。
ブルースターの花色は、ブルーが有名ですが実は他の色もあります。
他にピンクや白があり、それぞれピンクスターとホワイトスターと呼ばれていることも。
見た目だけではなく、名前もかわいらしいですよね。
ブルースターは爽やかな見た目とそのかわいらしさで、様々な花と合わせやすいです。
そのため花ギフトや自宅用の花では他の花をメインに、ブルースターをわき役として加えるのもよくあるのだそう。
一方で、大輪のブルースターの品種は存在感があり、花束やフラワーアレンジメントのメインになることも。
そんなブルースターは、自宅で飾る際に注意することもあります。
茎を切ると、切り口から白い粘液が出てきます。
そのため、花束の丈を変える時や水切りをする際は、粘液を洗い流してから生けるようにしてください。
荒れてしまうこともあるので、手に付かないよう注意してくださいね。
ちなみにブルースターの英名は「Tweedia(トゥイーディア)」で、「Blue star」と呼ばれることはあまりないようです。
カスミソウ
七夕におすすめポイント:天の川のように見える・花言葉が夫婦や恋人に最適
カスミソウの花言葉:「幸福・感謝・無垢の愛」など
カスミソウという名前の通り、霞(かすみ)がかっているように、ふんわり優しい雰囲気が人気な花。
細かく枝分かれた茎に、小さな花をたくさんに付ける姿が愛らしいカスミソウ。
そんなカスミソウの花色は白色が有名ですが、ピンクや水色のものもあります。
また近年ではラメが付けられており、キラキラと光るカスミソウも流通しています。
また、インクを吸わせてカスミソウを好きな色に染めた状態で販売されていることも。
「カスミソウの花姿はかわいいけれど、白以外が良い」という時は、お花屋さんに花色を染めているものやラメ付きがあるか聞いてみるのも良いと思います。
どんな花とも相性が良く、花束やフラワーアレンジメントの定番であるカスミソウ。
カスミソウは全体のボリュームをアップさせることや、メインの花と花の間を埋めるために使われることが多いです。
さらには、花束やフラワーアレンジメント全体を柔らかく、ふんわりとした雰囲気にするためにも使われることがあります。
花ギフトのわき役として、カスミソウはよく選ばれているのです。
一方で、カスミソウだけを束ねた花束も人気があります。
特にカスミソウをメインにする時は、星々が光る天の川のようにも見えるため、七夕の日に飾るのがおすすめです。
先に紹介したブルースターとカスミソウを合わせたり、カスミソウだけを束ねて飾るのも七夕の素敵な演出になると思いますよ。
カスミソウを飾る時の注意点は、独特な香りです。
ただ近年では、香りのないタイプも流通しています。
カスミソウの匂いが苦手という方は、購入する前にお花屋さんでカスミソウの香りがあるかどうかを確認すると良いかもしれません。
ちなみにカスミソウは植物全体の水分量が少なく、乾燥に時間がかからないためドライフラワーに向いています。
七夕の日に飾った後、カスミソウをドライフラワーにしてインテリアにするのもいいかもしれません。
ドライフラワーを作る時は、直射日光をさけて風通しの良い場所にカスミソウを花が下になるように吊るしておきます。
だいたい1週間から2週間程度で、カスミソウをドライフラワーにすることができます。
カスミソウの枝分かれしている部分から、適切な長さにカットしてドライフラワーにすれば、アクセサリーを作ったりクラフトのアイテムとして使いやすくなることも。
カスミソウはドライフラワーだけでなく、押し花にも向いているのでぜひ試してみてくださいね。
キキョウ
七夕におすすめポイント:花が星形に見える・七夕の時期がちょうど旬・花言葉が夫婦や恋人に最適
キキョウの花言葉:「永遠の愛・誠実・深い愛情」など
室町時代から、観賞用の花として愛されてきたキキョウ。
古くから歴史があり、飾らない美しさが魅力で、キキョウは生け花としてもよく使われています。
加えてキキョウは日本も原産地の1つであり、秋の七草としても親しまれています。
ちなみに春の七草は七草粥の材料で、食べることによって無病息災を祈るものとされていますが、秋の七草は美しさを観賞するものなので、食べるものではありません。
キキョウは、花を長く楽しむことができる植物です。
花が咲いてからよりも、キキョウはつぼみが咲くまでを楽しむ方が長いこともあるようです。
つぼみから花が咲くまでの様子を、楽しむことができるのです。
そのため、お花屋さんで販売されているときは、開花した状態よりもつぼみの状態の方が見つけやすいかもしれません。
キキョウはつぼみの形が個性的で、つぼみは膨らんだ風船のように見えます。
英名では、このつぼみの様子から「Balloon flower(バルーンフラワー)」と呼ばれています。
徐々につぼみの風船が膨らんで、パカッと花開く様子をぜひ観賞してみてくださいね。
風船のようなつぼみが開花し、星形に開いた花の様子は、七夕の夜を彩る星のように見え、七夕にぴったりな雰囲気。
和の雰囲気があるので、七夕に浴衣を着る方や和室に飾ろうと思っている方にキキョウは、特におすすめです。
キキョウを飾る時の注意点としては、茎の切り口から白い樹液が出てくることです。
樹液は、しっかり洗い流してから生けるようにし、手に付かないように注意してください。
オンシジウム
七夕におすすめポイント:天の川のように見える
オンシジウムの花言葉:「一緒に踊って・信じあう心・可憐」など
よく出回るオンシジウムの花色は黄色で、七夕の日には夜空で光る星々を連想させてくれるかもしれません。
胡蝶蘭などのランの仲間で、華やかなオンシジウム。
花束やフラワーアレンジメントで使う切り花の中では、最も有名なランの種類かもしれません。
七夕だけでなく、誕生日や退職祝いなどのお祝いの花ギフトとしてよく活用されています。
そんなオンシジウムの特徴は何と言っても、個性的な花の形です。
その花の様子はひらひらと舞う蝶や、ドレスを着て踊る女性に例えられることもあります。
とても華やかで豪華な雰囲気のオンシジウムが、花束やフラワーアレンジメントに加わるだけで、全体がゴージャスになるほどの存在感があります。
他にオンシジウムを使えば、1つの茎からたくさん花を楽しむことができるため、動きのあるデザインやパッと明るいデザインを楽しむことも。
加えて、オンシジウムは花持ちが良い花でもあります。
暑さは少し苦手ですが、比較的長く花を飾ることができますよ。
ルリタマアザミ
七夕におすすめポイント:花が星形に見える・爽やかな雰囲気がある・七夕の時期がちょうど旬
ルリタマアザミの花言葉:「豊かな感情」など
夏のお花屋さんで、よく見かけることのできるルリタマアザミ。
最も多く出回るのは、6月から七夕のある7月です。
見た目は爽やかな印象で、夏の花束やフラワーアレンジメントによく選ばれています。
ルリタマアザミは、小さな花が集まって1つの大きな花に見えるのも特徴です。
光を放つ1つ星のようにも、小さな星が集まっている様子にも見えますね。
ルリタマアザミは花が咲く前は、触るとトゲトゲ・チクチクしています。
この様子から、ルリタマアザミの学名が付けられたのだそう。
ルリタマアザミの学名は「Echinops(エキノプス)」で、ギリシア語で「ハリネズミ」を意味する「エキノス」と、「似ている」ことを意味する「オプス」が合わさってできたと言われています。
ルリタマアザミを七夕に飾るという方は、そっと触ってみてもいいかもしれません。
ちなみに、ルリタマアザミも水分量が少なく花持ちが良いため、長く観賞することができます。
加えて植物全体の水分量が少ないため、ドライフラワーにも向いています。
ただドライフラワーにすると、トゲトゲがより鋭くなるため、より気を付けるようにしてくださいね。
ブプレリウム
七夕におすすめポイント:苞が星形に見える・花言葉が夫婦や恋人に最適・爽やかな雰囲気がある
ブプレリウムの花言葉:「初めてのキス」など
ブプレリウムの明るい緑色は爽やかで、ふんわりと広がる様子や柔らかい枝ぶりはナチュラルな雰囲気があります。
そのため飾らない美しさを楽しめる自然なデザインの花束や、フラワーアレンジメントに使われることが多いです。
ブプレリウムはキッチンなどに飾るミニブーケとして使われることや、丈を長いまま花束やフラワーアレンジメントに使い、大きなサイズ感のデザインに使われることもあります。
花ギフトのサイズに関係なく、様々な場面で活用されることが多いのです。
ブプレリウムがたくさんの場面で選ばれている理由は、存在をものすごく主張しているわけではないということも理由の1つです。
ブプレリウムは、わき役として効果的に主役の花の美しさを引き立てることができます。
名わき役であるカスミソウと、同じように使われることが多いのだそう。
また花が小さく緑色や黄色をしているので、葉もの(グリーン)として活躍することも多いといわれています。
七夕におすすめのポイントで、苞が星形に見えるとお伝えしました。
苞とはつぼみを保護する働きなどをしている部分のこと。
上の写真のように、ブプレリウムの小さな花を、囲うような苞が星のように見えませんか。
ブプレリウムは花よりも、苞の方が目立っているかもしれませんね。
七夕に爽やかな花束やフラワーアレンジメントを飾りたいという方に、ブプレリウムはおすすめです。
風でふんわりと揺れるブプレリウムが、フレッシュでナチュラルな雰囲気を楽しませてくれますよ。
あじさい
七夕におすすめポイント:天の川のように見える・七夕の時期がちょうど旬
あじさいの花言葉:「家族団らん」など
お花屋さんで見るだけでなく、花壇などでも見ることができる、あじさい。
子供の頃からあじさいに、親しみがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
小さな花がたくさん集まって咲いているように見えるあじさいは、まるで天の川のようにも見えますよね。
あじさいの鉢植えは、お手入れや育て方が簡単で専門的な知識がなくても、比較的長く花を楽しむことができます。
あじさいは丈夫な植物で寿命が長いため、育て方や環境にもよりますが何年間も花を楽しめることが多いようです。
そのため、今年の七夕に購入したあじさいを来年、再来年も楽しむこともできるのです。
花が散った後も水やりなどのお世話をすることで、長年花を楽しむこともできます。
さらにあじさいの旬は、6月~7月ごろ。
七夕にぴったりですね。
ちなみにあじさいは鉢植え以外にも、花束やフラワーアレンジメントで使われる切り花としても流通しています。
切り花のあじさいは1つの茎からたくさんの花を付けているため、1つ加えるだけでボリューム満点。
あじさいをメインにした花束や、フラワーアレンジメントも人気があります。
七夕で飾られることも多いですが、ボリュームがあり華やかなため結婚式のブーケ(ウェディングブーケ)で使われることもあります。
そんなあじさいは、ドライフラワーや押し花に向いている花で、ドライフラワーにした後はアンティーク調の色合いを楽しむこともできます。
インテリアとしてあじさいのドライフラワーが販売されているところを、見たことがある方もいらっしゃるのでは。
近年は、お花屋さん以外でもドライフラワーを販売しているお店が多くなりました。
市販品があると自作するのは難しそうに感じるかもしれませんが、意外と簡単にドライフラワーを作ることができます。
そのため七夕にあじさいを飾ったという方は、ドライフラワーや押し花にしてもいいと思います。
特に押し花にしたあじさいは星のようにも見えるため、押し花のあじさいをはがきに貼り付けて、七夕の日の思い出を絵葉書のように楽しむこともできそうです。
ドライフラワーや押し花を作って、七夕の思い出を形に残してみてくださいね。
ベゴニア
七夕におすすめポイント:天の川のように見える・花言葉が夫婦や恋人に最適
ベゴニアの花言葉:「幸福な日々・愛の告白」など
ベゴニアは、鉢植えで流通している花です。
花がいくつも楽しめる様子は、まるで天の川のようにも見えます。
赤や紫、オレンジ、黄色などビビッドな色合いが多いので、夏を鮮やかに彩ってくれそうです。
太陽が好きそうなエネルギッシュな見た目をしていますが、半日陰でも育つことができるので、玄関などでも元気に育てることができます。
ベゴニアは他の植物に比べて、葉は肉厚でツルっとしています。
その光沢のある葉にしっかりと水分を保つことができるため、水やりは頻繁にする必要はありません。
ベゴニアは、土が乾燥し切ったら水やりをするくらいで十分です。
寒さにはすこし弱いですが、夏の暑さには強いので、七夕の季節もきれいな花を楽しむことができますよ。
実はベゴニアには、「ヒコボシ」と「オリヒメ」という名前の品種もあります。
ベゴニアを七夕に購入しようとしている方は、品種もチェックしてみてくださいね。
朝顔
七夕におすすめポイント:七夕に関係がある・花言葉が夫婦や恋人に最適・花が星形に見える
朝顔の花言葉:「愛情・明日も爽やかに・結束」など
夏の花としても親しまれている朝顔。
子供の頃に、夏休みに育てていたという方もいらっしゃるかもしれません。
朝顔は別名があり「牽牛花(けんぎゅうか)」とも呼ばれています。
これは昔、中国で朝顔の種と牛が交換されたことから付けられたといわれています。
朝顔の種はその昔、珍しく高価な薬とされていたのです。
当時は朝顔の種のお礼に、牛が贈られたこともあったのだそう。
朝顔は日本でも奈良時代くらいまでは下痢の薬として、高価に取引されていたようです。
江戸時代になると、薬としてではなく観賞用として朝顔が人気になりました。
現代のように、徐々に朝顔の美しさが注目されていったのです。
そして朝顔がちょうど七夕の頃に咲くことと、「牽牛花」と呼ばれていたことから、花が咲いた朝顔は織姫と彦星が出会えたことを表していると考えられるようになりました。
このことから七夕に朝顔が咲くことは、縁起が良いと言われていたのだそうです。
このあと「七夕の物語」の項目でもお伝えしますが、彦星は牛の世話をしていると伝えられていました。
朝顔の別名「牽牛花」はもともと彦星とは関係がありませんでしたが、その名前がきっかけになり七夕の花として楽しまれるようになったのですね。
夏休みの宿題などで、花の名前や別名の由来を調べてみるのもおもしろいかもしれませんね。
また朝顔は品種によって、花の形が星型に見えたり模様が星形のように見えたりする品種もあります。
夏らしく親しみのある朝顔を、七夕に飾るのも良さそうですね。
ナデシコ
七夕におすすめポイント:七夕に関係がある・花が星形に見える・七夕の時期がちょうど旬
ナデシコの花言葉:「無邪気・純愛」など
鉢植えで流通していることが多い、ナデシコ。
パッと開いた花の様子は、星形のようにも見えます。
赤やピンク、白などキュートな色合いが多いため、お子さんと七夕に花を楽しみたいという方にもおすすめです。
そんなナデシコは多年草なため、育てている環境や品種によりますが毎年花を楽しむことができます。
さて、ナデシコは「七夕と関係がある」とおすすめポイントでお伝えしました。
どう関係があるかというと昔、七夕の花は仙翁花と桔梗とされていたのだそうです。
「仙翁花」とは、中国が原産のナデシコ科の花です。
仙翁花は、旧暦の7月7日頃が最も花が咲く時期だったのだそう。
平安時代には、七夕にナデシコの花の優劣を競ったり、七夕伝説に関する歌合(うたあわせ)をしたりする「瞿麦合(なでしこあわせ)」が行われていたと言われています。
英語で七夕は何という?
英語圏では、七夕という文化・風習が国によってない場合もあります。
そのため、七夕という共通の単語は存在しないようです。
「七夕=星祭り」として星の祭典を意味する 「THE STAR FESTIVAL」 という言い方もありますが、七夕そのものを知らない海外の方に伝えるのはなかなか難しいようです。
そのため英語圏の方に七夕を紹介するときなどは、七夕(Tanabata)や織姫(Orihime)のように日本語名で紹介しても良いかもしれません。
ちなみに中国を始め、アメリカやブラジルなどでは地域によって七夕祭りが行われているのだそう。
アメリカやブラジルで七夕が行われている地域は、日本からの移民が多い地域のようで「Tanabata Festival」や「Star Festival」と呼ばれることが多いのだそうです。
ただ、多くの方が知っているイベント・行事というわけでもないようです。
なぜ笹の葉に飾り付けをする?
七夕と言うと、短冊を書いたり笹に飾り付けをしたりすることが印象的ですよね。
では、どうして七夕では笹の葉が使われるのでしょうか。
七夕で笹を使う理由は、さまざまあるようなので大きく分けて3つをご紹介します。
笹の抗菌効果が影響している説
1つ目は、笹の抗菌効果が影響していると考えられる説。
七夕は先述した通り、元々は旧暦の7月7日に行われていました。
現在の暦に直すと、8月の初旬から中旬頃になります。
8月の中旬と言うと何があるかというと、お盆があります。
皆さまも8月にお盆休みがあり実家に帰ったり、お墓参りをしたりする方がいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、七夕はお盆の期間の行事として行われていたと考えられているのだそうです。
そのため、現在の七夕で行われていることは、当時のお盆の風習などが組み合わさって徐々に変化し誕生したと考えられています。
お盆の時期は、ご先祖様が私たち、生きている人が生活している世界(この世)に帰ってくる時期と言われています。
加えて昔、夏の時期は暑さにより疲れが溜まりやすく弱っている身体に、傷んだ食べ物や食中毒のせいで、子供やお年寄りが亡くなりやすい時期でもありました。
現在でも8月頃は暑い日が続き、食べ物が傷みやすいですよね。
そんな時に、重宝されていたのが笹の葉。
笹の葉には抗菌効果があるため、ご先祖様へのお供え物の下に引き、食べ物が腐らないように工夫されていたと言います。
暑い夏の時期に食べ物・お供えをなるべく長持ちさせるために使っていた笹が、七夕に短冊を飾るように変わっていったのかもしれませんね。
昔の風習がきっかけになっている説
2つ目は、昔の風習の名残という説です。
昔は七夕の日に笹の葉にお供え物をのせ、願い事や自分の汚れと一緒に川に流すという風習もあったのだそう。
笹はもともと、神聖な植物と考えられていたのだそうです。
はじめから笹に短冊を飾っていたわけではないようですが、笹と七夕の関係は昔から深いつながりがあるようです。
竹を祭壇に供えたことから変化した説
3つ目は竹が丈夫で生命力の象徴や、紙様の依り代と考えられていることから、使われているという説です。
冬の寒さに負けず力強くまっすぐに成長する姿から、竹は生命の象徴・神聖な力が宿るとされ、七夕以外にも様々な神事に使われていたのだそう。
竹は内側の節を取ると空洞になっているため、空洞の部分に神が宿るとも言われています。
昔は七夕に祭壇に供物を置き、機織りや裁縫、技芸の上達を祈っていました。
織姫と彦星へのお供え物の目印として、祭壇のそばに竹を立てていたのだそうです。
竹を立てていたことから徐々に、祭壇へ供えていた物が飾りに変化していき、笹に飾られるようになっていったと考えられているそうです。
今回ご紹介した笹を使う理由が、組み合わさって現在の七夕になったとも言われています。
今まで疑問に思わなかったことも、七夕などの行事や他の記念日などに改めて調べてみるのも、おもしろいかもしれませんね。
夏休みの宿題にもおすすめです。
七夕の日にはおしゃれでかわいい花を飾ろう
今回は七夕についてご紹介しました。
子供の頃から親しみのある七夕ですが、「意外と知らなかった」ということもあったのではないでしょうか。
また七夕にはおしゃれでかわいい花を飾って、季節感を味わってみるのもおすすめです。
星形に見える花や、織姫と彦星のように仲の良い夫婦にぴったりな花言葉を持った花の種類も掲載しました。
ぜひ七夕に花を飾ろうと思っている方は、参考にしてみてください。
花キューピットでも、七夕に最適な花ギフトをご用意しています。
自宅用としてはもちろんお孫さんや、お子様のプレゼントとしても七夕の花ギフトは人気があります。
七夕にぴったりな花束やフラワーアレンジメントを探している方は、花キューピットのサイトをチェックしてみてくださいね。
七夕におすすめのお花~星に見えるお花~
もうじき七夕ですね。
七夕には、ササに願い事を書いた短冊を飾ったり、天の川を見たり…
素敵な思い出がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、夏の伝統的なイベントの1つである「七夕におすすめのお花」をご紹介します。
七夕は織姫様と彦星様が、1年に1度だけ会える日。
そんなロマンチックな日、七夕には大切な人にお花を贈ってみては?
もちろん、自宅にお花を飾ることもおすすめです。
◆カスミソウ
カスミソウの小さく、可愛らしいたくさんのお花は、まるで天の川のように見えますよね。
そのことが由来となって、7月7日は「カスミソウの日」でもあります。
七夕にぴったりなお花ですよね。
カスミソウは、誕生日や結婚記念日など様々な用途のフラワーギフトで使われている人気の高いお花。
カスミソウをフラワーギフトに入れると、アレンジメントや花束のボリューム感を増すことや、メインのお花を引き立てることもできるんですよ。
また、他のお花よりも香りが強く、お花の香りを楽しみたい方にもぴったりです。
そしてカスミソウは、ドライフラワーや押し花に向いているお花でもあります。
ぜひ、カスミソウを購入した際や、プレゼントでもらった際は試してみてくださいね。
ちなみにカスミソウは、英語で「baby’s-breath(ベイビーズブレス)」と呼ばれていています。
babyは「赤ちゃん」という意味の他に「恋人」という意味もあるそうですよ。
◆ブルースター
名前の通り星のような形をしたお花、ブルースター。
こちらのお花も、結婚式のブーケやお誕生日のプレゼントとしてよく選ばれています。
爽やかな水色が、この時期にぴったりですよね。
ブルースターは、そのかわいらしい見た目にさることながら、葉の触り心地も特徴的。
その触り心地は、細かな毛が生えているためモフモフなんです。
ぜひブルースターを手にした時は、お花だけではなく葉も注目してみてくださいね。
また、花言葉は「信じあう心・幸福の愛」。
七夕の日に奥様や恋人へ、サプライズプレゼントをするのも良いかもしれませんね。
きっと喜んでくれると思います。
2人で織姫様と彦星様のように、素敵な思い出を作ってくださいね。
ちなみに、英語では「Tweedia (トゥイーディア)」と呼ばれていて、男の子が生まれると、ブルースターを贈るという習慣もあるそうです。
七夕に限らず、出産祝いにも良いかもしれませんね。
◆キキョウ
古くから日本で親しまれている「キキョウ」。
実は、キキョウは源氏物語の中にも登場しています。
またキキョウは、6月ごろから秋まできれいな姿を見せてくれるお花で、秋の七草の1つでもあります。
花色はブルーやパープル、ホワイトと涼し気。
この季節から、秋にかけて飾るのにぴったりなカラーですよね。
お花が咲いた形は星型で、つぼみの間は丸く膨らむことから「紙風船」と例えられています。
お花が咲いた時も、つぼみの間もキュートなお花なんですね。
キキョウ全体の花言葉は「永遠の愛・気品」などがあります。
そして、紫色のキキョウは「気品」、白色は「清潔」などの花言葉を持っています。
「どの色が良いか悩んでしまう」という方は、花言葉で選んでみても良いかもしれませんね。
大人な雰囲気のある星型のお花「キキョウ」を自宅に飾って、七夕を楽しんでみては?
◆あじさい
たくさんのお花が、ぎゅっと集まったようなあじさいは、まさに天の川の星々のよう。
梅雨の時期に美しく咲き誇る「あじさい」。
花壇などに植えられていることが多く、子どもから大人まで知っているお花です。
青色からピンク色まで、様々な花色があるあじさいはとても魅力的ですよね。
お花屋さんでは、鉢植えや切り花として流通しています。
突然ですが、そんな幅広い年代から親しまれているあじさいのお花は、どこだと思いますか?
実は、多くの方がお花だと思っている部分は、ガクという部分なんです。
お花は、ガクの真ん中にある小さな部分になります。
あじさいを近くで見る機会があった時は、ガクの中心にある花の部分も注目してみてくださいね。
花言葉は「家族団らん」など。
七夕に家族へプレゼントすることや、自宅に飾ることもおすすめです。
◆ペンタス
ペンタスは夏の暑さに強く、春から秋ごろまでお花を咲かせてくれます。
花色は鮮やかな色が多く、赤色やピンク色、ホワイトなどがあります。
お花の形は、七夕にふさわしい星型。
小さな星が集まっているように見えますよね。
ペンタスは、アレンジメントや花束で使う「切り花」での流通よりも、「鉢植え」での流通が多く、寄せ鉢や花壇などで見ることができます。
鉢植えは、植物を育てる楽しさを感じられたり、切り花よりも長くお花を楽しむことができたりします。
お花をプレゼントしようとした時や、自宅にお花を買おうと思った時は切り花だけではなく、鉢植えも候補に入れてみてくださいね。
ちなみにペンタスはあじさいのようにも見えますよね。
しかしこのお花はアカネ科で、あじさいはアジサイ科のお花のため、別の種類のお花になります。
ペンタスの葉の形は、少し先がとがった形をしているので、あじさいの葉の形と比べてみるのも良いかもしれません。
◆最後に
今回は、七夕にぴったりなお花をご紹介しました。
涼し気な色合いや、子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで幅広い方に喜んでもらえそうな、星の形に見えるお花を飾って七夕を楽しんでくださいね。
季節のお花を取り入れれば、少しお部屋の雰囲気も変わるかもしれませんよ。
七夕をきっかけに、お花を飾ってみてくださいね。