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<春の花>を愛でよう|卒業祝い・入学祝い・退職祝いにもおすすめ
花には不思議な力があります。
一輪飾れば急に部屋を掃除したくなったり、視界に入れば自然と口角が上がったり。
花キューピットがお送りするブログ「花だより」は、そんな花のような存在を目指して、皆さんの生活を彩る情報を発信します。
2月・3月・4月は春の花を愉しみたい

少しずつ暖かくなってきた今日この頃。
気温の変化に合わせ、日常の中で見かける草花の種類も徐々に増えてきました。
そこで今回は、これからの時期(2月から4月)に花屋さんで流通量が増える、春が旬の花をご紹介します。
また、春の花は贈り物にも最適です。
なぜなら、その明るい色合いのほか、前向きな花言葉を持つ花が多いから。
卒業式や入学式、退職や異動、それに伴う送別会、入社式、開店・開業など、年度末や年度初めは、学生も社会人も多くのイベントを控えています。
そのためご自宅用としてはもちろん、新たな門出を迎える人へのギフトにもぴったり。
そんな春の花を花言葉と併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
春の花と言えばこれ!定番人気8選
1. 桜

日本の国花である、桜。
白に近い薄ピンクの花を下向きに咲かせるその姿は、日本人のつつましいイメージにぴったりだとも言えるでしょう。
開花時期はその年の気温の変化によって様々ですが、温暖な日本の南部では3月中旬頃に、寒冷な北部では5月上旬頃に開花します。
蕾が膨らみ始めてからあっという間に開花し、満開になったと思ったら散ってしまう。
そんな儚い美しさもまた、桜が春の花として愛される理由なのかも知れません。
さらに、春の行事といえば「お花見」だという方も多いのではないでしょうか。
桜を見に行くことを「お花見」と言い、桜以外を見に行くことは「お花見」とは言いません。
例えば梅を観賞することを「梅見」「梅観」、桃を観賞することを「桃見」などと言います。
お花見で楽しめる桜は、ソメイヨシノや河津桜、八重桜、シダレザクラなどが有名ですが、室内に飾って楽しめる品種もたくさんあります。
例えば、切り花として流通する桜は枝が短い品種が多く、啓翁桜や彼岸桜、東海桜などが有名です。
鉢植えや盆栽として市場に出回る桜には、旭山桜や御殿場桜といった小型品種があります。
これらを飾れば、ご自宅でのんびりとお花見を楽しむことができます。
花言葉
桜の花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」などです。
「精神美」は日本の気品溢れる国民性からイメージされたと言われています。
また「優美な女性」「純潔」といった花言葉は、薄ピンク色の繊細な花弁(花びら)や、散る際の潔さといった桜の様子が起源となっているそうです。
桜は女性へのプレゼントとしてはもちろん、品格のある上司や先輩に贈るのも良いかも知れません。
2. 桃

桜と似た印象を持たれやすいのが、同じく春の花である桃の花です。
開花時期は桜とほぼ同時期ですが、一番の違いは花びらの形です。
桜の花びらには先端に切れ込みが入っているのに対し、桃の花びらには切れ込みがなく、先端が尖っています。
また、桃の花は桜よりも少し濃いピンク色をしており、花柄も桜より短いです。
そして桃と言えば、桃の節句、つまり「ひな祭り」。
旧暦の3月3日は新暦(太陽暦)で4月上旬を指します。
桃の花が咲く時期に、ひな人形を飾ったり菱餅を食べたりして女の子の健やかな成長を願う行事です。
桃の花の小さく可憐な雰囲気は、ひな祭りのイメージにもぴったりですよね。
ひな人形と一緒に桃の花を飾れば、より可愛らしさが演出できるでしょう。
花言葉
桃の花言葉には、「チャーミング」「気立ての良さ」「天下無敵」などがあります。
「チャーミング」「気立ての良さ」という花言葉は、桃の花の可愛らしい姿が由来であると言われています。
一方で「天下無敵」という花言葉は、古代から言い伝えられている厄除けや不老不死といった桃の効能に由来しているそうです。
日本の昔話である『桃太郎』も、桃から生まれた男の子が鬼を退治する物語ですよね。
愛らしさと勇ましさを併せ持つ桃の花。
ひな祭りの贈り物として女の子がいるご家庭にプレゼントするだけでなく、力強く背中を押してあげたい方にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
3. 梅

桜や桃と同様に親しまれている春の花、梅。
梅の開花時期は桜や桃よりも一か月ほど早く、まだ寒さが残る2月中旬~3月下旬に花を咲かせるのが一般的です。
花の色は様々で、白(白梅)、薄いピンク色、濃いピンク色(紅梅)などがあります。
また移白(うつりしろ)や移紅(うつりべに)と呼ばれる、開花後に色が変わる種類もあるそうです。
梅と言えば、どこか「おめでたい」イメージをお持ちではないでしょうか。
長寿・繁栄・生命力の強さを象徴する伝統的なモチーフに「松竹梅」という吉祥文様があります。
実際、お正月飾りのモチーフになることが多いですよね。
「梅=縁起が良い植物」とされる理由は、早春に花を咲かせるという忍耐強さが高く評価されてきたから。
厳しい寒さを耐え忍んで美しい花を咲かせるその姿は、「春を告げる花」として古くから人々を励ましてきたようです。
花言葉
梅の花言葉は、「忍耐」「上品」「高潔」「忠実」などです。
「忍耐」は、先ほどご紹介した通り、まだ寒さが厳しい2月頃に満開の花を咲かせる様子に由来しています。
「上品」「高潔」という花言葉は、気高く凛とした梅の花姿に基づいています。
そして「忠実」の花言葉は、学問の神様・菅原道真にまつわる伝説が由来となっています。
頭脳明晰で多くの功績を残していた道真公は、その才能を疎まれ、藤原氏の陰謀によって京都から大宰府への左遷を命じられます。
その際、梅をこよなく愛していた道真公は、自宅で大切に育てていた梅の木に別れを告げました。
その際に詠んだ短歌は、「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」。
すると不思議なことに、道真公を慕っている梅の木が一夜にして大宰府へ飛んで来たのです。
このエピソードは『飛梅伝説』と呼ばれ、梅の忠実さを象徴するものとなりました。
縁起が良いとされ、魅力的な花言葉を持つ梅の花。
そのおめでたさはお祝い花に適しているほか、今後の幸運を願いたい相手にプレゼントしても良いでしょう。
4. チューリップ

つぼんだ姿が可愛らしいユリ科の球根植物、チューリップ。
お花屋さんで切り花が出回るのは、12月~3月頃です。
2月の誕生花でもあり、春の花としてとても人気が高い花です。
日本にも馴染み深い春の花ですが、「チューリップ=オランダ」というイメージを持っている方がほとんどのはず。
しかし、チューリップの原産地はオランダではなくトルコだと言われています。
その歴史も深く、12世紀頃に野生のチューリップがトルコの一部地域で生育され始め、16世紀には品種改良が完了したそうです。
つまり私たちが今日まで親しんでいるチューリップは、「オリジナル」ではないということ。
しかし品種改良により様々な色・形のチューリップが生まれ、現在その品種は約5,600種類にのぼると言われています。
しなやかで可愛らしい姿のチューリップは、特に女性への贈り物におすすめです。
中でもピンクチューリップは女性人気が高く、葉や茎の色鮮やかな緑と相まって春の陽気を思わせます。
花言葉
チューリップの花言葉は「思いやり」「優しい瞳」「永遠の愛」など。
また、色によっても花言葉は異なります。
- ピンク色のチューリップ:「誠実な愛」「労い」など
- 赤色のチューリップ:「愛の告白」など
- 黄色のチューリップ:「正直」「名声」など
- 白色のチューリップ:「新しい愛」など
大切な家族や友人、パートナーに贈るなら、ピンクのチューリップ。
4月から離れ離れになってしまう前に好きな人へ想いを伝えるなら、赤のチューリップ。
これからも勉強や仕事を頑張ってほしいという気持ちを込めるなら、白のチューリップ。
春にチューリップを贈るなら、このように花言葉で色をチョイスするのも良いですね。
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チューリップってどんなお花?~歴史や基礎情報~ 春の花として人気ですが、意外と知らないチューリップの豆知識をご紹介します。 |
5. スイートピー

花束やアレンジメントに欠かせないキュートな花、スイートピー。
1月~3月頃にかけてお花屋さんで見かけることが多くなります。
春の花としておすすめする理由は、何と言ってもその見た目です。
スイートピーはひらひらとした花弁(花びら)が特徴的で、その姿はまるで春の庭を飛び回る蝶のよう。
またスイートピーは甘く爽やかな香りを放ち、リラックス効果や安眠効果があるとされています。
花の色は、白やパステルカラーの淡い色合いが主流です。
薄ピンク、薄紫、水色といった透明感ある春らしい色合いが、老若男女問わず高い人気を集めています。
スイートピーの色と言えば、松田聖子さんの名曲『赤いスイートピー』が有名ですよね。
実は1982年の発売当時、スイートピーの花色に「赤」は存在していませんでした。
ところが楽曲が大ヒットしたことを受け、三重県のとある生産者さんが赤いスイートピーの栽培に挑戦し始めます。
なんと18年間にもおよぶ品種改良を経て、赤いスイートピーが誕生しました。
春の花として昔から人気があるスイートピーは、チューリップと同様、品種改良が盛んに行われているようです。
花言葉
スイートピーの花言葉は「門出」「別離」「優しい思い出」など。
まさに、出会いや別れのイベントが多い春に持って来いの花言葉です。
これらの花言葉は、先ほど説明した通りスイートピーが飛び立つ蝶のように見える様子から付けられたと言われています。
またチューリップと同じく、スイートピーには色別の花言葉もあります。
- ピンク色のスイートピー:「繊細」「優美」
- 黄色のスイートピー:「分別」「判断力」
- 紫色のスイートピー:「永遠の喜び」
- 赤色のスイートピー:「門出」
- 白色のスイートピー:「ほのかな喜び」
全体的に優しい花言葉で溢れているスイートピー。
この春、卒業式や入学式、退職、異動などを迎える方にはスイートピーを贈り、その新たな門出を優しい気持ちで後押ししませんか?
6. ラナンキュラス

薄く繊細な花びらが幾重にも重なっているのが特徴的な、ラナンキュラス。
バラのように豪華でありながら、ボウルのような丸い形は親しみやすさを醸成しています。
お花屋さんでは12月頃から店頭に並ぶこともありますが、品種や色のバラエティが豊かになるのは3月頃であることが多いです。
ラナンキュラスの華やかな見た目は、トルコキキョウにもよく似ています。
しかし一年中安定して流通しているトルコキキョウに比べ、ラナンキュラスは春が旬。
また、ラナンキュラスとトルコキキョウは葉の形状も大きく違います。
トルコキキョウの葉は楕円形で少し肉厚ですが、ラナンキュラスの葉には深い切れ込みが入っており、厚みもありません。
なんでも、「ラナンキュラス」という名前は、ラテン語で「カエル」を意味する「rana(ラナ)」が由来だと言われています。
これは、ラナンキュラスの原種が湿地に自生することのほか、葉の形がカエルの足に似ていることが背景にあるためです。
お姫様のような見た目とは裏腹に、カエルにちなんで付けられた名前。
そういったユニークなところも、ラナンキュラスの魅力だと言えます。
花言葉
ラナンキュラスの花言葉は、「合格」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」など。
「合格」という花言葉は、花びらが重なった姿が縁起の良さを感じさせるほど美しいことに由来しています。
またラナンキュラスが流通する12月~3月頃が、ちょうど受験シーズンにあたることも関係しているようです。
「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」という花言葉も、ラナンキュラスの高貴な美しさから。
薄い花びらはシルクのような肌触りなので、飾るだけでエレガントな気分になりそうです。
おめでたく、そして華やかな花言葉を持つラナンキュラス。
合格祝いや、今後の輝かしい活躍を願って贈るプレゼントにいかがでしょうか。
7. フリージア

アヤメ科の球根植物である、フリージア。
切り花は、12月~3月頃の冬から早春にかけてお花屋さんに並ぶことが多いです。
まだ寒さが厳しい時期に花を咲かせること、また蘭のようなフレッシュで甘い香りを放つことから、「香雪蘭(こうせつらん)」という美しい和名も持っています。
フリージアの花はラッパのような形をしており、その華奢な花を上向きに咲かせます。
これまでご紹介してきたチューリップやラナンキュラスなどと比べると小ぶりであるため、かつては豪華な花束やアレンジメントには不向きだとされていました。
しかし近年、花束などでもデザインの「余白」を大切にする考え方が定着し、また男性にも贈りやすいシンプルなデザインに仕上がることから、フリージアがメインの花材として使用される機会も増えてきたようです。
花色は黄色が代表的ですが、白、赤、紫色なども流通しています。
門出を祝うことが多い春は、元気をもらえるビタミンカラーの黄色がやはり人気なようです。
フリージアは見た目も派手すぎないため、全体的に柔らかい印象になる点も嬉しいポイントですよね。
花言葉
フリージアの花言葉は、「親愛の情」「友情」「感謝」などがあります。
これらの花言葉は、19世紀にフリージアが発見された時のとあるエピソードに由来しています。
フリージアの原種を世界で初めて発見したのは、デンマークの植物学者・エフロン氏。
当時は発見者の名を冠するのが一般的でしたが、彼はあえて友人のフレーゼ氏の名をとり、この花を『フリージア』と名付けました。
フレーゼ氏はエフロン氏にとって研究仲間であり、苦楽を共にする親友でもあったのです。
友人への敬意を表現することができるフリージア。
学生であれば、これまでの感謝や「これからもよろしく」の気持ちを込めた卒業祝いのギフトにぴったりです。
また社会人の方も、共に仕事を頑張ってきた同僚の門出を祝うギフトにいかがでしょうか。
8. ライラック

ヨーロッパ生まれの落葉小高木、ライラック。
人気バンド・Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)の大ヒット曲『ライラック』で、一躍その名を馳せました。
お花屋さんでは、4月~5月頃に国産のライラックの切り花が流通します。
一つ一つの花は小さいライラックですが、枝の先端部分に集まるように咲くことで、もこもことしたボリューム感のある見た目に。
色は淡い紫やピンクが主流ですが、濃い色や白のライラックも可愛らしいです。
また、フローラルな甘い香りを放つ点も特徴的です。
花が小さいぶん、キンモクセイのように風に揺れて香りが広がりやすいと言われています。
一方、樹木として地植えで生育するには、日本の温暖な気候は不向きだとされています。
そんなライラックの木ですが、寒冷地である北海道・札幌市では生育が可能。
毎年5月頃には『さっぽろライラックまつり』も開催されます。
切り花のライラックも十分美しいですが、あちこちで咲きほこるライラックの花を観賞して初夏の訪れを感じてみたいですね。
花言葉
ライラックの花言葉には、「友情」「青春の思い出」「初恋の香り」などがあります。
Mrs. GREEN APPLE『ライラック』の歌詞にある「青に似たすっぱい春とライラック」は、まさにこれらの花言葉を彷彿とさせるフレーズですよね。
青春を感じさせるような花言葉は、ライラックの甘い香りやハート型の葉に由来していると言われています。
また、白のライラックがフランスでは「青春」を象徴するということも背景にあるそう。
卒業や引っ越しといったシーンにライラックの花を贈ることで、これまでの甘酸っぱい思い出を振り返るきっかけになるでしょう。
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ライラックの色別の花言葉や植えてはいけない理由、和名の由来とは ライラックは「ラッキーアイテム」?色別の花言葉なども詳しくご紹介します。 |
今日から春の花を楽しもう

今回は、春が旬の花をご紹介しました。
春の花は、寒さに耐えて咲く力強い花から、蝶のように軽やかな花までたくさんの魅力に溢れています。
また、春は出会いと別れの季節。
今回ご紹介した8種類の花は、どれも新しい一歩を踏み出す時期にふさわしい、前向きなメッセージ(花言葉)を秘めています 。
- 大切な人の門出を祝うギフトに:卒業や入学、退職、異動など、人生の節目を迎える方へ。その人のイメージや伝えたい想いにぴったりの花言葉を選んで、エールを贈りましょう。
- ご自宅を彩るインテリアに:一輪飾るだけで、お部屋の雰囲気が明るくなり、心も自然と上向くはず。季節の香りを楽しみながら、おうちでお花見気分を味わうのも趣があります。
心豊かにしてくれる旬の花。
誰かに贈ったりお部屋に飾ったり、様々なシーンに取り入れて春を楽しんでくださいね。
バレンタインデーの豆知識|2月14日に制定された恐ろしい起源?海外では「男性が女性に花を贈る日」?
花には不思議な力があります。
一輪飾れば急に部屋を掃除したくなったり、視界に入れば自然と口角が上がったり。
花キューピットがお送りするブログ「花だより」は、そんな花のような存在を目指して、皆さんの生活を彩る情報を発信します。
バレンタインデーの由来とは?

2月14日はバレンタインデーです。
バレンタイン文化は国際的に定着していますが、日本では女性から男性へチョコレートを贈る日とされています。
そんなバレンタインデーですが、2月14日に制定された背景には一体何があるのでしょうか。
起源については諸説ありますが、3世紀、古代ローマ時代のイタリアで起きたある出来事が有力だとされています。
当時のローマ皇帝であったクラウディウス2世は、兵士の士気を下げないようにするという狙いから、彼らの結婚を禁止していました。
愛する家族が故郷にいると、兵役よりも家庭を優先してしまうと考えていたからです。
そんなローマ皇帝の身勝手な政策に反対し、立ち上がった者がいました。
「バレンタイン(ヴァレンティヌス)」というキリスト教司祭です。
バレンタイン司祭は隠れて兵士たちの結婚式を執り行い、全ての者に婚姻の権利があること・法の下で愛し合う権利があることを静かに主張していました。
そのことを知った皇帝から改めて禁止命令が出されましたが、バレンタインは従いませんでした。
そしてついに、彼は処刑されてしまいます。
バレンタインの行いを尊んだ人々は、神に選ばれ模範とされる人物(聖人)だとして、彼を「聖バレンタイン」として敬うことにしました。
そして、彼が処刑された2月14日を「聖バレンタインの日(St.Valentine’s Day)」に制定したそうです。
また元来、ローマ帝国では、2月14日は「女神ユーノの日」という祭日でした。
女神ユーノは結婚と家庭の神であることから、くじ引きでペアになった男女が祭日を共に過ごすという決まりがあったそうです。
こうした恋愛にまつわる風習や聖バレンタインの伝説が重なったことで、2月14日はカップルのための日として発展したと言われています。
バレンタインデーにチョコを贈るのはなぜ?

古代ローマ時代のイタリアを発端に、カップルありきの文化が定着した2月14日のバレンタインデー。
先に述べましたが、日本では女性が男性へチョコレートをプレゼントする風習が定着しました。
恋人へ渡す、もしくは好きな人へ告白する際に渡すチョコレートは、人呼んで「本命チョコ」。
恋愛の意味は含まずとも、職場の先輩などお世話になっている人に渡すチョコレートは「義理チョコ(世話チョコ)」。
友人同士で贈り合うチョコレートは「友チョコ」。
また最近では、百貨店の催事などで国内外の様々なブランドのチョコレートを購入できる機会が増えたことで、「マイチョコ(自分用チョコ)」が流行しています。
時代とともに、種類も贈るシーンも多様化してきたバレンタインチョコ。
しかし、実は「チョコレートを渡す」という行為は日本独自の風習なのです。
この風習の生みの親は、兵庫県・神戸市の老舗洋菓子メーカー<モロゾフ>の創業者、葛野友太郎氏だと言われています。
1931年にチョコレートショップとしてスタートした<モロゾフ>ですが、当時の日本では、チョコレートはとても珍しいお菓子でした。
チョコレートの市場定着化に悩んでいた葛野氏は、ある時、古代ローマにおける聖バレンタインの伝説を知ったほか、アメリカ人の友人からは「欧米では2月14日に愛する人へ贈り物をする」という習慣を聞き知り、販売戦略のヒントを得ます。
そして1935年2月、<モロゾフ>は当時の英字新聞にて、日本で初めてバレンタインチョコの広告を掲載。
「バレンタインデーには愛する人にチョコレートを贈って愛を伝えましょう」というアピールは6年間も続き、次第に他の洋菓子メーカーもその波に乗るように。
遂にはバレンタインチョコのみならず、3月14日は男性から女性へお菓子を贈る「ホワイトデー」として定着させるなど、菓子業界全体を巻き込む形で文化を浸透させていきました。
小さなチョコレートショップが立てた広告戦略が、バレンタイン文化やチョコレートそのものの食文化を日本に根付かせてくれたのですね。
海外ではバレンタインデーに何をする?

女性から男性へチョコを贈ることが日本独自の習慣であるならば、海外ではバレンタインデーに何が行われるのでしょうか。
バレンタインデー発祥の地であるイタリアをはじめ、アメリカやフランス、中国など多くの国では、男性から女性に贈り物をするようです。
まさに、日本で言う「逆チョコ」や「ホワイトデー」状態。
ギフトの中身もチョコレートといったお菓子ではなく、花やメッセージカードなどが多いそうです。
そして、プレゼントの渡し方も国によって様々。
イギリスやフランスでは、男性が妻や恋人をディナーに誘い、赤いバラの花束を持って現れるんだとか。
まるで映画のワンシーン。とてもロマンチックなイベントですよね。
タイでは、バレンタインデーは「男性が女性へ愛を告白する日」と位置付けられています。そのため、この日にプロポーズをしたり、入籍したりする人も多いようです。
タイでもまた、男性が女性へバラの花束をプレゼントするのが一般的だそう。
▼海外のバレンタイン文化について詳しく知りたい方はこちら。
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バレンタインの海外の習慣・文化~世界では何をしている?~ 日本と世界ではこんなに違う!アメリカやフランス、韓国などのバレンタイン文化をご紹介します。 |
チョコではなく花を贈るバレンタインデー

海外では、バレンタインデーに男性から女性へ贈り物をする風習が根付いている国が多いということをご紹介しました。
プレゼントは花やメッセージカードが多く、特に欧米諸国やタイではバラの花束を贈るのが主流であることも明らかになりました。
実は日本においても、近年、大切な方へバレンタインに花を贈るケースが若い男性を中心に増えているそうです。
この背景には「フラワーバレンタイン」というキャンペーン活動があります。
「フラワーバレンタイン」とは?

「フラワーバレンタイン」とは、大切な人へ花を贈る文化を社会に浸透させることを目的とした活動です。
一般社団法人花の国日本協議会(FJC)が主導する当活動は、2011年に花業界統一キャンペーンとしてスタートしました。
発足当初は海外のバレンタイン文化に倣い、主に男性から女性への花贈りを支援。
しかし2021年からは、彼氏から彼女へ贈るのも、妻から夫へ贈るのも、パートナーや友人に贈るのも良しとして、花贈りのシーンをより幅広く提案しています。
フラワーバレンタイン公式HPでは、次のような言葉で説明されています。
きれいな花をみつけたから、あの人にも見せてあげたい。
そんな素朴な気持ちで、1輪だけ渡したっていいし、なんなら一緒に花屋さんで選んだっていい。
喜んでくれる笑顔を想像するだけで、幸せな気持ちになります。恋人、友達、家族、誰から誰に贈ってもいい。照れて無言で渡しても、まっすぐ気持ちを伝えてくれる。花は、いろんな愛のカタチを表現できる、とても自由なラブレターです。
心を込めて贈った花は、心の中でずっと咲き続ける。
さぁあなたも、大切な人に、花で自由に気持ちを伝えてみませんか。
花は「自由なラブレター」であり、愛する気持ちや感謝の気持ちなど、各々の大切な想いを込めて贈ることができるギフトです。
バレンタインデーに花を贈るメリット

バレンタインデーに花をプレゼントするメリットは、次の通りです。
-
- チョコレートなどの甘いものが苦手な方にも贈ることができる
- 食べ物ではないため、ダイエットを意識している方にも贈ることができる
- 花言葉などで気持ちを伝えることができる
- 花には癒し効果があるため、贈る側も贈られる側も幸せな気持ちになる
- チョコレートのような味の良し悪しやブランドの良し悪しがなく、どのお店で購入した花でも喜ばれる
- 写真映え・SNS映えする
- プロポーズなどのサプライズ演出にもぴったり
バレンタインデーにおすすめの花
ここからは、バレンタインデーにプレゼントすればきっと喜ばれる、美しい花をご紹介します。
赤いバラ

先に述べた通り、イギリスやフランスのバレンタインデーでは、男性が愛する人に赤バラの花束を贈ることが多いそう。
「愛情」「情熱」「美」「あなたを愛しています」といった花言葉の通り、告白やプロポーズなどのロマンチックなシーンにぴったりの赤バラ。
デートの最中やディナーの際に、サプライズでパートナーにプレゼントする花としても適しています。
また上品で高級感溢れる花姿から、両親や会社の上司・先輩など目上の人に贈るバレンタインギフトとしてもおすすめです。
ピンクのバラ

ゴージャスな雰囲気よりも可愛らしい雰囲気の方が似合う方には、ピンクバラがぴったりでしょう。
ピンクのバラには、「感謝」「上品」「優美」「しとやか」「可憐」などの花言葉があります。
また色の濃淡によっても花言葉は異なり、濃いピンクのバラは「感謝」「温かい心」、薄いピンクのバラは「優しい愛」「あなたに出会えて幸せ」といった意味を持つようです。
ピンクバラは、赤バラよりもリラックスした空気の中でプレゼントすることができそうですね。
バレンタインデーに「ありがとう」という日頃の感謝の気持ちを伝える花としておすすめ。
ピンクのガーベラ

ポップでかわいらしい姿が印象的なピンクガーベラは、明るくて愛嬌たっぷりな方にお似合いのギフトです。
ピンクガーベラの花言葉は「思いやり」「感謝」「崇高美」など。
優しい心で感謝を伝えるバレンタインギフトとして、とてもおすすめです。
またピンクガーベラには「童心に帰る」という花言葉もあります。
愛する人に贈ることで、二人が出会った若かりし頃を思い出し、互いに初心(最初に感じた恋心)に帰るきっかけとなるかも知れませんね。
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商品番号: 525349 |
カスミソウ

茎が細く、小さな花が集まって咲くカスミソウ。
その繊細で華奢な花姿は、清楚な雰囲気の方にぴったりと言えます。
カスミソウの花言葉は、「幸福」「感謝」「清らかな心」「親切」などがあります。
前向きな意味が多いため、ウェディングブーケにもよく使用されるんだとか。
カスミソウを中心に据えた花束・フラワーアレンジメントを贈るのももちろん素敵ですが、白いカスミソウはバラやガーベラといった華やかな花材をより引き立ててくれる存在でもあります。
バレンタインの花ギフトにさりげなくカスミソウを添えて、感謝の気持ちを伝えるのも良いでしょう。
プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーとは、生花に特殊な保存加工を施したフラワーギフトです。
通常の生花よりもずっと長持ちするので、お部屋のインテリアとしても人気があります。
プリザーブドフラワーは枯れない花。
そんなプリザーブドフラワーをバレンタインデーに贈れば、恋人やパートナーへの「枯れない愛の気持ち」が伝わること間違いなし。
バレンタインデーは大好きな人に花を贈ってみよう

今回は、バレンタインデーの由来や海外のバレンタイン事情など、バレンタインデーにまつわる豆知識をご紹介しました。
驚くべきことに、欧米でバレンタインデーと言えば、男性が愛する人に花をプレゼントする日。
またバレンタインデーに伝えるべき想いは、「大好き」「愛してる」といった愛情だけではありません。
「いつもありがとう」という感謝の気持ちや、「これからもよろしくね」という寄り添う気持ち、「頑張ってね」という応援の気持ち…。
「自由なラブレター」である花は、そんな様々な想いを持った様々な人の背中を押してくれるはず。
老若男女も、立場の上下も関係ありません。
バレンタインデーはとびっきりの想いを込めた花をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。




















