2015-09
花贈りカレンダー 10月・11月・12月
10月から12月にかけては年末も近づきあわただしくなる時期ですが、楽しいパーティやイベントも多くなる時期です。色鮮やかな花々は、パーティの場を華やかに彩る飾りとして大活躍。楽しいひとときを、更に思い出深いものにしてくれるでしょう。
一年の感謝の気持ちをこめて、ギフトとしてお花を贈るのはもちろん、自分で楽しむ目的としての人気も高まるこの季節。厳しくなる寒さにも負けずに咲きほこるお花をお楽しみください。
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■10月
・孫の日
(第3日曜日)おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さまのコミュニケーションを深める目的で制定された日です。あまりお花をもらう機会がないお孫さまにお花を贈れば、普段とは違う話で盛り上がれるかもしれませんね。
・香りの記念日
(30日)石川県七尾市が制定した記念日です。この日には香りのいいバラやユリの花を飾って、一日中素敵な香りに包まれてみませんか。
・ハロウィン
(31日)華やかな仮装で盛り上がるハロウィンパーティ。飾りつけも仮装に負けないくらいに鮮やかなものにしていところですね。色とりどりのお花を飾って、パーティを楽しみましょう♪
■11月
・七五三
(15日ごろ)宮中行事などがもととなってうまれた、子どもの健やかな成長を喜ぶ日です。神社にお祓いをしてもらったあとは、お花やご馳走、千歳飴で子どもと一緒にお祝いをしましょう。
・いい夫婦の日
(22日)11(いい)22(ふうふ)の語呂合わせから、11月23日はいい夫婦の日とされています。大切な人生のパートナーに日ごろの感謝の気持ちをこめてお花を贈れば、更に絆も深まることでしょう。
・感謝祭
(第4木曜日)日本ではあまり馴染みのない記念日ですが、アメリカやカナダでは一年の収穫を喜び神に感謝する日とされています。家族や友人と一緒に、お花を飾ってパーティを開いてみませんか。
■12月
・お歳暮
(10日~20日)一年の感謝の気持ちをこめて、お世話になった方に贈りものをします。12月に入るとすぐにお歳暮を贈ることも多いですが、正式には10日~20日ごろにお渡しします。直接手渡しができない場合は、贈りものが届く前に送り状を送りましょう。
・クリスマス
(25日)年末を彩るイベントといえばこれ。大切な方や友人、家族へのプレゼントはもちろん、ホームパーティの飾りにもお花は活躍します。赤と緑のクリスマスカラーがかわいい、ポインセチアもおすすめですね♪
・年末年始
(30日まで)新しい一年が幸せで満ち溢れるように、新年を迎える準備をします。新年の飾りにもつかうフラワーギフトは、30日までにご準備しましょう。可能であれば、28日までにご準備するのが好ましいとされています。
秋のお彼岸の時期に咲く彼岸花はどんな花?お彼岸と太陽との関係とは?
9月の下旬ごろには、お彼岸の季節となります。春のお彼岸も合わせて、お彼岸には毎年お墓参りに行く方も多いのではないでしょうか。
お彼岸の中心は秋分の日ですが、祝日法で週分の日は「先祖をうやまい、なくなった方々をしのぶ日」とされています。いったいなぜ、お彼岸になくなった方をしのびお墓参りなどをするのでしょうか。
今回の花だよりでは、お彼岸についてお伝えいたします。
■お彼岸と太陽の関係
お彼岸とは昼の長さと夜の長さが等しくなる秋分の日を中心とした7日間となっています。2024年の秋分の日は9月22日のため、お彼岸は9月19日から9月25日までとなっています。
この時期にはお墓参りや仏壇にお供えをしますが、これはお彼岸にはあの世へ想いを届けやすくなる、と考えられているためです。では、どうしてお彼岸はあの世へ想いを届けやすくなるのでしょうか。これは秋分の日と関係しています。
仏教の教えでは、故人が暮らすあの世は西の果てにあるといわれています。昼と夜の長さが等しくなる秋分の日には、太陽がちょうど真西=あの世がある方角に沈みます。仏教の教えと、日本に古くから根付いていた太陽信仰とが混ざり合った結果、秋分の日は特別あの世に通じやすくなると考えられるようになりました。
そのため、仏教を信仰する国は多くありますが、お彼岸の風習は太陽信仰が根強くのこっていた日本だけの風習とされています。
また、春分の日を中心とした7日間も春のお彼岸となりますが、こちらも同様の理由でお墓参りなどが行われます。
■お彼岸のころに咲く彼岸花
秋のお彼岸のころに咲く花のひとつに、彼岸花があります。別名では曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、英名でリコリスとも呼ばれます。
彼岸花には花や根、葉など、場所を問わずリコリンという毒があります。この毒はモグラやネズミ除けになるといわれ、田んぼのあぜ道などを守るために盛んに植えられました。今でも田んぼの近くで見ることができるのはその名残といえます。
また、亡くなった方を土葬していたころは、遺体をモグラなどに荒らされないようお墓にも彼岸花が多く植えられました。
ですが、このリコリンと呼ばれる毒は、水にさらすことで抜くことができます。そのため、飢饉などで食べるものがないときには、彼岸花が持っている鱗茎という芋のようなところが食用とされました。
また、別名である曼珠沙華は「天上の花」という意味があり、吉兆の前には赤い花がふってくる、という仏教の法典の一文から名づけられています。
どこかこの世のものとは思えない、あやしい美しさをもつ彼岸花。この印象は、彼岸花の特徴や風習からきているのかもしれませんね。
■お彼岸に贈る花
春と秋のお彼岸には、故人やご先祖さまを偲び、お墓参りをします。その際には、お供え用のお花を持っていくようにします。お墓には一対の花束をお供えするのが基本なので、あらかじめ一対となっている墓前用の花束にするといいでしょう。
お花の色は白が基本となりますが、亡くなってから日がたっている場合は、故人が好きだった色や淡い色を取り入れたお花を持っていっても大丈夫です。
また、親戚やお世話になった方へのお供えや、お墓が近くにある実家に帰れない場合には、仏壇にお供えするアレンジメントを贈るといいですね。2023年は、お彼岸入りする前日である9月19日にお届けするのがもっとも好ましい日とされるため、贈る日には気をつけるようにしましょう。