2015-05
6月生まれのあの人に ~6月の誕生花・ユリ~
6月から8月にかけて、もっとも美しく咲きほこる花のひとつにユリがあります。世界各地で抜群の人気と知名度をほこるユリは、フラワーギフトとしても多く使われることが多いですね。
6月の誕生花は、気品の溢れる美しさから愛好家も多い、ユリです。
■日本にもなじみ深いユリ
ユリは北半球に広く自生している花ですが、日本を含むアジアが一大産地です。亜寒帯~亜熱帯まで分布する花のため、一口に「ユリ」といっても品種によって性質が異なるのが特徴です。
日本と中国は特にユリの宝庫とされ、日本には7種の固有種が自生しています。中でもテッポウユリは19世紀ごろにヨーロッパへと輸出され、ユリの品種改良が盛んにおこなわれる契機となりました。
「古事記」などの古代の文書にも名前が出るほど日本人にもなじみの深い花ですが、もともとは球根が食用や薬用として利用されていました。ユリの花の観賞がメジャーとなったのは、江戸時代ごろとされています。
■ユリの女王・オリエンタルハイブリッド
ユリの品種は園芸品種の8グループ、原種の1グループを合わせて9グループに分類されます。そのうち、日本でもっとも人気が高いといえるグループがオリエンタルハイブリッドです。
日本原産のヤマユリやササユリ、カノコユリなどから改良されたユリで、香りの良い大輪の花を咲かせる品種が多く含まれます。ユリの中で抜群の知名度を誇る白ユリ「カサブランカ」も、オリエンタルハイブリッドの1つで、「ユリの女王」とされるグループです。
近年ではオリエンタル系とトランペット系を掛け合わせたOTハイブリッド系、オリエンタル系とロンギフローラム系を掛け合わせたLOハイブリッド系の品種が次々と発表され、人気を集めています。
■6月生まれの女性にはユリのギフトを
女性の美しさを形容する言葉として、日本では古くから「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」という言葉があります。風を受けて揺れるユリの花の美しさを、女性が歩く所作に見立てた言葉といわれています。
また、キリスト教圏の国では聖母マリアの象徴として白いユリの花が使われており、女性とかかわりの深い花であるといえます。
「純粋」「無垢」という花言葉から、バラと並んで結婚式やプロポーズにも使われることが多いユリ。6月生まれの気になる女性には、ユリを使ったフラワーギフトを贈ってみませんか?
初夏をいろどる花ばな
花の季節、といえば多くの方が春を連想するのではないでしょうか。春はウメやサクラなど、日本を代表する花や、チューリップ・ナノハナなどのなじみ深い花が咲く季節です。
しかし、新緑がまぶしい初夏も、じつは花の宝庫。春に劣らず、様々な花を楽しむことができる季節です。
今回の花だよりでは、初夏に見ごろを迎える花をご紹介します。
■初夏を代表する花
・アジサイ
アジサイは日本を原産地とする花。土の酸性度によって色が変わり、アルカリ性で赤っぽく、酸性で青っぽくなるといわれています。
梅雨の時期に咲く花ですが、早咲きの品種では5月ごろから楽しむことができます。
・カスミソウ
アレンジメントでも花束でもおなじみの花ですね。一口にカスミソウといっても、多年草で切り花に使われるパニクラータ、一年草で比較的大きめの花を咲かせ、ガーデン用に使われるエレガンスなど、様々な品種があります。
たくさんの白い花が咲いた姿が春霞に似ているため「カスミソウ」の名前が付けられていますが、初夏から夏に咲く花です。
・スイレン
スイレンは断続的に長く花をつける植物ですが、もっとも見ごろになるのは初夏から夏にかけてです。耐寒性の強い品種と、熱帯出身の寒さに非常に弱い品種があります。
スイレンを育てるときは、その水の中にメダカを放しておくとボウフラ対策になります。また、日光を好む花なので、水は濁らないよう綺麗にたもつ必要があります。
・バラ
流通しているバラは「四季咲き性」といって春から秋、ところによっては冬まで咲くものが多いですが、もっとも美しい花が見られるのは初夏。
各地でバラのイベントも数多く開催され、「花の女王」を心行くまで楽しむことができる季節です。
この他にも、初夏に楽しむことができる花は数多くあります。自分のお気に入りの花を探して、爽やかな初夏の風を感じながらお出かけしてみてはいかがでしょうか。
~5月の誕生花・ピンクバラ~ 前向きな花言葉はプレゼントに最適
桜の季節が過ぎ、新緑がまぶしい初夏がやってきました。花の季節はまだまだ続きますが、色とりどりの花の中でも、5月にもっとも美しく咲きほこる花があります。いつの時代も、性別や国境にかかわらず多くの人々を虜にしてきたバラです。
バラの季節と呼ぶのにふさわしい5月の誕生花は、多くの色があるバラの中でも屈指の人気をほこる、ピンクバラです。
■バラの歴史を変えたピンクバラ
一年中花をつける四季咲き性を持ち、大輪の一輪咲きのバラは主に「ハイブリッド・ティー」という品種群に属します。近年では他の品種群も人気が高まりつつありますが、ハイブリッド・ティーはまさに「花の女王」にふさわしい見栄えの良さなどから、依然として高い人気を持っています。
バラといえば赤色を思い浮かべる方が多いと思いますが、初のハイブリッド・ティーとされるバラは、実はピンクバラ。1867年に生み出された「ラ・フランス」という品種のバラが、ハイブリッド・ティーの元祖といわれています。
強いダマスク香をもち、幾重にも花びらが重なるおおきな花、さらに四季咲き性で多くの花をつけるラ・フランスは文字どおりバラの歴史の転換点とされ、ラ・フランス以前の品種は「オールド・ガーデン・ローズ」、ラ・フランス以降の品種は「モダン・ローズ」と呼び分けられています。
■前向きなピンクバラの花言葉
品種の違いはもちろん、見る角度や時期の違いによって、上品とも可憐とも見て取れるピンクバラ。様々な印象をあわせ持つためか、ピンクバラの花言葉は非常に数が多くなっています。
有名なものだけでも、「上品」「気品」「しとやか」「暖かい心」「恋の誓い」の5つ。これに加え、ピンクはピンクでも色の濃淡によって花言葉が変わります。たとえば、桜のような薄いピンクのバラなら「誇り」、濃いピンクであれば「感謝」という花言葉になります。
数多くの花言葉をもつピンクバラですが、そのすべてがポジティブな意味の花言葉となっています。柔らかな色合いで、見る人の気持ちをやさしく包み込むピンクバラ。花言葉から、ピンクバラがいかに多くの人から愛されているかが分かりますね。
■女性に人気のピンクバラ
多くの花の中でも屈指の人気をほこるピンクバラ。とはいえ、可愛らしい花の姿から、男性よりも女性からの方が人気が高いです。赤バラは色味が強すぎて苦手、という女性も、見た目にも柔らかなピンクバラは好きという方が多いようです。
前向きな花言葉を数多くもつピンクバラは、恋人だけでなく友人や家族に贈るときにもぴったりの花。お花好きな女性の誕生日に贈れば、喜ばれること間違いなし、ですよ。
ピンクバラのフラワーギフトに言葉では表しきれない気持ちをこめて、5月生まれのあの人の誕生日をお祝いしましょう。