2015-02
母の日ミニコラム ~花束のお手入れ~
手渡しで贈るときに人気なのが花束。母の日のプレゼントでも、直接お母さんに手渡しをしたいから花束を買う、という方も多いのではないでしょうか。
花束は綺麗なラッピングに包まれていますが、花束を渡したら、もしくは花束を受け取ったら、まずはラッピングや保水材をはずします。もったいない気もしますが、お花を少しでも長く楽しむには大切なことです。
続いて、花瓶に入れたときに水に浸かりそうな葉は全て取り除き、よく切れるハサミで茎を斜めにカットしましょう。最後に、冷たく清潔な水を注いだ器にお花を生けます。
母の日のころなら水を毎日変える必要はありませんが、暖かい日が続きそうであれば毎日変えた方がいいでしょう。水替えがあまりできないようであれば、お花屋さんで売っている栄養剤や、漂白剤を数滴入れるとバクテリアの発生を抑え、花が長持ちします。
お母さんへの感謝の気持ちを表す花束。きちんとお手入れを行って、お花を長く楽しみましょうね。
胡蝶蘭の飾り方 ~お花*あれこれ事典~
美しく高級感のある花姿から、贈答用として人気の花、胡蝶蘭。ですが、もらった胡蝶蘭はどのように飾ればいいのか悩む方も多いのでは。
今回の花だよりでは、胡蝶蘭の飾り方のポイントについてお伝えいたします。
■鉢で飾って楽しむ
胡蝶蘭は鉢物として贈られることが最も多い花。やはり、鉢のままで飾ることが一番多いと思います。
鉢に綺麗にラッピングがされていたとしても、最初の水やりの前には外してしまいましょう。ラッピングをつけたままだと鉢の中が多湿になってしまい、病気の元となります。
開店祝いなどのお祝いで複数の胡蝶蘭をいただいた時は、並べて飾るのもいいですね。上品でありながら存在感のある花なので、胡蝶蘭が並べられた光景は目を惹きます。
ミディ胡蝶蘭やミニ胡蝶蘭など、小さめの胡蝶蘭は机の上に飾ってみてください。いつも目につくところに置いてあると愛着がわくだけでなく、水やりなどのお世話を忘れる心配もありません。
■切り花として楽しむ
胡蝶蘭は長く花を楽しむことができる花ですが、長い期間が経過するとやはり枯れてしまいます。花を咲かせ続けるのは胡蝶蘭にとってもエネルギーが必要なので、花が半分ほどしおれたら、まだ咲いている花ごと花茎を切り落として来年に備えた方がいいですね。
切り落とした花茎からしおれた花を取り除いたら、残っている元気な花は切り花として楽しみましょう。大きく優雅な花なので、一輪挿しでも十分に映えます。また、小さめの花や葉ものと合わせて飾るのもいいですね。
茎を完全に除いて花だけにしてしまい、お水を張ったお皿に浮かべても風情がありおすすめです。
■胡蝶蘭を身近に楽しむ
胡蝶蘭は贈答用として用いられることが多いため、個人的に楽しむ機会はあまりない、と思っている方が少なくないかもしれません。
ですが、見た目の美しさだけでなく、きちんと世話をすることで長年にわたり花を咲かせることができ、工夫次第では様々な魅せ方ができる花なので、日常的に楽しむことも十分にできます。
その魅力から、実は愛好家も多い胡蝶蘭。胡蝶蘭を贈られた方はもちろん、胡蝶蘭にあまり接する機会がなかった方も、胡蝶蘭を飾ること、育てることを楽しんでみてくださいね。今まで知らなかった胡蝶蘭の魅力に、きっと気づくことができますよ。
花育応援プロジェクト ~河南町立石川保育園~
母の日ミニコラム ~アレンジメントのお手入れ~
母の日の贈り物の定番ともいえるのがフラワーアレンジメントです。
花キューピットでも花束を抜いて、アレンジメントが一番人気となっています。
◆アレンジメントとは?
アレンジメントは吸水性スポンジという水を溜めておくスポンジに、切り花を活けたものとなっています。
同じ切り花を使った花束とは違い、花がバスケットなどの器(花器)に活けられているため、自宅で花を飾るときに花瓶を用意する必要がありません。
プレゼントされてすぐに飾ることができるアレンジメントは、花瓶を持っていない方や水の取り換えが面倒という方におすすめです。
◆自宅に帰ったら初めにやりたいこと
アレンジメントを自宅で飾る際は、まずラッピングを取って水を足すことがおすすめです。
お花屋さんは花を運搬することを考えて、アレンジメントの水を少なめにしている場合があります。
花は当たり前ですが、水がないと枯れてしまいます。
水切れを起こして、しなびてしまう前に十分な水をあげてくださいね。
◆水やりの方法
花束の場合、花瓶の水を交換していきますが、アレンジメントはどのようにしたらいいのでしょうか。
吸水性スポンジは、先にご紹介したように、水をたっぷり保っておくことができます。
そのためアレンジメントは、吸水性スポンジに水を含ませるように水やりをします。
ただし吸水性スポンジは、一度乾燥してしまうと水を溜めておけなくなってしまうのです。
乾燥してしまった吸水性スポンジに水をかけても、水を含むことができないため、乾燥させないようにすることがポイントです。
水やりは、水位を確認しながら静かに水をそそぎます。
母の日の時期であれば、乾燥度合いを見ながら、2日に1回程度、水を与えた方がいいでしょう。
1度にたくさんの水をあげてしまうと、バスケットなどの花器から水があふれてきてしまうことがあります。
吸水性スポンジと花器の隙間を見ながら、水の量を調節できるといいかもしれません。
◆注意するべき、飾る場所
5月中旬、母の日前後の時期は気温の高低差が地域によって大きくなります。
地域によっては、冷暖房をつけたくなるかもしれません。
その場合は、アレンジメントが冷暖房の風が直接当たらないようにしましょう。
花びらが乾燥してしまい、しおれてしまうことがあります。
また、吸水性スポンジも乾燥しやすくなるので、やはり冷暖房の風が当たる所に飾る(置く)のはおすすめしません。
加えて、直射日光が当たる所も、アレンジメントは置かない方が良いでしょう。
植物は太陽の光が好きなイメージがありますが、アレンジメントに使われている切り花はエアコンの風と同様に、花や葉を乾燥させてしまうので、注意が必要です。
なるべく涼しいところで、なおかつ日光・冷暖房が直接当たらないようなところに置くのがベストです。
お花屋さんに行くと、大きな冷蔵庫の中に花が入っているところを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このように、花は涼しいところで管理してあげた方が長く、きれいな状態を保つことができるのです。
自宅の中なら、比較的に涼しい玄関などにアレンジメントを飾ることがおすすめです。
◆咲き終わった花があったら
咲き終わった花を見つけたときは、なるべく早く吸水性スポンジから抜きとるようにしましょう。
萎れた花をそのままにしているとそこから菌が繁殖し、まだきれいに咲いている他のお花に影響してしまうこともあります。
また見栄えも悪くなってしまうので、見つけたときに抜き取るように心がけるといいかもしれません。
咲ききったお花を抜き取った際、アレンジメントの一部が空いてしまうことがあります。
大きな花だった時や、メインで活けられていた時は花がないことが目立ってしまうかもしれません。
その際には、他のお花を挿し直して、きれいな見た目にすることがおすすめ。
スポンジから花は簡単に抜くことができるので、もし差し替えてイメージと違えば、やり直すことができます。
お早なさんが活けた花を変えるのは、少し勇気がいるかもしれませんが、思っているよりも数本なら簡単に移動させることができるので試してみてくださいね。
◆アレンジメントの処分方法
どれだけお手入れしても、花はいつかは枯れてしまいます。
悲しいことですが、花も生きているので仕方のないことです。
そうなると困ってしまうのが、処分の方法。
特に吸水性スポンジは、馴染みのない方もいらっしゃると思います。
吸水性スポンジを捨てる際は、水を乾燥させて、小さな塊にカットするよようにするといいと思います。
カットする際は、手でちぎるようにしてもいいですが、糸や下敷きなどを使っても簡単にカットすることができます。
糸できる際は、吸水性スポンジの下に糸を通し吸水性スポンジの側面を1周するようにします。
しそて、吸水性スポンジの中心で糸のはじとはじをクロスさせ、ゆっくりとそのまま左右に引っ張っていくと少ない力で着ることができますよ。
水を含んだままゴミに出してしまうと、袋も重たくなってしまうので、乾燥させて軽くするとゴミ捨てをするのが楽になると思います。
また、「乾燥するまで待てない」という場合はぎゅっと吸水性スポンジを潰すようにして水を絞ってしまうのもいいかもしれません。
吸水性スポンジは、潰すと思っているよりもコンパクトなサイズにすることができますよ。
今年の春のお彼岸はいつ?そもそもお彼岸ってどんな日?
立春が過ぎ、暦の上では春となってもしばらくは寒い日が続きますね。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が示すとおり、寒さが和らぎ本格的に春が訪れるのはお彼岸の時期までかかります。
季節の変わり目であるお彼岸には多くの方がお墓参りをおこないますが、これはどうしてなのでしょうか。今回の花だよりでは、お彼岸についてお伝えします。
■四季の変わり目、春のお彼岸
春のお彼岸とは、春分の日を挟んだ前後3日間の期間をさします。2024年であれば、春分の日は3月20日であるため、3月17日~3月23日が春のお彼岸となります。
秋のお彼岸の中心となる秋分の日は、「先祖をうやまい、なくなった方々をしのぶ日」とされているのに対し、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とさだめられています。
寒さが厳しい冬を乗り越え、草木が芽吹き新しい命が躍動する春。豊かな自然に包まれ、四季がある日本だからこそ、大切にしたい一日ですね。
お彼岸の時期にお墓参りをするのも、命を敬う日、ということが関係しています。日本では古くから自然を敬うと同時に、先祖の霊に敬意をはらってきました。私たちが生きているのは、自然に育まれ、祖先に守られているから、という考えです。
生について考える期間である春のお彼岸には、日ごろから私たちを守ってくれている先祖の方へ、感謝をこめてお墓参りを行いましょう。
■お彼岸は日本独自の文化
お彼岸は仏教の行事と思いがちですが、意外なことに、仏教国の中でもお彼岸の時期にお墓参りを行うのは日本だけです。
もともと仏教では、彼岸の時期はサンスクリット語で「パーラミター(意訳で「彼岸に至る」)」と呼ばれ、極楽浄土へ渡れるように6つの修業をする日、とされていました。
また、彼岸は「日願」とも呼ばれます。お彼岸の中心である春分の日、秋分の日は昼夜の時間が等しくなり、太陽が真東から昇り真西に沈む日です。太陽信仰をもち、農業にいそしんでいた古来の日本人は、命が芽吹き始める春のおとずれ=春分の日、農作物が実る秋のおとずれ=秋分の日を重要視してきました。
日本に古くから根付いていた太陽信仰や祖先崇拝、仏教の彼岸の考えが複雑に絡み合った結果、真西に沈む太陽を見ながら、西の果てにあるという極楽浄土に住む祖先に想いをはせて供養した、というのがお彼岸のときにお墓参りをするもとになったといわれています。
■お彼岸にはお花を
日ごろのお供え物と同じく、お彼岸の供養にも、やはり花を飾ります。綺麗なお花はやはり誰が受け取っても嬉しいもの。また、お花は季節を告げるものなので、季節の変わり目であるお彼岸のお供え物として最適です。
生前、お世話になった方や親しかった方へのお供え物には、届いたそのままに飾ることができるアレンジメントを贈るといいでしょう。お彼岸入り前日、2024年であれば3月16日に、ご遺族の方のご自宅へ届くように贈るといいですね。
お墓参りに持参する場合は、お墓に飾れるように花束を持っていくようにします。一対の花束をご用意して、お墓をきれいに掃除したあとでお供えしましょう。
胡蝶蘭のお手入れ ~お花*あれこれ事典~
贈りものとして人気の胡蝶蘭。蝶が舞うような美しい形の花は、一目見れば思わずため息がこぼれてしまいそうですよね。その分、花が終わってしまうと残念な気持ちになりますが、胡蝶蘭は上手に管理すると、次の年にも花を咲かせます。
今回の花だよりでは、胡蝶蘭の管理の仕方についてお伝えします。
■水やり
胡蝶蘭は地面に根を広げるのではなく、樹木の幹に根を張りつかせる着生ランというランの仲間になります。水分を保ちやすい土とは違い、雨が降った時以外は常に乾燥している幹の表面に根を広げているため、水のあげすぎはすぐに根が腐ってしまいます。
水やりは数日から10日に1回、鉢の中の土や水ゴケが完全に乾燥してから行うようにします。このとき、たっぷりと水を流すことで、鉢の中の空気の入れ替えを行うことができます。一度にたっぷりと与え、受け皿にたまった水は捨てましょう。
可能であれば、汲み置きして室温と同じくらいの温度になった水を与えるようにすると、胡蝶蘭に優しいですね。
根は乾燥気味の方が安心できますが、空気中の湿度は高めであると胡蝶蘭は元気になります。胡蝶蘭の大きな葉のまわりに、朝と夜の2回、霧吹きをつかって水をかけてあげましょう。
■設置場所
暖かい場所が好きな胡蝶蘭ですが、直射日光は苦手です。特に夏の日差しは大敵で、カーテンごしの光でも葉焼けしてしまうことがあります。明るい部屋であれば十分育つため、窓から少し離れた場所に置きましょう。
15℃を下回ると生育が止まり、12℃を下回ると株が弱り始めます。胡蝶蘭を置く場所は、極力15℃を下回らないようにしましょう。
ただし、胡蝶蘭は最低気温18℃以下の期間が1か月ほど続くことで、新しい花をつけます。少し管理が難しいですが、秋の間は15~18℃くらいの環境で育てるといいでしょう。
また、冷暖房の乾燥した風が直接当たる場所は好ましくありません。冬の寒さを避けるためには暖房の有効活用が必要ですが、風が当たる場所を避け、しっかりと加湿を行うようにします。
■胡蝶蘭を育ててみましょう
胡蝶蘭の管理って難しそう、と思った方は、胡蝶蘭がもともと育っていた環境が、熱帯雨林の中であることを覚えておきましょう。気温と湿度が高く、うっそうと生い茂った樹木に日光が遮られた薄暗い環境を思い浮かべれば、胡蝶蘭が元気に育つ環境がなんとなく分かりますよね。
育て方のコツを覚えたら、胡蝶蘭を贈るときにコツもお相手様へと伝えてみましょう。綺麗な胡蝶蘭が長続きする方法を知れば、きっと胡蝶蘭をもらった喜びも倍増です。
もちろん、もらった胡蝶蘭の管理にも役立ててください。大切に育てた胡蝶蘭が新しい花を咲かせたことを伝えれば、贈った方への感謝の気持ちが伝わるはずです。
母の日ミニコラム ~贈る花の選び方~
母の日に花を贈りたいけれど、どんな花を贈っていいか分からない…と思う方も少なくないのではないでしょうか。母の日にはたくさんのお花があるため、迷ってしまってなかなか決められないことも。
母の日に贈るお花の形にはアレンジメント・花束・鉢物がありますが、選び方のポイントについてお伝えします。
アレンジメント
花瓶などがなくても、届いたそのままに飾れるところが魅力です。お母さんが遠く離れた場所に住んでいる場合や、母の日に初めてお花のプレゼントを贈る場合はアレンジメントがいいでしょう。
花束
お母さんに手渡しで贈るのなら、渡しやすい花束が最適です。また、普段からお花を飾る習慣のあるお母さんにも、花束はとても喜ばれることでしょう。
花鉢
日ごろから花を育てているような、ガーデニングが好きなお母さんに贈るのであれば花鉢がおすすめです。世話をする必要がありますが、長い間お花を楽しむことができます。
一番大切なのは、お母さんを想う気持ち。贈る方の好みに合わせて、お花の形を選んでくださいね。
母の日ミニコラム ~カーネーションの花言葉~
母の日に贈る花といえば、やっぱり赤いカーネーション。近年では他の花の人気も高くなってきているとはいえ、まだまだ母の日にもらいたい花・贈りたい花のどちらも赤いカーネーションが根強い人気を誇っています。
カーネーションは色が豊富なため、花言葉は色によって変わります。赤もいいけれど、違う色も贈りたい、というときは、花言葉を参考にしてカーネーションの色を選んでみてもいいかもしれませんね。
カーネーション共通の花言葉・・・「女性の愛」「純粋な愛情」
赤いカーネーションの花言葉・・・「母への愛」「愛を信じる」
ピンクのカーネーションの花言葉・・・「感謝の心」「あたたかい心」
オレンジ色のカーネーションの花言葉・・・「純粋な愛」「感動」
白いカーネーションの花言葉・・・「あなたへの愛は生きている」「尊敬」
ただし、基本的に白いカーネーションは天国のお母さんに贈る花です。白いカーネーションが好き、白に対する思い入れが強い、などの場合を除いて、ご存命中のお母さんに贈るのは避けましょう。
桃の花とひな祭り
3月3日はひな祭りですね。女の子の健やかな成長を願って、雛人形やひし餅、桃の花などを飾るお祭りです。
今回の花だよりでは、ひな祭りについてお伝えいたします。
■桃とひな祭り
ひな祭りは「桃の節句」という別名があるくらい、桃とかかわりが深いお祭りです。ですが、単にひな祭りが桃の季節だから桃の節句とよぶ、というわけではありません。
古代の中国では、邪気を払う上巳の節句という行事がありました。季節の変わり目は厄が訪れやすいとされているため、川で水を浴びることで厄払いをし、また宴を開くことで幸福を願う行事です。
これが日本に伝わると、藁や紙で作った人形を川に流して厄を払う「流し雛」へと発展します。つまり、ひな祭りのもともとの意味は季節の変わり目の厄払いにあります。
また、桃は古くから邪気を払うものと考えられてきました。桃から生まれた桃太郎が邪気の象徴=鬼の退治に向かうのも、桃がかつてから神聖なものとされていたからです。
ひな祭りも桃も厄払いの意味があり、桃が花を咲かせる時期もひな祭りと同じ時期であったため、桃がひな祭りの象徴として使われるようになった、ということなんですね。
ちなみに、人形作りの技術が発展していくのにともない、雛人形は流すものから飾るものへと変わっていきました。現在のひな人形のような豪華な形は、江戸時代にはすでに完成していたようです。
■ひし餅とひなあられ
ひな祭りに欠かせないものといえば、赤・白・緑の三色がきれいなひし餅ですね。赤は解毒作用があるクチナシの実、白は血圧を下げるヒシの実、緑は増血作用があるヨモギの葉を混ぜ込んでつくる、健康食品でもあります。
また、赤色には魔よけ、白には清浄、緑には健康の意味が込められています。基本的には赤・白・緑の順番で並べますが、これは「白い雪の下には緑が萌え、雪の上では桃の花が咲いている」という季節感を表しているとのこと。
同じく赤・白・緑の色をしたひな祭りに欠かせない食べ物には、ひなあられがありますね。ですがこのひなあられ、ひし餅とは異なり地域によってかなりの地域差があるようです。
関東では米を爆発させてつくるポン菓子に着色したものが主流となっており、砂糖で味付けがされています。関西では砕いてひし餅を炒って作ったあられに、醤油や塩で味をつけたしょっぱいものが多いそうです。
■ひな祭りの飾りには季節の花を
季節の変わり目に女の子の健やかな成長を祈るひな祭り。飾りつけも、春らしさを感じられるようなものを飾りたいものです。
季節を感じるものといえば、やはり花。特に春は桃をはじめとする様々な花が咲きほこり、彩り豊かになる季節です。家の中にも花を飾ることで、春のあたたかな空気を感じることができるでしょう。
また、前述のとおり桃には厄を払う力があると考えられています。単に季節感のある飾りつけ、というだけでなく、女の子の幸福を願うひな祭りにはできる限り飾りたいものです。
雛人形と桃や季節を感じる花を飾って、ひな祭りを彩り豊かに迎えましょうね。