2024-07
芍薬(シャクヤク)の育て方・芍薬と牡丹の違いや見分け方を簡単に解説!
5月~6月に、豪華で素敵な花を咲かせる芍薬。
芍薬は春の終わりから夏の始まりにかけて咲く、季節の花の1つとしても有名な花です。
流通している期間は短いものの、その華やかな見た目から「花の中で1番芍薬が好き」という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は芍薬の花の育て方や、よく似ているといわれる牡丹の花との違い・見分け方、漢方として使われるときの効能などをご紹介します。
また、芍薬をプレゼントするおすすめのイベント・記念日も掲載しています。
芍薬はどんな花?
芍薬(シャクヤク)は、主に5月~6月に花屋さんで購入することのできる花の一つです。
別名をピオニーともいい、お花屋さんでは「芍薬」という名前の他に「ピオニー」という表記で販売されていることもあります。
そんな芍薬は、たくさんの花びらをつけた大輪の花がとても魅力的。
花色はピンクや赤、白などが有名で、他にも黄色や紫などさまざまな色合いを楽しむことができます。
つぼみは丸いシンプルな見た目をしていますが、開花した姿は豪華で結婚式の装飾や、大きな花束などでも使用されることも多いです。
ゴージャスな花としても知られている芍薬ですが、芍薬は花の香りも特徴になっています。
芍薬は爽やかさと甘さを感じる香りとされ、バラと同じように良い香りの花として有名です。
その香りは世界中で多くの人々を魅了し、ハンドクリームや香水などにも使われています。
もっと芍薬の魅力や花言葉などを知りたいという方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
海外で芍薬がどう呼ばれているか、品種などについてもご紹介しています。
芍薬の花言葉・香り・つぼみの咲かせ方って?写真付きで芍薬の品種も紹介 今回は、芍薬について花言葉や香り、開花する時期、英語・フランス語でいうと何と呼ぶか、つぼみの咲かせ方など、気になることを幅広くまとめました。 さらに写真付きで、同じ芍薬でも見た目がそれぞれ異なる品種も掲載しています。 |
芍薬の育て方
芍薬を自宅で育てようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
どうやって(どんな状態で)・どこで売ってる?
「芍薬を育てたい」と思ったときに一番初めに考えるのは、どこで芍薬がどんな風に売っているのかではないでしょうか。
ポット(苗)から育てるのか、種から育てるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
芍薬は基本的に種ではなく、ポット苗から育てることが多いです。
芍薬の種は、あまり流通していません。
自宅で育てる用の芍薬は、秋頃(9月~11月)にポット苗で流通しています。
この時期のポット苗で販売されている時は、まだ葉などが付いていない状態が多いです。
ポットをよく見てみると、少し芽が出ていることが多いので観察してみてください。
春頃になるとつぼみをつけた状態や、花が咲き始めている状態の鉢植えも出回ることが多くなります。
「すぐに花を楽しみたい」という方や「植物を育てるのが初心者で不安」という方は、つぼみをつけた状態の芍薬の鉢植えを購入することがおすすめです。
芍薬のポット苗は、お花屋さんやホームセンターなどで購入することができます。
1年を通して販売しているわけではないため「芍薬を育ててみたい」という方は、時期を合わせてチェックしてみてください。
植え付けの時期
購入したポット苗を、鉢植えや庭に植えることを植え付けといいます。
秋に購入したポット苗の場合、植え付けの時期は10月下旬~11月頃が良いといわれています。
「間に合わなかった……」という方は、12月までにできればOKともいわれていますが、できれば10月下旬~11月頃までにできると良いですね。
ちなみに、上の写真は芍薬の新芽です。
日当たり・置き場
芍薬は、太陽の光が好きな植物です。
風通しがよく、しっかりと日が当たる場所に置いて育てるのが良いとされています。
しかし暑さには少し弱いため、真夏の西日が長期間当たってしまう場所は避ける方が良いでしょう。
鉢植えの場合は、季節によって置く場所を変えても良さそうです。
ちなみに芍薬は、ずっと日が当たっていなくても丈夫に育つといわれており、午後には日陰になってしまう場所でも育てることができます。
庭に芍薬を植えるという方は、植え付けをする際に芍薬が大きくなっても育つことができるスペースを確保することが大切です。
芍薬はしっかりと根を張り、どんどん大きくなる植物です。
購入した時のサイズ感だけを考えて植えると、成長した際に窮屈になってしまいます。
長く育てることを考えるなら、広いスペースのある場所に芍薬を植えるようにしましょう。
芍薬は株が大きくなるにしたがって、どんどん花付きが良くなります。
植物全体が成長することによって、よりたくさんの花を楽しませてくれるのです。
「なるべくたくさんの芍薬の花を育てたい」という方は、根を成長させやすい庭などに地植えする方がおすすめです。
大きく成長すると鉢植えだと植え替えをする必要が出てくるため、地植えの方が植え替えをしない分、比較的簡単に育てることができそうです。
マルチング
もしできる方は、春から夏にかけて芍薬の根が乾燥しないように、藁やウッドチップなどでマルチングを施すのがおすすめです。
マルチングとは、植物が植えてある土の上を、フィルムや藁などで覆うことです。
略して「マルチ」ともいわれています。
マルチングは乾燥すること以外に、土の中の温度が上昇しすぎないように防ぐことも。
また雑草の種などが風で飛んできてもマルチングがしてあれば、土が覆われているため雑草を育ちにくくする効果もあるそうです。
水やり
鉢植えで芍薬を育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるようにしましょう。
水が不足しないように、注意してください。
水の量は鉢植えの底に開いている穴から、水が漏れ出てくるくらいたっぷりあげることがおすすめ。
与える水が少ないと土の表面だけが濡れ、根まで水が届かないこともあります。
土の表面だけが濡れた状態が続くと、芍薬の根の呼吸を妨げることにつながることも。
水やりは、水をあげるときはたっぷりとあげる・あげない時はあげないという、メリハリが大切なのです。
土の様子を見ることによって、水が必要なのかが分かるようになってくるはず。
「芍薬を苗から鉢植えで育てる」という方は、土の色なども注目すると水やりのタイミングが分かりやすくなるかと思います。
庭など地植えで芍薬を育てている場合は、雨が水やりの代わりになるため、水やりはほとんど不要といわれています。
しかし雨がなかなか降らない時などは、根まで水が届くくらいたっぷりの水を芍薬に与えるようにしてください。
肥料
芍薬は、肥料が好きな植物です。
肥料が不足すると、花が咲きにくくなることもあります。
肥料切れには、注意するようにしてください。
芍薬には植え付けを行うときに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜるようにしましょう。
元肥とは、植物を植えるときに事前に与える肥料のことです。
その後、2月末~3月頃にかけて芽が成長してくるタイミング、6月頃に花が終わった後のタイミング、9月~10月頃に新芽を伸ばすタイミングに肥料を与えると良いとされています。
芍薬には、年に3回肥料を与えると覚えておくと良さそうです。
肥料の種類は草花用化成肥料・有機質の固形肥料・緩効性化成肥料などを与えると良いといわれています。
肥料の種類が分からないときは、お花屋さんやホームセンターの園芸担当の店員さんに声をかけてみてください。
植え替え
芍薬が成長し株が大きくなったときには、新しい鉢植えに植え替えを行うことがおすすめです。
鉢植えが小さいと根が成長できず、花付きが悪くなることもあります。
鉢植えも大きくして根が十分に成長できるスペースを作ることができれば、今よりも多くの花を楽しめるはずです。
初めに植えた鉢植えの大きさにもよりますが、2年~3年ごとに植え替えを行うことが良いとされています。
鉢植えを行う時期は、9月~10月がベストとされています。
このとき芍薬の根が折れないように、なるべく丁寧に植え替え作業ができると良さそうです。
ちなみに庭などに地植えをした場合は「場所を移動したい」と思っても、少なくても5年はそのままにしておく方が良いのだそうです。
先にご紹介した通り、芍薬が大きくなることを考えて植える場所を決めることが大切のようです。
芍薬のかかりやすい病気・被害にあいやすい害虫
芍薬のかかりやすい病気や、被害にあいやすい害虫について知っておくことで、予防をすることができます。
そして被害にあったときも、すぐに対処をすることができます。
「すでに芍薬を育てている」という方はもちろん、これから芍薬を育てるという方もぜひチェックしてみてください。
アブラムシ
芍薬の花や茎に、アブラムシが付くことがあります。
アブラムシを見つけた際は、殺虫剤を使うことも一つの手です。
また、アブラムシは小さいですが意外と目で確認することができるため、数が少ないときは手で取り除くこともできます。
放っておくと数が増えてしまうので、見つけた時に取り除くことがポイントです。
ヨトウムシ類
ヨトウムシ類(ヨトウガ・ハンスモンヨトウ・シロイチモジヨトウなど)は、食欲旺盛で放っておくと、葉を食い荒らされてしまうことがあります。
昼間は地中に隠れており、夜に活動するため見つけにくく、朝起きたら葉が被害にあっているということもあるのだそう。
ヨトウムシ類は、殺虫剤などで対策することができます。
幼虫になると昼間は土の中に隠れてしまうため、卵の状態で見つけ取り除くことがポイントです。
葉の裏側などもチェックして、卵がないかこまめに確認するようにしましょう。
またすでに幼虫になってしまった時は、先にご紹介したようにヨトウムシは夜間に活動するため、芍薬を見る(世話する)タイミングを夜に変えてみるのも一つの手です。
ヨトウムシの予防方法は、草木灰を土に振りまいておくことが良いとされています。
草木灰とは、藁などを燃やして残った灰のこと。
焚き火などができない時は、ホームセンターなどでも購入することができます。
うどん粉病
うどん粉病は芍薬の葉や茎に、うどんの粉のように白い粉状のものが一面に広がってしまう病気(カビの一種)です。
全体に広がる前に発見した時は、お酢30ccを水500ccの割合で薄めたスプレーをしたり、白くなってしまった葉を取り除いたりすることなどで対策することができます。
「気づいた時には、たくさんの葉が白くなっていた」というときは、うどんこ病に対応する薬剤を撒くのが良いとされています。
うどん粉病を予防する方法は、水やりと育てる環境を整えることといわれています。
うどん粉病は風通しが悪く乾燥した環境を好むため、風通しの良い場所でしっかりと水やりをすることがポイントになります。
灰色かび病
糸状の病原菌が植物に寄生し繁殖する、病気である灰色かび病。
この灰色かび病は、気温が低く湿度の高い時期に発症することが多い病気です。
灰色かび病を発症すると、茎や葉が褐色になり、そのままにしておくと株全体の色が変わってしまいます。
予防方法は、灰色かび病は湿度が多い環境を好むため、植えている植物同士の間隔を開けて風通しが良い環境を作ること。
また植物の傷がついた部分や枯れた葉で繁殖していくため、枯れた葉や咲き終わった花はこまめに取り除くように心がけると良さそうです。
灰色かび病を見つけた時は、色が変わってしまった葉をすぐに取り除くようにします。
これ以上広がらないようにすることが大切です。
おまけ:アリ
芍薬を育てていると、つぼみにアリが付いているというシーンを見かけるかもしれません。
アリは害虫ではなく、芍薬がアリをわざと呼んでいるとも考えられています。
アリは芍薬のつぼみに付いた蜜を取り、開花を助けているとされているのだそう。
「アリが多くて心配」という方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にアリは駆除しなくてOKです。
芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)の見分け方
芍薬と牡丹の花は、似ていますよね。
花だけを見ていると、どちらが芍薬の花なのかわからないこともありますよね。
「庭に植えてある花が芍薬なのか、牡丹なのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、芍薬と牡丹の見分け方・違いについてご紹介します。
葉の違い
▲芍薬の葉
▲牡丹の葉
分かりやすい違いは、葉の形です。
芍薬の葉は全体的に丸みがあり、ツヤツヤとしています。
反対に牡丹の葉は切れ込み(ギザギザ)があり、ツヤはありません。
写真をみるとわかりやすいかと思うので、葉に注目して上の写真を見比べてみてください。
香りの違い
品種によって異なるため、全体で違うというわけではありませんが、芍薬はフローラルな香りのある品種が多いとされています。
一方、牡丹には香りのない品種が多いです。
ただ、先にお伝えしたように香りがない芍薬もあります。
香りだけでは芍薬と牡丹を見分けるのは、難しいかもしれません。
つぼみの違い
▲芍薬のつぼみ
▲牡丹のつぼみ
芍薬のつぼみは丸い形に対して、牡丹のつぼみは楕円刑(上の部分がとがっている)に近い形をしています。
ただ、つぼみの違いは少しわかりにくいように思います。
そのため見た目で違いを判断するなら、花よりも葉を観察する方が分かりやすそうです。
花の散り方の違い
芍薬は花が終わるときに、花(花の頭)ごと下に落ちます。
一方、牡丹は花びらが1枚ずつ落ちていきます。
よく似ているといわれる花は芍薬と牡丹の他に、バラとラナンキュラス、桜と梅の花と桃の花など、いろいろな組み合わせがあります。
「花同士が似ている」と思ったときや「2種類の花の違いを見つけたい」と思ったときは、芍薬と牡丹のように葉に注目するなど、花以外のところを観察するとわかりやすいかもしれません。
また花全体ではなく、花びら一枚一枚を細かく見ていくのも違いを発見できそうです。
似ている花の見分け方・違いを知りたいという方は、こちらも併せてご覧ください。
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芍薬は漢方にも使われる?
芍薬は花束やフラワーアレンジメントなどで使われていますが、根は漢方に活用されています。
ここでは、漢方薬として活用される芍薬の根の効能を簡単にご紹介します。
効能
芍薬の根は婦人科系の働きを整えるとされ、漢方薬では女性特有の体調不良やストレスなどに用いられることがあるのだそう。
芍薬の根の効能は以下にまとめました。
- 血行を改善
- 鎮痛鎮静
- 抗炎症
- 生理痛や筋肉痛の緩和
このように、広い効果があるとされています。
芍薬はいつプレゼントするのがおすすめ?
芍薬は花束やアレンジメントで使われる切り花として、鉢植えとしても販売されています。
芍薬は自宅用としてもピッタリですが、豪華で季節感があり、よい香りが楽しめるためプレゼントとしても喜ばれる花です。
そこで、ここからはぜひ芍薬の花をプレゼントしてもらいたい記念日や、イベントをご紹介します。
4月~7月、特に5月~6月にこれから紹介する記念日やイベントがある方は、ぜひ芍薬をプレゼントしてみてください。
▼芍薬の花言葉や品種について知りたい方は、こちらも併せてご覧ください。
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誕生日
たくさんの花びらをふわっと広げた豪華な印象の芍薬は、1年に1回の誕生日を祝うプレゼントとしておすすめです。
お花屋さんで芍薬を購入できる時期は、4月~7月とされていますが、最も流通しているのは5月~6月の間。
春が終わりに近づき夏の始まりが見え始めたこの時期にしか贈ることのできない芍薬は、特別な誕生日プレゼントになりそうです。
ちなみに、高級感のある芍薬は開花しているときは、一輪だけでもボリュームがあり特別なプレゼントになります。
プレゼントする相手を思い浮かべながら、花色を決めて一輪の芍薬を誕生日にプレゼントするのも喜ばれそうです。
結婚式
芍薬を購入することができる、特に5月~6月の間に結婚式を行う予定という方は、芍薬を結婚式に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
「ジューンブライド」ということで、6月に結婚式を挙げるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウェディングブーケに白い芍薬や淡いピンクの芍薬を使えば、豪華で上品なイメージにすることができます。
幾層にも重ねた花びらの芍薬は、ウェディングドレスにもぴったり。
また結婚式場の装飾や高砂、テーブルなどに飾る装飾花に芍薬を加えれば特別感のある雰囲気を演出できるでしょう。
他の花を合わせれば高級感がありつつ、かわいらしくも美しくもデザインを変えることができそうです。
結婚式は、人生の中で特別なもの。
おじいちゃん・おばあちゃんになったとしても、結婚式で使った芍薬を見れば温かい気持ちになれそうですね。
結婚記念日
結婚式で芍薬を花束や飾りに使ったという方は、結婚記念日のプレゼントに芍薬の花束やフラワーアレンジメント、鉢植えをプレゼントするのがおすすめです。
芍薬の花を見れば、結婚式の思い出が蘇ってくるのではないでしょうか。
結婚式の時の緊張感や、たくさんの人に祝われた嬉しさ、ちょっとした恥ずかしさを思い出すことができそう。
そのくすぐったい気持ちを思い出しながら、結婚記念日はお互い二人で素直な気持ちを伝えてみてください。
結婚記念日には何年経ったとしても、妻・夫(パートナー)に対して、変わらぬ愛情と日頃の感謝を伝えたいですね。
もちろん結婚式で芍薬を使っていないという方にも、結婚記念日に妻や夫へ芍薬を贈るのもおすすめ。
結婚記念日は、二人が夫婦・家族になった大切な日。
芍薬をプレゼントすれば、美しい見た目と良い香りが2人の大切な日をより素敵に演出してくれます。
結婚記念日には芍薬をつぼみの状態でプレゼントし、これからゆっくりと2人で開花までの時間を楽しむというのもよさそうです。
ちなみに、つぼみの状態でプレゼントする際は開花したときとは違い、少し寂しい雰囲気になりがち。
そのため、他の花も一緒に合わせてプレゼントするとよさそうです。
母の日
毎年5月の第2日曜日は、母の日。
「お母さん、いつもありがとう」・「これからも元気でいてね」・「大好きだよ」という気持ちを、豪華な芍薬の花で伝えませんか。
母の日にはカーネーションのプレゼントが定番になっていますが、5月はちょうど芍薬の花が多く流通している時期です。
「毎年カーネーションを贈っている」という方は、雰囲気を変えて芍薬をプレゼントしてみるのもよさそうです。
もちろん定番のカーネーションと芍薬を合わせて、母の日ギフトにしても喜ばれそう。
芍薬の花色は赤いカーネーションに合わせやすい、はっきりとした赤やピンクから、淡いピンクや白などカラーバリエーションが豊富。
お母さんの好みに合わせて、花色を選んでみてください。
退職祝い
5月~6月にある退職祝い・送別会で花束やフラワーアレンジメントをプレゼントするなら、芍薬の花を加えてみては。
これまでの感謝と、これからの新しい生活へのエールを込めて、退職祝いには少し豪華な花を用意したいと思っている方も多いかと思います。
芍薬は1年を通して手に入る花ではないため特別感があり、たくさんの花びらを広げパッと開花した様子は人々の注目を集めるほど華やか。
そんな芍薬を使った花ギフトをプレゼントすれば、これから退職される方への気持ちが届けられそう。
芍薬は上品な花のため、退職祝い以外でも目上の方に贈られることも多い花です。
フォーマルな場での贈り物としてもよく選ばれている花のため、人生の門出となる退職祝いに芍薬の花を加えるのはおすすめ。
ピンクや淡い色など比較的女性らしい色合いもありますが、濃い赤や品のある紫などのカラーも流通しているため、男性へのギフトとしても人気があります。
芍薬は季節を代表する特別な花
今回は芍薬の花の育て方や、かかりやすい病気・被害に遭いやすい害虫などについて詳しくご紹介しました。
これから、芍薬を育てようと思っている方の参考になれば幸いです。
また「間違えやすい」と、よくいわれる芍薬と牡丹の花の違い・見分け方についてもまとめました。
ぜひ植物園で芍薬や牡丹を見かけたときは「これはどちらの花なのか」を見分けてみてください。
芍薬は、主に5月~6月にお花屋さんで販売されている花の一つ。
流通している時期が短いため、芍薬はその時期・その季節を代表する花のようになっています。
花をプレゼントしようと考えているときに、芍薬が販売されていた際はぜひ芍薬を選んでみてください。
その時期限定の花は特別感があり、よりお祝いの気持ちを届けることができそうです。
もちろん「自宅に花を飾りたい」という方も、芍薬はおすすめ。
自宅で飾る時は、つぼみから徐々に咲いていく花の様子を楽しんでみてください。
芍薬のつぼみの咲かせ方については、こちらの記事で紹介しています。
気になった方は、併せてチェックしてください。
▼芍薬の花についてもっと知りたい方はこちら
芍薬の花言葉・香り・つぼみの咲かせ方って?写真付きで芍薬の品種も紹介 芍薬のつぼみの咲かせ方を紹介しています。咲きやすいつぼみの見分け方も併せてチェック。 |
芍薬の花言葉・香り・つぼみの咲かせ方って?写真付きで芍薬の品種も紹介
豪華に開花した様子と、香水やハンドクリームなどでも使われる良い香りで多くの人々を魅了する、芍薬(シャクヤク)。
今回は、そんな芍薬について花言葉や香り、開花する時期、英語・フランス語でいうと何と呼ぶか、つぼみの咲かせ方など、気になることを幅広くまとめました。
さらに写真付きで、同じ芍薬でも見た目がそれぞれ異なる品種も掲載しています。
「お花屋さんで芍薬を見て、どんな花なのか気になった」という方や「ゴージャスな花を飾りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
芍薬の花はどんな花?特徴は?
まずは、芍薬の基本情報から見ていきましょう。
- 学名:Paeonia lactiflora
- 和名:シャクヤク(芍薬)
- 別名:ピオニー
- 科・属:ボタン科・ボタン属
- 開花時期:5月~6月
- お花屋さんで購入できる時期:4月~7月(特に5月~6月)
- 花色:赤・ピンク・黄色・白・紫など
- 形態:多年草(多年草とは2年以上同じ株から花を咲かせる植物のこと。鉢植えや地植えでお世話をすれば来年も花を観賞することができます)
- 原産地:中国・シベリア・朝鮮半島
まん丸としたつぼみにぎゅっと花びらを隠して、大輪の花を咲かせる芍薬。
小さく硬いボールのようなつぼみからは想像できないくらい、大きく豪華な花を咲かせます。
芍薬がつぼみから開花するまでの様子を見たことのある方は「このつぼみのどこに、そんな大きな花びらを隠していたの⁈」と、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
品種によってサイズは異なりますが、大きなものだと子供の顔くらいの大きさがある芍薬もあるのだそう。
多くの人の注目を集めるほど豪華な芍薬の姿は、気品に溢れています。
芍薬の花を見ると、ついうっとりと見入ってしまうことも。
そんな芍薬は、ヨーロッパでは「5月のバラ」と称されることもあります。
花を他の花に例えるのは少し違和感がありますが、バラは「花の女王」と呼ばれており、芍薬も品がありゴージャスな姿をしているため、そう呼んでいるのかもしれません。
芍薬の開花した姿は、世界で多くの人々に愛されています。
世界中で注目を集める芍薬はとても存在感があり、大きなサイズの花束などで活用されることが多いです。
開花する時期が5月~6月のため、母の日のプレゼントに選ばれることも。
他には結婚式に使うウェディングブーケや、ブライダルフォト(前撮り)で使う花束などでも選ばれることもあります。
先にご紹介したように華やかな見た目をしているため、特別なお祝いに贈るプレゼントとしても人気があります。
さらにお花屋さんで購入できる時期が限られているため、自宅用としても手に取る方が多いのだそう。
1輪でパッと周りを明るくするような華やかさがあるため、ほかの花と合わせても素敵ですが、芍薬の花を1輪だけ飾ることもあるようです。
芍薬はお花屋さんでは開花している姿よりも、丸いつぼみの状態で販売されていることが多いかもしれません。
「芍薬を飾りたい」と思ったり「プレゼントしたい」と思ったりした方は、あの豪華な開花した様子を探すのはなく、つぼみを探してみてください。
ちなみに芍薬は、つぼみの状態でも蜜が分泌されています。
そのままにしておくと蜜が乾いて、開花に影響することも。
そのため、つぼみの状態で自宅に飾っている時は、こまめに蜜を拭き取るようにしましょう。
芍薬のつぼみを開花させる方法については「つぼみ(花)の咲かせ方」で詳しく解説しています。
気になった方は、併せてご覧ください。
芍薬の育て方や、牡丹の花との違いを知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
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芍薬(シャクヤク)の育て方・芍薬と牡丹の違いや見分け方を簡単に解説! 芍薬の花の育て方や、よく似ているといわれる牡丹の花との違い・見分け方、漢方として使われるときの効能などをご紹介します。 また、芍薬をプレゼントするおすすめのイベント・記念日も掲載しています。 |
芍薬の香り
芍薬の魅力は、その美しい花姿だけではありません。
香りも忘れてはいけない、芍薬の魅力の1つです。
芍薬の香りはフローラルな香りで、ハンドクリームや香水などにも使われています。
5月頃になると、芍薬の香りをイメージしたボディクリームやハンドクリームなどが、季節限定で販売されていることも多いですよね。
「ピオニーの香り」と、書かれているポップを見たことがある方もいらっしゃるのでは。
ピオニーとは、芍薬の別名です。
もしかすると、期間限定で販売される金木犀の香りのアイテムと同じように、芍薬(別名:ピオニー)の香りがするアイテムが販売されることで季節を感じるという方もいらっしゃるかもしれません。
実際に花を見る機会がなくても、香りやその花をモチーフにした商品で季節を感じることは意外と多いことかもしれません。
芍薬にはさまざまな種類(品種)があり、品種によって香りに違いがあるとされていますが、全体的に「爽やかさがありつつ甘さを感じるような香り」と表現されることが多いです。
先にご紹介した通り、ヨーロッパでは「5月のバラ」と呼ばれるようにバラに似た香りとも表現されることがあります。
植物園やお花屋さんで芍薬を見た時は、開花した芍薬にそっと鼻を近づけてみてください。
素敵な香りを楽しむことができると思います。
芍薬のつぼみ
芍薬のつぼみは、先にご紹介した通り丸い形をしています。
自宅で芍薬を飾る時はきれいに開花した時から飾るというより、つぼみの状態で自宅に飾り、つぼみから開花するまでを楽しむことが多いかもしれません。
丸いボールのようなつぼみから、大きくドレスのように膨らんだ花を開花させるため、花の動きに注目すると面白そう。
また芍薬はつぼみがで固まり、花びらがうまく開かないことを防ぐために蜜を取り除くなどのお手入れが必要なことも。
開花までに手がかかる芍薬は、愛着が湧きやすいかもしれません。
芍薬は他の花に比べて開花した姿を見るまでに手間がかかりますが、その分花が開いた時には小さな感動を味わうことができるでしょう。
開花する季節
5月~6月頃に芍薬は開花します。
花は春に咲くイメージがある方も多いかと思いますが、芍薬は春が終わり夏の始まりごろに花を咲かせるのです。
春の終わりが近づき、夏の始まりが近づくタイミングで咲く芍薬は、開花している期間が長くなりません。
そのため、芍薬をみると「あ、今年もこの時期が来たんだ」と思うことも。
例えば早春に梅の花、春には桜、梅雨の時期にはあじさい、夏になれば朝顔、秋には金木犀(キンモクセイ)、冬になるとクリスマスローズやヒイラギなどその季節や時期を思わせる花があるかと思います。
芍薬も、そんなシーズンを代表する花の一つなのです。
毎年その時期になると咲く花々を見て、季節を感じるのも風情があっていいですよね。
芍薬の花言葉
- 芍薬全体の花言葉:「恥じらい」「はにかみ」
- ピンクの芍薬の花言葉:「恥じらい」「はにかみ」
- 赤い芍薬の花言葉:「誠実」「はにかみ」「威厳」
- 白い芍薬の花言葉:「幸せな結婚」「恥じらい」
- 紫の芍薬の花言葉:「怒り」「憤怒」
芍薬全体の花言葉は「恥じらい」や「はにかみ」などがあります。
そして基本的に芍薬全体の花言葉とかぶっているものもありますが、色によってもそれぞれ花言葉が決められています。
「花言葉から芍薬の色を選んだ」という方は、プレゼントする時に直接花言葉を伝えたり、メッセージカードにその花色の花言葉を書き添えるのがおすすめです。
芍薬は先にご紹介した通り、全体の花言葉と花の色によって花言葉がそれぞれ決められていますが、受け取った相手がどの花言葉を知っているのか分かりません。
また色ごとに花言葉が異なるということを、知らない方もいらっしゃるかと思います。
そのため、伝えたい花言葉をしっかり明確にして贈る方が、誤解なくプレゼントを渡すことができるかと思います。
またピンクや赤、白などはポジティブな花言葉が多いですが、紫の芍薬には「怒り」や「憤怒」など比較的ネガティブな花言葉もあります。
芍薬をプレゼントする時に「ネガティブな花言葉が気になる」という方は、芍薬全体の花言葉を伝えたり、紫の芍薬を選んだ理由を伝えたりするのがおすすめです。
花言葉で花を選ぶ方もいらっしゃいますが、もちろん花言葉ではなく見た目や香りから花を選ぶこともあります。
「上品な美しさが魅力的で紫の芍薬を選んだ」という方や「プレゼントする相手が紫色が好きだから選んだ」という方は、その気持ちをプレゼントする時に伝えるのが良いでしょう。
花言葉の由来
芍薬全体の花言葉は「恥じらい」や「はにかみ」など。
豪華での注目を集める印象の芍薬と「恥じらい」という花言葉は、すぐにはイメージできない方もいらっしゃるのでは。
芍薬の花言葉の由来は、さまざまな説があります。
一説には芍薬の花が真っ赤だったことから、頬を赤く染める様子を連想し「芍薬が恥ずかしがっている」と考えられたからといわれています。
ちなみに、英語の慣用句には「blush like a peony」があります。
「blush like a peony」は「芍薬のように頬を赤く染める」=「顔を赤らめる」という意味です。
芍薬の花は、ピンクや白など淡い色の印象が強いですが、花言葉は赤い芍薬が由来のようですね。
他には、芍薬の花が夕方になると花を閉じてしまうという特徴があるため付けられたという説もあります。
花を閉じる様子が恥ずかしがっているように見えたことが、花言葉の由来になっていると考えられているようです。
また一方でイギリスでは、恥ずかしがり屋の妖精が芍薬に隠れたという民謡が花言葉のルーツになっているともいわれているのだそう。
豪華で堂々とした花姿が印象的な芍薬に「恥じらい」や「はにかみ」という花言葉はギャップがあるように感じますが、花言葉の由来を考えると納得できそうですね。
英語やフランス語でいうと?
芍薬は、海外ではどのように呼ばれているのでしょうか。
英語やフランス語など、さまざまな言語で芍薬の名前をまとめてみました。
- 英語で芍薬(英名):Peony(ピオニー)
- フランス語で芍薬:Pivoine(ピヴォワンヌ)
- ドイツ語で芍薬:Päonie(ペオーニエ)
- イタリア語で芍薬:Peonia(ペオーニア)
- オランダ語で芍薬:Pioen(ピオン)
- 中国語で芍薬:芍药(シァォィアォ)
- 韓国語で芍薬:작약(チャギャク)
英語では芍薬はPeony(ピオニー)と呼ばれていますが、日本でも別名としてピオニーは定着しているため、聞き馴染みがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、ドイツ語のPäonie(ペオーニエ)やイタリア語のPeonia(ペオーニア)、オランダ語のPioen(ピオン)なども少しピオニーと似ていますね。
つぼみ(花)の咲かせ方
ここからは、芍薬の花の咲かせ方についてご紹介します。
自宅で芍薬をつぼみから咲かせるときは、ぜひ参考にしてみてください。
お花屋さんで選ぶとき!咲きやすそうなつぼみを選ぶ
お花屋さんで芍薬を購入する時は、比較的咲きそうなものを選ぶと良いでしょう。
特に初めて芍薬を購入する方や、お手入れに不安があるという方は、開花しやすそうなつぼみをピックアップできるといいですね。
芍薬が花を咲かせそうか、咲かせにくそうか見分けるポイントは、つぼみの膨らみ具合です。
開花しやすいつぼみは、少し膨らんでいます。
そのため芍薬を自宅で飾るときは、つぼみが少し膨らんだものを選ぶと良いでしょう。
ぎゅっと硬く丸いつぼみではなく、花びらが3~4枚開いてきているような、少し緩んだ状態のつぼみを選ぶようにしてください。
咲き始めているつぼみは、花びらがたくさん詰まっている(集まっている)部分が見えるときもあります。
お花屋さんで選ぶとき!元気がある芍薬を選ぶ
つぼみを開花させるには、エネルギーがいります。
元気な芍薬かどうかは、葉を見るとわかりやすいです。
葉がしっかりとしていて、ツヤのあるものを選びましょう。
元気がない芍薬だと葉がしなっとしていたり、葉がしわしわしていたりすることもあります。
自宅で飾るとき!下の方に付いている葉は取り除く
花瓶に生ける前に、下の方についている葉は取り除きましょう。
花瓶の水に葉が浸かってしまうと、水がきれいな状態を保てなくなってしまいます。
花瓶の中の水を清潔に保つことによって、しっかりと水を花まで吸い上げることができるのです。
花瓶の中に入っている水は、芍薬が吸い上げる水です。
汚れなどが水の中に入っていると、水を吸い込む管が詰まって、茎から水を十分に吸い上げられなくなってしまいます。
また茎に付いている葉が多いと、花まで水が行き渡らないことがあります。
理由は葉が水蒸気として水を植物の中から外へ放出する、蒸散という働きをしているためです。
葉を取り除くときは、手でプチッと茎から取るようにしましょう。
また花の近くに大きめの葉があるときは、一緒に取り除くようにするのがおすすめです。
自宅で飾るとき!つぼみについた蜜を取り除く
芍薬のつぼみに蜜が付いていることも。
蜜がつぼみに付いていると、蜜が固まり花びら同士がくっ付いて、花びらが開かなくなってしまうこともあります。
蜜が付いてるかは、つぼみを触るか、質感を見ればわかります。
- つぼみを触って確かめる→触ってべたべたしていれば蜜が付いている
- つぼみの質感から確かめる→ツヤツヤ・ピカピカしていれば蜜が付いている
蜜が付いているときは、濡れた布巾でやさしく拭き取るようにします。
またはぬるま湯につぼみを浸けて蜜を落とした後に、ティッシュなどでふき取るようにするのもいいでしょう。
蜜をそのままにしておくと、つぼみのまま終わってしまうこともあります。
硬く丸いつぼみの時は、特に注意するようにしてください。
自宅で飾るとき!水切りをする
芍薬の茎の中に新鮮な水を入れるために、水の中で芍薬の茎の端をハサミでカットします。
バケツなどに水を溜めて、芍薬の茎とハサミの先を水の中に入れてカットするのがポイントです。
バケツがない場合は、使っていないマグカップなどでもOKです。
カットする茎の部分が、水の中になれば問題ありません。
切る時は茎が斜めになるようにハサミを入れることで、茎の断面を広くすることができます。
茎の断面が広くなるのは、水を吸い上げる面が広くなるため、飾っているときに花まで十分な水を吸い上げやすくすることができるのです。
茎を切る時は、スパッと切るのもポイント。
切れ味のいいハサミを使うことで、茎の中で水を吸い上げる管を潰すことなく切ることができます。
使用するのはハサミではなく、切れ味の良いカッターでもいいでしょう。
▼水切り(水揚げ)の方法をお花屋さんが解説。
やり方をもっと詳しく知りたい方は、こちらも併せてご覧ください
Q1.お花を買った、いただいた。まず最初にすべきことは? 花の吸水力をアップさせる水揚げ(水切り)の方法をお花屋さんが紹介します |
芍薬の品種
芍薬の花には、たくさんの品種(種類)があります。
同じ芍薬でも品種が異なると、見た目が全く異なることも。
植物園などで、品種ごとに芍薬を見比べるのも楽しそうです。
また芍薬をプレゼントするときや自宅に飾るときは、品種までこだわってみてください。
かぐや姫
大きな花が目を引く、かぐや姫。
かわいらしい名前も印象的ですが、かぐや姫は花の大きさが特徴になっています。
大きな花が印象的な芍薬ですが、かぐや姫はそんな芍薬の中でも特に大きな花を咲かせます。
迫力満点でゴージャスな大輪のかぐや姫は、特別なプレゼントなどにもおすすめです。
実は「姫」がついたシリーズは晩生品種で、濃いピンクの「織姫」と、白い「白雪姫」があります。
ちなみに3つの品種の中で、最も大きな花を咲かせるのが、かぐや姫。
小さなつぼみからは想像できないほどに広がる花を、ぜひ楽しんでください。
白雪姫
白雪姫という品種は、品種改良を重ねて誕生しました。
ふんわりと柔らかい雰囲気で、エレガントな白い芍薬。
芍薬で純白は珍しいとされており、純白で美しい白雪姫の花は、多くの人を魅了します。
実は白雪姫は流通する時期が短く、手に入れることはなかなか難しいとされています。
運よく購入できた方や、植物園などで見ることができたという方は、その特徴的な白さを他の芍薬と比べてみるのもよさそうです。
ちなみに白雪姫は、鉢植えや切り花としても楽しまれています。
見かける機会は少ないかもしれませんが、お花屋さんに行った際は白雪姫がないかチェックしてみるのもよさそうです。
かげろう
かげろうは、淡いピンク色がかわいらしい芍薬です。
咲いて間もない時期はピンクですが、咲き進めていくうちに徐々に花色が白に変わってくることも特徴の1つ。
鉢植えや地植えでかげろうを育てている方は、色の変化を楽しむことができそうです。
かげろうは、花束やフラワーアレンジメントなどで使われる切り花としても販売されていますが、鉢植え(ポット苗)としても販売されています。
花色が変わるのは、同じ花でも2度楽しめるようなお得感があるように感じますね。
かげろうはもちろんですが、花が咲いていく中で花色が変わる芍薬はコーラルチャームやジョーカーなど他にもあります。
芍薬をプレゼントしようと思ったときや自宅に飾ろうとおもったときは、花色が変わるか、どのくらいの大きさまで花が成長するのかをお花屋さんに聞いてみるのもおすすめです。
バートゼラ
黄色い色が、印象的。
芍薬はピンクや赤などの色のイメージがありますが、バートゼラは爽やかな黄色い花色をしています。
パステルカラーの黄色い花は、大きな花でありながら繊細で、作り物のように見えてしまうこともあるほど。
コサージュや髪飾りのように見える方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
バートゼラは、実はハイブリッドシャクヤクで、牡丹と掛け合わせて誕生した芍薬なのです。
葉や花の様子は他の芍薬と比較すると、牡丹に似ています。
芍薬を見るときは華やかな花に目が行きがちですが、葉も注目してみると新たな発見があるかもしれません。
どんな形をしているかなどを観察することで、その花の特徴を知ることもできそうです。
セレブリティ
セレブリティは、ヨーロッパからやってきた芍薬の1つです。
よくお花屋さんで見ることができる芍薬も華やかですが、セレブリティはまた違った印象で、ゴージャスな雰囲気があります。
花びらの色は赤紫色で、途中に白が混ざったように咲きます。
咲き進めていくと、よりボリューム感がアップしてさらに華やかな印象になります。
セレブリティは、その豪華な見た目に加えて香りもよいといわれています。
バラは香りが強いイメージがありますが、バラよりも良い香りを感じやすい(香りが強い)という方もいらっしゃいます。
植物園などでセレブリティを見かけた際は、ぜひその香りも感じてみてくださいね。
フレーム
フレームは丸い花びらが特徴で、ふんわりと花開いた姿がとても美しい芍薬です。
他の芍薬と違い、フレームは中心の黄色もポイントになっています。
ピンクと黄色のコントラスト・組み合わせがとても印象的です。
先のご紹介したバートゼラと同じくフレームも、牡丹と掛け合わせて誕生した芍薬で、ハイブリッドシャクヤクとも呼ばれています。
また鉢植えや地植えをしてフレームを育てていると、バラに似たフローラルな香りを楽しめるのだそう。
フレームは切り花よりも、鉢植え(ポット)などで流通していることが多いようです。
水やりの際や近くを通ったときに感じられる花の香りは、育てている人だけが感じられる特別なもの。
フレームに限らずですが「花を育ててみよう」と思う方は、ぜひお世話をしているときに花の香りも感じてみてくださいね。
季節限定の芍薬を楽しもう!
今回は、季節限定で美しい姿を楽しませてくれる芍薬についてご紹介しました。
5月~6月は特に豪華な見た目と良い香りで知られる芍薬を、プレゼントしたり自宅に飾ったりしてみてください。
その時にしかプレゼントすることのできない季節の花は、特別な贈り物になりそうです。
ちょうど芍薬をお花屋さんで見かけることのできる時期には、母の日もあります。
「母の日にはいつもカーネーションを贈っている」という方は芍薬をプレゼントするのもおすすめです。
豪華で華やかな芍薬で、お母さんに感謝の気持ちを伝えましょう。
▼母の日にカーネーション以外の花を贈るなら?
母の日におすすめなカーネーション以外の花の種類を紹介! 「母の日=カーネーション」というイメージが強いですが、カーネーション以外のお花を贈るのもおすすめ。芍薬をはじめ母の日におすすめな花の種類をご紹介しています。 |
今回は芍薬の基礎情報や品種による違いなどについてをご紹介しましたが、芍薬の育て方や牡丹との見分け方が気になったという方は、こちらも併せてご覧ください。
また記事の中では、芍薬をプレゼントしたいおすすめの記念日・イベントをご紹介しています。
母の日以外にも芍薬はプレゼントにおすすめ。
ぜひご参考にしてください。
「芍薬をもっと知りた」いという方や、「芍薬を差立ててみたい」という方、「庭で咲いている花を芍薬なのか牡丹なのかを知りたい」という方におすすめです。
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