ガーベラ
秋の結婚式と花
秋晴れが心地よい季節となりました。朝晩は肌寒い日もありますが日中は穏やかで、人にとっても花にとってもすごしやすい時期ですね。
気候が穏やかなこの時期には、結婚式が多くなります。今回の花だよりでは、秋の結婚式とブライダルシーンにぴったりな花をご紹介します。
■結婚シーズンの秋
秋になると様々なイベントが多く開催されますが、結婚式もそのひとつ。結婚式に呼ばれることが増えるのはもちろん、ご自身も秋に結婚式をおこなったため結婚記念日がある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
秋に結婚式が集中する要因は様々ですが、一番の理由は「多くの業界で仕事が落ち着いている時期であり、ゲストが出席しやすい」という点が人気につながっています。冬から春にかけては年末年始、年度末、年度初めと忙しい方が多いため、新郎新婦ご自身もなかなか時間が取りにくいということもあります。
また、梅雨の長雨や夏の暑さとは異なり、気候が落ち着くためオシャレがしやすい、夏休みを利用してゆっくりと計画をたてられる、などの理由もあげられますね。
■結婚祝い・結婚記念日に人気の花
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・バラ
言わずと知れた人気の花。ウェディングブーケや式場の飾りつけの定番です。式場では淡いピンクや白など、落ち着いた色のバラが多くつかわれます。
バラの香りは気分を穏やかにさせる効果があるといわれるため、晴れの舞台に立つ新郎新婦の緊張をほぐしてくれることが期待できます。
赤いバラは意中の相手に贈るもの、黄色いバラは「嫉妬」の花言葉を持つので、ご友人の結婚祝いに贈るならピンクバラにするといいでしょう。結婚記念日には赤バラ・ピンクバラどちらでも喜ばれること間違いなし、ですね。
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・ガーベラ
こちらもバラと並んで定番の花です。赤、黄色、ピンク、白など色も豊富で、落ち着いた雰囲気のシックなブーケから、カラフルで元気な印象を与えてくれるものまで、様々なタイプのブーケで活躍します。
暑さにやや弱いガーベラにとって、秋が最も美しくなるシーズン。赤や黄色をブーケや式場の飾りに取り入れたい場合はバラよりもガーベラが使われます。
「希望」という花言葉を持つことから、新婚のお祝いにぴったり。「常に前進」「究極愛」など、結婚記念日にもふさわしい花言葉を持つ、いちおしの花です。
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・ユリ
キリスト教では聖母マリアの象徴であり、転じて「純潔」「無垢」の花言葉をもつ白ユリ。教会での結婚式では白いユリが使われることが多く、ブーケにもちいれば格式高いものになることでしょう。
日本でも女性の美しさがユリにたとえられるなど、ユリは和洋を問わず古くから親しまれてきました。最近は香りをおさえたユリも増えてきているので、ユリの独特な香りが苦手な方も安心です。
結婚のお祝い・結婚記念日のどちらに贈る場合でも白や淡いピンクのユリが好まれます。一輪一輪が大きく見栄えがいいため、豪華な贈り物にしたいときはおすすめです。
お見舞いのときの花贈り
寒くなってくると体調を崩してしまう方が多くなりますね。友人や家族など、親しい相手が入院してしまった場合、早く元気になってほしいとの想いをこめて、お花を贈りたいところです。
今回の花だよりでは、お見舞いのときに贈る花についてお伝えいたします。
■お見舞いに適した花はアレンジメント
お見舞いにお花を持参する場合、花束よりもアレンジメントが好ましいとされています。花束は飾るために花瓶が必要ですが、アレンジメントならそのまま置くことができるからです。
大部屋の場合、ほかに入院されている方のご迷惑とならないよう、比較的コンパクトなアレンジメントを贈るようにします。個室の場合でもあまり大きすぎると邪魔になってしまい、片付けも大変なため、大きすぎない方が良いでしょう。
また、色は黄色やオレンジ、ピンクなどの暖色系のものにすると、入院で沈みがちな気分を明るくさせてくれる効果があります。あたたかみのある色合いは多くの方が喜ぶもの、特にこだわりがない場合は暖色系の花のアレンジメントにするといいですね。
■鉢植えや縁起の悪い花、香りの強い花はNG
お見舞いに持っていくときに厳禁とされる花はいくつかあります。特に有名なものは「鉢植えはダメ」というものがありますね。鉢植えは根がついている花なので、「根付く」=「寝付く」とされ縁起が悪いからです。また、鉢には土が敷き詰められていることがほとんどなので、衛生面から考えても避けた方がいいでしょう。
キクやシクラメンも縁起が悪いとされます。キクは仏花に使われることが多い、シクラメンは「死」「苦」に通じる、というのが理由です。
お花の色にも気をつける必要があります。白い花や寒色系の花はキクと同じく仏花に使われることが多いので避けた方がいいです。暖色系でも真っ赤な花は血の色を連想させ、また精神的にも感情を高ぶらせる効果があります。ゆっくりと休むことが必要な相手に贈るのはやめましょう。
縁起とは関係がありませんが、ユリなどの香りが強い、または花粉が多い花もやめた方がいいですね。普段はいい香りだと思っていても、入院や手術などの影響で気分を悪くする場合もあります。花粉は服につくと落ちにくく、衛生面での問題も考えられます。
ここでNGとされているお花でも、受け取る方が好きな花であれば贈ってもよいとされています。その場合は、受け取る方が勘違いされないように、「あなたが好きな花だから」というメッセージを添えた方がいいでしょう。また、大部屋の場合はほかに入院されている方への配慮を忘れないでくださいね。
ただし、近年では衛生面などの観点から、生花の持ち込みを禁止する病院も増えています。はじめてお見舞いするときには、事前に花を持ち込んでもいいか病院に確認しましょう。
■お見舞いにはガーベラがおすすめ
お見舞いとして持っていく花の中で、特におすすめする花はガーベラです。ガーベラはやさしい暖色系の色の花が多く、また香りや花粉も少ないという特徴があります。
見た目も可愛らしく、あたたかみのある色合いでどこか懐かしい雰囲気の花姿は、多くの方が喜ぶ人気な花であることもポイントのひとつといえます。
体調を崩してしまったときにはどうしても気分が沈みがち。気分を明るくさせてくれるガーベラで、大切なあの人を元気づけてあげてくださいね。
11月生まれのあの人に ~11月の誕生花・ガーベラ~
秋もすっかり深まり、今年も残すところ2か月となりました。日の長さも短くなり風も冷たくなってきたため、太陽の日ざしが恋しくなる時期でもありますね。
11月の誕生花は太陽のような形で、見る人を元気づけるガーベラです。
■ガーベラの歴史
切り花として利用されることが多く、アレンジメントや花束でよく見かけることから、身近な花のひとつといえるガーベラ。ですが、意外と歴史は浅く、発見から約150年しか経過しておりません。
現在、園芸用品種として出回っているガーベラは、19世紀末に南アフリカのトランスヴァールにて発見されたものがルーツとされています。イギリスの採集家によってヨーロッパに持ち帰られたガーベラは、イギリスとフランスを中心として品種改良がすすめられました。
日本に入ってきたのは明治末、1910年代とされています。当時は花の姿から「花車(はなぐるま)」「花千本槍(はなせんぼんやり)」などと呼ばれ、もてはやされました。
現在では主にオランダで品種の開発が行われているほか、日本でも高品質なガーベラが数多く生み出されています。
■ガーベラの花言葉
赤いガーベラ・・・「神秘」「燃える神秘の愛」
情熱的な赤色のガーベラは愛の告白にはもってこいの花ことばを持っています。ガーベラは根強い人気をほこるため、大切な方へのプレゼントにはぴったりです。
ピンクガーベラ・・・「崇高な愛」「熱愛」「童心にかえる」
可愛らしいピンクのガーベラも愛と結びついた花ことばです。結婚祝いや結婚記念日のフラワーギフトとして使われることが多いのも納得です。
オレンジガーベラ・・・「冒険心」「我慢強さ」「神秘」
太陽を連想させるオレンジ色のガーベラは何かに挑戦する方にふさわしい色といえます。明るいオレンジ色は元気にさせてくれるので、誰かを励ましたい時には活躍してくれるでしょう。
白いガーベラ・・・「希望」「律儀」「純粋」
白いガーベラの花ことばはどんなシチュエーションの贈りものとしても合うものです。新しい結婚生活を象徴するような花ことばでもあるので、結婚式のブーケにも人気ですね。
■誕生日に贈るガーベラのギフト
あたたかみのある色合いとどこか懐かしい花姿から、年齢や性別を問わず多くの方が「もらうと嬉しい」と答えるガーベラは誕生花にぴったり。
色によって花ことばが変わるのは前述のとおりですが、贈る方のことをイメージしてガーベラの色を決めるのはもちろん、相手が好きな色からガーベラを選ぶのもいいですね。贈る相手のことを想って選んだフラワーギフトなら、受け取った方の喜びもきっと倍増です。
今年の誕生日は、大切な方の印象や好みに合わせたガーベラのギフトを贈ってみませんか。
お花*あれこれ事典 ~新鮮なお花の見極め方・ガーベラ編~
カラフルな色がたまらないガーベラ!
ガーベラを買う時に、少し鮮度をチェックしてみましょう。

ガーベラは、日数の経過とともに、芯の状態が変化します。

芯がモコモコしてきたら、寿命が近づいてきた証。
お花は枯れるもの。
だからこそ、枯れるまでの時間を少しでも長く一緒に楽しみたい。
お花屋さんで買う時に、ちょっと目利きしてみてくださいね♪♪
11月生まれのあの人に!誕生花「ガーベラ」を贈りませんか?
11月の誕生花 ガーベラ
【花言葉】 「神秘」
■乙女心をくすぐる花
「スキ」「キライ」「スキ」「キライ」…とつぶやきながら。
好きな相手が、自分のことを好きでいてくれているのかどうか…
待ち合わせのこの場所に、待ち人は現れるのかどうか…
ドキドキしながらひらりと一枚外していく。
懐かしい光景です。
ガーベラを見ると、あのころの気持ちを思い出します。
昔は、路地に咲くマーガレットやカモミールで占い、大切な人を想いました。
■贈る相手にぴったりのガーベラを
キュートなその姿。懐かしさを感じさせるそのシンプルな花姿を保ちつつ、品種改良が進んだガーベラ。
今では本当に多彩な品種、色、咲き方で楽しませてくれます。
花の国オランダでもとても人気の高い花で、大輪のものや、花びらの形が個性的なものなど、一言にガーベラといっても印象はさまざま!
幅広いイメージを演出してくれるガーベラは、花束やアレンジメントの仕上がりのイメージに合わせて、ぴったりの色を選べます。
かわいらしく・・・かっこよく・・・
カジュアルにも、それとも豪華にも。
どんなイメージにも仕上げやすいので、ぜひ、贈るときにはお花屋さんに相手について伝えてみて下さいね。



















