8月の誕生花としてご紹介するのは、トルコキキョウ。フリルのように重なった花びらが上品な花です。つぼみがクルっとねじれたかわいらしい形をしているので、開花するまでのつぼみの愛らしさも楽しむことができます。

花色は赤・ピンク・紫・オレンジ・イエロー・グリーン・白など。はっきりとした色いあのものから柔らかな印象のものまで幅広く流通しています。そのため、他の花と合わせやすいのも魅力です。

8月の誕生花トルコキキョウの花言葉は、柔らかな花のイメージに合う優しいものが多く、誕生日プレゼントをはじめとするお祝いにおすすめです。

また、トルコキキョウは花の色によってそれぞれ花言葉を持っています。

このように、トルコキキョウには色によって異なる花言葉があるため、メッセージカードには「花言葉の○○にちなんで贈ります」など、伝えたいメッセージを書いて贈るのがおすすめです。

トルコキキョウの花言葉を使ったメッセージの例は、本記事の後半「トルコキキョウの花言葉を使ったメッセージ例」の項目で紹介しています。

トルコキキョウは、フリル状に重なった花びらが特徴的な花です。上品な雰囲気をまとっており、フラワーギフトの主役として活躍します。花色が豊富なため、贈る相手の好きな色を選んでフラワーギフトを作ることができそうですね。

花びらの形も華やかなものや凛としたものなどバリエーションがあるので、かわいらしい雰囲気から落ち着いた雰囲気まで、さまざまなイメージの花束・アレンジメントをプレゼントできます。

また、トルコキキョウは暑さに強い花です。
そのため、夏でも他の花よりも傷んでしまうまでのスピードが遅い種類です。

● トルコキキョウの名前の由来

「トルコキキョウ」はその名前から、トルコが原産のキキョウ科の植物だと思っている方が多いかもしれません。
しかし、実はトルコキキョウはトルコ原産でもなく、キキョウの仲間でもないリンドウ科の植物なのです。

「トルコ」とついているのは、「つぼみの形がトルコ人のターバンに似ているから」そして「紫色の花がトルコ石を思わせるから」、「淡い色味が地中海の海の色と似ているから」といった理由から。また、「キキョウ」の由来は、見た目がキキョウに似ているからだと言われています。

● トルコキキョウの別名

トルコキキョウは、別名「リシアンサス」「ユーストマ」とも呼ばれています。キキョウ科の花と間違われるのを防ぐためか、花屋さんによってはこのように表記しているところもあります。

ここまでトルコキキョウについてご紹介してきましたが、トルコキキョウには一重咲きと八重咲きがあり、見た目が異なります。ここからはそれぞれの特徴をご紹介します。

● 一重咲き

「トルコキキョウ」の名前の由来になったキキョウに似た花の形をしたものや、カップ状に丸く咲くものがあります。凛とした美しさがあるので、フォーマルなシーンで渡す花や、クールな印象の方、目上の方へ贈るフラワーギフトにおすすめです。

● 八重咲き

八重咲きは花びらが重なり合うように咲き、ボリューム感があります。バラのような華やかさがあって人気が高いため、市場でも多く出回っています。ヒラヒラした花びらのものは「フリンジ八重」と呼ばれることもあり、よりゴージャスな印象をフラワーギフトに添えることができます。

トルコキキョウが日本に伝わったのは大正時代から昭和時代にかけて。原産国である北アメリカから持ち込まれたと言われています。

戦後になると、日本で本格的な栽培と品種改良が行われるようになりました。リンドウ科であるトルコキキョウの原種は一重咲き・青紫の花姿ですが、品種改良により八重咲きの花姿が誕生しました。

その後、色も赤・ピンク・オレンジ・イエロー・グリーン・白、そしてグラデーション模様のトルコキキョウが誕生します。現在市場に出回っているトルコキキョウのほとんどが日本で作り出されたものですが、ヨーロッパやアメリカなど世界中で愛されています。

トルコキキョウだけでアレンジメントにしても華やかですが、他の花と組み合わせることで、よりオリジナリティのあるおしゃれなフラワーギフトになります。一年中花屋さんで手に入るものの中から、トルコキキョウと合わせたい花をご紹介します。

● かすみ草

トルコキキョウにかすみ草を合わせると、白くて小さなかすみ草の花がトルコキキョウのきれいな色と豪華な花姿、そして柔らかな雰囲気を一層引き立てます。また、かすみ草を加えることでボリュームを出すこともできます。かわいらしい雰囲気が好きな方の誕生日に、ふんわり大きな花束にして贈るのがおすすめです。

• かすみ草の花言葉…「親切・幸福」など

● カーネーション

ピンク・白といった淡い色のトルコキキョウと赤いカーネーションを合わせると、白・ピンク・赤のグラデーションが美しいフラワーギフトになります。どちらも花が丸くてフリル状なので、全体的にこんもりしたボリューム感に仕上がります。

赤いカーネーションは母の日のイメージがありますが、誕生日ギフトなどお祝いのシーンでもおすすめの花ですよ。

• カーネーションの花言葉…「無垢で深い愛」など

誕生日プレゼントとしてトルコキキョウのフラワーギフトを贈るとき、生け方のワンポイントアドバイスを一緒にお伝えすると喜ばれます。花を飾り慣れていない方でも簡単にできる、トルコキキョウのお手入れのコツをご紹介します。

トルコキキョウはドライフラワーにもできます。花を乾燥させるとかわいらしい印象はそのままに、ひと回り小さく、花が少し閉じた状態に仕上がります。

花びらが薄くて柔らかいことから変形しやすいので、難易度はやや高め。しかし、１度コツをつかめば魅力的なドライフラワーを作ることができるでしょう。

美しいドライフラワーにするポイントは、逆さに吊るすときに花同士が重ならないようにすること。重なった状態であると花が変形したまま乾いてしまい、見た目が悪くなります。より美しいドライフラワーを目指す方は、茎が短くなりますが、1輪ずつに茎を切り分けて乾燥させるようにしましょう。

また、トルコキキョウは水分が抜けにくいため、ドライ加工には他の花よりも時間がかかります。花を吊るす際は風通しがよく、直射日光の当たらない場所を選びましょう。花を軽く揺らしてカサカサと音が鳴れば、ドライフラワーの完成です。できれば高温多湿な日を避け、乾燥しているタイミングにトライしてください。

誕生日プレゼントにトルコキキョウのフラワーギフトを贈る際は、ぜひメッセージカードを添えて渡しましょう。言葉ではなかなか伝えにくい感謝や愛の言葉も、カードなら素直に表せそうですよね。ここでは、トルコキキョウの花言葉を添えたおすすめメッセージ例をご紹介します。

今回は8月の誕生花であるトルコキキョウをご紹介しましたが、実は月だけでなく日ごとの誕生花もあることを知っていますか？今回は誕生日におすすめな言葉をいくつかご紹介します。

ちなみに、上の写真は8月10日の誕生花であるブルーサルビアです。

ただ、これらの誕生花は花束やアレンジメントで使われる切り花で流通していないものが多くあります。そういった背景もあるので、大切な誰かにプレゼントをするなら、日ごとの誕生花にこだわらず8月の誕生花であるトルコキキョウを選ぶのもおすすめです。

• 8月の誕生日花はトルコキキョウ！
• トルコキキョウはフリルのような花姿が上品で、カラーバリエーションも豊富
• トルコキキョウの花言葉は「永遠の愛・希望・優美・良き語らい」など
• 実はトルコ産でもキキョウ科でもない！
• フラワーギフトの主役となり、かわいらしい花・クールな印象の花などとも相性がいい
• 花言葉を伝えたい時は意味を添えたメッセージカードをつけるのがおすすめ

今回は、8月の誕生日花であるトルコキキョウについてご紹介しました。8月生まれの方のお誕生日に、ぜひ素敵なトルコキキョウのフラワーギフトを贈りましょう。