6月の誕生花の花言葉や育て方

6月は、ちょうど梅雨の時期。雨が多いこの時期だからこそみられる、雫が滴る草花には、太陽に照らされたときの草花とは異なる魅力があります。今回は、6月の誕生花であるユリとアジサイ、グラジオラスの魅力や花言葉、育て方についてご紹介します。
人との関わり合いが深い、聖母マリアの象徴

6月の誕生花であるユリは、高貴な姿と香りで人々を魅了する花です。その美しさは古くから愛されており、日本においては『古事記』や『日本書紀』にも記されたほど。今では、気品あふれるゴージャスさを生かし、結婚式のブーケなどさまざまなシーンで活用されています。
そんなユリの花言葉は、「純潔」や「無垢」「威厳」です。純潔という花言葉は、“全知全能の神ゼウスの妻・女神ヘラのこぼれた乳が地上でユリになった”というギリシャ神話が由来となっています。この他、キリスト教では、“ユリは聖母マリアの象徴”とされていたこともあり、ユリは古くから「母性の象徴」とされてきました。なお、ユリにはさまざまな色があり、それぞれで花言葉が異なります。例えば、黄色なら「陽気」、オレンジ色なら「華麗」「愉快」となっています。
ユリの育て方は、種類によって異なります。置き場所は、テッポウユリ系・スカシユリ系なら日向に、ヤマユリ系・カノコユリ系なら明るい日陰がベストです。土は、テッポウユリ系なら粘土質の土壌、ヤマユリ系・カノコユリ系なら有機質を豊富に蓄えた軽めの土壌、スカシユリ系ならサラサラとした水はけのよい土壌が望ましいといえます。
数種類の色・形で楽しませる、『万葉集』で歌われた花

梅雨の花というイメージが定着しているアジサイも、6月の誕生花のひとつです。ユリ同様、古くから日本人に愛され、はるか昔には『万葉集』でも歌われています。そんなアジサイの花言葉は、「乙女の愛」や「辛抱強い愛」などです。これらの花言葉は、江戸時代のエピソードと花が寄り添って咲く姿に由来しているといわれています。
アジサイを育てる上でポイントになるのは、土壌と水やりです。青色のアジサイを育てる場合は酸性、ピンク色のアジサイを育てる場合はアルカリ性の土壌が望ましいといえます。水やりに関しては、アジサイは乾燥を嫌う花なので、土の表面が乾いたら鉢の底から流れ出てしまうほどの水を与えることが大切です。
秩序正しく整って咲く、房状の花
6月の誕生花には、スッと伸びた茎に凛と咲く花が美しいグラジオラスもあげられます。勇ましく咲く花と鋭く伸びる葉から、欧米では別名「剣のユリ(Sword lily)」と呼ばれています。グラジオラスの花言葉は、「思い出」や「勝利」「密会」「用心」など。後者2つは、“恋人たちが密会のサインにグラジオラスを使用していた”という、古代ヨーロッパの風習が由来といわれています。
グラジオラスを育てる際は、水はけのよい土壌を選びましょう。また、鉢植えは日当たりのよい場所に置き、水やりは土の表面が完全に乾いてから行うことが大切です。特に春は成長期なので、水を多めに与えるようにしましょう。
誕生花のフラワーギフトでお祝いしよう
じめじめとした梅雨の時期は、気分まで重くなってしまいがちです。6月に誕生日を迎える大切な方には、ユリやアジサイ、グラジオラスなど華やかな花を贈りましょう。花の鮮やかさや甘い香りを感じれば、梅雨のせいで沈んでいた気分もパッと明るくなります。花キューピットの誕生花を使ったフラワーギフトで、梅雨を感じさせない1日にしてみませんか。