母の日の定番ギフトといえば、お花です。
きれいなビジュアルとふんわり広がる心地よい香りが、家事や育児に励むお母さんに癒やしを届けます。
「母の日にはカーネーションなどのお花を贈りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
今はアジサイなど、カーネーションではないお花を母の日に贈る方も増え、贈るお花のバリエーションは増えています。
お花をお母さんにプレゼントする際、花瓶の選び方やお花の飾り方まで教えることができれば、より喜んでもらえること間違いありません。
さらにきれいに長持ちさせるには、水替えや花瓶のお手入れが不可欠です。
そこで今回は、お花を花瓶に飾るときのポイントや、正しいお手入れ方法をご紹介します。
目次
■初めてさんはコレ! 失敗しにくい花瓶の選び方

部屋のインテリアとしてもぴったりの花瓶を使えば、飾ったときによりいっそう美しくなります。
少しでも喜んでもらうためにも、お花だけでなく花瓶も選んでみましょう。
「母の日にお花を贈りたいけど、普段は生けることがないので失敗したくない」という方は、フラワーネット付きの花瓶を選んでみましょう。
フラワーネットとは、花瓶の口についている格子状のネットのことで、多くは花瓶とワンセットです。
フラワーネット付きであれば格子の一つひとつにお花を挿せばいいだけです。
フラワーネットは中心が少し盛り上がっているため、中央から端へ向けてお花が自然と広がるアレンジが簡単にできます。
お花が上手に立たないという失敗をしたくない方にはおすすめです。
デザイン面でいえば、シンプルなタイプがおすすめです。
花瓶には多くの種類がありますが、凝ったものを選択するとお花とケンカしてしまう可能性があります。
お花と花瓶をうまく調和させたいのであれば、シンプルなタイプにすると失敗しません。
色については、無色透明か白がおすすめです。
鮮やかな色合いのきれいな花瓶は、やはりお花とケンカしてしまう可能性があります。
もしも花束ではなく1輪だけのお花を贈りたいと考えているのであれば、長さの違う花瓶を複数用意するのがおすすめです。
そうすれば、茎をこまめに切り戻しして切るたびに別の花瓶に飾る、ということが可能になります。
■アレンジ術が広がる? 意外と簡単な「オアシス」
「せっかくの母の日なのだから、自分なりのフラワーアレンジでプレゼントしたい」、そう考えている方は、ぜひオアシスを使ってみましょう。
オアシスは、お花を挿すときに使う緑色のスポンジのようなもの。
お花を挿して固定することができるので、思い通りのアレンジが可能になります。
オアシスの使い方は、とても簡単です。
花瓶のなかに入る大きさにカットし、水に浸して吸収させるだけで準備完了。
あとは、茎を挿せばお花がピンと立ちます。
オアシスを使えば、口の広い花瓶も選択肢に入れられるようになります。
口が広い花瓶はお花が傾きがちになるので、初心者には不向き。
しかしオアシスを使うことで、この弱点を克服することができます。
自分なりのフラワーアレンジで母の日ギフトを用意したいという方は、ぜひお試しください。
■自分だけのオシャレを探そう! 意外なものを花瓶に

普段からお花を生ける習慣がなければ、家にちょうどよい花瓶がないこともあります。
ですが、花瓶として売られているものだけがすべてではありません。
身近にある意外なものを花瓶代わりに使うことで、意外とオシャレな仕上がりになります。
一見うっかり捨ててしまうようなものでも、意外な再利用法があるものです。
母の日に贈る花瓶の代わりには、どのようなものが使えるのでしょうか。
●ペットボトル
ペットボトルは耐久性が強く、水を入れておくにも高い利便性があります。
そして口が狭いため、ペットボトルを花瓶にするとお花が生けやすくなります。口が広いときれいにまとまりにくいのです。
飲み口をハサミやカッターで切り取り、切り口を補強して花瓶にすることもできます。
透明なペットボトルでは味気ないと感じるなら、リボンやマスキングテープなどで可愛くデコレーションしてみましょう。
コーティングされていない紙を使う場合は、濡れないように注意が必要です。
●紙袋
ブランドのロゴが入ったシンプルな紙袋であれば、オシャレでありながら、お花の美しさを引き立てます。
少し派手なデザインの紙袋だとお花とケンカしてしまうので、紙袋を使用するならシンプルなものを選びましょう。
紙袋を花瓶代わりにする際は、まず何かの容器に水を入れてお花を生け、その容器ごと紙袋に入れましょう。
紙袋のフチからちょうどお花が顔を出すと、可愛く見えます。
●バケツ

バケツは使ってみると意外にお花との相性がよいアイテムです。
合わせ方によっては、母の日の限定にしておくのがもったいなくなるかもしれません。
花を生けるには大きすぎるイメージがあるかもしれませんが、隙間なくたくさんのお花をセットしてみると意外とマッチします。
バケツなので、家のなかだけでなく外に飾ることもでき、廊下の隅などに置いても味があります。
ブリキのバケツがあれば、無骨な印象とお花の可憐さにギャップが生まれてステキです。
ブリキ製のバケツやジョウロを使う際には、サビやサビによる水漏れに注意してください。
そのまま水を入れているとブリキは少しずつサビていきますので、バケツのなかに別の花瓶を入れましょう。
空き瓶や使わなくなったコップなどなんでもよく、しっかり収まるサイズであれば目立たず、サビを防ぐことも可能です。
●コップ
いただき物などで食器棚の奥へしまったままのコップがあるのなら、ここで花瓶にしてしまいましょう。
デザインにもよりますが、ガラス製のコップであればお花との相性はかなりよいといえます。
もちろん、陶器のコップを組み合わせてみることもできます。
「コップのサイズがバラバラ」という場合にも、心配する必要はありません。
サイズの違うコップに違った種類、違った大きさのお花を生けることで、オシャレに飾ることができます。
また、ダイニングテーブルやサイドテーブル、トイレの近くなど、いろいろなところに置いてもステキです。
●バスケット
ナチュラルな印象を大切にしたいのなら、バスケットがぴったり。
バスケットのフチにちょうどお花が乗るようにアレンジすれば、キュートなフラワーギフトになります。
生け方は紙袋と同じで、バスケットのなかにすっぽり収まるサイズの瓶などに生けたあと、そのままバスケットに入れます。
バスケットのサイズにもよりますが、隙間のないくらいにたくさんのお花でアレンジすると、とても華やかに仕上がります。
お花は、花瓶がなくてもきれいに飾ることができるばかりか、アイディア次第ではとてもステキなフラワーギフトになります。
身のまわりにある意外なもので、ひとつだけしかない特別な母の日ギフトになるはず。
ぜひ、自由な発想でいろいろ試して、母の日に喜んでもらえるプレゼントにしましょう。
■より映えるのはどこ? お花を飾りたい場所3選

花瓶を選んだら、次はお花が映える場所を探しましょう。
家族で団らんするリビングや来客を出迎える玄関など、お花を飾るとより素敵になる場所はたくさんあります。
●玄関
ひとつ目は、帰宅時に真っ先に目にする玄関です。
他の場所と比べて殺風景な玄関に、彩り豊かなお花を飾ることで、心をホッと落ち着けることができます。
お花を飾れば自然と周囲を片づけたくなるといわれていることから、靴や傘などが散乱した玄関をきれいに整理したいという場合にもおすすめです。
お花の甘い香りが玄関に広がることで、来客にもよい印象を与えやすくなります。
●トイレや洗面所
2つ目は、玄関と同じく殺風景なトイレや洗面所です。
小さめのお花を一輪飾るだけならスペースも必要なく、一気に明るい雰囲気に変えることができます。
また、香りが強めのお花であれば、トイレに置くことで消臭剤代わりにもなります。
●食卓
3つ目は、家族がそろって食事をする食卓です。
美しいお花を眺めることで気持ちが穏やかになり、家族とのコミュニケーションの活発化が期待できます。
飾るときのポイントは、丈が低い花瓶を利用すること。
あまりに大きいお花だと食事の際に邪魔になる可能性があるので、向かいの席に座る人の顔が見える程度に、お花の茎をカットしておくとよいといえます。
上記の他に、お母さんの利用頻度が多いキッチンや、家族団らんのスペースとなるリビング、そしてお母さんのパーソナルスペースである寝室などもおすすめです。
母の日ギフトとしてお花を贈るのであれば、上記の飾り場所についても伝えておきましょう。
■せっかくの母の日ギフトが台無しに! 風水的にNGな行為3選

お花を飾ることは風水的には運気をアップさせる力もあるといわれているのですが、飾り方を誤ると逆に運気をダウンさせる恐れがあります。
以下では、お花を飾る上でNGとなる行為を3つご紹介します。
●枯れたまま放置する
枯れた生花を放置しておくことは絶対に避けるべき行為のひとつ。
というのも、枯れて生気を失ったお花にはマイナスの“気”が溜まってしまうからです。
「せっかくの母の日ギフトだから、もったいない」「来客から見えない場所に置けば問題ない」などと考えず、枯れたお花は直ちに捨てるようにしましょう。
なお、枯れる前に押し花やドライフラワーにしておけば、大事な母の日ギフトを長く手元に置いておくことができます。
●花瓶の水を取り替えない
一度花瓶にお花を活けたら、枯れるまで何もお手入れしないという方もいるのではないでしょうか。
しかし、同じ水を使い続けているとやがて水が腐り、これによって運気が下がってしまう恐れがあります。
腐った水は衛生的にもよくなく、嫌なにおいの原因にもなるので毎日取り替えるようにしましょう。
●空っぽの花瓶を放置する
枯れたお花を撤去した後、空っぽの花瓶をそのまま置いておくことも風水的にはNGな行為のひとつです。
インテリアとして置いている方もいるかもしれませんが、何も飾っていない花瓶は口から気を吸い込んでしまうといわれています。
これにより運気ダウンにつながりかねないので、飾り終えた後の花瓶はしっかりと片づけておきましょう。
■お花の持ちをアップする!水替えの重要性について

お花を母の日ギフトにするなら、水替えの重要性や頻度についてお母さんに共有しておきましょう。
水替えは、花瓶の水を新しい水に取り換える作業です。
母の日がある5月頃であれば、3日~5日に1回を目安にするとよいでしょう。
ただし、水が濁ってきたと感じたら3日以内であっても取り換えることが望ましいといえます。
植物の切り口からは常に有機物が分泌されており、この有機物が水と混ざることで菌が発生します。
菌が発生した水を放置していると、この水を吸い上げたお花が枯れてしまうことになります。
そうならないためにも、定期的に水替えを行い、お花に新鮮な水を与える必要があるのです。
水に浸かっている茎の部分は、少しずつ腐っていきます。
そのため、水替えの際は茎部分をきれいな流水で洗った後、切り口を新しくすることが大切です。
茎を斜めにカットすることで切り口が広くなり、お花の吸水力がアップするので、より美しく鮮やかなお花を咲かせることができるのです。
さらに、茎を常にきれいな状態にしておくことで、水の中に菌が発生するのを防ぐこともできます。
なお、一度に入れる水の量は花瓶の底から約3cm~5cmが目安とされています。
お花を活けることに慣れていない方の場合、誤った活け方をしていたり、全くお手入れをしていなかったりということも多いもの。
母の日ギフトとしてお花をプレゼントする際には正しいお手入れ方法を合わせて伝えることで、「自分のために考えてくれている」という気持ちがお母さんに伝わり、より喜んでもらえるはずです。
■水だけではなく花瓶もチェック!花瓶の正しい洗い方

母の日ギフトに、お花と一緒に花瓶をプレゼントする方も多いのではないでしょうか。
新品の花瓶は最初のうちはピカピカですが、お花を活け続けていると少しずつ汚れてしまいます。
活けていたお花を出した後に花瓶の中をのぞいてみると、内側の底が汚れていたなんてこともしばしば。
この汚れは、水道水に含まれる塩分やミネラル、お花に付着していた農薬などが乾燥して固まったものです。
花瓶の内側の汚れは、あら塩と中性洗剤・漂白剤を使用して取り除くことができます。
クレンザーだと花瓶が傷つく恐れがありますが、あら塩なら安心です。
こすり洗いした後は、流水できれいに洗い流しましょう。
花瓶の口が細く、ブラシやスポンジなどを使うことが難しい場合は、卵の殻を使うのがおすすめです。
洗い方は非常に簡単で、お花を除去した花瓶の中に細かく砕いた卵の殻を入れ、さらに少量の水を入れて軽く振り回すだけ。
上下に振ったり円を描くイメージで振ったりして、汚れ部分に卵の殻があたるよう意識して振ることがポイントです。
卵の殻が天然の研磨剤になり、内側についた汚れをすっきりと落とすことができます。
水替えをしても、花瓶が汚れていると水が汚れるスピードも速まってしまいます。
上記を参考にして、常にきれいな花瓶をキープしましょう。
■母の日を、より長く楽しんでもらうために

どんなお花であれ、お母さんの喜ぶ顔を思いながら選んだものであれば、ステキな母の日ギフトとなります。
母の日ギフトは、お母さんにとって大切な子どもからもらった特別なプレゼントです。
母の日当日のうれしい気持ちをより長く抱いてもらうなら、また自分が贈ったギフトでより喜んでもらいたいのであれば、お花をより楽しむ方法についてしっかり把握しておくことが大切です。
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