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色が変わるのはなぜ?不思議なお花“アジサイ”の秘密を徹底解剖 母の日 コラム

色が変わるのはなぜ?不思議なお花“アジサイ”の秘密を徹底解剖

母の日シーズンにきれいなお花を咲かせるアジサイは、古くから日本に愛されてきた花です。
最近では、アジサイを使用したフラワーギフトを母の日ギフトにチョイスするという方も増えています。
ここでは、母の日の贈り物にぴったりなアジサイの花言葉や育て方、豆知識など、その魅力をご紹介します。

目次

■「アジサイ=紫陽花」は勘違いから生まれた

「アジサイ=紫陽花」は勘違いから生まれた

母の日ギフトに人気のお花であるアジサイ。
アジサイは漢字で「紫陽花」と書くことはおそらく多くの方が知っているかと思います。
しかし、漢字とその読み方について疑問に思ったことがあるという方もいるのではないでしょうか。
「紫陽花」を分解すると「紫(むらさき)・陽(ひ)・花(はな)」になりますが、これでアジサイと読むのはちょっと無理があるといえます。

昔からのアジサイの発音は「あじさい=あづさヰ」でした。
「あづ」は小さいものが集まる様子を指しており、「さヰ」は「真藍(さあい)=青」を意味しています。
つまり、「あづさヰ」は「青い小花が集まって咲いているお花」を指しており、アジサイの見た目に当てはまる名前であるといえるのです。

アジサイを漢字で「紫陽花」と書くようになったのは、勘違いが原因だったとされています。
実は、「紫陽花」という漢字を使うようになったのは平安時代の頃。
源順(みなもとの したごう)という歌人兼学者が、詩でそう詠んだことがきっかけになったとされています。
源順は、中国の歌人白楽天の詩にある「紫陽花」を、日本にあるガクアジサイと同じものだと判断して詩を詠んだそう。
ですが、白楽天の詩にある「紫陽花」はアジサイのことではなく、別のお花だったのです。
当時の中国にはアジサイが咲いていなかったため、違うお花だということが判明しました。

ちなみに、アジサイには、「紫陽花」という漢字以外にもうひとつ漢字が存在しています。
それが、「八仙花」という漢字です。
「はっせんか」とも読み、アジサイの別名としてあげられますが、アジサイとも読むことを知らない人が多いまれな漢字です。

■アジサイの特徴と花言葉

アジサイの特徴と花言葉

現在、日本国内で見られるアジサイは“ハイドランジア”が多いです。
これは日本固有種のアジサイであった“ガクアジサイ”が海外で品種改良され、大正時代の日本に逆輸入されたもの。
現在のアジサイには50種類もの豊富な品種があり、色や花びらの形などそれぞれに個性があるのです。

アジサイの大きな特徴が、育った土壌によって色が変化するというものです。
同じ株のお花が、薄紅色になったり爽やかな青色になったりと色を変える様は何とも神秘的。
この特徴から、アジサイには「七変化」という別名がつけられていたり、 “移り気”や“無常”といった花言葉がつけられていたりします。

アジサイの色が変わるメカニズムには、土の酸度とお花に含まれる色素が関わっています。
アジサイには“アントシアニン”と呼ばれる色素が含まれており、この色素がアジサイの色を発色させます。
このとき土中にアルミニウムが多く含まれていると、アルミニウムとアントシアニン色素が結合してアジサイは青色になります。
逆に土中のアルミニウムが少なければ、アジサイは薄紅色やピンク色に近い色に変化します。

アルミニウムは酸性の土壌でよく溶ける一方、アルカリ性の土壌では溶けないという特徴があります。
したがって土を酸性にすれば青色のアジサイが、中性~アルカリ性にすれば薄紅色やピンク色のアジサイが育つのです。
ちなみに、青いアジサイを中性~弱アルカリ性の土に植え替えると、薄紫色のアジサイに変化します。

アジサイの品種によっては、老化現象によってはっきりとした色の変化が見られるものもあります。
例えば、八重咲の花びらが特徴的な“フェアリーアイ”や秋色アジサイとして知られる“西安”は、時間が経つにつれくすんだ赤色や緑色に変化します。

アジサイには両性花と装飾花の2種類のお花があります。
小さなお花が密集している中央のお花が両性花で、周囲を囲っているお花が装飾花です。
両性花の集まりが家族の結びつきを表しているように見えるため、“一家団欒”や“仲良し”という、母の日にぴったりな花言葉もあります。
なお一見して花びらのように見える部分の装飾花ですが、これは萼(がく)が変化したものであり、本来の意味でのお花ではありません。

アジサイにはほかにも、お花の色ごとに違った花言葉があります。
例えば青は“辛抱強い愛情”、白は“寛容”、ピンクは“元気な女性”という花言葉がつけられているのです。

■アジサイの育て方

アジサイの育て方

アジサイの魅力はその育てやすさにあります。
母の日のお花として知られるカーネーションは育てるのがやや難しく、しっかりとした環境や豊富な専門知識がなければ上手く育てられません。
それに対して、アジサイは日本に自生し日本の環境に適応しているため、きちんと水やりを行うだけで、綺麗なお花を咲かせます。

前述したように、アジサイには50種類もの豊富な品種があります。
購入したり育てたりする場合は、品種ごとの色や花びらの形状に加え、お花の付き具合などをしっかり見極めるようにしましょう。

●育てる際のチェックポイント

初心者にも育てやすいお花であるアジサイ。
基本的なチェックポイントを押さえておけば、綺麗なお花を咲かせ続けることができます。

アジサイは水を好む植物であるため、毎日の水やりは欠かさないようにすることが大切です。
土の表面を小まめにチェックし、乾燥する前にしっかりと水やりを行いましょう。
受け皿に流れ出た水は放置せず、毎回きちんと捨てることが大切。
というのも、水が受け皿に溜まったままだと、根腐れを起こしてしまうためです。

アジサイは、鉢植えにした場合と庭に直接埋めた場合で水やりの頻度に差が出てきます。
庭にアジサイを植えた場合、最初の1週間しっかり水やりを行えば、その後は雨水だけでもお花が育つようになります。
とはいえ、それは天気が安定している場合。
晴天続きで土が乾燥している場合は、様子をみて水やりを行いましょう。

7月になったら、余分なお花や節を切り落としてお花の生育を促す“剪定作業”を行います。
このとき切り落とすお花は、2節程度が適切です。

アジサイは土の性質によって色が変化することは先述した通りですが、自分好みの色に変化するよう完全にコントロールするのはなかなか難しいとされています。
したがって、元の色をより鮮やかにするための工夫を施すことが大切です。

鮮やかな青色のアジサイにしたいのであれば、まず土の性質を酸性に保つようにしましょう。
リン酸の少ない肥料を与えたり、4月から5月にかけて、500倍~1,000倍に薄めた硫酸アルミニウムを株元に施したりするのもおすすめです。
施す間隔は、20日おきに2、3回を目安にします。

赤色のアジサイをより美しく咲かせたいのであれば、土の性質を弱アルカリ性に保つようにしましょう。
肥料はリン酸が多く含まれたものを選び、硫酸カリをはじめとしたカリ分の多い肥料は避けることが大切です。
また4月から5月にかけて、苦土石灰を株元に施すのもおすすめです。

■品種によって異なる、アジサイの特徴

品種によって異なる、アジサイの特徴

多くの品種があることでも知られているアジサイ。
一例として、以下のものがあげられます。

●ダンスパーティー

ダンスパーティーは、星のような形と八重咲きの花びらが特徴の品種です。
かわいらしく風に揺れる様子が「踊っているように見える」ということから、この名前がつけられたといわれています。
アルカリ性の土で育てるとフェミニンなピンク色のお花に、酸性の土で育てるとエレガントな藤色のお花になります。
時間がたつと少しずつ色が変化していき、新しく咲いたお花と既に咲き進んで色合いを変えたお花が合わさって見ごたえのある光景になります。

●フェアリーアイ

フェアリーアイは、優れたお花の品種を決めるコンペティション「ジャパンフラワーセレクション」にて、初代フラワー・オブザイヤーを受賞したお花です。
最初は八重咲きで、しばらくすると装飾花と呼ばれる部分の花びらが“てまり型”へ変化するのが特徴です。
最初はピンクや青だったお花が夏ごろには黄緑に変化し、秋には紅葉のような赤色になります。

以前はピンク系統のものが多く流通していましたが、現在では「フェアリーアイ ブルー」の名で青系統の流通も増えてきています。
「長くお花を楽しみたい」というお母さんへ、花持ちのよいアジサイをギフトとして贈ってみてはいかがでしょうか。

●西安

ピンク色の花びらが、上品な青や紫、薄緑色へと変化していく品種です。
秋ごろまでお花の色の変化を楽しむことができる“秋色アジサイ”のひとつとして、人気を集めています。
最終的にややスモーキーで独特の色合いになるなど、他のアジサイにはない魅力があるのが特徴です。
花びらはてまり状に咲き、その塊が大きくなることも。ただし茎が丈夫なので、お花の重さで茎が折れてしまうことはあまりありません。

母の日のギフトには、お母さんが特に気に入りそうな品種のアジサイをセレクトしてみてはいかがでしょうか。

■母の日の新定番“アジサイ”を贈ろう

母の日の新定番“アジサイ”を贈ろう

アジサイは母の日にぴったりな花言葉を持ち、しかも初心者でも比較的簡単に育てることができるお花です。
「毎年カーネーションを贈っているのでマンネリ気味」「今年の母の日はちょっと違うお花やプレゼントを贈ってあげたい」と考えている方は、ぜひアジサイのブーケやアレンジフラワーを贈ってみましょう。
可愛らしい花びらと優しい色合いに、お母さんもきっと喜んでくれるはずです。

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