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  3. ペットの誕生日プレゼントやお花、うちの子は喜んでいる…?獣医師が語る「ペットの気持ち」

ペットの誕生日
プレゼントやお花、
うちの子は
喜んでいる…?
獣医師が語る
「ペットの気持ち」

大切なワンちゃんやネコちゃんが誕生日を迎えるとき、お花やプレゼント・ペット用ケーキを準備してお祝いするオーナーさんが増えています。しかし、ペット自身が誕生日のお祝いを本当に喜んでくれているのかどうか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、ペットの誕生日をお祝いする意味、ペットもオーナーさんも共に幸せになれるお祝いの方法などについて、獣医師・動物医療グリーフケアアドバイザーの阿部美奈子先生にご意見をお伺いしました。

「うちの子、誕生日のお祝いをどう感じているんだろう?」「ペットの誕生日をお祝いしているのって、もしかして私の自己満足なのかしら……」と疑問に感じている方は必見です!

今回お話してくださった先生

阿部 美奈子 さん

阿部 美奈子 さん

マレーシア在住、獣医師。「ペットと人のハッピーライフを出会いからエンディングまで」を合言葉に、マレーシアと日本を行き来しながら「待合室診療」というこれまでにない診療を実施。自らが構築した動物医療グリーフケアを各地で展開中。2019年5月、ペットライフのトータルコンサルタント会社「合同会社Always」を設立。著書に『犬と私の交換日記(二見書房)』『猫と私の交換日記(二見書房、2022年12月22日発刊予定)』がある。

誕生日を祝ってもらっているとき、ペットは「なんだか嬉しい」!?

誕生日をお祝いされるワンちゃん

――ペットの誕生日祝いをするオーナーさんは増えている印象がありますが、実際のところ、ワンちゃんやネコちゃんはこのことを嬉しく感じてくれているのでしょうか?

ワンちゃんやネコちゃんは自分の誕生日の認識はないため、“誕生日を祝ってもらっていること自体“を嬉しいとは感じていないでしょう。動物は人間と違って毎日を数えることなく真っすぐ生きていますので、誕生日や年齢という時間の概念をしっかりと認識してはいません。

ワンちゃんやネコちゃんは、実は人間の言葉の意味はあまり理解していなくて、人間の話す言葉の響きや声質・目や表情の動きからさまざまなメッセージを受け取っています。

可愛がられるネコちゃん

そういった意味で、彼ら・彼女らが誕生日を祝ってもらったときに感じ取っているのは、「〇〇ちゃんよかったね〜」「ハッピーバースデー○○ちゃん!」というオーナーさんの嬉しそうな声や幸せそうな表情、ご家庭に漂っている明るいムードなのです。

ですから、ワンちゃんやネコちゃんは「自分の誕生日を祝ってもらって嬉しい」と感じているというよりもむしろ、「大切なオーナーさんが笑顔になっていることが嬉しい」「みんなが自分に注目してくれて嬉しい」という感覚が近いと思います。

――ペットにとって誕生日は、オーナーさんが楽しそうでみんなが自分に構ってくれる、「なんだか嬉しい日」なんですね。

そうですね。だからこそ、その点を理解した上で、ペットの誕生日をお祝いすることに関する「オーナーさんとペットの気持ちの温度差」を減らしていきたいですよね。

例えば、オーナーさんがペットの誕生日祝いとしてお花を買ってお部屋に飾ったことで、ペットが窮屈な生活になってしまうケースがあります。

観葉植物に興味津々なネコちゃん

いつもはお部屋の中をあちこち歩きまわることができるのに、オーナーさんがお花を飾ったことで入ってはいけない場所が生まれ、ペットがそこに行こうとすると、「あ!〇〇ちゃんダメ!」とオーナーさんが緊張感のある声を出したり、悪いことをしていないのに怒られてしまったりする……。

また、ワンちゃんやネコちゃんは嗅覚が非常に鋭いですので、人間にとっては良い香りでも、動物にとっては慣れない香りそのものがストレスになることも考えられます。

こうなると、彼ら・彼女らにとって誕生日以降しばらくの間はストレスを強いられる日々になり、ペットの誕生日祝いとしては本末転倒となってしまいます。ペットの誕生日をお祝いするのであれば、人間目線ではなくペット目線に立って、どうしたらその子がより楽しく・幸せに過ごせるかを考えてあげたいものです。

――ペット目線で考えてお祝いする、それはとても大切なことですね。

例えば、みなさん誕生日会のときはペットと一緒に写真を撮ると思いますが、そういうときもワンちゃんやネコちゃんの気持ちを最優先に考えてあげてくださいね。

美味しそうなご馳走が目の前にあって「早く食べたい!」と興奮状態になっているときにオーナーさんが写真を撮ろうとしても、なかなかうまくいかないものです。ごはんを食べた後、ペットが満腹で気持ちも穏やかになったタイミングであれば、人もペットもストレスなく素敵な写真が撮影できると思います。

ペットと一緒に写真を
撮るときのヒントって?

ペットが体調を崩すお花も?!ユリ科は絶対NG!

鬼ユリ

――お花の選び方についてはいかがでしょうか?ペットがいるご家庭では、避けたほうが良いお花や植物もありますよね。

そうですね、ペットへ健康被害を与えるお花・植物はたくさんあります。

ご存知の方が多いかもしれませんが、ワンちゃんやネコちゃんにとってユリ科の植物は絶対NGです。お花や葉っぱ・茎を食べたりかじったりするだけでなく、花粉を吸ったり、お花を生けていた水を飲んだりしただけでも中毒を起こします。ちなみに写真の鬼ユリはネコちゃんにとっては、猛毒になります。

また、球根植物も誤食の危険があるので避けた方がいいですね。観葉植物では、アイビーやポトスは毒素を含むので、ペットが嘔吐や胃腸炎を引き起こす恐れがあります。

ペットの誕生日プレゼントに
避けた方がよいお花って?

ペットを想うなら、お花や植物は手の届かない場所へ!!

誕生日のワンちゃん

――最近はペット向けフラワーギフトを用意しているお花屋さんが増えていますが、ワンちゃんやネコちゃんへお花を贈る際に気をつけるべきことはありますか?

オーナーさんがペットへお花を贈るときは、「ペットの手が届かない場所に置けるお花かどうか」を第一に考えましょう。

ワンちゃんもネコちゃんも嗅覚がとても敏感なので、お花を飾ると「何かいつもと違う物体がお部屋にある!」とニオイで分かります。彼ら・彼女らにとってお花は好奇心の対象になりますし、お花が扇風機やクーラーの風で揺れたりすると格好の獲物となって(笑)、触れたり遊んだりしたがるでしょう。

ペットが暮らすご家庭でお花を飾るときは、以下のようなアクシデントが起こるかもしれません。

ワンちゃんの場合

5〜6歳の若い子や大型犬は好奇心が強く、またお腹をすかせていることも多いので、ワンちゃんが花を食べたり、タッチして花瓶を倒したことから怪我をしたり、お花や球根を誤飲したりする可能性があります。
ただし、お花に興味を示さない性格の子もいますし、小型犬であればさほど置く場所の高さを意識せずお花を飾ることが可能です。

ネコちゃんの場合

ネコちゃんがブーケに近づいてお花で遊ぶ・花瓶を倒す・水がこぼれる・花瓶が割れる・怪我をする……といった様々なアクシデントが考えられます。
ネコちゃんは高い場所にも軽々とたどり着いてしまいますので、オーナーさんの住環境によっては、お花を安全に飾ること自体が難しいかもしれません。

お花を飾る場所やスタイル、サイズに配慮しよう

お花を飾る場所やスタイル

――先ほど教えていただいた注意点を踏まえた上で、お花を贈る場合はどういった種類を選ぶべきでしょうか?

鉢にネットやカバーをして、ペットが土を触ることができないように対策できるのであれば、観葉植物はおすすめですね。有名なパキラやベンジャミンそしてシュロチク・独特な形のガジュマルなどは害がないので、ペットと一緒に暮らしているご家庭でも安心して飾ることができます。森林浴の効果が得られ、人も動物もリラックスしやすくなりますよ。

パキラ
インテリアにぴったりのパキラ。
「快活」の花言葉を持ち、お誕生日祝いにおすすめ!

このほかに万能なのは、プリザーブドフラワーです。プリザーブドフラワーは特殊加工がされていますし、ボックスに入っているものがほとんどなので、お花の種類を問わず贈っていただけるかと思います。お水もいらないので、ペットが触ってこぼす・飲んでしまうといった心配もありません。ニオイが少ないのも利点です。

――アレンジメントやブーケを飾りたい場合は、どうすればいいでしょうか?

とにかくペットの手の届かないところにお花を飾ることが重要ですので、ネコちゃんや大型犬のいるご家庭であれば、天井や壁の高い位置から吊るといいですね。吊るすときは、ネコちゃんがジャンプしても届かない高さで、土や水が垂れないハンギングポットを飾ることがおすすめです。ネコちゃんも何もない壁や着地ができないところではジャンプができないので、いたずらされずに済みます。他にも、壁にかけるガーランドやドアの上部にかけるリースも良いのではないでしょうか。

もしくは、玄関やお手洗いなど、ペットが立ち入らない場所にコンパクトなアレンジメントやブーケを飾るのは比較的安全ですね。ペットの誕生日会のときだけテーブルに移動して、その間はオーナーさんがしっかりと観察するのがよいでしょう。

ギフトに最適なコンパクトな
アレンジメントも多数!

――お友達のペットの誕生日にお花を贈りたいという場合も、上記のポイントに注意が必要ですね。

そうですね。ペットの誕生日祝いとしてお花を贈ることで、「ペットにもオーナーさんにも喜んでほしい!」というご好意はお祝いする相手にもきっと伝わると思います。ただし、受けとった方によっては複雑な気持ちになってしまうケースがあるので、注意が必要ですね。

お友達などへお花や植物を贈る場合は、ペットの誕生日祝いとしてお花を贈ってもよいか、そして贈る相手のご家庭でお花を飾る場所があるのかを先に確認してから手配する方がベターです。またペットに似合う色合いや雰囲気は喜ばれますが、贈り主としてフラワーギフトに選ぶお花の種類には、細心の注意を払ってください。

誕生日にこだわらず、一緒にいられる幸せを伝えよう

ネコちゃんとプレゼント

――最近は保護犬や保護猫を家族に迎える方が多いと聞きます。このようにペットの誕生日が分からない場合は、いつお祝いしてあげるのがよいでしょうか。

ペットを家族へ迎え入れた経緯によっては、本当の誕生日や年齢がわからないことは多いですよね。でも、そもそも動物はその日その日を生きている生き物なので、自分の誕生日や年齢を気にしたりしていません。ですので、ペットの誕生日にこだわる必要はないかなと思います。

もしペットの本当の誕生日がわかっていればその日にお祝いしてあげればいいと思いますし、わからない場合はその子と出逢った記念日でも素敵だと思います。大切なのは、「いつ」ではなく、一緒にいられる幸せをペットに伝えてあげることですから。

――「一緒にいられる幸せを伝える日」としてペットと記念日を祝うのはとても素敵ですね。

そうですね。オーナーさんがワンちゃんやネコちゃんの年齢・誕生日にこだわるのではなく、家族として毎日楽しく快適に生きること、一緒に幸せな時間を過ごすことにフォーカスしてあげてほしいなと思います。

笑顔のオーナーとワンちゃん

動物は人間より早いペースで歳をとるので、人間目線で「うちの子も歳をとったなあ……」と思うと、心配や不安から笑顔が減ったり、掛ける言葉や態度が変わったりしがちです。ペットはそういった心の動きを敏感に察するので、その子自身も違和感・不安・ストレスを抱えることになってしまいます。

そういうときにお花を飾り、人間の心を癒して笑顔を取り戻すのに一役買ってくれるのであれば、それはとても素敵なことだと思います。オーナーさんが嬉しそうにしていれば、ペットも心穏やかに、楽しく幸せに過ごすことができるはずですよ。

ペットの誕生日祝いについてさらに詳しく知りたい方はこちらをチェック!

この記事では、ペットの誕生日をお祝いする意味や人もペットも幸せになれるお祝い方法などについて、阿部先生に教えていただきました。

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