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  4. 開店祝い・開業祝いのマナー|相場・贈る/贈らない基準・NG例とおすすめ花(胡蝶蘭/スタンド花)

開店祝い・開業祝いの
マナー完全ガイド|
相場・贈る基準・
NG例・おすすめ花|
マナー講師インタビュー

取引先や友人・親戚などが会社や事務所を開業したり、お店やレストラン・カフェなどをオープンさせることになったりした場合、どうお祝いすればいいのでしょうか。

開店・開業のお祝いは、実は「サプライズがNG」「炎を連想させるものは避ける」など、知らないと困る注意点があります。

さらにビジネスの側面から見ても、正しいマナーやポイント・注意点を抑えて贈ることが大事です。

そこで今回は、開店・開業祝いにおすすめのお花や、贈る基準、相場、NG例、おすすめの花(胡蝶蘭/スタンド花/観葉植物)などについて、マナー講師の石田宙子先生に教えていただきました。

今回お話してくださった先生

石田 宙子 さん

石田 宙子 さん

京都生まれ。高校はアメリカ・ニューヨーク州にて卒業、大学は京都の女子大学にて文学部英語英文学科 異文化コミュニケーションを専攻。“茶の湯のもてなし”茶事をしながら、両側通行のマナーとお付き合いをモットーにサロンを運営。少人数制のコースを教えながら、外部講師としても秘書検定、和装接遇講座、テーブルマナー講座など活躍中。

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開店祝い・開業祝いは、「鎖国時代」の名残り!?

開店祝い・開業祝いは、「鎖国時代」の名残り!?黒船の来航をイメージさせる写真

――そもそも、開店・開業祝いをするようになったのには、何か由来や理由があるのでしょうか?

「日本は長い間鎖国をしていた島国だった」というのが要因の一つです。

鎖国中は全てを自給自足してきたので、新しいものが少なく、お下がり文化が根付いていました。布巾を台拭きやおしめにしたり、古くなった着物をコートに仕立て直したり…だからこそ、「新品・初めて使うものをとても貴重に扱う文化」が生まれました。

そういった歴史背景から、今でも「新たにスタートすること」「初めて行うこと」をめでたい出来事として祝う風習があります。開店祝いや開業祝いもその一つです。「新しいことを始めるので、神様どうぞお守りください」といった意味を込めて、お祝いをするんですよ。

「宣伝」になる開店・開業祝い

宣伝になる開店・開業祝い。スタンド花など

――開店祝いは日本の歴史や文化に根付いた風習だったのですね!

実はそうなんです。でも現在は、開店祝い・開業祝いにはビジネス的な意味も多分に含まれています。贈られた側にも贈った側にもメリットが生まれるからです。

特にスタンド花などの場合、贈られた側としては、「オープンしました」という宣伝効果はもちろん、第三者の贈り物を飾ることで「私たちは周りに支えられ、歓迎されてオープンしました」と表現することができます。一方、贈った側にしてみても、お花に送り主の名前も大きく入れられるので、自分自身の宣伝になりますよね。

――では、どの程度の関係性の場合、お祝いをすれば良いのでしょうか?

贈る・贈らないの基準は、「本人から直接お知らせをいただいているかどうか」ですね。

ビジネス的に考えれば、「この会社(この人)とつながっておきたい」というところにはお知らせを出しますよね。反対に、そう思っていなければわざわざお知らせは出しません。ですから、直接連絡が来た場合はお祝いをしたほうが良いでしょう。連絡が来ていない場合は必要ないと思います。

――では、「直接連絡は来ていないけど周りから聞いた」という場合はいかがですか?

こういったケースでは、しないほうが良いかと思います。お祝い事ですから贈っても拒否はされませんが、「連絡していないのになんで贈ってきたんだろう」「どこで聞いたんだろう」などと疑問が残る可能性があります。

贈る/贈らない早見表

状況(情報の入り方・関係性) 判断の目安 おすすめアクション
相手本人から、開店・開業の案内が届いた(招待状・DM・メール・連絡など) 直接連絡が来ている=相手が「知らせたい関係」 贈る(基本はお花)/納品日時・置き場所を事前に確認すると安心
相手本人からの連絡はないが、周囲から聞いた(噂・伝聞) 相手があなたに情報共有していない可能性 基本は贈らない/どうしても贈るなら、先に一言確認してから
何を贈るか迷う(相手の好み・置き場所が不明) 開店・開業祝いは「事前に分かって準備したい」贈り物 サプライズにせず相談・確認して選ぶ(サイズ・色・スタイル)

開店・開業祝いにサプライズ性はいらない! お相手と相談するのも◎

スタンド花名を贈る開店・開業祝いにサプライズ性はいらない

――開店祝い・開業祝いを選ぶ際には、どういったポイントを考慮すれば良いのでしょうか?

まず、誕生日プレゼントなどとは違う性質のお祝い・贈り物と捉えてください。お互いの利益を考えてお花や品物を選ぶのが良いと思います。

選ぶ際のポイントとしては、まずはお相手の事業規模や事業形態を考慮しましょう。ものすごく広いオフィスなのに華奢なスタンド花(専用のスタンド台に花器を乗せ、そこにお花をアレンジするアレンジメント)のこと)では見栄えがしませんし、大衆食堂に豪華すぎるお花はちょっと不釣り合いですよね。

――贈る相手の会社やお店のイメージに合わせるのも重要ですか?

事業スタイルや雰囲気に合ったものを選ぶのも大事ですね。例えば、弁護士事務所のようなカッチリしたところであれば、変におしゃれなものを贈るよりも「ザ!定番」のアイテムの方が適しているでしょう。反対に今風の働き方を推奨しているような会社なら、定番すぎるものは合わないかもしれません。

――何を贈るかお相手と相談したり、前もって確認を取ったりしても良いのでしょうか?

むしろそのほうが良いと思います。開店開業祝いには、基本的にサプライズ性は必要ありません。もらう方としても、頂いたお花や品物をどこにどう配置するか、あらかじめ分かって準備しておきたいものです。「こういうものを贈ろうと思っていますが、いかがでしょうか」と確認を取った方が良いでしょう。

お花は、お相手に負担をかけない優しい贈り物

ピンク色の胡蝶蘭

――開店・開業祝いといえばお花が定番ですが、どうしてなのでしょうか?

お祝いというのは、「あのとき私たちがお祝いしましたよ」と存在を示し続けるものです。記念として残しておきたい一方、ずっと存在し続けることがお相手にとっては負担になる可能性もあります。

その点、お花は“ちょうどいい”んです。数日間は見るたびに「あの人がお祝いしてくれたな」「あの会社の方が贈ってくれたな」と思い出すことができますが、適度なタイミングで枯れてくれますよね(笑)ですからお相手に負担をかけることなく、お祝いの意を示したい数日間だけその想いを表すことができるんです。

開店・開業祝いの定番はやっぱり胡蝶蘭!その理由は?

胡蝶蘭の花

――では、開店・開業祝いにはどんなお花を選べばいいのかを教えてください。

おすすめは、やはり胡蝶蘭ですね。胡蝶蘭の花言葉は、「幸福が飛んでくる」なので、開店・開業にはぴったりです。

どんな胡蝶蘭を
選んだらいい?

胡蝶蘭の種類をチェック

また、胡蝶蘭は水やりや根腐れをさほど気にしなくていいので手入れが少なくて済む・日持ちがいい・花粉があまり飛ばない・花が枯れたらそのまま捨てられるといったメリットもあります。

白の胡蝶蘭

――胡蝶蘭にはさまざまなカラーがありますが、特におすすめはありますか?

定番カラーは白です。真っ白な胡蝶蘭は品格があり、格式高い贈り物になります。

とはいえ、ピンクやオレンジ・黄色などカラー胡蝶蘭でも問題ありません。ただし、火や火事を連想させる赤みの強い胡蝶蘭は避けてください。

また、襟を正すべき贈り物のときに変化球を追求しすぎると、「気移りしやすい人」といったマイナスイメージを与えてしまうこともあります。「白はありきたりだし他の人と被るかもしれないから、変わったカラーの方が喜ばれるかな」とカラー胡蝶蘭を選ぶ方もいると思いますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

開店・開業祝いに
胡蝶蘭を贈ろう

観葉植物を贈るなら、相手に了承を取るべし

観葉植物

――近年は観葉植物も人気のようですが、どう思われますか?

観葉植物は、実はちょっと注意が必要だと思っています。

観葉植物は根を張る植物なので「そのお店や会社がその土地で長く愛されますように」という意味を込めての、開店・開業祝いに向いています。また、花粉が飛ばない・空気を浄化するなどのメリットがあります。

ですが、観葉植物は頻繁な水やりなどは必要ないですが、日常的なお手入れが必要です。お祝いで頂いた品を枯らすわけにもいかないので、相手に気を遣わせてしまう可能性があるのです。ですから、観葉植物を贈りたい場合は、観葉植物を贈ってもいいかどうか、あらかじめ確認した方が良いと思います。

それに、観葉植物は外には置けないことが多いので、スタンド花に比べて自分の宣伝効果があまり見込めません。ビジネス視点ではあまりおすすめとは言えませんが、観葉植物が好きなお相手もいると思うので、素直に先方にご相談をすると良いでしょう。

開店・開業祝いに
観葉植物を贈ろう

産直 観葉植物はこちら

開業・開店祝いの花 早見表(胡蝶蘭/スタンド花/観葉植物)

開業・開店祝いは、「長く飾れる」なら胡蝶蘭、 「目立つ」ならスタンド花、 「インテリア性」なら観葉植物が選ばれやすいです。目的と置き場所に合わせて、下の早見表もご参考にしてください。

種類 こんな時におすすめ メリット 注意点(選ぶ前にチェック)
胡蝶蘭 格式を大切にしたい/迷ったら定番で外したくない 縁起の良い花言葉・手入れの負担が少ない・日持ちしやすい・花粉が少ない 定番は白が無難/赤みが強い色は避ける(連想リスク)/フォーマル時は“変化球”を狙いすぎない
スタンド花 店舗前で華やかに見せたい/「オープン感」を演出したい 見た目のインパクト/通行人への訴求/送り主名を大きく出せる 店・事業規模に合うサイズ感にする(広い空間に華奢すぎは×、小規模店に豪華すぎも×)/置き場所・回収ルールがある場合は事前確認
観葉植物 相手が植物好き/長く使ってほしい気持ちを込めたい 「根を張る=長く愛される」イメージ/花粉が少ない/インテリア性 日常的なお手入れが必要→事前了承を取る/屋外に置けないことも多く、スタンド花ほどの“見せる効果”は出にくい

お花にプレゼントをつけるなら、意図や気持ちが伝わるようにして

お花にプレゼントを追加なら、意図や気持ちが伝わるようにお菓子などがベスト

――お花を贈るとき、何か他にプレゼントも追加したほうが良いのでしょうか?

これはケースバイケースですね。開店・開業祝いはビジネス的な側面が強いとお話しましたが、「ビジネスライクすぎるのはイヤ」という場合は、プレゼントをさらにつけるといいと思います。ビジネスのクールさに少し感情をプラスできます。

一方、プレゼントをつけない方がいいケースもあります。プレゼントをつけると良くも悪くも感情が滲みますよね。ですから、「互いに負担感を持ちたくない」「付き合いが短くて浅い」と、言ったケースでは必要ないと思います。 また反対に、付き合いが長くて深い場合も、一度プレゼントをつけてしまったらその後何かあるたびに贈り合うことになって大変ですので、お花だけの方が良いでしょう。

――具体的にはどんなプレゼントがおすすめですか?

「こんなものを贈りたいな」じゃなくて、お相手のことを考えて品物を選ぶようにしたいですね。定番は箱物のお菓子です。開店・開業の忙しい時期に、好きなタイミングでつまめるお菓子は喜ばれます。

また、これは私がやったことのある方法ですが、事前に伝えておいた上でスタッフさんの人数分のお昼のお弁当を用意するんです。開店・開業前の忙しいときって仕事のオペレーション以外のことは後回しになってしまうので、昼食のことまで気が回らないものです。

「美味しいものを食べて頑張ってください」といったメッセージを添えて贈ったら、とても喜んでくださいました。「そんなところに気遣いをしてくれるんだ」と思ってもらえますので、ビジネスをしていく上でもプラスになるはずです。

追加ギフトを付けない方がよいケース
  • 予算は相手との関係値によって調整する
  • お店の宣伝になるスタンド花はおすすめ!
  • お花+プレゼントを贈って、より心配りを表すのも◎
  • お花にはお名札、贈り物にはのし紙をつける
  • 炎を連想させる色・モノはNG
  • 花粉の多いお花も避ける
  • 贈るタイミングは開店・開業の前日がベスト!
ギフトを追加するならおすすめ
  • 相手の忙しい時期に配慮した「箱物のお菓子」など、意図が伝わりやすく負担が少ないもの

開店祝い・開業祝いNGチェックリスト

開店祝い・開業祝いのチェックリストです。気になる項目がないか、贈る前に最終確認しましょう。

  • 相手本人から連絡がないのに、周囲から聞いただけで贈る
    (「どこで知ったの?」と不安を残す場合)
  • サプライズで手配する(受取・配置の準備ができず相手の負担になりやすい)
  • 置き場所や受取可能時間を確認せずに送る
  • 事業規模・店舗の雰囲気に合わないサイズやテイストを選ぶ
    (例:広いオフィスに華奢すぎる/大衆店に豪華すぎる など)
  • 胡蝶蘭で、赤みの強い色を選ぶ(連想リスクがあるため)
  • フォーマルな贈り物で、奇抜な色・変化球を狙いすぎる(印象リスク)
  • 観葉植物を、相手の了承なしで贈る(手入れ負担になりやすい)
  • 追加ギフトを付けることで、関係性に“負担感”が出そうなのに無理に付ける
    (関係が浅い/負担を持ちたくない/深い関係で今後の慣例化が怖い など)

掛紙(のし)や予算の知識はこちらでチェック!

この記事では、開店祝い・開業祝いのマナーや贈る際のポイントなどについて石田先生に教えていただきました。

おすすめのお花や贈り方・予算・掛紙(のし)のマナーなどについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください♪

開店・開業祝いの
【マナー完全版】

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開店祝い・開業祝いのマナー よくある質問

開店祝い・開業祝いは、どんな関係性なら贈るべきですか?

目安として「本人から直接お知らせをいただいているかどうか」が判断基準になります。

サプライズで贈るのはNGですか?

開店祝い・開業祝いではサプライズがNGになり得るため、受取や設置の都合を考えて事前確認が安心です。

開店祝いの定番が胡蝶蘭なのはなぜ?

胡蝶蘭は花言葉が「幸福が飛んでくる」で縁起が良く、手入れの負担が少ない・日持ちしやすい等の理由で選ばれやすいです。

胡蝶蘭の色は白が無難?カラーでも大丈夫?

定番は白で品格がある一方、カラーでも問題ないケースが多いです。ただし記事内でも触れている通り、火や火事を連想させる赤みの強い色は避けるのが安心です。

スタンド花を贈るメリットは?

スタンド花は「オープンしました」という雰囲気づくりや宣伝効果につながり、送り主名を入れられる点も特徴です。

観葉植物は開店祝いに向いていますか?

意味合いとしては向きますが、日常的なお手入れが必要になるため、贈る前に相手に了承を取るのが良いという考え方が紹介されています。

相場が分からず不安です。どう決めればいい?

関係性・業界慣例で幅が大きいので、同じ立場の人(職場の先輩や同業)に合わせるのが最も安全です。

具体的におすすめのお花はどこから選べますか?

記事内で胡蝶蘭や観葉植物への導線があり、用途別の花商品一覧(開店・開業・開院祝い)へも遷移できます。