仏花とは?
読み方と意味・
供花や墓花との違い・
選び方の基本をまとめて解説
仏花とは、仏壇やお墓に供える花の総称です。
読み方は「ぶっか」、または「ぶつばな」で、どちらの読み方も使われています。
仏壇を新しく迎えたときや、これまで家族が用意していた花を自分が引き継ぐことになったとき、「どんな花を何本用意すればよいのか」「供花や墓花と何が違うのか」などと迷う方も少なくありません。
実のところ、仏花に厳密な決まりごとは多くありません。
この記事では、仏花の意味と読み方から、似た言葉との呼び分け、よく使う花の種類、避けたほうがよいとされる花、本数と飾る位置、造花の可否、交換の頻度までを順にまとめました。
読み終えるころには、今週お供えする花をご自身で選べる状態になっているでしょう。
昼12時までのご注文で当日中にお届け
▼
仏花はどこで買えばいい?
▼
目次
仏花とは?読み方と花を供える意味
仏花とは、仏壇やお墓に供える花全般を指す言葉です。
読み方は「ぶっか」、または「ぶつばな」で、どちらも一般的に使われています。
● 読み方は「ぶっか」と「ぶつばな」の二通り
仏花は、「ぶっか」と読む場合と、「ぶつばな」と読む場合があります。
辞書や仏具店では「ぶっか」と読むことが多いですが、花屋やご家庭では「ぶつばな」と呼ばれることも珍しくありません。
どちらかが誤りということはないため、周囲の方が使っている読み方に合わせて差し支えありません。
なお、仏教の用語としては「供花(くげ)」という言葉が古くから使われており、仏花という言い方は日常の中で定着した呼び名という説もあります。
● 仏花を供える理由とは?
仏壇へのお供えは、一般的に香・花・灯明・浄水・飲食の5つにまとめられ、それらは「五供(ごくう)」と呼ばれます。
つまり、花はそのひとつ。仏様への敬いの気持ちを表すものとされています。
あわせて、時間とともに姿を変えていく生花を通して、お参りする側が自分の日々を見つめ直すという意味づけで語られることも多くあります。
そのため、仏花は故人やご先祖のためだけでなく、供える側のためのものでもあると考えられています。
この意味の受け取り方は宗派によって説明の仕方が異なるため、菩提寺の考え方があればそちらに合わせるとよいでしょう。
仏花について簡単に知りたい
▼
仏花と供花・墓花・献花・枕花・お供え花の違い
「供える場所はどこか」「お花を用意するのは家族か贈る側か」などで区別すると分かりやすくなります。
仏壇に供えるのが仏花、お墓に供えるのが墓花、通夜や葬儀の式場へ贈るのが供花です。
● 仏花・供花・墓花・献花・枕花・お供え花 比較一覧表
| 名称 | 読み方 | 供える場所 | 用意する人 | 使う場所 | 名札 |
|---|---|---|---|---|---|
| 仏花 | ぶっか/ぶつばな | 仏壇・お墓 | 自宅に住む家族・お参りをする人 | 日常のお供え・お盆・お彼岸・命日 | 付けない |
| 供花 | きょうか/くげ | 通夜・葬儀の式場 | 親族・会社・友人など贈る側 | 通夜・葬儀・法要に贈るとき | 付ける |
| 墓花 | はかばな | お墓 | お墓参りをする人 | お墓参り・お盆・お彼岸 | 付けない |
| 献花 | けんか | 式場の祭壇に1本ずつ手向ける | 参列者 | キリスト教式や無宗教式のお別れの儀 | 付けない |
| 枕花 | まくらばな | ご遺体の枕元 | 近しい親族や親しい友人 | 訃報を受けてから通夜までの間 | 付ける |
| お供え花 | おそなえばな | 仏壇・ご自宅・法要の席 | 贈る側と家族のどちらも | 四十九日・一周忌・お盆・お彼岸 | 贈る場合は付ける |
迷ったときは、「供える場所はどこか」を基準に考えると整理しやすくなります。
仏壇なら仏花、お墓なら墓花、式場に贈るなら供花です。
ただし呼び分けには地域や宗派による幅があり、これらをまとめて仏花と呼ぶ場合もあります。
通夜・葬儀に贈る供花を見る
▼
● 仏花と墓花の違いは「束ね方」と「サイズ」
仏花と墓花は、どちらも仏様に手向ける花という点では同じで、実際に同じ花材が使われることも多くあります。
仏花と墓花に違いが出るのは、置く場所に合わせた束ね方とサイズです。
お墓の花立ては仏壇の花瓶より大きく、風雨にさらされる恐れがあります。
そのため墓花は茎を長めに、日持ちのする菊類を多めに組むのが一般的です。
仏壇は室内で目線も近いため、仏花は短めに、香りの穏やかな花で整えると扱いやすくなるでしょう。
また、仏花と墓花はどちらも左右に一対で供えるのが基本という点は共通しています。
仏花によく使われる花の種類
通年で手に入り、花もちがよく、香りが強すぎない花が選ばれます。
中心になるのは菊類、カーネーション、スターチスなどです。
● 一年を通して使いやすい花の種類
| 花の種類(一例) | 選ばれる理由 | 主な色 |
|---|---|---|
| 菊(輪菊・小菊・スプレーマム・ピンポンマム) | 花もちがよく、通年で手に入る。仏花の中心になる花 | 白・黄・紫・ピンク |
| カーネーション | 花もちがよく、通年で手に入る。菊が苦手な方向けの代替品にもなる | 白・ピンク・赤・緑 |
| スターチス | 水分が少なく非常に長持ち。全体の形を整えやすい | 紫・白・黄・ピンク |
| トルコキキョウ | 優しい印象で、洋花寄りの仏花にしたい時に最適 | 白・淡い紫・淡いピンク |
| 胡蝶蘭 | 花もちが長く、品格を出したい時に最適。鉢物は水やりの手間が少ない | 白・淡いピンク |
なお、仏花に適した花は他のブログでもご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
仏花に適した花は?夏でも長持ちする花は?
▼
● 季節感が生まれる花の種類
春はストック、キンセンカ、アイリス。
夏はリンドウ、グラジオラス、ケイトウ。
秋はリンドウ、ワレモコウ、小菊。
冬は千両、南天、ストックなどがよく使われます。
季節の花を一種類加えるだけで、同じ構成でも印象が変わります。故人が好きだった花を入れることも、近年では広く受け入れられています。
● 色は白・黄・紫を基本に「淡い色」でまとめる
仏花の色は、白、黄、紫を基本に、ピンクなどを加えて3色から5色でまとめると落ち着いた印象になります。
四十九日を迎えるまでは、白でまとめた「白上がり」と呼ばれる形が一般的。
四十九日を過ぎたあとは、淡い色を加えていくとよいとされています。
ただしこれも地域や家ごとの考え方に幅があり、日常のお供えでは特に決まりはありません。
仏花で避けたほうがよい花の種類
仏花に避けたほうがよいとされる基準は4つで、トゲがある・毒がある・香りが強い・ツルが伸びる、という特徴です。
これらの特徴を持つ花は、一般的には避けたほうが良いでしょう。
| 避けたほうがよい特徴 | 代表的な花 | 避けたほうがよい理由 |
|---|---|---|
| トゲがある | バラ・アザミ | 殺生を連想させるため。手入れの際に手を傷つける恐れがあるため |
| 毒がある | 彼岸花・スズラン・スイセン | 仏前に毒を供える形になるため |
| 香りが強い | カサブランカ・キンモクセイ・オミナエシ | 線香の香りを妨げる恐れがあるため |
| ツルが伸びる | アサガオ・クレマチス | 絡みつく姿が好まれないため |
いずれも古くからの言い伝えに沿った考え方で、明確な禁止(タブー)ではありません。
近年は、故人が好きだった花であればトゲを取り除いたうえでバラを供えるといったご家庭もあり、受け止め方は変わってきています。
気になる場合は菩提寺や地域の慣習に合わせるのが安心です。
こちらでも詳しく解説しています
▼
仏花における「一対」とは?本数と置く場所
アレンジメントではなく花束(切り花)を供える場合、本数は3本、5本、7本といった奇数にまとめ、仏壇の左右にある花立てに同じ花束を2つ置くのが基本とされています。
● 奇数でまとめるのが基本
奇数が選ばれるのは、割り切れない数のほうが縁起がよいとされてきたことと、左右に広がるひし形の形が奇数のほうが整いやすいためです。
一つの花立てに対して3本から7本程度が扱いやすく、小さな仏壇なら3本、床置きの大きな仏壇なら7本を目安にするとバランスが取れます。
また中心に背の高い花を1本立て、その左右に少しずつ短い花を添えていくと、自然とひし形の形になるでしょう。
なお本数についても厳密な決まりがあるわけではなく、偶数だから失礼にあたるということはありません。
● 左右一対でなく片方だけでも問題なし
仏壇の左右に同じ花束を供える形を「一対」といいます。
両方そろえるのが正式とされていますが、仏壇の大きさや置き場所の都合で片方だけにするご家庭もあります。「花が無いよりは供えることのほうが大切」という考え方が一般的です。
花の向きは、仏様ではなくお参りする人のほうへ向けます。
これは、仏様の慈しみが私たちに向けられているという考え方に沿ったものです。
一対の花束をお求めの方はこちら
▼
仏花に造花やプリザーブドフラワーを使ってもいい?
一般的には生花が望ましいとされていますが、造花やプリザーブドフラワーを供えることに明確な禁止はありません。
生花がよいとされる理由は、「時間とともに姿を変える花を通じ、お参りする側が命の移ろいを感じ取る」という考え方によるものです。
この考え方を重んじる宗派では、生花をすすめる場合があります。
一方で、留守にしがちなご家庭や、高い場所にあって手入れが難しい仏壇、水替えが負担になる場合には、造花やプリザーブドフラワーを選ぶ方が増えています。
枯れた花をそのままにしておくほうが望ましくないという受け止め方もあり、無理なく続けられる形を選ぶのが現実的です。判断に迷う場合は菩提寺に確認するとよいでしょう。
ご遺族にお手入れのお手間をかけずに贈れます
▼
仏花の供え方は宗教や地域によって違う?
仏花のお供えにおける細かい作法は、宗派や地域によって異なります。基本の考え方は共通しているため、違いが出やすい点だけ押さえておけば十分です。
浄土真宗は生花のお供えを重んじる考え方が知られており、仏壇の上卓に樒(しきみ・しきび)と呼ばれる枝物の植物を挿す形をとる場合があります。
マツブサ科シキミ属である樒は古くから仏教と関わりが深い植物であると言われており、真言宗や天台宗のお供えでも用いられることがあります。
また、地域によって使う花材は異なります。
関西では小菊を中心に組む形が多く、沖縄では旧盆に合わせて独自の花材を使うなど、同じ日本国内でも一様ではありません。
ご自宅の宗派や、その土地で長く続いてきた形が分からない場合は、菩提寺か地元の花屋に相談するのが確実です。
花キューピットのお供え花は、お届け先近くの花屋がお作りします。そのため、地域の風習に合ったお供え花をお届けできます。
四十九日法要も地域・宗派によって内容が異なります
▼
仏花はどのくらいで交換すればいい?
仏花の交換頻度(生け直す頻度)は季節によって異なります。
夏場は4日から5日、春と秋は1週間から2週間、冬は10日から2週間が目安でしょう。
交換の頻度に決まりはなく、枯れる前に取り替えるのが基本です。
毎日水を替えると持ちがよくなり、夏場は朝と晩の2回替えても構いません。
あわせて、茎の先を少し切り戻す、花瓶の内側を洗う、直射日光とエアコンの風を避けるといった手入れで日持ちは変わってきます。
毎日の交換が難しいというご家庭は、月命日、お盆、お彼岸などの区切りに合わせて新しくすることも多いようです。
仏花を少しでも長持ちさせるにはどうする?
▼
仏花はどこで買うのがよい?
日常的にお供えする花ならスーパーやホームセンター、法要や来客の予定があるときや遠方へ届けたいときは花屋と通販が向いているでしょう。
| 買う場所 | 向いている場面 | 気を付けたい点 |
|---|---|---|
| スーパー・ホームセンター | 日常的なお供えのとき | 一対で束ねられているか、花の傷みがないかなどを確認する |
| 街の花屋 | 法要や来客の予定があるとき | 仏壇のサイズを伝えると長さを合わせてもらえることもある |
| 通販(ネットショッピング) | 遠方の実家へ届けたいとき、外出が難しいとき | お届け日や、受け取りが可能かどうかを確認する |
花キューピットでは、お供え・お悔やみの花をご予算に合わせて選べます。
仏壇に飾りやすいサイズは3,000円~4,000円台、最も選ばれているのは5,000円~6,000円台の価格帯です。
また、年忌法要やお盆には7,000円から9,000円台のお花が選ばれています。
花キューピットのサービスでは全国の花屋が直接手渡しでお届けするため、鮮度の良いお花を供えることができます。
また、昼12時までのご注文でその日のうちにお届けすることもできます(一部地域と商品を除きます)。
ご予算やお供えするシーンから選べます
▼
仏花 よくあるご質問
Q.仏花とは何と読みますか?
A.「ぶっか」、または「ぶつばな」と読みます。
どちらの読み方も広く使われており、どちらかが誤りということはありません。仏具店や辞書ではぶっかと表記されることが多く、花屋やご家庭ではぶつばなと呼ばれることもあります。
Q.仏花と供花の違いは何ですか?
A.供える場所が違います。
仏壇に供えるのが仏花、お墓に供えるのが墓花です。使う花材は重なりますが、お墓の花立ては大きく風雨も受けるため、墓花は茎を長めに、日持ちのする菊類を多めに組むのが一般的です。
Q.仏花としてタブーとされる花は何ですか?
A.トゲのある花、毒のある花、香りの強い花、ツルの伸びる花が、一般的に避けられてきました。
具体的には、バラ、彼岸花、カサブランカなどの品種が挙げられます。ただし明確な禁止ではなく、故人が好きだった花であればトゲを取り除いて供えるご家庭もあります。
Q.仏花を普通に飾ってもいいですか?
A.差し支えありません。
仏壇の前だけでなく、故人が好きだった場所やリビングに飾る方もいらっしゃいます。ただしお手洗いや神棚まわりは避けるのが一般的とされています。
Q.枕花の相場はいくらぐらいですか?
A.一基あたり5,000〜20,000円程度が一般的な目安とされています。
家族・近親者は10,000〜20,000円、故人と親しかった友人・知人は3,000〜10,000円が目安とされます(地域や関係性により異なります)。
Q.仏壇の花は生花でないとダメですか?
A.生花でなければならないという決まりはありません。
一般的には生花が望ましいとされますが、留守にしがちな場合や手入れが難しい場合は造花やプリザーブドフラワーを選んでも問題ないという考え方が広がっています。宗派によって考え方が異なるため、気になる場合は菩提寺にご確認ください。
Q.仏壇の花は一対でないとダメですか?
A.一対が基本とされていますが、片方だけでも構いません。
仏壇の大きさや置き場所の都合で1つにするご家庭もあります。数をそろえることよりも、枯れた花をそのままにせず供え続けることのほうが大切だと考えられています。
まとめ
仏花とは仏壇やお墓に供える花の総称で、読み方は「ぶっか」、または「ぶつばな」です。
葬式場へ贈る供花やお墓に供える墓花とは、置く場所と用意する人で区別できます。
使う花は菊類、カーネーション、スターチスを中心に、白・黄・紫を基本として季節の花を一種類加えると整います。
トゲ、毒、強い香り、ツルのある花は避けるのが一般的です。
本数は奇数にまとめ、左右一対で供えるのが基本ですが、片方だけでも差し支えありません。
花の差し替えは夏場で4日から5日、春秋で1週間から2週間が目安です。
花キューピットでは、仏壇に飾りやすい3,000円~4,000円台の花束から、法要向けの7,000円台まで様々な価格帯からお選びいただけます。
全国のお花屋さんが直接お届けするため、地域の慣習に合わせた花材でお作りすることもできます。
また、昼12時までのご注文で当日お届けできる便もご用意しています。
種類豊富な仏花をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
哀悼の気持ちを丁寧にお届けします
▼




