開店・開業祝いや、退職祝いなどのお祝いのお花を贈る時のマナーをご紹介します。
お花を贈りたいと思うほど、お世話になった方だからこそ、渡したお花で心から喜んでもらいたいですよね。
しかし、花贈りのマナーは意外と知らないもの。
贈り先様が笑顔になってもらえるように、マナーをしっかり理解してご用途に最適なお花を贈るようにしましょう。
また、ここではお祝いのお花だけではなく、お見舞いで贈るお花のマナーについてもまとめています。
怪我や病気で、心がいつもよりも繊細になっていらっしゃることもあるので、マナーを踏まえて贈り先様の気持ちになって、お花を選ぶようにしたいですね。
新しくオープンした飲食店やオフィスに贈る開店・開業祝いのお花には、タブーも存在します。
せっかくお祝いの気持ちを伝えるために贈ったお花で、贈り先様を不快な気持ちにさせたり、困らせたりしたくないですよね。
ここでは、贈り先様が喜んでもらえるようなフラワーギフトを贈れるように、開店・開業祝いのマナーをご紹介します。
以下のようなお花は、開店・開業祝いに選ばない方が良いとされています。
共有スペースに置かれることの多いお花。
お花の香りが強すぎると、周りの人も迷惑になってしまうことがあるので避けた方が良いとされています。
特に、飲食店などに贈る場合は、控えることが一般的です。
花びらが散ってしまうと、掃除に手間を取らせてしまいます。
贈り先様の負担が増えてしまうので、花びらが散ってしまう種類は、避けるようにしましょう。
菊などのお供えで使われることの多いお花は、好まれないことが多いです。
ただ菊は種類によって、お供えを連想させないような色や花姿のものもあるため、全く不向きというわけではないようです。
例えば、ツバキは花びらが1枚ずつ落ちるのではなく、お花ごと落ちてしまうため人の首が落ちることを連想させると言われています。
また、竹はお花がほとんど咲かないことから、成功しないことを暗示させてしまうため、開店・開業祝いには不向きとされています。
うっかりで、残念な贈り物にならないようにしたいですね。
また、この他に赤いお花だけで作ったフラワーギフトを嫌がる方もいらっしゃいます。
理由は、赤だけで作られたフラワーギフトは、火事を連想させるからです。
ちなみに、他の色を入れたものなら、特に問題ないと言われています。
開店祝いでは、主にスタンド花やアレンジメント、鉢物が喜ばれます。
スタンド花は華やかで大きいこともあり、飾るだけで多くの人の目を引いてくれます。
そのため、オープンしたことをたくさんの人に知らせることもできますよね。
スタンド花は、特に飲食店で喜ばれることが多いですよ。
そして、鉢物は「根付く」という意味から、特に開店祝いの際は「その土地に根付いて名が開く商売をする」という意味があり、とても喜ばれます。
その中でも観葉植物は、切り花を使ったフラワーギフトよりも長持ちしてくれるため、お祝いの日当日だけではなく、インテリアにすることができます。
お花を使ったアレンジメントよりも、華やかさにはかけるかもしれませんが、観葉植物は開店・開業祝いでとても人気のあるギフトです。
また、胡蝶蘭は香りや花粉がほとんどなく、華やかな花姿をしているため、開店・開業祝いによく選ばれています。
お手入れも他の鉢物のお花と比べても簡単なので、贈り先様の負担を増やすこともありません。
退職祝いには、これまでの感謝と新しい門出をお祝いする気持ちを込めて、お花を贈ることが多いですよね。
ここからは、退職祝いでフラワーギフトを渡す時のマナーをお伝えします。
人気なお花は、華やかで上品なお花です。
他には贈り先様のイメージに合わせたお花や、季節のお花を使うこともあります。
そして、感謝を伝えたり、門出を祝う花言葉を持ったお花が選ばれることも多いです。
例えば、以下のような花言葉を持ったお花があります。
注意しておきたいポイントは大きく分けて2つです。
気を付けたいもの1つ目は、サイズです。
贈るタイミングは退社の当日か、送別会が開かれる場合はそこでフラワーギフトを贈ることが多いと思います。
他に荷物があることも考えて、サイズを選ぶと良いかもしれません。
そして、お花をもらった後は車で帰宅されるのか、電車に乗って帰宅されるのかを考慮するとよさそうですね。
2つ目に気を付けたいのは、花粉の落ちやすさです。
スーツなどを汚してしまわないように、花粉が落ちやすいお花は避けると良いとされています。
ユリは葯という部分から花粉が出てくるので、ユリを贈る際はお花屋さんに花粉を先に、取ってもらうと良いかもしれませんよ。
お花でも気持ちを伝えられますが、できるならメッセージカードを添えてお花を贈ると良いでしょう。
今までの感謝や、これからの新しい毎日への応援などを書き添えることがおすすめです。
ちなみに、花キューピットではご希望により30文字程度の無料のメッセージカードをお付けいたします。
お見舞いや退院祝いに、心を和ませたり周りを彩ってくれたりするお花を贈りたいと考える方は、多いと思います。
お見舞いにフラワーギフトを贈ることは、定番と言っても良いかもしれません。
ここでは、お見舞いに持っていく時に、注意したいマナーをご紹介します。
お見舞いにお花を贈る時は、気を付けなくてはいけないことが4つあります。
フラワーギフトで使うお花の色は、黄色やオレンジ色など明るい色が好まれます。
一方、白やブルー、紫色のお花はお悔やみで選ばれることが多いので、避けた方が良いでしょう。
また全体的に寒色系でまとめてしまうと、寂しいイメージになってしまうことがあります。
「贈り先様が寒色系が好きだから、フラワーギフトも合わせたい」という時は、お花を渡す際に「好きな色のギフトを選んだ」ということを一言添えると良いかもしれません。
お花の香りが強いものは、お見舞いに使わないことが一般的です。
なぜなら、贈り先様が相部屋に入院されている時などに、お花の香りが周りの方の迷惑になってしまうことがあるからです。
ユリ・ストック・フリージア・スイートピーなどは香りが強いことで有名なので、避けるようにしましょう。
お花の香りはフラワーギフトの魅力の1つでもありますが、周りの方のことを考えると、避けた方が良いですよね。
特に贈り先様が相部屋だった場合などは、お花を飾るスペースがそれほど取れないかもしれません。
大きなフラワーギフトは、きれいで華やかかもしれませんが、贈り先様の迷惑にならないように配慮できるといいですね。
贈り先様が入院されているのが、個室なのか相部屋なのかを確認してからフラワーギフトのサイズを選ぶことがおすすめです。
例えば、シクラメンは「死」や「苦」といった言葉を、連想させてしまうことがあります。
そして、開店開業祝いでもお伝えしたように、ツバキは花びらが1枚ずつ落ちるのではなく、お花ごと落ちてしまうため人の首が落ちることを連想させると言われています。
また、ご葬儀などで使われることが多いため、菊もお見舞いでは好まないという方もいらっしゃいます。
入院している時は、気持ちがいつも以上に繊細になってしまう方もいらっしゃいます。
お見舞いを持っていくなら、喜んでもらえるように、お花が持つ意味やイメージまで考えて見ると良いかもしれませんね。
お見舞いに鉢物のお花を贈るのは、タブーとされています。
なぜなら、植物が土に根を下ろしていることから「根付く」=「寝付く」という言葉を連想させてしまうからです。
病気が長引くことの暗示となるため、お見舞いに鉢植えを贈ることは縁起が良くないと言われています。
また、切り花を使ったアレンジメント・花束で、お見舞いを選ぶなら、花瓶を用意していない場合もあるので、アレンジメントがおすすめです。
アレンジメントは、花束と異なり花瓶を用意する必要がありません。
そして、花器にお花が活けられているため、もらってすぐに飾ることができます。
病院へのお届けは衛生管理上、生花のお届けを禁止されている場合があります。
お見舞いを持っていく前に確認しておくと、良いかもしれませんね。
今回は、開店開業祝い・退職祝い・お見舞いに贈るお花のマナーをご紹介しました。
マナーを知らずに贈ると、逆に贈り先様に不快な思いをさせてしまうこともあります。
お花を受け取とった時に、笑顔になってもらえるようなお花が選べると良いですね。