節分

2021年の節分はいつ?~節分に使われる植物も紹介~


鬼のお面を持つ子ども

2021年の節分は、いつもの節分と少し違うことを、ご存知でしょうか。
今回は、節分の日付が変わる理由や、節分で使われる植物について、節分の歴史・由来、恵方巻の方角についてご紹介します。
節分は2月3日と定められているのかと、思っていましたがどうやら違うようです。
気になった方はぜひチェックしてみてください。

◆2021年の節分はいつ?

節分
節分と言えば、2月3日が一般的ですが、今年(2021年)の節分は2月2日です。
「ふーん、今年は1日ずれたのね。」くらいにしか思わないという方もいらっしゃるかもしれませんが、なんと節分が2月2日になるのは124年ぶりにおきること!
「124年ぶりに」と聞くとなんだか、すごいことのように感じますよね。
それでは、なぜ今年の節分は2月2日になったのかをご紹介していきます。

◆なぜ節分の日にちが変わるの?

初めに、節分の日付が変わる理由をご紹介しようと思います。

<そもそも節分って?>

節分イメージ
そもそも節分は、季節を分けるという意味で、本来は各季節の始まりの前日のことを指します。
具体的に言うと、立春・立夏・立秋・立冬の前日になります。
しかし、現代で「節分」をカレンダーで探してみても、2月にしか書いていないと思います。
実は時代が変化する中で、ご紹介した立春・立夏・立秋・立冬の前日のうち、残ったのは立春の前日だけなのだそうです。
だから現代のカレンダーには、立春がある2月にしか書いていないわけですね。

<節分の日付が変わる理由>

先ほどもご紹介したように、節分は季節を分ける日であり、立春の前日に当たります。
つまり節分は、立春の日付が変われば、一緒に変わるということなのです。

<立春はなぜ変わるの?>

地球と太陽
これは、現在使われている暦(こよみ)が関係しています。
もともと地球が太陽の周りを1周すると、1年間とされています。
しかし、地球が太陽を1周するには、365日ぴったりではなく365日と約6時間かかってしまうのだそうです。
その約6時間のずれを調節するために、4年に1度「うるう年」が設けられています。
2月29日を4年に1度追加する「うるう年」は、約6時間×4年間分のズレを調節するために作られていたのですね。
では、「約6時間のずれは、うるう年で全部解消したのか」というと、そうではありません。
地球が立春の位置を通過する時間を細かくみていくと、うるう年では解消できない、わずかなズレができてしまうのです。
そのため、基本的に2月4日である立春の日付が前後することがあるのだそうです。

◆節分で使われる植物

ここでは、節分で活用される植物をご紹介します。
節分の日に、ご紹介した植物が使われているか、チェックしてみてくださいね。

<ヒイラギ>

ヒイラギイワシ
玄関などに飾る柊鰯(ヒイラギイワシ)は、焼いたイワシの香りとヒイラギの「トゲ」を鬼が苦手とすると、言われています。
子どもの頃は、飾られている様子が怖かったですが、ヒイラギとイワシはそれぞれ、鬼を追い払う効果があったのですね。

そんなヒイラギは、先ほど紹介したように、トゲトゲとした葉が特徴的な植物です。
今回は節分で使われる植物としてご紹介しましたが、クリスマスの飾りとしても良く活用されています。
リースの一部に使われていたり、クリスマスカードに使われているイラストにヒイラギが描かれていることもあります。
「クリスマスにヒイラギを見たことがある」と、いう方も多いと思います。

ちなみに柊という漢字は、「木」に「冬」と書きますが、冬の訪れとともにお花を咲かせることから「柊」という名前になったと言われています。
お花の開花時期は10月~12月頃です。
ヒイラギをお庭で育てているという方は、お花にも注目してみてくださいね。

<トベラ>

トベラ
トベラの葉を焼く「パチパチ」という音と焼いた時の香りが、鬼を払う力があるとされています。
ヒイラギよりも有名ではないかもしれませんが、地域によってトベラも節分で活用される植物の1つです。
節分の日に、トベラを玄関や扉に飾るところもあるようです。
この様子からなのか、「トベラ」という名前の由来は、「扉に飾っていた木だから」という説があります。
ちなみに漢字で「トベラ」を書くと「扉」になるんですよ。

そんなトベラは光沢のある葉と、白いお花が特徴的な植物です。
乾燥に強いことから、街路樹に使われることもあるようです。
お花は良い香りがするので、見かけた時には鼻を近づけて、香りを感じてみてくださいね。

◆節分の歴史・由来

鬼と豆
ここからは、改めて節分の歴史について少し触れたいと思います。
子どものころから親しまれている節分の起源は、昔にあるようです。
節分の「鬼を追い払う」という歴史は古く、平安時代の宮中行事が由来となっているとされています。
豆をまくようになったのは、室町時代からとされていて、もともとは中国から伝わった風習なのだそうです。
「豆で鬼を追い払う」という風習は、中国から伝わったものだったのですね。
また、「年の数だけ豆を食べる」というのは、一部の地域で節分を「年取りの日」と呼び、この日に年を1つ取ると考えられていたことからとされています。
現代では節分の日の給食に豆が出るほど、年の数だけ豆を食べるという風習は広く知られていますが、もともと全国的なものではなったのですね。

◆恵方巻の方角

恵方巻
節分と聞くと、知りたくなるのが恵方巻の方角ですよね。
ここではおまけとして、恵方巻の方角も掲載しておきます。
2021年の方角は、南南東です。
方角は方位磁石を使って調べることもできますが、最近はスマートフォンのアプリでも調べることができるようです。
福を招くために食べると言われている恵方巻は、ぜひ方角を調べて「南南東」を向いてから食べてみてくださいね。

◆最後に

豆まき
今回は節分についてご紹介しました。
子どもの頃から親しまれてきた節分ですが、「意外と知らなった」と思うこともあったのではないでしょうか。
ぜひ、家族の話題にしてみてください。
また、節分では、恵方巻や豆だけではなく、活用されている植物にも注目してみてくださいね。
今まで気が付かなったことを発見できるかもしれませんよ。

2021-01-15 | Posted in 花と文化No Comments » 

 

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