春のお彼岸

2024年の春のお彼岸~日程・おすすめの供花の種類・お彼岸の日程の決め方~


御墓参り

暖かな春が近づいて来ていますが、まだまだ寒い日が続いていますね。
さて、今回はそろそろ考えておきたい春のお彼岸についてご紹介します。

春のお彼岸って何?何をするの?


蓮の花

お彼岸ということを意識していなくても、3月にお墓参りに行くことが習慣になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お彼岸は、ご先祖様を供養する期間のことです。
お彼岸は、お墓参りをすることが一般的。
このお彼岸の間はお墓参りに行ったり、仏壇を掃除をしたりすることで、ご先祖様に感謝する日とされています。
お彼岸では、お正月の門松や節分の豆まきのように、何かすることが決まっているわけではありませんが、お彼岸の中日(春分の日)前後の日でご先祖様を敬うためお墓参りに行く方が多いと思います。

お彼岸日程の決め方


春のお墓

3月には祝日が1日あると思います。
2024年3月20日は、「春分の日」。
実は、お彼岸と「春分の日」は深い関わりがあるのですよ。
では、どんな関わりがあるのかを見ていきましょう。

仏教では、ご先祖様がいるとされている世界のことを「彼岸(ひがん)」と呼び、生きている人の世界(今、私たちがいる世界)を「此岸(しがん)」と呼んでいるのだそうです。
そして、その「彼岸」は西にあり、「此岸」は東にあるとされていて、太陽が真東から昇り真西に沈む「春分の日」と「秋分の日」は、この2つの世界がもっとも通じやすい日だと考えられているのです。
そのため春のお彼岸は、ご先祖様がいる世界ともっとも近くなる春分の日を中日として前後3日間、合計7日間が「お彼岸」の期間となりました。
ちなみに、秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、合計7日間が「お彼岸」と決められています。

今年、2024年の春のお彼岸はいつ?




前述した通り、春のお彼岸は「春分の日」を中日として前後3日間です。
今年の春分の日は3月20日なので、

 

  • 3月17日: 彼岸入り
  • 3月20日:中日(春分の日)
  • 3月23日: 彼岸明け

 

となります。
まとめると、今年の春のお彼岸は、3月17日から3月23日ということになります。

お供えしたいお花の種類

お彼岸でお墓参りに行く際に、忘れてはいけないのがお供えのお花ですよね。
今回は、お供えに適したお花をご紹介します。
お彼岸が近くなると、お花屋さんでも供花が店頭に並んでいることが多くなるのでチェックしてみてくださいね。
お供えするお花の色味は、白や淡い色の花が一般的です。
花束アレンジメントは、白を基調にピンクやブルーを合わせることが多いとされています。
それでは、お供えに適しているお花の種類を見ていきましょう。

<トルコキキョウ>


トルコキキョウ

トルコキキョウは清楚なイメージで、花もちが良いためお供えにおすすめ。
暑さにも強いので、あたたかい日が続いてもすぐに枯れてしまうことが少ないお花です。
お花の色は、お供えに使いやすい白や紫などの色も多く流通しています。
カラーバリエーションが豊富なうえに、花びらの色には濃淡があるため、他のお花とも合わせやすく、デザインに合わせて取り入れることができます。
ちなみにトルコキキョウは、ふわふわとした印象の八重咲と、落ち着いた印象の一重咲きなどがあり、お花の見た目も様々です。

<ユリ>


ユリ

凛とした美しい花を持つユリは、よくお供えのお花として使われます。
美しい見た目はもちろんのこと、世界的に見ても評価が高いです。
また日本においても長い歴史を持っていることから、ご先祖様にお供えするにふさわしいお花とも言われています。
ユリをお供えする時の注意点としては、花粉を服や墓石に付けないようにすることです。
ユリ花粉は1度ついてしまうとなかなか取れないため、お供えする前に花粉を取っておくことをおすすめします。
花粉は手やピンセットで、簡単に取ることができます。

<カーネーション>




赤色の印象が強いカーネーションですが白はもちろん、ピンクやグリーンなどの淡い色も多くのお花屋さんに流通しています。
「カーネーションの色は赤」というイメージに大きく関係しているのは「母の日」だと思います。
もともとカーネーションを母の日に渡すようになったのは、アメリカの少女が亡き母のミサを行っていた際、母が大好きだった白いカーネーションを献花したことからと言われています。
ちなみに母の日には、亡くなってしまったお母さんには白いカーネーションを、ご健在のお母さんには赤いカーネーションを渡す文化もあるんですよ。
カーネーションは比較的に花もちが良いことや、上品で可愛らしい花姿をしていることで、よくお供えのお花として使われています。

<スターチス>


スターチス

徳高い色とされている紫色のお花が印象的なスターチスは、あまり水分を必要としないお花の種類として有名です。
お水を頻繁に取り替えることができなくても、きれいな姿を保ってくれる花もちが良い種類のお花です。
水分がスターチス全体から抜けきった後もきれいな色を保ったまま、お花が散ってしまわないため、お供えの他にドライフラワーやハーバリウムなどにもよく使われています。
ちなみにスターチスは、春のお彼岸におすすめしたい、春が旬のお花です。

<菊>


菊

お供えのお花としてもっともイメージしやすいお花の1つである、菊。
菊は古くから邪気を払う花と言われている高貴なお花とされています。
また、品種改良が進んでいることで様々な種類があり花束やアレンジメントにした際、デザインにあわせて使うことができます。
花もちが良く、すぐに枯れてしまわないこともお供えに選ばれている理由です。
お花屋さんでは、「菊」という表記ではなく「マム」と表記されることもあります。
お花屋さんでお花を買う際は、注目してみてくださいね。

お供えは控えたいお花


バラ

お供えのお花には特に、決まりはないとされていますが、お供えには適していないと言われているお花もあります。
宗教や地域などで様々ですが、ここでは一例をご紹介します。

 

  • 棘があるお花:バラなど
  • 毒があるお花:シャクヤクなど

 

美しく人気の高いお花でも、お供えには適していないことがあるので注意が必要ですね。
故人が亡くなってから時間が経っている場合や、故人が好きな花の場合はお供えに使うこともあるようです。
どんなお花をお供えしていいか分からない時は、お花屋さんで聞いてみるのもいいかもしれませんよ。

ちなみに花キューピットでは、お花屋さんが地域の習慣や風習に合わせてお花を作る「お花屋さんオリジナルフラワー」をご用意しています。
「遠方のためお墓参りにはいけないけれど、お供えのお花だけは贈りたい」「どんなお花をお供えしたらいいのか不安だから、プロに任せたい」とお考えの方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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お任せフラワー

最後に


供花

今回は、春のお彼岸についてご紹介しました。
ご先祖様に感謝するお彼岸は、早めに家族で予定をたてて、家族そろってお墓参りができると良いですね。
お墓参りに行く際は、掃除道具とお線香、供花を忘れないようにしたいですね。

花キューピットでは、様々なお供えのお花をそろえています。
中にはお墓にお供えしやすい、一対になっている花束をご用意しています。
お供えのお花が必要な時は、花キューピットを1度チェックしてみてくださいね。

 

 

 

2020-02-14 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

故人をしのぶ秋のお彼岸はいつ?ぼたもち・おはぎの違いは何?

1年のうち春と秋にそれぞれ1回ずつあるお彼岸お彼岸にはお墓参りをする方も多いと思います。また、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく耳にするのではないでしょうか。

しかし、お彼岸とはいつからいつまでのことをさすのでしょうか。また、なぜお墓参りをするのでしょうか。今回の花だよりではお彼岸についてお伝えいたします。

■お彼岸の時期はいつ

higanbana1お彼岸は春分・秋分の日を中心とし、その前後3日間を足した期間のことをさします。2024年の秋分の日は9月22日なので、秋のお彼岸は9月19日~9月25日となります。

秋分の日以降は昼と比べて夜が長くなります。反対に、春分の日以降は昼の方が長くなります。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、お彼岸の時期には昼と夜の長さが逆転し、暑さや寒さが落ち着いてくるという理由からきています。

なぜお彼岸の時期にお墓参りをするか、ということも春分・秋分の日と関係しています。仏教の教えでは死後の世界を「彼岸」、この世を「此岸(しがん)」と呼びますが、この彼岸と此岸がもっとも通じやすくなるのが昼と夜の長さが等しくなる春分・秋分の日といわれています。

お彼岸はこの世からあの世へと想いを届けやすい時期なので、日本では古くからお墓参りや先祖供養がおこなわれてきました。国民の祝日に関する法律でも、秋分の日は「先祖をうやまい、なくなった方々をしのぶ日」とさだめられています。

ちなみに、お彼岸はほかの仏教国にはない、日本独自の風習とされています。

■ぼたもち?おはぎ?

ohagi1ぼたもちといえばお彼岸のお供えでもつかわれることが多い和菓子です。うるち米ともち米をまぜたものを蒸し、米粒がのこる程度につぶしてあんこを周りにまぶしたものです。昔は高級品であったため、客人のおもてなしやお祝いの席でもふるまわれていました。

ですがこの和菓子、ぼたもち以外にもおはぎという呼び方をされることも多いです。一般的には春はぼたもち、秋はおはぎと呼び分けられます。

これはなぜかというと、春には春の代表的な花のひとつである牡丹(ぼたん)に見立てて「牡丹餅」、秋には秋の代表的な花の萩(はぎ)に見立てて「お萩」と呼ぶようになったためといわれています。

ぼたもちとおはぎの違いは単に名前だけでなく、形やあんの種類も異なっています。ぼたもちは牡丹の大きな花ににせて丸く大きめに作り、おはぎは萩の細長い形ににせて俵型につくります。

また、小豆が収穫できるのは秋であるため、やわらかい小豆をそのまま使えるおはぎはつぶあん、冬を越してかたくなった皮を小豆から取る必要があるぼたもちはこしあんでつくられます。

■お彼岸の花贈り

お彼岸

お彼岸にはなくなった人を偲びお墓参りをおこないます。そのさいには花束を持っていき、墓前にお供えします。

このときの用意するお花は3,000円~5,000円程度のものにするとよく、また墓前用なので一対用意するようにしましょう。

親族やお世話になった方へのお供えとしてご自宅に送る場合はアレンジメントもいいでしょう。この場合は彼岸入りする前日、つまり今年であれば9月18日がもっとも好ましい日となります。

また、アレンジメントの場合、お花は5,000円程度のものにします。法要が行われる場合にはお名札をたて、誰から贈られたものであるのかが分かるようにしましょう。

 

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