ホオズキ

ほおずき(鬼灯)はどんな植物?~季節・遊び方・漢字・花言葉~

ほおずき市の様子
もう6月も終わりですね。
今年も、半分終わりです。
今年の目標は達成できそうですか。
「まだ終わっていない!」という方は、残りの半分で取り組んでみてくださいね。

さて、今回は夏らしくなってきたということで、夏の風物詩「ほおずき」についてご紹介したいと思います。
ほおずきの赤・オレンジ色の部分が何なのか、皆さんはご存知ですか。
親しみのあるほおずきですが、今回は改めてご紹介しています。

ほおずきはどんな植物?

ほおずきってどんな植物

ほおずきの基本情報

ほおずきとは、どんな植物なのでしょうか。
まずは、ほおずきがどんな植物なのか、から見ていきたいと思います。

  • 学名:Physalis alkekengi
  • 英名:Winter Cherry,Bladder Cherry
  • 科名:ナス科
  • 属名:ホオズキ属
  • 原産地:南アメリカなど

ほおずきは、ナス科の植物。
あの提灯のような姿からでは、なすに似ているようには思えませんが、科名で見るとなすの仲間だったのですね。
最近は家庭菜園で、なすを育てている方も多くなってきているそうです。
もし、自宅でなすを育てているという方は、ほおずきと似ているところがないか観察してみるのも面白いかもしれません。

また和風なイメージのほおずきですが、原産地は日本ではなく、南アメリカといわれているのだそうです。
原産地もちょっと意外ですよね。

ほおずきの季節

うちわとほおずき
赤い提灯にも、風船にも見えるほおずき。
そんなほおずきも、花を咲かせることをご存知ですか。
ほおずきの花が咲く時期は、5月~7月ごろ。
そして、あの赤い部分がきれいに色づくのは、8月~9月ごろです。
お盆でほおずきを飾る地域が多いため、夏の印象が強いのかもしれませんね。

ほおずきの赤い色の部分は何?

ほおずきの赤色の部分とは
ほおずき=赤い膨らんだ部分」 というイメージが強いですが、あの赤い部分はいったい何なのでしょうか。
実は、ほおずきの赤い部分は、ガクが大きく膨らんだものなのです。
ガクとは、花びらを支える部分のこと。
ほおずきは花が咲き終わると、ガクが発達して大きくなり、果実を包み込むように袋状になっていくのです。
そして包み込んだ​果実が熟すのと同じように、ガクも赤・オレンジ色になっていくのだそうです。
他の植物にはない、不思議な特徴ですよね。

ほおずきの花

ほおずきの花
ほおずきのガク(赤・オレンジ色の袋の部分)に注目してきましたが、ここではほおずきの花についても紹介したいと思います。
ほおずきの花は、先にご紹介した通り、5月~7月頃に花を咲かせます。
花の色は白・クリーム色。
派手で目立つ花というよりも、小さくしとやかに咲いているような花です。
ほおずきを育てるという方は、ぜひ花にも注目してみてくださいね。

ほおずき(鬼灯)の花言葉

鬼灯の花言葉とは。たくさん並んだ鬼灯
ほおずき(鬼灯)の花言葉は「自然美・心の平安・偽り」などがあります。
「自然美」や「心の平安」という花言葉は、ほおずきの美しい姿から想像できますが、「偽り」という花言葉は他の2つの花言葉とイメージが違いますよね。
この「偽り」というほおずきの花言葉は、ほおずきの実が大きく見えるのに対し、中身は空洞で種も思っている以上に小さいことが由来になっていると言われています。
確かに、ぷっくりとしたほおずきを見たら、中身が詰まっているように思ってしまうかもしれませんね。

ほおずき・ほうずき・ほおづき?

ややこしいですが、「ほおずき」です。
ほおずきの名前の由来や、漢字を見るとややこしさが軽減されるかもしれません。
チェックしてみてください。

ほおずきの語源・由来

ほおずきの名前の由来
ほおずきの名前の由来は、さまざまな説があるようです。
ここでは4つのほおずきの語源・由来をご紹介します。

・ほおずきが赤く染まることから、頬を連想させるという説
・膨らんだ様子が頬を連想させることと、ほおずきを鳴らして遊ぶ際に頬を突きだしているからという説
・ホホ(ホオ)という虫が付きやすい植物のため「ホホ付き(ホオ付き)」となり、ほおずきになったという説
・実を包んでいる部分が赤く、火が付いて見えることから「火火着(ほほつき)」となった説
などなど……。
ほおずきの名前の由来・語源は諸説あるようですね。

ほおずきを漢字で書くと?

ほおずきの実
ほおずきの漢字表記には、主に3種類の書き方があります。
1つ目が鬼灯
この鬼灯は実(身を包んでいるガク)が赤く見えることが、怪しげな雰囲気だということから付けられたのだそうです。
鬼が持っている、提灯ということなのでしょうか……。
2つ目が酸漿です。
「ほおずき」とも読みますが、同じ漢字で「さんしょう」とも読まれているのだそうです。
主にこちらの「酸漿」という漢字表記は、生薬名で使われることが多いのだそうです。
3つ目は法月
法月は、お花屋さんやホームセンターで使われていることも多い表記です。
由来は詳しくわかっていないようですが、お客さんが簡単に読めるように、この「法月」という漢字を使ったのかもしれませんね。

ほおずきの楽しみ方

ここでは改めて、ほおずきの楽しみ方をご紹介します。
鑑賞する以外にもほおずきには、楽しみ方がたくさんあるようです。

鑑賞

だんだん赤くなってくるほおずき
皆さまがご存知のように、もちろん鑑賞することは、ほおずきの楽しみ方の1つです。
ほおずきを育てている方は、緑色からだんだん赤くなっていく様子も注目してみてください。
季節の移ろいを、感じることができると思います。

葉脈だけにする

ほおずきのライト
和風な小物を扱う雑貨屋さんなどで、ほおずきを葉脈だけにして作られているアイテムを見たことがある方もいらっしゃるのでは。
葉脈だけになったほおずきの中に、ランプや小さな人形が入っているものもありますよね。
実は、ほおずきの葉脈だけを残す方法は、意外に簡単です。
葉脈だけのほおずき

ほおずきを葉脈だけにする方法は、ほおずきを水に浸しておくだけ。
バケツなどに水を溜めたら、そこに1週間程度ほおずきを付けておきます。
すると、表面の赤色の部分がはがれていくのです。

ある程度、表面がはがれてきたら、歯ブラシなどで優しく擦ると、よりきれいに葉脈だけを残すことができますよ。
ほおずきの葉脈は、茶色・オレンジ色に近い色をしています。
そのままでもかわいらしいですが、葉脈を他の色で染めたい時や白っぽい色にしたい時は、漂白剤を入れてさらに1週間ほど置いておくことがおすすめです。
完成したら、日陰に置いておくようにすると、水を乾燥させることができます。
無理にタオルなどで水分を拭き取ろうとすると、葉脈が裂けてしまうので注意してくださいね。

舌の上で鳴らす

子どもの頃に、ほおずきを口の中に入れて、遊んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
上手にブーっという音が鳴ったときは、嬉しいですよね。
ほおずきを鳴らす遊びは、平安時代から楽しまれていたのだそうです。
ぜひ、自宅にほおずきがあるという方は、チャレンジしてみてください。
きれいな音ではないかもしれませんが、お子さんと一緒に楽しめると思いますよ。

食べる

食用ほおずき
ほおずきは観賞用だけでなく、食用としても楽しまれています。
食用のほおずきの実は、甘みと酸味を感じることができるのだそう。
そのため、ジャムになったり、イチゴのようにケーキに使われていたりします。
8月~10月頃に収穫されるようなので、機会があった時には食べてみたいですね。

ほおずきはどんな時にプレゼントする?

ほおずきは、お盆の時期に飾られるイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、お祝いのプレゼントにもぴったりです。

8月生まれの方の誕生日

ホオズキは、8月12日の誕生花です。
そのため8月12日生まれの方への贈り物としてはもちろん、8月生まれの方への誕生日プレゼントとしてもおすすめです。

夏らしさのあるほおずきは、季節の贈り物として喜んでもらえるでしょう。
1日ごとにある、8月の誕生花を知りたい方はこちらをご覧ください。

>>>8月の誕生花カレンダー

結婚記念日

ほおずきの花言葉には「心の平安」があります。
穏やかな日常を過ごせているのは、パートナーである妻・夫のおかげ。
ほおずきの流通が多くなる7月~8月に結婚記念日がある方は、花言葉に日頃の感謝を込めて、ぜひプレゼントしてください。

7月の開店祝い

オレンジ色とグリーンのコントラストが目を引くほおずきは、開店祝いにもおすすめです。
鉢植えに、ほおずきのような鉢植えを贈ることは、「根付く」という意味からも縁起が良いとされています。

毎年7月には、浅草で夏の風物詩であるほおずき市が行われます。
開店祝いにほおずきを贈れば、この時期だからこそ贈ることのできる、粋なプレゼントになるでしょう。

ホオズキの品種

オオブドウホオズキ
オオブドウホオズキ

ホオズキには、いくつかの品種があります。
プレゼントする時は品種にもこだわって、ホオズキを選んでみては?

丹波大実ホオズキ

花束やフラワーアレンジメントとして使われる切り花や、鉢植えとして流通している品種です。
比較的寒さに強く、実が大きいことがポイント。
多年草のため、来年もホオズキの実を楽しむことができます。
種から育ている場合は、種を撒いたその年よりも、次の年の方が実の数が多いのだそう。

サンズンホオズキ

草丈が15~20cmほどの小さなホオズキです。
他の品種に比べ小型のため、ベランダなどスペースが限らている場所で、鉢植えを育てるのにもおすすめです。
実も比較的小さくかわいらしいですが、実を付ける量は多いため見ごたえがあります。

オオブドウホオズキ(トマティージョ)

オオブドウホオズキは、食用のホオズキです。
直径3cmほどの黄緑や紫色の実を付けます。
熟した実以外は毒があるため、自宅で育てて食べる時は注意が必要です。
オオブドウホオズキは、酸味が特徴的な味をしています。

キャンディーランタン

キャンディーランタンも、食用のホオズキの品種の1つ。
かわいらしい名前が印象的です。
実の直径は2cm程度で、小さなサイズをしています。
このキャンディーランタンは、「キャンディー」と入っているように、甘みを感じることができのだそう。
完熟した実はジューシーでマンゴーに近い香りと味をしていて、甘みと酸味が楽しめます。
そのまま食べるだけではなく、ジャムなどで食べられているようです。

最後に

ほおずき
今回は夏の風物詩でもある、ほおずきについてご紹介しました。
赤・オレンジ色の部分が、ガクだったのは驚きでしたね。
これからお盆になると、ほおずきを見かける機会も増えてくると思います。
ほおずきを手に取る機会があった時は、改めてほおずきを観察してみても面白いかもしれませんよ。

 

 

ほおずきのQ&A

ほおずきについてや、お盆についてQ&Aをまとめました。

お盆の期間はいつですか

全国的にお盆は8月13日~8月16日の地域が多いです。東京・神奈川・静岡の一部などで7月13日~7月16日、沖縄などは旧暦の7月13日~7月15日となります。

ほおずきは漢字でどう書きますか

ほおずきの漢字は3つあります。漢字で書くと「鬼灯・酸漿・法月」です。どこで使われやすいのかはこちら

お盆休みはいつですか

お盆休みは、8月にあるのが一般的なようです。今年のお盆休みの日程はこちら

ほおずきは何科ですか

ほおずきはナス科です。ほおずきの基本情報はこちら

ほおずきの花言葉は何ですか

ほおずき(鬼灯)の花言葉は「自然美・心の平安・偽り」などがあります。花言葉の由来はこちら

2021-07-02 | Posted in No Comments » 

 

お中元の時期~金額・マナー・夏の花~

お中元のイメージ
6月もだんだん、終わりに近づいてきました。
「もうじき7月」と思うようになると、お中元について気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回はお中元についてご紹介しようと思います。
そもそもお中元とは何なのか、ということからお中元を贈る時期や金額、マナーなど…お中元について知りたいことをまとめました。
加えて、お中元で贈りたい季節を彩る、夏の花をご紹介します。
お中元として、花束アレンジメントを贈ろうと考えている方は、参考にしてみてくださいね。

◆お中元とは

お中元とは
夏らしくなってくると、よく「お中元」という言葉を聞くようになりますが、そもそもお中元とはどういう意味なのでしょうか。
まずは、お中元とは何なのかを、お伝えしたいと思います。
お中元は、日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを伝えるために贈る夏のご挨拶です。
親類や上司、恩師などお世話になっている方へ「いつもありがとうございます」の気持ちを込めて、贈り物を贈ります。

<お中元の由来>

お中元の由来とは
お中元は、もともと中国(道教)の風習・ならわしの1つでした。
お中元の「中元」は、道教の習俗・習慣で、旧暦7月15日のことを指しています。
道教は中国の三大宗教といわれている宗教で、中元は人の罪を許す神様を祀る日とされていました。
この中元という風習が日本に伝わり、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)というお盆に行う、ご先祖様の供養や法要を行うことと混ざっていきました。
中元と盂蘭盆会が混ざったことで、日本では旧暦7月15日は祖先の霊を供養する日とされるようになり、江戸時代以降は盆のお礼として、親類や日頃お世話になっている方へ贈り物をする習慣へと変化し、定着していったのだそうです。
お中元の由来は、道教と仏教の行事が混ざったことからだったとは、おどろきです。
また現在のようにお世話になった方へ贈り物をする文化は、江戸時代から続いていると聞くと、今後も大切にしていきたいと思いますよね。

◆お中元を贈る時期

夏らしいひまわりの花
日頃の感謝を込めて贈るお中元。
では、お中元はいつ贈ればいいのでしょうか。
お中元を贈る期間を見ていきましょう。

お中元を贈る時期は、大きく分けて2つあります
主に東日本と西日本では送る時期が違うので注意してくださいね。

東日本:7月上旬〜7月15日
西日本:7月中旬〜8月15日

贈る期間に差があるのは、旧暦を基にしているか、新暦を基にしているかによります。
お中元を贈るタイミングは相手の住んでいる地域に合わせるようにしましょう。
関東と関西でお中元を贈り合うときも、期間がずれることがあるので注意です。

◆お中元の金額(相場・予算)

お中元を渡す女性
初めてお中元を贈る時は特に、いくらくらいの品物を贈ればいいのか迷ってしまいますよね。
お中元の金額は、3,000円~5,000円程度のものを贈る方が多いようです。
しかし、特にお世話になっている方、感謝を伝えたいという気持ちが強い方には、1万円以上のものを贈ることもあるのだそう。
ただ、お中元は高額ならいいというものではありません。
あまり高額なものを贈ってしまうと、相手に気を使わせてしまったり、お返しを考えたりと、相手の負担になってしまいます。
相手への負担にならないためにも、お中元を贈る場合はお互いに負担にならない金額のものを贈るようにすることがベストです。
お中元の予算で困ったら、3,000円~5,000円程度で探してみてくださいね。

◆マナー

お中元を贈る際に、気を付けたいナマーを3つご紹介します。

<事前に相手の好み・家族構成を確認>

半袖の家族
先にご紹介した通りお中元は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて品物を贈る夏の挨拶です。
そのため、相手への気遣いを忘れてはいけません
お中元の贈り物を選ぶ時は、相手の好みや家族構成を事前に聞くことがおすすめです。
例えば、甘いものが好きという方には、夏らしいゼリーなどを贈れば、喜んでくれるかもしれません。
また小さなお子さんがいる家庭にお中元を贈る場合は、ジュースやお子さんも食べられるお菓子などを贈れば、家族みんなで楽しむことができますよね。
他にもお花好きの方には、花束やアレンジメント、鉢植えを贈って季節の色どりをお届けするなど。
このようにお中元を贈る時は、事前に相手の好みや家族構成を聞いて品物を選ぶようにしましょう。
相手が喜んでくれるものを選ぶことが重要です。

<事前に相手の予定を確認する>

電話をかける女性
お中元をいつ受け取ることができるかも、事前に確認しておくことがおすすめです。
たまたま外出している時や、長く家を空けている間にお中元が届いてしまうと、贈られた相手は困ってしまいますよね。
なかなか受けとれないと、相手が気を遣ってしまったり、お中元が食品の場合は鮮度が落ちてしまったりするかもしれません。
そのため、お中元を贈る際は、相手が受け取れる日時を事前に確認しておくようにしましょう。
相手が自宅にいる日や、大きな予定がない日にお中元を贈ることができれば、より親切です。
お中元を贈る際は、送る品物以外にも、相手の予定を確認して受け取れる日程を聞いておくようにするといいですね。

<今後の関係を考える>

お中元を持つ女性
お中元は一度贈ると、今後も贈り続けることが一般的です。
そのため、お中元を贈る場合は、相手との関係性を考えてからにしましょう。
「今年は贈ったけれど、来年はどうしようかな……」という風にならないよう、改めて相手との関係性を考えてからお中元を贈るようにすると良いかもしれませんね。
お中元は、誰にでも贈ればいいというものではありません。
ちなみに、仲人さんなどにお中元を贈る場合は、結婚した後は短くても3年間は贈り続けるということが、一般的のようです。
相手との関係性が気まずくならないように、お中元を贈る時は今後も贈る関係性なのかを、先に考えてからにすると良いと思いますよ。

◆お中元に贈る夏の花

夏らしい花
お中元を贈ろうとしている相手が、花が好きという場合は、ぜひ花束・アレンジメントをお中元として贈ってみてください。
季節に合った花を贈れば、季節感のある素敵な贈り物になりますよね。
いつもお世話になっている方のお部屋を、夏らしさ溢れる花で彩ってみませんか。

ちなみに花束・アレンジメントなどは、金額を調整することができる贈り物としても知られています。
花の種類を変えたり、本数を調節したりできるため、予算に合わせてフラワーギフトの金額も調整しやすいのです。
そのため先に他の物を買っていて、「もう少し金額を増やしたい」という場合も、フラワーギフトはよく選ばれています。
どんな品物とも合わせやすいので、一緒に贈って失礼になることもほとんどありません。
もちろん、花束・アレンジメント・鉢植えだけを贈ることも人気があります。
ここからは、お中元に贈りたい夏らしい季節を彩る花をご紹介します。

<アンスリウム>

赤いアンスリウム
トロピカルな雰囲気を、楽しめるアンスリウム。
植物には珍しい、つるっとした触り心地をしています。
ハワイアンテイストのレストランや、ホテルのロビーなどで、見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
アンスリウムは赤・ピンク・グリーンなどの 仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的な観葉植物です。
花のように見えますが、仏炎苞は葉にあたります。
そのため花持ちが良く、主に花を観賞する植物よりも、葉を観賞するアンスリウムは長く鮮やかな様子を見ることができますよ。

ひまわり

ひまわりの花
夏の花といえば、多くの方がイメージされるひまわり。
季節感を感じることのできるひまわりは、夏のご挨拶であるお中元にぴったりの花ですよね。
そんなひまわりには多くの品種があり、咲き方はもちろん黄色が有名な花びらの色も、茶色に近い色やオレンジ色、クリーム色などたくさんの種類があります。
お中元として贈りたい花束・アレンジメントのイメージに合わせて、ひまわりの品種を選んでも面白いかもしれません。

ひまわりの花言葉には、「憧れ」などがあります。
「憧れ」という花言葉から、尊敬の気持ちを伝えることができそうです。
お世話になっている上司や恩師、また両親などに贈るのもいいかもしれませんね。

<トルコキキョウ>

トルコキキョウの花
リシアンサスやユーストマなどとも呼ばれている、トルコキキョウ。
夏の暑さに強い花として知られているため、お中元としてプレゼントすることもおすすめです。
花持ちがよく、長くきれいな花を観賞することができますよ。
ちなみに、トルコキキョウは万葉集にも登場するほど、古くから日本で愛されている植物の1つなんです。
トルコキキョウは、昔から日本で夏を彩ってきたのですね。

そんなトルコキキョウは品種が多く、花の色はピンク・紫・白・グリーンなど、たくさんのカラーバリエーションがあります。
さらにフリフリとした豪華な印象の八重咲きや、凛として落ち着いた印象の一重咲きなど、咲き方も豊富です。
品種を変えることで花束・アレンジメントの雰囲気を変えることができそうです。

トルコキキョウの花言葉は「優美・希望・思いやり」などポジティブなものばかり。
感謝の気持ちを伝えたい方へ贈る、お中元にぴったりの花言葉ですよね。

<デンファレ>

デンファレの花
南国の雰囲気漂う、デンファレ。
胡蝶蘭などランの仲間で、高級感のある花姿をしています。
デンファレを花束・アレンジメントで使えば、リゾート風やラグジュアリーなデザインを作ることもできそうです。
花の色は、ピンク・紫・白・グリーンなどのカラーバリエーションがあります。
そんなたくさんの花色の中で、特に夏に贈りたいデンファレの色は、濃い紫やピンクです。
鮮やかな色は、夏の雰囲気にぴったり
はっきりとした色の花束やアレンジメントを飾っていると、部屋の中を明るく元気な雰囲気にすることができますよ。

デンファレの花言葉は「お似合いの2人・有能」などがあります。
両親にお中元を贈るという方は、「お似合いの2人」という花言葉がぴったりですね。
また、目上の方や上司にお中元を贈る場合は「有能」という花言葉が、いつも想っている気持ちを伝えてくれそうです。

ちなみにデンファレは、花束やアレンジメントだけで活用されるのではなく、ハワイなどで見かけるハワイアンレイやフラワーレイと呼ばれる首からかけられる花飾りにも、使われています。
もしフラワーレイを見る機会があった時は、デンファレが使われているかチェックしてみてくださいね。

<グロリオサ>

グロリオサの花
他の花にはない、特徴的な花の形をしているグロリオサ。
まるで、ゆらゆらと燃え上がる炎のようにも見えますよね。
グロリオサを花束・アレンジメントに入れたら、オシャレで他にはない特別な贈り物になりそう。
男性に贈るフラワーギフトとしても、人気です。
また、グロリオサは高級感があり華やかな見た目のため、ホテルのロビーやパーティー会場などで飾られることもあります。

花持ちがよく、他の花に比べて比較的長く鮮やかな花を楽しむこともできます
せっかくお中元で花を贈るなら、長くきれいに咲いている花がいいですよね。
夏らしい彩り豊かなフラワーギフトを、長く鑑賞してもらいましょう。

ちなみに、グロリオサの花言葉は「栄光」などがあります。
まさにグロリオサの花の印象と、あった花言葉ですよね。
高級感のあるデザインの花束・アレンジメントをお中元で贈りたい時は、グロリオサをぜひ入れてみてください。

<ほおずき>

ほうずき
赤みがかったオレンジ色の提灯のようにも見える、姿がかわいらしい、ほおずき。
よく間違えてしまう方もいらっしゃいますが、「ほうずき」ではなく「はおずき」です。
この提灯にも風船のようにも見えるほおずきの姿は、見たことがある方が多いのでは。
ほおずきは、花を観賞するというよりも、この袋状になっている姿を楽しむことが多い植物です。
ほおずきといえば、この姿をイメージされるのでは。
ほおずきの花を想像できる方は少ないと思います。

しかし、ほおずきも5月以降から、小さな白・クリーム色の花を咲かせています。
ほおずきの鉢植えを育てる時は、花にも注目してみてください。
ふっくらした写真のような姿に、馴染みのある方が多いと思いますが、ほおずきも花も咲かせていたのですね。
この袋状になっている、赤みがかったオレンジ色のものは、花が終わった後に果実を包み込むように「ガク」という部分が育ったものです。
ガクは、もともと花びらを支えるための部分ですが、ほおずきの場合は実を包むように大きく成長します。
ちなみに、ガクはもともと緑色で、だんだん成長するにつれて、私たちが見ることの多いオレンジ色になっていきます。
ほおずきを育てていれば、緑からオレンジ色・赤色になるまでの様子を見ることができそう。
お中元で、ほおずきの鉢植えを贈る時は、色の変化を楽しんでもらえるかもしれませんね。

この和風な雰囲気で、愛されているほおずきは、厄除けや無病息災を願う縁起物として古くから日本で親しまれてきました。
鮮やかな色合いのほおずきを、お中元で贈れば粋な夏の贈り物になりそうですね。

◆最後に

お中元を贈る時のまとめ
今回はお中元を贈る時期や金額、マナーなどを中心にお中元で贈りたい夏の花についてご紹介しました。
お中元を贈る際は、相手のことを考えて喜んでもらえるような品物を選んでみてくださいね。

ちなみに花キューピットでは、「夏の花贈り」と題してお中元でも喜んでいただけるような、花束・アレンジメントをご用意しています。
もちろん、今回ご紹介した季節感のある花を使った、花束やアレンジメント、また観葉植物なども掲載しています。
少し気になったという方は、ぜひサイトをチェックしてみてくださいね。

花キューピットの夏の花贈り特集

 

 

 

2021-06-24 | Posted in , 花と文化, 花を贈る時No Comments » 

 

暑い時期に元気をくれる初夏の花

6月も半分が終わってしまい、これからますます気温が上がっていきます。
暑さで気が滅入ってしまったり、夏バテになってしまう季節ですね。
そんなとき、元気に咲いている花を見ると、こちらもパワーをもらえます。

今回の花だよりでは、6~7月に咲く初夏の花について詳しくご紹介します。

■あじさい

▼ガクアジサイ

▼ホンアジサイ

開花時期:5~7月

梅雨を代表する花・あじさい。近年は品種改良が進み、様々な形や色のものが流通しています。

花の形は、大きく分類すると「ガクアジサイ」「ホンアジサイ」の2種類に分けられます。
ガクアジサイ:中心に集まっている真花が、大きな装飾花に囲われているもの
ホンアジサイ:装飾花が手まりのように丸くついているもの

花の色は、土の酸度によって決まります。
花店に並んでいるあじさいは、生産農家さんの巧みな技術によって、花の色が細かく調整されているんです。

酸性の土に植えれば青系統に、アルカリ性の土に植えればピンク系統になります。
そのため、同じ花でも年々色が変わったり、植えた場所で色が異なったりする様子を楽しめます。

■トルコキキョウ

開花時期:5~8月

フリルのような形が上品なトルコキキョウは、フラワーギフトによく使われる花です。
原種は鮮やかな青紫色です。ウェディングに用いられる機会が多いため、白やピンクのものが多く栽培されています。
ゴージャスな八重咲きが有名ですが、凛とした一重咲きも涼しげで魅力的です。

花名を聞くと「トルコ原産のキキョウ」をイメージしますが、原産地はトルコではありません。
また、なんとキキョウの一種でもないんです。

トルコキキョウの原産地は北アメリカで、植物学上はリンドウの一種です。
つぼみの形がトルコ人のターバンを連想させること、一重咲きの花の形がキキョウに似ていることから名づけられました。

■ほおずき

開花時期:6~7月

赤いちょうちんを提げているような姿が可愛らしいほおずきは、夏の風物詩として人気です。
初夏になると全国各地でほおずき市が開催され、多くの人々で賑わいます。

3月頃からツルが伸び、6月には淡いクリーム色の小さな花が咲きます。花の形はナスの花によく似ています。
その後、7月頃から実がつき始めます。最初は緑色をしていますが、だんだん真っ赤に色づいていきます。

夏が過ぎたら、水を入れたビンなどに実を入れて、毎日水を替えながら2週間ほど漬けてみましょう。
中の実を覆っている袋が剥がれ落ちて、葉脈だけが残った「透かしほおずき」を作ることができますよ。
▼透かしほおずき

2017-06-16 | Posted in No Comments » 

 

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