ヒガンバナ

秋のお彼岸って?彼岸入りの日程とぼたもち・おはぎをなぜ食べるのかなどを紹介




今年、2024年の「彼岸入り」は9月19日。
お彼岸という言葉に馴染みがない方も、お墓参りはこの時期に行かれる方が多いのでは?
今回は、ちょうど今日、彼岸入りしたので「秋のお彼岸についてご紹介します。

◆今年の秋のお彼岸はいつ?




お彼岸は、1年に2回、お墓参りやお仏壇のお掃除をし、ご先祖様を供養する行事です。
お彼岸は
春分の日から前後3日を合わせた7日間の「春彼岸」
秋分の日から前後3日を合わせた7日間の「秋彼岸」
があります。
お彼岸の初日(春分の日・秋分の日から3日前)を「彼岸入り」
春分の日・秋分の日を「彼岸の中日」、
お彼岸最終日(春分の日・秋分の日から3日後)を「彼岸明け」と呼ばれています。
今年、2024年は9月22日が「秋分の日」。

そのため2024年の「秋のお彼岸」は9月19日から9月25日となります。

◆秋分の日とは?




「秋分の日」は、1年を24の期間に分けた二十四節気の中にある「秋分」に入る日のことです。
太陽が真東から昇って真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
国民の祝日である秋分の日は、何をするための日なのでしょうか。
秋分の日は、先祖を敬ったり亡くなった方を偲んだりするための日とされています。
これは秋分の日を定めた法律にも定められているのですよ。

ちなみに、太陽の動きによって秋分の日が異なるため、お彼岸の日程もその年によって違ってくるのです。
ただ、だいたい彼岸入りは、9月20日前後とされていて、大きく変動するものではありません。

◆ぼたもち・おはぎをなぜ食べるの?




お彼岸から、おはぎ・ぼたもちを想像する方も多いのでは?
秋のお彼岸で食べるのは、おはぎですね。
お彼岸の季節になると、
おはぎ・ぼたもちをご家庭で小豆を煮て作ったり、お店で買ってきたりしますよね。
そして、おはぎ・ぼたもちを仏壇にお供えすることや、家族でたべることも多いと思います。
ではなぜ、おはぎ・ぼたもちを食べるのでしょうか?

おはぎ・ぼたもちに使われている小豆は、縄文時代から食べられている物でした。
古来から、小豆の色「赤色」には魔除けの効果があるとされていたそうです。
そのため、お祝いや葬儀などで、小豆は特に振舞われていました。
その習慣から、小豆の魔除けの意味を込めて、小豆を使ったぼたもち・おはぎをご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って食べたり、お供えしたりするようになったとされています。

◆ぼたもち・おはぎの違いとは?




とってもよく似たイメージのおはぎとぼたもち。
2つの違いは何なのでしょうか。
実は、おはぎとぼたもちは基本的に同じものなのです。
唯一、違うのは食べる時期。
ぼたもちはボタンが咲く季節、春のお彼岸に食べるもので、小豆の粒をボタンの花にみたてられたとされ、「ぼたんもち」から「ぼたもち」になったとさています。
一方、おはぎはハギの花の季節、秋のお彼岸に食べるもので、小豆の粒をハギの花にみたてたため、名付けられたのだそうです。
同じものでも食べる季節によって名前を変えているのですね。

◆「ぼたもち」・「おはぎ」名前の由来は?

おはぎ・ぼたもちの名前の由来になった、その季節に咲いているお花はどんなお花なのでしょうか?
ボタンの花



たくさんの花びらがふわふわした印象の大輪で豪華なお花。
多くの人から好まれ「百花の王」や「花王」といわれるお花です。
品種改良が盛んに行われているため、ボタンの中でも種類が多く、豊富な姿を楽しませてくれます。
花言葉は、「風格あるふるまい」・「王者の風格」。

ハギの花



チョウチョのような花びらを持ち、細かいお花を多く咲かせるお花。
「秋の七草」の一つで、秋を象徴するお花の1つです。
花言葉は「思案」「内気」「柔軟な精神」。
この花言葉は、お花が控えめで、細やかな美しさがあることから付けられたとされています。

存在感のあるボタンと、小さく可愛らしい花をたくさん咲かせるハギ。
見た目の異なる2種類のお花が同じ料理の名前の由来になっていることは驚きですね。

秋が近づくお彼岸の時期には、他にどんなお花が咲いているイメージをお持ちでしょうか。
お彼岸の時期に咲いているお花と聞くと、ハギのお花よりも先にヒガンバナを連想される方は多いのではないでしょうか。
赤く少しミステリアスな雰囲気が魅力的なお花、ヒガンバナ。
次にヒガンバナについてご紹介します。

◆ヒガンバナの由来・特徴




彼岸という名前が付いているお花、ヒガンバナ。
諸説ありますが、ヒガンバナはお彼岸の季節に咲くことから、この名前が付けられました。
お墓参りに行くと、咲いているのを見かけたことがある方も多いのでは。
すらりと伸びた茎に、華やかな赤色または白色のお花をつけるヒガンバナ。
特に赤いヒガンバナは秋の風物詩となっています。

そんなヒガンバナは、別名が多いことをご存知ですか?

・曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)
・幽霊花(ゆうれいばな)
・死人花(しびとばな)
・地獄花(じごくばな)
・狐花(きつねばな)
・捨子花(すてごばな)
・剃刀花(かみそりばな)
・毒花(どくばな)
・痺れ花(しびればな)
・天蓋花(てんがいばな)
・狐の松明(きつねのたいまつ)
・狐花(きつねばな)
・葉見ず花見ず(はみずはなみず)
・雷花(かみなりばな)
・レッドスパイダーリリー
・ハリケーンリリー
・マジックリリ  などなど

このように、たくさんの名前を持ったお花なのです。
独特な名前が付けられているのは、ヒガンバナが毒素をもっているからと言われています。
お花全体に毒があり多量に摂取すると吐き気や、腹部の痙攣などになるので注意が必要です。
花言葉は、「情熱」「再会」「また会う日を楽しみに」など。

◆秋のお彼岸をもっと詳しく知りたい

お彼岸にお供えするお花の種類や予算などが掲載されています。

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◆最後に




今回は「お彼岸について」と、「お彼岸に関するお花」を紹介しました。
ぜひ、お彼岸の期間にお墓参りに行ったり、仏壇におはぎと一緒にお花を供えたりしてくださいね。
花キューピットでは、お彼岸にお供えしたいお花をそろえていますので、チェックしてみてください。
ご先祖様に感謝の気持ちを込めて。

 

 

 

2019-09-20 | Posted in , 花と文化No Comments » 

 

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