サボテン

3月10日は【サボテンの日】~種類・魅力・育て方~

サボテン
この時期になると、「自宅におひな様を飾っている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まだコートが必要なほど寒い日が多いため、いまいち「春」が近付いていることを感じにくいですが、3月5日は二十四節気の1つである「啓蟄(けいちつ)」です。
啓蟄とは、「冬ごもりをしていた虫たちが土から出てくる頃」という意味があります。
虫たちが春の訪れを感じ、活動をスタートさせる時期のことを表しているのですね。
暦で考えると、もう春はすぐそこまで来ているのかもしれませんね。

さて、今回はもうじき3月ということで、3月10日の「サボテンの日」についてご紹介したいと思います。
そして「サボテンの日」に関連して、多肉植物やサボテンの種類や育て方についても掲載しています。
これからサボテンを育てようと思っている方は、チェックしてみてくださいね。

◆サボテンの日は、どんな記念日?

サボテンがたくさんなお家
3月10日は、サボテンの日です。
日付は、主に2つの理由から決まったとされています。
1つ目は、3月の「3」=「サ」と、10日の「10」=「テン」を合わせた語呂合わせから。
そして2つ目に、サボテンの花が3月に開花することが多いからなのだそうです。
この「サボテンの日」という記念日は「サボテンの魅力をもっと多くの方に知ってもらいたい」という思いから制定されたのだそうです。
近年、雑貨屋さんなどでもサボテンを販売しているところもあり、さらにサボテンの注目が高まりつつあるように思います。
サボテンの日は、まだ多くの方が知る記念日ではないですが、これからもっと有名な記念日の1つになるかもしれませんね。

◆サボテンの魅力

サボテンの魅力はたくさんありますが、今回は3つご紹介したいと思います。

<長く育てられる>

小さなサボテン
サボテンの魅力といえば、まず1つ目に長く楽しむことができるという点です。
成長するスピードがゆっくりで、長くサボテンを育てることができます。
長い時間を一緒に過ごすことができるので、サボテンはほかの植物よりも、育てていて愛着が沸くという方もいらっしゃると思います。
生きているけれど、何も言わないサボテンは小言を言わずに、つらいときや悲しいときも、そっといつもの場所から見守ってくれます。
「大丈夫?どうしたの?」と声をかけてこない代わりに、サボテンは沈んだ気持ちになった時も、静かに時間を共有してくれるのです。

<お世話が簡単>

自宅のサボテン
植物を育てる時に、面倒だと思う方が多いのが、水やりではないでしょうか。
毎日、重たいジョウロを持って水やりに行くのは嫌ですよね。
「水やりの回数を少ない植物を育てたい」という方は、サボテンがおすすめです。
サボテンは水やりの回数が他の植物に比べて少なく済むのです。
さらに、専門的なお世話をしなくても元気に成長してくれます。
そのため旅行中に水やり・お世話ができなくて、枯れてしまうということは、ほとんどないと思いますよ。

<サイズが豊富>

大きなサボテン
コンパクトでどこにでも飾れるサイズがあれば、大きくて見ごたえのあるサボテンまで販売されています。
飾る場所によって豊富なサイズから、ぴったりな大きさのサボテンを選ぶことができるのです。

このようにサボテンは育てやすく、飾りやすいため、植物を育てることに慣れていないという初心者の方でも簡単に育てることができます。
他の植物にはない、独特なサボテンの姿をぜひ楽しんでみてくださいね。

◆多肉植物・サボテンの種類と育て方

かわいいサボテン
実はサボテンとひとくくりにしても、種類がとても多いことをご存知でしょうか。
サボテンといえば印象的なのはトゲですが、そのトゲも鋭いものだけではなく、触っても痛くないほど柔らかいものもあります。
トゲの形も大きさも、種類によって見た目もさまざまです。
サボテンを育てる時や、ちょっとしたプレゼントとしてサボテンを贈ろうと考えている方は、ぜひサボテンの種類も吟味してみてくださいね。

<セレウス・ペルヴィアヌス>

セレウス・ペルヴィアヌス
セレウス・ペルヴィアヌスは、長細く、ごつごつとした形のサボテンです。
「雑貨屋さんで見たことがある」という方もいらっしゃるかもしれません。
原産地は、北米南部から南米あたり。
メキシコやブラジル料理店にも、飾ってあるかもしれませんね。

セレウス・ペルヴィアヌスは、形だけではなくトゲにも特徴があります。
トゲは、丸みがあり触っても痛くありません
トゲというよりも「柔らかい毛」をイメージするとわかりやすそうです。
自宅でセレウス・ペルヴィアヌスを育てる時は、そっとトゲにも触れてみてくださいね。

セレウス・ペルヴィアヌスの置き場は、太陽の光が好きな植物のため、日当たりの良いところに飾ってあげましょう。
ただし、夏など日差しが強いときは、直接日の光が当たらないところに移動してあげるとよさそうです。
コンパクトなサイズのものも多いので、意外と簡単に移動することができると思いますよ。
水やりの回数はとても少なく、お世話に時間がかけられないという方でもセレウス・ペルヴィアヌスは安心です。
湿気が苦手な植物なので、春・夏・秋は月に2~3回程度の水やりで十分です。
冬はほとんど水を必要としないため、水やりの回数を月に1回程度まで少なくしましょう。

<十二の巻>

十二の巻
シマウマを思わせる模様が目を引く十二の巻は、南米原産の多肉植物です。
尖った葉は放射状に成長していき、先ほどご紹介したようにしま模様があります。
葉の形だけ見ると、アロエに似ているかもしれません。
そんな十二の巻は、原産地では藪の中に生えていることが多く、直接日の光が当たらないところで成長するのだそうです。
そのため十二の巻を育てる時は、直射日光が当たらない場所で飾るようにしましょう。
日に当てすぎると緑色だった葉が、赤くなってしまうことがあります。
乾燥を好む植物のため、日差しも強い方が良いのかと思ってしまいがちですが、日の光に当てすぎないように注意してあげてくださいね。
水やりの頻度は季節で変えることがおすすめです。
春・秋は月に3回程度、土が乾いていたら水をあげるようにするといいと思います。
夏・冬は月に1回程度にして、水で根腐れを起こさないように注意してみてください。

<大雲閣>

大雲閣
大雲閣(だいうんかく)という強そうな名前を持った植物。
カフェなどでインテリアの1つとして、飾られているところを目にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
トゲは触ってみると硬く、鋭いことが多いです。
試しにトゲを触ってみる時は、刺さらないように注意してくださいね。
そんな大雲閣は、トゲトゲとした見た目からサボテンによく似ていますが、正しくはユーフォルビアという多肉植物の仲間なのだそうです。
「じゃぁ育てるのが大変なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
大雲閣を飾るのは風通しが良く直射日光の当たらない、柔らかな光が当たる所がいいとされています。
薄いカーテン越しやレースカーテン越しに、窓の近くに飾ってあげるといいかもしれません。
ただし、極端な寒さは苦手なので、真冬など気温が5度を下回ってしまうときは、窓際から室内の暖かい場所に移動してあげてください。
春・夏・秋の水やりは月に3~4回程度がおすすめです。
冬は月に1回程度まで減らして、根腐れしないように受け皿に溜まった水も取り除くようにしましょう。

<カルメナエ>

カルメナエ
白くて細かいトゲがかわいらしいカルメナエ。
トゲを触った感じは、ふわふわしていて「トゲ」というより「綿毛」と表現したほうが分かりやすいかもしれません。
カルメナエは、このふわふわなトゲと、丸みのあるフォルムが人気のサボテンです。

育てる時は、太陽の光が当たる風通しの良いところに飾ってあげてください。
水やりは春・夏・秋は1週間に1回程度が良いとされています。
ただし夏は蒸れてしまいやすいので、水のあげすぎには注意が必要です。
冬は、(断水)水をあげないようにしましょう。
水をあげないと聞くと心配になってしまいますが、特に1月~2月は水やり不要のようなので、この時期は水をあげないようにしてくださいね。

◆最後に

サボテンたくさん
今回は3月10日のサボテンの日に関連して、サボテン・多肉の種類をご紹介しました。
自宅で植物を育ててみようと思った方は、ぜひサボテンも候補に入れてみてください。
またサボテンはお世話が簡単なので、進学や就職のためこれから一人暮らしをする方への贈り物としても喜ばれそうです。
ひとり暮らしで心細くなったときは、サボテンが心の支えになってくれるかもしれませんね。

 

 

 

2021-03-01 | Posted in お手入れの基本, 花と文化No Comments » 

 

男女ともに喜ばれる!誕生日にプレゼントしたい観葉植物5選

男女ともに喜ばれる!誕生日にプレゼントしたい観葉植物5選

近頃、よく耳にするボタニカルという言葉。
ボタニカルとは「植物由来」という意味で、シャンプーや化粧水などさまざまなアイテムに取り入れられています。
最近ではインテリア業界からも注目されており、モデルルームやインテリア雑誌などでは「ボタニカルスタイル」として観葉植物でコーディネートした部屋が人気を集めているのだとか。

そこで、誕生日のプレゼントとしてボタニカルスタイルの観葉植物を選んでみてはいかがでしょうか?観葉植物は、男女問わず人気のあるインテリアアイテムです。今回は、誕生日プレゼントにおすすめの観葉植物を5つご紹介します。

スタイリッシュさを好む方には「柱サボテン」

スタイリッシュさを好む方には「柱サボテン」
柱のように縦に伸びる「柱サボテン」。丸みのあるシルエットには可愛らしさと親しみやすさがあり、男女問わず人気のある観葉植物のひとつです。

柱サボテンは、春から秋にかけて成長し、秋から冬はほぼ成長が止まるというサイクルで大きくなります。茎に水分と栄養を蓄えられるため、ほったらかしても育つ丈夫さがグッド◎ただし、日陰に置くと日光を求めクネクネと折れ曲がり、まっすぐ伸びてくれないので注意が必要です。花も咲かせますが、咲くまでには数十年かかってしまいます。

《特徴や育てるときのポイント》
・成長する時期には土が乾いたら水をやり、成長が止まる時期は茎がしおれたら水をやる程度でOK
・湿度の高いところを避け、日当たりと風通しのよいところに置く
・肥料は基本的に不要
※大きく成長させたい場合、成長する時期に液体肥料をあげるのが◎

ナチュラル派な方には「モンステラ」

ナチュラル派な方には「モンステラ」
南米原産の常緑樹。ハワイアンキルトやアロハシャツ・夏用のインテリアの柄にもよく用いられ、切り込みを入れたような葉の形は南国にいるような雰囲気を演出します。シックでシンプルな男性の部屋にもマッチし、キッチンやバスルームなどの水周りにもぴったりです。
机やテーブルの上に置ける小さなものから玄関や窓辺に置ける大きなものまであるので、プレゼントする相手がどこに置くのかをイメージして選びましょう。
モンステラには、邪気払いや金運UPといった風水効果もあるといわれています。

《特徴や育てるときのポイント》
・高温多湿に強く耐陰性はあるが、耐寒性には弱いため温度管理に注意
・根腐れを防ぐため、水はけのよい土に植える
・直射日光やエアコンなどの風が直接あたるところには置かない

観葉植物初心者の方(特に男性)には「ドラセナ・ユッカ」

観葉植物初心者の方(特に男性)には「ドラセナ・ユッカ」
※画像は「ユッカ」です。

暑さや寒さに強く、育てやすいといわれるユッカ。ユッカには、「青年の木」という異名があり、男性へのプレゼントにぴったりです。
他の観葉植物と違って耐寒性に優れていて、0℃までは耐えられるので庭植えをしても冬が越せます。それくらい丈夫で、世話が楽ちんなのが魅力です。同じユッカでも茎のあるものとないものがあり、庭先に似合うもの、エントランスやバルコニーに似合うもの、寝室に馴染むものなどがあります。形や色を確認して、プレゼントする相手にぴったりのものを選びましょう。

《特徴や育てるときのポイント》
・耐陰性・耐寒性に優れ、乾燥にも強いため室内外どちらでも育てられる
・日当たりのよい場所が好ましいが、耐陰性に優れているので日陰でも十分育てられる
・土が乾いたらたっぷりと水やりをする
※受け皿に水は溜めないよう、こまめに捨てることが大切

男女の愛の証として。「フィロデンドロン」

男女の愛の証として。「フィロデンドロン」
※画像は「フィロデンドロン セローム」です。

原産地は中南米。ツルが上へ伸びていこうとするものと、茎が直立して伸びるものとがあります。フィロデンドロン(Philodendron)は名前がロマンティックで、ギリシャ語でPhilodenが「愛する」、dendronが「樹木」という意味を持ちます。その名前から、縁結びの願いを込めて育てられることもあるのだとか。
部屋に1つあるだけで、光沢ある大きめの葉がお部屋に高級感をもたらします。誕生日だけでなく、結婚記念などのプレゼントにもおすすめです。

《特徴や育てるときのポイント》
・耐寒性が弱いため、季節ごとに置く場所を変えたり、温度調整したりする必要がある
・明るいところが好ましいが、直射日光は避ける
・水はけの良い土に植える
・土が乾いたらたっぷりと水をやり、葉には定期的に霧吹きをかける

めずらしい植物が好き方に「シェフレラ・アルパイン」

めずらしい植物が好き方に「シェフレラ・アルパイン」
※画像は「シェフレラ」です。
オーストラリア・東南アジア熱帯雨林気候区原産です。アメリカを中心に、海外でも大人気のシェフレラ・アルバイン。流通が少なく、街なかのフラワーショップではなかなか見かけない観葉植物のため、より喜んでもらえるプレゼントとなるでしょう。真夏の直射日光さえ避ければ耐寒性もあるので育てやすく、全体的にバランスのとれたフォルムはどんなお部屋にもマッチします。

《特徴や育てるときのポイント》
・耐寒性に強く、0℃以上であれば屋外でも冬を越せる
・日当たりと風通しのよいところが好ましい
・土が乾いたらたっぷりの水をやり、乾燥する季節には葉に霧吹きをかける

ボタニカルスタイルがブームの今、誕生日プレゼントには観葉植物がおすすめです。お部屋をオシャレに彩れる観葉植物は男女問わず人気のアイテムのため、きっと喜ばれるはずです。

2018-05-22 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

前のページへ