グラジオラス

お盆の意味は?歴史的にいつから始まって、ご先祖様は何をしてる?

ほおずきと数珠。お盆のイメージ


8月が近づくと、「そろそろお盆だなあ」と、思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、「お盆とは一体何なのか」と聞かれると、いまいちわからない方もいらっしゃるのでは。
そこで今回は改めてお盆の意味や、お盆の歴史についてご紹介したいと思います。

お盆とは?お盆の意味

お盆とは、故人やご先祖様の霊を家に迎えて、供養する1年に1度の行事のことです。
お盆の期間は、ご先祖様の霊が「あの世」と言われている「浄土」という世界から、生きている私たちがいる「この世」といわれる「現世」に帰ってくると言われています。

お盆では何をする?

お墓参りのイメージ
ご先祖様や故人の霊を、生きていた時に過ごした場所(自宅など)へお迎えして、あの世での冥福を祈ります

具体的には何をする?

住む地域や宗教や宗派によって、お盆の風習は異なると言われています。
一般的にはお盆入りする日、またはその前日に迎え火をしてご先祖様をお迎えし、お盆明けの日またその翌日に送り火をして、あの世へ再びご先祖様や故人の霊をお送りします。

仏壇に花をお供えしたり、線香をあげたりしてご先祖様と一緒にお盆の期間を過ごします
お盆でお供えしたい、おすすめの花の種類についてはこちらでまとめています。
気になった方は、「お盆でお供えするおすすめの花の種類」をご確認ください。

またお盆の期間は仏壇にお盆飾りをしたり、親戚で集まって食事をしたりすることが多いようです。
家族・親戚が集まって、法事をするというご家庭もあるかと思います。
お坊さんを自宅に呼んで、お経を読んでもらうという方もいらっしゃるはず。
加えて、お盆の期間にお墓参りをするという方も多いようです。

ちなみに夏祭りでよく踊られる盆踊りは、お盆に踊りを奉納するという意味があるのだそう。
方法は様々ありますが、お盆の期間はご先祖様や故人の冥福をお祈りすることには変わりないようです。

▼お盆の花はこちらをチェック
お盆 花(新盆・初盆)2023

お盆の期間にご先祖様は何してる?

ご紹介した通り、お盆はご先祖様が前世に帰ってきて自宅で過ごす期間です。
お盆の期間、ご先祖様は家族や親戚、子孫と共に、現世でひと時を過ごします

お盆の期間はいつ?

盆踊りの様子
お盆の時期には、地域によって違いがあります。
先ほどご紹介した、迎え火・送り火の日程はお盆の期間によって変わってきます。

東京都と横浜、金沢、静岡など 7月13日~7月16日
沖縄県など 旧暦の7月13日~7月15日
その他の地域 8月13日~8月16日

表を見てお分かりいただけるように、お盆は8月13日~8月16日が最も多いです。
そのため会社のお盆休みも、8月に設定しているところが多いようです。


2023年(令和5年)今年のお盆はいつ?期間について|お供えの花のルールも掲載

2023年(令和5年)今年のお盆はいつ?期間について|お供えの花のルールも掲載

2023年、今年のお盆休みはいつ?

お盆の由来とは

拝む親子。お盆の由来とは
お盆の由来は諸説あります。
一説には、お盆は盂蘭盆会 うらぼんえという、旧暦の7月15日に行われていた仏教行事が由来だと言われています。
お盆はインドから伝わったとされており、サンスクリット語の「ullambana(読みはウラムバナまたはウランバナ)」を音写すると「盂蘭盆」になったのだそう。

盂蘭盆会・ウラムバナ(ウランバナ)とは

お盆の由来となったウラムバナ(ウランバナ)とは、どんなものなのかをご紹介します。

盂蘭盆会とは、苦しみの世界へ堕ちたご先祖様を救い、魂を祭ることとされています。
これは、お釈迦様が教えを説いていたインドが発祥とされ、お盆の由来とされている仏教行事です。

なぜ盂蘭盆会が行われるようになった?

お盆の由来。なぜお盆は行われる?
お釈迦様が教えを説いた仏教行事である盂蘭盆会は、もともとなぜ始まったのでしょうか。
ここでは、お盆の由来・ルーツになった盂蘭盆会が初めて行われた時のお話を、簡単にお伝えしようと思います。

お釈迦様の弟子の中に、目連尊者という神通力に優れた人物がいました。
ある日、目連尊者は亡き母が餓鬼道に堕ちて苦しんでいることを神通力で見ました。
そこで母を救いたいとお釈迦様に相談したところ、「夏の修行が終わる7月15日に、多くの僧たちを集め供物を捧げ供養をしなさい」と諭されました。
そして、目連尊者がお釈迦様から言われたように供養を行ったところ、母親は無事に救われ成仏できたと言われています。
この話からご先祖様の精霊を救い供養する行事として盂蘭盆会が行われるようになったのです。

盂蘭盆会とは、「苦しみの世界へ堕ちたご先祖様を救い魂を祭ること」とされていると、先にお伝えしましたが、もともとはお釈迦様の弟子の亡くなったお母さんのために供養したものだったのですね。

日本ではいつからお盆のルーツが始まった?

お盆のルーツになった、盂蘭盆会の始まりについては先ほどご紹介しました。
では、いつ日本ではお盆のルーツが始まったのでしょうか。

お盆の由来とされる盂蘭盆会は、日本では推古天皇の14年に初めて行われたと言われています。
西暦606年ごろです。

お盆には、長い歴史があるのですね。

▼お盆の花はこちらをチェック
お盆 花(新盆・初盆)2023

お盆でお供えするおすすめの花の種類

お盆にお墓参りをする少女
お盆では、いわゆる「お供えらしい花の種類」ではなく、季節の花もおすすめです。
実はお供えの花には、絶対的なルールはありません。
「え!白色の花以外もいいの?」と、お考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
知恩院の僧侶である大津様のインタビューでも、お供えの花について「絶対的なルールはない」と、紹介されています。
僧侶 大津様のインタビュー内容がもっと気になる方は、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
>>>お盆の基礎知識・作法を僧侶に教わろう。時期・お供え(精霊馬・提灯・五供)・お墓参りマナーなど

いわゆる「お供えらしい花」の種類が知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>>仏壇に供える適した花とダメな花|花を長持ちさせるコツをご紹介

ひまわり

お墓にお供えされているひまわり
夏の花として有名なひまわり。
お供えのイメージは少ないかもしれませんが、季節の花としてお供えの花束やフラワーアレンジメントにひまわりを入れることもあります。
まず、ひまわりの基本情報はこちらです。

  • 学名:Helianthus annuus
  • 原産地:北アメリカ中西部
  • 花言葉:あなただけを見つめる・憧れなど

黄色い花がパッと明るく周りを彩るひまわりは、お盆のお供えにも選ばれることがあります。
お供えでよく使われる、菊やカーネーションと一緒にひまわりを合わせると、季節感のある夏らしいお供えにすることができます。

デンファレ

紫のデンファレ
夏でも花持ちが良く、南国感もあるデンファレ。
お祝いのフラワーギフトにも使われますが、デンファレはお供えの差し色で使われることもあります。
先に紹介したひまわりよりも、一般的にお供えに活用されることが多いかと思います。
デンファレの基本情報は、こちらです。

  • 学名:Dendrobium bigibbum
  • 原産地:北部オーストラリア
  • 花言葉:有能・お似合いの2人

デンファレは紫や緑、白などの色があります。
白や緑のデンファレは、葬儀や四十九日法要以前にお供えされる白を基調にしたお供えでも活用されています。
紫のデンファレは、お盆や四十九日法要以降のお供えの差し色としても使われています。

デンファレは胡蝶蘭のような高級感のある見た目でありながら、他の花との相性もいい花です。

グラジオラス

グラジオラスもお供えに使われる
カラーバリエーションが豊富で、スラっとした姿が美しいグラジオラス。
誕生日などのお祝いの花束やフラワーアレンジメントに選ばれることが多いですが、お供えの花として活用されることもあります。
まず、グラジオラスの基本情報はこちらです。

  • 学名:Ixia
  • 原産地:南アフリカ
  • 花言葉:団結・誇り高い

グラジオラスは、茎は細くスラっと細長い姿でライン状に花を咲かせます。
花色は赤や黄色、ピンク、水色など様々な色があり、お供えの花束やフラワーアレンジメントであっても、他に使われている花の色に合わせて選ぶことができます

花は下から順番に咲いていくので、花持ちがよく花の変化を楽しむことも。
花束やフラワーアレンジメントの後ろ側に使われることで、お供え全体の高さを出すこともできます。

注意事項・初盆は白を基本に

3種類の華やかな、花をご紹介しました。
お盆には季節感のある花もお供えすることがあるため、ご紹介した花もお供えしてOKです。

しかし、注意することが1つあります。

故人の四十九日が済んだ後、初めて迎えるお盆のことを初盆といいます。
初盆は、白を基調にした花をお供えすることが一般的です。
そのため初盆の時は、先にご紹介したカラフルな花は避けた方が良いとされています。

色とりどりな季節の花をお供えする時は、時期を確認してからにしてくださいね。

▼こちらも合わせてご覧ください。


ミソハギの花言葉を紹介|お盆に飾るミソハギはどんな花?特徴・意味を解説

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お盆でお供えされることの多いミソハギについてご紹介

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ほおずき(鬼灯)はどんな植物?~季節・遊び方・漢字・花言葉~

お盆の飾りで使われる、ほおずきについて

お盆にご先祖様と一緒に過ごそう

家族でお墓参りをしている様子
お盆の由来や意味に加え、お供えにも活用される季節の花の種類をご紹介しました。
お盆は年1回の行事。
ご先祖様のご冥福を祈りつつ、家族で過ごす時間を大切に過ごしてくださいね。

ちなみに、花キューピットでもお盆に最適な花束やフラワーアレンジメントをご用意しております。
実家に帰って法事をする方はもちろん、今年は田舎に帰れないという方も贈っていただけるお供えの花です。
気になった方はぜひ、サイトをのぞいてみてください。

 

 

 

2022-07-27 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

夏の花一覧|花束におすすめな夏に咲く季節の花の種類とは?

夏の花一覧
夏らしい花束やフラワーアレンジメントを贈りたい方の参考になるように、夏に咲く季節を感じられる切り花をご紹介します。
夏生まれの方の誕生日結婚記念日のお祝い、退職祝いの贈り物におすすめです。

ひまわり

夏といえば、ひまわりの花。

  • 科・属:キク科・ヒマワリ
  • 和名:向日葵
  • 花言葉:憧れ・あなただけを見つめる
  • 英名:Sunflower
  • 学名:Helianthus annuus
  • 開花期:7月~9月

夏の花といえば、やっぱり、ひまわりではないでしょうか。
ひまわりは子供から大人まで幅広い年代の方から愛されている花の1つです。

お花屋さんで、花束やフラワーアレンジメントとして使われる切り花として販売されている他に、学校の花壇で育てられていることや、ひまわり畑などを見かけることもあるかと思います。
他の花に比べて見る機会が多いため、多くの人がひまわりに親しみを感じやすいかと思います。

誕生日のプレゼントや結婚記念日のお祝いとして、「多くの人から親しまれ、夏を代表するひまわりの花束を贈りたい」という方も多いのでは。
プレゼントしたひまわりは、できるだけ長くきれいな姿を楽しんでもらいたいですよね。

そこで、ここからはひまわりを長持ちさせるためのポイントをご紹介します。
ひまわりをプレゼントした時に、長持ち方法を簡単に伝えてみるのもいいかもしれませんよ。

ひまわりを花瓶で飾る時は水を少なくすることがおすすめ

茎に細かい毛が生えている

ひまわりの茎には、細い毛が生えています。
そのためひまわりの茎は、水に浸かっていると他の花に比べて傷みやすいのです。

ひまわりを花瓶で生ける時は「浅水」がおすすめ。
茎が水に触れる部分を少なくするように、少ない水で生けるようにしましょう。

水を変えるタイミングで花瓶も洗う

先にご紹介した通り、ひまわりは茎が傷みやすい花です。
水に浸かっている茎を触ると、ヌルッとすることも。
このヌルヌルとした感覚は、茎が腐っていたり、傷んでいたりするためおきます。
茎が腐って水が濁ると、ひまわりは十分に水を吸い上げることができなくなります。

茎のヌメリは、水だけではなく花瓶の内側についていることもあります。
花瓶の水を清潔に保つためにも、水を交換するタイミングで花瓶の内側も洗うようにすることがおすすめです。

▼ひまわりを使った花ギフトはこちらから
ひまわり特集

クルクマ

夏はクルクマ。トロピカル

  • 科・属:ショウガ科・ウコン属(クルクマ属)
  • 和名:鬱金(うこん)・クルクマ
  • 花言葉:乙女の香り・あなたの姿に酔いしれる
  • 英名:Siam tulip
  • 学名:Curcuma petiolata
  • 開花期:8月~10月

見るからに「南国の花」という印象のクルクマ。
クルクマは、ピンクや白、グリーンなどの色があります。
ピンク色が有名なように思いますが、実は他の色も楽しめるんです。

ちなみにクルクマの花のように見えている部分は、苞(ほう)という部分になります。
本当の花は、苞の奥の方にあるのです。
クルクマをプレゼントする時や、自宅で飾るという時はクルクマの本当の花の部分も見てみてくださいね。

クルクマの原産地はマレー半島と言われており、夏の暑さにも耐えてくれます
暑い夏に、長持ちしてくれるのは嬉しいですね。

クルクマの花はそんなにいい香りではない。個人的には。
クルクマの「乙女の香り」という花言葉から「良い香りがするのでは?」と思った方も多いのではないでしょうか。
個人的な感想ですが、クルクマはそこまで良い香りではなかったように思います。
気になった方は、嗅いでみてください。

また「あなたの姿に酔いしれる」という花言葉は、幻想的な美しさの花を咲かせることが由来していると言われています。

暑さにも強いクルクマを、さらに長持ちさせたいという方のために、ここでお手入れ方法をご紹介します。

霧吹きで保湿するとより長持ちに

クルクマは1日に1回程度、花の部分に霧吹きで水をかけることによってより長持ちします。
保湿することが大事なようです。

アンスリウム

夏はアンスリウム。赤が有名

  • 科・属:サトイモ科・アンスリウム属
  • 和名:大紅団扇(おおべにうちわ)
  • 花言葉:情熱
  • 英名:Tailflower・Flamingo flower
  • 学名:Anthurium
  • 開花期:5~10月

花束やフラワーアレンジメントに使う切り花だけではなく、鉢植えとしても流通しているアンスリウム。
赤色が有名で、他にグリーンや白、ピンク、黒なども流通しています。
夏になるとお花屋さんで切り花として販売されることが多く、南国感を得られる花の1つです。

アンスリウムの特徴的な「うちわのような部分」は、実は花ではありません。
クルクマの時にお伝えしたのと同じように、アンスリウムの赤色やグリーンの部分は苞と言われる部分にあたります。
アンスリウムの花は、中心部分にある棒状のところです。
ゴージャスな雰囲気のアンスリウムですが、花だけ見るとまた違った印象がありますよね。

アンスリウムは、暑い夏にも耐えられる丈夫な花です。
茎も腐りにくく、花瓶の水も汚れにくいのも嬉しいですよね。
よりアンスリウムを長持ちさせたい方に、ポイントをご紹介します。

茎は斜めにカットする

花瓶に生けられたアンスリウム

茎を斜めにカットすることによって、茎の内側の水に触れる面積が増えます
水に触れる部分が多くなることによって、必要な量の水を吸い上げることができるようになるのです。

ルリタマアザミ

  • 科・属:キク科・ヒゴタイ属
  • 和名:ヒゴタイ・瑠璃玉薊(ルリタマアザミ)
  • 花言葉:豊かな感情・鋭敏
  • 英名:Globe Thistle
  • 学名:Echinops ritro
  • 開花期:6月~8月

トゲトゲとした花が印象的な、ルリタマアザミ。
和風にも洋風にも使えそうな花姿で、涼しげな色合いが夏に人気です。

丸くて触ると痛そうな花に注目しがちですが、ルリタマアザミを自宅に飾ったりプレゼントしたりする際は、茎や葉の裏にも注目してみてください。
ルリタマアザミの茎や葉の裏は、緑ではないのです。
美しい銀色をしています。
ルリタマアザミの茎や葉の裏は緑ではなく、シルバーなのです!

ちなみにルリタマアザミは、ドライフラワーとしてもよく活用されています。
ドライフラワーをインテリアとして楽しみたいという方には、ルリタマアザミを贈るのがおすすめです。

ルリタマアザミは名前に「アザミ」と、ついているだけあって、茎が固いことも特徴の1つです。
茎が他の花よりも丈夫なため、水の中で茎が腐ることが少なく、花持ちが良いのです。

ここでルリタマアザミの豆知識を一つご紹介します。

Echinopsという学名はハリネズミに由来

ルリタマアザミの学名は、先にご紹介した通りEchinopsです。
Echinops「ハリネズミに似ている」というギリシャ語に由来します。
個人的には栗のイガのようにも見えますが、丸くトゲトゲした様子がハリネズミに見えたのかもしれませんね。

デンファレ

デンファレの花は南国気分。夏にぴったりです

  • 科・属:ラン科・デンドロビウム属
  • 和名:デンファレ
  • 花言葉:お似合いのふたり・有能
  • 英名:cooktown orchid
  • 学名:Dendrobium phalaenopsis
  • 開花期:6月~9月

ぱっと見ただけで、トロピカルな印象を与えてくれるデンファレ。
お花屋さんで見るだけでなく、パンケーキやトロピカルジュースの上に飾られていることもありますよね。
ランの中でも、比較的親しみやすい花の1つではないでしょうか。

デンファレの色は、紫やピンク、白、グリーンなどがあります。
どの花色も花持ちが良く、比較的長くきれいな様子を楽しむことができます

1つの茎から複数の花が咲く、デンファレ。
花が咲くのには順番があり、デンファレの花は下から順番に咲いていきます
自宅に飾っていても、だんだん新しい花が咲いていくのは嬉しいですよね。

ここからは、デンファレをもっと長く楽しむためのポイントをご紹介します。

枯れた花は取り除く

デンファレをもっと長持ちさせたい時は、枯れた花を取り除くようにしましょう。
先にご紹介した通り、デンファレは下から順番に花が咲いて行きます。
そのため枯れるのも下から順番に

下の方の花がしおれたり、元気がなくなってきたりしたら、取り除くようにするのがおすすめです。
一番上に付いている花(買ってきたばかりの時はつぼみのことが多いです)が開花できるように、しおれた花は取り除いてエネルギーを残すようにしましょう。


▼夏にぴったりな花ギフトはこちらから
夏の花贈り

スターチス

スターチスは、花持ちが良い。夏にもおすすめ

  • 科・属:イソマツ科・イソマツ属
  • 和名:花浜匙
  • 花言葉:変わらぬ心・永遠に変わらない
  • 英名:Statice・Limonium
  • 学名:Limonium sinuatum
  • 開花期:4~6月

花持ちが最強なスターチス。
スターチスは触ると、カサカサとしています。
バラなどの花びらを触るとしっとりしていますが、スターチスは生花というよりはドライフラワーに近い感覚があります。

ちなみにそのカサカサとした触り心地の花に見える部分は、花ではなくガクという部分
花は、ガクの中にある小さな点に見える部分です。
スターチスを自宅で飾る際やプレゼントする際は、花がどこにあるのか探してみてください。

スターチスは、植物全体の水分量が少ない花です。
そのため、ドライフラワーやハーバリウムなどでも使われることがあります。

スターチスの開花時期は4月~6月です。
「全然、夏っぽくないじゃん」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜ夏におすすめかと言うと、花持ちがよいためです。

一般的に気温が高くなる夏を、花は苦手なことが多いです。
しかしスターチスは、水分量が少ないため夏でも長持ちしてくれます。
花の水が下がって元気がなくなってしまう切り花が多い中、スターチスは比較的長くきれいな状態を保つことができます

ここからは簡単に、ちょっとおしゃれなハイブリッドスターチスについてご紹介します。

ハイブリッドスターチスとは

ハイブリッドスターチスはおしゃれ。夏にもおすすめ

今までご紹介したスターチスは、歯ブラシのような形をしていましたが、ハイブリッドスターチスは少しオシャレな雰囲気があります。
ハイブリッドとは「交雑」という意味。
ハイブリッドスターチスとは、様々な種類のスターチスを交雑したことによって生まれた品種のことです。

そんなハイブリッドスターチスは、花がギュッとまとまったスターチスよりも、見た目はかすみ草に近く繊細でボリューム感のあるイメージになります。

ハイブリッドスターチスも、全体的な水分量は少なめ
そのためドライフラワーや、ハーバリウムの素材としてよく活用されています。

トルコキキョウ

トルコキキョウは夏の暑さに強い

  • 科・属:リンドウ科・ユーストマ属
  • 和名:トルコ桔梗
  • 花言葉:優美・清々しい美しさ
  • 英名:Lisianthus
  • 学名:Eustoma
  • 開花期:5月~7月

アンティーク調の微妙な色合いから、はっきりした色まで楽しむことができるトルコキキョウ。
白やクリーム色、淡いピンクなど優しそうな雰囲気の色合いだけでなく、濃い紫や鮮やかなピンクなども流通しています。

加えてトルコキキョウは、花びらがたくさん付いた八重咲きやシンプルな一重咲き、豪華なフリル咲きなど咲き方も種類が豊富
同じトルコキキョウでも、品種が違うことで雰囲気が全く異なる花なのです。
プレゼントする相手をイメージして、デザインすることができます。

トルコキキョウは、夏の暑さに強く比較的花持ちの良い花です。
一般的に、気温が上がると茎が傷みやすくなり、花がしおれてしまうまでの時間が短くなります。
しかしトルコキキョウは丈夫で、他の花に比べて夏でも茎が傷みにくいことが特徴です。

ちなみにトルコキキョウは、他の名前で呼ばれていることもあります。
ここからは、トルコキキョウの呼び方についてご紹介しようと思います。

リシアンサス・ユーストマもトルコキキョウ

アンティーク調のトルコキキョウの写真。リシアンサス・ユーストマとも言う

実はトルコキキョウは「リシアンサス」や「ユーストマ」とも呼ばれています。
国によって呼び方が異なるというだけでなく、日本のお花屋さんや市場によって呼び方が異なるのです。
リシアンサスというのは、英名の「Lisianthus」に由来しています。
そしてユーストマは学名の「Eustoma」から呼ばれているのだそうです。

「なぜこのように、様々な名前で呼ばれるようになったか」と言うと、そもそもトルコキキョウという名前が原因だったのだそうです。
トルコキキョウという名前には「トルコ」と「桔梗」が入っています。
しかし、トルコキキョウはトルコが原産ではなく、キキョウ科の花でもありません。

そのため、「和名のトルコキキョウではなく、英名や学名を使って呼んだ方が良いのではないか……」という考えと、そのままトルコキキョウと呼んでいるところがあるため、名前が3種類になっているようです。

グラジオラス

グラジオラスの花畑

  • 科・属:アヤメ科・グラジオラス属
  • 和名:グラジオラス
  • 花言葉:密会・愛の祈り
  • 英名:Gladiolus・Sword lily
  • 学名:Gladiolus
  • 開花期:6月~9月

お花屋さんだけでなく、花壇でも見かけることのあるグラジオラス。
グラジオラスは茎の長さを長くしたまま、大きな花束やフラワーアレンジメント、開店祝いなどで贈られるスタンド花にも活用されています。

花色は、ピンクや赤、黄色、オレンジ、緑など。
加えて花びらの中でオレンジから黄色に変わっていくような、グラデーションを楽しめる品種もあります。
豊富なカラーバリエーションで、誕生日や結婚記念日の花ギフトを作ることができるのです。
カラーバリエーション豊富なグラジオラス

ちなみにグラジオラスという名前の由来は、英名の「gladiolus」です。
この英名「gladiolus」は、ラテン語の「小型の剣」という意味の 「gladius」からつけられたと言われています。
花が咲く前のグラジオラスや、葉が剣に似ていたことに由来するのだそうです。

夏に旬を迎えるグラジオラスは、暑さに強い花です。
そのため比較的、夏でも花もちが良いことが有名です。
長くきれいな花を楽しめるグラジオラスですが、より長く花を楽しみたいという方にお手入れのコツをご紹介します。

咲ききった花は早めに取り除く

グラジオラスは、デンファレと同じく1つの茎から複数の花を咲かせます。
花が咲く順番は、下から上に向かて咲き進んで行きます
長く花を楽しみたいなら、咲ききった花は早めに取り除くことがおすすめです。

夏らしい花束やフラワーアレンジメントを贈ろう

ひまわりを持って笑顔の女性
夏にある誕生日や結婚記念日のプレゼントには、夏らしい花束やフラワーアレンジメントがおすすめです。
夏に咲く季節感のある花を贈ることで、特別なプレゼントにすることができます。

日本は、四季がある国。
特別な記念日には、その季節にあった贈り物をすることがおすすめです。

ちなみに花キューピットでも、夏の誕生日や結婚記念日、退職祝いにぴったりな花ギフトをご用意しております。
今回ご紹介したひまわりやデンファレなど、夏らしさを感じられる花を使った花束やフラワーアレンジメントを、ぜひチェックしてみてください。 

 

 

 

2022-06-23 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

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