キンモクセイ

10月30日は香りの日~いい香りのお花~


香りの良さそうなお花

みなさん、10月30日は何の記念日かご存知ですか?
来月の10月30日は、「香りの日」なのだそうです。
そこで、今回は良い香りのお花の種類をご紹介したいと思います。
お花の香りを楽しみたい方へフラワーギフトをプレゼントする時は、参考にしてみてくださいね。
また、香りからお花に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

◆香りの日とは?


たくさんのお花

10月30日は「香りの日」です。
この記念日は、石川県七尾市によって制定されました。
制定されたきっかけは、1992年10月30日に七尾市で第7回国民文化祭「世界の香りフェアIN能登」が開催されたからなのだそう。

せっかく「香りの日」という記念日があるなら、香りの良いお花を飾って、一日中すてきな香りに包まれてみませんか。
この次からは、良い香りのお花をご紹介します。

◆三大香木とは?

三大香木とは、香りが良く、その香りが強いお花を持つ3種類の樹木のことです。
この3つの種類は、春・夏・秋の季節に咲くお花が選ばれています。
それぞれどんなお花なのでしょうか。
見ていきましょう。

<春代表:ジンチョウゲ>


ジンチョウゲ

花言葉:「栄光・勝利」など
ジンチョウゲは小さないくつものお花を、1つのボールのようにまとまって咲かせる樹木です。
香りは甘く、香水にも使われています

お花の色はホワイトやピンクが有名で、ピンク色はお花の外側に色が付いていることが特徴です。
写真の花びらに見える部分は、ガクという部分であり、注目して見ているとキラキラ輝いて見えるんですよ。
公園などに植わっていることもあるので、見かけた際は香りと一緒にガクもチェックしてみてくださいね。

<夏代表:クチナシ>


クチナシ

花言葉:「とても幸せです・優雅」など
つやつやした葉と白いお花、そしてスイートな香りが特徴的なクチナシ。
そんなクチナシは、花言葉とバラのように豪華な花姿から、結婚式の飾りとしても使われることもあるのだそうです。

クチナシのお花は植えてから、少なくても3年経たないと、咲いてくれないと言われています。
さらにクチナシの実は、熟してもなかなか口を開けてくれないのだそう。
この植物が「クチナシ」と呼ばれるようになったのは、先ほどお伝えした、熟しても口を開かない様子からと言われています。
ちなみにその実は橙色で、栗きんとんの色付けにも使われています。
栗きんとんを購入する際は、原材料名にも注目してみてください。

<秋代表:キンモクセイ>


キンモクセイ

花言葉:「初恋・謙虚」など
花言葉の由来は香りが強いこととは反対に、雨が降るとお花が簡単に散ってしまう様子からなのだそうです。
雨上がりにキンモクセイの樹の下に行くと、小さなオレンジ色のお花がたくさん落ちていたという経験がある方もいらっしゃると思います。

キンモクセイは遠くまで香りを届けることから、昔は「千里香(センリコウ)」とも呼ばれていたそうです。
キンモクセイが少し離れたところに植わっていても、風に乗ってふんわり甘い香りを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
離れていてもわかるその香りと、太陽の光を浴びて輝くキンモクセイは、秋の風物詩になっていますよね。

最近流行している曲やハンドクリーム、香水などになっているため、三大香木の中では1番馴染みがある樹木かもしれません。
公園や生垣はもちろん、記念樹としても選ばれることが多いので、思っている以上に身近にキンモクセイは植わっているかも…。
ぜひ、探してみてくださいね。

◆香りの良いお花~切り花~

ここからは、アレンジメント花束などのフラワーギフトで用いる「切り花」の状態でよく流通する、香りの良いお花をご紹介します。
切り花としてお花屋さんで販売していることが多いので、「お花の香り」をプレゼントしたい時や「自宅でフローラルな香りを感じたい」方におすすめです。

<スイートピー>


スイートピー

花言葉:「ほのかな喜び・優しい思い出・門出」など
この花言葉はひらひらとした花びらの形が、飛び立つ蝶々に見えることから付けられたと言われています。
だいたい1月~5月ごろまで、お花屋さんで見ることができます。
「スイートピー」の由来は、甘い香りのエンドウ(スイートピーはマメ科の植物)からと言われていて、まさに「香り」を楽しむには、ぴったりなお花ですよね。

<フリージア>


フリージア

花言葉:「無邪気・あどけなさ」など
花言葉は、甘酸っぱい爽やかな香りと、ほのぼのするような花姿から付けられたと言われています。
フリージアの花色は、イエローやホワイト、ピンク、紫色など様々なカラーがあります。
そんなフリージアは、お花の色によって香りが変わるのだそうです。
お花屋さんで色とりどりのフリージアを見かけた際は、色ごとに香りを感じてみたいですね。

<ユリ>


ユリ

花言葉:「純粋・無垢・威厳」など
結婚記念日のフラワーギフトや、結婚式で使われるブーケなどで用いられることの多いユリ。
多くのフラワーギフトで選ばれるユリですが、その理由は「香り」だけではありません。
ユリは大きく立派なお花であり、花束やアレンジメント1輪加えるだけで1ランク華やかさ・豪華さがアップすることが多いのです。
目上の方への贈り物や、特別な日のプレゼントにユリはおすすめです。

<バラ>


バラ

花言葉:「愛・美」など
花の王様とも言われるバラは、上品な花姿と香りが魅力。
香水やボディーミストなど以外に、ドリンクやスイーツなどの食品にもローズの香りは使われていることがありますよね。
バラは赤色やピンク、ホワイトやオレンジ…と、カラーバリエーションが豊富であり、お花の大きさも様々あります。
そのためアレンジメントや花束で用いる時は、デザインを合わせたり、サイズを合わせたりすることもできますよ。

<ストック>


ストック

花言葉は「愛の絆・豊かな愛
淡い色から濃い色まで、多くの花色を持っているストック。
香りは甘さとスパイシーさが混じったような香りです。
品種によっては、山椒に似ているようなものもあるんですよ。
12月~4月ごろまで流通していて、お花屋さんに多く並ぶのは2、3月頃です。
そのためストックは「春の香りを届けるお花」とも言われているのだそう。

◆最後に




今回は香りの日に関連して、良い香りのお花をご紹介しました。
見て楽しむことが多いお花ですが、ぜひ香りも楽しんでみてくださいね。
植物は、「美しい花姿を見て楽しむ」視覚・「いい香りを楽しむ」嗅覚・「触り心地を楽しむ」触覚・「風にそよぐ音を感じる」聴覚・「ハーブなどを食べて楽しむ」味覚と、五感全てで楽しむことができます。
お花が身近にある方は、触ったり嗅いだりしてみても楽しいかもしれませんよ。

 

 

2020-09-19 | Posted in , 花を贈る時No Comments » 

 

秋の深まりを感じる「キンモクセイ」の芳香

金木犀
ジンチョウゲ、クチナシと共に「三大香木」と呼ばれている【キンモクセイ】。
一度嗅いだら忘れられない、甘く強い香りが魅力的な花です。

今回の花だよりでは、秋の深まりを感じさせる【キンモクセイ】についてご紹介します。

■短い期間でも印象に残る香り

キンモクセイの木
秋の花であるキンモクセイは、9月中旬~10月下旬頃に開花期を迎えます。
オレンジ色の小さな花を無数につけ、こんもりとまとまって咲くのが特徴です。

1つの花が咲いている日数は短く、3~7日ほどで散ってしまいます。
そのため、香りを楽しめる期間はあまり長くありません。それでも印象に残る香りですね。
また、虫が好みそうな香りながら、意外にも虫が忌避する成分を含んでいます。
中でもモンシロチョウに効果があり、その他にも多くの害虫を寄せ付けません。

香りはもちろんのこと、花のほうも昔から重宝されています。
白ワインに花を漬けこんだ【桂花陳酒】は、楊貴妃の愛したお酒と言われています。
お茶に花を入れて香りを移した【桂花茶】には、リラックス・ストレス解消の効果があるとされます。

あまり知られていませんが、キンモクセイは雄株と雌株に分けられます。
日本にあるものは、ほとんどが雄株となっています。
実がなるのは雌株のみで、日本のキンモクセイの多くは結実できません。
より香りが強く花がたくさん咲くことから、雄株ばかりが広まったことが理由です。

■ロマンチックで美しい花言葉たち

金木犀の花

【謙虚】

キンモクセイの香りを感じても、すぐに木が見つからなかったことはありませんか?
たくさんの人を魅了する香りにも関わらず、花姿が小さくつつましいことに由来します。

【気高い人】

元々咲いている期間が短いですが、雨に当たると早々に散ってしまいます。
素晴らしい香りを惜しむことなく、いさぎよく散りゆく姿が「気高い」とされました。

【初恋】

花が終わってしまっても、香りの印象はなかなか消えませんよね。
記憶に残りつづける甘い香りを、甘ずっぱい「初恋」の思い出になぞらえた花言葉です。

香りにまつわる、ロマンチックで美しい花言葉が多いですね。
かわいらしく控えめな花とともに、長い間愛されてきたことが分かります。

2017-10-13 | Posted in No Comments » 

 

秋をいろどる花ばな

秋晴れの青がまぶしい季節となりました。朝晩は冷え込みますが、日中は暖かな日差しがさせば絶好の散歩日和となりますね。

秋は寒さが厳しい冬に向けて、多くの植物が花を咲かせ種を残す季節でもあります。今回の花だよりでは、秋に楽しむことができる花をご紹介します。

■秋を代表する花

・コスモス

コスモス漢字では「秋桜」とも書く、秋を代表する花です。早いところでは夏から花をつけることもあります。日当たりと水はけの良いところを好みますが、土の質にはあまりこだわりがありません。丈夫であまり病害虫が出ることもなく、肥料も少なくて済むので、育てやすい花と言えるでしょう。

風情がある花姿から、切り花としても楽しむことができます。のびすぎてしまった花を切り、花瓶に一輪挿しするだけでも品がありますね。お馴染みの淡い桃色や赤はもちろん、近年では淡いオレンジ色の品種もあります。また、黄色や濃いオレンジ色の花を咲かせるキバナコスモス、濃い赤色のチョコレートコスモスなどの仲間も秋に花を楽しめます。

・キク

キク日本の秋を代表する花です。秋(品種によっては夏)から冬にかけて花をつけます。鉢植えや露地での観賞に適した和ギク、切り花で楽しむことが多い洋ギクがあります。

供花としてもちいられることも多いですが、古来から親しまれていた国花であり、「キクを飾ると福がくる」なんて言い伝えもあるそうですよ。黄色やピンクなどの明るい色も多く、ボール状に花をつけるピンポンマムを始めとして個性的な花をつける品種も数多くあるため、様々なスタイルの飾り方が楽しめます。

・キンモクセイ

キンモクセイ三香木のひとつに数えられる、非常に香りの良い花木です。花が咲く期間は短いですが、庭木や公園に植えられていることも多く、満開の時期には散歩をしているとキンモクセイのさわやかな香りがふんわりと漂ってくることでしょう。

病害虫に強く枝がのびるペースも早いので、毎年剪定を行った方が木の形を整えるのには適しています。排気ガスなどの大気汚染には弱く、葉の表面が汚れていると花をつけないこともあるため、晴れの日が続いた時には葉の表面を洗い流してあげるといいですね。

・ガーベラ

ガーベラ11月の誕生花にもなっている花、ガーベラ。春と秋、年に2回花のシーズンがあります。暑さにはあまり強くありませんが、耐寒性は比較的強く、霜や凍結の心配がなければ春になると新芽を出すでしょう。

八重咲きや2色咲きなど、変わった花をつける品種も数多くつくられており、日常的に飾る花から結婚式や記念日などの特別な贈りものまで、幅広く活躍します。鉢花、切り花どちらでも楽しむことができ、色も非常に豊富なため、多くの人から愛される花のひとつとなっています。

さわやかな秋風に誘われ外へ出たくなる季節。周りを見渡してみれば、きっといろんなお花が咲いているはず。お出かけになった先で、お気に入りの花を探してみてくださいね。

2015-10-16 | Posted in No Comments » 

 

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