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| エピソードチャンピオン決定戦: 作品 A |
私が子供の頃、母へのプレゼントはいつも花束でした。母はいつも喜んでくれて、私も満足していました。それから私も大人になり、働くようになり、そのうちにプレゼントはできる限り高価なもの…バックや服、アクセサリーを選ぶようになりました。
数年後、私も結婚し、出産・育児のため仕事を辞めました。以前のように高価なものをあげられなくなったため、母へのプレゼントは約10年ぶりに花束にしました。高価なものでなくて申し訳ないな…という気持ちでいたら、母から「こんなにきれいなお花どうもありがとう!!本当に嬉しいわ!!」と電話が入りました。花ってこんなに人を幸せな気持ちにできるんだ!と私もとても嬉しい気持ちになりました。
そして昨年、息子が私の誕生日に初めて花束をプレゼントしてくれました。どんな品よりも嬉しくて、気持ちが伝わる本当に嬉しいプレゼントでした。それから私は堂々と、自信を持って花をプレゼントしています。 |
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| エピソードチャンピオン決定戦: 作品 B |
看護師の私は、余命宣告され必死に病院に通いながら生きている患者さんと日々関わっている。
Aさんは自身で天涯孤独だと話し、辛い治療に対しても弱音を吐かず寡黙な方だった。
死期が迫る中で彼は「妻がいた。事情があってもう20年も会っていない」と言葉を漏らしたことあった。そんな中、大きなつぼみが印象的な花束がAさんに届いた。花を見る事もできなくなったAさんに「○○さんから花束が届いたよ、とても綺麗だよ」と触らせると、無表情だった彼が一筋の涙を流し「妻だ」としばらく体を震わせた。
それから数日、Aさんは花を触らせて欲しいというジェスチャーと笑顔を見せ、亡くなった。ふと花に目を向けると、つぼみが開花し白い花が咲いていた。思わずAさんを見ると、今までで1番穏やかな表情に見えた。私はAさんが咲かせたのかもしれない、あの綺麗な花を見ることができて幸せだと思った。 |
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| エピソードチャンピオン決定戦: 作品 C |
花は貰うことより贈ることの方が多かった私。母が花好きだった為小さい頃は、母の誕生日に小銭を握りしめて近所の花屋に行って花束を作ってもらった。
子供心に大きな花束が出来ると思いきや、やはり小さな花束しか作れなかった。だけど、花屋さんが少しでも大きく見せてくれようと少しおまけをしてくれたりしてとても嬉しかったのを今でも覚えている。花を逆さにして大切に大切に持って歩き、家まで帰り母を喜ばせようと後ろに隠しながら台所に立っている母の元へ。母は花を受け取ると一年で一番の笑顔になっていた。もう嬉しくて嬉しくてたまらなかった。贈ることがこんなにも温かくてドキドキするなんて。今思うと、毎年私の方が楽しみだったのかもしれない。
そんな私ももう30代後半主婦になり、今では両方の両親に花を贈っている。今でも実母は、花を受け取ると最高の笑顔になり、義母は、とても喜んでくれ花の写真を撮り花束のリボンを台所に飾っていてくれる。私もとても嬉しい気持ちになる。花は枯れてしまうけれど、皆の気持ちの中には温かな記憶としてずっと残っている。これからも贈り続けたいと思う。素敵な笑顔の為に。 |
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| エピソードチャンピオン決定戦: 作品 D |
私の母は、私が小さい頃から体が弱く、小さい私の手を引いて、よく病院に一緒に行きました。
お花が大好きな母は、お庭いっぱいにお花をいっぱい植えていました。「お花さんにはお花の妖精がいるのよ。」と言う母に私も、妖精さんがニコニコしながら飛んでいるような気がしました。
母は、40歳くらいまでしか長くは生きられないと言われていました。子供ながらに母がいなくなるなんて悲しみでいっぱいでした。いつも仏壇で私の命の半分を母にあげて下さい。母を長生きさせて下さいとお願いしていました。 その願いが叶ったのか先日母が還暦を迎え、母の一番大好きなバラのお花を60本渡す事ができました。 60本のバラを渡す事が出来たなんて、小さい頃の私には考えられなかったことです。感謝の気持ちでいっぱいです。
時々体調を崩す母ですが、バラでいっぱいの お庭に囲まれて、毎日幸せそうです。きっと母は、お花のパワーをいっぱいもらって元気になったのだと思います。 |